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2008年9月 1日 (月)

巡業初日が8月千穐楽

831日 巡業西コース初日(川口リリア)
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巡業西コース初日は、私にとっての
8月の千穐楽になったcoldsweats01
西コースなのに川口が出発点っていうのも面白いが、亀ちゃんの東コースには西の地域がけっこう含まれていたから、あまり関係ないのかな。いや、幸四郎さんのこの巡業は、この先たしかに西へ西へと。
「葦屋道満大内鑑 葛の葉」
この演目を初めて見たのは鴈治郎さん(現・藤十郎)の葛の葉で、信太の森の曲書きに「すげ~」と感心した記憶がある。その後もう一度くらい見たような気もするが、ちゃんと覚えているのは今年3月の国立劇場歌舞伎鑑賞教室である。この時は曰くありげな荏柄段八(錦弥)や木綿買い(東志二郎、梅秋)なんて出てこなかったし、最後も保名が悲しげに葛の葉を呼びながら終わったから、今日見て、「あれ、こんなことがあったんだっけ」とびっくりした。
つまり、遊びに行っていた童子が帰ってくる前に、この家を訪ねていたらしい荏柄段八が後から登場した木綿買いと視線を交わしてなにやら頷きあっているのである。そのままそれに関しては何にもなくて、狐の葛の葉が去って保名(高麗蔵)がその後を追おうとしたとき、どこからともなく曲者が2人現れて、保名はそいつらをやっつけるという次第。
そしてその後、暗転して、葛の葉が狐の姿に戻る。ああ、そういえば、この場面はあったかなあ、と記憶を辿るがよく覚えていない。それで、帰宅してから当時の筋書きを見たら、曲者は葛の葉を襲うと出ていた。イヤホンガイド、借りればよかった。
魁春さんの葛の葉は赤姫姿の本物より、狐の化身のほうがよかった。魁春さんって、激情が表に出ないタイプなのかもしれない。静かに、とても悲しげ。私はそういう風情も好きです。
高麗蔵さんの女方はあまりピンとこないことが多いけれど、保名なんかとてもいいと思う。狐を妻に持ったからといってちっとも恥ずかしくないと言う保名の真心には泣かされる。
子役ちゃんがとても可愛くて、客席から大きな拍手を受けていました。
「勧進帳」
勧進帳ってやっぱり見るたび面白いと思う。幸四郎さんも梅玉さん(富樫)も初日から大熱演で、山伏問答は息詰まるような迫力があった。義経の魁春さんは女方だとあんなに華奢なのに、意外と体が大きくて、驚いた。
歌舞伎の幸四郎さんってちょっと苦手なので、この巡業も地元に歌舞伎が来てくれたんだから、という気持ちで見に行ったのだが、後でプログラムを読んだら、幸四郎さんの「勧進帳」に対する考え方がインタビュー形式で載っていて、先に読んでおけばもっと深く見ることができたのではないかと後悔した。
ただ、「勧進帳」はやっぱり花道がある劇場でやってほしいなあ。最初の出も、六方も、相当な物足りなさを感じてしまう。まあそれは仕方ないとして、六方に手拍子がついて、がくっときた。いつだったか、海老ちゃんが弁慶やったときも客席から手拍子が起こって「えっ」と驚いたけれど、最近そういうことになっているのだろうか。今日もほぼ満席の一階席から手拍子が起こり、客席全体へと広がっていった。六方の最初の手の動きのところから手拍子なんだから。あんなに確信犯的に手拍子が起こっちゃうと、弁慶の動きもそれに引かれるんじゃないかと心配になる。まあ、本当の花道じゃないから間もなく拍手に変わったんだけどね…。
弁慶が引っ込んだ後も、拍手が鳴り止まず、幸四郎さんが袖から戻ってきた。頼朝の手から急いで逃れなくてはいけないからだろうかthink、舞台へは出ず、袖の口のところで大きく両手を上げて客席に挨拶。二階三階席では見えない人もいただろう。私は二階席だったが、ぎりぎり幸四郎さんの顎から下が見える程度だった。
三味線が栄津三郎さんだったのが嬉しかったデス。
<上演時間>「葛の葉」65分、幕間20分、「勧進帳」70

なお、Swing part1のほうに毎月の観劇等記録を一口メモ(?)付きで残しておくことにしました。一定期間更新をしないと閉鎖されるようなので、予防策としてこのテを考えましたsmile

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歌舞伎ミーハー観劇記」カテゴリの記事

コメント

こんばんはhappy01
詳細なレポ有難うございます。
8月は観劇大忙しでしたね。お疲れ様でした。
西コース私も興味があったのですがSwingingFujisan様のおっしゃる通り、関東の公演は少ないですね。幸四郎さんの弁慶、観たかったです。
9月は、都内だけでも4か所で歌舞伎があって、他にも魅力的な舞台もあるので、またまた多忙な日々になりますね。

投稿: non | 2008年9月 1日 (月) 01時52分

non様
コメントありがとうございます。
さすがに8月終わりのほうは疲れましたcoldsweats01 10月がまた怒涛になりそうなので、9月は歌舞伎だけに抑えようと、今の時点では固く心に決めておりますwink

幸四郎さんの弁慶は10月15日に東大寺大仏殿前で1000回目shineの上演が予定されているそうです

投稿: SwingingFujisan | 2008年9月 1日 (月) 07時27分

SwingingFujisanさま、またまたおじゃまいたしまするぅ。

もう巡業スタート、はやいですね。
「葛の葉」、私も初めての生「葛の葉」は、鴈治郎さんでした。字がお上手でした。同じく「すげ~」と思いましたよ!2回目は魁春さんでした♪♪2役の変化が良かったのと最後の狐がとってもかわいかったのが印象的でした♪♪今年の芝雀さんのも拝見しています。種太郎くんが初々しかったです~。3度とも少しずつ演出が違ったように記憶しています。

「勧進帳」、またかの関と言われつつも、良いものは良いですよね。私も、幸四郎さんの弁慶は大丈夫派、です。。。(このニュアンス伝わりますか・・・?)梅玉さん&魁春さんご兄弟が、大~好きなので、見たかったです~!時々ありますが、幕外での手拍子・・・がっくりしますよね。どうか手拍子よ起こらないで~と、変に緊張したり祈ったりしちゃいます。

投稿: aki | 2008年9月 1日 (月) 11時27分

aki様
こちらへも、ありがとうございます。

「葛の葉」は、私も魁春さんを以前に見ているような気もするのですが、残念ながらはっきり覚えていなくて。国立の種太郎クンの保名、私は好きでした。

幸四郎さんの弁慶…ええ、ニュアンス、よっくわかりますwink

梅玉さんはつっころばし色男系よりも、男気のあるお役のほうが私は好きです。魁春さんはしっとりとした風情が何とも言えず、うなじの辺りがほっそりと女性らしくていいですねえ。

手拍子を打ちたくなる気持ち、わからないではないのですが…

こちらのコメントへのお返しも遅くなってごめんなさい。

投稿: SwingingFujisan | 2008年9月 1日 (月) 21時48分

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