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2009年1月 8日 (木)

めでたさも中くらいなり

17日 「象引」「十返りの松」「誧競艶仲町」(国立劇場大劇場)
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去年
1227日に国立で1年の千穐楽を迎え、今日17日に同じ国立で今年最初の歌舞伎を見た。7日までなら獅子舞があるということだったし、初日には行かれないけれどお正月気分を味わいたいと、国立を最初に選んだのである。
獅子舞は3年目なので、3階から眺めた。めでたい。

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「象引」
あんまりばかばかしくて大らかで、なんて楽しいんだ。これを見たら1年間縁起がいいんだそうだ。わかるわかるhappy01
團十郎さんが出てきたとたん、それまでの雰囲気が一変して、元々変な話なんだけど、馬鹿馬鹿しさが急上昇して、それに加えて團十郎さんの思いっきり大らかなオーラが劇場じゅうを包んだ。「半年ぶりのお目見えにござりますけれど」「大江戸歌舞伎荒事の本家本店(だな)、随市川の暖簾にかけてこの俺が、猛象退治しようじゃまで」って、あの團十郎調を聞いたら、嬉しくて泣きそうになってしまった。
「十二代目っsign03」「成田屋っ」「團十郎っ」そこらじゅうからひっきりなしに(と言っていいくらい)声がかかる。
肝心の象引きの場面は意外と迫力がなくて、ちょっと物足りなくはあったけれど、もうお元気な團十郎さんの華のある箕田源二猛(みたのげんじたける)を見ただけで、感激、満足。大きな象をもらった猛、水汲みや畑仕事を象にやらせて五穀豊穣なんだそうだ。團十郎さんがそう言うと、妙に違和感なく、その姿がリアルに目に浮かんでほほえましかったsmile
くすっとウケる場面がある。象を巡っていがみ合う猛と大伴褐麿(かちまろ)を見た葵丸(巳之助)が褐麿に「もし、おとっつぁん、ここは成田屋のおじさんに花を持たせて引くものじゃと、見物の皆様がおっしゃってでござりまする」。そのおとっつぁんこと褐麿は三津五郎さんだから(お芝居のうえで、褐麿と葵丸は親子じゃないよ)wink

亀三郎・亀寿兄弟、2人の素敵な声を楽しんだけれど、もったいないよ~bearing
3
階上方だから、手ぬぐいまきはどの辺まで飛ぶのかなあなんて、他人事として見ていた。亀ブラザーズや若い巳之助クンが投げれば3階まで届くかしらなんて思ったけど、残念ながら3人は投げなかった。
さて、私の初日は「象引」に尽きる。次の「十返りの松」は、成駒屋一族勢ぞろいで天皇陛下御即位二十年記念をめでたく舞う。国生クン、ますます育ち盛りね。 宜生クンが成長したなと驚いた。初舞台(初お目見えだったかしら?)ではな~んにもしないでただ舞台の上に突っ立っていただけのおちびちゃんが、しっかり踊っていたんだもの。大したもんだ。
「誧競艶仲町」。いきじくらべはでななかちょう、と読む。これ、ごめんなさい、感想書けない。私、はじめ自分の体調がそうとう悪いんじゃないかと思った(ちょっと風邪気味&消化器系がなんとなく)。途中から起きていられないの。ところどころ目覚めれば、それなりに面白そうだから、ちょっと引き込まれるんだけど、気がつくと寝ている。でも、ふと周囲を見渡せば、大半の人の首が落ちているsleepy 私だけじゃない、ってことは体調のせいばかりではないんだ。そもそも3階席、暑すぎる。いや、眠気を誘うにほどよい暖かさと言おうか。まさに客席の暖かい空気がすべて上にあがってきた、という感じ。どう頑張っても、その空気に負ける。でも、歌舞伎でこんなに寝たの、初めてshock
南方与兵衛と鳶頭の与五郎が腕に「都命」と彫ってあるのは「三五」を思い出した。それに南方与兵衛といえば「引窓」でしょ。現にこの芝居は「双蝶々曲輪日記」の書き替えだというんだけど、その辺をじっくり比べることができなかった。福助さんの二役も妙に若作りな女(お早という名は、「引窓」じゃ与兵衛の奥さんだよね)と粋な芸者っていうのはわかったけど、ストーリーを摑んでいないからなんのことやら。

というわけで、初日を見た喜び、めでたさは中ぐらいなり。これは、しっかりリベンジせにゃあならんでしょうdash
<上演時間>「象引」65分(11:30~12:35)、幕間30分、「十返りの松」25分(13:05~13:30)、幕間20分、「誧競艶仲町」序幕・第二幕75分(13:50~15:05)、幕間10分、第三幕・大詰40分(15:15~15:55)

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歌舞伎ミーハー観劇記」カテゴリの記事

コメント

まぁ! ご一緒だったのですね~。ここ数日バタバタしておりまして、SwingingFujisan様の歌舞伎開きが7日国立…と拝読したときに自分の予定が頭に浮かばず…(苦笑)。(自分の脳内回路がつながっていない…。) しかも、またまたお席が近かったような…。それにしましても、昨日は松の内とはいえ平日でしたが、満席大入りで、けっこうなことでしたね~。

私も、後半2つの演目が拝見できませんでしたが、成田屋さんの大きな華と象さんの可愛い鼻が楽しめましたので、良かったゾウ!と思うことに致しました。

投稿: はなみずき | 2009年1月 8日 (木) 06時50分

まあ、はなみずき様もsign03 こちらこそ気がつきませんで。
本当に昨日は大入りで、これはリベンジのチケット取れるかしら?なんてちょっと心配になったのでした。

「象引」をご覧になったのですから、今年1年の縁起のよさはバッチリだゾウsmile

投稿: SwingingFujisan | 2009年1月 8日 (木) 08時33分

ご一緒じゃないかしら、と思っていました。やっぱり!
劇場に行くまでうじうじした気分だったんですが、獅子舞を見るなり吹き飛びました。
私も最後の眠かったです。
アレは象引で全精力を使い果たしちゃったんだと思います。^^;

投稿: urasimaru | 2009年1月 8日 (木) 11時07分

urasimaru様
urasimaru様もsign03
お知り合い(と言ってもWeb上でですが)がお2人もご一緒に観劇していらしたなんて、とっても嬉しい気分です。
獅子舞に間に合う日に取ってよかったと思いました。お囃子といい、獅子の動きといい、心が浮き立ちますよね。
最後の演目、はるか遠くでというか、夢の中で色々揉めているような感じでした。
そっか、「象引」で全精力を使っちゃったのか。確かに。私の場合3階上方でしたが、全身全霊を傾けて見ていましたし。

投稿: SwingingFujisan | 2009年1月 8日 (木) 15時40分

SwingingFujisan さま

早速本年第一回目のニアミスでしたか!それも同じ三階席だったようですね。

昨日(もう一昨日ですが)、ブロガーさんたちの観劇も多かった日だったようですね。私はそのまま歌舞伎座夜の部観劇という綱渡りでしたが、御蔭さまで無事間に合い、楽しめました。

『象引』は、肝心の引き合いが少なかったのは少々物足りませんでしたが、とにもかくにも團十郎さんが無事舞台復帰して元気に荒事を勤められたのは、嬉しい限りでした。

『誧競艶仲町』、私は眠くはならなかったのですが、感想を書き難い舞台でした(^_^;)。

投稿: 六条亭 | 2009年1月 9日 (金) 00時32分

六条亭様
新年最初の観劇で六条亭さまとニアミスとは思いませんでした。初日や千穐楽といった特別の日ではないのに、皆さまとご一緒だったなんてgood
それにしても六条亭さまのエネルギーには感服です。
「誧競」、リベンジするつもりで張り切っていましたが、だんだん気持ちが萎えてきました…coldsweats02

投稿: SwingingFujisan | 2009年1月 9日 (金) 07時35分

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