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2009年7月25日 (土)

「矢の根」「藤娘」

724日 歌舞伎鑑賞教室千穐楽(国立劇場大劇場)
「矢の根」
この前、やや稚気に欠けると思ったのは、もしかしたら男女蔵さんの声のせいかもしれない。男女蔵さんの声ってやや老成した印象があるんだもの(左團次さんにそっくり)。セリフ回しが團十郎さんに似ているかどうか、前回はあまり気にならなかったので今回は注意して聞いていたら、たしかに「o」の音が「a」に近くなるあたりはそうだなあ、と思った。
動きにメリハリがあり、五郎の勢いのようなものは十分に感じられた。
子供たちは最初の大薩摩の間はちょっとお喋りが目立ったが(舞台には五郎の庵があるだけで障子も閉まっているから)、五郎が出てきてからはその動きに驚いたり拍手したり、楽しんでいるようであった。五郎が昼寝するために「やっとことっちゃあ、うんとこな」と言ってどすんと座ると(あれ、腰やお尻に負担がかかるだろうなあ)、笑いが起こった。
仁王襷は、最初からしていたのを一度はずして、改めて舞台上で締め上げるんだったのね。前回は、なぜかそこに気づかなかった。仕上げる時間は今回のほうが早かったような気がする。
馬はやっぱり人気者だね。花道から出てきたら、客席がどよめいていた。
男女蔵さんの五郎に、前回以上の力強さを感じた千穐楽でした。
「藤娘」
真っ暗な場内、幕が開くとそこは花の世界。明るく美しい舞台に歓声があがる。梅枝クンのおっとりと上品な花の精を見ているうちに、当代時蔵、先代時蔵、そしてさらには先々代時蔵と3代の面影が重なってきた。4代目さんはよく覚えていないが、当代と写真で見るだけの3代目さんは古風さをもつ役者さんだと思う。梅枝クンもまたこの若さ(21歳)で時蔵家独特の古風さを感じさせた。若さゆえのモダンな面と伝統の古風さ、このミックス具合--清新な古風さとでも言おうか--が面白い。
今日の客席の反応だと、踊りがつまらなければ騒がしくなりそうなものだったが、みんな舞台に引き込まれていたように思う。
緞帳が下りても余韻を残す「藤娘」、2度見て正解だった。
<上演時間>「歌舞伎のみかた」35分(14301505)、幕間20分、「矢の根」(1525155530分、幕間10分、「藤娘」25分(16051630
前回、掲載し忘れたので。

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