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2009年7月

2009年7月31日 (金)

ラジオ

そんなわけで(どんなわけかは、前の記事「トナカイとクローバー」をご参照ください)、ラジオを買ってしまいました。一番シンプルな、一番安いラジオsmile 音質とか関係ないから。でも、一応TVの音声も12chまで聞こえるようになっているみたい。
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トナカイとクローバー

夏休み、NHKラジオは毎日午前中、子供科学電話相談をやっている。車に乗っているときしか聞かないので、だいたいすぐ忘れちゃうんだけど、子供の発想というのは実に面白く、時にとても印象的である。先日は「サンタクロースのトナカイはどうして飛ぶんですか」という、大人にしてみれば突拍子もない質問があった。
担当の先生も困ってしまっただろう。ウソはつけないし、といって本当のことを言ったら夢を奪うことになる。
結局、生物学的には飛べないけど、人間の夢が飛ばせた、というような答えになった。「飛べない」という事実はさらっと一言、あとは子どもの夢をこわさないように、ちょっと焦点のズレた方向にいってしまったため、果たして質問した子どもにわかったかしら。アナウンサーが動物専門の先生に同情したのか、他の専門の先生にも同じ質問をふっていた。中には「僕にはわかりません」なんていう正直な先生もいて、スタジオの困惑が見えるようだった。世界中の子供にプレゼントpresentを配るためには、光速くらいの早さで飛ぶことが必要なんだとか。光速を超えると時間が逆戻りするって、そのへんの話、子どもレベルでcoldsweats01詳しく聞きたいものだ。

さて、私がここに書きたかったのはトナカイではなく、クローバーclover
質問内容は覚えていないが(たぶん、四葉のクローバーに関するものだったのだろう)、植物専門の先生が質問者の子どもに、「クローバーって何枚葉まであると思う?」と逆に質問していた。
何枚葉まであるかわかりますか?

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2009年7月30日 (木)

もう一度見たかった巡業東コース2

729日 松竹大歌舞伎巡業東コース(サンシティ越谷市民ホール)
「義経千本桜 下市村茶店の場、同釣瓶鮓屋の場」
普段歌舞伎をなかなか見られない人にも楽しんでほしい、歌舞伎のよさをわかってほしいという仁左様のこの巡業にかける思いがはっきりと伝わる完成度の高い舞台であった。
悲劇を暗示する幸せ
これまで「木の実~すし屋」は2回見ているが(意外と回数少ないのだ)、この後の「すし屋」を見るには絶対ここが必要と今日ほど強く思ったことはない。それほど、権太一家のささやかな幸せは微笑ましい愛情に満ちている。
倅善太郎(いがみの権太の息子が「善」太郎って)におぶってくれとせがまれ、嬉しそうに背中を差し出す権太(ここで息子の竹笛の入った赤い袋を権太が腰にさげる。これが「すしや」ラストにつながる伏線となる)。幸せそうに家路につく親子3人。先を行く女房小せんに「おまえの後姿、瑞々しいなあ。昔を思い出す」と鼻の下をのばす仁左様の愛おしいこと。テレる秀太郎さんのかわいいこと(こちらの先入観かもしれないが、こういうあたりに松嶋屋の空気の濃さを感じる)。「ちょっとこっち向け」「いや」をでれでれと繰り返したあと、「絶対こっち向かないな」「あい」。とたん権太は足で小せんの裾を割ろうとする。小せんがきゃ、何すんのと思わず振り向くと、してやったりと子どもみたいに笑う権太。仲のいい親を嬉しそうに見る息子。この場面があるからこそ、権太の悲劇がより説得力をもって悲しく胸に迫るのである。
笑いの前半
また「すし屋」前半までは、コミカルな場面が多く、客席からはずいぶんと笑いが起きていた。笑いには、たとえば権太の小ずるさをコミカルに強調することによって、その人となり、そして後半の悲劇との対比をわかりやすくするという効果がある。小金吾をだます場面(「へっ、うまくいったぜ」的な表情など)、大きな体を丸めて母親に甘える場面(「おふくろなんてチョロいものさ」)、すし桶に金を隠す場面(右から2番目の桶だよと、指差してみせる)等々、どれにも愛敬が感じられ、憎めない権太像を作り上げている。
お里(孝太郎)と弥助(秀太郎)の夫婦ごっこも微笑ましく楽しい。なかなかお里を呼び捨てにできないでいた弥助が、ついにうまく「お里」と呼べるようになると、客席からは期せずして拍手が起こった。お里は好きな弥助と夫婦になれるから嬉しくて嬉しくてきゃんきゃんしている。「早く寝ましょ」と弥助を誘う場面では、先に床につくお里が屏風の陰から枕2つを取り出して客に見せたり、それがイヤ味なくとても可愛くて、結局は結ばれない悲しみを後に浮き上がらせる。
弥助(実は維盛)はといえば、江戸の役者とは全然違う。仁左様の権太は江戸の空気と上方の空気がミックスされていたが、秀太郎さんの弥助は思い切りやわらかい。といってツッコロバシではない。すし桶を担ぐのによろけたり、なかなか桶を持ち上げられないなど弥助の公家ぶりを強調するやり方もあるが、秀太郎さんの弥助はそうではない(あのすし桶って中は空なんでしょう?)。雰囲気、空気がやわらかいのだ。平家の本拠地が京都であるのだからそれが本来の姿なのだろう。台詞回しがちょっと廓か料亭の女将的な感じも受けたが、それくらいのほうが維盛との変化がはっきりするのかもしれない。
涙の結末
身代わりとなって鎌倉に引かれていく小せんと息子。権太は頭に巻いた手拭を取ると、汗を拭くふりをして涙を拭く。松明の煙が目に沁みたふりをして目をしばたたく。猿轡された顔の目だけで権太に別れを告げる小せんと善太郎(2人の目の演技が秀逸)に、権太はたまらず褒美の陣羽織を頭からかぶって体を震わせている。こんな権太も初めて見た。
「すし屋」だけでは、この場面の悲しさ・切なさは弱い。小せんと善太郎が権太のために命を投げ出してもいいというまでの愛情は、「下市村」を見なくてはわからない。権太が維盛への合図に吹く善太郎の竹笛は赤い袋に入って、さっきは幸せの象徴みたいだったが、3度吹くその呼吸がだんだん弱くなって、権太の最期が近いことを知らせる。「下市村」の場があるからこそ、ここが生きるのだ。
せっかく何もかも権太の計画どおりいった、その真実を父親弥左衛門(竹三郎)に話そうとした瞬間、権太は父親に刺される。苦しい息の下で真実を語る権太、普段の素行が悪いから見抜けなかったと嘆く父親、素行が悪いからこそ梶原をだますことができたと苦笑する権太、孫や嫁への思いを切々と語る父親、きっと初めて2人が父子として分かり合えたこの最期の時に、私はズルズルしそうなくらい泣いた。竹三郎さんの弥左衛門には演技を超えた愛情が迸り出て、小さな体で大きな息子を抱きしめる姿が目に焼きついている。去年に続く暑い時期の過酷な巡業、竹三郎さんご自身への気持ちが弥左衛門に対する気持ちに重なった。

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もう一度見たかった巡業東コース1

729日 松竹大歌舞伎巡業東コース(サンシティ越谷市民ホール)
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仁左衛門、秀太郎、愛之助、孝太郎と松嶋屋ファミリーを中心とした結束、温かさが感じられた感動的な舞台だった。
1回しか見ない予定にしてしまったのがとても悔やまれる。
「正札附根元草摺」
愛之助の五郎、孝太郎の小林妹舞鶴。6月歌舞伎座、松緑・魁春で見て初めてこの踊りが面白いと思ったので、こちらもかなり期待した。
期待どおり、楽しく面白かった。消し幕は使用せず、2人の乗った台が後見さんに押されて出てきた。愛之助さんの五郎は稚気に溢れ力強く(何度も言うけれど、私は稚児的二枚目のラブリンより、こういう骨太愛之助のほうが断然好きなんである)、きびきびと気持ちがいい。孝太郎さんはやんわりした感じときりっとした爽やかさが程よく混じって、こちらも気持ちがいい。
そういえば、荒事の主人公って、足の親指を立てているんだっけな、とふと思い出して、愛之助さんの足に目をやると、立ててる立ててる。歩くときは戻すけれど、その場に立っているときは親指がちゃんと上を向いている。松緑さんの時も国立の男女蔵さんの時もそこ見逃しちゃったから、愛之助さんで確認できて嬉しい。しかし、これって相当つらい格好ではないかしら。
隣のオバサマがさかんに「まつしまやっ!!」と声をかけていて、とても楽しそう。すぐ耳のそばで掛け声が聞こえたからちょっとビックリしたけど、あ~私にも声をかける勇気があったらなあとうらやましく思った。

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2009年7月29日 (水)

今、ローマに注目を:祝・古賀選手金メダル

ローマで行われている水泳の世界選手権で「古賀が金sign03」という嬉しいニュースを今朝一番で見た。昨夜の中継は見なかったが、気になって目覚めるとすぐにTVをつけたのだ。
09072901swim 先月6日に初めて見た水泳の大会(JAPAN OPEN)では、たまたまその日の出場がなく、私の中では幻のヒーロー的存在だった古賀クンの金に、ベッドの中でガッツポーズgood しかし入江の4位は悔しい。
あの日、女子200m背泳ぎで1位だった酒井志穂が今大会女子100m背泳ぎで、400m自由形で松田に次いで2位だった内田翔が男子200m自由形で、それぞれ日本新4位に入ったのも、メダルを逃したとはいえ嬉しい。
次々と無名の選手に記録が出ているこの大会、今日は日本の主将松田(200mバタフライ)に期待がかかる。
しかし、JAPAN OPENを見ておいてよかったなぁscissors
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2009年7月28日 (火)

高僧が、公子が…:七月歌舞伎座千穐楽夜の部

727日 七月大歌舞伎千穐楽夜の部(歌舞伎座)
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つい先ほど人の心に染み入る説教をした高僧が、姿だけでなく人間性まで薄汚いオヤジになる、つい先ほど夢のような海底世界でオーラを放っていた公子が、現実世界のどん底に墜ちる。私が歌舞伎の偉大さを感じるのは、同じ役者がまったく異なる役をわずかな時間をおいただけでいくつも演じる、そういうときだ。
「夏祭浪花鑑」の感想は前回とほとんど変わらないが、舅殺しの前後の団七の気持ちがよりわかりやすく伝わってきた。
祭りの声が近づくのに気づいた団七、大変なことをしたという恐怖と何とか自分の姿を取り繕おうと気が焦るばかりで、刀は鞘に収まらない、すべって足が前に進まない。わかっていても「早く、早くsweat01」とこちらの気も焦る。
与兵衛は数日後捕まったが、団七も捕まるのだろうか。お梶は、倅市松はどうなるのだろうか。三婦は自分がついていかなかったことを後でどれだけ悔やむだろうか。
前回あまりピンとこなかった笑也さんの磯之丞が、今回は<らしく>ていいなあと思った。
「天守物語」、こちらは感想がずいぶん変わった。私はこれまで図書之助は受身の存在で、海老ちゃんの魅力が活かされていないと思っていた。ところが、今回の図書には能動性、積極性がかなり感じられたのだ。二度天守に戻らざるを得なかったのは、自分の意志でない力のためであるにもかかわらず、その裏に図書の富姫に対する思いがある。そう感じたら、海老ちゃんが断然輝いて見えてshine公子さまに劣らず強い魅力を覚えた。だって、図書は自分で言ってるのよね、「暗闇で足を踏み外してケガをするよりは富姫の手にかかったほうがいい」「濡れ衣で殺されるのならば富姫に命を奪われたほうがいい」。それはまさしく図書の意志だ。それに今まで気づかなかった私ってcoldsweats02
富姫が図書をはじめ「おまえ」と呼んでいたのに、いつの間にか「図書さま」になっていて、それはいつからだったんだろうと思い返しても、思い出せない。

疑いをかけられた図書の実況をする薄が面白くていい。薄は花釣りができなくて気の毒だったな。
獅童さんの朱の盤坊、適度にくだけてよかった。
勘太郎さんの亀姫は、前より違和感がなくなってはいたけれど、やっぱりちょっと違う…気がする。背中がとくに…。比べちゃいけないけれど、玉三郎さんと春猿さんが睦まじく並んだ後姿が忘れられない。
富姫の純情に涙が出たところへ、最後に我當さんの大きさで天守の世界が包まれ、2人の幸せにまた涙が滲んだ。

今月は昼と夜の間が1時間45分もあり、また昼夜とも幕間がいつもより長かったが、考えてみれば、海老蔵さんなんて「五重塔」以外は出ずっぱりなわけだ。とくに団七での大熱演の後、幻想的な天守の世界に入るには、40分の幕間では足りないくらいだったかもしれない。千穐楽になって、やっとそんなところに思いが至ったのでした。セリフ覚えもスゴイよね~sign03
海老ちゃんって、声もステキlovely

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ゆ~らゆら:七月歌舞伎座千穐楽昼の部

727日 七月大歌舞伎千穐楽昼の部(歌舞伎座)
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行ってよかった。

公子さまにもう一度会いたかったのはもちろんだけど、「五重塔」をあのままにはしておきたくなかったのも、千穐楽を取った理由の一つ。
そして「五重塔」は確実に進化していた。いや、それは3度も見た私の中だけでの進化かもしれない。獅童さんはやっぱりあまり棟梁らしくは見えなかったけれど(大工の格好一度もしていないから、雰囲気だけでそれらしく見せるのは難しいのだろう)、源太という人の大きさが伝わってきた。とくに、清吉のしでかしたことを詫びに行き、「それはそれ、癇癪は癇癪」とお浪に言い捨てた後、十兵衛宅の外で、そっと頭を下げる仕草に源太の気持ちが痛いほど込められているような気がした。
市蔵さんの朗円上人も、けっしてニンではないように思うけれど、今回はよかった。

春猿さんのお浪は前2回同様、秀逸だった。お浪さんがいるだけで、落語の人情噺の一場面を「見て」いるような、生き生きした存在感があった。いずれ「文七」や「芝浜」のような演目にも出てほしいと思った。
「海神別荘」は、ゆ~らゆら、時折ぶくぶくと泡を立てながら、まるで自分も海底の世界にいるような気がするから不思議だ。
今回ステキと思った公子さまは、鮫にさらわれた侍女を救おうとする優しさ。悲しみがあるのを許さない世界であったとしても、
1人の侍女に対するその気持ちは公子さまの人間性をよく表しているのではないだろうか。美女に怒りを覚えるまでのあの目の穏やかな優しさ。怒りに燃えた目の激しさ。どちらもあまりに純真で魅力的すぎて、思わず写真を買い足してしまいましたheart04
美女が公子さまの本当の姿に気づく瞬間、私としては一瞬早かったような、ちょっとインパクトが弱かったような…「あっ」という驚きが感じられなかったような気がして、残念。
だとしても、夢の世界であったことには違いない。忘れられない舞台の一つになりそう。

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2009年7月27日 (月)

千穐楽、芝居の後で

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頑張って昼の部も取ってよかった。

昼夜とも至福の時でしたshine
「海神別荘」も「天守物語」もカーテンコールは2回あった。
前者は、やはり僧都を除く全員(なぜいつも僧都はいないの?)。1回目は全員が美しいポジショニングで。2回目は公子様と美女以外の皆が控える中、2人が下手奥から登場。あ~夢のような海底の世界confident
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「天守物語」の1回目は、真ん中に獅子頭だけが据えられた舞台、下手奥から海老蔵さんが出てくる。獅子頭の右へ海老蔵さんが回ると、玉三郎さんが同じく下手奥から登場。2人が寄り添うと、今度は我當さんが現れる(我當さんは、柱の陰にいたみたい)。我當さんのお辞儀が堂々ととてもサマになっていて素敵。そして2回目は、我當さんが1人舞台にいて、後から2人が手に手を取り合って出てくる。富姫と図書之助の世界、なんて感動的なんでしょう。
ああ、千穐楽、この場にいられて幸せ。
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月の仁左様、「十二夜」、そして今月の鏡花、2カ月続けて至福の時を味わえたことに感謝です。
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そんな興奮のあまり、出待ちというものを初めてしてみた。ただし、キリがないので9時半までの15分間と決めて待った。巳之助クンと猿琉さんゲット(?)。あと、もしかしたら歌女之丞さんも(確信がもてず、ごめんなさい)。役者さんが出てくるには時間がかかるが、「夏祭」の太鼓とか小道具類が次々とトラックに運び込まれて、そちらも興味深い。
そうそう、夜の部の幕間に、ついに「夏祭」の泥に汚れたシートなどを舞台脇の路上で洗っているところを見ることができた。シートは泥を流したあと、数人で絞っていたが、自分の経験からいっても、洗うより絞るのが苦労。みなさん、お疲れ様です。
ところで、写真の変化、わかりますか?

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いざ、木挽町へ

昼の部、海老ちゃん公子様を目の前で2度も見て、それでもまだ腹八分目だったけれど、これで満足しておこうと決めたのに、やっぱりガマンができなくなってしまった私。だけど、いくらなんでももう1度一等席というのは贅沢すぎる。3階が出なければ幕見と決めていた(でもね、もし1階最前列が出たら、かなり揺れたと思う)。
で、何日も前から、1日の大半をWeb松竹チェックに費やし、とうとう31列を引き寄せたgood 迷わずぽちっ。
しかし、毎日毎日、小出しにぽつぽつぽつぽつ、よく戻りが出たもんだねえ。もうダメか、まだ出るか、その辺のタイミングが難しいところだが、粘ってみるものではある。
というわけで、これからいざ木挽町へdash 今日は、元々予定していた夜の部との通しです。
早朝、植木屋さんから今日手入れしたいと連絡があり、幸い、息子がいてくれるのでお願いした。大急ぎでお茶の支度をしたりして、ばたばた。疲れた。居眠りしないようにしなくっちゃcoldsweats02

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2009年7月26日 (日)

ホームで完敗、名古屋戦

725日 対名古屋グランパス戦(埼玉スタジアム、1903キックオフ、44,976人)→03で完敗
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あってはならないホームでの完敗、完封負け、そしてアウェー大分戦に続く
2連敗。せっかく鹿島が2試合連続で引き分けているのに~bearing
ゴール前の執念が名古屋のほうが強かった。レッズは「シュートっsign03」のタイミングに「パスかよ~down」。なぜ、安全策を取る? 安全策は決して安全策ではない。まわしているうちに相手に守られてしまう。リスクを冒すからチャンスも生まれる。それでもチャンスがなかったわけではない。なのに、枠にもいかないようなシュートじゃね。

また守備は、ボールに集まってしまい、名古屋の選手がフリーになる。慌てて人につくからマークがズレる。そういう場面が多かった気がした。もちろん、そこまでいく前に防御しなくてはならないけれど。
しかし、この試合では誰が悪いというより、全体に動きが悪かったのではないか(エンドの取り方が悪いというのであれば、キャプテン啓太の責任? 啓太は相変わらずプレーにも精彩がないなぁ)。後半一時的に押していた時に決められなかったのが痛い。このピークを過ぎるとポンテなんかバテバテで走れなくなっていたもの。早く交代させればいいのに(フィンケによると、審判がなかなか交代させてくれなかったらしい)。坪井は足がツッちゃうし。
反対に、直輝の登場は早かった。前半33分。こんなに早く出てきたのは、交代させられた峻希が監督の意図する動きをできなかったからなんだろう(スペースの使い方などに問題があったのか)が、交代後は左からの攻めがほとんどみられなくなった。峻希がもち上がり、元気へ回してシュートという攻めも悪くなかったように思うのだが。
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試合ぶりという直輝、こんな試合唯一の楽しみは直輝だったけれど、豊富な運動量、非凡さは見せたものの、ミスもけっこうあり、チームとして機能しなかった。

阿部ちゃん、一応フル出場はしたもののケガが心配。アゴを打ったのだろうか。堀之内がアップしていたが、その後の戦術を考えてこの時期に交替させたくなかったのだろう。前半数分間、治療のために引っ込んで10人の時があった。
なんだか、すべての歯車がうまく回らなかったという気がする。意図が見えなかった気がする。

名古屋注目のケネディは確かに身長は図抜けているが、図体が大きいという感じはなく、威圧感はさほど感じなかった。しかしきっちり1点決めたし、その存在によって玉田が生きたのだと思う。身長について言えば、名古屋の4番、5番もかなり背が高い(データを検索したら4187cm5191cm)。GK楢崎も187cm、ケネディは194cm、デカいのうthink 相手5番(だったかな?)、エジを何度も羽交い絞めにしていたよ、でもファウルなしannoy
試合終了後、サポ席はブーイング。しかし私の周りからは拍手が起こっていた。
まあ、私としてはフィンケの戦術がまだ浸透していないと見て、先を期待したい(いつまで待たせるんだ、って気もするけど)。
久しぶりにメイン側から見た。ホーム側で盛り上がることは盛り上がるが、反対側がよく見えなかった。

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団七も義平次もいない夏祭

昨日は恒例、町会の夏祭。天気予報大はずれで朝からsun。前日の豪雨thunderで主宰者はずいぶん心配しただろうが、無事開催。私も例年のごとく焼きソバ作りに参加した。11時からほぼ立ちっぱなし、年も年で、ほんと、疲れた。でも、私は、夕方5時で退陣。
昼の忙しさなどメじゃないという時間帯にお手伝いできないのはなんとも申し訳なかったが、レッズのチケットは何カ月も前に買っちゃったからcoldsweats02…。
というわけで、レッズ vs グランパス戦のレポへ続く。

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2009年7月25日 (土)

「桜姫」追記

突然、忘れていたことを思い出したので、こんなこともあったと、又忘れないうちに追記。
新清水の場だったかしら、権助が通路で暴れている時、コクーンの制服を着たおねえさんが飛び出してきて「お客様、困ります。困ります」と言って権助にとびついて制する。するとなんと権助は「何言ってやんだ」とかなんとか言っておねえさんの首を絞めた。おねえさん、すかさず「きゃ~人殺し~shock人殺し~sign03」の大騒ぎ。ちょっと「公平法問諍」を思い出したりしてcoldsweats01
まあ、その場は収まったが、カーテンコールにはそのおねえさんも登場していた。本当のコクーンの職員さんなのか、どこかの劇団の方なのかしら。通路での騒動にしても、カーテンコールにしても、勘三郎さんらしいと思ったのでした。

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「矢の根」「藤娘」

724日 歌舞伎鑑賞教室千穐楽(国立劇場大劇場)
「矢の根」
この前、やや稚気に欠けると思ったのは、もしかしたら男女蔵さんの声のせいかもしれない。男女蔵さんの声ってやや老成した印象があるんだもの(左團次さんにそっくり)。セリフ回しが團十郎さんに似ているかどうか、前回はあまり気にならなかったので今回は注意して聞いていたら、たしかに「o」の音が「a」に近くなるあたりはそうだなあ、と思った。
動きにメリハリがあり、五郎の勢いのようなものは十分に感じられた。
子供たちは最初の大薩摩の間はちょっとお喋りが目立ったが(舞台には五郎の庵があるだけで障子も閉まっているから)、五郎が出てきてからはその動きに驚いたり拍手したり、楽しんでいるようであった。五郎が昼寝するために「やっとことっちゃあ、うんとこな」と言ってどすんと座ると(あれ、腰やお尻に負担がかかるだろうなあ)、笑いが起こった。
仁王襷は、最初からしていたのを一度はずして、改めて舞台上で締め上げるんだったのね。前回は、なぜかそこに気づかなかった。仕上げる時間は今回のほうが早かったような気がする。
馬はやっぱり人気者だね。花道から出てきたら、客席がどよめいていた。
男女蔵さんの五郎に、前回以上の力強さを感じた千穐楽でした。
「藤娘」
真っ暗な場内、幕が開くとそこは花の世界。明るく美しい舞台に歓声があがる。梅枝クンのおっとりと上品な花の精を見ているうちに、当代時蔵、先代時蔵、そしてさらには先々代時蔵と3代の面影が重なってきた。4代目さんはよく覚えていないが、当代と写真で見るだけの3代目さんは古風さをもつ役者さんだと思う。梅枝クンもまたこの若さ(21歳)で時蔵家独特の古風さを感じさせた。若さゆえのモダンな面と伝統の古風さ、このミックス具合--清新な古風さとでも言おうか--が面白い。
今日の客席の反応だと、踊りがつまらなければ騒がしくなりそうなものだったが、みんな舞台に引き込まれていたように思う。
緞帳が下りても余韻を残す「藤娘」、2度見て正解だった。
<上演時間>「歌舞伎のみかた」35分(14301505)、幕間20分、「矢の根」(1525155530分、幕間10分、「藤娘」25分(16051630
前回、掲載し忘れたので。

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「歌舞伎のみかた」:亀鶴さん、祝国立劇場賞受賞

724日 歌舞伎鑑賞教室千穐楽(国立劇場大劇場)
先月に引き続き、鑑賞教室を2度見ることになった。早くから2度見たい気持ちが強かったし、あとはこの日しかないっていう千穐楽に運よくいい席が取れたし。
亀鶴さんが「歌舞伎のみかた」の解説と、曽我十郎祐成の演技で7月の国立劇場賞優秀賞を受けられることが決まったそうですsign03 おめでとうございますheart04
「歌舞伎のみかた」
今日もお供はぴかちゅう。「スッポンは人間以外のものが出てくるところなんですよ。だからぴかちゅう兄さんに来てもらいました」で、子供たち大喜び。今日の観客はとても反応がよい。
たとえば花道脇のお客さん。前回は無視されちゃったけど、今回は幼稚園の可愛い子と握手。「おかあさん、きれいですね」って、亀鶴さんったらcoldsweats01
盆が回り始めると、どこからともなく「おお」というような声が湧き、1階の前の席の人たちは見えないから遠慮がちに腰を浮かせる。それを見た亀鶴さんが「立って見ていいですよ」。すると我も我もと立ち上がり、盆にのせられ去っていくぴかちゅう兄さんを見送る。
下座で演奏される音楽、「何を表しているかわかりますか」。亀鶴さんが泳ぐまねをすると、すかさず「うみ!!」という可愛い声。次のどろどろでは、会場のあっちこっちから「ユーレイ」「ゆうれい」と声が上がる。
スクリーンに映し出された「矢の根」の鬘を「カニパンみたいですね」と亀鶴さん。子供たちに大ウケだ。
女方の胸を隠す手の位置が年をとるに従い下へ移るという説明にも客席は笑う。
本当に亀鶴さんの話を楽しんで聞いている様子に、私も嬉しい。

黒衣さんの顔は今日は一瞬見せただけ。前回と同じく光紀さんだと思うけれど、あんまり一瞬だったからわからない。
今日舞台に上がったのは小学生の男の子とそのいとこのおねえさん。見得は男の子が、お姫様の衣裳は女の子が担当することになった(やっぱり、女の子が着ると可愛いし、お姫様らしく見えるものだわhappy01)。
亀鶴さんが粂寺弾正の見得のお手本を見せると、男の子はビビッちゃったらしく、尻込みしている。亀鶴さんの見得が立派すぎちゃったのかしら(亀鶴さんの粂寺弾正を見たい、と思った。ちょっと小柄だけど、この見得の大きさなら十分やれる)。亀鶴さんが「大丈夫、できるよ」とか「だめ、帰さない」とかなだめて、やっと練習。首を回すのに、男の子、どうしても「ん~~のっ!」と言わないと出来ないらしい。亀鶴さんウケていた。ところが本番でマイクが「ん~~のっ!」を拾うことができず、ガックリ。でも、後でもう一度やって、今度はちゃんと拾うことができた。亀鶴さん、弟にでも対するみたいで微笑ましい。

お待ちかねの立ち回り、今回はかなりいいセンで写真が撮れた。亀鶴さんは「初日に比べてぐんとうまくなりました」と研修生を褒めていた。先日誕生日を迎えた佐藤クンは18歳になったのでした。中には、バレエダンサーとして舞台にも出ていたのだけど、歌舞伎の世界に飛び込んだという研修生もいてびっくり。ほかに亀鶴さんと同期の東志二郎さん(プログラムの「歌舞伎のみかた」にはお名前が出ていない)、子役から成長した翫政さんが紹介された。
一番大事な歌舞伎のみかたは楽しむこと。亀鶴さんの言葉どおり!!
そうそう、「親子で楽しむ歌舞伎鑑賞教室」には無料手引書(プログラム)のほかに、可愛いイラスト入りの「矢の根」と「藤娘」の解説もついているんですよ。

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2009年7月24日 (金)

七之助さんの見事な桜姫

723日 「桜姫」(シアターコクーン)
勘三郎さんの、観客を楽しませるというコンセプトに乗って、十分に楽しんだ。そして、七之助さんがこんなに見事な桜姫を見せてくれるとは!! 堕ちるところまで堕ちても失わない清らかさ、吹きすさぶ風の中の柳のような芯の強さ、若手がいい芝居を見せてくれる中で、七之助さんもまた大きく飛躍したと思った。

狂言回し的な笹野高史が舞台に飛び出してくる。それだけで芝居小屋に入り込んだような気分になるから、ただ笑わせるだけでないこの役の重要さがわかろうというものである。笹野さんはまずは物語の発端の紹介をするところだが、遅刻してくるお客さんをいじりつつ、ムーンウォークをちょっと披露してみたり、客席が落ち着くのをうまく待つ。でも、この間の笹野さん、顔といい動きと言い、萩本欽一みたいだったbleah
さて、狂言回しの話が終わると、舞台上に設えられた追加席、これは舞台を見下ろす形で階段式になっているのだが、その最上階(通路)に忽然と清玄・白菊が姿を現す。芝居としても物語としても期待感をもたせる見事な出だしだ。舞台には浪幕が張られ、2人がこれから入水することがわかる。しかし飛び込むのは白菊1人。清玄は一歩が踏み出せず、生き残ることになる(手に手を取って飛び込むんじゃなかったのね)。ここ、ちょっと興ざめなこと言うと、浪幕の内側にマットかなんかが敷いてある感じがこちらにもわかった。
舞台は悲壮な場面からがらりと変わり、桜姫の出家の日。今や尊い高僧となった清玄、桜姫、残月(彌十郎)ら僧侶、長浦(扇雀)ら局、そして吉田家家臣たち、侍女たちがそれぞれキャスター付きの台に乗って登場する。台の高さ、乗っている人数で位の高さがわかる。みんな台の上で正座しているんだけど、どうやら台の動きを見ていると、正座の脚はニセモノで、役者さんは実は立っていて自分の足で台をうごかしている様子。台から下がる布と床のかすかな隙間から足の動きが見えるのだけど、最初は誰か中に入っているのかと思ったけれど、扇雀さんの確信犯的な動きで、「やっぱり~bleah」。しかし役者さんが自身で動かしているとして、勘三郎さんと七之助さんの台はそれにはやや高すぎるようなので、この2人の台には人が入っていたのかもしれない。また、位の低い人たちの台はかなり低く、役者さんの足だとしたら、きついだろうなあと思った。ここの場面はどうも、そっちが気になってしまって、セリフなどあんまり聞いていなかった。

桜姫は、玉三郎・段治郎の「東文章」が初見。このときはまだ歌舞伎デビュー年で、昼夜通しの昼の部しか見ていないが、段治郎さんの色悪ぶりがステキだった印象が強い。玉三郎さんの変身を見ていないのは悔いが残る。
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回目は勘三郎さん抜きのコクーンで福助・橋之助コンビ。それなりに面白かったのかもしれないが(ラスト、桜吹雪舞い散る中で踊り狂う福助さんが印象的)、今回のほうがずっと面白く、しかも桜姫の気持ちや行動がわかるような気がした。
七之助さんが清らかであればあるほど、権助への思いや運命に翻弄されながらも生き生きとしている姫がいじらしく私には映った。女郎としての婀娜っぽさも、私にはなかなかのものと見えた。そして権助が自分たちの運命を狂わせた張本人であることを知ったときの心情がぐっと胸に伝わってきて、思わず涙が出そうになった。今回子供を殺さないのはどういう意味をもつのだろうか。子供に罪はないということなのか、たとえ悪の血が継がれても権助への思いを断ち切ることはできなかったということなのか?
最後に桜姫の中から何か玉が出て昇天していったが、それは何を意味するのか? 姫からこれまでの穢れが出て行ったということなのか。清玄と権助が微笑みながら昇天していったのは何を意味するのか。第一幕終わりの皿回しは何を意味するのか?
疑問は多々あるが、それを全部、<輪廻転生>に結びつけては安易だろうか? 私は皿回しで輪廻転生を強く感じたのだが…。
ラストの音楽は、よくコメントを下さるレオン・パパ様によれば、マスネのオペラ「ウェルテル」のテノールのアリア「春風よ何故私をめざめさせるのか」だそうだが、あのラストにとても合っていて余韻を残したと思う。

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2009年7月23日 (木)

大人も楽しんじゃう子供のための「マクベス」

722日 「子供のためのシェイクスピア マクベス」(紀伊国屋サザンシアター)
「子供のためのシェイクスピア」シリーズは去年の「シンベリン」から参入。シンベリンですっかりハマった私、間にチェーホフ(「ワーニャ伯父さん」)を挟んで1年間待ちに待っていた公演である。あら、そういえば10日前には「どろろ」でサザンシアターに来たばっかりだっけ。おまけに、前回見たから今回はパスするけれど、こまつ座の「兄おとうと」まで入れたら3連続サザンになるところだった。
閑話休題。
2
作目にしてエラそうなこと言うと、このシリーズは「子どものための」と謳っていながら、いわゆる子供向け劇とは全然違って「大人のためのわかりやすいシェイクスピア」という感じなのが、私はとても気に入っている。
「シンベリン」は作品自体に初めて触れたのでわからなかったが、「マクベス」を見ると、きっと作品をまず削ぎ落として削ぎ落として、それから徐々に膨らませていったのではないかという気がする。シェイクスピアのある意味難解な言葉も使っていない。そういう意味では原作の味とは異なるのかもしれないが、骨子も必要な細部もきちんと押さえてあるし、笑いもたっぷりで(悲劇なのに!!)、独特の味わいがあり、とにかく面白い。<シェイクスピアを気軽に楽しむ>ことができる。
舞台装置は4つの木の机と8脚の木の椅子(小学校の教室みたい)だけ。これはこのシリーズの特徴らしいが、出演者全員がまず黒いコートに身を包み、黒い帽子で顔を半分隠し、手拍子(ハンドクラップ)を打ちながら「しゅっしゅっ」と言って出てくる(「ちゃっちゃっちゃっ」と言ってるらしいけれど、「しゅっしゅっしゅっ」と聞こえる。これが場面転換を意味するみたい)。
黒コートをぱっと脱ぎ捨てると、そこにダンカンが、マクベスが現れる。
出演者は8人だけだから(配役は最後に)、マクベス夫人がマクダフになったり、ドナルベーンがマクダフ夫人になったり、役者さんによっては掛け持ちでいくつかの役を演じている。私のお気に入りはマクベス夫人とマクダフを演じた伊沢磨紀さん。相敵対する2人の人間を演じ分けるのが面白いし、マクダフに関しては男役だし、<らしく>ないのである。芝居は<らしさ>が大事とここのところ強調している私だが、伊沢さんのこの<らしくなさ>にはやられた。全然違和感がないどころか、説得力さえ感じてしまう。
3
人の魔女――プログラムには配役として載っていないが、伊沢さん、キム・テイさん(かわいい)、若松力さん。若松さんはおめめパッチリイケメンなのに、おかっぱの魔女になると「今くるよ」にそっくりで、セリフにもさりげなくそれが入っていて、わかった人はクスクス笑う。魔女は映画やこれまでの芝居で見るような当たり前の不気味さ怪しさとは異なる不気味さがある。喜劇的ともいえるような笑いを誘うセリフや仕草が逆に怖かったりする。1度だけ伊沢さんが間に合わないのか、窪田壮史さんが代わって魔女になっていた。魔女の王ヘカティの山崎清介さん、シュール!! 
「マクベス」には戦いの場がみられるが、立ち回りがかなり激しく見ごたえあった。殺陣指導は戸谷昌弘さん。
今回も山崎さんが操る人形が登場する。人形はアンガスの役。山崎さんがアンガスのセリフも担当するのだが、これは腹話術でもなんでもないのに、ちゃんとアンガス人形が喋っているように聞こえるのが不思議。
勇猛な気のいいオジサンであったマクベスが、人間としてどんどん堕ちていく。殺したバンクォーの亡霊を見て気が狂いそうになる。ついに堕ちたままマクベスは死んで行く。このマクベスは普通にオジサンっぽいし、笑いがあちこちに鏤められていて悲劇じゃないみたい。そのためやや焦点がぼけたかという気もしないでもないが、でも悲劇と喜劇は裏腹なのかもしれないな。そして、普通のオジサンが人生を狂わされていく怖さが後になって、来た(本当は、マクベスは普通のオジサンじゃないけど、もしかしたら誰にでもある怖さとして)。
<上演時間>155分(14001455)、休憩15分、第260分(15101610

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2009年7月22日 (水)

シュールな「矢の根」と大人な「藤娘」

720日 歌舞伎鑑賞教室「矢の根」「藤娘」(国立劇場大劇場)
「矢の根」
初めて見る。「歌舞伎のみかた」で事前に予習したので、ストーリーとかポイントはわかった。
いや~、ほんと何もかもシュールsmile 車鬢と言われる鬘も、衣裳もシュール。超特大・矢(の根)もシュール。うたた寝する姿もシュール(亀鶴さんが「面白い格好ですよ」と言っていたが、想像もできなかった)。
仁王襷をかける様が舞台で展開されたのが興味深かった。「歌舞伎のみかた」ではすでに出来上がっていた仁王襷が、ここでは1本のふと~い組紐状で、そう、横綱を締めるような感覚かしら、後見さんが2人がかりで仕上げていくのだが、その間は三味線が同じフレーズを繰り返して盛り上げる。手際よく進めていてもけっこう時間がかかったので、この作業の力強さ、大変さが実感できた。
後見さんは五郎のうたた寝でも力強さを発揮する。なんと、五郎はお尻で座ったまま、やや体を後ろに倒して寝るのだ。その五郎の腰のあたりに後見さんが身を丸めて入り、支える。あの衣裳をつけた重さを支えるのだから、こりゃ大変だ。
團十郎さんの指導を受けた男女蔵さんはセリフ回しも團十郎さんによく似ているということだったが、思ったほどそういう感じは受けなかった。声の質が違うからだろうか。
一生懸命丁寧に大きく演じている男女蔵さんには初々しさがあり好感がもてるが、やや稚気に欠ける気がした。團十郎さんで見たらもっと面白かったに違いない。あの大らかさはやっぱり團十郎さん独特のものなんだろう。もっとも初役だし、ずいぶん緊張もしているだろうし、今それを求めるべきではないのかもしれない。今後何度も演じて、男女蔵さんなりの稚気、大らかさを見せてほしい。
それにしても、荒事における稚気というものが芸をより大きく見せるんだなあと思った。
おせちにかけた<つらね>は事前に説明があったものの、大人の私でさえ難しいと思ったから、子供たちにはわからなかっただろう。舞台の左右に設えられた電光掲示板に大薩摩の歌詞が出るのはいいのだが、それを見てしまうと舞台に目が行かなくなり、その兼ね合いがむずかしい。イヤホンを聞いたほうがいいのかもしれない(借りればよかったかな)。
宗之助さんにしても亀鶴さんにしても出番が短くてインパクトが弱い。もったいない!! 馬士の嵐橘三郎さんは馬を引いて花道から出てきたとたん、笑いが起こったし、短い出番ながら強烈な印象を残したのではないかしら。
商売馬を奪って、兄・十郎を助けに行く五郎。大根を鞭代わりにするなんて、やっぱりシュールだわsmile

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2009年7月21日 (火)

不完全実況「歌舞伎のみかた」:その2

720日 歌舞伎鑑賞教室「矢の根」「藤娘」(国立劇場大劇場)
お父さんと息子さん(小学校高学年くらいかな)。毛抜きが踊っているのを見て驚く粂寺弾正という場面。ツケも入ってまずは亀鶴さんが模範演技(かっこいいheart04)。お父さんが八重蔵さんの指導で毛抜きを操り、息子さんが亀鶴さんの指導で弾正になる。歌舞伎は3回目というだけあって、なかなかな弾正ぶりであった。
この後、衣裳2点紹介された。和藤内と姫の衣裳である。亀鶴さんの一声で、お父さんが姫の衣裳をつけ、息子さんは五郎もつける仁王襷を背負う。亀鶴さんったら、姫になったお父さんに女言葉でポーズをつけるからおかしくって。姫ってたいてい右手を胸に当てて左手を肩の高さくらいで伸ばしているでしょ。あれは「おっぱいを隠しているんですよ」。って本当なのかな。もっと若い姫になると両手で胸を隠す。
姫を守ってあげて、と言う亀鶴さんの言葉に、息子さんはしっかり手を広げて姫を庇う姿勢。ここで記念撮影。ここからは客席からも写真を撮っていいんだって。そう言われても、舞台写真なんて撮りなれないから、遠慮っぽくカメラを向けたけど、亀鶴さん動き回っているから、なかなか焦点が合わない。
というところへ、突然捕手がやってきた。亀鶴さんと取り縄を使った立ち回りを展開する。捕手のトンボに場内どよめく。私は思いがけない立ち回りが嬉しくて嬉しくて。亀鶴さんも素敵。立ち回りをみせてくれたのは、まだ歌舞伎役者になる前の研修所第19期生の皆さん。その中の佐藤弘姿郎クンは、なんと今日が誕生日。小さなケーキにローソクが灯されbirthday、亀鶴さんが手に持った刀!で指揮をとり、舞台のみんなでnoteハッピーバースデイnote 私たち客は手拍子で祝う。
え~と、佐藤クン、何歳になったんだっけ。18? 19? メモるの忘れた。素敵なハプニングに佐藤クンも感激していた。おめでとう!! いい役者さんになってね。
ここで、先ほどの親子さんは舞台を降りる。亀鶴さんったら息子さんに「研修所に入ってくださいね」。お父さんのほうは、「もっと化粧などもしてみたかった」そう。女の衣裳をつけると、なんとなくそういう気分になるのだそうだ(とは、亀鶴さんの言葉)。
最後に「藤娘」の簡単な説明があった。ミニーの藤娘バージョンのぬいぐるみがあるなんて知ってた? その写真が紹介されたけど、実際にTDLで売られているんですって。「藤娘」は元はと言えば江戸時代の漫画(大津絵)から生まれたキャラクターだそうだ。
歌舞伎を芸術にまで高めたのは、作品を作るのに妥協しない心だと亀鶴さんは結んだ。
亀鶴さんのトンボ見られるかなあと期待したけど、残念。でも、「歌舞伎のみかた」は本当に楽しかった。亀鶴さんのお喋りの才能にも拍手拍手。
追補:面白いと思ったところでは拍手してくださいね。舞台を作るのは役者だけではありません。お客様からの拍手をいただいて役者はエネルギーとし、そのエネルギーをまたお客様にお返しする。そういうキャッチボールによって舞台ができるのです(正確ではない)。これって、浅草組の精神だよね。亀ちゃんんなんかもいつもそう言っている。最近の熱のこもった舞台を見ていると、本当にその通りだと思う。

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不完全実況「歌舞伎のみかた」:その1

720日 歌舞伎鑑賞教室「矢の根」「藤娘」(国立劇場大劇場)
09072101kokuritu 永田町に降りたら、親子連れが何組も歩いていて、ああ夏休みかと気がついたけれど、海の日でもあったのね(海の日って、私の中ではインパクト弱い。なぜ休みなのかしばらくわからなかった)。で、国立は、18日から「親子で楽しむ歌舞伎鑑賞教室」を行っている。「満員御礼」の札が出ており、数多くの親子が観劇の機会を得たことがとても嬉しく思えた。
「歌舞伎の見方」
待ってました、初めて見る(聞く)亀鶴さんheart04の解説。暗くなった場内、どろどろに合わせてすっぽんから登場。忍者の手印で肩にぴかちゅうがいる!! 
自己紹介のあと、すっぽん花道の解説。台本があるような、ないような、あってもごくごく基本だけで、後は亀鶴さんがご自分の言葉で、アドリブも交えてくだけておしゃべりする感じ。「花道には役者とお客様の親近感を深める役割もあるんですよ」と言いながらしゃがんで花道脇のお客さんに話しかける。「無視されちゃいました。あんまり親近感が湧きませんでしたね」と苦笑しながら、定式幕の説明。定式幕が開くのを待つ間、再びお客さんに声をかける亀鶴さん。今度はガイジンさんらしく「どこからいらしたんですか?」「アメリカですか!!」「ぴかちゅう知ってますか?」「アメリカでも人気ですものね」などと楽しそう。
ここでぴかちゅうを肩からおろし、回り舞台の説明をしながら舞台に置くと、ぴかちゅうはそのまま回ってどこかへ消えたthink
下手上手に続いて黒御簾の説明では「歌舞伎のオーケストラボックスと思ってください」。そして「これから演奏する黒御簾音楽は何をイメージしたものかわかりますか? 今日に関係あります」と客席に答えを促すが、残念ながら声を出して答える人はいない。すると、亀鶴さん、泳いだりサーフィンしたりのジェスチャーをする。私、なんで今日に関係あるのか全然わからなかったのが、あとで「ああ、そうか海の日か」とおよそニブ~い反応である(冒頭書いたように、インパクト弱いのだ)。「太鼓の音の大きさで波の高さなどを表現します」。場内が暗くなってどろどろの音楽で亀鶴さんはユ~レイに変身。っていったって、「うらめしや~」の姿をするだけだけど。そうしたらどこからか子供の笑い声が起こった。明るくなって人間に戻った亀鶴さん、「笑うところじゃないからね」と苦笑。
こんなふうに、テンポよくなごやかに亀鶴さんの話は進む。お客に話しかけたりするのも、決して客におもねるのではなく、歌舞伎の敷居を少しでも低くして子供でも入れるようにという配慮であることが強く感じられた。二枚目だし、トークは上手だし、気さくだし、高校生の女の子たちの人気heart01上昇しそう(この間までは高校生を主な対象としていたでしょう)。
さて、早くもここで「矢の根」の解説。かわいいイラストを使って、父親を殺された曽我兄弟が復讐を遂げるという簡単な紹介。あら、もう、そういう説明に入っちゃったのと驚いていたら、「矢の根」をもとに、ちゃんと歌舞伎の基礎知識を説明してくれるのだ。歌舞伎十八番の意味、つらね、隈取、小道具…。
隈取は、五郎役の男女蔵さん(「オメッティですよ。オメッティって呼んであげてくださいね」。浅草メンバーだもんねえ)が素顔の状態から白塗り、赤い筋隈、黒い眉と目張り、鬘と五郎の顔になるまでを映像で追って見せてくれる。これほどわかりやすい説明はない。「隈取をモチーフにスターウォーズのキャラクターが作られたんですよ」。
小道具は特大の矢と刀。どちらも普通サイズのものと比べて見せてくれる。そして「毛抜」で使われる特大の毛抜きが差し金の先に取り付けられて登場。これを操るのは黒衣後見。普段は顔を見せないんですけど、今日は特別と、顔にかかった黒い布を亀鶴さんが上げる。黒衣さんは亀鶴さんと同期の澤村光紀さん。「光紀さんのおうちは原島羽子板店っていうんですよ。帰ったらホームページ見てくださいね」。裃後見の坂東八重蔵さんも出ていらした。ここで客席から、あらかじめ選ばれた2人舞台に上がる。
以下、「その2」へ続く。

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2009年7月20日 (月)

サンデー・イン・ザ・パーク・ウィズ・ジョージ

7月19日 「サンデー・イン・ザ・パーク・ウィズ・ジョージ」(パルコ劇場
パルコ劇場の案内が来た当初は全然興味なかったのに、しばらくしてからこのジョージとはジョルジュ・スーラのことであり、内容は「グランド・ジャット島の日曜日」の話らしいことに気づき(この題名ではそれに気づかなくても仕方ないでしょう)、この絵が大好きな私は、即申し込んじゃったわけ。申し込んでから、正直「やめればよかったかな」と思わないでもなかったけれど、いい席が当たったので、それなりに楽しみにしていた。
でも、つらかったです。
わかったのは、絵のモデルには辛抱(この芝居のスーラに言わせれば「集中力」)が必要だということ(私にも辛抱が必要でした)。
ストーリーも、歌も(これ、ミュージカルでした)、それほど乗れなかった。石丸幹二はとても真面目で楷書な感じがする人で、「壁抜け男」では素敵だと思ったけれど、スーラではあんまり魅力を感じなかった。いや、石丸幹二だけじゃない。登場人物全員に魅力を感じない。諏訪マリー(スーラの母親)に存在感があったし、戸田恵子(スーラの内縁の妻ドット)は可愛くて好きだと改めて思ったけれど、それでも「グッドナイト スリイプタイト」みたいには惹かれない。スーラ以外の登場人物は「グランド・ジャット島」の絵の中の人物なんだけど、どの人物からも生き生きと描かれている感じを受けないのだ。第一みんな不満ばかり、ケンカばかり。きんきんつんけん、だんだん苦痛になってきちゃった。
それに、パリの匂いがしないのよ。タイトルの印象が強すぎるのかもしれないけれど、アメリカっぽい気がした。ジョージっていう名前も、ねえ(「ギョエテとは俺のことかとゲーテ言い」)。あるいはオリジナルがブロードウェイミュージカルだというから、アメリカ的なのはそのせいかな。パリの匂いを期待するほうが間違っているのかも。
芝居は2部構成になっていて、第1部はスーラがとドットの葛藤(あなたは絵しか頭にないのね、って)などを経てあの絵を描きあげるまで。絵の中の人物の生活も描かれる。第2部はスーラの曾孫であるアーティストのショーとグランド・ジャット島での彼とドットとの出会い(もちろん現実の出会いではない)。
私には辛抱がなく、ところどころ寝てしまったけれど、私より前の席の人で寝ている人はいなかったみたいだし、カーテンコールも3回あって(2回は予定されていたものかも)、3回目の拍手はけっこう熱がこもっていたようだったので、ほかの人は楽しんだのかもしれない。宮本亜門は「トゥーランドット」しか見ていないし、あの時はそれなりに楽しんだので、今の時点で断定するには早すぎるけれど、どちらかといえば私には合わないのかも。でも、このままでは悔しいから機会があったらオリジナルを見てみたいと思ったのでした。
<上演時間>185分(14001525)、休憩15分、第255分(15401635

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2009年7月19日 (日)

50年前の「天守物語」

「天守物語」を思い出していたら、突然、これって子供の時に見たことがあるかも…と思った。いや、本当に見たのか、あるいは父の持っている筋書きを見たから芝居も見たつもりになっているのか、そんな程度の記憶なんだけど、歌右衛門さんの顔が妙に鮮やかに甦ってきた。
歌右衛門の富姫に対し図書之助は守田勘弥!! まだ玉三郎さんが勘弥さんの養子になる前の上演だが、玉様もきっとこの舞台を見ていたに違いない。ご自分が演じるときに、勘弥さんの図書は玉様の意識のどこかに残っているのだろうか。
ほかの配役を見ると、亀姫は四代目時蔵(当代時蔵さんのお父さん。モノクロだけど写真を見ると、めちゃきれい)、桃六が猿之助(猿翁さんでしょうね)、薄は松蔦。なんと、嬉しいことに富姫の侍女・葛に歌江さんの名前がある!!
今に伝わる名前の役者さんが多々いる中で、春猿、猿三郎、喜猿という名が一際目を引いた。先代のこの方々はどんな役者さんだったのだろう。今となっては知るよすがもないが、春猿さんはやはり女方のようである。
さて、今の「天守物語」では駕籠が空を飛ぶのに映像を使ったりもしているが、当時大変な苦労があったであろうことは想像に難くない。舞台美術担当の織田音也という方の文を読むと、閉まったままの厚い扉への自由自在の出入りが難しく、前回は扉を開けたてしたが化物(当時はこう表現している)らしくないので、「スーッと吸いこまれる様に」したい。今回は富姫の帰城を効果的に見せられるだろう、というようなことが書いてある。屋根から入る亀姫は、女乗物を宙吊りにして格式ばって「お姫様のおいりーツ」という感じにしたい、ともあった。しかし、織田氏が最後に書いておられるように、「要は仕掛芝居にしなくても例えばまともに歩いて出て来ても空飛ぶ様に見えたり、物かげから出るのがわかっても、神通力で現れた様な感じが出ればそれが本筋なのではないかとも思います」なのだと、私も思う。まさに<らしさ>の世界であろう。
当時の「天守物語」の映像が残っていたら見たいものである。年がわかるけれど開き直って、はいこれ、昭和3511月大歌舞伎の演目であります

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2009年7月18日 (土)

連敗ストッパー健在

やっぱりねぇ。危惧したとおり。
私はスカパーに入っていないからネットラジオで後半途中から聞いていたんだけど、父の用事で電話をするために1~2分音声を消したの。
再び音を出して、思わず「え~っshock 」と叫んだ。わずかなその間に1点入れられていたとはshock 
やっぱりねぇ~。だけど、シャム様のいなくなった大分に負けるなんて。大分もシャム様がいなくなってから勝つなんて。
あ~あ、やっぱりね~。だけど、なぜ? フィンケになってもやっぱり「連敗ストッパー」なのぉ? もうガックリだよ~。
こういう試合落としてちゃぁね。
しかし、うるぐす見たら、ひどいピッチだったなあ。

ツネ様のオーバーヘッドwink

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純愛の天守物語

716日 七月大歌舞伎夜の部(歌舞伎座)
「天守物語」

09071802tensyu 09071801tensyu
海老ちゃんのオーラということだけで言えば「海神別荘」のほうが遥かに強烈であった。こちらはむしろ玉様のオーラだ。あちらの主導権を握っているのが海老ちゃん(公子)ならこちらは玉様(富姫)に主導権があるから当然と言えば当然か。いや、2人は互いのもつオーラをそれぞれに立て合っているような気がした。私自身は正直言って受身の海老ちゃんより主導権を握っている海老ちゃんのほうがずっとステキだと思う。とはいえ、これこそまさに夢の世界、「天守物語」は見事に完成された感動的に美しい純愛物語で、別に泣く芝居じゃないよなぁと思いながら、涙が滲んできた。また下界の目でみればグロな部分もあるのに(亀ケ城主の首、けっこうリアルcoldsweats02)、見終わった後に心がきれいになるような、不思議な気持ちであった。2度目であるせいか、見る側の心持ちとして余裕があったのも、より物語に入り込める要素になっていたと思う。

幕があくと、富姫の侍女たちが秋草釣りをしている。この幕開きはとても印象的で、見ている者は一足飛びに鏡花の世界に入り込む(セリフの一つ一つも幻想的で美しい)。侍女たちの中では守若さんが明るくやさしく控えめな色気があって私のイチ押し。吉之丞、歌江さんはもちろんのこと、先月の玉之助さんといい、最近、超ベテランの脇の女方さんがとてもすてきに思えてきている。
どの役者さんも玉三郎さんの目が行き届いて適役。薄の吉弥さんがきれいで堂々としており、天守にあって侍女たちを束ね姫を見守る気概が感じられた。私は笑三郎さんの日本語がとてもきれいで好きだが、吉弥さんの物言いもタイプはちょっと違うのに同じくらいきれいで好きだ。
しばらく吉弥さんに見惚れていたら、蓑を背中にのせて富姫が天守に帰ってきた。なんという美しさshine位の高さshineそれでいて気さくな姫様。完全に目が釘付けになった。この世にこんなきれいな女性がいていいものか(はは、そういえば、「海神別荘」ではこんなに美しい男がいていいものか、と思ったんだっけ)。人間である以上、年をとるのは必然なのに、異界の光り輝く姫君をあんなに完璧に演じられる(ますます美しい)のは、玉様自身が異界の人だからじゃないか、なんて錯覚に陥ってしまいそう。
亀姫の勘太郎クンは微妙。お辰のときにはそれさえ素敵と思った横顔のごつさがちょっと気になった(正面の顔はおかわゆらしいのに)。妹(的)姫としての可愛らしさや甘えは十分感じられたし、前回好演した春猿さんに代わって勘太郎クンかぁと知ったときの危惧は払拭されたけれど、声が難点なのかなぁ。それと玉三郎さんとのバランスがあまりよくないのかもしれないな、なんて思った。
獅童さんの朱の盤坊は、全体に硬い気がした。もっともそれが獅童さんの持ち味なのかもしれない。侍女たちと戯れている途中、刀が抜けるハプニングがあり、またその刀がなかなか鞘に納まらずこちらはハラハラしたが、獅童さんは動ずることなく予定された動きの一部であるかのように振舞っていた。でも、あの鬘と衣裳ではさぞ暑かろう、実際顔じゅう汗びっしょりで気の毒になってしまった。

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2009年7月17日 (金)

夜の部初見:「夏祭浪花鑑」

716日 七月大歌舞伎夜の部(歌舞伎座)
夜の部、やっと初見参。5日に二度目の昼の部を見てからの長い長いなが~い10日間でした。
09071701natumaturi 「夏祭浪花鑑」
全体に上方の香りというものはあまり感じられなかった。むしろ江戸風なスッキリした印象さえ受けた。時として上方の話であることを忘れ、ふと言葉に気がついてああそうだったと思う。しかし私がこれまでにみた「夏祭」は吉右衛門さんであり勘三郎さんであり、見ている私としてはどちらもそれほど上方を意識しなかったのではないだろうか。以前、藤十郎さんが「本当に上方の香りをもった役者は少なくなっている。息子たちでさえ東京で育っているからそういうものが薄い」というようなことを言っていらしたことを思い出した。
そう言ったからといって芝居がつまらないというのでは全然ない。先がわかっていてもどきどきはらはらもしたし、喜劇的な部分には笑いもしたし、最後の団七の気持ちには同化したし、いい意味での緊張を維持しながら見ることができた。
まずは復帰された猿弥さんの三婦が実によかった。存在感の大きさ、老け役の確かさ、この人がいればという安心感が芝居全体にメリハリを与えていた。そう、そういえば、数珠を切って封印していたケンカに出て行くとき、花道七三に立った猿弥さんに、なぜか猿之助さんの姿を見た。私は猿之助さんの舞台を記憶に留めるほど見てはいないのに、「ああ、猿之助さんに似ている」としみじみ思ったのだ。猿弥さんの三婦を見られて本当によかった!!
しかしこの三婦、実に人使いが荒い。「床の衆」と何度も下剃の三吉を呼び出して用事を頼んでいたし、自宅でも奥さん右之助さん。三婦に惚れている様子が微笑ましい)に色々言いつけていたsmile
床屋(下剃の三吉)の巳之助クンが気のいい若者として爽やかな印象を植え付けた。巳之助クンは「五重塔」でもその一途さゆえに愚かな行動に出る若者を好演していたが、あのピュアな個性は貴重だと思う。
笑三郎さんのお梶の風情がよい。しっかり者でいながら柔らかく落ち着いた女の情緒もたっぷりで、4つの角が丸い四角形を思い浮かべた。とくに笑三郎さんのセリフが好きだ。だが、この芝居ではいつも、お梶と義平次の関係がよくわからないと思う。もちろん、親子だっていうのはわかっている(あの義平次からどうしてこんな娘ができるんじゃsign03)。けれど、お梶はあの親をどう思っているのか。団七が一応義平次を義理の父親として敬おうとしているところをみると、お梶の気持ちも察せられなくはないが…。
獅童さんがかっこよい。昼の棟梁はあまり感心しなかった(進化したかしら)が、一寸徳兵衛は海老ちゃんと2人並んだら、どっちを見ようかと迷ってしまうほど、私にはステキに見えた。高札を使った2人の立ち回りが楽しい。徳兵衛がまず1本の札を抜いてぽんと団七に渡し、もう1本を抜いたものを自分の武器にする。卑怯なチンピラなら自分だけ札をもつところだろうが、ここに徳兵衛の男気を感じて、私は好きだ。三婦と3人で花道から登場する時の2人の衣裳が色違いの格子縞で、これがまた粋でステキ。
新蔵・新十郎さんの駕籠かきコンビは、本当はからっきし意気地がないくせに相手次第で態度を変えるチンピラを息もぴったり好演。「伊勢音頭恋寝刃」で見せてくれた杉山大蔵・桑原丈四郎コンビの軽妙な可笑しさを思い出した。新十郎さんの右膝(左だったかな?)がちょっと赤くなっていて、舞台に膝をついたりした時の跡かなあ、痛くないかなあなんて、余計なことを考えた。
勘太郎さんのお辰の男前な女っぷりもステキ。磯之丞という人は琴浦との痴話喧嘩を聞いていると女好きのようにも思えるが、このお辰なら美人のままでも三婦の心配は杞憂に終わりそうだ。頬に焼けた鉄弓を当てる場面では本当にジュッと肉の焼ける音でもしそうで、思わず首をすくめた。ただ、鉄弓にふーふーと息を吹きかけるのはちょっと興ざめsad これだけの潔さや「こちの人の好くのはここ(顔)じゃない、ここでござんす」と胸をぽんと叩くカッコよさがあるのに。
磯之丞に、団七が妻の親を殺してまでも守るという魅力があまり感じられない。これは別に笑也さんがどうこうではなくて、この芝居の中でそういう描かれ方しかしていないのかもしれない。磯之丞を守ろうという人たちは、その父玉島兵太夫のために働こうとしているのだろうが、いずれにしても私にはこの人の人間性がよく摑めない。琴浦春猿さんらしく、可愛い甘えん坊。だけど、やっぱり琴浦の人間性も私にはよくわからなかった。

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2009年7月16日 (木)

猛暑日、墓参で鬼顔になる

昨日、墓参に行った。
我が家は神道だから、お盆とかお彼岸だとか関係ないと思うのだけれど、何となくその時期に墓参りすることが多い。第一、あの広い墓地になんでもない時に行くのはお祭り好きとしてはちょっと寂しいし、また私も一応女の端くれである以上coldsweats01怖い気もするのである。
ということで春のお彼岸以来約4カ月ぶりに祖父母に会いに行って、めまいがしそうなほどびっくりした。うちの庭以上にジャングル状態になっていたんだものshock
いつも準備が悪くて失敗するので、今回は荷物もリュックにし(1人だと荷物を置いて水場やゴミ捨てに行くわけにいかない。普通のバッグだと片方の手が使えないから不便なことこのうえない)、ゴミ袋(これがないと、直接枯葉や抜いた雑草などを手で運ばなくてはならず効率が悪い)、手袋(じかに手で草取りとかすると、爪と皮膚の間に土が入ってなかなか落ちない)を持っていった。
しかしうちの墓はそばに何だかの大木があるにもかかわらず、その枝葉は届かず、もろ炎天下sunsun(そのくせ秋冬はその大木の落ち葉が堆積する)。作業するのに日傘はさせないし、1分もしたら顔じゅうから汗が噴き出してきたsweat01 目には入るわ、口のまわりをなめればしょっぱいわ、ああ、日焼け止めなんて何の効果もなさそうな陽射しsunsun
シミが、シワがwobblyと心配しながらどうにかこうにか邪魔な枝をバリバリ折り(ハサミを持っていかなかったのは失敗)、蜘蛛の巣をはらい、雑草を抜き終わり、竹箒でまわりを掃き、水で墓石を洗い、新しい榊を挿して、祖父母に別れの挨拶。
お茶屋さんに戻ると、なんだかみんな呆れたような気の毒なような顔をして冷たいお茶を出してくれた(生き返った気分)。少しお喋りをして店を辞し、駅のトイレの鏡で顔を見たら、我ながら唖然としたshock 真っ赤な顔をして、頭から湯気でも出ていそうなのである。いや、きっとお茶屋さんのエアコンのきいた室内に入ったとたん、湯気が出たに違いない。さらによく見れば、顔には汗の筋道が何本もついてシマシマになっていたかもしれないcoldsweats02 お茶屋さんにたどり着いた時には必死の形相だっただろうし、神様参りの私はまるで鬼の顔である。
あとで、日本各地で今年初の猛暑日となったことを知り、巡業の仁左様・吉右衛門さん一座に思いを馳せた。気温が35度を超えれば多少の温度差があっても人が感じる暑さにそうそう差はないだろうが、とくに仁左様の東コースは、山形*、群馬**、熊谷***と、私の知るキョーレツな暑さの地域を辿る。くれぐれもみなさん、ご健康には気をつけてくださいね。

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2009年7月15日 (水)

7月14日@パリ

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まるで燃えるエッフェル塔smile
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そしてエッフェル塔は消えた…bleah
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camelのsnake dance

714日 シネマ歌舞伎「連獅子」「らくだ」(川口SKIPシティ)
東劇で見たとき「連獅子」を寝てしまったので、リベンジの意味もあり、またDシネマ映画祭というものを初めて見るのもいいかなというつもりで見に行った。
自由席だからせっかくチケットをもっていても座れないと困るというわけで、開場時間の30分弱前くらいに着いたら、もう長蛇の列ができていた。係りのオジサンが「必ず座れます」と言っていたから安心していたけど、中に入ると意外と並んでいた人が多くなかったことに驚いた(キャパが大きいのかな、そうでもないと思ったけど)。
さて、このシネマ歌舞伎は国際Dシネマ映画祭の特集映画だからだろう、外国人の客を想定して、英語の字幕がついていた(去年は「文七元結」が字幕付きで上映されたらしい)。本当はそっちも興味津々で、映像を見ずに字幕を見たい気持ちもあったが、あんまり踊りが見事だからどうしたって映像から目が離せない。それに、字幕が出ている短い時間にぱぱっと読み取るのは私には無理。ただ、「連獅子」の字幕の内容は、能の石橋から派生したものだとか、今親獅子が子獅子を谷に突き落としたとか、この動きはこういう意味を表しているとか、そんなことだったと思う。足踏みのことはstampと言うらしい。
踊りは本当に素晴らしかった。3人ともキビキビとメリハリのきいた気持ちのいい動きで、さすが中村屋、息の合った毛振りの美しくダイナミックなこと、ああ何度でも見たいと思わせられた。カメラも正面からだけでなく、斜め上など客席からは見ることのできない角度からの映像が興味深い。
踊りが終わると、シネマの客席からも拍手が聞こえてきて、嬉しくなった(思わず拍手したくなるんだもの)。
「らくだ」は本物を見て、シネマでも二度目なのに、涙が出るほど笑った。もちろん、映像ホールじゅうが笑い転げていた。やっぱり三津五郎さんがステキ。江戸っ子はこうでなくちゃ。勘三郎さんも羽目をはずすことなくおかしみを出していて、もうこの2人、プラス亀蔵さん、最高sign03 大家のうちでおかみの彌十郎さんが三和土に転げ落ちた時、勘三郎さんが隅の方でくっくっくっくっ笑っている(よっぽど可笑しかったんだな、勘三郎さん)のが見えたら、そばの座席の人が「(勘三郎)笑ってるじゃない」と言って、またその人ももらい笑いしていた。笑いの連鎖は幸せだなあと思った。これだけ笑える芝居はそうそうない。しかも見れば見るほどおかしさが募る。死人を使って大家を脅したりしながら全然イヤな笑いじゃないんだもの。ただただ楽しい。下層庶民の逞しさが痛快だ。
こっちのほうは少し英語を見る余裕があったが、メモしておかなかったから、もうほとんど全部忘れた。大家はlandlordという単語が主に使われていた。そうそう、久六が半次に呼びかける「だんな」は「Boss」であった。もう一つ、「かんかんのう」の音楽から常盤津に変わった時、balladeになった、と言っていた。なるほどねconfident あの日本語を英語に翻訳するのは大変な作業だったと思うけど、残念ながら客は全部日本人だったんじゃないかな。期間中もう一度機会があったら、今度は英語中心に見るのに、たった1日だけの上映なのだ。
さて、「かんかんのう」は何と訳されていたか。このエントリーの表題にもしたsnake danceである。

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2009年7月14日 (火)

出るか出ないか

先日の扉座公演でもらったチラシの1枚が目を引いた。
「赤と黒」
いまどきスタンダールなんて流行らないかもしれないけれど、当時仏文を学ぶ者としては一応押さえておかなくてはならない巨匠であった(もちろん、読んだのは訳書)。
おお、ジュリアン・ソレルは悲運の武田家嫡男・木村了クンか(木村了クンというと、未だにそういう表現をしたくなってしまうcoldsweats01)。
おおぉっ、亀三郎さんの名がsign03
ってことは、亀三郎さん、10月は歌舞伎には出ないのね。
最近、歌舞伎以外の演劇のチラシに歌舞伎役者さんの名前を見つけると、その芝居を見たいと思う前に、そんなことを考えてしまう。
「赤と黒」そのものは、う~む、迷っている。

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髪は女の命

1週間ほど前、ドライヤーが突然ジリジリ言い出した。焦げくさいにおいもする。息子に見てもらったら、モーターがやられてるようだと言う。無理に使って実験失敗博士みたいになったらイヤだから、翌日早速量販店に買いに行った。
ところが、気に入った商品の在庫がない。ドライヤーなんて一度買ったら何年も使うだろうから、他のにするっていう気にもならない。まったく使えない店だannoy、なんて心の中で悪態をついて(この店、さらに約1週間前、息子が小さい扇風機を買いに行ったとき、やっぱりほしいのが在庫切れで、買わずに帰ってきたんだもの)、じゃあどうしようかという考えが及ばないまま帰ってきた。
ややあって、ふと思い出したflair そういえば父のところにちゃっちいのが一つあったっけ。数年前、「伊東家の食卓」という父がよく見ていた番組で、ガムテープをきれいにはがすにはドライヤーの熱風を吹きつけるのがよいという<知恵>が紹介されていて、私もやってみたら確かに下の紙をはがすことなく、ガムテだけきれいに取れる。それを見た父が自分もドライヤーがほしいと言い出し、ガムテはがし用だからと安くてちゃちなのを買ってあげたのだった。
芝居にお金使っちゃってるし、当分これでガマンするか、と小さい割にはガアガアうるさいそれで髪を乾かしていた。しかし、どうも髪がスッキリ乾かず、しかも後になるとバサバサしているくせにぺったりしたような感じがするwobbly
髪は女の命、これでは大事な命が傷つくわ。そこで別の量販店に行った。この前ほしかった物らしい品、多分これがほしかったんだわ、という品があった。でも、この前ほど惹かれない。第一、値段は一緒だけど「これだっけ?」と確信がもてない。で、それはすっぱりやめた。もう感覚に頼らず、風量、熱風の温度、モーターの音等、性能重視で選んだ。色はあまり上品でないピンク(ピンクというよりは赤に近い。ショッキングカラーではあるのかな)。白にも惹かれたけれど、年を取るとやっぱり赤いものがほしくなるのよ。値段はこの前狙ったのより2000円以上も安いscissors
使い心地はバッチリよ。壊れたドライヤーはかなり古いものだったから、それに比べても髪がきれいに乾く。モノは慌てて買うな、ってところでしょうか。

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2009年7月13日 (月)

猿弥さん復帰

猿弥さんが12日から復帰されたそうです。
重病でなくて心からほっとしたその一方で、今週見る予定の夜の部ではついに市蔵さんの三婦はみられなかったとちょっと残念な気持ちも。まったく我儘な客だ。
市蔵さん、猿三郎さん、本当にお疲れ様でした。そしてちゃんと舞台を見せてくださってありがとうございました。おこがましいけれど、直接お目にかかってそう申し上げたい気持ち(猿三郎さんは毎日のブログでそのお気持ちが痛いほど伝わってきていたし、市蔵さんは二役すぐに入れ替わる場面もあったと思うし)。

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新浄瑠璃 どろろ

712日 扉座公演「新浄瑠璃 どろろ」(紀伊国屋サザンシアター)
友人の勧めで見た。扉座は初めてだが、葵太夫の浄瑠璃というのと演目が「どろろ」というのに惹かれた。当時(いつの当時かってbleah)、我がクラスでは白戸三平がよく読まれていたが、私はあの残酷さが苦手だった。「どろろ」は多分漫画だけでなくアニメで好きになったかもしれない。百鬼丸の声が大好きな野沢那智だったからね。
私の知っている「どろろ」と違う
細かいことは忘れてしまったが、そういう「どろろ」を頭において構えていた私は、大きな魚を盗んで村人に追われるオジサンが<どろろ>だと知った時、大混乱に陥った。
え~っshock どろろって確か子供じゃなかったっけ~sign02 百鬼丸は青年じゃなかったっけ? 第一ナッチャンが声をやっていたぐらいだもの。
別に原作に忠実に芝居にしたわけじゃないから当然なんだけど、こっちの記憶が衝撃を受けたわけ。
衣裳にもちょっと驚いた。時代は戦国だが、コスチューム・プレイではなくジーパンだったりTシャツだったり現代的(演劇ではよくあることだけどね)。どろろが初登場した時こそ「おや?」と思ったものの、すぐにまったく違和感がなくなり、また進行するに従って先の混乱も収まってきた。
どろろは、戦国の世に百姓としての暮らしも妻子も奪われ、盗むことで生きているオッサン(若オジサンかな)。したたかに、かつどこか暢気に生きているこのどろろが、体の48の部分を魔物に奪われた手も足もなくのっぺらぼうの赤ん坊の姿をした百鬼丸をひょんなことで拾い(捨てられていたのだ、百鬼丸は)、魔物退治の旅を続けるうちに、大事なことに目覚めていく。
見事な<らしさ>
お金をかけずに十分<らしさ>が表現されていることに感心した。葵太夫の浄瑠璃を要所要所にあしらい(録音なんだけど、浄瑠璃との相乗効果で<らしさ>が増す)、また捨てられた百鬼丸が母と再会する場面では浄瑠璃のコロス(合唱)が入って、とても効果的だ。「どろろ」は浄瑠璃の世界なんだ、と納得してしまう。と同時に、浄瑠璃の良さが改めて心に染み入ってくる。
百鬼丸の表現が素晴らしい。私たちの目に見える姿はおくるみにくるまれどろろに抱かれるだけの白い人形(手も足も顔のパーツもない)だが、黒衣姿の心の声と影が別にいて、どろろと話し、刀でどろろを脅したり(最初のうちね)守ったり。とくに声だけで百鬼丸の心情を表す高橋麻里が見事だった。
どの役者さんも存在感があり、どろろの山中崇史には次第次第に思い入れが強まっていった。最後はあれでよかったのだろうが、何だか切なかった(ネタバレすると、殺されちゃうの。えらい上人さまが天国で妻子と暮らすようはからってくれるのだけど、百鬼丸は「行かないで」と泣くし、今や百鬼丸を息子みたいに思っているどろろだって別れたくはない。でも、運命は変えられない)。恐ろしい姿の赤ん坊を産んだ母親・阿佐比の平栗あつみ(演劇集団「円」からの客演)、母親の業の凄まじさに慄然とする場面もあった。

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2009年7月12日 (日)

燃えた最後の25分

711日 対サンフレッチェ広島戦(埼玉スタジアム、1904キックオフ、44,149人)→21で勝利
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スタジアムでの観戦は530日のナビスコ(vs新潟)以来、リーグ戦としては516日のガンバ戦以来と、本当に久々の試合。それなのに、直輝は欠場なんだってweep で、最初からちょっとガッカリ気分…R席のほどよいところだったから直輝を撮りまくろうと思っていたのに。背中痛ということだが、フィンケは完治しないと出場させないだろう。
ただ、試合自体はポンテの先発、最近キレの戻ってきた高原、若い高橋峻希、原口元気と、まあ期待していた。ところがどっこい、前半6分、いきなりやられちまったwobbly 佐藤寿人がオフサイドぎりぎりのところで(オフサイドじゃないかと思ったが、こっちの選手が誰も抗議しなかったので違うのだろう)かなり難しいボールに反応し、滑り込みながら足を出しシュ~~ト。敵ながら見事なゴールだった。
佐藤は動き出しが早くスピードもあって、広島のカウンターがとても有効。前半は完全に広島ペースでピンチ、ピンチ、ピンチsweat01 なんであんなに簡単に決定的なシュートチャンスを与えてしまうのよ。DFが全然機能してない。中盤もダメ。「翻弄されるwave」とはこのことだろう。オフサイド、ポスト、そして都築のファインプレーで何とか1点で凌いだが、ハーフタイムに入るときサポ席からブーイングが起こったのも当然だろう。
前半終わりのほう、闘莉王がボールを出そうとして西澤代志也に「なんで走らないんだannoy」という感じで怒っているのが見えた。そういえば、今日は2時間前のスタメン発表では坪井が入っていたらしい。急に代志也に変更になったということになるが、あんなに闘莉王は睨まれたのでは、代志也もビビッてしまって、今後大丈夫かしらと心配になる。
そうしたら、やっぱり後半開始時には代志也out、エスクデロinになっていた。それでも相変わらず広島ペース。半分ダメかと思い始めた23分、高原からのボールをエジが蹴りこむ。ごおおおおぉぉぉるsign03
歓喜のスタジアム。俄然盛り上がる。私もそれまではハラハラしながらも居眠りが出たくらいノレなかったけれど、すっかり目も覚め、燃えた。高原も頑張ってPKを取る。しかしエジがポストに当てて得点ならず(これは、ちょっと予感がした)。足を痛めなかったら、高原は自分で蹴りたかっただろうな。
さて、こうなると広島の足が止まり、こちらは攻める攻める。39分、ポンテのFKにエジが飛び込みsoccer、頭で決めた。いや~、鮮やかなゴールでした。その後、ピンチが又あり、私はただただ「う゛ぉぉぉ~」とか「あ゛ぁぁぁ~~」とか「ぎゃ~~~」とか原始的な叫び声のみで12番目の選手としての役割を果たしたのであったgood
燃えたのは最後の約25分(ロスタイム5!!も含めて)だけだったけど、気分のいい逆転勝ちで(広島はガックリで、選手たちがしばらく芝から立ち上がれないでいた)、遅い試合時間だったにもかかわらず、軽くbeer2杯飲んで帰ってきました。
サッカーを見ていつも思うのは、流れがいいうちに点を取らないと、絶対逆襲されるということ。今日も始めだけはいい感じだったのに得点できず、佐藤にやられた。また広島もあれだけの攻めをしながらその後ゴールならず。するとやがて、レッズにチャンスが廻ってきたというわけ。流れはきっちりモノにしましょう(それができればダントツ1位だわい)。
ああ、この勝ちは大きいup

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2009年7月11日 (土)

体育会系歌舞伎部だって

NHK教育TV27日から4日間、初心者向け伝統芸能紹介番組があるそうだ。2728日はオペラ、28日が歌舞伎、29日が文楽。
歌舞伎は「熱血体育会系! 歌舞伎部」と題し、市川右近さん監督の歌舞伎部にタレント3人が入部して、重い衣裳や鬘をつけての動きの厳しさなどを実感する、という企画らしい。舞台での運動量をスポーツ科学的に検証もするそうだ。どんなノリになるのかコワい気もするが、とりあえずはこちらも「軽いノリで」見てみようかな。
放送時間:27~30日午後10時25分
詳細は東京新聞本日朝刊にて。

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あ~り~~~っ

今日、じゃなくて正確には昨日夕方のことである。1日仕事が忙しかったため朝洗ったまま放置しておいた雑巾を庭の片隅に干しに行った。蚊と戦いながら(2匹潰してやったbleah)干し終わって家に戻ると、突然背中に激しい痛みが走ったthunder
チクチクチクッというかチリチリチリッというか、ピリピリピリっというか、とにかく背中じゅうの皮膚の神経に電流が走って豆電球でも点滅しそうな痛みである。うわっ、なんだこの痛みはsign02  もしかして虫? そばにいた息子に見てもらった。
やはりいた。たった1匹、小さな羽蟻がwobbly
痛みには比較的強い私が、のたうちまわりたくなるような痛さ(痛痒さかな)。虫刺されのクスリもないし、困った困ったと暴れながら、そうだ、シャワーと思いついて、すぐに風呂場へ。背中に石鹸をつけてこすり、洗い流したら少しは楽になった(その後風呂に入ったら、お湯がしみて飛び上がりそうになった。未だに、剣山の上にでも寝た後のような感覚。って、そんな経験ないけど)。
こんなこと初めて。しかも、相手はたった1匹の羽蟻だ。ヤツはヤツできっと私のシャツと背中の間にはまり、パニックになっていたんだろう。しかし勝手に入り込んで来やがって、と思うと同情はできないangry
そういえば、先月も黒蟻に脇腹を咬まれたんだっけ。それだってほとんど初めてに近い体験だったのに、2度もこんな思いをするなんて。昨日部屋に上がってきた蟻を2匹潰した祟りかしら(先月も同じような状況だった)。
しかし蟻って怖いものだと生まれて初めて思いました。

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2009年7月10日 (金)

Swingチケット劇場

今日は慌てました~sweat01
昨夜のうちに携帯のアラームを9時40分にセットしておいたのに、家事もほっぽり出して急ぎの仕事をしていたら、チケット発売日のことをすっかり忘れ、直前に席を離れてしまったのだ。しかも仕事が終わったとたん「雨が降らないうちに洗濯物を干さなくっちゃ」で、物干しへ。
ついでに廊下や階段の拭き掃除をしながら下へ戻ってくると、携帯が鳴っているではありませんか。 それでも一瞬読めなかった。
はっshock
大慌てでネット接続したのが10時4分前。入店できるわけがない。ばかばかばかangryと自分を罵りながら必死でアクセス⇔戻るを繰り返す。
10時5分、突然するりと繋がった。予期していないことだったから、その後ちょっと手が震えた。今回は3度予約作業を繰り返さなくちゃならないし、友人に頼まれているのが1枚あったから、気も焦り、責任も感じるじゃないwobbly 
それでも、無事何とか希望の席を確保できたら、どっと疲れが出た。

ところで、9時55分に鳴ったアラーム、あれは何だったのでしょう。ふと気になって確認したら、そんな時間にセットされていないのよ。以前に9時55分でセットしたことは何度もあるけど、曜日だって毎月違うからその都度入力し直すわけだし、不思議でしょうがないthink でも、そのおかげで10時前に思い出すことができたsign03 チケットの神様が可哀想に思ってくれたのかな。

確かにサーバー強化は実感するけれど、毎月毎月チケット発売日には自分なりのプチドラマがありますなあcoldsweats01

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ガブリエル・シャネル

79日 「ガブリエル・シャネル」(新橋演舞場)
1
人の女性の生き方をエンターテインメントとして描いたら、こういう仕上がりになるんだろうなと納得できる作品だった。ただし、それは大地真央という稀代のコメディエンヌを得ての結果ではないだろうか。
姿は美しく(凛としている)、衣裳の着こなしが見事で、歌は当然ながら素晴らしく、12歳から71歳までを自在に演じる大地真央は宝塚にさほど関心のない私でもとても魅力的だと思う。とくに15年の沈黙の後に作品を発表し酷評された失意の71歳は、震えるほど素敵だった。相変わらず美しく、しかし71歳という年齢を、歩き方や動き、声のトーン、話し方などで表現し、失意と孤独感とそれをバネにする強さを後姿で見せていたこの時の大地真央=ガブリエル・シャネルが私には一番光り輝いて見えた。
考えてみれば、私はシャネルの人となりとか一生というものをほんの上辺しか知らない。第一、1883年(明治16!!)生まれだなんて考えてもいなかった。つらい少女時代をすごし、封建的な社会にあって「働きたい!!」と強く願うガブリエルの生き方がなかなか理解を得られなかったのは当然だろう。ガブリエルはいつも「1人で闘っている」と言うが、彼女を支える人たち――年下の叔母アドリエンヌ(彩輝なお)、妹アントワネット(華城季帆)の存在がどれほど大きかったことか。71歳、失意のガブリエルを心配して、孫をダシにアドリエンヌが訪ねてくるシーンは美しくて悲しい。「心配しないで、私は大丈夫よ」と笑顔で叔母を送り出したガブリエルは、1人になると泣き伏す。ガブリエルの全てを知るこの叔母の存在でさえも彼女の慰めにならなかったのか、叔母の訪問が逆に彼女を傷つけたのか、あるいは叔母の気持ちが嬉しかったのか。
ガブリエルを支えた最大の人物はイギリス人のアーサー・カペル(今井翼)。
今井翼、ただのアイドルだと思っていたが、見識のなさ、平にご容赦というところである。私生児であるが故の苦悩がこの青年に与えた陰と落ち着きを今井翼はしっかり身につけていた。またあの若さで包容力も擁しているのは見事だ。声がきれいだからセリフもきれいに聞こえるし、歌もよい。大地真央とのデュエットは、ミュージカルの定番な感じだが(この芝居、歌が11曲入っているそうだが、ミュージカルではないとのこと)、ロマンチックである。翼クンと大地真央のラブシーンを見て、海老ちゃんと私が共演したってOKだな、なんてニヤついた(はは、いくらなんでもラブシーンなんて考えてませんよ。あくまで芝居をするなら年齢的にOKかな、と妄想してみただけ。読み捨ててbleah)。
ガブリエル・シャネルの生き方を見ていたら、エディット・ピアフに重なった。違う部分のほうが大きいのに、どこかに共通点があるような気がする。愛する人の死に打ちのめされ、不死鳥のように立ち上がるあたりもそうだろうか(ちなみに、ピアフという名は、彼女が歌っていたキャバレーのオーナーがつけた「雀」と言う意味の渾名からきているが、シャネルのココという愛称も彼女が一時期カフェで歌っていた歌に由来するらしい)。
シャネルはまたスカーレット・オハラをも連想させた。そういえば、大地真央はスカーレットをやったことがあるんだっけ?

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2009年7月 9日 (木)

11月演舞場は

花形歌舞伎だそうです。演目はまだ決まっていないみたい。
出演は
松緑、菊之助、愛之助、亀治郎、染五郎。
11月1日から25日まで。
歌舞伎美人でも発表になりましたねhappy01

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ラブ歌舞伎座・12(七夕昼の部)

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梅雨の晴れ間の笹。長い幕間に。
09070902logo 09070903june
7月から「さよなら公演」の文字の上に鳳凰のロゴが入った。ことに私は全然気づかず、urasimaru様のところで知った。私も記念に写真を載せておきたい。改めてよく見ると、美しいロゴだと思う。

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2009年7月 8日 (水)

「海神別荘」再見

77日 七月大歌舞伎昼の部(歌舞伎座)
「海神別荘」
猿弥さんの急病による休演という緊急事態発生で、どうなることかと思ったが、全体には感動的ですらあり、だからこそのカーテンコールだったのだと思う。
猿三郎さんは急な代役、それも僧都という重要な役で鏡花のあのセリフを一夜漬けで覚えろというほうが無理な話。ともかく頭の中にあるセリフを丁寧に引き出して追っているという感じで、時々つっかえもしたりはしていたが、まずは何とか乗り切って、こちらはほっとした。がんばれ、猿三郎さん!!
さて、公子が登場するシーン。舞台中央の柱(かな?)の真ん中が割れ(開き)、そこから光に包まれた公子が飛び出してくるshine まさに光のオーラ発散といったその場面の美しさといったら、もうそれだけで公子様の虜になってしまうheart01 それに、目の前でさぁ~っとマントを翻させられてごらんなさい、あなた(公子様のセリフに「あなた、おい、あなた」というのが2度あって、これはちょっと笑えた)。lovelyになるしかないでしょうhappy01
公子様のセリフはもちろん、その他の人々のセリフも、よく聞いていると興味深い(そのかわり、よく聞いていないとわからない。そういうセリフもたくさんあった)。
途中はすっ飛ばして、ラスト。美女が公子に殺されんとするその寸前、美女は公子の気高い美しさに気がつく。初日はそこがあまり心に響いてこなかったが、再見の今日は、美女のこの気持ちがとてもよく伝わってきた。
「その顔のきれいさ、気高さ、美しさ。目の涼しさ、眉の勇ましさ。初めて見ました。位の高さ、品のよさ。もう故郷も何も忘れました」
このセリフに私はひどく心を打たれ、美女の思いに涙が出るほどだった。
ところが、おっと、ここでなぜか客席に笑いがshock 玉様が一言公子を讃えるたびに笑いの漣が押し寄せる。え? 何かおかしい? 感動にひたっていた私はちょっと焦ってしまった。海老ちゃんがあまりにストレートにその賛辞どおりだったからおかしかったのかなcoldsweats01

海老ちゃんの目は絶対初演の時と違う。化粧が違うのかもしれないけれど、目の光も違うと思う。初演のときはもっと鋭かった。今の目は限りなく優しい光に満ちている。でも、今日の怒りは初日に比べて激しかったような気がする。初日の怒りには哀しみが籠められていると感じたが、今日は本当に怒っていた。怖かった。
玉様は、洋装だとそれほどきれいだとこれまで思わなかったのだが、今日はとても美しかった。この美女を演じられるのは玉様を措いていないと思うし、美しく気高い公子を何の衒いもなく演じられるなんて海老ちゃん以外に考えられない。
2
度見ることができてよかった。かなり満足した。本当はできたらもう一度見たいところだが、見るとなったら次もやっぱり最前列、と贅沢を言ってしまいそうだから、腹八分目のここらでやめておこうと思う。

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「五重塔」再見

77日 七月大歌舞伎昼の部(歌舞伎座)
昨日、父のCT検査に行った病院で、待ち時間に携帯でアクセスしたWeb松竹(ちゃんと、携帯許可区域でやりました)。紆余曲折の約15分を経過してもまだ残っていた1階最前列を「7日はまだちょっと早い」と迷いながらもゲットscissors そうしたら帰宅直後、父が転んでケガをして、うわあチケットぱぁ~かshock でも幸い自宅の手当てで大丈夫そうな傷だったので、無事観劇してきました。
「五重塔」
海老ちゃんの公子さまはいつでも見たいにきまっているのだけど、こちらはやっぱりもうちょっと煮詰まってからにしたかった。
勘太郎さんのうまさがダントツで光る。十兵衛のあまりの頑なさに、苛立ち反発する気持ちも湧いたほどだったが、大ケガをおして普請場に出かけようとしたとき、そんな体で絶対に行かせないと必死のお浪に対する心情吐露に、初めて素直にこの実直な大工十兵衛を全面的に受け入れることができた。恐らくお浪も夫の本当の気持ちを知ったのはこのときではないだろうか(着替え、初日は手間取っていたが、今日はスムーズにいった)。お浪さん、本当にいいおかみさんなのだ。
勘太郎さんは本当に勘三郎さんにそっくりだ。私のまわりでも「似ているねえ」という声があちこちから聞こえてきた。
獅童さん。早くも初日よりヒートアップしていて、たとえば弟子の清吉を叱る場面。恐らく本来のセリフどおりにガンと叱った後、アドリブでさらにしつこく迫る。そういうのは笑いを誘うけれど、必要ないんじゃないかな。松竹座の「油地獄」で豊島屋七左衛門をやったときも、お吉と与兵衛の仲を疑って、本来のセリフの後に与兵衛を「しっしっ」と追い払っていた。そういう演技がその人物像を少し歪めそうな気がする(というか、そこだけ演じている人物じゃなくて獅童さん自身になってしまっている)。
それから、十兵衛と話をしようとしているところへしゃしゃり出るお浪を叱る声もドスがきいていて怖かった。そこまでしなくてもsad(初日はそんなじゃなかった)。全体に凄みが強くなっていて、それがよけい大工の棟梁らしさを失わせている感じがした。何かもう一味ほしい。
ただ、もしかしたら、源太という人はそういう人であって、だからこそ十兵衛が日ごろの感謝をしながらも譲れない部分があったのかしら、なんて思ったりもした。
って、悪いことばかり書いているみたいだけど、すっきりしたカッコよさは抜群heart04 それに、落慶式前夜の嵐の中で喜びを爆発させる場面は感動的だったし、落慶式での態度は棟梁らしさがあって立派であった。

ここで1人、いいなあと思った役者さんを挙げておきたい。それは五重塔普請場近くの茶店の婆さんを演じている坂東玉之助さん。気の荒い大工たちを相手におろおろしたり、十兵衛に同情したり、おっとりした優しさが感じられて、応援したくなる。にしても、玉之助さんの写真ってcoldsweats01

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2009年7月 7日 (火)

海神別荘再見速報

公子様に再会してきましたheart04
でも、ちょっとショックなことが。
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心配です。
追記:猿三郎さんの6日付けブログに、緊急事態発生とあります。今日の記事でも詳細には触れられていませんが、猿三郎さんの混乱状態が察せられます。

まだ5日目だっていうのに、「海神別荘」、カーテンコールがありました。
歌舞伎にカーテンコールはどうなのかなという声もあるかと思いますが、拍手をいつまでも送り続ける観客の気持に応えてもらえるのは、やっぱり嬉しい。ただ、今日は普通に帰ろうとしていた私、再び幕が開いたのにはとても驚きました(かなり早いタイミングで開いたから、今日が初めてではないかも)。幕が開いたからには思いっきり拍手しましたけどねbleah

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2009年7月 6日 (月)

クイズ「何の日?」

19991119日。これって何の日でしょう。
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ヒント:311111日。

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2009年7月 5日 (日)

ため息のチケット

1日に何回Web松竹にアクセスしていることか。こまめこまめったって、血豆じゃない、血眼になってます、感がある。
昨日はかなりいい席が出ていたけれど、日程が合わなくて断念。とくに、10日の1階最前列は、けっこう長い時間あいていたので、悩みに悩んだ。だけど10日といえば、8月歌舞伎座のチケット発売日なんだもの。チケット取ってから出たんじゃ間に合わないのよ。それに初見ならきっと、そっちを優先したと思うけど、2度目だものなぁ。贅沢だよなあ…いざとなると自制心が起きて、ためらう。いっそ早く売れてくれれば諦めがつくのに…とため息をつきながら画面を何往復もして、赤くなった今となっては「やっぱり逃した魚は大きいか」とまたため息をついている状態。
今日は2階席がずいぶん出ていた。心動かされないわけではなかったけれど、でもね、海老ちゃんのあの美しい顔をオペラグラスなしで見たいのよ。それが無理なら、公子さまの面影は心の記憶に留め、「五重塔」だけを幕見しようかしら。
いやいや、まだまだ粘りますよdash

ところで、今日は渋谷でお練りがあったんだっけ。行ってみようかなと思いつつ、初めてだから勝手がわからない。特設ステージ前に何時間も前から陣取らなくちゃ見えないのかな(かったるいgawk)、コース途中も見たい(一緒に歩きたい)のに陣取っちゃったら見えないかも(欲張りだから)。そう考えたら億劫になって、やめちゃったcoldsweats02

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藤娘、六平、上手

毎週、夕刊(東京新聞)が配達されるのが楽しみな土曜日。なぜなら、これまでにも何回か触れてきたけれど、1面全部(広告を除く)が歌舞伎の記事だから。とくに、紙面の半分どか~んと1人の役者さん(複数の時もある。また時には楽曲の方も)に焦点を当てた記事は、毎週誰が取り上げられるのかと想像するだけでも楽しい。
で、昨日のそれは、梅枝クンsign03 国立で「藤娘」を踊っていることが注目を浴びたのだ。大変むずかしい踊りだという「藤娘」に対する意気込みや心構えなどが語られている(詳細はココで)。私が見に行くのは千穐楽近くになってからだが、それまで我慢できるかしら。
梅枝クンは、歌舞伎以外のジャンルには関心なく、ひたすら歌舞伎一筋に精進するようだ。いずれ考えが変わり外の世界に触れてみたいと思うことがあるかもしれないが、そういえば時蔵さんも歌舞伎一筋ではなかったかしらconfident
さて、昨日の記事でもう一つ興味深かったのは、俳優・六平直政さんの「六平」の由来。秋田県本荘で寺を開いたご先祖が元平家一族だとか。伊勢平氏の象徴である赤旗を6本持っていたことで「六平」と書き「むつあか」(むっつのあか)と名乗った(自由な発想だなあsmile)。やがてそれが詰まって「むさか」になったんだとか。テレビや舞台で見るたび、どうやったら「六平」が「むさか」になるのか不思議でしょうがなかったが、ナゾが解けた。六平さんは、今月から半年間「放射線」というコラムを担当する。その第1回が、昨日だった。
東京新聞ネタ、最後は文化欄。評論家・外山滋比古さんの、独創的アイディアを湧かせるためのコツ(というか心得というか)のようなものが紹介されている記事。その見出しは「上手に忘れて妙想浮かぶ」(記事内容はココ)。
「かみてにわすれて」? 何のことだろう。見出しの奇妙さに惹かれて本文にちょっと目をやったとたん、私ってほんとバッカだねえと我ながら笑ってしまったcoldsweats01 一つの考えばかり煮詰めていては独創的アイディアは生まれない、と外山さんは言うが、私の頭にも少し芝居以外のスペースを作らないとダメだね。

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2009年7月 4日 (土)

海神別荘

73日 七月大歌舞伎初日昼の部(歌舞伎座)
「海神別荘」
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年前に見た時より、話の内容がよくわかったような気がした。
玉三郎さん演じる美女が、貧しい家の娘だったというのにびっくりした。この女性に名前はなく、ただ美女という役名だし、玉三郎さんがあまりに高貴だから、そういう出だとばかり思っていた。これはこの物語でとても大事なことなのに、前回は気がつかなかったのだろうか、それとも忘れちゃったのだろうか。しかも、貧しいから父親が金銀財宝を得るかわりに娘を犠牲にしたのだが、前回はそういう取引なく公子に強引に連れてこられたのかと思った、ような気がする。貧しいから美女は俗世の欲望からなかなか解脱できなかったのだ。それを思えば、美女が今の境遇を地上の村人に見せてやりたいという気持ちはよくわかる。
で、話の内容がわかったから、非常に面白くみることができた。流れるようなセリフの中、僧都が喋っているときに少し眠りかけたが、よく聞いていると、セリフもけっこう面白い。案外のめりこむことが出来た。公子が「大経師昔暦」の物語を美しいと思う心(私はそうは思わないけど)、八百屋お七を大好きだという心がピュアで好きだ。
だが、私が本当に惹きつけられたのは海老ちゃんの美しさheart04 3年前も間違いなく美しかった。だけどあの時はもっとぎらぎらした感じがあったように思う。今の海老ちゃんは静謐で、この世にこんな美しい男がいていいものだろうか、とため息が出るほど美しい。もう目が離せないlovely
歌舞伎にしても他の芝居にしても、化粧が海老ちゃんの大きな目をさらに強調したり、あるいは逆に控えめにしたりするものだが、この海老ちゃんの目は、海老ちゃんの目そのものであり、しかもそこに湛えられた光のやさしいこと。美女を見る目は愛情に溢れ、美しい。愛すればこその怒りにも哀しみが籠められているようで、切なく感じた。
最近海老ちゃんのオーラは薄れたような気がして寂しかったが、オーラ完全復活shine強引に引っ張るようなオーラではなく、光の輪で静かにあたたかく包むようなオーラだ。

前回と同じ天野喜孝による美術は幻想的で、海の底の感じがよく出ている。美女を乗せた白龍馬の動きもゆらゆらと水中をイメージさせる。ハープの生演奏って、前回もあったっけ(覚えていることもあるけど、だいぶ、色々なことを忘れている)。

そうそう、ハプニングがあった。美女を待つ間、公子が時間つぶしに侍女たちと道中双六を遊ぶ。海老ちゃんがサイコロを転がして進行するのだが、何回か転がしているうちに勢いあまってサイコロが舞台から客席に飛び出してしまった。それは私よりやや向こうに落ちたのだが、瞬間「こっちへ落ちろ~bearing」と念を送ってしまった。残念ながら念は届かなかった。でもそのときの海老ちゃんの「あっ」という顔、どうしようと戸惑いながらもイタズラっぽい笑みを浮かべ、差し出されたサイコロを受け取るその顔のかわいいことheart04 ああしたお芝居で本来あってはいけないハプニングかもしれないけれど、たまらぬ魅力にめろめろになってしまったheart01
自分としては気乗り薄だった(だから1回しか予定しなかった)「海神別荘」がこんなよかったなんて。う~ん、何とかしてもう一度見たい。

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五重塔

73日 七月大歌舞伎初日昼の部(歌舞伎座)
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歌舞伎座内すご~く混んでいました。
「五重塔」
恥ずかしながら、原作は読んでいない。ただ、主人公の十兵衛の人物像は原作と芝居では違うということだ。というのも、原作の十兵衛は偏屈でどちらかというとイヤなヤツらしい。それでは芝居に向かないというので、宇野信夫がその辺はオブラートにくるんだようだ。
簡単な物語
十兵衛は棟梁源太のところで働く大工。源太は腕もよく、器量も大きくて人望が厚い。一方の十兵衛は腕は立つが偏屈で世渡りが下手。この2人が谷中感応寺の五重塔建立の権利を競う。感応寺の住職は直訴に来た十兵衛にもやらせてやりたい。といって源太にやらせないわけにはいかない。そこで、暗に2人で仲良くやれという意味を込めた寓話を語り、2人の話し合いに任せることにする。住職の意を汲んだ源太は2人で一緒にやろう、手伝ってくれと頼むが十兵衛は拒否する。では、お前が主で俺は副でいいと譲っても拒否にあう。最終的に源太は折れ、住職に自ら身を引くことを申し出て、五重塔建設は十兵衛の手によることになる。源太は十兵衛に先祖伝来の図面や他の書類を貸そうとするが、十兵衛はそれさえも拒絶する。とうとう源太は怒り出し、地震か大風で五重塔が倒れでもしたら生かしちゃおかねえ、と捨てゼリフを放つ。さて、十兵衛は果たして五重塔を1人で完成させることができるのか(1人で、って言っても、もちろん棟梁としてという意味。大勢の大工なくして五重塔はつくれない)。
十兵衛夫婦
十兵衛はちょっとども又を思い出させるような感じで、女房のお浪も世話焼きというか、夫への愛情深く心配で、夫が口下手な分ついついしゃしゃり出て気持ちを代弁するタイプ(もっともお浪の場合は、十兵衛の気持ちを知りながら、よかれと思ってその本意とは異なる世の常識に沿ったことを並べ立てる)。春猿さんがお浪を好演。何より十兵衛への愛情が溢れている。おかみさんとしてはちょっときれいすぎる感もあるが、やつれた部分も見せている。あんな十兵衛によくこんなきれいで情の深い奥さんがいるものだ。
十兵衛の勘太郎さんは、頑な職人気質ゆえに周囲とうまく折り合わない孤高、苦悩をよく表して、私は逆感情移入してしまった(つまり、源太の気持ちに近い。でも、源太に感情移入したんじゃない。あくまで逆感情移入なの)。そんなに1人でやりたいのか、それは源太にあって自分にはない名声を求めてなのか。自分の腕を試したかったのか。自分に出来ることを他人に渡したくなかったのか。
勘太郎さんは全般に声も顔も勘三郎さんそっくりで、時々勘三郎さんが演じているんじゃないかという錯覚に陥るほど。
源太
十兵衛の腕を高く評価して、なにくれとなく面倒をみてやる棟梁・源太は獅童さん。男気があってかっこよくてheart04…なんだけど、どこかぴったりこないものがある。私の中の棟梁のイメージとやや違ったせいかもしれない。要するに大工の匂いをあまり感じないのだ。そうそう、侠客の親分、そんな感じかもしれない。
苦悩を十兵衛の前では見せないのはいいが、譲歩するまでにもう一呼吸ほしいような気がした。でも、怒りや喜びなどの感情表現はとてもうまい。とくに落慶式前夜の猛烈な嵐の中での喜びの表現は、心から十兵衛の仕事に感嘆し、成功を喜んでいる様子がありありと見えて、涙が出た。朗円上人が「感応寺生雲塔、江戸の住人十兵衛、これを作り、源太郎これを成す」と書かれた制札を見せたときの獅童さんにはぐっときた。
その他の人
源太の妻・お吉の吉弥さんは、1人で出てきたときには獅童さんとの年齢差を思ったが、夫婦2人で並んだら全然違和感がなく、少ない出番で存在感を示したのはさすがと思った。
市蔵さんの住職・朗円上人は、らしさという点でもう一つピンとこなかった。芸達者な市蔵さんらしくとても上手なんだけど…。
若い短絡な大工・清吉の巳之吉クンが「らしく」てよかった。巳之吉クンは去年の「つばくろ」でも若い大工をやっていたが、私は巳之吉クン独特の純な真っ直ぐさが好きだ。それにしても、愚かな清吉が十兵衛に鑿で襲い掛かった時、十兵衛の大工生命は絶たれたかと私は思わず目を瞑ったが、急所をはずれていたとかで、本当によかった。

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2009年7月 3日 (金)

七月上演時間

今月の上演時間は、昼夜とも演目が2つずつということもあってか、unusualな感じ。
昼の部は「五重塔」が85分(11時~12時25分)、幕間45分!! 「海神別荘」95分(13時10分~14時45分)
夜の部は「夏祭浪花鑑」が125分(16時30分~18時35分)、幕間40分、「天守物語」105分(19時15分~21時)

先月の歌舞伎座の幕間35分、演舞場の幕間40分に続き、今月も幕間が長い。45分をどう過ごそうかと思ったが、お弁当をゆっくり食べ、売店を眺め、トイレに行ったらそれなりに時間が過ぎていった。
しかし昼の部と夜の部の間が2時間近くもあるとは、昼夜通しで見る人は大変だろうな。

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九月歌舞伎座演目

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9月の演目・出演者が発表になっていました(見えるかな)。出演者がよく見えないと思うので、チラシのその部分だけ、畳んで入れておきます。
昨夜、「ほうおう」8月号がないと1人大騒ぎして、どうせだらしのない私のことだからどこかへやっちゃったんだろうと諦め、今日は割引なしで筋書きを買った(今月の筋書きは、いつもと趣きが違います)。
帰宅したら8月号が配達されていた。なんだ、遅いじゃん、初日があけてから届いてどうすんのよangryと怒っていたら…
今「7月初日に行ってきました」と書こうとして気がついたcoldsweats01 バッカですねえ。7月号ならちゃんとあったのに。ほんと、私って…だわ。

海老ちゃんheart04のこの世のものとは思えない美しさlovelyに未だクラクラしているSwingですheart02
(昼の部1回しか取ってないの。もう一度見ようと思ってWeb松竹にアクセスしたら、まっかっかcrying また、こまめにチェックですわ)

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2009年7月 2日 (木)

待ち遠しい「ぽんっ」

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蓮って、花が開くとき「ぽんっ」って音がするそうだ。
たいてい明け方に開くので、この花を育てているおうちの人も聞いたことがないと言う。

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2009年7月 1日 (水)

モナコで歌舞伎!!

仕事に飽きてWeb松竹を見ていたら、府中の森で澤瀉屋さんの「傾城反魂香」公演があると出ていたnotes 知らなかったわぁ。この情報、いつから出ていたのぉ?
久しぶりのフルメンバーという感じだし、2年前に三越で見たときにとても面白かったし、あれからどんな進化があったか興味あるし…どうしようかthink

公演情報:11月12日 13時30分開演 於・府中の森芸術劇場(詳細はココ

迷いながら今度は歌舞伎美人を見たら、なんとsign03
團十郎、海老蔵のモナコ公演
ですとsign03
海老蔵さんの「春興鏡獅子」と團十郎・時蔵さんの「鳴神」。
知らなかったよ、知らなかったbearing 昨日のニュースだったんじゃない。
ああ、興奮しちゃって、手が震えるわ。

モナコ、行きた~い。何年か前に一度行ったことがあるんだけど、坂道だらけ(だったような…)の小さなとてもとても素敵な町(サル・ガルニエのあるカジノにもちょこっと入ったことある。外国人が見学できるの)。そこで歌舞伎が見られるなんて。
この期間中、私まだな~んの予定も入ってないのsmile でもとてもムリだよねえ。

 モナコ公演は9月16日(水)~19日(土) サル・ガルニエにて

時さま、今年は海外公演2度もhappy01


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念願のパスタ&アイスコーヒーストロング

今年になってからほとんどKen'sさんに行っていないのに、6月は2度も機会があった。
18
日。「十二夜」を見てから、夜の映画「夏時間の庭」までの時間を台湾マッサージcoldsweats01Ken'sさんで過ごした。
パスタは5時過ぎのメニューのため普段はほぼ諦めているが、この日はバッチリのチャンスsign03 ああ、でも冷製パスタときのこのパスタ…迷う、迷う。ああ、でもあの冷製パスタをもう一度味わいたい。で、↓
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ドリンクはマンゴージュース。パスタもジュースもたまらぬ美味しさ。毎日でも通っちゃいたいhappy0209070102kens







そして28日。かなり早く東銀座に着いたので、歌舞伎座のまわりを少しうろうろしてからKen’sさんへ。お目当ては、akiのところでおいしそうと思ったアイスコーヒーストロング。
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本来コーヒーの強さが苦手な私は「ストロング」という言葉のインパクトにちょっとおびえる気持ちもあったけれど、口にしてみたら、さっぱり味で驚いた。コクはあるのに、苦さとか強さがない。ブラックでも十分いけたけれど、せっかくガムシロとミルクが添えられているので、途中から入れてみた。コクとさっぱりが強調された。これで脳もシャッキリ。「十二夜」へ向かったのでした。あら、2回とも「十二夜」がらみだったわhappy01

Swing part1、「6月の見ました」アップしました。

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