« 小山三さんの芸談を聴く1:プロローグ | トップページ | 哀悼、三沢光晴選手 »

2009年6月14日 (日)

小山三さんの芸談を聴く2:爆笑小山三節

613日 中村小山三丈の芸談を聴く会(慶應義塾大学三田キャンパス第1校舎111番教室)
小山三さんは大正9820日生まれ。雀右衛門さんとまったく同じ生年月日なんですってsign03 生まれた場所は鳥越(下町では「とりこえ」と巻き舌で発音するんだそうだ。芝居でも下町っ子は巻き舌を使うようにと言っているとか)。
2
時間の本音トーク(聞き手は犬丸治氏)ということで、ご自身の子ども時代、先代との思い出、今の役者さんに対する考えなど、皮肉でユーモラスな小山三節に、聴衆は爆笑爆笑happy01happy01の連続。その中のいくつかを、エピソード、芸談取り混ぜてご披露(聞き違いがあったら御容赦)。
①子どもの頃は浅草の千歳座(旧開盛座)によく芝居を見に行ったが、芝居がダメになってからは千歳座は映画館になった。子どもであった小山三さんは、画面に向かって拍手したり大向こうをかけたものだ。先代勘三郎さんのお母様はカウボーイの映画で砂煙がたつと、目の前を手で払い「あら、埃が…」とやったそうだhappy01
②「忠臣講釈」という芝居で、あばた面の子供の役をやるはずだった子役が、最後にあばたのついた自分の顔を鏡で見て泣き出してしまったcrying 急遽代役が必要になり、小山三さんに白羽の矢が立った。「セリフなんてないんですよ。『ととさまいのう』『ととさまいのう』と言ってりゃいいんですから」happy01 その役はやがて死に、舞台でずっと横たわっている。父親役(勘三郎さん? どなただったかしら)が小山三さんを抱き上げると、何だか冷たいshock 実は、急遽代役に決まったものだからトイレに行く暇がなかった。ずっと舞台で寝ていなければならず、お漏らししたというわけ。しかし「死んでいるから、漏らしても起き上がらなくて偉い」と褒められたのだそうだgood 舞台でお漏らしをしたことのある子役はけっこういるらしい。
③内弟子は旦那を起こすのも役目の一つ。しかし自分は仕事が忙しく、眠くて仕方がない。そこで、勘三郎さんの寝室の戸棚に隠れて布団を敷いて寝ていた。ある日、「お~い、○○」と本名で呼ばれ、「は~い」と返事をしたものだから、戸棚の中に寝ていたことがバレ、叱られたそうだ。
勘三郎さんはとにかくのんべだったらしい。市川真間に住んでいるとき、寿海さん(私、この方の二枚目ぶりに子供心に惚れたheart04のですが、本当はものすごいおじいさんだと知ってショックを受けたことありshock)、「フグの三津五郎さん」などがよく来ていて、毎晩のようにマージャンをしていた。それで小山三さんも覚えてしまった。ご馳走が楽しみだった。やがて勘三郎さんは麹町に移るが、そのときに小山三さんは内弟子になったそうだ。
ちなみに、今はもう内弟子を取る人はいないとのこと。丸抱えだからmoneybag大変なんですよ、って。
④勘三郎さんが東宝に移ったとき、小山三さんはまだ子供で、朝から東宝本社に連れて行かれたりして、カメラマンに囲まれたりしても何のことやらわけがわからず、その日の夕刊を見て初めて事情を知ったんだそうだ(昭和10年頃のお話)。東宝は待遇がよかったのよ~。月給制なので仕事をしなくてもお給料がいただけたのよ~。ちなみに小山三さんの映画初出演は「藤十郎の恋」だとか。
⑤勘三郎さんは松竹に戻ると、しばらくの間大阪へ。旅館暮らしをしていたが、毎晩飲んで帰ってくるから朝起きない。やっと起こすと顔を洗ってすぐにご飯。味噌汁は熱くないとダメ。給仕は慣れているので内弟子がする。あなた、起きてすぐにご飯3杯も食べるんですからhappy01
⑥戦時中、戦地へ慰問に行った。又五郎さんと新婚夫婦役で出たら、女っ気の無いところだから兵隊たちが喜んでわ~わ~言ってセリフも聞こえないほど。石鹸だとかなんだとかもらったが、しまいには「あたしは男よ~」と叫んだhappy01
10年前までは風呂からあがると、まず赤ワインwine、次にブランデー、そして燗酒bottleをやっていた。今はそんなに飲まないが、2合の燗酒をゆっくり飲んでいる。日本酒を顔につけるとお肌にいいんですって(「みのもんたでやってたのよ」)。こすってはダメ。ぱたぱたと軽く叩くようにつける。これはアルコールではなくて麹の効果だそうだ。小山三さんはお肌がとてもつやつやしてきれい、とずっと思っていたのだが、そういう秘訣があったのかsign03 「即効性はないですよ。そんなあなた、しわくちゃ顔がすぐに、ってわけには」smile
まだまだ続くけど、息切れしてきたので、また明日。

|
|

« 小山三さんの芸談を聴く1:プロローグ | トップページ | 哀悼、三沢光晴選手 »

歌舞伎ミーハー日記」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。小山三さんの芸談、聞きに行きたかったのですが、その時間に予定が入っていて断念しました。読んでいて小山三さんの話す姿が想像できました。続きも楽しみにお待ちしておりますので、ヨロシクお願いいたします。

投稿: とこ | 2009年6月14日 (日) 10時29分

とこ様
こんにちは。コメント、ありがとうございます。
本音でお話になる小山三さんからは、歌舞伎愛、中村屋愛、とくに先代への思いがひしひしと伝わってきました。お酒でも飲みながらお話が聞けたらどんなにか楽しいだろうなあ、なんて思いながら大笑いしたり、ちょっとしんみりしたり。
続きは明日になってしまうと思いますが、お待ちくださいね。

とこ様今回は残念でしたが、小山三さんはけっこう色々トークイベントにご出演なさっていらっしゃるようなので、今後また機会があるかもしれませんね。

投稿: SwingingFujisan | 2009年6月14日 (日) 10時50分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1083822/30092763

この記事へのトラックバック一覧です: 小山三さんの芸談を聴く2:爆笑小山三節:

« 小山三さんの芸談を聴く1:プロローグ | トップページ | 哀悼、三沢光晴選手 »