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2009年3月 5日 (木)

獨道中五十三驛:1

34日 「獨道中五十三驛」初日(演舞場)
演舞場は歌舞伎座と違って、「本日初日」のアピールがないから、いつもちょっと物足りない気分。
それはともかくとして、東京では13年ぶりというこの演目、2年前の6月に名古屋で上演されているから、初日といってもかなり出来上がっているのではないかと思ったが、初日は初日であった。テンポは悪くないのだけれど、何となく全体にもたつきが感じられたのだ。おそらくあの後、猿之助さんからダメ出しがあっただろうし、夜の部には改善されていたかもしれない。いずれにしても、そういう問題は日を追うごとによくなっていくに違いない。
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年前みたいな観劇記を書く元気は今はないけれど、やっぱり記録として残しておくと、記憶が甦るものだなあと思うので、自分のためにも頑張ってみるか。え~と、当時と同じスタイルで書き進めていきます。ネタバレたっぷり(初日からバラしてはあんまりだ、と思う部分は丸囲み数字にして畳んでおきます)、なが~くなるので、何回かに分けます。ちなみに、こんな時間にこんなことやってるってことは、明日の国立を諦めたということデスcoldsweats02
<つかみ>
出だしは「新橋演舞場芝居前」。今日は澤瀉屋の花形歌舞伎。芝居茶屋は人々で賑わっている。そこへ澤瀉屋の役者3人(右近、笑三郎、春猿)がやってきて口上を述べる(①)
物語は丹波の国、由留木(ゆるぎ)家にお家騒動が持ち上がり、家督相続に必要な2つの家宝、九重の印と宝剣雷丸(いかずちまる)を巡って悪玉善玉が入り乱れながら東海道を江戸へ下る、というもので、右近ちゃん(笑三郎・春猿さんがそう言うんだもの)はこれから15役を演じ、笑三郎・春猿さんは弥次さん喜多さんの奥さん、やえ、きちとして、狂言まわし的にしばしば登場することになる。
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人は「隅から隅までずい~と希いあげ奉りまする~」の後、平伏したまま、舞台中央からセリ下がっていく(1月のQさま、亀ちゃんが「希う」を「こいねがう」と読んで賞賛を浴びていたっけ。口上で「希う」を連発するからって亀ちゃん平然としていたhappy01)。
<本筋へ>
舞台は京の三条大橋下へと変わる。橋桁が下からず~っと上がってきて、それがどんどんのびて、欄干がはるか上のほうに見える。
ここで、物語の発端となる事件が起こる。善玉家臣・丹波与惣兵衛が悪玉に殺され、雷丸を奪われるのである。ここに与惣兵衛の甥石井半次郎(弘太郎)が駆けつけ、犯人は赤堀水右衛門(猿弥)であることを察する。
場面は次々変わり、その都度舞台上手に設えられた柱に「○○の場」と表示が出る(裏で誰かがくるっと回転させている)。
<旅へ:重の井>
大津石山寺では大江家の息女(笑也)が十二単で雛祭りの遊びに来ているが、憂鬱そうで、出家したいと言って腰元たちを困らせている。そこへやってきた自然薯の三吉という馬方(段治郎)が、道中双六をもっているというので、腰元たちが姫の気を引き立てようと、遊び始める。
自然薯の三吉、道中双六…どうしたって「重の井」を思い出すじゃないのsign03 なんとこの芝居、「恋女房染分手綱」の世界を借りているのだそうだ。そう言われてみれば、あちらも由留木家のお話だし、調姫がこちらでは調之介に、こちらの大江家の姫君の名は重の井になっている。不覚にも前回はまったく気づかなかったwobbly
さて重の井姫は、ここで三吉が2年前に大原の闇祭りで契りを交わし、ずっと想い続けてきた人物であることを知る。ほんと、赤姫って積極的だよねえbearing  お姫様が闇祭りで、ってありえないshock(こういうシチュエーション、誰か別の赤姫でもあったような気がするけれど、思い出せない)。腰元を追い払って2人がいい感じになろうとしたところへ、石井半次郎が三吉に与惣兵衛の死を知らせにくる。実は三吉は与惣兵衛の息子・丹波与八郎なのであった。敵討ちに出ようとする与八郎に重の井姫もくっついていく。足手まといになろうがsign03 
<海中の立ち回り>
ま、色々あって、雷丸も九重の印はめでたく与八郎の手に入るのだが、なぜか与八郎は波にのまれ、海中で敵と戦うことになる。そして九重の印は敵ではなくて、大きな魚にもっていかれてしまう。段治郎さんが大ダコにからまれたりして、一つの見どころではあります。

①右近さんは半刻後になってはじめての出番になる。それも怪しい老婆なので右近とわからないお客が、右近はサボっていると思うといけないので、ここでちゃんとそれを言っておきなさいと師匠が命じた、そうである。
ところで、「半刻」という言葉を今の若い人は知らないかもしれない、と春猿さんが心配するので笑三郎さんが「はんときとは1時間のことなんですよ」と言うと、春猿さん「歌舞伎に横文字はおかしいでしょう」。笑三郎さん「歌舞伎は何でもありだから、いいんですよ」(正確じゃない)。
あのう、2人ともおかしいでしょう? 1時間は横文字じゃないと思うのですが…(言いたいことはわかるけど)

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コメント

おはようございま〜す♪テンプレートかわいいですね。SwingingFujisanさまのテンプレはいつも楽しませていただいております。揺れるお気持ち、分かります。私は今週末に演舞場と国立に行くので、こちらで予習をしていきます!

投稿: aki | 2009年3月 5日 (木) 07時11分

aki様
ありがとうございます!!
テンプレートはなかなか気に入ったのがみつからないのですが、今回はaki様に倣って和風にしてみましたhappy01 意外とかわいくて、自分でも満足しています。
演舞場は舞台装置にも工夫が施されていますし、この後、もっとスゴいことが起こりますよsmile 国立は私は来週になりそうです。今日の初日はweep 歌舞伎愛溢れるaki様のレポを期待しております。

投稿: SwingingFujisan | 2009年3月 5日 (木) 08時53分

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