« 2度目のランチ | トップページ | 文句なく楽しかった納涼第三部千穐楽 »

2009年8月28日 (金)

みんなのヒーロー五右衛門、千穐楽

827日 「石川五右衛門」千穐楽(新橋演舞場)
09082801goemon
前回は3階上手、千穐楽は最前列ながら上手、一度はつづら抜けを近くで見たいものだと願いながら、日程等もありその願いは格別強いものではなかったのだと自分でも思う。3120番あたりが出たときはずいぶん心惹かれたが、ついにぽちっとすることはなかったし。ところが、やはりすでに一度3階で見た友人が千穐楽にも行きたいと言い出し、事態は変わった。林檎様の押しもあり、かなり本気で戻りをチェックすると、花横が出たのだ。何列目で見るのが最善なのかわからなかったけれど、ちょうど七三のあたり、実際に見たらベストといってもいい席だった(ちなみに、最前列に座った友人は、ツケの迫力の直撃がスゴかったと言っていた)。
前回の記憶とか感想とかと今回のそれが違うところは、舞台そのものが変わったのか、私の記憶が曖昧だったのか…あるいは見る場所によって印象が違うのか。
発端の人形振りは、前回海老ちゃんの動きが少なすぎるのじゃないかと思ったが、今回はけっこう動きがあった。わかっていても最初からわくわくと期待をもたせる展開は見事なものだ。
海老蔵ショーだから、他の役者さんの出番が少ないのは仕方ないとして、猿弥さん、右近さん、七之助さん、市蔵さん、團十郎さん、みんな存在感があり、短い時間ながら強烈な印象を残した。猿弥さんの大きさ、右近さんの立ち回りのきれいさ、七之助さんの初恋を知った女の喜びととまどい、真っ赤な衣裳がとてもお似合い市蔵さんの時代に翻弄される人々を代弁する気持ち、團十郎さんの老獪さ。どの姿も脳裏にしっかり刻まれている。
前回よくわからなかった聚楽第の庭の場面。五右衛門がスッポンから登場しスッポンへ引っ込むことによって、現実のものではないことが推察された。それに茶々も、はじめは夢遊病のように庭を彷徨っていたから。ただ、やっぱり曖昧な気もまだする。長唄の歌詞に「夢うつつ」というのがあったし、後に五右衛門が「聚楽第の庭で見初めおうたが始まり(正確な記憶じゃない)」と言っていたし、「きぬぎぬの」というのも気になるけれど、まあその辺は明確に舞台で表現しなくてもいいのかもしれない。
茶々との場面になると、海老ちゃんの目がとろけるようにやさしくてheart04あんな目で見られたら、七之助さんだってどきどきしちゃうんじゃないかしら、なんて思ってしまうcoldsweats01 それにしても七之助さんの美しいこと、まるで花のよう。
團十郎さんが花道を出てくるのを間近で見たら、ドジョウひげっていうのかナマズひげっていうのか、その効果もあり、けっこうスケベそうな顔をしていたから、思わずニヤリとした。やっぱり團十郎さんは大きい。何もかも包み込む大きさがある。
親子の名乗りの場、前回と同じくさかんに笑いが起きていたが、今回は私も笑った。そういう展開もだが、肝を潰させようとした五右衛門の思惑がはずれ、逆に肝を潰されたかっこうになったのが可笑しかったのだ(前回も気になっていたのだけど、五右衛門のお母さんは明の将軍の姫君だったのね)。
さて、大詰に入ると、もう海老ちゃんのセリフ一つ、動き一つ、そのたびに拍手が起こるという感じ。拍手とツケで場内大興奮。
激しい立ち回り(花道での立ち回り、私も大興奮)、とくに金のシャチとの戦い(刺した刀が曲がっていた)は相当な体力を要すると思うが、海老ちゃん、その後でも息もきらしていない。

さかんに見せる見得では目がぐ~っとふくらんで、これを毎日何回も、そして3週間も続けて大丈夫だったんだろうかと心配になったくらい(前に、睨みをやると目の毛細血管が切れるって言っていたんだもの)。
これまであまり花横の席は取ったことがなかったが、海老ちゃんが花道に立つと、まるで海老ちゃんを独占しているみたいな気分になったsmile 顔の毛穴、掌の筋、足の指の毛まで見えるんだもの。そうそう、荒事のお約束として、ちゃんと足の親指が立っていたのを見たときは嬉しかった。つづらから抜けて宙を飛んでいる時も、ずっと指は立っていた。ああ、ほんと海老ちゃんの五右衛門は、私のヒーロー、いやみんなのヒーローだったわheart04

おまけ1五右衛門処刑を嘆く講中(文字、合ってるかしら)の女たち、五右衛門の二枚目ぶりを賞賛して「つたやネット宅配レンタル、お~いお茶の市川海老蔵に似たいい男」と言っていた。
おまけ2お昼の幕間に勘十郎さんをお見かけした。よっぽどこの前の「趣向の華」は素晴らしかったと声をかけようかと思ったけれど…なかなか勇気が湧かないものだ。
おまけ3舞台写真入りの筋書きと、舞台写真を4枚買った。前回の席には桜の花びらが飛んでこなかったけれど、今回はたっぷり舞っていた。

|

« 2度目のランチ | トップページ | 文句なく楽しかった納涼第三部千穐楽 »

歌舞伎ミーハー観劇記」カテゴリの記事

コメント

お久しぶりに伺わさせていただきます〜。
海老さまの「五右衛門」、とても興奮されたと思います!チラシのカッコイイ海老さまを見て、私も行けないのがくやしいほどでしたから。間近で観たドキドキ感が伝わってきますheart04足の指までわかっちゃうんですね〜(笑)
最近海老蔵さんオーラがますます出てきたようですね。これからもいい役者としてより磨きがかかるんでしょうね。
(CMひそかに楽しみにしてるんですhappy02

投稿: かりん | 2009年8月28日 (金) 14時17分

かりん様
こんにちわ。コメント、ありがとうございます。
花道のすぐ脇というか下というか、とても迫力がありました。まさに目の前に海老ちゃんの全身があるんですよ!! 最前列より距離が近いんですもの!!

「五右衛門」は、「雷神不動」のようにそのうち博多でもやるかもしれませんね。その時は博多に遠征したいな。「雷神不動」も行きたいのですが、日程的に絶対無理なので、今回は断念。かりん様もまだ観劇なさるかどうかお決めになってらっしゃらないんですよね。もしご覧になったらレポ、よろしくお願いしますね。
海老ちゃんのオーラをたっぷり浴びた千穐楽、思い出すと又早く浴びたくなって困ってしまいますcoldsweats01

投稿: SwingingFujisan | 2009年8月28日 (金) 14時40分

Swinging Fujisanは花横でいらしたんですね。知っていれば、オペラグラスで確認したかったわ(笑) 初回、2回目は興奮状態でlovelyしたので、千秋楽は冷静に観る予定でしたが、海老オーラにやっぱり大興奮! 女性の大向こうもずいぶんかかっていましたが、「海老さま!」にはやられましたね。←その気持ちよくわかる。

団パパもエロおやじ度(大変失礼)が少し増していたような・・coldsweats01
maroon6も海老蔵さんの親指にびっくり!3階からもはっきりわかりました。(試しに家でトライしてみましたが、全然だめでした)

maroon6も再演を熱望します! 

投稿: maroon6 | 2009年8月28日 (金) 19時42分

maroon6様
うふふふふ、先に花横と公表してしまいますとね、そういうこともあろうかと、うふふふふwink

そうそう、ずいぶん女性からの掛け声もかかっていましたね。私も勇気を奮って掛けてみたいと何度も思いました。海老ちゃんは7月8月の活躍で、すっかり「海老さま!」になりましたよね。
親指の立っている姿はカッコいいですね。役者さんにとっては当たり前のことかもしれないけれど、自然にすっと指が上がるって、大したものですよねえ。前回は私、指まで目がいきませんでしたが、3階からでも見えましたか!! 

團十郎さんのあの表情は、エロおやじ秀吉そのものでしたねえ(私、かなりビックリしました)。それだけに、息子に嫉妬することなく、茶々のおなかの中の子を孫と言い切れる大きさに心をぎゅっと摑まれたような気がしました。

「五右衛門」は海老蔵さんが古典にしたいと思っている作品ですから、きっと再演されると確信しています。それが名古屋でも大阪でも博多でも、必ず見に行きたい!!

投稿: SwingingFujisan | 2009年8月28日 (金) 21時11分

千秋楽に花横ですか!!羨ましいですぅ〜〜〜〜happy02
海老さまの汗はあびれましたか?catface
そうなのです。花横だと正に独占状態なのですよね〜♪親指も見れるし、荒事の場合は全身にみなぎっている力や緊張がするどい矢のようにピリピリ感じられますよね。

あの金シャチとの立ち回りは、「あり得ない〜!」という大らかさがいかにも歌舞伎!!という感じで、思わず笑ってしまいました。そういえば「鯉つかみ」という鯉と立ち回るお芝居もありますよね。勘三郎さんも「荒事なんて、あんなバカバカしいこと歌舞伎じゃなきゃあり得ない」と言ってましたが、歌舞伎のそんな所も大好きですsmile
私も奇遇にも舞台写真を4枚購入したのですが、金シャチとのショットを思わず買ってしまいました。そして親子共演ショットは宝物になりそうですhappy01
来年あたり、再演してくれないですかね〜?鳴神不動もそろそろ東京で又やって欲しい!!モナコも行きたかったです。。。

投稿: 林檎 | 2009年8月30日 (日) 10時30分

林檎様
こちらにもありがとうございます。
こちらのコメントを拝見する前に、「ボクら」のほうで五右衛門のことに触れましたが、そうなんです、おかげさまで花横が取れたんですよgood 
汗は思ったほどではなく(多分、六方にしても動き出しのあたりだったのでもう少し後ろだと浴びることができたのかもしれませんね)、でもはだけた胸に光る汗を見て、どきどきしました。迫力十分、私も今後海老ちゃんのときは一度は花横を狙おうと思いました。

歌舞伎のばかばかしい大らかさ、私もだ~い好きです。これぞ歌舞伎、って気がします。金シャチとのショット、私も買いましたよhappy01 
再演が早くも待ち遠しいですね。「鳴神不動」も同感。
モナコのチラシが出ていました。A5サイズの小さいものですが、行かれないならせめて、ともらってきました。TVでやってくれるといいのですが。

投稿: SwingingFujisan | 2009年8月30日 (日) 10時52分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1083822/31137112

この記事へのトラックバック一覧です: みんなのヒーロー五右衛門、千穐楽:

« 2度目のランチ | トップページ | 文句なく楽しかった納涼第三部千穐楽 »