« 日本最古の映画「紅葉狩」 | トップページ | レッズの宝、山田直輝 »

2009年4月 3日 (金)

先代萩初日

09040304shoniti
4
2日 四月大歌舞伎昼の部「通し狂言 伽羅先代萩」(歌舞伎座)
09040301sendaihagi 09040302sendaihagi 09040303sendaihagi
仕事が山積みで、初日もやめようか迷ったくらいなので、感想はごくごく簡単にとどめておきます。もう一度見る機会があるといいんだけど。

玉三郎さんの政岡は初めて見る。私にとって政岡のスタンダードは2回見ているからだろうか、菊五郎さんなんである。勝手にそういうことに決めて、これまで見た何人かの政岡を思い出すと、藤十郎さんは全体的な雰囲気がまろやかでふっくら、勘三郎さんは当時あまりピンとこなかったので何とも言えない、菊之助さんは若さもあって清冽、内に秘めたる思いが強いというイメージ。
そして玉三郎さんは、私の目には、感情の起伏が激しい(と言うと悪く聞こえるかもしれないが、そうではなくて、玉三郎さん独特の感情の豊かさ・強さというようなこと)ように見えた。もちろん、その激しさはぐっと押し隠しているのだけど、目にそれが表れているように思えた。千松が八汐に刺されたとき、思わず動揺し、しかしすぐに立ち直り、鶴千代をしっかり抱きかかえる仕草と目。平然としてじっと自分の役目を全うする姿は印象的だった。
仁左様の八汐、「竹の間」では大好きです。鶴千代にやりこめられるところは、もうサイコウ。「足利家奥殿」では、いたいけな千松を殺すのだから、やっぱり憎い(でも、仁左様好きです)。細川勝元のスッキリかっこよさはもう言うまでもない。
歌六さんの女方(栄御前)が案外いい(栄御前って、あんなに足を開いて座ってるんだっけと思った)。三津五郎さんの荒獅子男之助も好き。
吉右衛門さんの仁木弾正は、私にとっては微妙。もう一度見て、微妙でなくなりたい。
「先代萩」はやっぱり子役ちゃんよね。初日は鶴千代が吉田聖クン、千松が秋山悠介クン。秋山クンのうまさはもう十分わかっているけれど、やっぱり上手で泣かされた。鶴千代の吉田クンも幼いながら品格を醸し出し、政岡親子が身をもってお守りする気持ちがわかる。
今回は「飯炊き」があり、2人の子供たちがご飯を食べられたことがはっきりわかって、安心した。本当に小さな小さなおにぎり(ご飯の塊といっていいくらい小さい)だけど、千松が空腹のまま死んだのではなくてよかった。それにしても、政岡は自分が作ったご飯でさえ、千松に毒見させるのね。何ともつらい母子だ。
面白かったのは、政岡がご飯を炊いている間、鶴千代と千松がしているサイコロ遊び(バックギャモンみたい?)。鶴千代はサイコロを振るのだけれど、駒を動かすのは千松の役目なのだ。こんなところにも幼いながら主従関係が見えて興味深かった。
とまあ、今日はこんなところで。
<上演時間>「花水橋」15分(11001115)、幕間10分、「竹の間」59分(11251224)、幕間30分、「御殿・床下」99分(12541433)、幕間15分、「対決・刃傷」64分(14481552

|
|

« 日本最古の映画「紅葉狩」 | トップページ | レッズの宝、山田直輝 »

歌舞伎ミーハー観劇記」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1083822/28941971

この記事へのトラックバック一覧です: 先代萩初日:

« 日本最古の映画「紅葉狩」 | トップページ | レッズの宝、山田直輝 »