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2010年1月 5日 (火)

国立劇場初日:ミーハー鑑賞篇1

13日 「旭輝黄金鯱」初日(国立劇場大劇場)
やっと鑑賞篇に辿り着きました。多少ネタバレします。たくさん笑いがあります。
<色好み松也クン>
幕開きは、目にも鮮やかな茶摘みの場面。宇治の茶園で繰り広げられる茶摘みだが、これがなんと、実は尾張の国守・小田家の次男春勝(松也)を追放しようという家老一味が廓の遊女を使って仕組んだ悪だくみなのであった。松也クンの春勝は、いかにもお坊ちゃまらしくおっとりとしているが、どうしようもない色好みで、年増でも不美人でもおかまいなし、遊女が扮した茶摘み女の尻を夢中になって追い掛け回す(smile)という風情まではうまく表していたが、そこに現れた若い美女を強引に誘惑するにはちょっと年季が欠けるような気がした(そういう色気を出すにはもう少し年齢を重ねることが必要か。今の松也クンは清潔すぎる)。
<恋に大胆梅枝クン>
うまいことに、この女ったらしが誘惑した美女は、すでに春勝に惚れちゃっているお姫さま、足利前将軍の娘・国姫(梅枝)であった。だもの、誘われたらすぐに落ちてしまう(smile)。梅枝クンの花のような美しさ、恋に恥じらい、恋に大胆な国姫は歌舞伎のお姫さまの典型である。乙女から女になった国姫の変化を梅枝クンが見事に表していた。
<片方で姫を守り片方で姫を利用する時蔵さん>
さて、このあと話はややこしくなるので端折るが、国姫は宇治街道で拉致されそうになる。どうして、たおやかな姫君がたった1人であんな街道を歩いていたんじゃぁ~っ、と私、心の中でツッコむcoldsweats01 このとき、姫を助けるふりをして今度は本当にさらってしまうのが時様の村路。はじめ立役で出てきたのかと思うほどかっこよかった。この村路は、この出こそ山賊婆さんみたいだったが、その後は品のよい老婆で、大泥棒の金助が実はちゃんとした出自であることがはっきりとわかる。時様は「美を追求する女方としてはいささか抵抗のある」お役だそうだが、貫禄もありなかなか似合っていた。
考えてみれば、時様の役は一方で足利の姫君を守る乳母・園生であり、その一方では国姫をさらって息子・金助ともども復讐に利用しようとする村路。逆の立場に立つ2役というのが面白い(でも、村路も国姫を軟禁状態にしながらも大切に扱っている)。そして父子がさまざまな場面で絡んでいるのが萬屋ファンとしては嬉しい。時様は錦之助さんに対するみたいに、梅枝クンにも「ちっ」とか言っているのかしら、なんて想像したりしてねbleah(錦之助さんがヘタな演技をすると、舞台で「ちっ」って言うんですって)。
時様は後半、次男の萬太郎クンと連れ立って金助を探しにやってくる。よろずやっ!!

<初日ハプニング>
初日のハプニング。松緑さんの公家眉(普通の眉毛の上にぽつんと描かれた丸い殿上眉)のうち左が取れて落ちてしまった。ここは、菊五郎さんのニセ勅使と松緑さんのニセ勅使、2人のニセ勅使が鉢合わせするという場面(smile)。松緑さんの殿上眉が少しずつズレ落ちてきて普通の眉毛にかかり、そのうちとうとう落ちた。客席に対して正面を向いていなかったのでまだよかったが、このあともし正面を向く場面があったらと、心配した。そのまま後ろ向きに舞台中央奥へ引っ込んでいったので、あまり目立たずよかった。
<まだ席を立たないで!!
ところで二幕目終わりのほうで、一度定式幕が閉まる。序幕と二幕目は休憩なしで一度に進行するため、けっこう長い。そこで、定式幕が閉まったことから幕間かと思って席を立ち出て行こうとする客が何人もいた。実はここはまだ休憩ではない。ここからが菊五郎さん最大の見せ場、大凧乗りになるのである。これからご覧になる方は気をつけて。
追記:初日は序幕と二幕目を一挙上演したが、今国立劇場のHPでタイムテーブルを見たら、間に10分の幕間が入り、終演時刻も10分延長になっていた。いずれにしても、くれぐれも大凧乗りの前に席を立たれないよう。
<大凧乗り>
人間豹のときとは逆に、二階下手に宙乗り小屋が設えられてあり、金助はそこから舞台上手に向かって飛んでくる。大凧を背にしているので、二階席三階席の人は菊五郎さんの姿がほとんど見えないのではないかと思ったら、そこはさすがサービスしなくちゃ。途中で凧が止まり、その場でくるりと1回転。いや2回転3回転…何回転したかな。ちゃんと姿を見せてくれる。そして、舞台上手では、客席に那古野城天守閣の屋根が張り出していて、金助はそこに着地する。
菊五郎さんが鯱に乗るとき、なかなかうまく足場がつかめずちょっともたついたが、万が一落ちてケガでもしたら大変とハラハラした。菊五郎さん、頑張るなあ。
長くなるので、以下続く。

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