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2009年7月15日 (水)

camelのsnake dance

714日 シネマ歌舞伎「連獅子」「らくだ」(川口SKIPシティ)
東劇で見たとき「連獅子」を寝てしまったので、リベンジの意味もあり、またDシネマ映画祭というものを初めて見るのもいいかなというつもりで見に行った。
自由席だからせっかくチケットをもっていても座れないと困るというわけで、開場時間の30分弱前くらいに着いたら、もう長蛇の列ができていた。係りのオジサンが「必ず座れます」と言っていたから安心していたけど、中に入ると意外と並んでいた人が多くなかったことに驚いた(キャパが大きいのかな、そうでもないと思ったけど)。
さて、このシネマ歌舞伎は国際Dシネマ映画祭の特集映画だからだろう、外国人の客を想定して、英語の字幕がついていた(去年は「文七元結」が字幕付きで上映されたらしい)。本当はそっちも興味津々で、映像を見ずに字幕を見たい気持ちもあったが、あんまり踊りが見事だからどうしたって映像から目が離せない。それに、字幕が出ている短い時間にぱぱっと読み取るのは私には無理。ただ、「連獅子」の字幕の内容は、能の石橋から派生したものだとか、今親獅子が子獅子を谷に突き落としたとか、この動きはこういう意味を表しているとか、そんなことだったと思う。足踏みのことはstampと言うらしい。
踊りは本当に素晴らしかった。3人ともキビキビとメリハリのきいた気持ちのいい動きで、さすが中村屋、息の合った毛振りの美しくダイナミックなこと、ああ何度でも見たいと思わせられた。カメラも正面からだけでなく、斜め上など客席からは見ることのできない角度からの映像が興味深い。
踊りが終わると、シネマの客席からも拍手が聞こえてきて、嬉しくなった(思わず拍手したくなるんだもの)。
「らくだ」は本物を見て、シネマでも二度目なのに、涙が出るほど笑った。もちろん、映像ホールじゅうが笑い転げていた。やっぱり三津五郎さんがステキ。江戸っ子はこうでなくちゃ。勘三郎さんも羽目をはずすことなくおかしみを出していて、もうこの2人、プラス亀蔵さん、最高sign03 大家のうちでおかみの彌十郎さんが三和土に転げ落ちた時、勘三郎さんが隅の方でくっくっくっくっ笑っている(よっぽど可笑しかったんだな、勘三郎さん)のが見えたら、そばの座席の人が「(勘三郎)笑ってるじゃない」と言って、またその人ももらい笑いしていた。笑いの連鎖は幸せだなあと思った。これだけ笑える芝居はそうそうない。しかも見れば見るほどおかしさが募る。死人を使って大家を脅したりしながら全然イヤな笑いじゃないんだもの。ただただ楽しい。下層庶民の逞しさが痛快だ。
こっちのほうは少し英語を見る余裕があったが、メモしておかなかったから、もうほとんど全部忘れた。大家はlandlordという単語が主に使われていた。そうそう、久六が半次に呼びかける「だんな」は「Boss」であった。もう一つ、「かんかんのう」の音楽から常盤津に変わった時、balladeになった、と言っていた。なるほどねconfident あの日本語を英語に翻訳するのは大変な作業だったと思うけど、残念ながら客は全部日本人だったんじゃないかな。期間中もう一度機会があったら、今度は英語中心に見るのに、たった1日だけの上映なのだ。
さて、「かんかんのう」は何と訳されていたか。このエントリーの表題にもしたsnake danceである。

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コメント

「camelのsnake dance」、そのようなオチをこめたタイトルだったのですね(笑)。私はてっきり、「キャメル」という音楽グループか何かの新曲かと思って読み進めてしまいました(拝読していて、さて、どこからコンサートの話になるのかな、と…)。

「らくだ」、今でも思い出すと、頭の中の回想だけで笑えますよね~。最高のコンビ(いや、らくださんも加えて、「トリオ」ですか)でしたよね~。

シネマといえば、「牡丹燈籠」も早く見に行かなくては!

投稿: はなみずき | 2009年7月15日 (水) 19時35分

はなみずき様
コメント、ありがとうございます!!
camelにsnake danceですものねえsmile とても歌舞伎の話題には思えませんよね。第一、「らくだ」と「camel」では何だか受ける印象が違いますよね。

あの「らくだ」は何回見てもそのたび可笑しくて、また何回でも見たくなります。シネマ歌舞伎は歌舞伎座で直接見ることのできない人には臨場感といい、最前列で見る以上の迫力といい、実に素晴らしいアイディアだと思います。もちろん、ナマで見るのが一番ですけどね。

そうそう、書き忘れましたが、「牡丹燈籠」の予告もやったのですよ!! あの悲しい結末が思い出されて、私も「早く見に行かなくては!」とわくわくしておりました。

投稿: SwingingFujisan | 2009年7月15日 (水) 20時23分

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