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2009年5月

2009年5月31日 (日)

8月歌舞伎は大忙し

aki様のところに、演舞場8月公演のチラシが出ていますsign03
新作歌舞伎の「石川五右衛門」だそうです。
團十郎さん、海老蔵さん、七之助さんの3人がご出演。
ああ、8月は大変sweat01 歌舞伎座、亀治郎の会、合同公演…一巴太夫さんの傘寿記念公演もあるんでしたっけ。プラスもうチケットを買った藤十郎さんの巡業にサッカーも2試合。暑さに負けていられないわねdash

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紫陽花には雨が似合う

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大好きな紫陽花の季節になった。雨はちょっと…だけど、やっぱり紫陽花には雨がよく似合う。数日前まで続いたカラッとした青空の下では、紫陽花が疲れているようでカメラを向ける気がしなかったもの。

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2009年5月30日 (土)

2カ月半ぶり2点差の勝ち

530日 ナビスコカップ、対アルビレックス新潟戦(埼玉スタジアム、1500キックオフ、27,446人)→20で勝利
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直輝のいないサッカーなんてcrying(直輝が彗星のようにトップチームに現れるまでは、直輝がいなくたって、けっこうアツくなっていたのにねcoldsweats02 おいしい汁は一度吸ったら忘れられないの。エデンの園は一度入ったら出られないの。今日の試合やめて、明日のキリンカップ、ベルギー戦に行きたいと思っちゃったくらいよ、普段の代表になんて興味ないのに。「直輝見たい」熱が体内で燃えているflair)。それもナビスコでしょ。天気も悪いし、ぜ~んぜん気が乗らない。第一、チケットだって、私と一緒に見たくてしょうがない仲間(ウソです、調子にのりすぎましたcoldsweats01)が勝手に買っちゃって、仕方なく出かけるか、ということだったんだもの。

気が乗らないから、まずユニフォームは着ない。買い物に行くみたいな服装。家を出る時間も遅くなった。当然遅刻。でも、乗り気でないのは私だけではなさそう。遅刻組はけっこういて、その皆がみんな、シャトルバスを降りても悠然とスタジアムに向かって歩いている。いつものリーグ戦なら、我先にと走って、係員の「危ないですから走らないでください」というアナウンスが入るのに。
今日の席は久々のメイン、ただし位置的にはほとんどアウェイ席。観戦仲間のうち
2人はすでに盛り上がっていて、もう1人、やはり乗り気でないのが私よりさらに遅刻。なのに、そいつはユニフォーム着ていやがったbleah 仲間うちで私だけかい、冷めていたのは。遅刻したので、写真は後半戦開始時。新潟側は座席の都合上よく写ってないけれど、たくさん入っていた。
試合はレベルは高くなかったものの、動きがあって意外に面白かった。というものの、時々ガクッsleepyと意識を失ったけど(面白かったのか、つまらなかったのか、どっちだいpunch)。
高原は相変わらず動き出しが遅い(なんと、坊主頭にしていた。何年ぶりかの坊主だね。せっかくだが、その効果、あまりなかったかもねwobbly)。エスクデロもゴールは決めたものの(オウンゴールじゃなかった?)動きはイマイチ。アレックスとの左はどうしようもないザル(さすがに途中でエスクデロは右へ移った)。啓太がもつと、ボールは後ろへ動く。前半は中盤でボールがみんな相手に拾われ、そのまま押し込まれ、まったくどうしようもねえや、なんていう感じだったのだけど、28分、西澤がゴールを決めたgood(よく走るし、今後の期待大shine)。
ためてためて蹴ったボール。落ち着いて蹴ればなんていうことないこういうシーンで、案外慌ててホームラン蹴っちゃったり、魅入られるようにGK正面にあげちゃったりすることがある。西澤はきちんと決めたscissors 押されてる割には、「コレで勝てるかも」なんて思ったりした。

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2009年5月29日 (金)

健康第一

コクーンの「雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた」に緊急事態が起きていた。ちっとも知らなかった。今、コクーンのサイトを見て、びっくりした。
加納夏子役の中川安奈さんが腸閉塞のため入院、28日14時の公演が中止になったのだそうだ。その後も医師の判断で出演はムリ、となり29日14時公演も中止。19時公演と30日14時公演(千穐楽)は毬谷友子さんが代役として舞台に立つことで、公演実施ということだそうだ。
千穐楽まであとわずかというところで降板せざるをえなくなった中川さんの心中察するに余りあるが、公演をできなかった側、見られなかった側もどれだけ残念なことか。自分が見て大変感動しただけに、その残念さは他人事でなく胸に迫る。
しかし、こういう芝居って、もともと代役は立てていないのかしら。毬谷さんの役も重要な役であり、こちらの代役も必要になるからその調整もあったのかしら。などと、いろいろ憶測しながら、でも毬谷さんの加納夏子も見てみたかったな、なんて不謹慎に思ったりもして。
中川さん、早く回復されますように。

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よしよし

今、用事があって、ちょっと近所まで車で出たら、同じナンバーの車を見かけたgood私の車は割り当てられたナンバーだから、同じ番号に出会うなんて、しかもこんな近くでなんて、珍しい。つまらないことだけど、誰かに(ったって、家族しかわからないだろうけどcoldsweats01)「聞いて聞いてsign03」って言いたい気分。
そういえば、昔の車に割り当てられた番号が「4444shock
車にこれはちとヒドいんじゃないと家族でワイワイやっていたら、まだ若かった(今よりは。当たり前か)父が一言「『よしよし』と読めばいい」wink
以降、「4444」が苦にならないどころか、いいナンバーだとさえ思うようになった。
もう一つ番号の思い出話を。会社勤めをしていたン十年前の私の内線番号は42番。想像つくと思うけど、若い女の子をからかうのが好きなオッチャン(悪意はまったくない)、私にかけてくるたびに「もしもし、『しにばん』ですかbleah」。うまく切り返せなかったのが今でも残念だけど、これって、ほかに読み方あるかしらthink

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2009年5月28日 (木)

見たい欲とエネルギーの二律背反

歌舞伎のない間には見たい映画に出かけたい。のだけど、最近とみに老化が進み、翌月に向けてエネルギーを貯えないと体力が続かないsad
それでも、「見たい」欲だけは枯渇せずspa
今一番見たいのは菊ちゃんの「THE CODE/暗号」。そしてラブリンの「築城せよ!」。無念の死を遂げた戦国武将の魂が現代の冴えない役場職員に乗り移り、ってラブリンが冴えない役場職員になるの?(なるらしい。公式サイトの写真見ると、冴えないっていうより、う~ん…)早く見たいけど、620日公開だから、まだ先の話。
あと「夏時間の庭」、「重力ピエロ」を見たい。
Beauty うつくしいもの」は見逃してしまったしweep見たい欲だけで、ぐずぐずしていると、終わってしまう。でも、エネルギーが今down(ちなみに、祖師ヶ谷大蔵駅前のウルトラマン像は正時になるとカラータイマーが3分間点滅するんだそうだ。ウルトラマンにさほど思い入れはないけれど、ウルトラマンの町と言われる祖師ヶ谷大蔵をちょっと歩いてみたい…はは、これも「みたい」欲ねcoldsweats01

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微妙…

今日は7月コクーン「桜姫」の発売日。
10
10分前に入ろうとしたら、もう込み合っていて入店できずwobbly やっぱりもっと早く入っておくべきだったか、しかしあんまり早く入っても時々操作しておかないと無効になっちゃうし、頑張っても15分前だよなあ、とかブツブツ呟きながら「TOPへ戻る」をクリック。
そしたら、「チケット購入へ」ボタンがそのまま画面に出てこずに、やや下へスクロールしなくてはならない。その作業を繰り返していたが、時間がかかりすぎるっannoyとアタマにきて(わずか0点何秒のことなんだけどcoldsweats01)、ブラウザの「戻る」ボタンで戻ったら、「チケット購入へ」はすぐ出てくるのだけど、これもまたわずかながら手間隙がかかる。結局、再び「TOPへ戻る」と「込み合っています」をひたすら往復。私のパソコンはネットがよく固まるので、こんな単純作業の繰り返しで固まっちゃったらどうしよう、とハラハラしながら半分諦めかけたちょうど10時、入れたっgood
喜び勇んで早速「関東の劇場公演を見る」を力強くクリックdash
なんだよ~down まだ販売予定画面だよ~down 歌舞伎会の発売日に絶妙のタイミングで「先行販売中」画面に当たったためしがない。では先にログインしておくか、とログインしかけて、いやその間に売れちゃったら困ると中止ボタンを押したら、きゃ~っ、画面が緑色になったまま動かない~shock しかしここで慌てては失敗する。じっと我慢。しばし耐えてやっと元の画面に戻れた。
さて、希望の日時の希望の席種を選ぶと、余裕で取れた。のだけど、実に微妙な席。取り直そうか、どうしよう…でも、キャンセルしてまたエラーが出たら困る。ええいっままよbearing 予約した。
この日は実は千穐楽ではない。同行の友人と相談して選んだ日。私は本当は千穐楽に行きたいと思っていた。そして千穐楽はベンチシートで、と決めていた。だけど、絶対殺到するに違いない千穐楽にこだわって虻蜂取らずになったら元も子もない、と恐れたから、別の日を選んで取ったのだ。とりあえず席を確保して、千穐楽を狙ったら、やっぱりベンチシートは「ご用意できませんでした」。後で見たら、私が取った日は時間がたっても十分席が取れるようだったから、そんなことならダメ元で千穐楽に先にチャレンジすればよかったsad 作戦ミスだわ…。
まあ、でも、千穐楽は母の誕生日。神様が親を大事にしなさい、と教えているのでしょう。もし、万が一戻りが出れば飛びつくかもしれないけれど、今はこれで満足することにしよう。
今日はエラーが出なかっただけいいけど、しかし、最近、ほんとチケット取りに自信がなくなった。7月歌舞伎の発売日がこわいわshock

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2009年5月27日 (水)

歌舞伎座夜の部千穐楽4:うっとり三角関係

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26日 五月大歌舞伎夜の部「おしどり」(歌舞伎座)
さわやか。年季の入った大人の芸はもちろんいいけれど、若いフレッシュな3人の芸もたまらなくいい。おっと、松緑、海老蔵、菊之助の3人はもう、それぞれに何年も芸を積んではきているのだけど、やっぱり若くてフレッシュ、爽やかと思ってしまう。そして、「おしどり」を見ながら、さっきの「夕立」をたとえば海老ちゃん・菊ちゃんでやったらどういう印象を受けるんだろうか、なんて想像してニヤニヤしたりもしたhappy02
前半の相撲の部分が舞踊としての美しさと力強さが相俟って、見ていて楽しかった。白塗りの海老ちゃんは、やわらかな表情のまま、それをあまり崩さずまるでお人形さんみたい。松緑さんは赤っ面で卑怯な手を使うのだが、私は姿がかっこよいと思った。そして、美しい菊ちゃんが海老ちゃんには「ほんに色白、いい男heart04」とうっとりなのに対し、松緑さんには「フン」という顔つきで「意地悪なお顔pout」なんて言うんだもの。好きな人にそういうあしらいをされたら、きついわ、それは、と少し同情した。菊ちゃんの、つんとすましてしゃなりと歩く姿がとても好き。
後半になると前半とはがらりと変わってしっとりうっとり。菊ちゃんが花道で踊るところは、私の席からはほとんど見えず(周囲を考えて、見る努力もあまりせず)、その間ちょっと眠くなってしまった。菊ちゃんが本舞台に戻ってから、目~が~シャキ♪になった。
そうしたら、海老ちゃんの衣裳の引き抜き用の縫い目が突然眼に入り、なんだかず~っと凝視してしまった。菊ちゃんに眼を移すと、こちらも引き抜きのための縫い目が。いつ引き抜くか、いつ引き抜くか、と後見さんが動くたびに気になって…ああ、お見事。あでやかなおしどりの羽。2人で羽をはばたかせながら、松緑さんを翻弄する。
最後に二段で決まるおしどり夫婦。海老ちゃんは本当にこのまま飛翔していくんじゃないかと錯覚するほどの大きな羽ばたきで感動しちゃった。下で決まる松緑さんの形もきれいで、ああ幕が閉まるのが惜しい!!

これで5月歌舞伎ミーハーレポはおしまい。今月心残りがいくつかあるけれど、その最大は名古屋へ行かれなかったこと。


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歌舞伎座夜の部千穐楽3:いとしの留ちゃん

526日 五月大歌舞伎夜の部「神田ばやし」(歌舞伎座)
海老ちゃんのああいう目を強調しない化粧でも、とても目が印象的で、菊五郎さんとは逆に「いい、おとこだなあheart04」と呟きたくなる。
留ちゃんったら~
留ちゃんがおらく婆さん(市蔵)の入れ歯を食べちゃう例のお汁粉、よく見ていたら、掬うおたまがかなり浅いのよ。大家の奥さん(右之助)、お椀に入れるときに気づけよ~wobblyなんて1人ツッコミを心の中で。留ちゃんも、早く入れ歯とわかれよ、わざわざ入れ歯を齧るなよ、入れ歯とわかった後でも平気でお汁粉食うなよbearing(大家さんなんか、吐きそうになっていたよ)
この前ストーリーがわかったから、今度は、あの1両がどこへ消えちゃうか見ていようと思ったのに、舞台のほうが高くて、全然見えなかった。おらく婆さんが1両の小判と、32朱の包みを別々に畳の上に置いたのまではわかったのだけどね。
そして、怪しげな行者(亀蔵)が1両の行方を占って祈祷だか呪文だかを唱えている間、留ちゃんに最初に疑いの目を向けたのは秀調さんである。このときは、本当に疑っていたのかどうかはわからないが、とにかく最初に「イヤな目」を留ちゃんに向けたのである。その目は男女蔵→亀三郎→團蔵と伝わって、いたたまれなくなった留ちゃんがこそこそと席を立つに至り、早とちり大家(三津五郎)が「わかった!!

舞台は暗くなり、大家の家から留ちゃんの家へと移る。明かりもつけない部屋で留ちゃんは背中を丸め、じ~っとしている。そこへ大家が訪ねてきて、話がある、明かりをつけろ、と何度も言う。留ちゃんときたらぽつりと、「毎日見ている顔だし、改めて見るほどいいオトコじゃないです」なんて。多分、このとき客席じゅうが首を激しく横に振ったと思うsign04 私なんて思わず「なに言ってるの、こんないい男がsign03」って叫びそうになったもの。
暗→明へ
暗がりの中での大家と留ちゃんのちょっと噛み合わない遣り取りに笑いながら、これから起こる深刻な事態に気持ちが沈む。ハッピーエンドがわかっていても、やっぱりここは切ない。留ちゃんがあとで述懐するこのときの気持ちを思うと、たまらなくなる。留ちゃんの背中に手を置いて、包んであげたくなる(包むには大きすぎるな、海老ちゃんの背中はbleah)。
懇々と諭す大家さんはいい人だ。本当に親身になって留ちゃんを心配している。早とちりの親心を三津五郎さんがしみじみと表していて、違うよ、留ちゃんじゃないよって心の中で訴えながらも、留ちゃんのために有難く思った。
翌年の神田まつりになると舞台は明るく、物語がいいほうへ向かうことを暗示している。これ、最初見たときに、あの後どうなったんだろうか、留吉は長屋に居づらくなったんではないだろうか、と心配したから、舞台の明るさに救われた思いがしたものだ。

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歌舞伎座夜の部千穐楽2:江戸のエロス

526日 五月大歌舞伎夜の部「夕立」(歌舞伎座)
前回は菊五郎さんの色気にやられたが、今回は時さまの上品な色気に参りました。
ゴロゴロピカ~ッthunderの豪雨の中、滝川を乗せた「乗物」がこわごわと進んでくる。土手の上まで来た時、ドッカ~ンならぬパンッという落雷の音が聞こえるはずであった。「山崎街道かいっ」とツッコみたくなるあの音である。
ところが、あれれ、太鼓の音しかしないぞ。ハプニングか? それとも音を変えたのか? それにしては、お供たちが乗物を放り出して逃げるきっかけがつかめないような、ちょっとあたふたした感じも受けたぞ。
なんか、これが気になって、はじめちょっと落ち着かない気分であったwobbly
しかし七之助(菊五郎)が乗物の扉をあけ、気を失ったまま倒れるように半身を外に出した滝川(時蔵)を見て、しみじみ「いい、おんなだなあ」と呟いたとたん、大粒の雨が土を叩く様子が目に見えてきて(このときはまだ降っていたよね。いや、降ってなくてもいいや。だとしたら、さっきまでの豪雨が見えたってことで)、これから起こることを考えてドキドキしてしまった。
七之助に活を入れられて気づいた滝川は、帯をくるくる(あれ~shockお代官さま~風のくるくる)解かれ、刃物で脅されて、これ以上はないという情けなさそうな顔で仕方なく小屋へ。この顔が、あんなにうっとり顔に変わっちゃうんだから、女心というのものはわからん(相手はストーカーの強姦男だぞいdespair)。
ややあって、転げるようにして小屋から逃げ出してきた滝川。花道七三でほっと一息ついたものの、男が追ってこないのが気になったか、そろそろと小屋のほうへ戻る。もう、この時点で心は男に捉えられているね。
小屋を窺うようにしている滝川の前に七之助(この名前、どうも菊五郎さんにそぐわない。中村七之助クンの顔が先に浮かんでしまうcoldsweats01 によって、以後、菊五郎さんで統一)が姿を現し、愛おしそうに時さまを見つめる。これ、前回は「満足げな笑み(ただ満足なだけではない複雑な印象を受けた)」と書いたけれど、そうじゃないの、愛おしさに溢れる笑みだったのよ(満足もあるにはあるでしょうが)。こんな目で見られたら、お堅い奥勤めの滝川ならずとも心が蕩けるわ~(って、私ももうそれを許しちゃってるbearing)。
2
人がしっとりと寄り添うとすかさず「ご両人っsign01」の掛け声。そういえば、前回もかかっていたな。
花道の引っ込み。先に歩いていたのは時さま。水溜りがあるのに気づいた菊五郎さんが時さまと入れ替わり、ひょいっと飛び越えて、手を差し伸べ、時さまを渡してやる微笑ましさ(とはいえ、もう時さまの着物、泥だらけのびしょびしょだわいなweep)。しかし2人の行く先にどんなことが待ち受けているのか、この先どんな生活を送るのか。まあ、現実を想像するのはやめましょう(「加賀鳶」が脳裏を横切ってこわいからbearing)。

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歌舞伎座夜の部千穐楽1:よかよか、團十郎ワールド

526日 五月大歌舞伎夜の部千穐楽「毛剃」(歌舞伎座)
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度目の今回も、よか、よか。よか、よかhappy01
親分登場
浅葱幕が落とされると、海賊の大きな親船が舞台ほぼいっぱいに現れる。船では毛剃の4人の手下(権十郎、市蔵、松江、亀鶴)が談笑している。女の話になろうかというところで、亀鶴さんが松江さんに向かって「その顔で色話など」とからかう。いやいや、松江さん、とってもいい男で、色話がたくさんありそうだったよ。
そんなこんなのところへ親分登場。やっぱり親分だねえ。大きさ、あたりを圧する偉容、もうこれだけで、團十郎さんワールドに取り込まれてしまったゎ。舳先よりやや中央寄りに神棚が置かれており、そのすぐそばに團十郎さんの毛剃九右衛門がどっかと座る。茶髪縮れ毛、顔のまわりも髪の毛の延長のようなヒゲが囲っており、見るからに恐ろしそう(でも、團十郎の愛敬も感じちゃうけれど)。
海賊と和事の香り
毛剃たちは退屈しのぎに素人さんを呼んで酒盛りを始める(その効用は、前回観劇記に既出)。酒盛りといっても、酒は赤ワイン。日本人離れした毛剃の風貌、衣裳にはギヤマンのグラスwineがよく似合う。そして月代姿の純日本人手下たちにしても、これが意外にみんな板についていて違和感を覚えない。
さて、この席に呼ばれた素人さんというのが藤十郎さん演じる小松屋宗七。むくつけき海の男たちの間に藤十郎さんが登場したとたん、上方和事の息吹というか香りというか、そういうものが湯気のように立ち上るのが見えた気がして驚いた。宗七は長崎生まれで、生後間もなく京都へ移ったんだったのね。前回、そこ聞き逃した。ところで藤十郎さん、いや宗七はワイン飲んでたかなあ。
毛剃が宗七に話して聞かせる長崎の話は全部が聞き取れたわけではないが、個人的には4月に長崎に行ったばかりだし、面白かった。眼鏡橋ってそんな時代からあったんだ~(もしかしたら文字的知識として見たことがあるかもしれないけれど、毛剃の時代にあった、という具体的な情報として入ってくると印象が強くなる)。下大工町という地名が聞こえてきたけど、龍馬のブーツ像を探しあぐねて、百段以上もありそうな階段を下りてたどり着いた先が新大工町だった。遊ぶ女の値段を地位(種類?)別に挙げていたのがなんだかおかしかった。
目ン玉が太かぁ
宗七にあなたは唐人かと訊かれ、「いやいや、潮風に吹かれて色が黒くなった」から唐人と言われる(他にも理由があったかも)。さらには「目ン玉が太か」ゆえ、「木場の唐人」と呼ばれている。「木場には目ン玉が太か役者がいるらしい」。って、これ、四代目(?、自信ない)團十郎のことらしい。
汐見の見得の團十郎さんは、本当に目ン玉が太かったよeye

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2009年5月26日 (火)

捨てられない女は深夜に…

思わせぶりなタイトルだったかしらbleah 要するに、片付けられない女が仕事部屋に完全に足の踏み場がなくなってさすがにこれはいかん、と俄然整理し始めたのが深夜だった、ということです。
どこから手をつけたらいいのか途方に暮れたけれど、毎度のことながら2カ月放置しておいた郵便物の封を切ることから開始dash(一応、これまでの学習により、すぐに開封すべきと思われるものは開封済み。威張ることじゃないけどcoldsweats02

私はとにかく捨てられない。せっかくモノを捨てようと覚悟して始めた作業なのに、「後で何かに使えるかも」、「そういえば、この前、必要なものがあったのに、捨てちゃったんだっけな」と、どんどん溜め込む方へ思考が流れていく。
とくに紙類が捨てられないbearing 劇場でもらうチラシ。用済みになった新聞の切り抜き。裏が白い紙。裏は白くなくても表に白い部分があれば、切り取ってメモ用紙にする。メモ用紙はメモ用紙で、企業の名前の入っているのやら、美術展で買ってきたのやら、たくさんあるのに、そういうのは何だかもったいなくて使えない。もったいなくて、に加えてコレクションぶっているようなところもあるかも(集めてどうするbleah)。
しかし、この際、頑張った。資源再利用分、焼却場行き分、かなり捨てた。
困ったのは雑誌を含む書籍である。部屋の三方を囲む本棚からはみ出している文庫本、仕事で使う書籍たち、レッズのマッチデープログラム、もうこれ以上絶対収納できない歌舞伎の筋書き、演劇界、ほうおう等々。それらを何とかどこかに納めるには、何かを移動させなくてはならない。ない知恵を絞り、あれとあれをこっちへ、これはあっちへとスライドパズルみたいに移動させて、少なくともどうにか歩くスペースができたscissors パソコンの前に積み上げてあって時々パソコンを誤作動させていた郵便物やら、時々にメモしておいた紙も整理した。
外が白むまでかかってきれいにしたこの部屋、いつまで維持できるでしょうか。もう危ないぞbleah
以上、2カ月も抱えていた仕事が先週終わり、やっとかなりヒマになってきた一昨夜のことでした(この作業の最中に、ある方から楽しいメールをいただいた。なごんだhappy01)。

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2009年5月25日 (月)

面白いサッカーが見た~い

524日 対大宮アルディージャ戦(埼玉スタジアム、1600キックオフ、37,027人)→11で引き分け
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あんまりガ~ッカリしちゃって、beer
3杯でつぶれた(moneybagには十分注意しましたcoldsweats01)。
大宮が粘って守り抜いたというより、自滅したという印象のほうが私には強い。後半は圧倒的に押していたのに、シュートしない。
1つ惜しいのがあったな。ポールに当たった。もっとも、相手にも前半そういう場面があったから。
直輝がイエロー4枚で出場停止、その影響は限りなく大きかった。そして、いつもどおり、高原は使えなかった(1歩目の飛び出しが遅いんだよ!!)。それなのにフル出場よsad 去年、さんざんこきおろしたエジが今年は見違えるような働きだが、どうやら、FWがいないらしい。原口も直輝がいてこそ輝ける感じだった。
失点はやむをえないにしても、得点しなくちゃ試合には勝てないのだ。萌ちゃんのシュート、きれいだった、見事だったgood ちょっと眠くなりかけていたところだったから、スキっとした。このごろ萌ちゃんの動きがイマイチ目立たないなあと心配していたんだけど、今日は良さが戻ってきた感じだった。闘莉王が早々と途中交代して(足に違和感があって自分から申し出たんだって)、本来の萌ちゃんのポジション(ボランチ)でプレーできたからだ、と仲間は言った。
ここでフィンケに提案。闘莉王はどっちにしたって、こんな試合の時は上に上がってシュートしようと狙うんだから、もう闘莉王をFWにコンバートしちゃえば? 後ろはしっかり他の選手に任せてゴール狙いに集中させればいい。今のように守備も攻撃もなんてやってるから、戻りきれなくて失点しちゃうんだもの。

今日はバックアッパーのゾーンチケットだったので、自由席。15分くらい前には着いたと思うのだけど、レッズ側はもういっぱいで、かなり上まであがらないと席がなさそう。おじさんおばさんは階段苦手だから、大宮側に行ってみた。連番の席はやはり外れのほうにいかないとなさそうだったが、バラバラになら空いている。ということで、最前列(手すりが視界を邪魔して、案外見づらい)、オレンジのユニフォームの間に赤の私は小さくなって入れてもらった(もちろん、ところどころ赤もいるんだけど)。相手の得点では両隣の強烈な歓声に身をすくめwobbly萌ちゃんの得点には小さく拍手をしcoldsweats01
で、後半、席を移動した。探したらそう何段も上がらないうちに連番で席が見つかった。今度はレッズ側(アウェーなんだけど、ホームの試合と同じ北側)だから堂々と応援できる。しかも、試合はほとんどの時間帯こちら側で動いたから、移って大正解scissors
なのに、ホームみたいと言ってもいいような試合があんな状態じゃあねえ。まあ、フィンケにかわってから、若手の出場機会ができたこと(直輝、元気、峻希。そして30番、林勇介が本日初出場)は喜ばしいが、今シーズン初期のような面白いサッカーが姿を潜めているこの頃ではあるweep
追記:屋根があるとはいえ、雨の中でかけるのは億劫だなあとぶつぶつ言いながら支度をしていたら、何と、晴れてきた。「晴れの神様」って言ってもいいくらいの晴れ男が同行者にいたのよsmile ご利益絶大だった。

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2009年5月24日 (日)

きらめく星座アフタートーク

一気にいきますdash
終演からきっちり15分後、テレビ朝日・石井希和アナの司会進行で始まった。舞台には4人分の座席が用意され(といっても、舞台に腰掛けるというもの)、それぞれに水のペットボトルと缶ビールが置かれている。参加者は、愛華みれ、木場勝己、相島一之、八十田勇一。木場さんと相島さんのビールはノンアルコールで、八十田さんはちゃんとしたビール(発泡酒でない)を2缶あけていたsmile
トークはところどころ聞き取れなかった(マイクが4人に1本しかないのよsad)し、そうそう筋道の立ったというものでもなかったので、うまくまとめられないけれど…(なお、それぞれの方の発言部分に「」を使っていますが、発言どおりの正確なものではありません。また、客席との質疑応答がありましたが、その内容も一部、組み込みました)。
愛華さんは、昨年悪性リンパ腫と闘って、復帰第1作なのだそうだ(主演での、っていう意味かもしれない。復帰おめでとうsign03)。だから、「わたしたちがいま生きているというだけで、もうそれは奇蹟の中の奇蹟なのです」という竹田の言葉が好きだというのは、まさに実感してのことだろう。去年入院中にオファーがあって決意したというが、よくぞ出演してくださった、というくらい、ふじ=愛華みれ、であった。一座は家族、お客も家族、歌の場面ではお客も一緒に歌ってくれればいいのに、と思っていたそうだ(ほとんどが知らない歌だけど、私は心の中で一緒に歌っていたよnote)。
相島さんによれば、愛華さんは「うちの座組の太陽sun」だそうだ。推して知るべし。
相島さんはこの日、招き猫が4匹いる派手な<タビックス>を穿いていて、木場さんにからかわれていた。三谷作品の常連であり、井上作品初出演の相島さんは、三谷作品と井上作品との違いを、「三谷は(言葉の)キャッチボールが早い。パンパンパンとくる。井上先生はパーン、パーン、パーンというリズム」と表現していた。「この作品はオデオン座が主役であり、オデオン座というユートピアの中で音楽が生まれ、源次郎や蝮が変化していく」。そう、そこが見どころですgood
木場さんは17年前、正一を演じたとのことで、同じ作品で違う役をやったのは初めてだそうだ。でも、竹田と正一には似たところがあるんですって(どちらも、本当の自分を表現できる場がないっていうところなのかな)。当時の竹田はすまけいさん。人間広告のセリフは、「自分はワル~イ人なのでそういうことを言うのにはためらいがあったが、深く考えず、皆さんの力を借りることにした」。演じながら受ける感動、衝撃からそういうセリフを言う力をもらった、というようなことだと思う。
愛華さんが太陽なら、この座組で木場さんの存在は宇宙全体かもしれないな、なんてhappy01 立ち稽古の日、木場さんは台本をポンと下に置き、台本なしで始めたのだそうだ。愛華さんも相島さんもみんな同じようにせざるを得なかった。木場さんは、「老眼鏡がないと読めないから」と躱していたが、木場さんによれば、セリフというのは、相手を励ましたり貶めたりする。そういう流れの中で、体の中から出てくるもの(だから、ただ、本を読んで覚えるものではない)。だそうだから、立ち稽古でのそういう行動になったのだろう。
相島さんは「言葉を大切に」と木場さんからのアドバイスを受けた。感情表現に偏りがちだった自分だが、それでは足りないことに気がついた。
また八十田さんは、台本が送られてきたときはそうでもなかったが、読み合わせで木場さんの人間広告のセリフを聞いて「言葉としてというより音楽のように入ってきた。自分の色々なことが思い出された」。この芝居は6場で成り立ち、1場が約25分。その中にupdownが必ずある、と八十田さんが言うのを聞いて、笑って見ているとふっと影がさすわけだと思った。
また、心に残ったのは、「作者のメッセージに共感して演じているのか」という質問に対する「俳優でご飯を食べるには、共感しているばかりではできない。作家のメッセージよりも、生の舞台で生まれることのほうが重要」という木場さんの答え。
八十田さんがビールのおかわりを要求したとき、ウエイターをやったのがピアニストの後藤さん。半ば強引にそのままそこに加わるように言われ、「突然のことで状況がわからない」ととまどいを見せながらもいくつか発言してくれた。今回は役者としても活躍を見せるので、「いつものように音楽には向かえない。ピアノのところが一番気を抜いている」。鍵盤を見ないで弾く大事な場面があるが、鍵盤を見ると案外弾けないもののようだ。後藤さんもまた、音楽を抜きにして家族の仲間になっている、と感じている。源次郎は正一からお土産として黒の革靴をもらう場面がある。それを履こうとすると、後藤さんと目が合うのだそうだ。後藤さんは本当に嬉しそうな顔をして源次郎を見ている。それが嬉しいと、相島さんが披露してくれた。
長くなりました。実際のトークも2030分の予定だったが、10分ほどオーバーした。
暖かいこの家族のような一座の公演も今日が千穐楽。このあと、山形、大阪公演があるから、ぜひ見てね。

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人間賛歌:「きらめく星座」

522日 「きらめく星座」(銀河劇場)
どうして見たかったかというと、ず~っと前に仕事で読んだ井上ひさしのエッセーか何かに「一杯のコーヒーから」という歌のことが出ていて、自分でも理由はわからないんだけど、妙にこの歌に惹かれていたから。「一杯のコーヒーから」は、「きらめく星座」の劇中歌なのだ。
この芝居、人間賛歌、地球賛歌、そして音楽賛歌なのだ、と思った。広告文案家(今で言うコピーライター)竹田が切々と述べる人間のキャッチフレーズ――結論として「人間は奇蹟そのもの、だから人間は生きなくてはならない」――は、「太鼓たたいて笛ふいて」で林芙美子が地球の美しさを訴える心情に通じるものがある。
1
1つのエピソードはシチュエーションもセリフもおかしくて、何度も声を上げて笑わされるのに、その中にふっと影が差す。時代背景はどうしたって影にならざるを得ない。そしてこの人たちの苦しみや哀しみが深刻に割り込んでくる。たとえば、正一の脱走理由(音に敏感な彼は体格がいいために砲兵隊に回された。野戦砲の発射音に耐えられなくて脱走したのだ)、左手を失った源次郎の幻肢痛(最近、よく幻肢痛という言葉を聞くが、その当時からあったのだとは知らなかった)等々……ふじでさえ、苦悩の過去をもつ。

ここは浅草のレコード店、オデオン堂。住人は店主信吉(久保酎吉)・ふじ(愛華みれ)夫婦と娘みさを(前田亜季)、下宿人の竹田(木場勝己)、森本(後藤浩明)。全員音楽好きである。訓練が終わっても防毒マスクをはずさず直立不動のシルエットが1つある。間もなくその正体がわかることになるその男は憲兵伍長権藤三郎(八十田勇一)。なんで憲兵伍長がいるかというと、オデオン堂の長男正一(阿部力)が軍隊を脱走しちゃったから。自らを「蝮」と名乗るほどしつこいけれど、どこか憎めない権藤は「紙屋町さくらホテル」の針生武夫よりずっと好きになれる。
非国民の家を美談の家に180度変えたのは、みさをの結婚。みさをは、全国の傷痍軍人と文通をしていて、何百通という手紙を風呂桶にあけ、その中から1通選んだ相手と結婚したのだ。これ、ふじのアイディア。なんたるシュールな婚カツbearing そしてその相手たるや、オデオン堂の人々とは正反対の戦前教育の権化みたいな人shock
非国民の家と町の非難を浴びたり、憲兵に見張られたりしている彼らだが、みんな至って明るく、暢気、あるいはズレているといってもいいような大らかさの持ち主。こんな大らかな一家と高杉源次郎のギャップがおかしいのなんの。そしてこの大らかさに、憲兵も、源次郎も、徐々に取り込まれていくのが又々おかしさを生む。しかし…。
逃げ回っていた正一は死刑覚悟で自首して軍法会議にかけられることを決意したのに、逮捕されずにすむ。理不尽な死に対する悲しみと怒りに慟哭した「闇に咲く花」を思えば「きらめく星座」はハッピーエンドなんだと納得しようとしたとたん、地獄はまだまだこれからなのだ、と思い知らされる。というか、思い出させられる。
これは、昭和1511月から1612月の物語である。オデオン堂の茶の間にかかる日めくりでそれがわかる。

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2009年5月23日 (土)

土スタに隼人クン登場

土スタに隼人クンが出るっていうことをすっかり忘れていて、ところが、ほんとにたまたまつけたTVに山本耕史さんが出ていて、それでも隼人クンの出演には思いが至らず、ただ「陽炎の辻」での出演場面が流れるだろうということだけで、そのまま見ていた。
そしたら、隼人クンがスタジオに登場したのよsign03 あれっ、演舞場だいじょぶ? 時計を見たら、まだ昼の部も終わってない時間帯。生放送は初めてという隼人クン、実にいい男で初々しい。今身長が174cmあるけど、これ以上伸びたくないんだそうだ。女方をやるうえで大変だから。
ってことは、まだまだ女方やるんだ。私としては隼人クンは立役をやってこそ輝きそうな気がするんだけど(顔もとても男っぽいと思うのよ)、まずは女方で勉強ってところなのかしら。確かに15歳で174cmっていうと、これからも伸びる可能性は十分ある。先輩方は芸で身長を低く見せているけれど、僕はまだそれができないので、膝を折っています、って。そうなのよ、お久ちゃん、相当膝を折っていたの。若いうちから膝を悪くしそうで心配。
実は隼人クンの出番のある「陽炎の辻」は録画したまままだ見ていない。今日も録画予約だけはした。やっと少し時間ができたので、他のものも含めて徐々に見ていくつもり。

ちょっと一言:たとえば亀ちゃんもそうだけど、TVのトーク番組とかバラエティーなどで、よく「市川さん」って呼ばれるのね。隼人クンもさっき「中村さん」って呼ばれていたけど、私はちょっと違和感を覚える。海老蔵さんや菊之助さんは「市川さん」「尾上さん」とは呼ばれないでしょう?

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海辺の町東京

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先日観劇日を忘れて見逃した「きらめく星座」をどうしても見たくて、昨日行ってきた。
天王洲は遠いからとグズグズしていたのだが、行ってみると案外そうでもない。何度も行っているのに、今回初めてそう感じたかも。
モノレールに乗ると、「東京は海辺の町なんだなあ」と実感できて嬉しい(目の前に海が開けていると、何ともいえない解放感がある)。天王洲に近づいた頃、海辺に人がたくさんいるのに気づいた。
おお、ステキなボードウォークがあるではないか。お昼休みをここで楽しむ人たちだ。
開場前に到着したので、早速行ってみた。上から見たときは駅からけっこう距離がありそうだったのに、実際は銀河劇場からすぐ(第一ホテルをぐるっと囲むように設えられているので、場所によってはとても近いのだ)。
ところがshock なんとカメラを忘れたcrying 携帯さまさま。
しばし、水と鳥と船(わかるかな、ボードウォークの先の白い船)を眺め…今度機会があったら、お弁当でももってこよう、そしてイチデジもsmile
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2009年5月22日 (金)

五月演舞場歌舞伎夜の部・2

五月大歌舞伎夜の部(新橋演舞場)
「於染久松色読販」
福助さんの早替り7役が話題の演目。早替りは、大詰のお染久松同時登場を除いては、「おお~っ、早いっ」と感心する見事さだった。先に言ってしまうと、お染久松の同時登場は、あまり手際がいいとは思えなかったが、逆にそれを狙っていたのかしら。というのも、お染も久松もスタントが客席に顔を見せるような瞬間が時々あったから。比較してはいけないのかもしれないけれど、やっぱり澤瀉屋さんの早替りはきれいで優れていたなあと思う。
福助さんの7役は…う~ん、微妙(まあ、これは好みの問題だから、あくまで私側のことです)。奥女中竹川、後家貞昌はとてもよく(とくに竹川には品格と大きさが感じられて、こういう福助さんは好きだ)、久松は丁稚としてよりは武家としてのほうがよく(橋本座敷にやってきたときの久松が私にはちょっと…)、芸者小糸はまあまあかな。でも、あとはちょっと作りすぎかなぁという気がする。お染は可愛らしいけど、わざとらしさが気になるし、土手のお六はやりすぎという気がするし、気の毒なおみつには同情心が湧いてこない。福助さんらしいサービスだといえばそうなんだろうけど…。ただ、お六の最後の立ち回りはカッコよかった。
染五郎さんは鬼門の喜兵衛のような悪役をやるには線が細いかなと危惧していたけれど、そうでもなかった。あるいは染五郎さんのもつ華が線の細さをカバーしているのかもしれない。
ユーモラスな展開の中で、歌昇さんの山家屋清兵衛が舞台をしめる。お染の許婚だが、お染は久松に惚れているから、清兵衛とは添いたくない。いい男だし、人間としても立派なんだけどなあ。
大詰では、おみつを慰める漁師(錦之助)と女猿曳きお作(高麗蔵)の踊りがすてきだった。このお作の役って、これまで亀ちゃんが何回かやっているのね。見たかったぁheart04
<似てる>
お六って、澤瀉屋さんの「獨道中五十三驛」でも出てきたけど、拵えが似ているよね~と思って帰宅してから「獨道中」の筋書きを見れば、お六の亭主の鬼門の喜兵衛もいるじゃない(忘れていた)。丁稚長吉に信濃屋娘お半は久松とお染みたいだし、お家の重宝にまつわる話もかぶるし、作者は両方とも南北さんだし。こちらの「於染久松」も南北らしさが随所に現れていて、面白かった。
また、百姓久作(段四郎)が額を割られたことをタテに喜兵衛とお六が油屋を脅す場面は、浜松屋をちょっと思い出させる。でも、ここでツッコミ。
喜兵衛とお六が連れてきた死体を見て、それが久作じゃなくて店の丁稚・久太(蝶十郎)だって、どうして気がつかないのぉ? 少なくとも段四郎さんと蝶十郎さんが似ていないから、芝居とはいえ、「ありえな~い」とツッコみたくなってしまった。
<客サービス>
序幕第二場橋本座敷に入る前に、お染と下女おその(芝のぶ)が料理茶屋・橋本へ向かうその道中は客席通路。それまで気がつかなかったが、舞台前に階段が置かれていた。鬼平をいい席で見たくて取った座席は、この道中でもバッチリ。目の前に福助さんと芝のぶさんがいる。2人ともと~ってもきれい。福助さんは芝のぶさんに「あんた汗かいてるじゃないの」とツッコみ、芝のぶさんは照れくさそうに汗を拭く。かわいい~。
客を喜ばせる場面は多々あって、橋本では、吉之助さんの後見で錦吾さんが操り三番叟もどきをやったり、油屋では「だいじょぶだいじょぶ」「そんなのカンケイね~、オッパッピー」、「ごめんねごめんね」のギャグがある。未だに「そんなのカンケイね~」かいとツッコみたくなったが、小島よしおも「だいじょぶだいじょぶ」のインパクトはいまいちだし、「ごめんねごめんね」のほうはわからない人もいたみたいだ(これ、U字工事ねsmile)。してみると誰でも知っているであろう「そんなのカンケイね~」はスゴイのかも。
<子役ちゃん>
歌舞伎座の「暫」で見逃してしまった原口智照クン、油屋のかわいい丁稚さんで登場。番頭・善六(錦吾。善六っていう名前に反して、案外腹黒いことをやる)の頭にお灸を据えちゃうイタズラっこ。一生懸命お店のご用を勤めている姿が本当に可愛くて、「暫」は残念だったけど、まあ満足。
<上演時間>「鬼平」95分(16001735)、幕間30分、「於染久松」序幕・二幕目100分(18351945)、幕間10分、大詰25分(19552020

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五月演舞場歌舞伎夜の部・1

5月21日 五月大歌舞伎夜の部(新橋演舞場)
「鬼平犯科帳 狐火」
思わず顔をしかめたくなるような、血塗られた商家の一間。押し込みの無残な犯行に、何か複雑な事情がありそうな幕開き、もうそこから舞台にひきつけられた。
鬼平の若かりし頃の生活ぶりや女性関係が明らかになるのも興味深い。TVでもほとんど見たことはないけれど、自分の中に膨らませていた鬼平のイメージには、そういう若い時代の物語は入っていなかった。でもこのエピソードが今の鬼平を作り上げるのに重要な役割を果たしたんだなあと、しみじみした。
吉右衛門さんの鬼平は本当にステキで、おまさ(芝雀)ならずとも惚れてしまいそう。いや、男にも惚れられる大きさがある。そして意外なかつての色恋物語が鬼平をさらに魅力的にしている。
おまさの、2人の男の間で揺れる女心(鬼平に対する気持ちと又太郎に対する気持ちは違うんだ)がよくわかる。寂しげな表情がとてもいい。何回か、お顔が雀右衛門さんに似ているなぁと思った。

錦之助さんの又太郎(出だしで、セリフにハプニングがあったような…)は、私しばらくの間、この人ウラがあるんじゃないかと疑っていた。むごい押し込みは弟の仕業だと言いながら実は自分じゃないの?なんて。でも、又太郎は実直な盗人であった。弟・文吉(染五郎)を必死で諭す姿に、兄の複雑な心境を感じた。
染五郎さんの文吉が秀逸。世を拗ねた甘ったれの文吉に共感はできないけれど、気持ちはわかる。本当は兄を慕っていたんだという心情がひしと伝わってきて悲しい。
隼人クンがひさしぶりに登場したが、娘役はちょっとかわいそうな気がする。
段四郎さん、歌六さん、歌昇さんがそれぞれ味わい深い演技で、脇がいいと芝居もしまるんだなあと感じさせてくれた。相模の彦十(段四郎)がおまさ相手に一芝居打つ場面では、おまさが出て行ったあと押入れに隠れていた平蔵が姿を現し、「うまい芝居だねえ。いよっ、澤瀉屋っ」とさりげなく持ち上げるから、思わず吹き出した。源七(歌六)と平蔵のラストの語り合い、別れはしみじみとしながらもユーモラスで感動的、胸が熱くなった。

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遭遇

今日、じゃない、もう昨日だ、演舞場夜の部を見た。
3時半過ぎ、演舞場楽屋口に差し掛かったら、そこから出てきたらしい学生服の男の子が目に入った。
梅丸クンだぁ~っsign03
思わず声をかけそうになり、でもあまりのきれいさに躊躇して、ただ見送るだけで終わってしまった。
坊主頭(だったと思う。舞い上がっていて、よく覚えていない)、詰襟、肩かけカバン風カバン。ちょっと古風な感じの学生姿。それが梅丸クンの雰囲気によく合っていて。
と、こう思い出していると、夢みたいで、あれは本当に梅丸クンだったのだろうかと、ちょっと自信がなくなってくる。でもやっぱり絶対梅丸クン!

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2009年5月21日 (木)

五月大歌舞伎夜の部

519日 五月大歌舞伎夜の部(歌舞伎座)
舞台写真入りの筋書きが出ていました。この日からだったそうです(ラッキー)。

09052101yudachi 「夕立」
なんという官能的な舞踊でしょう。
菊五郎さんの七之助(!smile)の色っぽいこと。思いを遂げたあとの、満足げな笑み(ただ満足げなだけでない複雑な印象を受けた)をふっと表情にのせた、そのぞくっとするような色気。菊五郎さんのこうした色気には時々ぐぐっと心を鷲摑みにされてしまいます。
そして時さまのまた美しく色っぽいこと。いってみれば、七之助の行為は強姦でしょう。女心は複雑というけど、ありえないよね~(歌舞伎にはこういうシチュエーションがままある)。とはいうものの、その後の心境の変化の表現が絶妙。表情は和らぎ、恥じらいながらもうっとりと七之助を見るその目のうるみ。男の髪を梳いてやるその仕草のやさしさ。浄瑠璃もこの情景によく合い、しっとりとした大人の雰囲気が漂う。このコンビは市井の夫婦をやっても息がぴったりだし、こんな色模様を演じてもぴったりだし。
花道の引っ込みを堪能。
でも、滝川さん、大胆すぎる。恋を知ったとたんに、これまでのすべてを捨てるなんてsign03 で、この演目、ツッコミますbleah
①落雷thunderの音、ありゃあ雷じゃなくて、山崎街道っしょ。
②七之助が駕籠をあけると、滝川が気を失っている。駕籠の外へ出された滝川はそのまま土手に横たわっている(首をもちあげたままの姿勢、きびしそうbearing)のだけど、あんな土砂降りの後(まだ降っていたんだっけ?)では土手なんてひどいぬかるみになっているはず。そんなところに横たわっていたら泥だらけっしょ。それに、あんな降りじゃあ、ただでさえずぶ濡れになる。
③七之助の匕首を鏡がわりに髪の乱れを直す滝川(あんまり直ってなかった)…雪姫かっhappy01(どっちが先に作られたのかしら。刀身を鏡がわりにするって色っぽいものですなぁ)
しかし、「夕立」というのはうまい題名かも。雷は滝川の人生に変化を与える電気ショック、激しい雨はこれまでの人生をすべて流し去り(滝川という名前も象徴的? 滝のように落ちる雨は川となって…)、そして雨の上がったあと、「滝川」は「お滝」に変わる。
09052102kandabayasi 「神田ばやし」
新境地の海老ちゃんがとても好きheart04 のっそりとして不器用で、思うことも口に出せず、何を考えているかわからない、ちょっと屈折した若者。普段の海老ちゃんの役とは正反対とも言えるこの若者・留吉を海老ちゃんは丁寧に演じていた。最近の海老蔵にかつての激しいオーラを感じなくなっていると前も書いたが、もしかしたら海老ちゃんはこういう役も自分の持ち役にしたい、と考えているのかしら。
留吉の第一声はなんだか上ずっているような感じで、客席から笑いが湧いた。私は笑わなかったが、ちょっと違和感を覚えたのも確か。でも慣れるに従い、その朴訥さが胸を打ち、この若者が胸に抱えているものは何なんだろうと気になって仕方がなかった。それが明らかになる二幕目の場面には思わず涙が出た。悪人は1人もいない、だけど善人の心の中にあるいやな部分、闇の部分(おそらく、善人はそれに気づいていないに違いない)が1人の人間を深く傷つけてしまう。それでいて、傷ついたほうの人間もそういういやな部分をもっている。海老ちゃんの「いやな目で」というセリフは強く胸に刺さった。
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人で嬉しそうに杯を傾ける留吉の気持ちもわかる。わかるけれど、やっぱり留吉にはおみっちゃんのような心のやさしい娘と差しつ差されつでお酒を楽しんでほしいわ。きっとそうなるというラストに心が温まった。
留吉以外の登場人物も適材適所で、まさに江戸の長屋生活を目の当たりにする感じ。おみつの梅枝クンがいじらしく、海老ちゃんとお似合いだった。これから海老ちゃんの相手役もできるな、と内心にんまり。三津五郎さんの大家さんが秀逸。世話好き、おっちょこちょいのお人よし、こんな大家さんが実際いたんだろうなあと思わせるリアルさだった。住人たちも個性派ぞろいで、とくに市蔵さんのおらく婆さんはサイコウ(おらくさんの入れ歯が海老ちゃんのお汁粉から出てきたときには思わず悲鳴をあげちゃったshock 留ちゃん、ニブすぎるbearing)。怪しげな行者の亀蔵さんとともに強烈だった。
ほんのちょっとの出番だけど、巳之助クンが若者らしい爽やかな印象を残した。
おまけ1おみつが留吉の汚れた浴衣を洗う井戸端。その井戸の水は井戸水ではないのだそうだ。江戸は神田上水や玉川上水から水道を引いていて、その水を井戸に溜めてあったのだって。世界であの時代に上水道があった都市って、江戸とロンドンくらいなものらしい(江戸のほうがずっと優れていたと思われる)。これ、とても鼻が高い。
おまけ2海老ちゃんと猫ちゃんのツーショット写真を買ってしまいました。海老ちゃんは横顔であまり大きく写っているわけではないんだけど、とてもいい笑顔なんですものlovely

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2009年5月20日 (水)

あんまり楽しくて長くなってしまった感想:「恋湊博多諷」

519日 五月大歌舞伎夜の部(歌舞伎座)
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日に3階から見る予定だったのがダメになり、この日が初見。もう一度見に行くので、あら、ほんとなら全部で3回見るつもりだったのね、と自分でもちょっと驚いた。
4
時過ぎに東銀座に着いたのだけど、時間が悪かった。階段大混乱。上に出るのに、1段上がっては止まりの繰り返しで、大変時間がかかった。さらには地上に出たら身動きが取れないほどの人人人。昼夜入れ替え時間の正味は20分もあっただろうか。歌舞伎座ってすごい!!
09052001kezori 「恋湊博多諷 毛剃」
へえ~、近松はこんな作品も書いているのか、とちょっとビックリ。
毛剃は海賊としての恐ろしさも十分で、でもやっぱり團十郎さんの大らかさがこの人物に愛敬を添えて、深刻にならずに楽しめる(だって、話そのものとしては、抜荷、脅し、殺人、三角関係等々、暗いことが多いと思うのよ)。團十郎節は、よく聞き取れない訛り――これって、九州に行ったことのない近松が想像で充てた方言なんですって――とともに、異国情緒を醸し出す。「汐見の見得」を上から見たくて3階席を取ったのに、残念。下から見ても立派だったから、上から見たらさぞ豪快で、そのうえ自分も船の舳先で思い切り腕を広げている気分になっただろう(こんなところで「タイタニック」を連想してしまった私ってbearing)。
船では、一般人を手厚くもてなすのだという。万が一踏み込まれたときに、一般人が「この人たちはとてもいい人です」とかばってくれるのを目的としているんだとか。そのおもてなしは、ギヤマンのグラスに注がれた赤ワインwineなどなど。
<ツッコミ>これは七代目團十郎の工夫だそうだが、それじゃあ、抜荷をやっていることを自分からバラすようなものじゃんbleah それがお芝居の面白さとおっしゃるのは小山觀翁さん。わかってますって。
海賊船に一般人が乗っているっていうのも驚きだけれど、その一般人に抜荷の現場を目撃されたらどうするのよ。と心配していたら、案の定宗七(藤十郎)が見てしまった。恋の鞘当てもあり、宗七はぼこぼこにされて海へweep
本日の席は1階中ほど、花道そばだったので、宗七が命拾いする場面もまあ見えた(スッポンから上がってくる)。この席で「暫」を見たかったわ~(まだ言ってるcoldsweats01)。
前後するが、抜荷の現場というのは、ご禁制の荷を積んだはしけが毛剃たちの乗る親船に近づいてきて、子分たちが積荷を親船に運ぶというもの。亀鶴さんが一生懸命働いていた(あまり重そうには見えなかったcoldsweats01)。
このはしけに乗ってくるのが亀蔵さんと男女蔵さん。亀蔵さんが船を漕ぐ掛け声は、なんとあの「やっしっし~」sign03 嬉しいじゃございませんかsign03

さて、「毛剃」って、これで終わりかと思っていたら、5分の幕間を挟んで、まだこの先があったのね。菊ちゃんがまだ出てこないから先があるんだろうとわかったんだけどね。菊之助さんと藤十郎さんのカップルはとても若々しくて綺麗でステキだった。女が男の髪を梳くという行動の意味を知り、これはこの後の「夕立」でも応用知識として役立ったwink
菊ちゃんの小女郎(なんか、すごい名前だな。でもおっそろしく綺麗)は、考えてみたらアホな女だ。恋人の恋敵に身請けの金を借りて恋人を窮地に陥れる。事情を知らなかったとはいえ、毛剃が自分に惚れているくらいは知っているんじゃないの? 商売柄、それくらいは気づいているはず、と私は確信する。そういう男に身請けの借金をする根性ってすごい(呆れてるshock)。しかし、自分たちを助けてくれた男が海賊の親分で、色男の宗七ともどもこれから地獄を経験することになるとも知らず…と思ったら、小女郎がかわいそうになった。
小女郎が毛剃にお礼を言うために連れてきた男が宗七だとわかったとき(生きていたとはお釈迦様でも知らぬ仏の♪だね、古いっcoldsweats02)、子分たちが飛び掛ろうとする。ここは勧進帳のパロディ? 権十郎、市蔵、亀蔵、松江、男女蔵、亀鶴の6人が四天王よろしく宗七に迫ろうとする、その表情たるや、まさに勧進帳。それを体でとどめる毛剃の形相もまたまさに弁慶。でも、役人の客改めが入ると知ったときの一同の慌てよう。あの毛剃さえぶるぶる震え、弁慶一行とは大違い。あんまり滑稽だけど、それだけに彼らがどれほど危ない橋を渡っているかが想像できる。

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2009年5月19日 (火)

泣いた、感動した、楽しかった三十人のジュリエット

518日 「雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた」(シアターコクーン)
文化村メール会員の先行販売(抽選)で「雨」と「ジュリエット」という名に惹かれて応募したら、なんとXC席が当たってしまった。XA1列目だからXC3列目。ところが実際に行ってみたら今回はXB1列目になっていて、私は2列目、しかも前の席とはかなりの段差があって、とても見やすかった。コクーンのメール会員で応募すると、時々めちゃくちゃいい席が当たることがある(「わが魂」もそうだった)。
さて、舞台にはデパートのディスプレイが3つ。それぞれのウインドウには夏のリゾートファッションのマネキンカップルがいる。どことなく聞こえてくるざわめき。はじめは劇場の音かと思ったが、よく聞いていると、デパートのアナウンスだったりざわめきだったりする。そういえば、このお話はデパートが舞台だって聞いたことがあるような気がする。
やがて3つのウインドウの奥が透けて、閉店間際のデパートの慌しい光景が見える。このときはまだ芝居が始まったと意識していない人が多く、客席のおしゃべりもかまびすしい。でも、なんとなく段々みんな気づくのよね、なんか舞台が違うぞって。そしてブザーが鳴る。閉店の合図のようでもあり、開演の合図のようでもあり。
幕があくと、デパートの中央にある大階段がまるで宝塚の大階段のようにイルミネーションに彩られる。そこに登場したのは白いスーツ、白いシルクハットの少女歌劇男役風の5人。あらっ、なんかみんな変。ちょっと気持ち悪いわ。それは顔を白く塗り、青い目張りをいれ、口には紅を差したオジサンたちなのでした。古谷一行、磯部勉、山本龍二、石井愃一、そして横田栄司!!
横田栄司を除く4人はかつてこの町にあった石楠花少女歌劇団の熱狂的なファン「バラ戦士の会」のメンバーなのである。横田栄司は死んだ父親がメンバーだった関係で彼らと行動をともにしている。今彼らが励んでいるのは「ロミオとジュリエット」の稽古。閉店後のデパートの地下で、かつての花形スター吹雪景子(三田和代)をジュリエットに公演の練習をしているのである。
ここからはネタバレになるので、ストーリーは控えよう。
三田和代は、時に醜悪なばあさんであり、時にきれいで愛らしい少女であり、時にその狂気のすさまじさで人々を圧倒する悪魔であり、時にその純粋な思いで人々の心を揺さぶる天使である。三田和代なくしてこの舞台は成り立たなかったのではないか、と思うほど、三田和代は吹雪景子であった。
吹雪景子が追い求めるかつての相手役・弥生俊は鳳蘭。鳳蘭の全盛期をもし舞台で見ていたら、私きっとはまったに違いない。当時は、顔の輪郭に比してのパーツの大きさに馴染めなくてあまり好きではなかったが、この芝居を見て、その存在感の大きさ、その美しさ、逃げ出したくなるような状況から徐々にかつての自信を取り戻す心の襞を表す演技、そのどれもに私はすっかり取り込まれてしまった。あるいはオーラというものかもしれない。彼女が出てきただけで、格、スケールの違いのようなものがあたりを圧するような気がした。
真琴つばさはニンに合ったというか、気の強さと寂しさをよく表していた(カッコよさは抜群)。毬谷友子は、今回の役は見た目はケバいのだが、この人のピュアさって外見にも絶対負けない。私は毬谷友子が激しく歌う様を眺めながら(この歌がたまらなくいい)、その奥にどうしても星の王子様の面影を認めてしまい、「好き!」と思うのだ。
中川安奈は、こまつ座の「紙屋町さくらホテル」ではあまりピンとこなかったが、今度はとてもいい。彼女の存在感も光る。最後に、自分の求めるものの答えが出たときのかっこよさ。

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2009年5月18日 (月)

え~っ!!

朝からのテレビのインフル騒ぎに煽られて、今日は渋谷で芝居だからと、マツキヨでマスクを買うべく立ち寄ったら、ガーゼマスクしかないんだそうだ。じゃせめてウガイを、と信号待ちに自販機(東急本店の向かい)で「お~いお茶」(水色矢印)を買い求めた。
09051803tea  

はずだった。
出てきたのがコレよshock
09051802tea_2
どうしてsign02 隣りの商品ならともかく、ミルクティーは全然違うところにあるのに(上の写真黄色矢印)。文句を言おうにも、交換してもらおうにも、どうしようもない。
まあ紅茶でウガイもいいけれど、缶じゃ飲みきらない限り開けるわけにいかないし持ち帰るしかないじゃないangry 
120円損したしweep
ところで、文化村前の石のベンチ(この缶の乗っているところがそれ)、熱い。お尻やけどしそうcoldsweats01

この記事、昼間携帯から投稿したら、写真入りのせいかSwing part 1のほうに掲載されてしまった。こちらに投稿したかったので、part 1から記事を移動させようと思ったけれど、あちらも覗いてくださった方がいらっしゃるので、重複しますが同じ記事を少し編集・加筆して、こちらにも載せました。

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2009年5月17日 (日)

温度差

日本では、ついに国内感染が出たと大騒ぎしている新型インフルエンザであるが、先週飛行機でフランスに戻っていった娘のことを私はずいぶん心配した。
水際作戦がとられているとはいえ、そこから漏れた人々もいるわけで、空港で感染しないよう、いやその前にライナーだって、と過敏反応ながら、娘も私もマスクをしてライナーに乗りこんだ。
ところが成田では、やや肩透かし。職員でさえマスクをしていない人たちがけっこういるではないか。それでも、サッカーだ歌舞伎だと不特定多数の集まる場へ顔を出す私は、感染源になってはいけないと、顔に汗をかきながらマスクをしていた。
一方の娘も、ずっとマスクをして戻っていったそうだが、機内で1つ置いた隣のフランス人男性がず~っと咳をしていて(もちろん、マスクなしで)、食事中はマスクを取らなくちゃならないし、とても気になったとのことであったwobbly
ところが、パリの空港では何の検査もなし。日本の厳しい検査をニュースで見聞きして、場合によったら何時間も飛行機から降りられないのではないか、ヘタしたら空港で足止め、なんて私からさんざん脅かされていたのが、まったくすんなりと帰ることができたという(成田に隔離されていた人たち、本当にお気の毒だった)。
その後も、娘の知る限りフランスでは新型インフルのことなどだ~れも騒いでおらず、マスクを何枚も持ち帰り1人話題にしていた娘は、皆に冷笑されたそうだcoldsweats02 つまり、普通のインフルエンザでも流行して、亡くなる人はいるんだし、ってことらしい。そういう意見が日本でもちらほら聞かれたけれど、これほど温度差があるとは、日本での騒ぎの渦中に帰っていった娘もちょっと驚いたらしい。
そういえば、以前TVでやっていた外国人面白インタビューで「日本に来て一番驚いたことは?」に、あるトルコ人が「日本人がみんなマスクをしていたこと」と言っていた。トルコではよほどの重病でもない限りマスクはしないそうで、マスクをかけた人だらけの日本にはどんな悪い病気がはやっているのか、と不安になったということだった。
ちなみに、フランス人は日本人みたいに手洗いもうがいもしないらしい。そして日本人である娘は、手洗い・うがいで自衛しているんだって。

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2009年5月16日 (土)

どうしたフィンケ

516日 対ガンバ大阪戦(埼玉スタジアム、1404キックオフ、53,374人)→00で引き分け
09051601vsgamba 09051602vsgamba

あ~、消化不良wobbly
あんなに楽しかったフィンケサッカーなのに、最近ぜ~んぜん。
前半途中まではそれでもよかったのよ。いい攻めをしていた。でも、こうやって攻めているときに点が取れないと、たいてい逆襲を食らう。負けなかっただけよしとすべき? いやいや、絶対勝たなくてはいけなかった。
ガンバはこの前の川崎ほどこわいと思わなかった。だから負けないですんだのかもしれない。
フィンケの選手起用、最近まったく納得がいかない。川崎戦で役に立たなかったエスクデロ(期待はずれ)をまた先発で使うかangry そのエスクデロに代えて同じように役に立たない高原を入れるか(毎回、高原が出るととたんに流れが悪くなる)pout 高橋峻希を入れたはいいが、原口元気と代えるかannoy 直輝、元気、峻希を3人で見たいよ。
それにしても、4点損した気分。1点目は啓太のシュート。珍しく決めたじゃん、と喜んだら、オフサイドcatface 2点目は直輝、ポールの根元に当たるとはbearing そして3点目も直輝。今度はバーを叩いたよshock 4点目は誰だっけ? 
いい動きをしている選手もいるのに、一部の動かない選手のためにチーム全体が機能しなくなっちゃう

それに、シュートを打たないFWはもういらないっすよ。たまにはスカっとしたいよ。

今日の座席はバックアッパー(写真は、遅刻ギリギリで着いたから、ロアーの入り口から撮った。アッパーは5Fだから上がるのに時間がかかるのよ)。前は胸のあたりから壁になっていて、人の頭で遮られないいい席だった。でも、前回とは打って変わって寒かった。冬の支度をしていって大正解。
それから今日は留守番がいなくて反省会はパス。じいさまの食事の世話だけして1時間ほどだけでも参加しようかと予定していたのだけど、そこへ行く足がなくて(タクシーは出払っちゃって来てくれないの)。別の店にしてもらえばよかったな。仕方ないから家で1人でヤケbeer(お財布落とす心配はないcoldsweats01

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お調子者の初1人乗り

できるだけ交通量の少ないうちに、と用心して、早めに用事をすませてきた。
まずは車庫出し、やったねgood1回の切り返しで出ることができた。しかし昨日練習したのは片道1車線の難易度低い道、今日は片道2車線、交通量多く(デカい車が多い)、普段でもちょっと緊張する道路。右折待ちでは、脇をびゅんびゅん飛ばす大型の対向車に、思わず身をすくめてしまったshock
その後は、道路自体は難易度低、ただし合流があるから、そこだけは低の上または中の下くらいか。
ともかく無事に帰ってきましたcoldsweats01
緊張が解けると、運転意外と楽しかったな、あとで又どこかへ行ってみようかな、なんてねbleah すぐにビビるくせに、調子に乗るのも早い私の悪いクセ。あ、手首はさっきまで痛かったけれど、今はなんともない。精神的なものだったのかな。

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2009年5月15日 (金)

緊張の試運転

事情があって、明日、初めての車を運転することになった。ほんのちょっと乗るだけなんだけど、何しろドアの開け方ひとつ知らないのだから、さっき、貸主とテスト走行してきた。
私が普段乗っているのはワゴン車。今度乗るのはセダン、私の車より一回り大きいdespair しかも新車sad さらにしかも、貸主に「ぶつけないでよ」とクギを刺されているwobbly そりゃ、ぶつけようと思って、あるいはぶつけたいと思ってぶつける人なんていないよ。
ビビリまくりの私は、緊張して手と足が一緒に前に出てしまう気分で車に近寄った。
今の車ってすごいsign03 ドアをあけるのにキーを回さなくていいのはもう常識みたいなものだろうけど、この車、キーをポケットにでも入れておいて、把手にさわれば開く。(もう一度)しかも、そのまま車内の某箇所をさわればエンジンがかかっちゃうsign03
さて、シートと鏡の位置を調整してもらい(自分じゃ、どこいじっていいのかわからない)、おっかなびっくりエンジンをかけ、シートベルトをして車庫から出す。慣れない車は道路走行よりもこれがこわい(仮免の試験のとき、検定車のアクセルを踏んだとたん、教習所の柱にぶつけて、一発アウトshock という経験をもつ私です。この時は、「そういう人がいるから気をつけるように」という検定員の冗談まじりの一言の暗示にかかってしまったわけcoldsweats02)。一応センサーがついていて、危なくなると教えてくれるのだけど、どの程度危ないのかわからない。こわいから早めにブレーキを踏む。早すぎるから切り返しを何回もしなくてはならない。これ、明日1人でできるのか不安gawk
ともかく無事外へ出して走行。これも左を恐れるせいだろう、センターラインに寄りすぎだと注意を受ける。自分でもミラーに映るラインぎりぎりに走っているのがわかる。
何とかテスト走行の目的地に着いて駐車場に入れ、元来た道を戻り自宅へ。車庫入れはあまり苦労せずにできた。結果、最も不安なのは、車庫から出す時だ。「ミラーこすらないでよ」と何べんも言われているからなぁ。
自宅に戻ってふと気がついたら、左の手首が痛い。きっと、ぎゅっとハンドルにしがみついていたのだろう。放っておくと、明日肩まで動かなくなりそうで、今必死で揉みほぐしているcoldsweats01

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2009年5月14日 (木)

演舞場の五月大歌舞伎昼の部

五月大歌舞伎昼の部(新橋演舞場)
今日は演舞場の歌舞伎。
筋書きは写真入りが出てから買おうと思って、ぱらっと見本をみるだけにした。そうしたらビックリ!! なんと、歌舞伎座にも出ている子役の原口智照クンが演舞場にも出ているのよ。子役ちゃんのかけもちsign03 ぱらっと見ただけなのでよく覚えていないけれど、夜の部、「お染久松」の丁稚かなんかの役だったみたい。こうなると、「暫」の茶後見が本当に残念だわweep
「祗園祭礼信仰記 金閣寺」
吉右衛門さんの松永大膳は、大きい。実に大きい。仁木弾正はいまひとつピンとこなかったけれど、この国崩しの悪役は魅力的。人間としても雪姫の夫・直信(福助)よりひかれる。
此下東吉(染五郎)はスッキリといい男でステキだったけれど、大きさや人間的魅力で大膳との格の違いが歴然としてしまうのは若いから仕方ないか。大膳と東吉の囲碁の運びがあんまり早くて、ちょっと笑ってしまった。もうちょっと考えてから打っても…bleah
雪姫(芝雀)はきれいで愛らしく、色っぽかった(芝雀さんの可愛らしさというのは独特のものがある。あのオジサンが…ってどうしても言いたくなっちゃうcoldsweats01 ごめんなさい)。俯き加減の顔に雀右衛門さんの面影が走る。昨年1月亀治郎さんの雪姫には雀右衛門さん、さらには歌右衛門さんの姿を見たものだが、芝雀さんに歌右衛門さんは感じなかった。けれど、とても人間的な血が通った雪姫だという気がした。
楽しみにしていた人形振り。直信が連れ去られた後、雪姫は赤い消し幕で隠され、その間に黒衣が「人形振りでつとめまする」という口上を述べる。消し幕が取り払われると、雪姫の簪が前のほうにきていて、顔が隠れる感じ。動きはこれまで見たどの人形振り(たとえば、亀ちゃんのお七、玉さまの清姫など)とも違うように思った。雀右衛門さんが稽古場に現れて直接指導したそうだが、私はあまり人形が動いている感じを受けなかったし、人形遣い(京蔵、京純さん)を含めて、いっぱいいっぱいなように見えてしまった。
ネズミが雪姫の綱を切ると、雪姫は人間に戻る。芝雀さん、熱演を物語るかのように、襟を抜いた項に桜の花びらがたくさん張り付いていた。刀身を鏡にして鬢をなでつける芝雀さん、色っぽかったです。
真柴久吉(此下東吉、実は)と松永家臣との立ち回りはきれいだった。久吉がするすると桜の木をのぼり(久吉⇒秀吉⇒サルを連想させる趣向)、助け出す慶寿院・吉之丞さんは、わずかの出番だが、上品で存在感抜群。
十河軍平(実は佐藤正清)の歌六さん、鬼藤太の錦之助さん、丁寧な演技で安心できる。「祗園祭礼信仰記」という題名は元は「祗園祭礼信長記」だったのが、史実をはばかって変更されたそうだ。
「金閣寺」って、見る回数を重ねるにつけ、だんだん面白さがわかってくるような気がする。
「心猿・近江のお兼」
心猿は初見。福助さんがすっぽり猿の格好に覆われていて、見ただけでは誰だかわからない。短い踊りだが、それなりに楽しめた。
話題の馬の引き抜き。心猿で白い馬が出てきたから、あ、これが引き抜かれて馬色(っていうのも変な表現だけど)の暴れ馬になるのね、とわかった。猿からお兼への引き抜きと馬の引き抜きが同時に行われる。
「近江のお兼」って、こんなに面白いおどりだったっけ~。前に見たときは寝たような記憶がある…こっちのお兼さんは歌舞伎座のお兼さんと違ってsmile純朴、力持ち。近江名物・晒し布を新体操のリボンみたいに操ったり、福助さんが生き生きとしていて、楽しかった。

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2009年5月13日 (水)

五月歌舞伎昼の部再見

513日 五月大歌舞伎昼の部(歌舞伎座)
09051301kabukiza
昨日、この歌舞伎の日程を確認しようとして「きらめく星座」を忘れたことに気づいたのだけど、今日はその分も楽しんできた。ただ、昼の部は花道度がとても高く、
3階上手側の席ではやむをえないとはいえ、つまんな~いbearing「暫」なんて権五郎の出番のうち半分くらいは花道じゃない? 六方も出だししか見えなかった。「寿猩々」の猩々も幕外の引っ込みだったし(「手習子」もそうだっけ)、「加賀鳶」に至っては、鳶が花道に勢揃い。渡り台詞の声で顔を想像するしかない。「戻駕」も花道から登場だし。
「暫」
海老蔵さんのセリフはやっぱり気になる。とくに高音域が開放音(っていうのかしら)になってきれいに聞こえない。でも、それを超える魅力があるのも確か。ただ、この海老ちゃんには去年のような、その中に取り込まれてしまう強烈なオーラを感じなかった(ヴェジタリアンになったせい? あるいは私だけがそう感じている? あの、何が何でももっていっちゃうぞという迫力あるオーラを感じないのは寂しい)。だけど、やっぱり海老ちゃんが出てくると、海老ちゃんに目を奪われてしまう。大きさ、稚気、強さ、権五郎と海老ちゃんが見事に重なって、思わず笑顔になり、目を離せなくなってしまう。
実は、先回、茶後見が目に入らなかった。だから、今回は絶対見なくっちゃと気張っていた。だって、交互出演の秋山クンも原口クンも、可愛くて演技が上手でだ~い好きなんだもの。それなのに、今日も見えなかったweep 途中、1階席を中心に下手側の3分の1から半分くらいの感じで笑い声が起こった時が、茶後見の出番だったのかもしれない。精一杯背伸びして、でも届かなくて、でも海老ちゃんがお茶を飲む仕草をして、ってとってもいい場面だったらしいの。ああ、見たかったなぁ。
上から見ると、見えないところもあるけれど、見えてくるところもある。腹出しの中では市蔵さんの形がきれいで、好き。構えが低く(人物によって決められているのかもしれないけれど)、力強さが漲っていた。
そうそう、前回、仕丁の首を切るところがよくわからなかったのだけど、今回はバッチリ見えて、笑わせてもらった(残酷なことを大らかにやってしまう歌舞伎よ!!)。
最後にもうひとつ。ヤッコさんたちが「ぶ~ん」とやるところを見て、「ヤッコ凧は、ほんとにヤッコだ」と思ったことでした。
「寿猩々」「手習子」
食後だから前半少々眠かったが、自分の意識の中で突然、ぱっと月夜の浜辺が見えてきて、幻想的な雰囲気に酔った。魁春さんの立役がすっきりと清潔感があって、やっぱりいい。猩々の幕外の引っ込み、4人の囃子方が雰囲気を盛り上げて、猩々の姿はほとんど見えなかった分、演奏を楽しんだ。
次の舞台の準備が終わると、場内真っ暗。しばらくすると、春の野原の明るい舞台。この前も書いたけど、きいちの塗り絵だぁ。

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2009年5月12日 (火)

やっちまったな

やっちまいました。
今日は天王洲で「きらめく星座」を見る予定。そのことに気づいたのは、な、な、なんと本日12時過ぎshock
今日締め切りの仕事に追われ、午前中いっぱいでやっと完成(集中力がもたないから、途中あっちこっち浮気したcoldsweats02)。ほっとしたところで、「そういえば、歌舞伎って明日だったけなぁ」とチケットを確認しようとしたところ、日付順に重ねてあるチケットの一番手前が歌舞伎じゃないeye
「え、なにこれ?」「順番間違えて入れてる」
まだ気がつかない私。歌舞伎じゃないそのチケットを手にして初めてshock
やっちまったなsign03
けっこう楽しみにしていたのにぃ。一昨日までは間違いなく覚えていたのにぃ。昨日、父の要介護度認定変更のための医師の面談があって、「意見書(医師が父の全般的な状況について書いてくれる)、いつ渡しましょうか。明日でもいいですよ」「あ、じゃ明日の午後、うかがいます」って、その時にはもう「きらめく星座」は飛んでいたわけだ。手帳も見ずに即答したのが間違い。
家事も途中、髪の毛振り乱し仕事していて気づいたのが12時過ぎでは、1時半開演には絶対間に合わない。こまつ座で取っていただいたチケットなのにもったいないことをしたし、悪いことをした。一度は見たい「きらめく星座」だから、別の日に取り直そうかとも思ったが、あんまりガッカリしちゃって、スケジュールの中に無理に押し込む気力が失せた。
今月はキャラメルの「容疑者Xの献身」も行かれなくなって、これは友人にかわりに行ってもらったからいいけど、17日の歌舞伎座夜の部ももう行かれないことがわかっている。3つもパスなんてbearing 他の2つはスケジュールの調整の問題だから仕方ないとして、今日のはありえないng
財布といい、ほんと疲れてるんだわ、私(いや、ボケの始まりか)。
女は黙って……疲れていて何もでてこないbearing
ああ、もうとっくに開演しちゃってるわ~、私の空席…

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酔っ払っちゃって…知る人の親切

昨日のこと。
10時過ぎ、仕事をしていたら電話が鳴った。
「こちら××警察署です」
ぎょshock 自分がしでかした悪事を数え上げようとしたが、そんなワルいことしてないものcoldsweats02 では子どもたちが? いや、それもないな。じゃあ、何?なに?なに? 「ケイサツ」っていうだけで、相手が次の言葉を発するまでの12秒間にイヤなことばかりが頭の中を回転し、胸が不安で高鳴ってきた。
「お財布、落としませんでしたか?」
不安の頂点で聞こえてきた言葉に、一瞬絶句した。
「どんなお財布ですか?」
思わず発したセリフは、後で考えると我ながら間抜けだ。
今度は相手が一瞬絶句し、「いえ、どんな財布をおもちですか?」と逆に訊かれてしまった。
不審な気持ちが抜けないまま、こんなあんなと財布の説明をすると、それが警察署にあるのだと言う。昨夜7時ごろ、我が家の前の路上で拾われたのだそうだ(拾得地点の番地が、まさに我が家の前だった)。
そうか、昨日サッカーの後、居酒屋で反省会beerをして自宅の少し手前でタクシーを降りた…そのとき落とした…のだろう。
財布がなくなっているなんて、まったく気づかなかった(毎晩、寝る前に財布の存在を確認するのだけど、一昨日は酔っ払っていたから確認したつもりで、実のところしていなかったことになる)。電話をもらったって、ピンときていない。届けられていなかったらきっと、夕方買い物に行くときになって初めて財布がないないと大騒ぎして、それでも落としたとは思わないでパニックtyphoonになっていたに違いない。
いや、落として拾われて届けられたというだけで、頭が負の方向へ走り出し、カードカード、カードを止めなくっちゃと、持っているだけのカード会社にすぐに連絡した(ああ、めんどくさい。カードなんて歌舞伎会とJALだけで十分だわ)。12週間は歌舞伎のチケットも買えないし、パスモのオートチャージもできない(JALのマイルがつくのだ。今週はけっこう出かけるのになあ)。
一通りカードを止めてから、落ち着いた。
昨夜7時に拾われた…それって、私が帰宅したほぼ直後じゃないの。
拾ってくれた人は届けたくらいだし、財布の中身は私が覚えている範囲のものがちゃんと残っているようだったし(現金もいくら入っていたか把握はしていないが、ちゃんとあるらしい)、そんな親切な人がわずかな時間でカードをどうこうするわけがない。止める必要はまったくなかったんじゃないか。でも、銀行のカードと違って、クレジットカードの場合は使われてもすぐにはわからないし、「落とした⇒止める」の図式がインプットされちゃっていたのだ。
早まったなあと後悔しながら警察に財布を受け取りに行った。たいして大きくもない財布にまあ、色々なカードが入っていること。盗まれていたら大変なことになっていた。
拾ってくださった方のお名前と住所を聞くと、「お礼の権利は放棄されていらっしゃいますが、電話でお礼を言ってください」と。もちろん、もちろんです。
自宅に戻り、早速その方に電話して、心からのお礼を述べた。でも、やっぱりそれだけじゃ私の気持ちがすまない。比較的近所だったので午後、直接ご自宅に伺ってお礼をしてきた。免許証が入っていたから持ち主がわかったのだけれど、自分たちは転居して間もないので、地理に疎い。それで警察に届けたのだとおっしゃっていた。朴訥としたやさしそうな、ご年配のご夫婦であった。本当に本当にありがとうございました。

たしかにここ1カ月ほど、平均睡眠時間が23時間で疲れ切っていた。そこへ飲んだから、よけい酔いがまわったのだ。
あ~、しかし今後、酒は最後の1杯をやめよう。だいたいいつも、これで失敗する(二日酔いのもとになったり…)。
息子には、財布に穴をあけてチェーンか紐で首からさげておけと言われた。携帯もすぐに見当たらなくなるので、太い紐をつけて下げられるようにしてある(それでもまだ、時々鳴らして探すことがある)。そのうち、私の首には何本もの紐がぶら下がり…

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2009年5月11日 (月)

参戦せず:6月歌舞伎チケット

昨日は、6月歌舞伎のゴールド会員発売日。ところが娘の出発と重なって、さあどうしようか、悩んだ(大袈裟でなく、ほんと悩んだのよ)。慣れない携帯でのアクセスでやってみるか(慣れないだけじゃない、私の携帯、繋がるのに時間かかるしなぁ)、いつもチケットを取ってあげる友人に頼もうか(たまには私の苦労を自分でも経験してみたっていいよねぇ)…。
とりあえず、友人に頼んでみた。もちろん、断れるはずもないbleah友人は承諾したものの、私の顔を見るたびに「ドキドキするwobbly」「緊張するbearing」(でしょ、でしょっ。私だって、いつもアナタの分取る時、そうなんだよぉ~)。
ところが、結局、別ルート(後援会ってことです)からお願いできることになり、昨日のチケット発売には参戦せず。自分が取らなくてよくなった友人は、「残念。一度やってみたかったのに」ですってsmile

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2009年5月10日 (日)

良くも悪くも闘莉王

510日 vs 川崎フロンターレ戦(埼玉スタジアム、1405キックオフ、51,5974人)→23で敗戦
09051001vskawasaki 09051002vskawasaki
酔っ払いのグチだと思って聞き捨ててcoldsweats02

今日は娘がパリに帰っちゃったから、成田に送りに行って、一応、多分コレっていうairplaneの離陸を見届けて(見届けたつもりだけかもしれないけどwobbly)、いそいで埼スタへ。
暑い暑い。成田の見学デッキでまず汗かいてsweat01、一応ライナーで少し楽になったけれど、埼スタはR席。バックスタンドというのは冬は暖かい陽射しを浴びられる一方で、この陽気では容赦ない暑さに2時間さらされ、ヘタすれば熱中症か、というほど(太陽に灼かれるだけで疲労困憊。シミもシワも量産だわcrying)。
そんな中、川崎はACLの疲れも見せず、かえってレッズのほうが疲れているみたいに見えた。
エジのゴールで専制するも後半早速追いつかれ、でもその後まもなくさすがの闘莉王で再リード。ところが、その闘莉王がPKを取られ、ミスを自分でカバーしようとしたのか、前に上がりっぱなし。そこを衝かれて再び同点に追いつかれ、さらにはリードを許す。
闘莉王の気持ちはわかるけど、ミスに関してはアツくならず冷静になって自分の職務を全うしてほしい(闘莉王のPKはこっちも納得できなかったけれど、はっきり見えたわけでなし…)。
私はいつものように、山田直輝を追いかけていたのだけど、結局直輝のサッカーセンスについていける選手がほとんどいないということがわかったshock せっかく直輝がいい球出しているのにぃ…もちろん、直輝だって神様じゃないからミスはあるけどさ。
今日の収穫は高橋峻希*。後半18分に登場すると素晴らしいプレーを見せてくれた。残念ながらその前に原口元気が高原と交替して「3キ」揃い踏みを見ることはできなかったけれど。ねえ、フィンケはどうして高原を使うのぉ? これ以上ないお膳立てのシュートチャンス、あそこで得点できないようなFWはいらない。思わず「ドイツに帰れsign03」と叫んでしまった。あんなに好きだったタカにそんなこと言わなくちゃならない悲しい気持ち、タカはわかってるのかな。
エスクデロも期待はずれだった。高原にも言えることだけど、動き出しが遅すぎる。それはとりもなおさずサッカーセンスがない、ってことじゃない? ここに球が来る、って予測して動いてくれなくっちゃ。ぜ~んぜん動かずに待っているから、あたらチャンスを潰すわけ。
ま、たまにはこんな試合もあるっしょ、と割り切るしかないか。
あ、あと一つ。主審の試合コントロールも下手クソだった。カード出せばいいってものじゃない。試合終了後、仲間たちにイヤミで「あの審判、家本?」って訊いてしまった(知る人ぞ知る家本審判)。彼らの返事は「家本じゃないよ。岡田でもないよ」bleah
あ~、beerがめっちゃおいしかった。4杯? 5杯?

 悔しさをbeerによる酔いが少し軽減してくれている。

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2009年5月 9日 (土)

冷蔵庫がこわれたから

冷蔵庫が壊れた。
先夜、冷凍食品を取り出してみると、なんとなく外側がやわらかく解け加減。おかしいなと騒いでいると、息子が「どうも冷蔵室の冷えが弱いと思っていたんだよ」と。慌ててみんなで確認したら、やはり冷蔵室は機能していない。野菜室だけがまともで、冷凍室もちょっと危ない。
とりあえず、父の冷蔵庫を間借り(?)して、中の食品の大半を移した。それからその日のうちに販売店に行って修理を依頼。5年前に買った冷蔵庫である。もちろん保証期間は過ぎているんだろうが、販売店の10年保険証というのが見つかった(そんなの申し込んだこと、すっかり忘れている)。自費で支払った後、その保険証をもって手続きをすれば、修理代は返金されるということであった。
冷蔵庫が壊れる時は買い替え時だろうから、10年保険証なんて必要ないかな、と当時は思っていたに違いない。10年保険、入っておくべきものである。
翌日(昨日)、メーカーから連絡があって「明日修理に伺います」と。冷蔵庫のあるあたりって、普段あまり掃除しないから汚れ放題。早く掃除すりゃあいいのに、今日10時から11時の間に来るというときになってあわてて、まだ残っている調味料などを取り出し、中の汚れを洗ったり拭いたり、周りの床の拭き掃除などを始めたものだから、作業半ばにして修理の人到着。うう、恥ずかしいbearing
修理そのものは20分くらいで終わった。冷却ファンが働いておらず基盤交換をしたということで、なんとメーカー保証でやってくれた。後で保証書をよく見ると、特定部品は5年保証で、ファンはその特定部品に入っていたのだ。
すばやい対応にメーカー保証。助かったぁgood
さて、冷却機能が再び働き始めたので、冷蔵庫に食品を戻すことに。取り出したときに既にわかってはいたものの、まあ、いらないようないるようなものの多いことsign03 娘にいちいち「これ、2004年○月だよgawk」「これは2005angry」「これも2004年だよっannoy」と怒られながら、「だいじょぶだいじょぶ、13年モノのフォアグラだって大丈夫なんだから」とヘラヘラ受け流す私(ムーディーは一発屋だった…本人も自覚しているらしいbleah)。娘の言ってることはそういうことじゃなくて、もっと食べ物を大事にせよ、ということなのだが、ほんと、こうどれもこれも何年も冷蔵庫に入っていたと思うと、バツが悪いwobbly
冷凍食品も冷凍庫に入りきらないくらい貯えてあるのに、「4割引」とか「半額」とかの広告を見ると、さらに買い足してしまう。
このたび冷蔵庫の中身を確認したので、はいっ、これからは開けたら食べきる、目でほしいものは買わない、安売りに簡単に引っ張られない、を心がけますpunch

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2009年5月 8日 (金)

ボタンひとつから…

先日来、父のパジャマのボタンが取れていたのを、今日やっとつけた。下着やパジャマのズボンのゴムの付け替えは時々してあげるんだけど、針と糸をもったのなんて、何年ぶりだろう。
昔はよく衣類のボタンが取れたように思うが、最近そういうこと、あまりないなあ。最近の衣類はそういうところがしっかりしているのか、あるいは我が家にボタンのついた衣類が少ないだけなのかしら。
ボタンのつけ方を習ったのは小学校? 中学? 大嫌いだった家庭科だけど、今思うと、ご飯や味噌汁、おかずの並べ方を教わったり、裾のまつりぐけができるようになったり(これも、最近ほとんどほつれることがなくなって、修理しないですむようになった)、実用学科であったんだなあ。今でも、小学校の家庭科教室の様子がぼんやりと頭に浮かぶし、高校で1学期かけて縫い上げたワンピースのことも思い出せる。縫い物は、学校では適当にやっておいて、自宅に持ち帰り、母の縫い直してもらったりしたものだbleah
そんな劣等生の私が、やがて子どものオーバーや自分のタイトスカートを本格的に縫えるようになるなんて、誰が想像しただろう。現在の仕事を得る前、私は色々な仕事をした。その中に縫製の仕事があったのだ。手縫いの部分縫いから始まり、工業用ミシンを借りて、ファスナーつけ、裏地つけ、袖つけ、何でもできるようになった(そこへ到達するまでには泣きたくなるほどの苦労をしたけどね、何しろ超ぶきっちょだから)。おかげで、型紙だけは市販のものを使ったけれど、ちゃんと裏つきのスカートやオーバーが縫えるようになったわけ(娘のすっごく可愛いオーバーができたのよgood)。
しかし、やっぱりそういう仕事はあんまり好きじゃなかったのかもしれない。いつの間にかやめたら、自分で縫う技術もすっかり失われてしまった。過去の栄光?であるcoldsweats01
ボタンつけひとつから、何十年も前にちょっとタイムトリップconfident

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2009年5月 7日 (木)

清潔な声

車に乗ると私はたいていAMラジオを聞く。娘はCDを聞くことが多い。ついこの間までカーペンターズがかかっていたが、2日ほど前から河村隆一に変わった。
「え~っ、河村隆一なんてもってたのぉsign02」と驚く私。ちょっと肩をすくめ、「久しぶりに聞いたら、さわやかでいいわ~」とのたまう娘。
え~~っ、さわやかぁsign02 
ふ~ん。河村隆一ってべっとりねっとりこってり系じゃない? (と言いながら、ねっとりバラードは嫌いじゃない) 
ところが、不思議なことに、久々に聞く河村隆一は意外に悪くない。さわやかとまではどうかなと思うけれど、声に清潔感がある(こんなこと、初めて思った)。歌にも何となくピュアなものを感じる。トシのせいか。
1
人のとき、河村隆一を取り出してクリフ・リチャードを入れてみた。あ~、久しぶりに聞くクリフ。それこそ、なんてさわやかなんだ。ちょっと鼻にかかった、清潔な色気漂う声。懐かしいヒット曲の数々。何を思い出すっていうわけじゃないんだけどクリフの曲と声自体に込められた甘酸っぱさが切ない。クリフは私にとって永遠のアイドルだheart04
清潔な声…歌舞伎役者で言えば、菊ちゃんが一番だな。女優では伊東美咲の声がそうだと思う。自分の声がキライな私は、そういう声がほしいdespair

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2009年5月 6日 (水)

ルーヴル17世紀展

55日 ルーヴル美術館展 17世紀ヨーロッパ絵画(国立西洋美術館)
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前日早朝行く予定がポシャり、娘と
2人で行かれる日も限られてきたので、歌舞伎の後に行った。展覧会のHPを見ても、夕方のほうがすいているようであり、また歌舞伎座を出たら思いもかけぬ激しい雨(予報は出ていたけれど、意外に強い雨だった)、これは案外チャンスかも。
ところが、小さい折り畳み傘1つに身を寄せ合って到着した西洋美術館には「只今の待ち時間30分」の表示が。仕方ない、テントの下、行列の最後尾に付く。皆がテントの中で待てるように、係りの人が「少しずつお詰めくださ~い」と声を嗄らしていた。
実際に30分も待ったかどうか、計らなかったが、ともかく少しずつ行列は動き、やがて無事中へ。
中も相当に混んでいるにはいるが、私は要領よく、フェルメール「レースを編む女」もラ・トゥール「大工ヨセフ」も、ドロスト「バテシバ」も、しっかり間近まん前で見ることができた。美術館の人も声を大にして言っていたけれど、中で並ぶ必要はないのだ。好きな絵のところへ行って、好きなように見ればいいのだ。そうすれば、人の頭ばかり見て帰るというようなことにはならない。
「レースを編む女」は、意外と早く現れた。日本人って、ほんっとにフェルメール好きだから、17世紀展の目玉の中でも最大のものかなと思うこの作品が第Iブロックに展示されていたのを発見した時はちょっと興奮した。やっぱりフェルメールは何度見てもいい。この小さな作品は、何時間見ていても飽きない気がする。
目玉作品は他にもたくさんあるが、その一つ「大工ヨセフ」。燃える蝋燭を手にして、錐を木に打ち込むヨセフをじっと見つめる幼いキリスト。蝋燭の放つ光がその顔を白く浮き上がらせている。キリストは自らの運命をこのとき悟っているのだろうか(錐を木に打ち込むことが十字架を暗示している)。この作品で見事なのは、蝋燭の光が透けて見えるキリストの指である。無骨なヨセフの腕と拳である。蝋燭の火というわずかな光の効果は素晴らしい。宗教画はどうも馴染まないが、きわめて宗教的なこの絵に心打たれるのは、この蝋燭の光が浮かび上がらせる2人の人物の静かな生活感と、2人の距離による緊張感によるものなんだろうか。
他の絵についても色々感想はあるけれど、長くなるので、個々の絵についてはこの2点のみにしようと思う。

私たちはこの展覧会をかなりのスピードでまわった。見たい絵だけをある程度じっくり見て、そのほかはさっと流した。子ども展と違って、全体に暗い雰囲気なのは、光と影のオランダ絵画が中心だからだろうか。全体に絵が迫ってくる感じもあった。サイズの大きな宗教画はちょっとゴメンでもある。<I.「黄金の世紀]とその陰の領域><.旅行と「科学革命」><.「聖人の世紀」、古代の継承者?>という分け方もよくわからなかった。展示されている作品は素晴らしいものばかりなのに、「子ども展のほうがよかったね」という感想なのである。
それなのに、あとで図録を見れば、どの作品もちゃんと覚えている。71点という作品数の故かもしれない。しかし、たいてい、「こんなのあったっけ?」という作品がいくつかあるものなのに、今回はそれが全然ない。それだけ作品が見事だったのだろう。
ふとパソコンの脇を見上げると、天使の絵を集めたフランスの小さなカレンダーの5月はカルロ・ドルチ「受胎告知 天使」であった。「受胎告知 聖母」と対になっている作品で、両手を組んでいる聖母に対し、天使は「ウイッシュup」の手をしているbleah これも、17世紀展で発見したことである。

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2009年5月 5日 (火)

盛り沢山、五月昼の部

55日 五月大歌舞伎昼の部(歌舞伎座)
09050501sayonara 09050502countdown

1カ月ぶりの歌舞伎。嬉しいいっぽうで、久しぶりに恋人に会うみたいな、照れくささというのか緊張感というのか、そんなものを覚えながら東銀座駅の地上に出ると、歌舞伎座前は大混雑。かなり圧倒された。
そんな中、やっぱり目立つのはカウントダウン時計。おおぉ、これがそうか、と記念撮影。しかし、始まりではなく、終わりを知らせる時計というのはちょっと悲しいものがある。
09050503sibaraku 「暫」
私、なんと!! 「暫」を見るのは初めてsign03 だって、海老蔵襲名公演の平成16年は私にとって歌舞伎再デビューの年で、まだ昼夜両方を見るには至らず、「暫」が上演された5月は口上のあった夜の部を見て、昼の部の「暫」は見ていないんだもの。しかも、その後歌舞伎座上演がなかったんだもの。
なのに初めてのような気がしないのは、「女暫」を
2度見ているし、パロディーを去年の1月に国立で見ているからなのよね、きっと。菊五郎劇団の「小町村芝居正月」。本物の「暫」を見ながら、菊五郎さんの「めたぼ」発言や、菊之助さんの「お尻かじりむし~♪」が思い出されて、内心くっくっ笑ってしまった。
もともとこういう荒事は大好きだし、出演者も好きな役者さんがたくさんいて、どこを見ていいかわからないくらい。それなのに、海老ちゃんが出てきたとたん、権五郎に目を奪われたheart04 声が高くなったり低くなったりするのがちょっと気になったけれど、子どもの心でと言う荒事に海老ちゃんはぴったり。双肌脱ぎになるのに4人がかり、それも渾身の力でという衣裳もまた、海老ちゃんのスケールの大きさとの相乗効果がある。
歌舞伎座建て替えにも触れて、歌舞伎のさらなる繁栄を願うとのツラネにさかんに拍手が浴びせられた。左團次さんが大きさを感じさせて、さすが。なお、最初のセリフは辰巳さん。
09050504syoujou 「寿猩々」「手習子」
魁春さんの酒売りに意外な感じを覚えた。魁春さんって、絶対的女方というイメージがあったから。立役の酒売りもスッキリ感があって、なかなかいい。今回初めて梅玉さんと似ている、と思った。童子のイメージの猩々、富十郎さんが若々しい。「乱れ」の振りは、私にはよく理解できなかったから、再見のときに注意して見なくては。
「手習子」はもう、芝翫さんの可愛らしさに尽きる。年齢的にどうしたってムリがあるというものだが、それを超越した愛らしさは芝翫さん独特のものだと思うし、きいちのぬり絵を思い出させる。
ただ、食事の後の踊りは、やっぱりちょっとつらいものがある。

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2009年5月 4日 (月)

要・睡眠

本当は今日、娘と上野のルーヴル17世紀展に行く予定だった。混雑を予想して朝イチで出かけるつもりで、早起きした。ところが、アテにしていた留守番がおらず、父を1人にしておけないため、予定変更。思いがけない休日になった。
午前中、ひとつ仕事を片付け、午後も引き続きまだまだ山積みの仕事をしようと思ったら、もう~ダメ。眠くて眠くて、気が付くと意識を失っている。小分けにではあるが、午後はほとんどsleepysleepysleepy
夜は、娘の期待を担った餃子を頑張ってつくり、作りすぎちゃったから食べ過ぎて、又々眠いことこの上ない。もうこのまま朝まで心地よく休みたい気持ちにムチ打って風呂に入り、これで目が覚めるかと思いきや、まだまだひたすら眠い。連休前の滅茶多忙、旅行、介護の疲れがピークに達した感じ。
本当は仕事しなくちゃいけないけど、体と能率を考え、もう寝ることにした。事情があって布団には寝られないが、その辺でゴロンとします。
おやすみなさ~い。

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2009年5月 3日 (日)

お勧め、ルーヴル子ども展

426日 ルーヴル美術館展 美の宮殿の子どもたち(新国立美術館)
上野の「17世紀展」に比べ、有名作品は少ないものの、なかなか心にしみいるいい展覧会であった。とはいえ、すっかり遅くなってしまったので、感想は簡単に。
作品は、絵画、彫刻、壺や装飾品、おもちゃなど多岐にわたる。「誕生と幼い日々」、「子どもの日常生活」、「死をめぐって」、「子どもの肖像と家族の生活」、「古代の宗教と神話のなかの子ども」、「キリスト教美術のなかの子ども」、「空想の子ども」とテーマ別に作品が展示され、そのどれにも子どもの生活が息づいているようで、見ていて楽しい。古代から現代に至るまで、子どもの姿というのは本来変わらないのだろうと思わされる。
「誕生と幼い日々」では、主に母子像が描かれている。絵画もいいが、私は古代エジプトの小像が好きである。どの時代の彫像にも子どもに対する愛情や、母性を大事にする様子が見て取れるからである。
「子どもの日常生活」で興味深かったのは、教育に関する展示品で、古代エジプトの書字板、古代オリエントの粘土板など、当時も子どもは勉強していたのだなあと、はるか古代の学校の様子に思いを馳せた。「息子を教育しよう」という、古代エジプト(BC2世紀半ば)の作品も面白い。パピルスに書かれた、父親の訓示のようなもので、社会の秩序、人としての道徳心を大事にするようにという教えらしい。
17世紀の「学校の先生」という絵画には、ムチを手にした先生と、一生懸命勉強している子どもたちが描かれている。素朴なこの教室を見ていたら、フランス映画「僕の好きな先生」を思い出した。映画の先生はムチなんかもってはいなくて、子どもたちに深い愛情を注ぎ、子どもたちが自分で物事に対処していけるよう指導していく素晴らしい先生だったのだけどね。
09050301enfantjpg このテーマには興味深い展示品が多く、おもちゃもその一つである。ポスターにもなっている「台車にのったハリネズミ」「台車にのったライオン」(ともに古代オリエント)は繊細さでありながら素朴、何とも愛らしい作品である。実際に使われたおもちゃというよりは奉納品らしいということだが、一見の価値あり(お土産に一筆箋を買った⇒写真)。ところで、古代ギリシャ時代に「関節の動く人形」があったことに驚いた。
「死をめぐって」の目玉は「少女のミイラと棺」だろう。どんな少女だったのだろう、なぜ幼くして死んだのだろう。3000年以上も前に天に召された少女の姿を前にすると、生と死を厳粛に考えざるをえない。
「悲しみにくれる精霊」、「無垢」の2点の彫刻は美しいが、後者が死とどのようにかかわるのか、私にはわからなかった。
先を急ぐと(途中省略)、見ていて面白いのはやはり古代美術で、素朴な描写やつくりが心を揺さぶるような気がする。古代エジプトの彫像では、指を口のあたりにもっていくというのが子どもを表す特徴である。けっして指をしゃぶっているのではなく、時に指が置かれているのは鼻の下であったり、あごのあたりであったり、とその部位は一定していないが、要するに口のまわりなんである。
「空想の子ども」は、主に天使だろうか。姿はふっくらして、翼をもち、可愛らしいが、表情がちょっとこわかったりもする。そのあたりの意味するところは何なのだろう。現実と非現実の両方の世界を行き来する天使たちだからだろうか。

「子ども展」は、展示の仕方が行き届いていて(出だしの何作品か、もう少し高い位置に展示してほしかった。それだけが惜しまれる)、見やすく、大小200点以上も作品があるにもかかわらず、全然疲れることがなかった。作品自体に押し付けがましさがあまり見られなかったこともよかったのかもしれない。「17世紀展」の陰に隠れて、ややマイナー感があるかもしれないが、お勧めである(客の入り具合もほどよい)。

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2009年5月 2日 (土)

終わりよければ

5月2日 対アルビレックス新潟戦(埼玉スタジアム、19:03キックオフ、50,284人)→1対0で勝利
09050201vsniigata 09050202vsniigata
あわやブーイングの試合終了かという寸前、闘莉王のゴールが決まったsoccer一体どれだけコーナーキックやりゃあいいのよ、イライラし始めた時だ。もう上がりっぱなしになっていた闘莉王の頭がsign03
終わりよければすべてよしbleah
みすみすミスの連続も(直輝も、サッカーセンスに光るものは相変わらず見せていたけど、ミスが多かった。どうした、直輝。疲れているのねweep) 、数の優位を活かせないのも(相手が1人減ると、かえってダメになる)、かつてのレッズに逆戻りだねとため息混じりの終了間際、最後の最後、全てを忘れさせてくれたgood
先日の清水戦、2対2の引き分けを挟んで、又得点1の勝利sign03 大きな勝利sign03
それにしても、前半、久々に寝たcoldsweats01

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2009年5月 1日 (金)

長崎という町は…

①とにかく坂が多い
目と頭ではわかっていたけれど、実際に歩いてみると、どこへ行くにも坂をのぼり、くだり、のぼり、くだり…。それも、ゆるやかな坂ではない。かなりの急勾配。3日目の風頭山では竜馬の「ぶーつ」にめぐり会えなかったこともあって、どっと疲れが出た。でも、小学生の頃よく遊んだ真砂町の階段と同じような階段があちこちにあり、そのたび郷愁をそそられた。
地元の方のお話では、長崎では自転車はほとんど見かけないとのこと。TVで見る他の都市の放置自転車を物珍しく思うほど。したがってバイク屋さんはあっても自転車屋さんはなかったんですって。ただ、最近は中国人の居住者が増えて、自転車もずいぶん見かけるようになり、自転車屋さんもぼちぼち出来たとか。そういえば、こちらで見るほど自転車はいなかったな。
②町がとてもきれい
090501meganebasi 全体にゴミひとつ落ちていない、という印象。出島で弁当を食べた際、ゴミ箱を探したが、なかなかなくて、ずっとパックを持ち歩いたが、そうやってゴミ箱がなくても、ゴミなどは全然落ちていないのだ。
さらにどこを歩いても色とりどりの花が家々や通りを彩っていて、美しく楽しい。私も家の庭を何とかせねばいかんなあと、触発された(実行できるかどうかはともかくとして)。
川もきれい。眼鏡橋のかかっている川だって、鯉や亀が棲んでいる。ただ、1カ所、県美術館から歩いてきて大浦海岸通りに出るところの川は洗剤やらゴミやらが浮いていた。
トイレもすべてきれい。外から見て危なそう、と思うところでも、古びてはいるが中はきれい。これには感心した。和式トイレが多いのは意外だった。
③人が親切
ガイドブックと町に交互に目をやって立ち止まっていると、おじさんまたはおばさんが声をかけてくれる。「どこ行きたいの?」そして親切に教えてくれる。こちらから声をかけて道を訊いたときも、親身になって教えてくれて、大変ありがたかった。旅行先でこういう親切に出会えると、それだけでその町を好きになる。
④物価が安い
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交通費>
もちろん、旅行者の見た物価であって、日常的な生活はわからないが、まず交通費が安い。路面電車(長崎電気軌道電)は全線100円。最終日はホテルでもらった1日乗車券をフルに活用したが、ただでさえ安いのに申し訳ない気分であった(たいていの観光客がこのチケットを手にしていた)。また、空港から長崎駅へ向かうバスは1人片道800円だが、2人分買うとなんと1200円に割引される。ハウステンボスへ行く電車も2人用の割引があった。ともに2枚切符(4枚切符というのもあるらしい)というシステムで、こちらはそんなことを全然知らないから正規の料金を払うつもりでいたのに、バスの係りの人や駅員さんが親切にそれを勧めてくれたので、おおいに助かった。
交通は路面電車かバスだが、とても便利。
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ホテル>
09050102yakei ホテルも安い。私たちは飛行機をマイルでまかなえたので初日はちょっと贅沢をしたが、それでも「この値段でいいの?」というくらい。2日目のビジネスホテルにしても、大阪や名古屋では考えられない安さ(博多よりも安かった)でかなりレベルは高かった。初日のホテルは稲佐山の反対側にある山の上にあり、眺望最高。2日目のホテルはどの名所に行くにも便利、ロケーション最高。
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その他>
町の八百屋さんでみかけたイチゴもこちらより100円以上安くて、目を丸くした。あ、お弁当屋さんのおにぎりも80円。
以上、あくまでも23日の観光客の目で見た長崎という町でした。

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