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2008年12月16日 (火)

国立劇場再見

1215日 遠山桜天保日記(国立劇場)
08121601kokuritu
二度目の金さんです(金さんといっても、金さんは最初と最後にちょっと出てくるだけ。それでもインパクトは強い)。初日は最前列だったので、かなり緊張したけれど、今回は
3階の上のほう。ゆるい気持ちで楽しめました。以下、前回書けなかったことを中心に。
序幕「河原崎座楽屋の場」。團蔵さん(笛方)と萬次郎さん(鳴物師)のケンカから始まるこの場では、萬次郎さんのこういう立ち役が私には珍しく、「田舎者」というけれど全然そんな感じはしなかった。でもきっと、どこかで團蔵さんの江戸っ子との違う野暮ったさが表現されているのだろう。
今回の脚本がオリジナルをどの程度細かいところまで同じなのかまったくわからないが、座元が河原崎権之助(権十郎)、河原崎座で芝居をつとめるのが音羽屋という遊びが楽しい。金さん(菊五郎)が唄方っていうのは、TVシリーズの遊び人金さんよりもっとありえない設定で、舞台の上で長唄を歌っている金さんを想像しただけで浮き浮きしてしまう。金さんの用人(田之助)も、TVシリーズに出てきた「じい」を思い出して、1人「ふむふむ」なんて頷いたりしてthink
二幕目「隅田川三囲堤の場」。初日は小三郎(菊之助)とおわか(時蔵)の年齢差を感じてしまったが、今回はそれをカバーするだけのおわかのアツい想いに胸きゅんとさせられた。会いたかったと言って、小三郎のところへ小走りに駆け寄り、身を摺り寄せる様はheart02がはじけて可愛らしくって、多少姉さん女房的なところはあっても、十分若い恋人どうしに見えた。
私は、ここではやっぱり萬太郎クン(手代・辰吉)が好き。でも、ちょっとツッコミたくなる。①若旦那を1人夜の土手に置いて、自分だけ提灯さげて行っちゃうかぁpout ここって闇だと思っていたけれど、時さまが少し離れたところから菊ちゃんの姿を見つけるということは、月明かりがあったのかな。②売掛金を回収しました、って一人言を言ったり、見知らぬ人(佐島天学・松緑、悪いヤツ)に自分は大事な売掛金を懐に入れていますって言うかぁっannoy だから殺されちゃうんじゃあ~っshock って、萬太郎クンに言ってもしょうがないんだけど。
とんで、四幕目第一場「花川戸須之崎政五郎内の場」。ここは、もう菊五郎さんのニセ按摩さん(こっちは金さんではなくて、2役のうちの1つ悪役・生田角太夫の変装)にとにかく笑える。とくに私のツボは、うまく説明できないのだけど、菊五郎さんの表情。なんとも言えない顔で、「鯛」とど真ん中に書かれた赤い敷物を出して、「タイ」式マッサージを始めるのが2度見てもおかしい。
ど~んととんで、大詰「北町奉行所白洲の場」。それもど~んととんで、裁きをつけた金四郎(菊五郎)が、白洲で再会した恋人同士に言うセリフ。おわかは、佐島天学にだまされて吉原に売り飛ばされたんだけど、「早く足を洗って出て来い」みたいなことを金四郎が言うのね。するとおわかは、年季が明けたらまっとうな生活に戻ります、っていうように返すの。これって、なんか理不尽だなぁと、おわかが気の毒になった。お奉行の力ですぐに出してあげられないのかしらね。もっとも、おわかは意外に能天気で、あんまりつらそうに見えないんだけど。ちょっと、この辺もツッコミたくなったのでした。
初日から2週間近く経過したんだけど、全体として、テンポがよくなったという印象は受けなかった。場面転換のたびに、時間がかかりすぎるためだろうと思う。定式幕にしろ浅黄幕にしろ、舞台が開けるとその見事さに感心するものの、ちょっと間延びする感じは否めない。それにしても、新潟の風景は素晴らしいです。

朝、少し遅くなってしまって慌てて出たので、せっかく前日に買っておいた鼻のところがぴったりフィットするマスクは忘れるし、劇場で買うと高いからと2Lのペットボトルから小分けしたお茶は忘れるし。でも、お茶は、半蔵門のコンビニで100円で売っていたからラッキーbleah

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コメント

うふふ、私も似たような間隔で見てますワ。あとは千秋楽ですよねっgood
確かにいろいろツッコミ所が満載で、それも込みで、テレビのご都合時代劇っぽいかな、なんて思ったり。私なんか相変わらず、「えっ、あれからここまで、何ヶ月の設定?」などと、考えてはいけないことをつい・・・coldsweats01
場面転換の時間は、ちょっと気持ちがしぼんじゃいますもんね。でも、暗くせわしないこんな時だからこそ、ほよ~っと楽しい師走哉、と思い出し笑いをしています。

投稿: きびだんご | 2008年12月16日 (火) 23時18分

きびだんご様
3回見るなら単純に初日、千穐楽、そして中日あたりと選んだのですが、きびだんご様もだいたいそうでしたか~happy01
金さんは、どうしたってテレビのイメージが強いし、お客もそれを期待するところがあるんでしょうね。だから、ああいう感じもOKかなと。
こんな1年の最後は理屈抜きで楽しめる歌舞伎(理屈でツッコむのも又楽しwink)でしめたいと思い、敢えて歌舞伎座をはずしてこちらに集中したわけですが、正解でした。亀蔵さんも可笑しいし、菊五郎さんのタイ式マッサージを受ける左團次さんもリアルに「ひ~っ」っていう感じだしsmile 私も思い出し笑いをしています。

投稿: SwingingFujisan | 2008年12月16日 (火) 23時43分

遅ればせながらのこちらの記事への投稿、スミマセン。
私も、三囲堤の萬太郎丈には、「そんなこと、知らない人に言っちゃ駄目だよぉ~」っと思いながら見ていました。若旦那の傍を離れちゃ駄目ダメ~!っといつも声を掛けたくなってました(それではドラマが展開しませんが…)。
私もSwingingFujisan様の真似っこでツッコミ入れたくて、リンクさせて頂きました。(事後報告でスミマセン!!)
明日、千穐楽ですね~。思いっきり、楽しんでらしてくださいませ。レポ、楽しみにしてます!

投稿: はなみずき | 2008年12月25日 (木) 22時21分

はなみずき様
コメントとリンク、ありがとうございます!!
三囲堤でのことは、客観的に見ていると、「ダメでしょ、そんなことしちゃ」と言いたくなりますが、案外現実にも似たようなことがあるのかもしれませんね。だから事件が起こる…。
明日は千穐楽バージョンを期待して、今から楽しみですhappy01

投稿: SwingingFujisan | 2008年12月25日 (木) 23時31分

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