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2008年9月27日 (土)

9月はかさねで終わった

「色彩間苅豆」
やっぱり海老ちゃんが美しかった。とても悪い男なのに、全然悪く見えないのはどうしたわけか。しつこい女につきまとわれて可哀想とまで思ってしまう。
そのしつこい女(なんて言ったら、あっちからもこっちからも石礫や鉄拳punchが飛んできそうcoldsweats02)かさねの身になってみれば、その思いはいじらしい。そりゃあ一途に惚れた男だし、子まで身ごもったんだし、必死な気持ちはわかる(そうそう、これもHineMosNotari様情報ですが、与右衛門は35~36歳だそうですよshock それに対しお初16歳。少女が大人の男に夢中になるのも無理はないか。してみると、やっぱり与右衛門は悪いヤツだなぁ)。亀ちゃんのほっそりとしなる体、流れるような動きが、純情さの中に思いの丈を迸らせて美しい。醜く変わった顔も、かさねの美しさを損なうほどではない、と私には思えた。亡父の髑髏の怨念によって、かさねは身も心も醜く変化する、と筋書きに書いてあったが、心の醜さも感じなかった。ただただ一途な思いが与右衛門を引き戻す、ような気がした。そのせいか、因果の恐ろしさというものはあまり伝わってこなかった。
元々舞踊劇はちょっと、いやかなり苦手。海老・亀でなかったら大半おやすみタイムになっていたかも。とにかく美しい男女の美しい舞踊--歌舞伎舞踊の美が集約されているという印象でした。
ところで、私はこの「色彩間苅豆(いろもようちょっとかりまめ)」という題名の振り仮名を見ると、思わず笑ってしまう。ついつい「ちょっとおまめちゃん」と読んでしまうのだ。かさねはおまめちゃん~なんて、ね。「かさね」ファンの方、ごめんなさい。この題名、どういう意味なんでしょうか。
おまけ:海老ちゃんの膝がま~るく色違いだったのが少し気になった。脚全体は白塗りなんだけど、板に膝をつくから地の色が出ているのか、それとも赤くなってしまったのか、その膝が1日出ずっぱりの海老ちゃんの奮闘ぶりを物語るような気がして、ますます海老ちゃんを好きになってしまうのでした。

さて、終演後、珍しく自宅に直帰する必要がなかったので、ステキな和服に身を包んだ友人を急き立て急き立てKen’sさんに駆け込んだ(汗かかせちゃってごめんね)。ラストオーダーぎりぎりのジャスト9時半にドアを開け、恐る恐る、ぎりぎりアウトでしょうか?と伺うと、優しい笑顔で「大丈夫ですよ、どうぞどうぞ」とおっしゃってくださった。お言葉にあまえ、今月いっぱいという08092601kenscafe 念願の夏メニュー、「ミニトマトと生ハムの冷製パスタ」を頂くことができた。たっぷりの生ハムもトマト(丁寧に湯剥きされたミニトマトがこ~んなにたくさん)も大好きな私、スパゲッティーニでしょうかフェデリーニでしょうか、細いパスタに絡めたオリーブオイルとバジルのソースがあまりに美味しくて、さっき演舞場でお弁当をしっかり食べたのに、ぺろり。お皿の底に残ったソースまでスプーンですくって頂いてしまいました(ちょっと意地汚いかな、と半分くらい残したのが心残り)。今月はもう夜伺う機会はないと思うので、ラッキーでした。

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コメント

千穐楽、お疲れさまでした~! 時さま、海老さま、亀丈の千穐楽の舞台を堪能され、Ken’sさん…とは、幸せコース♪ですね~。

海老蔵丈、本当に朝から晩まで、大奮闘でございましたよね。「かさね」では、膝をついて悶々としている時間が長いからでしょうか、膝も痛いでしょうねぇ…。本当に、「お疲れさまでした!」。

Ken’sさんの冷製パスタのバジルソース、私も大っ好きです♪

投稿: はなみずき | 2008年9月27日 (土) 07時53分

はなみずき様
コメントありがとうございます。
今月は実に幸せな1カ月でした。
歌舞伎座も演舞場もとても充実した内容で、しかも今月は他の芝居を全然入れていなかったので歌舞伎をたっぷり観た~という満足感で一杯です。
そしてKen'sさんデビューも果たしたかと思ったら、3回も伺うことができ、冷製パスタをいただき(はなみずき様のお勧めがあったればこそです。ありがとうございます。ああ、もう一度いただきた~い)、うふふふふです。
すべての人に感謝感謝の9月でございます。

投稿: SwingingFujisan | 2008年9月27日 (土) 08時29分

わたしも正確なところは分かりませんが、「マメ」の隠語(意味は放送禁止用語なので省略(^^;)と色彩を合わせるとなかなか意味深な外題なのだと思います。

結局わたしは前半一回ずつしか行かれませんでしたweep また何年か後に見られるからと無理矢理自分を納得させました。でもお芝居は一期一会ですので、今回と全く同じ座組で見ることはかなわないでしょうね。

投稿: kirigirisu | 2008年9月27日 (土) 14時32分

kirigirisu様
ありがとうございます。
なるほどcatface 私もちょっとそんな気がしないでもないでしたが、やっぱり…coldsweats01
うまい題名をつけるものですね。

そうですね、将来同じ座組で、ということはなかなか難しいかもしれませんが、次回また別の座組で素晴らしい芝居が観られることを期待いたしましょう。しかし、歌舞伎を何回も観るというのは、かなりのエネルギーを要しますね~。その時は楽しくて楽しくて仕方ないのに、1カ月終わってみると、やや疲れを覚えますcoldsweats02 観るだけでそうなのに、演じる役者さんはなんてタフなんでしょう。

投稿: SwingingFujisan | 2008年9月27日 (土) 17時47分

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