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2009年10月15日 (木)

歌舞伎座10月昼の部再見

1014日 芸術祭十月大歌舞伎昼の部(歌舞伎座)
今回は3階から。最近、3階が居心地良くて、何となく「あ~、歌舞伎座にいるな」という気持ちを満喫する。やっと今頃になって、なんだけど。
3
階ではとくに、あの鯛焼きの餡の匂いがたまらない。今日はやめようと決心していても、誘惑にどうしても負けてしまうhappy02
そんなわけで、「河庄」の前に口にした鯛焼きクンのおかげで(かどうかわからないけど)すっかり心地よくなって、かなり快眠を得たsleepy でも、可笑しい悲劇なのか悲しい喜劇なのか、「河庄」は前回認識を新たにしたようにけっこう面白いと思う。駄々っ子のような藤十郎さんを見るのは決してイヤじゃないし、時さまはきれいだし。しかし、あの後、やっぱり2人は心中してしまうわけでしょう。小春の本心を知り、治兵衛を説得して安堵した孫右衛門の苦労は水の泡。そう思うと段四郎さん(今度はちゃんとセリフが入っていた)の「今夜はおさんとお前と子供と4人で水入らずで語り明かそう」(だったかな)、「今夜はお前のところに泊めてもらおう」という、気持ち溢れるセリフに泣かされた。
順番が前後しちゃった。
「毛抜」は松也クンたち仲良し4人組のうち3人が出演していると思っていたら、梅枝クンを忘れてしまっていた。錦の前を見て「あっ」と声に出しそうになっちゃった。松也、梅枝、巳之助、萬太郎の4人全員が揃っていたのだわ。私としたことがbearing
先日のトークイベントを思って、松也クンと巳之助クンには特別に目がいく。春風の顔、あの写真の手順を経てできたのね、とまずはニヤリ。おっとりして、品がよく、いかにもお殿様の松也クンheart04 やはりおっとりはしているけれど、その中にも血気盛んな若さを含めた巳之助クン。萬太郎クンとの争いは2人とも動きがきれいだから踊りを見るようで、変な表現だけど楽しい。
東蔵さんのお殿様って珍しいような気がする。東蔵さんは本当に器用な役者さんだ。
團蔵さんが憎々しげで、それがあるから弾正に首を飛ばされる場面が活きる。あの首が飛ぶと、観客が「あらら」というような声をあげるのが面白い。
三津五郎さんは硬さもとれ、三津五郎さんならではの弾正像を作り上げている(でも、やっぱり端正)。花道引っ込みでの、任務を全うした満足とちょっと得意げな表情が私は好きである。
「蜘蛛の拍子舞」は上から見たかったから大満足。玉さま、松緑さん、菊ちゃんが3人揃って舞うと、みんな舞上手だけどやはり玉さまに一日の長があることがわかる。この踊り、もう一度見たい。
大蜘蛛の着ぐるみに入っている三津之助さんがノリノリで楽しい。たくさん拍手した。
蜘蛛の糸は初日にも感じたが、美を十分意識して投げられている。最後には舞台の両側で上の紅葉にうまく絡まって、実に美しい。糸だけでなく、軍兵との立ち回りも美しい。玉さまの変化モノの美しさとして、去年の岩長姫を思い出した。
そして、三津五郎さんの金時のカッコいいこと!!
鳴り物もいいし、う~む、これだけでも幕見でもう一度見たい。

「音羽嶽だんまり」、豪華出演者多数で、上から見ても全員に目がいかず、右から左へ、左から右へと、視線をさかんに移動させなくてはならない。両端で菊五郎さんと富十郎さんが大きく舞台を締めている。菊五郎さんの悠々たる引っ込みが素敵。狐忠信でもきゅんときたけど、夜叉五郎も胸高鳴らせてくれる。
大河ちゃんは初日に比べて落ち着きも出てきたようで、堂々たるご挨拶が本当に可愛らしい。客席全部がニコニコ顔しているのがわかる。
昼の部は今回で終わりだけど、後ろ髪を引かれる思いがする。

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コメント

ほぉ~、端正な粂寺弾正ですか!三津五郎さんはどんな風に演じるのだろうと思っていたのですが、その表現分かる気がします。若手御曹司くん達の活躍も楽しみですshine

玉様の「蜘蛛の拍子舞」は評判もかなりよいし菊ちゃんと一緒に踊る姿を見れるのがとっても幸せheart04玉様はどのお役をしていても感じるのですが、美意識の高さが半端ではないですよね。ご自身がされる舞踊の時には特にそれを感じます。衣装も明らかに高そうだったりするし、それこそSwingingFujisan様がご指摘のとおり蜘蛛の糸の投げる位置やかけ方まできっちり指導しているんでしょう。だからこちらも息を詰めて見入ってしまうし(感嘆の)ため息をついてしまうのだろうなぁ。
嗚呼~!早く見に行きたいです。

私もあの鯛焼きが大好きで、ついつい買ってしまいます。中のお餅がトロ~ッとしてるところもたまらないですよね♪あと1階喫茶店で売ってる芋餡の入ったワッフルも美味しかったですよ。
1階のリッチ感や緊張感もいいのですが、3階は大向こうさんもいるしなんとなくリラックスできていいな~と、つくづく思いますconfident

投稿: 林檎 | 2009年10月17日 (土) 13時29分

林檎様
こちらにもありがとうございます!!
粂寺弾正は、やっぱり何といっても團十郎さんの味が一番でして。三津五郎さんもいいのですが、同じ荒事でも金時のほうがお似合いではないかしら(とても素敵な金時です)。
玉三郎さんの美意識の高さは本当に舞台の隅々にまで現れている気がしますね。私のようなガサツな人間でもその美しさに気づかないわけにはいきません。玉様もまた稀有な役者さんだと思います。

芋餡のワッフル、まだいただいたことがありません。次回は1階で見るので、トライしてみようかな。1階で見るときは誘惑に駆られないよう、3階には行かないことにしていますcoldsweats01

歌舞伎は昼夜各、1階で1度、3階で1度を基本にしていますが、やっぱり1階は未だにちょっと緊張します。役者さんとも近いですし。3階は、大向こうさんの声が間近で聞こえるのがいいですよね~。

投稿: SwingingFujisan | 2009年10月17日 (土) 18時23分

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