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2009年8月

2009年8月31日 (月)

「ドリアン・グレイ」のダメな感想

830日 「ドリアン・グレイの肖像」(世田谷パブリックシアター)
私がこの作品に惹かれるのは、ひとえに昔見た映画の主演ヘルムート・バーガーによる。エキセントリックで、ものすごい美貌、まさにはまり役だった(観客は若い山本耕史ファンが多いようで、この映画を知っている人なんていなかっただろうな)。ヘルムートの印象が強すぎて作品そのものも他の出演者もよく覚えていないが、山本耕史は美貌も演技も正統派すぎるような気がした(見る前から想像できたことではあるけれど)。
実はこの日、妙に眠くて、もったいないことにかなり寝てしまった(客席が暗いのが眠気に拍車をかける)ので、的はずれな感想かだったらごめんなさい。
ピアノ演奏で始まった舞台、大きな額縁が上からおりてくる。ドリアン・グレイの肖像はその額の中にない。観客の想像に任せるということらしい。そのかわり、舞台奥のスクリーンに青い瞳をもった目が一つ大きく映し出され、その目の変化によって、肖像画の変化を表す。またピアノの不協和音とジェット機の轟音のような音が時折劇場じゅうに響いたが、これで肖像に変化をもたらすドリアンの心そのものの変化を表現しているらしかった。映画と違って肖像画の変化を具体的に見せることは難しいから、この手法はよく考えられていると思った。とくに轟音が、なんとも殺伐とした心を表しているようで、破滅へ向かう予感をもたせる。
ドリアンの山本耕史は銀髪のロン毛。ビクトリア朝の貴族を表したかったのだろうか。とてもかっこいいのだけど、普通の髪型でも十分よかったのではないかしら。山本耕史が舞台に現れた瞬間、この髪に気をとられたり、逆に髪のせいで山本耕史が目に入らずに声の主を探したり。それは私だけの問題だとしても、やっぱり敢えてそういう髪にする必要はない気がした。衣裳も、純粋な精神をもった貴族という印象よりは不良のオニイチャンというような感じを受けた。髪と衣裳、この2つがまず違和感を呼び起こし、さらにははじめのほうでドリアンの純粋無垢な精神があまり感じられなかったのもちょっと残念。ではワルいドリアンはどうかというと、山本耕史が丁寧に演じていたにもかかわらず、多分彼の本性がきれいなのだろう、そちらもいまひとつな気がした。むしろヘンリー卿(加納幸和)のほうが老獪な悪魔のように見えた。
とまあ、そういう感じを受けたのではあるが、目を開いていた部分は面白かったし、もう少しちゃんと見ていれば別の感想ももったのかもしれない。せっかく楽しみにしていたドリアン・グレイ、自分のせいで残念。せめて、うちのどこかにあるはずの原作を読み直そう。
ところで、世田パブの観客ってオペラグラス使わないのかなぁ。こういう心理劇・セリフ劇は細かい表情の変化が大事だと思うのだけど…。1人、頻繁にオペラグラスを使っている自分がダサく思えてしまった。

最後にもう一つ、これ海老ちゃんで見たいかも。

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2009年8月30日 (日)

日曜の朝、半覚醒状態でTVをつけたら三津五郎さんが

7時から15分おきに鳴らしている携帯の目覚ましで7時15分に第1回起床。洗濯機をまわし、パソコンの電源を入れ、再びベッドへ。覚醒しきっていない頭でTVをつけ、チャンネルを変えたら、三津五郎さんの顔が目に飛び込んできた。「ボクらの時代」だった。
NHK大河で一番最近演じた戦国武将は明智光秀。ぼくは戦国時代なら誰でもできます、山内一豊もできたんですけどねえ。馬に乗ることもあります。光秀では甲冑つけて馬を走らせ「敵は本能寺にあり〜っ!!」。気持ちよかったですねえ。
かっこいい、うらやましいと言う他の2人に、「でも甲冑は重いよ〜」。
お城好きで集まった3人。春風亭昇太、桐島ローランドとはずむお城談義、旅談義。この番組にいきついたのがもう残り5〜6分というところで、非常に残念。
ちなみに、大河の話、ピンとこなかった私は「功名が辻」を全然見ていなかった。後で調べて、山内一豊もできたっていうのはそういうことだったのか、とかなり遅れて笑ったというお粗末。

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「ルーヴルの馬」:馬と芸術

827日 映画「ルーヴルの馬」(DNP
6回ミュージアムラボは「1800年前、エジプトに生きた女性たちの肖像」であるが、今日は展示はパスで土曜シネマ「ルーヴルの馬」のみを鑑賞。
土曜シネマは「ルーヴル美術館の秘密」(これは6月に一般映画館で見た)「ルーヴルの怪人」(ソフィー・マルソー主演のB級あるいはC級映画らしい)「クラス・ルーヴル」(DNPで見た)「影、そして指先~修復への視線」(見逃した。修復師のことを描いた映画だから、見たかった)に続く5本目の作品である。
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頭の馬がオジサン(ルーヴルの人?)を乗せてガラスのピラミッドのまわりを優雅に歩く場面から映画は始まる。ルーヴル所蔵の馬に関連する作品から60点を紹介しながら馬の歴史、馬と人間の関係、芸術における馬のあり方などを解き明かしていく。作品についてはここでは書ききれないので、作品とは関係なく、自分のメモのうち解読可能ないくつかを簡単に書き留めておく。
馬の歴史は意外に浅く、羊が家畜化されたのがBC1万年であるのに対し馬の家畜化はBC4000年ごろであったそうだ。最初に成功したのはトルコの北。古代オリエント美術に馬を飼いならしたところを表現したと思われる彫刻がある。馬の脚が人間の肩にのっているのだが、その脚を曲げているところに人間の支配が意味されているのだとか。馬は当初、物を引かせたりするものであり、乗馬するようになったのは1000年ほどたってからのことだったという。
馬は王など身分の高い人の持ち物で、豪華な馬具がつくられ、BC1300年ごろには馬の墓まであった。
オリエントで馬がよく芸術に表現されているに対し、古代エジプト芸術に馬はほとんど登場しない。エジプトでは移動手段は舟かロバであり、シリアなどの侵略から馬が芸術にも登場したが、全体としてエジプトに馬は馴染まなかったようである。ラムゼス2世の指輪には2頭の馬が彫られているが、これは最後まで忠実であった2頭の馬のおかげで戦いに勝ったことから、勝利の象徴として彫らせたものであり、例外的なことである。
庶民の生活に馬が入ってくるのはギリシアが初めてである。土器などの幾何学模様の時代は終わり、擬人的な動物が描かれるようになった。ギリシア語で馬は「アロゴ」と言う。話せない者という意味であり、馬に話してほしいという願望が現れた言葉である。ギリシア芸術の馬はほとんどが軍馬である。ギリシア時代、高位の人は馬を闊歩させるか、後足で立ち上がらせ、その支配力を示すのが典型であった。騎士階級の身分の高さは古代ローマへと引き継がれる。
ローマ芸術はギリシア芸術がなければ成り立たなかっただろうといわれるほど大きな影響を受けている。正確じゃないけれど、「ギリシアは芸術で野蛮人(ローマ)を征服した」というような言葉を誰かが言ったとか。ローマ時代は火葬から土葬にかわり、石棺の芸術が発達した。
中世、馬は神のために戦う騎士を乗せるものであり、ルネッサンス時代には宗教から離れ現実の馬となった。解剖学的な絵画が描かれるようになり、たとえばピサネロは馬の口の中や歯まで描き、馬の年齢がわかるほどであった。
ルイ14世時代には騎馬像は支配の象徴であったが、騎馬像をつくるのは大変なことであり、全国に置くわけにはいかなかった。そこで大きな宮殿などに何体かを置いたのである。
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世紀、馬は軍事色が薄れ、財政と王家の政治力の象徴となる。しかし馬上から見下ろす時代は終わり、馬は王の後ろに描かれたりしている。王も1人の貴族であるという考え方が現れているのだ。
馬の自由な姿を描いたのはオランダの画家たちである。自然の姿、動物としての馬が描かれた。
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世紀、芸術性よりも解剖学的な観点から、ビュフォン、フラゴナールなどが馬の躍動的な姿を描いた。競馬発祥の地イギリスでは馬に固有の名前が与えられ、系図までつくられた。富裕層はこぞって馬の絵を描かせた。
ナポレオン1世は騎士道の復活に馬を利用した。カルーゼルの凱旋門にナポレオンと馬の像があるが、はじめナポレオンはローマ皇帝のような姿であったらしい。さすがにやり過ぎで滑稽だと思ったとか言っていたような気がするけれど、定かではない。面白い話なのに、メモしきれなくて残念。
で、この後メモは諦めたので、ここでレポは終わり。中途半端になってしまったが、馬と芸術の歴史とがわかる、かなり興味深い内容の映画であった。ガラガラでもったいなかった。
<上映時間>1時間(13301430

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2009年8月29日 (土)

着実に崖に向かって転がってます

どれだけ負け続ければいいんだろ。
これだけ負けてクビにならないレッズの監督って楽な商売だねえ。
「試合後、フィンケ監督の言いそうなことを言うと、『内容はよかったのだけど』ですが…」「よく試合後そう言ってますからね」
これ、ネットラジオの中継アナウンサーと解説の敗戦後の会話。
今日は2点入れたからと、アナウンサーが慌てて(?)自分のフォローしていたけど、そこでラジオ切っちゃった。
あまりちゃんと聞いていなかったネットラジオだけど、梅ちゃん後半開始から出たのかな? イエローもらっちゃったね。シュートチャンスも枠超えだったらしいね。ポジションはどこだったのだろう。この前みたいにやったことのないところへ押し込まれていなかっただろうなぁ。

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楽日の町

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双面?
けっこう有名なビル(改造社ビル)らしいんだけど、tokyosurface様のところで初めて知った。歌舞伎座のこんな近くで今まで気づかなかったなんて…
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一つの体に二つの魂?
演舞場との複合ビルに入っていた日産がいよいよ撤退した。横浜への引越し作業もそろそろ大詰か。向かいの本社ギャラリーは5月末をもって閉鎖。寂しいものである。

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ラブ歌舞伎座・16(納涼歌舞伎千穐楽)

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だから、売店閉まるの早すぎるってbearing

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2009年8月28日 (金)

幕末の京で人間豹は何をするのか

送られてきた「あぜくら」に、「京乱噂鉤爪--人間豹の最期」の詳細が紹介されていた。
今回は題名どおり京都が舞台で、身分制度を嫌う公家さん(翫雀)、帝の信任厚い陰陽師(梅玉)などが活躍するらしい。染五郎さんは恩田乱学(人間豹)と人形師の娘・大子(だいこ。何という名前だ)の二役。大文字送り火の夜、大子の前で恐ろしい事件が起こる…んだとか。どんなに恐ろしい事件か、チラシの人間豹の顔がそれを想像させて、ああ今からこわい。
幕末の江戸の町を見事に表現した去年に対し、今年はどんな京都を見せてくれるのか、美術も楽しみである。
染五郎さんの宙乗りは斜めに飛ぶというから、これまた期待(筋交いの宙乗りは、松緑さんの崇徳院--貞操花鳥羽恋塚、平成17年--以来)。2~3回見たくなってしまうかもsmile

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文句なく楽しかった納涼第三部千穐楽

827日 八月納涼大歌舞伎第三部千穐楽(歌舞伎座)
こちらも二度目の第三部。どちらの演目も文句なく楽しめた。
「お国と五平」
実に面白かった。前回は重苦しい気がしてあまり笑えなかったのに、今回はずいぶん笑った。
狐と狸の化かし合いだと思った。三津五郎さんは乾いた芸風だったのがかなり湿っぽくなり、その身勝手さしつこさ女々しさに、少々辟易した。それどころか、お国と五平が国を出たときからず~っとあとをつけていたと打ち明けた時にはぞっとしたほど。この芝居はそれでいいのだ。
どっちもどっち、都合のよさに思わず苦笑してしまう。したたかなお国も、忠義の五平も、身勝手ながら案外説得力のある友之丞も、結局みんな同じ穴のむじなだ。でも人間ってそんなものよ、笑いながら見ている自分もおんなじcoldsweats02 だから人間って面白いのかもしれない。世の中立派な人ばかりだったら疲れてしまう。
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人のセリフのやりとりがとても自然で、とくに扇雀さんと勘太郎クンが労わり合うあたりは、長い間ともに苦しい旅をしてきた男女の情感が漂い、仇討ちのむごさ(仇討ちしなくちゃ帰れないというむごさ)に胸を衝かれる思いがした。そして、本懐を遂げ、2人は晴れて夫婦になるのだろうが、仇討ち以上の重荷を一生背負っていくことになるのではないだろうか。未練たらしく生にしがみつき、ストーカーまがいの生き方をしていた友之丞のほうが、案外幸せだったかもしれない。友之丞の死に顔が今回の席からは見えなかったのが残念だが、前回は間違いなく安らかな顔であった。
「怪談乳房榎」
こちらも、慌しい印象を受けた前回と違って、けっこうじっくり楽しむことができた。
幕開き、茶店の女で登場した小山三さんに掛け声がかかり、大きな拍手が送られるnotes 橘太郎さんが「いつ見ても若いねえ」とほめた後、花道からやってきた福助さんが「そういえばお前さんこの間お誕生日で90歳になったっていうじゃないか」「卆寿のわりに髪が黒いねえ」とさりげなく客に紹介。待ってましたとばかりの拍手の嵐を小山三さんは内心の嬉しさを隠したような顔で受ける(20日のお誕生日当日はもっと盛り上がったのかしら。私は13日、27日とちょうど1週間前後に見たことになる。あらっ、ところで大正9年小山三さんまだ89歳じゃないcoldsweats01 ま、いいや数えでは90だもの)。一場面の短い出番とはいえ、90歳の役者さんがしっかりと3週間の舞台を勤めあげるって、素晴らしいことだと、胸が熱くなった。

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みんなのヒーロー五右衛門、千穐楽

827日 「石川五右衛門」千穐楽(新橋演舞場)
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前回は3階上手、千穐楽は最前列ながら上手、一度はつづら抜けを近くで見たいものだと願いながら、日程等もありその願いは格別強いものではなかったのだと自分でも思う。3120番あたりが出たときはずいぶん心惹かれたが、ついにぽちっとすることはなかったし。ところが、やはりすでに一度3階で見た友人が千穐楽にも行きたいと言い出し、事態は変わった。林檎様の押しもあり、かなり本気で戻りをチェックすると、花横が出たのだ。何列目で見るのが最善なのかわからなかったけれど、ちょうど七三のあたり、実際に見たらベストといってもいい席だった(ちなみに、最前列に座った友人は、ツケの迫力の直撃がスゴかったと言っていた)。
前回の記憶とか感想とかと今回のそれが違うところは、舞台そのものが変わったのか、私の記憶が曖昧だったのか…あるいは見る場所によって印象が違うのか。
発端の人形振りは、前回海老ちゃんの動きが少なすぎるのじゃないかと思ったが、今回はけっこう動きがあった。わかっていても最初からわくわくと期待をもたせる展開は見事なものだ。
海老蔵ショーだから、他の役者さんの出番が少ないのは仕方ないとして、猿弥さん、右近さん、七之助さん、市蔵さん、團十郎さん、みんな存在感があり、短い時間ながら強烈な印象を残した。猿弥さんの大きさ、右近さんの立ち回りのきれいさ、七之助さんの初恋を知った女の喜びととまどい、真っ赤な衣裳がとてもお似合い市蔵さんの時代に翻弄される人々を代弁する気持ち、團十郎さんの老獪さ。どの姿も脳裏にしっかり刻まれている。
前回よくわからなかった聚楽第の庭の場面。五右衛門がスッポンから登場しスッポンへ引っ込むことによって、現実のものではないことが推察された。それに茶々も、はじめは夢遊病のように庭を彷徨っていたから。ただ、やっぱり曖昧な気もまだする。長唄の歌詞に「夢うつつ」というのがあったし、後に五右衛門が「聚楽第の庭で見初めおうたが始まり(正確な記憶じゃない)」と言っていたし、「きぬぎぬの」というのも気になるけれど、まあその辺は明確に舞台で表現しなくてもいいのかもしれない。
茶々との場面になると、海老ちゃんの目がとろけるようにやさしくてheart04あんな目で見られたら、七之助さんだってどきどきしちゃうんじゃないかしら、なんて思ってしまうcoldsweats01 それにしても七之助さんの美しいこと、まるで花のよう。
團十郎さんが花道を出てくるのを間近で見たら、ドジョウひげっていうのかナマズひげっていうのか、その効果もあり、けっこうスケベそうな顔をしていたから、思わずニヤリとした。やっぱり團十郎さんは大きい。何もかも包み込む大きさがある。
親子の名乗りの場、前回と同じくさかんに笑いが起きていたが、今回は私も笑った。そういう展開もだが、肝を潰させようとした五右衛門の思惑がはずれ、逆に肝を潰されたかっこうになったのが可笑しかったのだ(前回も気になっていたのだけど、五右衛門のお母さんは明の将軍の姫君だったのね)。
さて、大詰に入ると、もう海老ちゃんのセリフ一つ、動き一つ、そのたびに拍手が起こるという感じ。拍手とツケで場内大興奮。
激しい立ち回り(花道での立ち回り、私も大興奮)、とくに金のシャチとの戦い(刺した刀が曲がっていた)は相当な体力を要すると思うが、海老ちゃん、その後でも息もきらしていない。

さかんに見せる見得では目がぐ~っとふくらんで、これを毎日何回も、そして3週間も続けて大丈夫だったんだろうかと心配になったくらい(前に、睨みをやると目の毛細血管が切れるって言っていたんだもの)。
これまであまり花横の席は取ったことがなかったが、海老ちゃんが花道に立つと、まるで海老ちゃんを独占しているみたいな気分になったsmile 顔の毛穴、掌の筋、足の指の毛まで見えるんだもの。そうそう、荒事のお約束として、ちゃんと足の親指が立っていたのを見たときは嬉しかった。つづらから抜けて宙を飛んでいる時も、ずっと指は立っていた。ああ、ほんと海老ちゃんの五右衛門は、私のヒーロー、いやみんなのヒーローだったわheart04

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2009年8月27日 (木)

2度目のランチ

演舞場と歌舞伎座千穐楽の今日、まず演舞場で「五右衛門」を見て、歌舞伎座は第三部を見た。その間約3時間。もっちろんKen’sさんへrun
この前七子様からコメントをいただいてハニートーストがたまらなく食べたくなっていたのだけれど、お昼に歌舞伎座の天むすを食べちゃったものだから全然おなかがすいていない。そこで、暑くてのどが渇いていたし、マンゴージュースを(本当に絶品のジュース)。
でも、せっかく久しぶりにKen’sさんに来たのにそれだけじゃなあ…メニューを眺めていると、ふとパスタに「5時からのメニュー」という但し書きがついていない!! なんと嬉しいことに1日中いただけることになったんですってgood
私、パスタは毎日でもいいくらい好きなので、おなか一杯の今でもパスタならいけそうということで、きのことパンチェッタのパスタをいただくことにした。フォン・ド・ボーベースというスープ、脂がたくさん浮いているのに全然あぶらっこくないスープがおいしくて、スープまでほぼ全部いただいてしまいました。
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その後、アイスコーヒーストロングでしめ、満腹以上の満腹になっちゃったcoldsweats01
さすがに、夕飯は入りませんでした。でも、今になって又Ken’sさんのパスタが恋しくなっているhappy02

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11月演舞場演目

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もうネットでも発表になっているかもしれないけれど、演舞場にチラシが置いてありましたので、取り急ぎ。
ところで、チラシの写真って、ブログに載せてもいいのかしら。問題があるといけないから、写真カットしました。写真ってどこまで許されるのか、よくわからなくて。

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2009年8月26日 (水)

稚魚の会・歌舞伎会合同公演

825日 第15回稚魚の会・歌舞伎会合同公演A班(国立劇場小劇場)
昨年は日程上断念した合同公演、私にとっては3回目になる。初年(平成18年)はB班のみ(思えばこのとき、梅之さんファンになったのだ)、翌年はABC班すべて、そして1年おいた今年は再びA班のみ、それも千穐楽になってしまった(もちろん、それはそれで満足なのだけどB班を見られなくてとても残念。お目当ての役者さんがB班にもたくさんいたので)。
「菅原伝授手習鑑 佐太村賀の祝の場」
松王の段一郎さん、梅王の吉二郎さん、ともに大きな演技で稚気もたっぷり。真剣にケンカするのが可笑しかった。このケンカの場面、桜の悲しいことがあるけれど、好き(今回、桜の枝が折れたのがよくわからなかった)。コミカルな場面の後は、2人の隠した心のうちが窺え、涙が滲む。左團次さんと時蔵さんの監修・指導だそうだが、段一郎さんに左團次さんの味を感じた(左團次さんは白太夫タイプだけど)。吉二郎さんの梅王といい、2人ともニンであると思った。
女房役の京三郎さん(松王女房千代)、喜昇さん(梅王女房春)も夫に従うよい女房であった。とくに喜昇さんは役が手に入っている感じで、さすが。この奥さんたちはいつも見ても姉さん女房に見える。
桜丸女房八重の京珠さん。こんな少女のようなあどけない八重ははじめてだ。それなのにひとたびセリフに入ると、声が大人で美しい。八重の中では、桜丸のあとを追おうと小柄を手にした瞬間がとりわけよかった。何か訴えるものを感じた。蝶一郎さんの桜丸が悲しくて悲しくて、こういう事態を引き起こすきっかけとなった加茂堤の場が思い出され、涙が出た。自分で介錯する桜丸が哀れだ(梅王、もうちょっと早く入ってきて介錯してあげればいいのに、とこの場面見るたびに思う)。
白太夫の蝶三郎さん、はじめは顔が若くて無理があるのではないかと懸念したが、後姿が小さく見え、それはまさに老いた父親の姿であった。またセリフが老いてなお気骨ある親心をしっかり表しており、顔の若さが気にならなくなる。ずいぶん泣けた(松王の悲劇を思い、いがみの権太のおとうさんにちょっと重なったりもした)。
「双面水照月」
浅葱幕で舞台がまだ隠れているうちに「高砂屋っ」の掛け声。嬉しくなってにやにやしていると、浅葱幕が振り落とされ、舟に梅之さん(渡し守おしず)が乗っている。美しく、凛々しく、「男前な女」という表現がぴったりのおしずさん。セリフも踊りも一日の長があり、安心して見ていられる。
松若の京純さんはおっとりと上品で、雰囲気十分。一蝶さん(お組)は町娘より武家の娘のほうが似合うかもしれない。
法界坊・野分姫の霊の蝶之介さん、面明かりに照らされてスッポンから登場。どこかで見たぞ、この構図。そうだ、ついこの間、亀ちゃんの滝夜叉がそうやって登場した、まさにあれsign01 どちらかというと男っぽい顔立ちの蝶之介さんだけど、きれい。しかし不気味。とくに口のあたりに独特の怖さが漂う。引き抜いてお組になると、お組は常磐津の付けセリフになる。これがとてもいい。先ほどの「賀の祝」の竹本も非常によかったが、この常磐津にも聞き惚れた。お名前を歌舞伎手帖で探したが見つからず、役者さんと同様、まだお若い方々なのだろうかと思った。
それにしても、歌舞伎とはいえ、2人のお組の顔が違いすぎて、松若やおしずが間違えるなんてあり?bleah
「与話情浮名横櫛 源氏店妾宅塀外の場、源氏店妾宅の場」
お富(蝶紫)がいかにも素人筋でない感じで粋。それを意識したような最初のほうのセリフがちょっと気になったが、後で思い出してみればなかなかよかったなという気がするし、風呂上りに化粧をする女の色っぽさが滲み出ていた(電車の中の化粧は絶対ngよ)。
吉六さんはとてもいい味を出していたし、うまい!! でも番頭藤八というよりは?…気のいい遊び人的な感じかしら(藤八って、もっとしつこくてイヤなやつじゃなかったっけ)。でも、この味を生かして、今後本公演でも演じられるといいなあと思う。白粉が大好きと言ってお富に化粧してもらったら、サッカーのペイントみたいに左右の頬に日の丸、おでこの白塗りには「六」という文字が赤く書かれていたsmile
蝙蝠安が翔次さんというのが嬉しい。ワルぶりがとってもカッコいいし、剽軽さもあって、ちょっと微笑ましくなってしまった。金をせしめてからの与三郎との遣り取りに、弁天と南郷力丸を思い出した。もっとこういう役で活躍してほしい。
与三郎の蝶八郎さんがすごい色男でびっくりした(なんて言ったら失礼かしら)。きれいで品もあって、男としての魅力に溢れていて素敵。この与三郎さんがB班では白太夫に変身するって、ああ見てみたかった。

本公演をおろそかに見ているわけでは決してないけれど、丁寧に名題下の若手役者さんたちが演じているのを見ると、その芝居の心が改めてよく見えてくるような、そんな気がした。
来年はAB両班見られますように。合同公演出ひそかに要チェック印をつけた役者さんは、本公演でも注目smile
<上演時間>「賀の祝」75分(11001215)、幕間30分、「双面水照月」55分(12451340)、幕間20分、「与話情」60分(14001500

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2009年8月25日 (火)

初日の朝

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2009年8月24日 (月)

歌舞伎役者と野球

世界陸上が終わり、真夏の祭典・高校野球も終わった。
私は高校野球はほとんど見ていなかったのだが、猿三郎さんのブログで「へ~、そんなことがあったんだ」と知ったのは、新蔵さんの母校が九州国際大付属校、猿三郎さんの現在のお住まいが帝京高校の近くで、この両校が甲子園で対決したということ。その日の楽屋は大いに盛り上がったらしいsmile
私の母校はどう間違ったって甲子園には出られそうもないから(女子高じゃありませんよ。単に弱いってこと)、そういう興奮ってわからないけれど、陸上で日本の選手を応援するのと同じ、いやそれ以上の盛り上がりなのかもしれないな。そういう母校があるのは、ちょっとうらやましい気もする。

ついでに、と言ってはなんだけど、22日、一巴太夫さんの会に行ったとき、妙に電車が込んでいる、しかも浴衣姿の若い子もけっこういるし、花火でもあったのかと思ったら、麻布十番祭りだったらしい。野球好きの亀三郎さんのブログ(No.967)で知った。
歌舞伎役者さん、野球好きが多いよね。

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最後の決勝種目たち

女子マラソン
メダルを取るのが当たり前みたいな感覚になってしまったから、さしたる感動はなかったのだけど、メダルは簡単に取れるものでは決してない。尾崎選手の満面の笑みを見たら感動がきた。表彰台の日の丸は誇らしい。

男子5000
キプチュクと並んだ後突き放し、ラガト(アメリカ)にわずか先行されるも最後の勝負で余裕を見せて勝ったベケル(エチオピア)。駆け引きとスピード、面白かったぁ。
ラガトにも勝たせてあげたいと思う一方で、これまでにないと言う5000と10000の2種目金を見たいとも思ったし。
5000とかトラック12.5周とか言うとそんなに凄さを感じないが、5キロだもの! 5キロをあのスピードで駆け抜けるなんて凄いsign03

女子1500
1位に入ったスペインのロドリゲスが走路妨害で失格となり、バーレーンのジャマルが優勝。後味のよくない結果となった。本人は仕方ないとして、倒されたブルカ(エチオピア)が気の毒だった(1位で入った後、喜びを表すこともなく心配そうにブルカのそばに寄り、「悪かった」というような感じだったのを見て、彼女もまた気の毒にはなったけど)。そういえば、女子800の予選でも同じようなことがあった。それだけ激しい闘いなのだ。

マイルリレー
男女ともアメリカ圧勝sign03 強い。

まさに、より速く、より高く、より強く(投擲競技などはより遠く、と言いたいけれど、強ければ遠くに投げられるってことだね)。主観的採点の入らない陸上は、やっぱり最高に面白いhappy01
祭りが終わって寂しいけど、これで夜早く寝られる。

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やった! 男子やり投げ

ハラハラした。
できたらもう一投、ビッグスローが欲しかったけれど、82.97msign03(バシレフスキの第6投、抜かれたかと思った。やっぱりのばしてくるものだなあ)
村上幸史(ゆきふみ)選手、銅メダルおめでとう。
緊張しまくっていた第1投は76.01でどうなることかと思ったが、2投目にビッグスロー。これが最後まで生きた。
競技中にトラックのレースが入ったりして中継も忙しかったが、こっちも何だか落ち着かなかった。でも、マラソンの表彰式(尾崎選手、銀、おめでとう)の時は村上選手にも日の丸見えてるかなぁなんて思ってた。
金メダルのイケメン、トルキルドセン(ノルウェー)は予選不調だったのに、実力を見せたのはさすが。銀のキューバ、マルティネスは予選から安定して素晴らしかった。ピトカマキ(フィンランド。こちらもハンサム)の調子が出なかったのが残念。
って偉そうなこと言ってるけど、やり投げなんて日本では殆ど見ることなかったから、選手の名前とか今回初めて知った。
こんな面白い競技、もっと見せてよ(今回も十種競技の放送なかったんじゃない?)。

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2009年8月23日 (日)

豪華出演者の常磐津一巴太夫の会

822日 常盤津一巴太夫の会第二部(国立劇場大劇場)
3
階の自由席を取ったので、開場30分前、開演1時間前の6時に国立へ。すでに5060人の列ができており、ビックリ。夕方とはいえ蒸す中、ひたすら待っていると、途中でプログラムが配られた。ついでに、どこからかの質問に答えて「入場は645分くらいになると思います」という声が。第一部が押しているらしい。まあ仕方ないとため息をつきながらさらに待つと、640分頃開場になった。
国立はどこからでもよく見えるとはいえ、3階へ急ぎ足であがると、「白いカバーがかけてある席を除いて2階も自由席です」とのこと。おかげで2階上手側の最前列に座ることができた。1日ロクなものを食べていなかったので、茶巾寿司を買って、しゃっくりが出そうな勢いで飲み込む。
第一部は一門の会で翫雀さん、團十郎さん(巴奈津太夫)の浄瑠璃が聞けるという楽しみもあったのだが、やはり眼目は豪華出演者が揃い、一巴太夫さんが全曲を語る第二部・リサイタルである。それぞれの演目の前にアナウンスが入るのだが、プログラムの演目解説と出演者を丸読みするだけで、もうちょっと工夫があってもいいのにな、と思った。前置きが長くなりました。正直言って常盤津をよくわかっていないし、またそれぞれの演目が短くて感想が書きにくいので、少しプログラムの解説の助けを借ります。
「花舞台霞の猿曳 靱猿」天保9年(1838)初演
三味線は人間国宝の常盤津英寿師。舞台に張られた大きな金屏風の前に一巴太夫、英寿を中心として浄瑠璃3人、三味線2人の計7人が並んでいる。踊りなしの演奏だけ。一巴太夫さんは地の部分と猿曳を。猿曳の声が悲しげだった。狂言の「靱猿」の大名と太郎冠者が、常盤津では女大名と奴になっているそうだ。
「廓文章 吉田屋」
仁左様の三味線ですよ。
先代仁左衛門丈に声をかけられたのがきっかけで、今日の一巴太夫さんがあると言ってもいい、思い出と縁のある演目だということ。吉田屋といえば、今年4月の歌舞伎座での上演が記憶に新しいが、このときも一巴太夫さんが舞台をつとめられていた。あの舞台を思い出しながら仁左様の三味線を聞いていた。仁左様、ちょっとお疲れのように見えなくもなかったが、一巴太夫さんの伴奏として目立たぬようにしていたのかもしれない。音色はやさしく落ち着いた感じだった。
「其儘廓八景」
立方に深水美智雪(朝丘雪路)を迎えての演奏。簡素ではあるが、廓の座敷が舞台に設えられた。朝丘雪路が日本舞踊深水流の家元であることは知っていたが、常盤津巴雪の名も持つ門人とは知らなかった。ちょっと横道に逸れるが、もうン十年も前のこと、親戚の娘の出演する踊りの会を見に行ったことがある。流派は違うが、朝丘雪路がゲストであった。めちゃくちゃ綺麗で、芸能人は違うなあと驚いたものだ。今となってはそういう驚きはないが、花道から登場した花魁姿はやっぱり綺麗。1人で踊っているのに華やかさが舞台いっぱいに漂う感じだった。歌舞伎役者の舞踊とはどことなく違う印象を受けたのは、流派なのか、女性だからなのか…
「閏茲姿八景(またここにすがたはっけい)景清」文化10年(1813)初演
立方は藤間勘右衛門さん=尾上松緑さん。今回は藤間流家元としての出演である。私は景清というと、吉右衛門さんの悲劇の武将(「日向嶋景清」)しか知らないが、これは五条坂の阿古屋のもとへ通う色男の景清なのだそうだ。蛇の目傘を手にしてのはキレがあって素敵。セリフもきっぱりしてよかった。阿古屋との痴話喧嘩、太鼓持を踊り分ける。「日向嶋景清」「阿古屋」とは全然違う常盤津バージョンはなかなか面白かった。
「薪荷雪間市川(たきぎおうゆきまのいちかわ)新山姥」嘉永元年(1848)初演
立方は玉様。山姥の拵えで登場。「新山姥」は山姥モノの集大成だそうだ。山姥といっても恐ろしい妖怪ではなくて、「嫗山姥」の元遊女・八重桐が息子の怪童丸に別れを告げる場面。地味めな踊りだけれど、玉様の動きの連続性が生み出すしなやかさに見惚れた。
この演目だけ「照明 池田智哉」と記載されている。白っぽい、静かさを表すような照明だったように思う。照明にまでこだわる玉様の踊りにかける気持ちに感銘を受けた。
「細石巌鶴亀(さざれいしいわおのつるかめ)鶴亀」文久元年(1861)開曲か
三味線に再び英寿師登場。
鶴と亀、皇帝が舞う格調高い「鶴亀」は何度か見たことがあるが、常磐津の「鶴亀」は初めて。色気にあふれたくだけた内容なのだそうだ。
大トリの立方・團十郎さんの素踊りは、歌舞伎十八番で見せるユーモラスな大らかさとはまた違った大らかさと力強さと色気にあふれていた。いい踊りを見た、と思った。

あまり一巴太夫さんのことについて触れなかったが、最初の2曲はいまひとつピンとこなかった。一巴太夫さんの声、とくに高い声が出しづらそうで、いつもの美声とちょっと違うぞという気がしたのだ。第一部でも何曲かつとめていらしたからお疲れなのかと心配したが、3演目めの「其儘廓八景」からは美しいお声が復活し、以後ずっと踊りに見惚れ、浄瑠璃に聞き惚れた。

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刷り込み…

一巴太夫さん聴いている間に(結局、やっぱりチケット取ってしまったcoldsweats01)、レッズまた負けていた。
面白い試合で勝つのが理想。
せめて、つまらない試合なら勝ってくれ。負けるなら面白い試合してくれ。
ダメな監督って、たいていFWと心中するんだけど、フィンケの心中相手は啓太らしいな(えッ!! 今日、梅ちゃんの出番なかったのshock ま、SBで使われるなら出ないほうがいいのかも)。
こんな目にあってもまだ、フィンケをどこかで信じたいと思っている自分がいる。刷り込み*って恐ろしい…。

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2009年8月22日 (土)

ラブ歌舞伎座・15(いざ、船弁慶へ)

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始めは緞帳、終わりは定式幕。
太鼓と笛が下手幕外で渾身の演奏を終えると、そこだけ後ろに引っ込んでいた定式幕の裾がぱっと持ち上がって、演奏者を隠す。その瞬間が好き。たまにもたつくこともあるけれど、一瞬の見事な呼吸だなあと思うのだ。
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昨日はTV撮影があったらしい(マイク、見えますか?)。「累ケ淵」では気づかなかった。「船弁慶」だけだったのかしら。

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女子走り高跳び

今日は早く寝ようと思っていたのに、女子ハイジャンプを又見てしまった。というのも、昨日気がつくとTVが早朝の番組に変わっていたからである。
再放送を見たら、昨日は2m04の2回目まで見ていたらしい。あとほんのわずかというところで眠ってしまったことになる。時間短縮の再放送で、1m96からの戦いにわかっていても一喜一憂し、そして2m10の世界新への挑戦を見ることができた(ほど遠かったなcoldsweats02)。解説が助走と跳躍との関係を話してくれるので面白かった。
女子ハイジャンプは、ちょうどボルトの世界新と重なってしまい、競技場じゅうが興奮の坩堝と化すなか行われて、ちょっと気の毒な面もあったように思う。そこですごいのは、ドイツのフリードリヒ選手が指を唇に当てたときのこと。ボルトの興奮も収まってきたところではあったが、7万観衆がし~んと静まり返ったのである。選手が拍手を要請することはよくある。そして拍手は観衆もやりやすい。しかし沈黙とは!!
地元の選手だったからなのかもしれないが、観客のマナーも大したものである。
メダルの3人、フリードリヒ(2m02、銅)、チチェロワ(ロシア、2m02、銀)、ブラシッチ(クロアチア、2m04、金)、みんな美人である。

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2009年8月21日 (金)

納涼歌舞伎第二部再見

821日 八月納涼大歌舞伎第二部(歌舞伎座)
納涼歌舞伎で第二部の地位というか位置づけというか、割と軽く見られているような気がする(私の偏見かな)けれども、去年の「つばくろは帰る」もよかったし、今年は「船弁慶」がかなりの大ヒットではないだろうか。
ところで、舞台写真入り筋書きは23日からの予定だそうです。
「怪談累ケ淵」
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度目のせいか、3階のせいか、初日に比べて全然怖くなかった。怖いどころか、相当笑った。もしかして、舞台も恐怖より笑いに重点を置くようになったのだろうか。初日あんまり怖がったために、そのへんの客観的な比較はできない。
幕間に「勘太郎、うまいねえ」という声があちこちから聞こえた。だから、やっぱり舞台に近い席にいたら、勘太郎クンの恐怖を分かち合うことができたのかもしれない。
福助さんは、すし屋に化けて出て、す~っと消えるところが見事であった。一階で見ていると、本当にす~っと消えていく。これが三階になると、セリがあくのが見えるわけで、その分興ざめになるところなのだが、福助さん、体をやや倒したまま(ほら、幽霊ってちょっと体が傾いているでしょ)セリに吸い込まれていった。これにはちょっと感心した。
これからご覧になる方、ラストは下手にご注意。勘太郎クンと彌十郎さんが離れているけれど、彌十郎さんに気をとられないように。
「船弁慶」
あんなに苦手だった「船弁慶」が面白いと感じるようになってきた(すっごい進歩じゃない?scissors)。
もちろん、まだ完璧とは言えないけれど、オペラグラスと肉眼で、とメリハリをつけて見たせいか、静の舞も意外と寝ずに見ることができた。勘三郎さんが能面っぽくなく、舞にもまた人間くささが感じられ、それで見やすかったのかもしれない。玉三郎でも菊之助、菊五郎でもダメだったのが勘三郎で開眼かcoldsweats01…。世界陸上を見ていなかったら、今回は絶対寝なかった、と思う(ということは、今回も寝たわけだ、えへbleah

知盛はちょっとコンパクトで、怒り狂った霊というよりは、1人の人間として義経に対峙しているような、これまた人間くささが感じられ、わかりやすい気がした。勘三郎さんは、楷書の演技をすると、とてもいいものがある。
福助さんの義経は、私は初日のほうがよかったな。凛々しさや表情のよさは変わらないんだけど、声が力みすぎな気がする。初日のほうが自然で好きだった。

船弁慶は、演奏もいいね、と生意気にも思えるようになった。長唄にも聞き惚れるし、佳境に入ったときの鳴り物が心に火をつける。そして知盛の引っ込み、幕外での太鼓と笛がたまらない。う~む、ワシも成長したのgood

成長といえば、隼人クンが初日に比べて格段に良くなっていると思った。義経に従って舞台に登場したとたん、「あれ、初日とは違うぞ」という気がした。セリフは少なかったので断言はできないが、歌舞伎の発声が出来るようになったのではないだろうか。子役から中学生時代を経て舞台に戻ってきた役者さんたちは、時としてセリフがどうも、ということがある。歌舞伎に独特の発声法が会得できていないのではないだろうか。ところが先日の「趣向の華」でも思ったが、これは舞台に出続けているうちにいつの間にか習得されていたりする。
人間、現場で鍛えられ育つのである(サッカーも同じよ)。

「船弁慶」、面白かったから千穐楽幕見で見ようか…直前まで迷うなぁ。

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見た!! 世界中が興奮した瞬間

19秒19sign03
見たぞ見たぞ。
ライバル・ゲイがいなくて多少の懸念はあったけれど、準決勝の走りを見たらどんな記録が出るのかと、スタート前にはドキドキしていた。
早いっ!と叫んだ。
ゲイがいなくても素晴らしいレースだった。
興奮の中寝ようかと思ったけれど、女子走り高跳びの決着を見てからにしようっとhappy01

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2009年8月20日 (木)

惨敗:裏切りのフィンケ

819日 対柏レイソル戦(埼玉スタジアム、1933キックオフ、38,740人)→14で惨敗
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どんな試合でも「いいプレーだった」とコメントしていた監督が初めて「このように内容の悪い試合をしたことに関して謝りたいと思います」と認めたほどのひどい試合。以下、一気にグチりますbomb


いつからこんなことになっちゃったのだろう。
今年のレッズは一味も二味も違うぞ、新生レッズはふたたびアジア王者になって世界に挑戦するぞupと意気込んだシーズン前の期待と夢は何だったんだろう。監督が違うとこうも違うのかとサッカーを楽しんだ日々は何だったのか。
このまま負け続けたらすぐに崖っぷちだぞdown なのに、なぜかまだ
7位にいる。でも、これは数字のマジックでしかない。油断していたら、あっという間に転落だ(監督は2部に落ちてもいいと思ってるらしい。私は絶対イヤだsign03 もうあんな思い、2度としたくないsign03 選手でそれを実感しているのは、いまやノブだけか…)。
それまでも薄氷を踏むような勝利ではあったが、ケチのつき始めは718日の大分戦。連敗ストッパーの役割を十分果たしちゃったら、以降カップ戦を含め5連敗、うちホーム2連敗、リーグ戦は4試合連続完封負けshock ありえない状況で迎えた柏戦。
監督はあまり勝利に興味がなさそうだと知ったから(詳細はココ)、重い気持ちで出かけたけど、やっぱりだ。現時点で降格候補の柏相手にこのザマ。試合途中からもう声も出ない。
ボールを後ろへ後ろへとまわす名人・啓太(「どこにいても献身的に飛び出してくる啓太」はどこへ行った…)が累積で欠場、そのおかげでボールは前に回ったし、元気のドリブル突破もかなり見られた。前半は完全にレッズペース。ところが、だ。役立たずのFWがはずす、はずす。せめて、枠へ入れろよannoy 攻めていて得点できないときは絶対ワンチャンスで相手にやられる。案の定bearing
シーズン前半、去年とは見違えるほどの活躍をしていたエジは、結局元通り。高原に至っては存在感すらない(見えないところで貢献しているのかもしれないけど、FWはやっぱり点を取ってなんぼでしょ)。後半、登場するや圧倒的な存在感を見せつけたフランサ(柏)との違いだね。フランサなんて突っ立っているだけだったのに、一発きちんと仕事をしちゃったもの(都築の手に当たって、ポストに当たって、それからネットを揺らしたように見えた)。90分フルにピッチにいて仕事のできないFWをまた監督はなぜ使うannoy
選手が疲れていて走れないなら(なんで、そんなに疲れるの? 今はリーグ戦以外に試合ないんだよ。鹿島など一部のチームを除いて他のチームと条件は変わらないはずだけど。柏の選手なんて生き生きと走ってたよ)、なぜ無理して使う。前節、大事な直輝までケガさせちゃってweep
補強をする金がないとか文句をタレているらしいけど、それなら若手を育てろって言うの。同じ勝てないなら、能力のない高給取りはクビにして(クビにできないなら年俸下げろ。そうしたら危機感も生まれるって。そしてもう一つ、複数年契約なんてクソくらえだpunch)、若い選手をどんどん使えばいい。歌舞伎でもそうだが、若い才能は現場で育ち、花開くのだ。
前半38分、ゴールを決めたのはCKに反応した闘莉王sign03 なんと、715日の清水戦(ナビスコカップ)後半15分以来6試合518分ぶりの1点だ。さあそれ以降、CKはほとんど全部闘莉王狙い。いかにFWに信頼感がないかを物語る状況ではないか。満身創痍、気力だけでチームを引っ張っている闘莉王にすべてかぶせるな~annoy

後半開始と同時に、山田暢久に代えて待望の梅崎司heart04登場。当初から期待されていながら腰を痛め、手術をしたために前節
815日のガンバ戦で今季初出場を果たした梅ちゃんだが、ホームは今日が初めて。何度もかかる梅崎コールに胸が熱くなるheart02 金髪の梅ちゃんは前より体がガッチリしているように見えた。よく走っていたけれど、後半28分、平川に代わってエスクデロが入ってから梅ちゃんのポジションが下がり、何となく全体の流れが悪くなったような気がする。動きも止まっちゃったし。
せっかく梅ちゃん復帰なのに、こんな試合でガックリ。試合終了後の選手の挨拶、梅ちゃんが一番深々と頭を下げていたweep

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2009年8月19日 (水)

趣向の華・その6:お楽しみ篇

817日 趣向の華(日本橋劇場)
爆笑ジャグリング
小野川住家の場で繰り広げられる入れ事には大笑いした。水木の診療に来ていた医者見習の廣松クンが、そこに居合わせた蝶之介・蝶三郎さんが軽業師だと知り、「私も昔は軽業師でした。軽業師に出会って、腕がうずきます」とか言って、なんと3人でジャグリングを披露する。
三方にのっていた饅頭をとりあげ、それぞれが腕自慢するのだが、これがそうそういつも成功するわけでなく、時々落としたり、うまく放り上げられなかったりで、客席大ウケ。何度も失敗しては「もう一度」「もう一度」とやり直すのもご愛敬。しかし、
2人で腕を組んで(どなたとどなたでしたっけ)、残ったほうの手で饅頭を互いに放り投げあうワザはお見事だった。
ジャグリングの次は皿回し。蝶三郎、廣松のお2人がすんなり回した後、蝶之介さんのお皿が回りそうでなかなか回らず、とっとっとっと、回れ回れとこちらも体に力を入れて念じながら見守る。念が通じたのか、無事に3人の皿が揃って回り、大拍手。お3人、そんな隠し芸をもっていたのか、と感心しながらめちゃくちゃ楽しませてもらった。
豪華黒御簾
勘十郎さんと青楓さんが黒御簾に!! しかも、歌舞伎座などの黒御簾は本当に簾内だけれど、ここは簾なし。だから、きっといつもあの中はこうなのだろうなあということが窺えるし、演奏風景も目の前で見ることができるのだから、贅沢だ。
豪華大薩摩
染五郎さんの出番があれだけということはなかろう、きっと何かやらかしてくれるはず、とわくわくしていたら、大詰滝の場の前にそれがやってきた。
大薩摩の三味線方が足をのせる台を運んできたのだ。第1回でもやはり、台を運んだと聞いていたので、実際に出てきたときは「ほらほら、やっぱり」と心の中でガッツポーズ。
大薩摩が終わると、再び染五郎さんが登場し、あれあれそのまま舞台中央へ。両手を広げ客に挨拶をしてすたすた帰る。と、そこで台に気づき、12歩戻って台を取り上げ、袖へ帰っていった。
これだけのことなのに、ちゃんとお客を沸かせる染五郎さんは、役者じゃのう。
さて、大薩摩の演奏も三味線・勘十郎、唄・青楓と豪華。力強い三味線に、青楓さんの伸びのある声がこれからの展開を期待させる。多才なこのコンビの演奏は、もっともっと聴いていたかった。

ああ、本当に大満足。1回きりの公演なんてもったいないとも思うし、1回だけだからいいのかもとも思うし。来年もあるなら、絶対行きます。
レポはこれでおしまい。長々とお読みくださって、ありがとうございました。
百聞は一見に如かずです。まだご覧になったことのない方、次回は是非是非!!

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趣向の華・その5:「血染錦有馬怪異」感想篇

817日 趣向の華(日本橋劇場)
「袴歌舞伎 血染錦有馬怪異化猫騒動
勘十郎さんが演出している「石川五右衛門」が歌舞伎の面白さ満載であるなら、勘十郎さん作のこちらも歌舞伎のエキスが詰まった作品である。物語としては加賀見山や岡崎の化猫、小栗判官、河内山など、技法としては浅葱幕、池、滝、だんまり、立ち回り、七五調のセリフ、入れ事、これぎり口上等々、勘十郎さんのご趣味は、私の趣味とも重なって、見終わった後の満足度120点。
大道具はかなり簡素だし(それでも、池や滝は十分それらしく見えるのだ!!)、扮装なしの歌舞伎であるにもかかわらず、つまり、たとえば素顔の役者さんが男の姿のまま女方を演じたりするにもかかわらず、不思議と違和感はなく、自然とそれらしく見えてくるから、芸の力というのは大したものである。
私が一番嬉しかったのは芝雀さん。大変失礼ながら、「女方の夕べ」で「うわっ、ただのオジサンじゃん」と思って以来、このオジサンがどうしてあんなに綺麗な女性に変われるのか、私の中ではずっとナゾだったのだ。今回岩波を見て、オジサンがちゃんと女性に変身しているのをしっかり見た。可憐な役やしっかり者の役が似合う芝雀さんには珍しい悪役で、声のトーンは低め、いつもの芝雀節はあまり聞かれなかったが、それでも時々あの独特のセリフ回しを耳にすることができた。堂々とした悪役ぶりの芝雀さん、いじめ役も案外イケる。

亀三郎さんからは正義のすがすがしく凛々しい力士姿が目に浮かぶ。当日朝の本人のブログ(No.963)によると、舞台稽古はまだしていないとのこと。ってことは、ほとんどぶっつけ本番? それで、あれだけレベルの高い芝居を見せることができるのか!! 歌舞伎役者ってスゴい。
弟の亀寿さんとは敵同士になって滝壺で戦うのだが、この亀寿さんが実にカッコいいワル。お家騒動の片棒を担ぎ、平気で仲間を裏切り、敵側を強請る。ふてぶてしいセリフは河内山を思わせるような七五調。こちらは正義を強請るワルだけど、酔わせてもらいました。大詰の滝壺の場では、子供みたいな水かけ(よく橋之助さんや勘三郎さんがやるようにsmile)で小野川に対抗していたが、もちろん本水は使っていないのに、水が相手にかかる様子が目に浮かぶようであった。
若手で頭ひとつもふたつも抜けていたのは梅枝クン。袴姿の青年でありながら、そこに見えてくるのは薄幸の側室。セリフも見事、雰囲気も見事、本舞台を勤めながら、これだけの演技をみせるとは、そのレベルの高さに感心した。去年「新皿屋敷」でおなぎを好演した梅枝クン、今度は「加賀見山」の尾上に通じる道が開けたのではないだろうか。

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趣向の華・その4:「血染錦有馬怪異」物語・出演者篇

817日 趣向の華(日本橋劇場)
「袴歌舞伎 血染錦有馬怪異化猫騒動
簡単なストーリー

有馬家の江戸屋敷では、太守頼貴たちがお抱え力士小野川と雷電の相撲を見物している。小野川が勝つと、局岩波が側室お藤の方いじめを始める。岩波は有馬家を乗っ取ろうと企んで自分の娘を頼貴の正室にしたのに子が出来ず、腰元上がりのお藤が懐妊したのを面白く思っていないのだ。
忠臣水木主水之助がとりなしていると、お家の重宝「金鶏の香炉」が紛失したという知らせが入る。重宝を管理する水木は責任をとって自害しようとするが、お藤の方のとりなしで、「金鶏の香炉」を探しに行くことになる。
実は「金鶏の香炉」は岩波が土手の道哲という悪徳坊主に盗ませたのだった。さらに岩波は正室調伏のニセ手紙を作り、お藤に罪を着せて、嬲り殺しにして池に沈める。その日以来、有馬家には猫の妖怪が現れて、岩波一派の腰元や小姓を食い殺していく。
いっぽう、水木は重宝探しの途中で負傷し、小野川母子の世話になっている。そこへ、小野川妹お仲が有馬家の怪異の犯人だとされて牢に入れられたとの知らせが入る。驚く母子だったが、当のお仲がそこへ現れる。お仲はお藤の忠実な召使いであり、突然行方がわからなくなったお藤を案じていたところへあらぬ疑いをかけられた、お藤が可愛がっていた猫が牢の壁を食いちぎり、助けてくれたが、哀れ、猫は敵に殺されてしまったのだと言う。
そこへお藤の霊が現れ、岩波一派の悪事を暴露し、負傷のために力が出せないと嘆く水木に、霊力で自分の死体をここへ戻すから生血を薬に混ぜて飲むように勧める(ここで、ナンセンスつっこみ:なぜ、死体なのに生血なの? あ、死んだ直後の状態で戻ってくるのね)。水木のケガは子年の女の生血を飲めば治るのであった。ちょうどお藤は子年というわけである。また、お藤は「金鶏の香炉」は愛宕明神大滝の滝壺に隠されていると教え、そこにわが霊力で悪人どもを集めておくから成敗せよと指示する。
水木の体は回復し、百人力となって滝へと向かう。お藤は我もこれで成仏できると言って消えていく。
滝壺では先行した小野川と道哲が死闘を繰り広げ、そこへ水木、お仲、岩波、雷電もやってきて、善人派が悪人派をついに成敗する。
出演者
有馬頼貴       友右衛門    
小野川貴三郎     亀三郎*
お藤の方       梅枝*
遍念         米吉
珍念         種之助
雷電         萬太郎#
梅沢数馬       廣太郎
小野川母おせつ    京蔵*
小姓若菜       梅丸#
医者見習太郎松    廣松
召使お仲       壱太郎*
水木主水之助     種太郎*
土手の道哲      亀寿§
岩波         芝雀#

幹太実は蜂須賀官蔵  蝶之介#
腰元松風       京三郎#
腰元村雨       京珠
腰元小浜       京由
申し次の侍・忍びの者 京純
八介実は大山軍内   蝶三郎#
腰元桐島       梅之#

*:お藤派
#:岩波派

(なんだか、岩藤を分けたような名前ですなぁbleah
§:道哲は岩波に頼まれて香炉を盗んだが、計算高い男で、岩波派にこれを渡そうとせず、これをネタに小野川をゆすろうとしたりしているので、必ずしも岩波派とは言えないと思う。

感想はその5でcoldsweats01

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2009年8月18日 (火)

趣向の華・その3

817日 趣向の華(日本橋劇場
「歌舞伎舞踊抄 花形一寸顔見世」
プログラムによれば、「いつか彼らにこの作品を上演して欲しい…という願いを込めて上演します」という人気舞踊の素踊りダイジェスト版。久しぶりに見る顔もあれば、初めて見る顔もあり。歌舞伎界の若木はすくすくと育っている。
演奏は勘十郎、青楓、染五郎!! ほかという豪華さ。なんだけど、染五郎さん、何となくお疲れの様子で、出番のないときはあんまりぼ~っとしているので、悪いと思いながら思わず笑ってしまった(染五郎さんのそういう顔ってあまり見たことないんだもの)。それに、おヒゲが濃いのねえ、と改めて思った。
踊りのことはよくわからないので、的外れな感想になってしまうけれど、ご容赦。
「供奴」中村米吉
提灯をもって花道七三で「してこいな」の一言(だったかな)。若々しく威勢がよい。顔と仕草にすでに飄々としたものが感じられ、お父さん(歌六)に似ている!!と思った。「筆幸」で娘お霜をやったときはふっくらして幼かったが、ずいぶんスリムになって成長した。16歳(お霜は3年前だもの)。
「鷺娘」市川男寅
これは意外な取り合わせだと驚いた。おじいさん(左團次)、お父さん(男女蔵)の流れからして、鷺娘とは思いもしなかった。まだ13歳の少年にこんな難しい踊りを割り当てるところに、勘十郎さんの期待が感じられる。
傘をさしてスッポンから登場。情念など表現するのは無理だとしても、一生懸命それを表そうとしている男寅クンがいじらしくて、勘十郎さんの願いどおり将来これを男寅クンが踊るときまで、絶対この「鷺娘」を忘れないようにしようと思った。
「三社祭」大谷廣太郎、大谷廣松
この2人はほとんど舞台で見ていないので新鮮な感じがした。「三社祭」は元々の踊り自体も面白いが、2人の踊りには表情があって、兄弟の息もぴったり、楽しめた。勘十郎さんも安心して演奏しているような感じを受けた。善悪はお面ではなくて、扇が表していた。廣太郎クン17歳、廣松クン16歳。2人並ぶと顔は違うのだが、1人ずつ出てくるとどちらだかわからなくなる(見慣れていないせいもあるかな)。でも、どちらもあまりお父さん(友右衛門)には似ていないかな。
「吉野山」中村種之助
種之助クンは初めて見る。「吉野山」って、千本桜の「吉野山道行」だよねえと思いながら見ていたけれど、全然印象が違う。こんなにテンポが早くて勇壮な踊りだった? 私は道行系も時々寝るから、あんまりよくわかっていないし…。踊りのはじめにセリフがあったから「道行」だとしたら、今回上演部分は多分、忠信の軍物語のところだったのだろう。お疲れに見えた染五郎さんの鼓も楽しめた。16歳。勝気そうな目がいい。お父さん(歌昇)には似ているような似ていないような。
「二人椀久」中村梅枝、中村壱太郎
苦手な狂乱モノ。ところが、これもすごいアップテンポ(2倍速、3倍速な感じ)で、「え、椀久ってこんな踊りだった?」と目を白黒、耳をぱたぱた(なるわけない)。全然違う踊りを見たみたいな気になった(これなら、眠くならない)。椀久は壱太郎クンで松山が梅枝クン。壱太郎クンはかなりダイナミックな椀久だった(細く長い手足が大きく動く)が、さすが踊り上手の2人、美しく非常に見ごたえがあった。そういえば、この2人は月日を前後してともに「藤娘」を踊ったんだっけ。梅枝クン(国立劇場)は私自身も見て感銘を受けたけれど、壱太郎クン(永楽館)のはどうだったのだろう。できることなら壱太郎クンのも見たかったものだ、と、椀久を見ながら思ったのでした。梅枝21歳、壱太郎19歳。梅枝クンは祖父の3代目時蔵ばりの古風な雰囲気があり、壱太郎クンは現代的な中にも古風さが時々感じられる。お父さん(翫雀)に全然似ていない。
「勢獅子」中村種太郎、中村萬太郎
勢獅子は多分、これまでに1度しか見たことがない。今回は獅子舞が登場するところから始まった。どちらが前か後ろかず~っとわからなかったが、どうやら、種太郎クンが後ろだったらしい。ユーモラスな踊り、獅子の動き、なかなか見事であった。多分後ろの種太郎クンは獅子の逆立ちも披露。獅子の中から現れた2人のお面はひょっとこ(萬太郎)と、もう一つはおかめではなく誰の面だかわからないが髪に白いものがまじる男性の面(種太郎)。
嬉しいことに鳶(?)の絡みまで入って、蝶之介、蝶三郎、京純、京珠さん(私は蝶之介さんのお顔しか識別できず、たまたまご一緒になったaki様にお聞きしました)がトンボこそなかったのものの、若い2人との美しい立ち回りを見せてくれた。種太郎20歳、萬太郎20歳。ともに平成元年5月生まれの親戚どうし、互いによきライバルとして成長していってほしい、と萬屋ファンのババは涙しそうになったのでした。
勢獅子の間、青楓さんは唄へ、染五郎さんはオルゴール(だと思う)を叩いていた。
その4へ続く。

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趣向の華・その2

817日 趣向の華(日本橋劇場
「藤娘」
なんと、亀三郎さんの藤娘ですよsign03 先日の玉の井に続く女方。化粧がちがうせいか、鬘が額の大半を隠しているせいか、言われないと亀三郎さんとはわからない。とっても綺麗で、梅枝クンの藤娘に比べて「おねえさん」な感じ。そしてしなやかさというよりは、ややダイナミック(海老ちゃんの藤娘も相当ダイナミックだったsmileが、立役の役者さんの女踊りにはやはり力強さを感じる)。でも、とっても可愛くて、愛おしさheart04が心の中から湧き出るような藤娘だった。
亀三郎さんの藤娘が普段絶対見られないのであれば、演奏もまた普段見る(聞く)ことのできない面々。若手に勘十郎、青楓、梅若玄祥さん等が加わっての地方は楽しくて、時々藤娘から目を移してそっちを凝視したくなり、困ってしまったcoldsweats01 梅枝クンは歌舞伎座第二部「怪談累ケ淵」を終えてすぐに駆けつけたと思うが、ちょっとお疲れな感じだった。三味線の萬太郎、大鼓の壱太郎、小鼓の梅丸と、この3人が堂々と演奏し、また三味線の勘十郎さんが地方と舞踊の両方に目を配っていたのが印象的だった。
亀三郎さんのブログ(NO.964)に小さくてあまりはっきりしないけれど、写真が出ています。

<出演>
立方  坂東亀三郎
三味線 藤間勘十郎、大谷廣太郎、中村種之助、中村種太郎、中村萬太郎、中  村梅枝
小鼓  梅若玄祥、尾上青楓、中村梅丸
大鼓  中村壱太郎
太鼓  坂東亀寿
   大谷廣松

「仮名手本忠臣蔵 大序」
人間国宝の常盤津英寿師の指導を受けたという素浄瑠璃、実に聞き応えがあった。勘十郎さんの三味線はきっぱりと美しい音色、青楓さんの声はのびがあって、透明感を湛えながらそれぞれの登場人物の特徴をよく捉え、お2人合わせた芸はきわめて端正。ひょっとして退屈するんじゃないかという上演前の危惧なんか吹っ飛んで、36分間聞き惚れた。
素浄瑠璃というのは初めてだが、青楓さんの語りを聞いていると、地の部分では歌舞伎役者の演じる姿が、セリフの部分では文楽人形の動きが、それぞれ目に浮かぶ。人形のようだった登場人物に生命が吹き込まれる最初の場面、足利直義の気品、高師直の図太さ憎々しさ、顔世への思いなどが生き生きと語られて、時に息を詰めて時にほっと息をついて展開を見守る(聞き守る、か?)。端正だからといって堅苦しくはなく、本当に面白かった。
普段は演技のほうに目が行くことが多いから、そんなこと思いもしなかったが、青楓さんの語りを聞いていると、一語一句間違えずに語り、かつ演じ分けるというのはスゴい技術なんだなと感銘を受けた。お見事でしたsign03
<出演>
三味線 藤間勘十郎
浄瑠璃 尾上青楓

その3へ続く。

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趣向の華・その1

817日 趣向の華(日本橋劇場
16
30分開演、16時開場の自由席ということで、1530分より少し前に水天宮前駅に到着。前夜世界陸上100mの準決、決勝を見たことから居眠りの心配あり、気休めかもと思いながらも途中のコンビニで眠眠打破を飲んで会場へ。エレベーターで4階に降りると、あらららぁ、ロビーに二重三重の列、さらにそれは階段へまで伸びていて、最後列は踊り場やや手前shock 汗をじとじとかきながら、開場を待つ。
やがてぞろぞろと列が動き、中へ入り、席探し。だいたい真ん中ブロックから埋まっていくので、私は上手から攻めた。どんどん前へ進んでいくと、なんと最前列があいているではないのsign03 歌舞伎座と違って小さな劇場なので、端のほうでも舞台が見切れる心配もないし、花道との距離も歌舞伎座や演舞場ほどはないし(立派な本花道があるのだ、この劇場には)、ラッキーとしっかり確保scissors そういえば、2年前の一心會でも、いい席が取れたんだっけ。

ご挨拶
開演7分ほど前、緞帳が上がり、引かれた定式幕の前に、この会の主催者である藤間勘十郎さんと尾上青楓さんが登場。開会のご挨拶をなさった。
勘十郎さんといえば「石川五右衛門」の振付・演出もされていて、獅子奮迅の働きたるや、いかにお若いとはいえ、疲労の極致にあるのではないか(ブログを拝読すると、さまざまなご苦労が窺える)。それを微塵も感じさせず、にこやかに、二回目を行えるのもお客様と出演の俳優さんのおかげと感謝の言葉を述べられた。演目の簡単な紹介は青楓さん担当で、最後の演目(有馬の化猫)のみ、作者である勘十郎(苫舟)さんにバトンタッチ。
去年やってみようと始めた袴歌舞伎が自分でも面白かったので、今年もやることにした。夏なので怪談がいいだろう。有馬の化猫葉埋もれていた作品で、今年大阪で何十年ぶりかで上演された(竹三郎さんの喜寿記念公演だと思う)。今回はそれとは別に、古い本から作った。自分の趣味が詰まった作品である。ということであった。
ストップウォッチでしっかり時間配分を見ながら、「あと2分ある」。そこで青楓さんに促され、そうだ、上演中は非常灯を消灯しますが、何かあったときには点灯します、アナウンスでなく自分が言うんだった、と。普段なら聞き流すお知らせだが、先日の地震のこともあり、勘十郎さん自ら伝えたほうがいいという判断だったのかなと思った。
昭和の歌舞伎役者から平成の歌舞伎役者まで一丸となっていただいたことに感謝し、ご観覧のほどよろしくお願い申し上げ奉ります~で、緞帳が下りた。
その2へ続く。

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2009年8月17日 (月)

趣向の華、ミーハー的予告編

第2回「趣向の華」を見てきました。
なぜ、昨年アンテナに引っかからなかったのか、悔やまれてなりませんshock それほど、素晴らしく楽しい公演でした(実は今年も、危うくキャッチし損なうところでした)。特別出演的な染五郎さんが私にはツボでしたsmile

梅玉さん、東蔵さん、松江さん、歌六さんが見にいらしてました。時蔵さんもいらしたようなのですが、私はお見かけせず、残念。いつだったかも、そんなことがありましたっけwobbly 素顔の役者さんをこういう場で拝見するのもミーハー心を満足させてくれます。

感想は今しばらくお待ちを。

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世界中が度肝を抜かれた瞬間

sign03
目覚ましかけてリアルタイムで見た甲斐があった。
自身のフライングも含む二度のフライング*の後、最後軽く流してさえ余裕の一位通過。その準決勝から2時間後、多少ボンヤリした頭がシャキッとさせられた。
世界新続出の水泳と違って、そう簡単には記録も出まいという予想がこんなに大きく裏切られるとはsign03
スゴい瞬間を見たものだ。
9秒58。ウサイン・ボルト。ゲイもパウエルもお手上げだ。

青いトラック、意外と違和感ない。むしろ涼しげでいいかも。

追記:今朝、二度寝から目覚めてもう一度あの瞬間をTVで見ようと思ったら、時間が悪かったのか、どこもやっていない。TBSもしばらく見ていたが、そうそう度々同じニュースは流さないのだろう。8時に、スポーツ好きを謳っている小倉智昭氏の番組に回したら「映像が解禁になるのは8時半」と言っていた。

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ラブ歌舞伎座・14(ひととき)

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好きな光景。

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2009年8月16日 (日)

納涼歌舞伎第一部再見

815日 納涼大歌舞伎第一部(歌舞伎座)
今日は三階から。前の人の頭がジャスト舞台ど真ん中の視野に入り(とくにその方の座高が高かったわけではない、私の座り方が悪かったのかも)、首を思い切り右へ傾けたり左へ傾けたり。でも、どういうわけか、その遮られた視野の中でのお芝居が多く、くたびれましたwobbly
「天保遊侠録」
二度見ても興奮、感激度は冷めなかった。
宗生クンが初日は台詞と手順で一杯だったのがだいぶ慣れて、その分よけいに泣かされたかも。
橋之助さんは、まさに小吉そのもの(そういえば、橋之助さんの初日のセリフでちょっとひっかかるところがあったが、今日聞いたら、あれはやっぱり初日に間違えたんだというのがわかった。三津之助さんが紋付姿で手拭を頭に巻いたときに、紋付は上様からの拝領物と言うべきところを手拭は拝領物と言っていたのだ。別にそれに対しどうこう言うつもりはなくて、自分の記憶のため)。
橋之助さん、麟太郎との別れでは本当に泣いていた(あれは汗ではない、目に光るものを私は見た)。この後の橋之助さんと扇雀さんが実にいい。昔捨てられた男に怨みつらみもあったのに、会えばまだ惚れている八重次。小吉にしても息子との別れでぽっかり穴のあいた心を癒してくれるのは奥方ではなくて昔の女なんだ、嫌いで捨てたわけじゃない(逢瀬の直前、座敷牢に閉じ込められちゃったのだってshock)八重次こそが気持ちをわかってくれる、そんな男の甘えと女の懐の深さ。7年前より大人になった2人(いや、大人になったのは八重次だけかも)の慣れ親しんだあたたかい空気が漂ってきて、目頭が熱くなった。2人が佇む姿は、そのまま時間が止まって一幅の絵になりそうな感じがした。
一幅の絵といえば、料理茶屋の座敷から舞台がぐるりと回って、江戸城からの迎えの乗物が待つ門外へと変わる場面。阿茶と麟太郎が回る舞台とは逆回転で歩いて外へ出るのだが、ここは3階から見ていると、立派な料亭の庭の広さが感じられて、それが麟太郎と小吉を隔てる距離のようで、ここもまた美しく悲しい絵のようだった。
小吉の甥の庄之助(勘太郎)は、自分の馴染みの遊女に貢ぐ金を叔父に無心するとはなんて身勝手な、と最初腹が立ったが、そういうことが平気で言える間柄であるということは、この2人の仲のよさを物語っていて(いつもツルんでいそう)、それはそれで微笑ましく思えるようになった。
萬次郎さんの「威張るのも禄高なら、蔑まれるのも扶持高」という台詞の説得力。威張るしか能のない役人どもをやりこめるその気迫と大きさに、萬次郎さんカッコいいshineと私の胸は高鳴った(何度も引き合いに出して申し訳ないが、「マジックアワー」のあのショボい会計係と同一人物とはとても思えない)。
橘太郎さんのファンになったのは192月博多座の「彦市ばなし」からだが、リアルかつ漫画チックな世話係はサイコウ。
出演者みんなが、生き生きと動いており、江戸の空気を醸し出していた。

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2009年8月15日 (土)

石川五右衛門:秀吉の大きさ

813日 「石川五右衛門」(新橋演舞場)
思ったより奇想天外度は薄く(奇想天外は奇想天外なんだけど、「え~っsign03」という驚きよりも、その奇想天外さを違和感なくすんなり受け入れられる、という意味での「薄さ」)、歌舞伎の面白さ満載で海老ちゃんheart04のオーラは3階までしっかり届き、團十郎さんの大きさが劇場全体を包んで、あ~、楽しかったデスnotes
少しネタバレします(もう、レポもあちこちにアップされているのでいいよね)。
発端
、大釜の上で縛られている五右衛門、役人(新蔵)が五右衛門に刑を宣言するという出だしは人形振りである。せっかくの人形振りなのに、意外と動きが少なくてちょっとつまらない。とくに海老蔵さんはじっと俯いたままの時間が長く、「海老ちゃん人形見たい」期待を裏切ってくれるのが残念。それに新蔵さんの眉毛がぴくぴく動くのが気になっちゃって(どういう仕掛けになっているんだろう、とオペラグラスをじっと当ててしまう)coldsweats01 ぐつぐつと油(油なんだね~。お湯じゃなかったんだ。どっちにしても残酷)が煮えたぎる釜に五右衛門がまさに飛び込まんとするとき幕が閉まる。なんだ、飛び込まないのか~、と突っ込んではいけない。
序幕。時は戻り……伊賀の里の入り口で行き倒れになっている五右衛門。それを助けるのが伊賀の里の頭である百地三太夫(猿弥)。霧隠才蔵(右近)を師に五右衛門は忍術の修行に励む(昔の男の子だったら、ワクワク場面でしょうsmile)。バックが夏から紅葉になり、やがてうっすら雪景色になり、と季節の移り変わりを示すことによってその修行の月日を表現している。それを見て、「ノッティングヒルの恋人」で、ジュリア・ロバーツと別れたヒュー・グラントが町を歩くとバックの季節が次々変わっていったのを思い出してしまった(あの場面の「She♪」は切なかったゎ)。
さて、術を会得した五右衛門は、才蔵を倒して伊賀の里を出て行く。この2人の戦いが素晴らしく見ごたえある。激しく刀を交えたかと思うと、スローモーになって(そこに雪が激しく降ってくる)、そしてまた激しい動きになる。ちょっと映像的な手法で、立ち回りの美しさを見せるこの場面はもっと見ていたかった。
猿弥さんと右近さんがここで消えてしまうのはまことにもったいない。猿弥さんはまた老け役だけど、大きい。実に大きい。右近さんはキレのある動きがきれい。3人の「さらば、さらば」が印象的である。

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2009年8月14日 (金)

楽しいセルフサービス・ビール

09081401beer1
これ、自分で注いだビールですscissors
本年初のビヤガーデン。飲み放題コースのbeerはなんとセルフサービスなんですって!!
とにかくぶきっちょな私、恐る恐るトライしてみたけど、ぜ~んぜんダメ。そこでビールの樽の詰め替えをしていたオニイサンにやり方を訊いてみた。はじめ言葉で教えてくれていたオニイサン、私のあまりのヘタさにあきれて、全部最初から自分でやってみせてくれたcoldsweats02
百聞は一見に如かず。
次からはウソみたいに上手に入れられた。それが嬉しくて、友人の分も含めて何杯注ぎにいっちゃったことか。恐らく人件費を抑えるための策であろうこの方式により、料金が安くなるだけでなく、普段できないことを楽しめる。
ヤミツキになりそうな体験でしたcoldsweats01 
<上手な注ぎ方>
サーバーのコックを手前に倒し、少しだけビールを出しておく。ジョッキを斜めに傾けてビールを静かに注ぐ。8割くらい入ったと思ったら、コックを後ろに倒し、ジョッキを真っ直ぐにして泡を足す。

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2009年8月13日 (木)

納涼歌舞伎第三部

811日 八月納涼大歌舞伎第三部(歌舞伎座)
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分の入れ替えの大混乱をかいくぐり、3階へ上がってみると、そこは比較的落ち着いていた。慌しいようでもけっこう間に合うものだと思ったが、ギリギリで遅刻してくる人もちらほら見られた。
09081301okuni 「お国と五平」
幕があくと、あたりは一面のススキが風に吹かれている。
始まって間もなく、ドンと揺れがきたので、ぞっとした。幸いすぐに収まったから安心したが、日本と言う国ではどこにいても地震のリスクから逃れることはできないので、覚悟はしておくべきか。
さて、この芝居、谷崎の作品で、描かれているのは武家の奥方の仇討ち。そういう時代なのに、内容は実に現代的である。友之丞(三津五郎)の言い分は、嫌われ者の鬱屈、ひがみ根性に満ち、弱いくせにしつこく相手の気を強引にこちらに向けようとする図太さを持ち合わせ、そしてストーカーの身勝手な理屈で相手を困らせる(絶対、お近づきになりたくないタイプだ)。友之丞は国を出奔する前も今もその本質はまったく変わっていない。
友之丞が命乞いするたび、ムシのいいことを言うたび、客席から笑いが起きる。そんなに可笑しいかなあ。いや、やっぱり可笑しいのかもしれない。身勝手な理屈に呆れて思わず笑ってしまったのか。こんなヤツがいつの世にもいるものだという可笑しさなのか。
私はといえば、さほど可笑しいとも思わず、三津五郎さんがあんまり上手なものだから、いやな男だと思いながら少し同情さえし始めている。しかも、悲劇の主人公であり、主従の固い絆で結ばれているはずのお国と五平の事情が変わってきた(2年も3年も若い男女が旅を続けていれば、ありうることだ)。
そうなると、お国は案外したたかな女だと思ったし、お国と五平の主張も友之丞の言い分も、どっちもどっちな気がした(いっしょにしたら五平に気の毒か)。それだけに、本懐を遂げることを大義名分にして自分たちの不義を知られている唯一の人物の命を奪ってしまえば、というラストは後味の悪さが残る。ただ、友之丞の死に顔が思いのほか安らかだったことに、やや救いを覚えた。
秋の寂しい風景に吹く風は荒涼として乾いているのに、そこに漂う空気はじっとり重い、そんな感じがした。

「研辰の討たれ」に共通するものがあるような気がした。
09081302enoki1 「怪談乳房榎」
昼の累ケ淵と違って、話の流れや怖さを味わうというよりは(怖くないんだもの)、勘三郎さんの早替り、本水を使った立ち回りを楽しんだ。
早替りは、たとえば料亭で蠎(うわばみ)三次が下男正助と入れ替わるために階段を降りながら着物を脱いでいるのが見えちゃったり、大滝の場では小屋みたいなところの奥で吹き替えと入れ替わる仕掛けが見えちゃったり、三次と磯貝浪江(橋之助、女みたいな名前だけど男)が争っているときに三次の鬘が落っこっちゃうというハプニングがあったり、そんなこともあったけれど、とにかく早くてビックリ。吹き替えと入れ替わるときなんて、一生懸命見ていたんだけど、全然わからなくてずいぶんだまされた。吹き替えは顔がけっこう見えたのだけど、遠いのと動きがあってどなただかわからずじまい。勘太郎さんがやっても面白いと思うのだけど。
芝居が終わった後、勘三郎さんが筋書きに出ていないもう一役・円朝で登場。納涼歌舞伎の口上のような感じだった。
09081303enoki2 面白いは面白かったけれど、全体に怖くなかったし、慌しい印象を受けた。
もっと色々書くことがあったのだけど、メモしなかったし、時間がたったら忘れてしまった。後日、もう一度見るので、そのときまた。

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2009年8月12日 (水)

ラブ歌舞伎座・13(入れ替え)

09081201irekae
二部から三部へ、20分の早業。
やればできる、ってことかcoldsweats01

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2009年8月11日 (火)

割れた手鏡

夕方、外出の準備をしていたら、ポーチの中で手鏡にヒビが入っているのを発見したshock
長年愛用してきた携帯用の手鏡。いつ、どうして割れちゃったんだろう。鏡には魔力がある…割れると不吉だとか言うけれど、鏡が身替りになってくれるとも言うでしょ。何があったかわからないが、後者として考えよう(全然魔力のありそうな鏡じゃないんだけどね)。
だけど、割れた鏡はそのまま捨てちゃってもいいのかな。供養したほうがいいのかな。迷信はあまり信じないつもりでいたけれど、いざとなると、ね…。

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亀治郎の会、ミーハー的追記

初日、ロビーにどこかで見たことのある男性が。そうそう、この顔この顔、と必死で記憶を辿るのに、どうしても思い出せない。知っているのにわからない、ってすごく気持ち悪いでしょう。ず~っとのどに小骨が刺さっているような、胃に何かがもたれているような、そんな気分だったのが、ふと今、「思い出したっ」(「一本刀」のお蔦風に)。
犬丸治さんですゎ。多分。
お蔦と違ってきっかけはないんだけど…。
初日には沢田雅美さんもいらしていたとか(私は気がつかなかった)。
そして千穐楽、尾上右近クンの姿をお見かけしました。
仲間由紀恵ちゃんが来るかなぁなんて期待したのは甘かった?

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たかがテンプレート、されどテンプレート

暑いのは嫌いだけど、夏はやっぱりか~っsunと暑くなくちゃ寂しい(暑いの嫌いだから、暑かったら暑かったできっと文句を言うと思うけどbleah)。
第一、こういうもやもやした湿気でハンパに暑いのはもっとも苦手だ。何かに押し込められて、上から蓋をされた気分。
TVで見た映画(題名はどうしても思い出せない)。近未来のどこかの国、人口が増えすぎたから子供を生んではいけないと法律で決められている、しかしある夫婦が内緒で子供を作った、やがてそれがバレる、一家は透明の箱か何かに押し込められて空気を抜かれ、という刑罰を受ける(なんという残酷な刑罰!!)。こういう気候のときはいつもその映画を思い出して、体も気持ちも重くなる。
せめてテンプレートだけでも明るい夏らしく、と向日葵に変えてみたら、文字がとても読みにくい。そこで、再度変更。以前にも使ったことのあるお気に入りのハート・ビートでドカンと青空に飛び出す気分になろう!! と張り切ったけれど、今度は右サイドに並んだ文字がまっ赤っ赤で暑苦しいwobbly 結局、このサマーキャンプに落ち着きました(一番下までドラッグしてみてね)。
夜中に何やってんだろう、私……

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2009年8月10日 (月)

第7回亀治郎の会千穐楽・2

「忍夜恋曲者(しのびよるこいはくせもの)将門」
当日発表の秘密の演目がこれ。プログラムもその部分は終演後まで開けるなとシールで閉じてあるほどの念の入れよう。後で開くと、瀧夜叉は女方なら誰でもやってみたい役と、亀ちゃんが解説に書いていたが、なるほど、瀧夜叉は女としての色気、かっこよさ、妖術使いとしての不気味さ、そして将門の遺児としての悲しさ、怒りの強さ等、色々な要素をもっており、徐々に発散していく面白さもありそうだ。
この演目は、時蔵さんで見たことがあり、瀧夜叉の拵えとか蝦蟇の妖術を使ったとか、その程度の記憶はあるのだが、大半忘れていたcoldsweats02 場内闇に包まれる中、花道両側から蝋燭の火がスッポンに向けて近づいてくる。私の席からはスッポンのあたりがちょっと盛り上がっているのが闇を通して見え、何か出てくるなと期待していると、その盛り上がりは傘で、それを手にした瀧夜叉がす~っと現れる。花外でも時々は見える、まさに目の前にある瀧夜叉の妖しく美しいこと。
本舞台へ出ると、そこは将門の古御所。歌舞伎座で見たときは、もっと立派だったが、今回のような陋屋めいた屋敷も悪くない。その中に大宅光圀がいるのだが、花外の席からは、瀧夜叉が後ろ向きに立って拵えをいじっているので、光圀の姿が見えない。もちろん、残っているのはもう段四郎さんしかいないのだから、それが段四郎さんであることはわかっているのだが、いざ初めて目にした光圀の段四郎さんがあんまり若々しくて勇ましく、びっくりしたsign03 だって、段四郎さんって、最近枯れた老け役か、瀬尾や玄蕃のような悪役が多かったんですもの。本当は、「身替座禅」で親子の夫婦役が見られるかと思っていたのだが、そうか、スーパー歌舞伎を経験した親子はケレン味のあるこちらで共演するのがふさわしいかもしれない、と思った。
段四郎さんは亀治郎さんとの呼吸が時にやや遅れがちではあったが、軍物語の場面など、きっちり決まっていてカッコよかった。
さて、瀧夜叉の正体が明らかになってからは、蝦蟇と段四郎さんとの立ち回りが面白い(きれい)。蝦蟇と一緒の宙乗りもあり(この間ずっと刀を振り回している)、相当体力を使うだろう、なんて余計な心配をしてしまった。屋台崩しは従来と違って、ドリフの「全員集合」のイメージで崩すようにしたそうだ。なんと、ドリフでもあれをやっていたのは金井大道具さんなんですって!!
段四郎さんを放した蝦蟇はどこへともなく去り、定式幕がしまる。やがて、スッポンから蝦蟇がせり上がる。まさに私の目の前に大蝦蟇が!! 顔を片方ずつの手でこすってみたり、愛敬もあるが、基本両生類苦手な私にはやっぱり気味が悪い。大蝦蟇を相手に花道で立ち回りを見せるのは力者の尾上音之助さんと市川段一郎さん。音之助さんは蝦蟇の飛び越しを見事に見せた(花道での飛び越しって、凄いワザ)。
蝦蟇の中から瀧夜叉が出てきて、音之助さんと段一郎さんの段違い背中に乗る(音之助さんは跪いて、段一郎さんは中腰で背中を差し出す。つまり2人の背中の高さは違う。高さの異なる背中に亀治郎さんが片足ずつ乗せる)。これも狭い花道でのこととて、かなり危険を伴うワザだ。花外では亀ちゃんの顔を見ることはできず、しかし下になって瀧夜叉を支える2人の力を目一杯感じ取った。それに、まさに目の前(上と言うべきか)で繰り広げられる立ち回りのは迫力はハンパじゃない。力者を倒したあとは、瀧夜叉が六方で花道を引っ込む。
このラストは亀ちゃんのオリジナルらしい。

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第7回亀治郎の会千穐楽・1

89日 第7回亀治郎の会千穐楽(国立劇場小劇場
09081001kamejiro めでたく満員御礼の千穐楽。当日券を求めて来られたらしいおばさまがお1人、仕方なく帰られたのがお気の毒だった。
振り返ってみると、去年は亀治郎という役者の華やかな才能が前面に押し出された感じだったが、今年は意表を衝いた共演者の起用で共演者の意外な味がうまみとなって、亀治郎を支えたような気がする。
「お夏狂乱」
実は私、「保名」にしても「椀久」にしても「隅田川」にしても、狂乱ものはちょっと苦手である。自然に眠くなる。このお夏も、本来なら危ないところなのだが、珍しく2度ともほぼ瞼が落ちることなく見ることができた。子供たちや馬士、巡礼との絡みがあったからだろうか。
初日はただ寂寥だけを覚えたお夏だが、今回はお夏の喜びの表情を窺い知ることができたような気がする。しかし清十郎と思い込んで駆け寄るときの嬉しそうな表情など、かえって哀れを誘う。
酔っ払い亀鶴さん、花道の下から「お~とっとっとと」と手を伸ばして支えてあげたくなってしまったゎheart04

ラスト、日暮れのひなびた風景の中で巡礼が気の毒そうに手を合わせる中、「清十郎~清十郎~」と悲しげな声で清十郎を求め、どこへともなく彷徨い去るお夏。悲しくも実に美しい情景だった。
前回、それと意識せずに見逃してしまった下田澪夏ちゃんheart04を今回はしっかり見た。いたずらそうな目をくりくりっとさせて、悪童ぶりが小憎らしい。ひところふっくらしていたけれど、すっかりスリムになって、可愛さが一段と増していた。子役として出演できる期間は限られているだろうけれど、出られる間はどんどん歌舞伎で活躍してほしい。
「身替座禅」
亀三郎さんの玉の井が悲しそうで、なんだかこっちも泣きそうになってしまったsad。若い夫婦に侍女千枝・市川段之、小枝・市川澤路というベテランが上品かつ軽妙な演技で存在感を示した。
座禅をしていなかったことがバレちゃった右京が玉の井にする言い訳に「筑紫の五百羅漢へ参った」の「信濃の善光寺へ参った」のというのがあるが、今回は善光寺ではなくて「風林火山の武田神社へ」になっていたbleah(初日は普通に善光寺だったと思うよ)
そうそう、鳴物に傳左衛門さんがいらっしゃった。ということはやはり2日間は歌舞伎座と掛け持ちだったんだ。でも、初日にいらした傳次郎さんは今回はいらっしゃらなかった。夜の部はお夏の後の幕間が昼の部に比べて10分長い(40分あった)のが不思議だったのだけど、もしかして傳左衛門さん待ちのため? 
長いので2へ続く。

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2009年8月 9日 (日)

大地の神も喜んだ

ビビりました。地震shock
国立小劇場は「亀治郎の会」、最後の演目で、ぐらぐらぐら。長く、強い揺れ。客席はざわめき、舞台に設えられた陋屋の壁が2~3枚落ちる。それを見て、わがボロ家が心配になり、気が気じゃなかったけれど、舞台で泰然と芝居を続ける亀治郎さんと段四郎さんの姿に、「これじゃいかん」とやがて私も舞台に集中したのでした。
先にネタバレになってしまうけど、カーテンコールの口上で、亀ちゃん「(千穐楽の熱い舞台に)大地の神も喜んだ(興奮した)」。
帰宅したら、家も無事で一安心。
歌舞伎観劇中の地震は2回目か3回目だけれど、おおごとにならなくてよかった。

かりん様のコメントをいただいて、そうだ「大地の神の祝福」ではなく「大地の神も興奮」だったか、というわけで、タイトルも内容も少し変更しました。ごめんなさい。こっちも興奮してすぐに忘れちゃうものだからcoldsweats02

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納涼歌舞伎第二部

88日 八月納涼大歌舞伎初日第二部(歌舞伎座)
第一部に引き続き、第二部も観劇した。
09080905kasanegafuti 「真景累ケ淵 豊志賀の死」
怖かったです。夏にエアコンはいらない、怪談があればと思います。歌舞伎座のエアコンと怪談の怖さで、上着がほしくなります(もっとも、私はとても怖がりだから)。どなたかが「勘三郎はもっとしつっこくて怖かったわよね。でもこのくらいがいいわね」と話しているのが聞こえたが、私にはこれで十分。
顔に腫れ物ができてしまった豊志賀(福助)の新吉(勘太郎)に対する甘えや嫉妬がおかしみを誘うと同時に、恐怖も呼び起こす。新吉がうわっと飛び上がると、こちらも思わず声をあげてしまい、新吉と一緒になって怖さを味わうのだ。ラストは、予想通していた通りになったにもかかわらず、絶叫してしまったshock
勘三郎さんが噺家・さん蝶で登場。特別出演みたいな感じだったけれど、新吉が留守の間の豊志賀の様子を語るところなど本当に落語を聞いているような気分になった。
新吉に思いを寄せるお久(梅枝)が可憐で愛らしく、いざとなると積極的なのが面白い。2人で駆け落ちしそうな雰囲気だったが、その後どうなったのだろう。
怪談はあまりネタバレするとつまらないので、この辺で。
09080906hunabenkei 「船弁慶」
苦手中の苦手、でも絶対克服したい苦手。今回はかなり頑張ったと思う(見るたび、徐々に頑張っているつもり)。弁慶が名乗りをあげた後の長唄なんかちゃんと歌詞も聞き取っていたのに、いつの間にか危なくなってきた。で、静の舞はやっぱりちょっと沈んでしまった(この部分が鬼門なのだ)。というわけで、この演目についての感想はいつもにも増して稚拙な表現しかできず、ご容赦。
勘三郎さんの静は、これまでで一番能面っぽくなかった。福助さんの義経はおっとりしながらきりっとしたものも感じさせ、また静の舞をじっと見つめる表情に愛と悲しさが溢れていて、感動した。今までの義経の中で一番好きかも。
橋之助さんの弁慶は、力に満ちていたけれど、顔がちょっと意地悪に見えた(私の偏見です、ごめんなさい)。
家臣の中では亀井六郎の松也クンと伊勢三郎の新悟クンが台詞がよかった。片岡八郎の巳之助クンは声がひっくり返ってしまったのが残念。駿河次郎の隼人クンはまだまだ。もっともっと勉強してほしい。
舟長の三津五郎さんがカッコいい(最近、すっかり三津五郎ファン)。櫂を持つ手の返しがとてもきれいだった。高麗蔵さんも動きがきれいなのだが、手があまり返っていなかったように見えた。亀蔵さんはちょっと慌てる場面があったかな。
知盛からは悲しみとか怒りを感じたものだが、今回は私、何を見ていたんだろう、あまりそういうものを受け取れなかった。

知盛の幕外の引っ込みのとき、「大中村」という掛け声が聞こえた(あまり注意していなかったのだけど、そう聞こえた)。そして、さあこれから、と勘三郎さんも太鼓方も笛方も、そして客も息を詰めた緊張の一瞬、「たっぷり!!」と又声がかかり、なんとそれで客席に笑いが起きてしまったshock しかしみなさん顔色ひとつ変えず、見事な引っ込みを見せてくれたのはさすがだ。
そうそう、「船弁慶」の幕があいたら、田中傳次郎さんと傳左衛門さんの姿があったの!! あれ、このお2人は亀治郎の会じゃなかったの? ひょっとして掛け持ち?  それとも歌舞伎座がまだ始まらない初日だけの特別出演? 掛け持ちだとして亀ちゃんのほうは昼夜あって、そうできる時間なの? 計算してみようかと思ったが、時間も数字も苦手だから面倒くさい。今日亀治郎の会に行ってみればわかることだ。
<上演時間>「累ケ淵」65分(15001605)、幕間25分、「船弁慶」65分(16301735
第三部の開演が1800。ってことは、入れ替えに30分もないんだ。歌舞伎座ってすごい。

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納涼歌舞伎第一部

88日 八月納涼大歌舞伎初日第一部(歌舞伎座)
09080901syoniti

やっぱり歌舞伎座はいい。
09080902kokiti
「天保遊侠録」
小気味よさに胸が熱くなり、また情に泣かされた芝居だった。
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石、無役の貧乏旗本、これまで道場荒らしなどで稼いできた勝小吉が、優秀な息子・麟太郎(宗生ちゃん、もう少しだ)を立派に育てるためについに御番入りを願うことになる。そのための振る舞い、つまり接待の日の出来事を描いている。
豪快かつ短慮、かわいい息子のために屈辱を忍んで忍んで、しかしついに堪忍袋の緒が切れ、大事な接待の場をめちゃくちゃにする。腐敗しきった役人たちに対するそれは正しい怒りではあるが、世の中それでは通らない。収拾がつかなくなるかというとき、小吉の義理の姉が見事にその場を収める。
橋之助さんは豪快さもいい男ぶり(さぞやモテるべし)も小吉にピッタリで、カッコいい。貧乏旗本としての悲哀、屈辱、怒り、息子への愛情、すべてに小吉の中に入っていくことができた。
小吉の甥でこれまた貧乏、かつ無骨物の松坂庄之助の勘太郎さんとのコンビが実にいい(実生活でも叔父甥だから、ってこともあるかしら)。おどおどと自分に自信のない青年が「化け物」とバカにされたことにより怒りに目覚め、酔っ払い役人たちに向かっていくところなどは、勘太郎さんの本領発揮な感じである。
あっちこっちに気を使い、コマネズミのように動き回る接待役の橘太郎さんが、いかにも小役人らしい味を出していて絶品。はじめ黒の紋付を着ていた小吉に唐桟を着るように指示するときの、斧定九郎じゃだめ、すし屋の弥助になれという台詞が効いている。
小吉の若かりし頃の恋人、小吉に捨てられて今は売れっ子芸者となっている八重次の扇雀さんがきれいで、小吉への忘れられない思いが募る女の細やかな感情がよく現れていた。
しかし、何といっても存在感も説得力も抜群なのは小吉の義理の姉、中臈阿茶の局の萬次郎さんである。きっぱりとしたその姿勢、やわらかい口調ではじめ相手を立てながら、小吉が吐いたのでは通用しない正論で腐敗役人どもをやりこめ、かつ小吉の顔も立ててやる。それも地位があるからこそかもしれないが、小吉が貧乏をかこつているのは、たまたまそういう家に養子に来てしまったゆえのこと、あなた方が威張っていられるのはたまたまそういう家に生まれたからで、人間の質には関係ない(正確ではないが、そんなようなこと)という阿茶の局のやんわりと小気味がよく強い主張を聞いていたら、綱豊卿に覚えた興奮と感動を思い出した。この作品、同じ真山青果だったのだ。
途中からずっと涙が滲んできたが、ラストではそれが溢れた。

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2009年8月 8日 (土)

十月歌舞伎座演目

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写真が悪くてごめんなさい。
urasimaru様からご指摘いただくまで気づかなかったのですが、松緑さんのご長男が初お目見えなんですねhappy01

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亀治郎の会幕間時間、老婆心

忘れていたことが次々とcoldsweats01
幕間の残時間表示にご注意を。
歌舞伎座などと違って、残時間が減らないのです。いい加減たってからもまだ「残り30分」の表示に慌てて時計を見るとあと5分だったりしてcoldsweats02
その後減るようになったかどうかわからないけれど、もしずっと30分のままだったら、くれぐれもご油断なく。
もっとも、そんなことで慌てるドジは私だけかもbearing

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そのまんまゆず、発見!!

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見つけました!!
昨日、半蔵門駅前のサンクスでscissors
ネット情報どおりだったんですね。
3種のゆずの中で一番酸味が強いかも。う~ん、ほんと、こういうのって一度口に入れ始めるとやめられない。

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2009年8月 7日 (金)

亀治郎の会、追記

今、突然思い出したこと。
最後の演目が拍手の中、終わって定式幕が引かれる。拍手は鳴り止まない。カーテンコールを求める拍手だ。
いやあ、それはないでしょ。
案の定、しばらくしたら緞帳がおりて場内が明るくなり、終演のアナウンスが入った。それで拍手はあっさり引いたが、千穐楽はそうはいかないかもね。
そういえば、定式幕はこの最後の演目だけだったような気がする。緞帳だと、私の席からは舞台袖の奥で動く大道具さんなんかが見えちゃうのだ。定式幕にはそういう隙間はなかった。

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第7回亀治郎の会

87日 亀治郎の会初日(国立劇場小劇場)
あんまり色々バラしてしまうと、これからいらっしゃる方の楽しみを奪ってしまうので、速報程度で(千穐楽にもう一度行く予定)。
「お夏狂乱」
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時開演予定で、「まもなく開演です」のアナウンスがあり、場内静まり、柝が入ってもなかなか幕があかない。柝も間隔がひどく長くて、幕の中で一生懸命準備したり誰かが指示を出している声が聞こえてくる。でも客席はじ~っと開幕を待っている。こういう時間帯ってなんとなく気まずい感じだ。どうしちゃったんだろう、と訝る気持ちと、まだ始まらないからとおしゃべりを再開するのも憚られる気持ちと、なんともくすぐったい10分近くがたって、やっと幕があいた。
初見です。「保名」の女性版という感じでしょうか。いや、保名には幻想的な美しさがあったが、お夏には救いのない現実感があった。保名が榊の前の小袖をもって狂乱するなら、お夏は清十郎が似合ったという笠を見ると、清十郎がいるのではないかと狂乱する。
お夏の狂乱には清十郎に対する情念のようなものが溢れているのかと思ったら、全然そういうものはなく、ただただ寂しさ、不安、頼りなさが切々と伝わってくる。この寂寞感は正直、見ているうちにつらくなってくる。
お夏をいじめる子供たちが生意気で、お夏の哀れさが増す。
つらくなってきたところへ、酔っ払いの馬士が登場して、少しほっとした。亀鶴さんが軽妙な動きを丁寧に見せて、なんとも可笑しい。とっくりから酒を飲む時の口の脇の筋肉の動きが実にリアルで、本当に何か飲んでいるんじゃないかと思ってしまった。
「身替座禅」
歌舞伎としての上演回数も多いためか、さすがに初演の初日とは思えない出来の良さだった。亀治郎さんの右京は愛敬たっぷりで、見たことはないものの猿之助さんを彷彿させる。亀治郎さんの一挙手一投足、表情の一つ一つに客席から大きな笑いが起こっていた。
奥方玉の井は亀三郎さん!! これまでに見た玉の井の中で一番美人かも。ちょっとゴツさはあるが、そのほうが玉の井らしくていいだろう。あの凛々しいお声がどうかと思ったが、全然違和感なく、気持ちよく聞くことができた。怒ったときの迫力はすごいが、右京がまだ帰らぬかと心配げに見やるところなど、可愛らしさと愛情の深さが感じられて、この奥さんの本来の性格が現れていると思った。
亀鶴さんは太郎冠者。さっきの馬士といい、軽妙なちょっと三枚目の入った役が持ち味ではあるのかもしれないけれど、二枚目でも見てみたいわ。
傳左衛門さんと傳次郎ご兄弟が同じ舞台に揃われて、「おお豪華」とそちらにもちょっと気をとられました。
秘密の演目
当日発表のお楽しみ演目だから、これについては今回は書かないでおきましょう(亀治郎さんが登場したらすぐに何の演目だかわかります)。
初日のぎこちなさはあったけれど、大変面白かった。
<上演時間>「お夏狂乱」43分(11001143)、幕間30分、「身替座禅」58分(12131311)、秘密の演目53分(13411434

今日はずいぶんおしているなあと思ったが、最終的には10分程度か

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さあ、8月が始まった

今日から私の8月が本格的に始まります。
では、トリオ・ザ・亀を楽しみに、国立へ行ってきま~す。

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2009年8月 6日 (木)

月影 禅

って知ってる?
7月に「ジョニー・ゲップを探して」という作品で小説家デビューを果たした高校生。
なんと、その正体は、元ジャニーズJr.の「カトカン」こと加藤冠sign03
私はもうジャニーズ系に夢中になるような年でもないから(あ、でも嵐は好きcoldsweats01)別にどうということはないのだけど、ほぼ毎週見ていた「百識」でカトカンには一目置いていたのだ。いつのまにかいなくなっちゃったなあと思っていたら、事務所をやめて作家デビューしていたなんて!! へえぇぇぇと驚いた。
それだけでなく、小学生時代に雑誌に連載をもっていたとか、R-1グランプリで準々決勝までいったとか(ユーチューブのプロモーションはあまり面白くないbleah)、へえぇぇぇ度はますますup
あんまり驚いたから、記事にしましたcoldsweats01
本と著者についてはココ

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そのまんまゆずを探して

そのまんまゆずっていうお菓子がおいしいよ、と娘から聞き、そういうものにはすぐ飛びつく私、早速調査。娘がどこで買ったか忘れちゃったと言うし、私は現物を見ていないので、まずどんなものかネットで調べた。ところがこれが意外とみつからない。ブログで取り上げられたりしているのを辿り、どうやらライオン菓子株式会社の商品らしい(ライオンといえば「♪ライオネスコーヒーキャンデ~♪」の会社だ)。そして同社の「そのまんまレモン」という商品の姉妹品らしい(そのまんま、というから宮崎県の特産品かと思ったbleah)。ということがわかった。ところが、ライオンのHPにある商品ラインアップには見当たらないのだwobbly
もしかしてすごくレアな商品なの? どこで売ってるの?
さらに調べると、サークルKサンクスで売っていたという情報を見つけた。
さて、そこからはフィールドワークrun とりあえずスーパー2軒、100円ショップ2軒、コンビニ2軒(サンクスももちろん含む)をまわってみたが、無駄な努力だったbearing
仕方なく類似品(と思われる。何しろ本物を知らないのだから)を手に入れ、当面はそれで満足することにした。
要するに、ゆずの皮を砂糖漬けにしたドライフルーツなんだけど、私は好きです。ブラックペッパーをかけて食べるというバリエーションも、意外とイケる(からいもの好きの私には、もうちょっとペッパーの量が多くてもいいかな)。
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で、ゆずを探している時にマンゴーのドライフルーツを見つけ、何となくこれも買ってしまった。口に入れたときはあまりピンとこなかった(甘い、とにかく甘い)けれど、後になってじわ~っとマンゴーの味がきた。
09080602dryfruits

ソフトドライフルーツっていうのは食べ始めるとやめられなくなりそうで、自分にしっかり言い聞かせないと。だって、どれも、お値段がけっこういいんですものcoldsweats02

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2009年8月 5日 (水)

2010年2月、博多座は

来年2月の博多座は花形歌舞伎(ラインアップ早いね)。
染五郎heart04 獅童heart04 亀治郎heart04出演、となれば行かないわけにいかないじゃない。
でも、来年のことなんて、まだどうなるかわからないし、チケット発売は12月12日だっていうから、慌てる必要はないか。
この前ほとんど使っちゃったマイルairplane、どのくらい回復したかしらcoldsweats01

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再放送サマサマ

最近(ってわけでもないけど)、本当にぽんぽんぽんぽん物事を忘れる。
今朝、新聞のTV欄を見て「うへっshock
体育会系「歌舞伎部」の再放送ってあるではないの!!
自分で記事にしておいて、す~っかり忘れていた。毎朝TV欄は歌舞伎関係の番組がないかどうかだけ、目を皿のようにしてチェックするのに、なぜ気づかなかったのだろう。
あ~再放送サマサマhappy02 早速録画予約を入れたことはもちろんのことです。

ところで「蛮幽鬼」のチケット、忘れずにすんなり取れたけれど、スタンバイ状態から10時ちょうどに「関東の劇場公演を見る」に入れるようにしてほしいゎ(色々文句ばっかり、我儘な客だcoldsweats02)。

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「蛮幽鬼」発売日

明日は(じゃない、もう、今日デス)、「蛮幽鬼」の発売日。
見ようと思っていらっしゃるゴールド会員さんはお忘れなく。
という私が一番忘れそうで不安だから、こんなエントリーをしてみた、というわけcoldsweats02
それにしても、演舞場は五右衛門に続いて、まだなんだかよくわかっていない演目(「みどころ」が発表になっていないんだもの)のチケットを買うことになるんだわ。でも、狙っていた3階B席は松竹の扱いがないのよねwobbly 

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2009年8月 4日 (火)

奇想の王国 だまし絵展:仮レポ

723日 奇想の王国 だまし絵展(Bunkamura ザ・ミュージアム)
前から見たかったが、わざわざ渋谷に行くのは億劫と腰が引けていただまし絵展。「桜姫」の後、珍しく直帰しなくてよかったので、見てきた。記録し忘れていて今さらだけれど、自分の記憶のためにもやっぱりざっと残しておくことにしました。ただ、図録を買って記憶を辿るつもりが、「桜姫」のプログラムが高くて、こちらは躊躇してしまい、もう日も経ったことだし、正確な記録はできないかも。ということで仮レポとしておきます。

え~、そもそも「だまし絵」というとエッシャーの不思議な絵とかアルチンボルトのかの有名な「ウェルトゥムヌス2世」とか、額から飛び出して本物のように見える絵とか、その程度の知識しかなかった私、さまざまなだまし絵を見て、「へ~、これのどこがだまし絵なの?」とよく理解できない作品もあった。
しかし一番有名であろう「ウェルトゥムヌス2世」の本物が見られたのはちょっと感激である。しかも、この絵のどこに何の果物が描かれているかという細かい設計図(?)のようなものが展示されていたのに驚いた。どんなにか大変な作業だったろう。
横長の、一見何が描かれているのかわからない「フェルディナント1世」(エアハルト・シェーン)。これは右だか左だか忘れたけれど、真横から見ると人物画になっていることがわかる。また、真ん中に棒状の鏡を立てて、そこに写して見る絵画は日本のだまし絵。歌川国芳の「みかけはこはゐがとんだいゝひとだ」は、さまざまな人物像を組み合わせて1人の人の顔を作っている。何かにしがみつくように後ろ向きになっている人の背中からお尻にかけてが鼻になっているのがグロテスクなおかしさがある。
楽しかったのは影絵である。手でつくる影絵ではなく、人がその形になっている。日本のだまし絵なんていうのは初めて見た(絵そのものは見ている可能性はあるが、いわゆる「だまし絵」というジャンル分けされたものをそれと意識して見る、という意味で)。

終わりのほうに、建物が動いて見えるという、ちょっと酔ってしまいそうな絵があった(タイトルは残念ながら忘れてしまった)。思わず見入って、その仕組みを調べたら、建物の凸面と凹面のどちらかに焦点を合わせると絵が揺れて見えて、その反対に焦点を合わせると、安定して見えるのではないかということがわかった。
そうそう、本城直季の「small planet」は、今あちこちで話題になっているようで、本物の町を撮影しながらミニチュアのように見えるという不思議な写真。こんなの、私も撮ってみたい。


う~ん、この程度の記録では全然ダメだ。これはもう一度じっくり見に行ったほうがいい。芝居のあとにそそくさと見ようなんていうのが間違っていたのかもしれない。何とかスケジュールを組んで、見直してきたい。そうする価値は十分あると思う。でも、仮レポのまま終わっちゃったら、ごめんなさい。

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2009年8月 3日 (月)

哀悼、古橋広之進氏

古橋広之進氏が急逝された。
私は古橋さんの活躍を実際に目にしている世代ではないが、日本の水泳を世界レベルに引き上げ「フジヤマのトビウオ」と賞賛された方だということはもちろん知っている。しかしこのたびの報道で、とてつもなく偉大な方だったことを改めて知った。
ローマへ出発する前から体調があまりよくなかったようで、立場上無理して出かけられたのかなぁとお気の毒にも思う。古賀選手の金メダルに大変喜んでおられたとのことが、悲報に接した私の中でのせめてもの慰めである。
心よりご冥福を祈ります。

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水が使えないということ

今日は朝から水が使えない。
下水工事のためなんだけど、朝8時からほぼ1日中ということで、8時前にはみんなでトイレに駆け込みcoldsweats01
父は母の施設に一泊させてもらうことにした。
たった1日だけれど、水が使えないということは不自由なだけでなく、とても不安な気持ちにさせる。
災害等で水を自由に使えない生活を何日も強いられる方たちはどんな気持ちでおられるのだろう(もちろんその大変さは水の問題だけではないが)と、思いを馳せるのである。

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勝てる要素が見当たらない…墜ちるレッズ

82日 対清水エスパルス戦(埼玉スタジアム、1803キックオフ、45,186人)→01で敗戦
09080301vsespulse 09080302vsespulse
今のサッカーがフィンケのサッカーであるなら、この先勝てる見込みはない。

まず、つなげばいいってもんでもないだろう。つなぐサッカーが生きるのは、時にドリブルで持ち上がる選手がいるからであり、時に立てパス1本がすっと入るからではないだろうか。今みたいに、何がなんでも回していたら、相手は守りやすいし、あれだけゴール前を固められたらただその周りを徒らに回すしかない。カウンターの楽しみもない。
そして、シュートをしない。それは一つにはボールを回してばかりいるから突破口が見つからないのであり、また一つには失敗を恐れるからである。はずしたっていいではないか。キーパーが弾くかもしれない。DFが触れてコーナーを獲れるかもしれない。攻めなくてはチャンスは生まれないのだ。去年さんざんこき下ろしたエジが今年は違うぞと思わせてくれたのに、最近去年に逆戻りだ。
0点におさえれば負けないかもしれないが、得点ゼロでは絶対勝てない、ということを監督も選手もわかっているのだろうか。なぜ、自分でシュートしないannoy チャンスと見たらゴールを狙うのは原口元気と山田間直輝くらいなものではないか。

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つ目は選手起用。一昨年まであれほど献身的だった啓太が去年に続きまったく精彩を欠いている。いや、ガンになっている。今日だって、啓太を引っ込めたとたんに全体の動きがよくなったではないか。交代が遅すぎるよ。啓太がいなくなったあとの怒涛の攻め。もっと時間があったら、あるいは…と悔やまれる。
結局、レッズは闘莉王のチームなのかもしれない。何かと問題もあるけれど、勝負に対する強い気持ちが感じられるのは闘莉王だけのような気がする。
ナビスコを含めて同一チームに2連敗。この先勝てる要素も見つからず、実に気分の悪い敗戦であった。
ところで、あんなにつるっつるっ滑っていたのはスパイク選びに問題が
あったんじゃないの? 失点のきっかけも啓太のつるっだったものね。

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2009年8月 2日 (日)

行きたい一巴太夫さんの会

常盤津一巴太夫さんの会の情報をだいぶ前にkirigirisu様のところで知り、日程をあけて待っていたのに、その後なかなか詳細が明らかにならなかった。昨日、六条亭様のところに伺ったら嬉しいことに待ち望んでいた詳細が掲載されていた(エントリーは7月31日)。さらにまた、東京新聞夕刊にも見事な眉毛の一巴太夫さんのお写真入りで情報が出ていた。
やはり見たい・聴きたいのは第二部。しかし午後7時開演では難しいかなぁと迷っている。とりあえず主宰者に問い合わせたところ、終演は910分くらいを目安にしているとのこと。それだったら、行かれるかも…。豪華な顔ぶれだし仁左様の三味線を聞きたいし。やっぱりチケットとろうかな…。

一巴太夫さんの会の詳細はココ

はは、リンクだらけになっちゃったcoldsweats01 なお、東京新聞のWebではお写真は出ていません。

part1の「見ました」、更新しました。一口コメント、サボりましたcoldsweats02

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2009年8月 1日 (土)

深夜の感動:入江選手銀メダル

入江陵介選手が200m背泳で銀メダル。
おめでとうでもあり、残念でもある。
幻の世界記録になってしまった15286を上回る15251。もう水着に文句を言わせない立派な記録である。
しかし上には上がいた。ピアソル、強すぎる。100mで予選落ちの悔しさを驚異の世界新で晴らしたピアソル、すごいとしか言いようがない。優勝を狙っていた入江にしてみれば、「負けた」と思ったに違いない。レース終了後の表情がそれを物語っていた。
負けは負けだけど、私はやっぱり入江選手を讃えたい。ピアソルに体1つ離され、ロクテに次いで3位で折り返した150m。そこからの入江は本当に素晴らしかった。実を言うと、もうガマンしきれずに放送直前にネットで結果を見てしまったの(そこまでガマンしていたのに、根性なしな私coldsweats01)。だから、落ち着いて見ていられたんだけど、結果を知らなかったら、深夜に騒いで、また息子に怒られただろうな。
レース後のインタビュー。入江選手の表情は複雑ながら、爽やかだった。何より、金を取って裏でサポートしてくれた人たちへの気持ちを表したかったとちょっと涙ぐんだ大きな目が印象的だった。そういう周囲への感謝の気持ちがあるからこそ、第一人者と言われる人になるのだろう。
古賀選手も入江選手も素敵な好青年である。そして表彰台のピアソルの笑顔も素敵だった。

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