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2009年10月 2日 (金)

10月昼の部初日4:大河ちゃん初お目見えと豪華だんまり

芸術祭十月大歌舞伎初日昼の部(歌舞伎座)
09100205danmari 「音羽嶽だんまり」
源氏の大切な一巻と白旗をめぐる畠山重忠 vs 2人の盗賊の争奪戦を大仰に見せるだけの単純な一幕。こういうの好きだ。
大薩摩が終わると浅葱幕が振り落とされ、上手から富十郎、松緑、大河、菊五郎、吉右衛門の面々が平伏している。大河ちゃん初お目見えの口上だ(富十郎さんはやっぱり足が悪いのだろう、椅子に腰掛けていた)。
大河ちゃんのあまりの小ささかわいさに客席がざわめく。私、初お目見えだ、初舞台だというたびに、子供の小さいことに驚く。その子供が立派に演技なり挨拶なりするのを見ると、人間の能力ってたいしたもんだなあと感心する。
さて、口開きは菊五郎さん。松緑さんの親代わりとしてのご挨拶だ。「まだ幼き者だがいずれは立派な役者に」の言葉に客席が沸いた。富十郎さんは「松緑兄さんのひ孫さんの披露にご挨拶できるのは感無量」、吉右衛門さんは「将来いい役者になられるよう、皆様のご指導ご鞭撻を」。
そして松緑さんが大河ちゃんに「ご挨拶を」と促すと、小さな体から精一杯の声で「よろしくお願いいたします」。松緑さんが「行く末は立派な役者になれますよう」と願い、大河ちゃんを抱き上げて花道を悠然と去っていく。
大河ちゃんはお鼻が松緑さん似の顔つきも幼いながら「いい面構え」だ。大人のご挨拶の間も堂々たる態度で、なかなか大物かもしれない。大河ちゃんの後ろで黒衣さんが腰のあたりを支えているのが微笑ましかった。
このあと、だんまりに入り、魁春、錦之助、菊之助、権十郎、萬次郎、團蔵、田之助を加え、超豪華な蛇籠や立ち回りになる。萬次郎さんと権十郎さん、やっぱり似ている。田之助さんもお元気そうでよかった。
菊五郎さんの大きさがとくに印象的なだんまりであった。

<上演時間>「毛抜」60分(11001200)、幕間30分、「蜘蛛の拍子舞」65分(12301335)、幕間20分、「河庄」90分(13551525)、幕間15分、「だんまり」20分(15401600

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歌舞伎ミーハー観劇記」カテゴリの記事

コメント

SwingingFujisan様
初日のレポ有難うございました。私は今日昼の部行ってきました。終演時刻は3:58で大分短くなっていました。恐らく、河庄が短くなっているのでしょう。ただ、二番目狂言が義太夫世話物だと疲れますね。河庄で船を漕いでいるいるかたが多かったです。今回の私の一押しは三津五郎の坂田金時です。毛抜の弾正は役と仁にやや乖離があるのが気になりました。この役は団十郎のような稚気が溢れかつおおらかな芸風の役者が一番ふさわしいのでしょう。坂田金時が出て、玉三郎の蜘蛛の精と対峙すると、まさしく大歌舞伎の味わいになります。かどかどの形もいいですね。
 大河くんの初お目見えは、どの初舞台披露も感動しますが、今回もジンとくるものがありました。二代目松緑から見ていると思うと感慨もあります。私自身は先代の辰之助が好きでした。男性的ですがちょっと影がある役者でした。
 ところで、歌舞伎座の中をうろうろして、珍しくじっくりと掛けてある絵画を見ていたら、2階へ行く階段の「景清」は、ビュッフェの作品だったんですよね。(永谷園の寄贈か寄託みたいです。)そうわかるとあの黒い描線の強い独特の作風ですね。日本の大家が多い中であれって思いました。歌舞伎座が立て替えられる前に、絵画もしっかり記憶に残しておこうと思いました。

投稿: レオン・パパ | 2009年10月 3日 (土) 19時51分

レオン・パパ様
コメントありがとうございます。
やはり日が経つにつれ、舞台は進化しているのですね。たった3日とはいえ、大したものだなあと思います。
三津五郎さんの金時、あまり感想書いていませんが、弾正に比べてずっとよかったと、私も思いました。大歌舞伎の味わい--本当にそうでした。弾正はどうしたって團十郎さんの大らかさ、愛敬、稚気が一番です。
松緑さんのところは、私も二代目を見ておりますが、多分先代辰之助さんはテレビでしか見ていないかもしれません。でも、私も辰之助さんが好きです。「暗闇の丑松」を見て、モーレツに感動しました。暗く鋭い眼差しは、丑松の陰を見事に表現して秀逸でした。今の松緑さんには私は陽の部分を強く感じますが、もしかしたら大河ちゃんは、陰の部分も持ち合わせているかもしれない、なんて直感的に思ったのでした。

歌舞伎座内の絵画、今度じっくり見てきます。ビュッフェとは思いませんでした!!

投稿: SwingingFujisan | 2009年10月 3日 (土) 23時42分

私も土曜日の昼に行きました!! 大歌舞伎を通して見るのは久しぶりで(と、後から気づきました)、そのせいもあったのか「蜘蛛の拍子舞」までですっかり満腹してしまい・・・「河庄」で船を漕いでいた一人ですcoldsweats02
昨日は3階の通路際の席ということもあって、休憩時間のたびに(一応気を遣って)、歌舞伎座内をウロウロ。ほんと絵を見るのも楽しみの一つですね。今の歌舞伎座がある間に、しっかり見ておこうと思ってます。
あ、大薩摩・三味線のお二人はとても素敵ですよねlovely あれで気持ちがきゅっと引き締まりました。

投稿: きびだんご | 2009年10月 4日 (日) 10時30分

こちらで3日昼の部観劇の集いが開催されているようなので、私も便乗です(笑)、私も3日の昼、観劇しておりました☆

三津五郎丈の金時さん、良かったですよね~! 玉三郎丈の美しさと、立廻りのスリリングさにかな~り興奮していたところへ、さらに金時さんから並々ならぬパワーをもらってしまったようでした。なんか、こう、自分のなかに色んなプラスのエネルギーが溜まって、宝くじでも買ったら当たりそうな、そんな上向きのエネルギーを頂きました(変な表現でスミマセン!)。

大河くんの初お目見え、私も感動でした。

歌舞伎座のなかの絵画では、2階の大間にある、「青い帽子の婦人」が好きです。

投稿: はなみずき | 2009年10月 4日 (日) 14時51分

きびだんご様
通してご覧になるのは久しぶりでしたか。そういえば、けっこう飛ばしてご覧だったかもしれませんね。
「河庄」は3階で見ていたら私も寝ていたと思います。初日は一等席でしたので頑張りました。次回は3階なので危ない…。
大薩摩が入ると、確かに気持ちが引き締まります。これから舞台で展開されることを想像してワクワクするし。
しょっちゅう歌舞伎座に行っていながら、まだちゃんと見ていない部分もたくさんあるような気がしてきました。幕間も有効活用しなくちゃ。

投稿: SwingingFujisan | 2009年10月 4日 (日) 18時03分

はなみずき様
皆さん、3日にご観劇だったのですね~。
便乗、大歓迎でございますhappy01

三津五郎さんの金時は堂々と大きくて力に溢れ、素敵でした(宝くじが当たりそう、っていい譬えかもしれません。荒事のパワーってそういう面があるような気がします)。あの金時さんが、嫗山姥の八重桐さんから生まれてきたんだわ、なんて1年前の時様を思い出したりして…。

私も、「青い帽子の婦人」(という名前だったんですか)の絵、好きです。そういえば、歌舞伎座の写真集にはとくに絵画を取り上げたというのはありませんでしたね。少しあってもよかったんじゃないかな、なんて今思いました。

大河ちゃんは、新しい歌舞伎座で初舞台ですね。新旧歌舞伎座で「初」のつく公演を打てるなんて、考えてみればすごいことですね。

投稿: SwingingFujisan | 2009年10月 4日 (日) 18時22分

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