6月歌舞伎鑑賞の〆は巡業中央コース
6月30日 歌舞伎巡業中央コース(北とぴあ)
27日の歌舞伎座千穐楽から間を2日おいただけの巡業初日。東コースの仁左様たちもそうだけれど、中央コースでも座頭の吉右衛門さんをはじめ、歌六・歌昇・芝雀・染五郎と、みんなハードなスケジュール。ほんと、皆さん、お体に気をつけてくださいね。
「伊賀越道中双六 沼津」
この演目は、まったく初めて。先日NHKのこんぴら歌舞伎特集でストーリーや見どころはわかっちゃったのだけど、実際に見るのは初めて。
前半は呉服屋十兵衛(吉右衛門)と雲助・平作(歌六)のコミカルな道中が楽しめる。十兵衛の重い振り分け荷物を担ごうとする歌六さんの動きが絶妙に滑稽で、でもこの平作という人の生活が垣間見られて、そして十兵衛のやさしさもよくわかり、とても暖かい気持ちになった。平作の家への近道だからと、2人は舞台を降りて、客席の間を歩く。周囲のお客さんは大喜び。私は道中からは逸れていたが、でもそんなに遠くなく、お2人の顔がちゃんと肉眼でよく見えた。
第2場、平作住居での一番大事な場面(これからご覧になる方のために、内容は伏せておきます)、寝てしまった
今日は朝起きたときからかなり眠気の残る日で、ついにここでダウン。芝雀さんのクドキはまったく聞いていなかった。じつにもったいないことをした![]()
しかし第3場千本松原はたっぷり泣いた。歌六さんは最近老け役が多く、ついこの間までの与兵衛の父親でも泣かされたが、平作にはもっと泣ける。初日ということもあって、吉右衛門さんは一部セリフが入っていなかったりもしたが(第2場)、とにかく芸のうまさとニンで押し切った感じ。
歌昇さんが第2場の終わりあたりから登場する。少ない出番ながら生真面目な忠義の士としての存在感がある。この巡業、歌昇さんの出演はこれだけなのがもったいない。贅沢な配役だ。
<家系の妙>
平作の役は、三代目歌六の当たり役だったそうだ。そしてまた十兵衛は初代吉右衛門が何度も演じたとのこと。この2人、親子であり、大正5年に平作・十兵衛を共演しているという。三代目歌六にとって実のひ孫である二代目吉右衛門さんと五代目歌六さんの共演に、知らなかったそんな歴史を思えば感慨も一入。
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