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2009年1月13日 (火)

再生物語?の1月

111日歌舞伎座昼の部感想の続きを。
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09011305syunkan 「俊寛」
幸四郎俊寛にアレルギーがあるのか、かなりの部分、沈没してしまった。でも記憶に残っている範囲で言うと、わりとわかりやすい俊寛じゃなかったかなあと思う。たとえば、瀬尾(彦三郎)が俊寛と戦う時に丹左衛門(梅玉)に助けを求めようとすると、丹左衛門が、助太刀はしない、「これにて見物いたす」と言う。すると客席が大いに沸いて笑いと拍手が起こったけれど、そんなこと今までの俊寛であったかなあ。瀬尾は役人として理屈を通しているとか、そういうことは関係なく、憎らしいヤツをやっつけるという図式ができていて、客にわかりやすかったのではないだろうか。
歌六さんの康頼が情があって、船での別れなど、芯から俊寛のことを思っているようで胸に迫るものを感じた。
寝てたくせに何を言うかと言われそうだけど、私にとってそう悪くはない「俊寛」だったような気がする(最大の問題は、最後の俊寛の表情なのよね。幸四郎俊寛のあれが苦手なんだわ)。
ところで、1階席はかなり寒かった。コートをコインロッカーに預けてしまった私は寒いぐらいのほうが眠くならなくていいと開き直っていたのだけど、人間、寒くても寝られるものだ。
09011306izayoi 「十六夜清心」
頭巾をかぶって登場した菊五郎さん(清心)があんまり若々しくて菊之助さんかと思った。顔だってソックリなんだもの。恋しい人に会いたくて月明かりの中を駆けつける時さま(十六夜)。2人はやがて川に飛び込んで心中するけれど、2人とも死にそこなう。となれば、まさに先月国立のおわかと小三郎じゃないの。癪を起こした寺小姓の恋塚求女(梅枝)を助けようとして懐の金に手が触れた清心、「これはなんだ?」「金でございます」。って求女クン、ここも先月国立の萬太郎演じる尾花屋番頭みたいに見知らぬ人にそんなこと教えちゃダメじゃないの。兄弟そろって、しっかりして、とツッコミたくなる。
以上、先月国立「金さん」との共通点だが、十六夜と清心が飛び込む川が鎌倉の稲瀬川だっていうのがまた面白い。今月演舞場で白浪五人男がかかっているわけだから。
時さまはめちゃくちゃきれいだし、菊五郎さんははっとするような色気があるし、吉右衛門さんはワルの大きさを感じさせて堂々たる押し出しだし(駆け出しワルの清心といい対照)、暗い内容の割には楽しめた。
芝居のはじめに、中間・市助(菊十郎)と酒屋・呑助(橘太郎)が借金のことでもめて、町人・次郎兵衛(松太郎)が間に入り、すると借金の証文が配役を書いた紙になっており、仮名手本・大序の口上人形みたいに次郎兵衛が配役読み上げをする(浄瑠璃ぶれ:これも梅之さんのところをご参照あれ)、という趣向も面白かった。
09011307sagimusume 「鷺娘」
これはもう、白い世界の玉三郎さんの美しさにただただ目を瞠っておりました。幕見でもう一度見たいけれど、今週に歌舞伎を集中させちゃったら、さすがにややくたびれてきて、思案中。

09011308sagi

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