« 2008年歌舞伎ベスト3 | トップページ | 念願の節分歌舞伎 »

2009年2月 2日 (月)

花の五人衆にアツくなる歌舞伎への思い

先日、non様がご紹介になっていた「オール讀物」、立ち読みですませようと思っていたけれど、いざ読み始めたら、やっぱり手元に置いておきたくなった。
「歌舞伎新時代、花の五人衆」heart04染五郎、亀治郎、菊之助、海老蔵、勘太郎heart04とくれば、どうしたって立ち読みじゃすまなくなるでしょ。
関容子さんが書いている五人の子供のころのエピソードを読むと、なるほど、こういう育ち方をしたから今の芸がこうなのか、という部分があって実に面白い(以下、non様の記事と重複する部分がありますが、ご容赦。なお敬称は略)。

たとえば海老蔵、小学生の時にいたずらして菊之助のお母さんに叱られたのが、初めて他人に叱られた経験なのだとか。一方の菊之助、「歌舞伎役者の場合、昨日まで町を歩いていた人が突然スターになることはない、基礎の積み重ねが大事」というお母さんに大変きびしく育てられたのだと言う(富司純子のこの言葉って、当たり前のようだけど、感銘を受ける)。この2つのことだけではわからないかもしれないが、記事全体を読むと、海老蔵の枠に納まりきらない芸、菊之助の端正な芸が納得できるのだ。
菊ちゃんは蜷川の「グリークス」で寺島しのぶと近親相姦を思わせる激しいシーンを見せたが、全然恥ずかしくなかったのだという。お父さんとも濡れ場を演じているから、って。勘太郎・七之助が「兄弟で恋人同士って恥ずかしくないの?」ときかれ、「それは平気。でも父と恋人というのは少し恥ずかしい」と言っていたのを思い出した。
さてその勘太郎は小学校の授業中、我慢できなくなって足でトントン拍子を取って踊り始めた。先生が親にその場を見せるべく呼び出したのだけど、お母さんは叱らなかった(染五郎によれば、勘太郎の踊りの間(ま)は実に正確なんだそうだ)。勘太郎をそう褒める染五郎は、幼稚園に行くのをいやがって通園用のバスケットを見ると泣き出したが着物に着替えさせると信玄袋を下げて歌舞伎座の楽屋に通っていたという。2人とも、その姿が目に浮かぶようではないか。
そして亀治郎JR目黒駅でランドセルを背負って傘を小脇に抱え、六方を踏みながらホームを引っ込んでいた。道を歩くのでもいつも踊りながら歩いていた。家では段ボール箱で芝居の大道具を作って遊んでいたとか。ああ、幼かりし亀ちゃんの六方に踊り歩き、どんなにか可愛かったことでしょう。
こういうエピソードを読むにつけ、歌舞伎への思いが熱くなって、やっぱりどの役者さんも歌舞伎でたっぷり見たいと思うのである。亀ちゃーん、高村刑事もQさまもいいけど(「七瀬」を録画で一気に見たので、高村刑事に慣れて、そんなに違和感なかった。多分私は1週ごとにみていたら、いちいち引き戻されて最後までなじめなかったかもしれない)、私は亀ちゃんの女方が見たい。
あ、でも6日の「必殺」はそれなりに楽しみにしています。亀ファンはお忘れなくね(まずは自分が忘れないようにしなくっちゃ)。
 「必殺仕事人2009」 2621時、テレ朝系

|

« 2008年歌舞伎ベスト3 | トップページ | 念願の節分歌舞伎 »

歌舞伎ミーハー日記」カテゴリの記事

コメント

さすがSwingigFujisan様!素晴らしい分析ですhappy01
子供のころのエピソードや育ち方が、現在のそれぞれの性格や芝居に如実に現われていますね。
「七瀬ふたたび」の高村刑事、たしかに続けて見ると印象が違うのかもしれません。
「必殺仕事人」ももちろんDon't miss it ですが、今日の「Qさま」はご覧になりましたかsmile

投稿: non | 2009年2月 2日 (月) 23時03分

non様
ありがとうございますcoldsweats01
どんぴしゃなエピソードだけが取り上げられているのかもしれませんが…。
高村刑事ね、ひどく人相悪いと思うときもあったのですが、時々とても頼りなげな表情を見せるのが案外魅力でした。
Qさまは忘れずに録画しましたsmile もともとQさまは毎週録画しているので。寝る前に少しずつ見ています。まだ古いのが残っているけれど、先に今日のを見ちゃおうっと。

投稿: SwingingFujisan | 2009年2月 2日 (月) 23時27分

おはようございます。こちらにおじゃまするのはお久しぶりです。
「オール讀物」、私も買います!!関容子さんの「芸づくし忠臣蔵」は私の愛読書ですので、この記事もきっと素晴らしいはず。素晴らしいのは、こちらのブログでも十分伝わってきますが、やっぱり手元においておきたくなりますね。まずは、本屋さんでパラリと見てきます。。。そして、買っちゃうんだろうなぁ。だってぇ~、染五郎・亀治郎・菊之助・海老蔵・勘太郎と並んだら・・・買わない理由は見当たりませぬ。

投稿: aki | 2009年2月 3日 (火) 09時55分

ムフッlovely

私も・・買ってしまいました!
ご紹介ありがとうございます♪

投稿: ミッチ | 2009年2月 3日 (火) 14時31分

aki様
コメント、ありがとうございます。
でしょでしょ、この5人が並んだら、買わないわけにいかないでしょう。
でも、まずは本屋さんでさらっとご覧くださいねbook わずかなページ数なんですが、きっと我慢できなくなると思う…smile

投稿: SwingingFujisan | 2009年2月 3日 (火) 18時37分

ミッチ様
すみません、刺激してしまったようでcoldsweats01 でも買っていただいて嬉しいです。
少ないページの中に素敵なお話がいっぱい、だったでしょう。ミーハーとしては、時々読み返してみたいエピソードばかりでした。そういえば、掲載写真、染五郎さんと亀治郎さんは2人で1枚でしたね(あのラストのシーンが思い出されて…)。

投稿: SwingingFujisan | 2009年2月 3日 (火) 18時44分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1083822/27715861

この記事へのトラックバック一覧です: 花の五人衆にアツくなる歌舞伎への思い:

« 2008年歌舞伎ベスト3 | トップページ | 念願の節分歌舞伎 »