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2009年10月 2日 (金)

10月昼の部初日2:蜘蛛にご注目

芸術祭十月大歌舞伎初日昼の部(歌舞伎座)
09100203kumo 「蜘蛛拍子舞」
初見。
スッポンから玉三郎さんが扇で顔を隠してす~っと上がってきたとたん「日本一!」の掛け声が。やがて顔を見せた玉三郎さんの美しいこと。踊りでなくてお顔のほうをしばらくじっと眺めてしまった。
松緑、菊之助さんとの3人の拍子舞(拍子に乗って歌うように台詞を言いながら踊る)、手踊り、3人とも踊ることが楽しくて仕方ないという感じだ。とくに玉三郎さんにそれが強く感じられた。菊ちゃんは凛々しくて、菊ちゃんの立役に初めて男性っぽさを見たような気がした。
前半が終わると、大蜘蛛の着ぐるみが出てくる。これがなかなかユーモラスで、その愛敬にさかんに笑いが湧いていた。しかし動きはとてもむずかしそう。とくに、8本の足のうちぶら下がっている6本は何だか邪魔そうだし、両腕の先につけた前の2本は細長いから床につくときの安定が悪そうだし、そんな格好で動き回る軍兵との立ち回りは見事だった。どなたが中に入っていらっしゃったのかわからないが、立派な主役だ。
さて、蜘蛛になった玉様は顔がこわい。どちらかというと明るい茶色の隈取のせいか、フレディを思い出してしまう。どすんどすんと現れた坂田金時の三津五郎さん(荒事2本目。カッコいいです)が「玉三郎の兄貴によく似た」と言っていたけれど、蜘蛛は似てない似てないsmile(そうか、玉三郎さんのほうが年上なんだよな、とちょっとビックリした)。
碓井貞光、卜部季武は若い萬太郎クン、右近クン。萬太郎クンがバネのきいた動きなら右近クンはしなやかで動きに連続性があって、対照的な印象を受けた。
軍兵の立ち回りはダイナミック。ひねりを入れたトンボや花道での2連続トンボ(辰巳)などには大きな拍手が贈られた。
最後にぐっときたのは、傳次郎さん渾身の「いよ~ッ!!」 

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コメント

>S.F.さま
詳報ありがとうございます。隈取りより綺麗な拵えの方が怖かった記憶ごさいます。
はじめ、小さい蜘蛛がでてくるのがかわいいです。
小さい蜘蛛、かっこよい四天さんにオトコマエの後見さん、こだわりと美意識に満ちてた演目ですね。
とんぼも圧巻ですし、あー、見たい…です。

投稿: とみ(風知草) | 2009年10月 2日 (金) 12時30分

とみ様
こちらへもコメントをいただき、ありがとうございます(2通いただいきましたが、誠に勝手ながら、内容をまとめて1通にいたしました。事前にご承諾を得ないでごめんなさい。どうぞお許しくださいませ)。
玉三郎さんは時々、化生の本性をにおわせるような表情をしますね。美しさと怖さにどきっとします。
小さい蜘蛛がおりてきたときは、微笑ましいといった感じの笑いが起きました。
糸もたっぷり投げられますが、それも美意識に基づいた投げ方だと思いました(広がった糸が美しい)。

投稿: SwingingFujisan | 2009年10月 2日 (金) 13時15分

こんばんは。
「蜘蛛拍子舞」の蜘蛛に入っているのは、坂東三津之助さんです。大和屋さんのお弟子さん情報に載っていました。私は明日昼の部観劇なので、「蜘蛛」と軍兵の辰巳さんをしっかり見てきますhappy01

投稿: とこ | 2009年10月 5日 (月) 22時29分

とこ様
情報、ありがとうございます!!
蜘蛛、三津之助さんだったんですか!! 私が三津之助さんを三津之助さんとして見るようになってからは(ということは、最初からですが。とても印象的な役者さんですもの)、ああいう動きをなさる役はなかったように思うのでちょっと意外でした。でも、さすが蜘蛛の着ぐるみに入っていても、愛敬と味のあるお芝居をなさいますね。
もう一度見るのが楽しみです~。

辰巳さんの花道での2回連続バック転などなど、お見逃しなく。

投稿: SwingingFujisan | 2009年10月 5日 (月) 23時00分

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