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2009年3月 6日 (金)

獨道中五十三驛:3

「獨道中五十三驛」続き
疲れたので簡単に(2年トシをとったからsad
第二幕
丹波与八郎(段治郎)は、敵の一味である江戸兵衛という男(右近)に鉄砲で撃たれたのがもとで破傷風になり、足腰が立たなくなってしまう。重の井姫(笑也)が与八郎を車に乗せて、箱根の湯で養生させる毎日。ここ、「小栗判官」や「児雷也」みたいだなあと懐かしんでいたら、セリフでも「小栗判官」のことを言っていた。車につけた綱を引く笑也さんが可愛い。
姫はその後、色々あって、江戸兵衛に斬られ、もはやこれまでと滝壺に飛び込む。すると奇跡的に与八郎の足が立ったではないか!! 与八郎は「立った立ったsign03」と大はしゃぎ。でも、たしか、その前に花道の車から本舞台に移動するとき、段治郎さん、立って歩いていったような気がするんだけど…think
それはともかく、ここからが又お楽しみの本水を使った立ち回り(名古屋版では水は使っていなかった)。滝壺で、流れ落ちる滝に打たれながら、与八郎は敵(欣也、猿三郎)と戦い、ついに2人を討ち果たす。与八郎を見守るかのように滝の中に浮き上がる姫の姿。笑也さん独特の透明感がこういうところに生きる。
悪人2人の最期、欣也さんと猿三郎さんの首のあたりから赤い血が勢いよく噴き出すが、細いホースをもっているのが見えてしまった。こういうところ、うまく隠すようにしてほしい気もするが、ちょっとお遊び的な要素もある場面だから、逆にそういう仕掛けが見えて「ああ、そうだったのか」と納得するのも悪くはないのかもしれない。
本水を使っているから、3人ともびしょびしょになって、途中からは滝壺の水を子供みたいにばしゃばしゃ掛け合って(かなり必死でやっていた)、客席は大ウケ。助っ人に現れた弘太郎さんもためらうことなく水に飛び込み、大暴れ。段治郎さんは、水から上がったあと、袖と裾をきゅっと絞り、その水を最前列の観客(ビニールシートが配られていたようです)に向かって振り掛けるsweat01ような仕草をしていた。花道でも、ぶるぶるぶるっと顔を振り、周囲のお客に水をかけたりしてsweat01 まさに水もしたたるいい男の段治郎さん、すま~した顔で、でも目は悪戯っ子みたいにきらきらと嬉しそうで、なんとも可愛らしい。段治郎さんて、そういう表情をあまり見せない印象があるけれど、こんんなワルさをするなんて、とっても素敵。
敵役・赤堀水右衛門の猿弥さんはここでは2役目の雲助・逸平。与八郎たちを助けるいい人役で、普通の猿弥さんは実にお人よしな感じである。
大詰
見どころは右近さんの早替り。1時間もないこの大詰で12役も演じる。思わず「早っsign03」と声に出してしまうほど、見事。だけど、右近さんの役が何人も1つの場面で絡むようになると早替りのカラクリがミエミエで、今度は思わず笑ってしまう。しかし、それはご愛敬で、右近さんがよく間違えずに何人もの人物に次々変われるものだという感嘆と楽しみのほうが大きい。女方で町娘役はちょっと、な感じがするが、芸者などはキリっとして色っぽく、とてもきれいだ。
2
年前の自分の記事を読み返してみると、同じようなことを書いているのが我ながら可笑しい。
余談ですが、いつ、どんな役を演じていてもすぐにわかる喜昇さん、不思議と色っぽい、貴重な存在だ。個性が大事だということの象徴のよう。喜昇さんについてはてぬぐい…様とまったく同感。
<上演時間>序幕95分(11:00~12:35)、幕間30分、第二幕60分(13:05~14:05)、幕間25分、大詰55分(14:30~15:25)

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歌舞伎ミーハー観劇記」カテゴリの記事

コメント

臨場感あふれる楽しいレポありがとうございます。これから観劇予定ですので期待大で〜す!私事で恐縮ですが、歌舞伎美人にも紹介された「猿遊会」に参加できまして思いもかけないことにおもだか屋のみなさんとお話することが出来て感激しています。舞台上でもそれ以外でもおもだか屋のみなさんサービス精神にあふれていますね!笑也さん情報です。大河ドラマ「天地人」に武田勝頼役でご出演です。脱線してすみません。

投稿: maroon6 | 2009年3月 6日 (金) 21時11分

maroon6様
まあ、「猿遊会」にいらして、澤瀉屋の皆さんとお話されたのですかsign03 なんて素敵なんでしょう。こちらまで興奮してしまいます。
澤瀉屋の方々の溢れる若さと個性、チームワークのよさがお芝居を盛り上げているのはもちろんですが、トークもどんなにか楽しかったでしょうね。いいですねぇ、こういうイベントhappy01
笑也さんが勝頼!! それは見なくては!! 「天地人」では勝頼はどのように描かれているのでしょうね。楽しみです。情報ありがとうございます。
「獨道中」の私のレポはだいぶネタバレしてしまってすみません。でも、わかっていてもきっとお楽しみになれると思います。コメント、ありがとうございました。

投稿: SwingingFujisan | 2009年3月 6日 (金) 22時00分

ようやくこのシリーズが解禁です。熟成が進んでましたよ!転換のスムーズなこと!(場面は板を横に引いて次のに代わってました。蛇足。)
段治郎さん、立って歩かなくなってました^^
ビニールシートを劇場の人が回収していました。頭ぶるぶるでかかる花横の人も配られてたみたい。ああいうところに座ってみたいものです。
早変わりは、最初数えながら仕掛けを見てたんですが、どんどん吸い込まれて最後は偉い!って拍手しました。一つ一つの役の見せ場が昔(って見たんだっけ?私)より進化してると思いました。
一座のチームワーク、芝居への情熱に頭が下がります。

投稿: urasimaru | 2009年3月21日 (土) 21時50分

urasimaru様
コメントありがとうございます!!
初日からまだ2週間と少ししかたっていないのに、はるか昔のような気がします。いよいよ、明後日(正確には明日ですね)千穐楽ですね。
熟成が進んでいたとのこと、千穐楽がますます楽しみになってきました。私も砂かぶりならぬ水かぶりの席で見てみたかったです。
早変わりは本当に見事ですよね。見せ場が進化しているというのは、芝居の見せ方だけでなく、役者さん自身もかっこよくなっているんでしょうね。そして、この一座を見るたび、おっしゃるとおりのチームワークと芝居への情熱が感じられて、胸が熱くなります。

投稿: SwingingFujisan | 2009年3月22日 (日) 01時00分

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