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2009年5月27日 (水)

歌舞伎座夜の部千穐楽2:江戸のエロス

526日 五月大歌舞伎夜の部「夕立」(歌舞伎座)
前回は菊五郎さんの色気にやられたが、今回は時さまの上品な色気に参りました。
ゴロゴロピカ~ッthunderの豪雨の中、滝川を乗せた「乗物」がこわごわと進んでくる。土手の上まで来た時、ドッカ~ンならぬパンッという落雷の音が聞こえるはずであった。「山崎街道かいっ」とツッコみたくなるあの音である。
ところが、あれれ、太鼓の音しかしないぞ。ハプニングか? それとも音を変えたのか? それにしては、お供たちが乗物を放り出して逃げるきっかけがつかめないような、ちょっとあたふたした感じも受けたぞ。
なんか、これが気になって、はじめちょっと落ち着かない気分であったwobbly
しかし七之助(菊五郎)が乗物の扉をあけ、気を失ったまま倒れるように半身を外に出した滝川(時蔵)を見て、しみじみ「いい、おんなだなあ」と呟いたとたん、大粒の雨が土を叩く様子が目に見えてきて(このときはまだ降っていたよね。いや、降ってなくてもいいや。だとしたら、さっきまでの豪雨が見えたってことで)、これから起こることを考えてドキドキしてしまった。
七之助に活を入れられて気づいた滝川は、帯をくるくる(あれ~shockお代官さま~風のくるくる)解かれ、刃物で脅されて、これ以上はないという情けなさそうな顔で仕方なく小屋へ。この顔が、あんなにうっとり顔に変わっちゃうんだから、女心というのものはわからん(相手はストーカーの強姦男だぞいdespair)。
ややあって、転げるようにして小屋から逃げ出してきた滝川。花道七三でほっと一息ついたものの、男が追ってこないのが気になったか、そろそろと小屋のほうへ戻る。もう、この時点で心は男に捉えられているね。
小屋を窺うようにしている滝川の前に七之助(この名前、どうも菊五郎さんにそぐわない。中村七之助クンの顔が先に浮かんでしまうcoldsweats01 によって、以後、菊五郎さんで統一)が姿を現し、愛おしそうに時さまを見つめる。これ、前回は「満足げな笑み(ただ満足なだけではない複雑な印象を受けた)」と書いたけれど、そうじゃないの、愛おしさに溢れる笑みだったのよ(満足もあるにはあるでしょうが)。こんな目で見られたら、お堅い奥勤めの滝川ならずとも心が蕩けるわ~(って、私ももうそれを許しちゃってるbearing)。
2
人がしっとりと寄り添うとすかさず「ご両人っsign01」の掛け声。そういえば、前回もかかっていたな。
花道の引っ込み。先に歩いていたのは時さま。水溜りがあるのに気づいた菊五郎さんが時さまと入れ替わり、ひょいっと飛び越えて、手を差し伸べ、時さまを渡してやる微笑ましさ(とはいえ、もう時さまの着物、泥だらけのびしょびしょだわいなweep)。しかし2人の行く先にどんなことが待ち受けているのか、この先どんな生活を送るのか。まあ、現実を想像するのはやめましょう(「加賀鳶」が脳裏を横切ってこわいからbearing)。

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