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2010年1月 5日 (火)

国立劇場初日:ミーハー鑑賞篇2

<大泥棒の貫禄と北千住観音系金鯱観世音と白塗りしない志村けん>
その菊五郎さん、大泥棒金助のふてぶてしく落ち着いた大きさと貫禄はさすが。なのに、アホなことも平気でやってしまうサービス精神に客は大ウケ。金鯱観世音は、Choo Choo Train(邦楽版でこの曲を聞くのだって面白い)にのってEXILE風に踊るから(1列に並んでぐるぐる順番にまわる…あのダンスっていうと絶対EXILEって思うあのダンスsmile)、EXILEファン(というか、TAKAHIROファン)の娘は、初めて見る北千住観音系に目を真ん丸くしていた。
さらには志村けんのバカ殿みたいな化粧(ただし、白塗りしていない)のセコい泥棒・金田金太夫の可笑しさはたまらない。「法界坊」のパロディみたいな場面もあって、思わずニヤリとさせられる。
<権一さんの声>
金鯱講の場面で、あの懐かしい声がsign03 私のところからは別の役者さんの陰になって姿は見えねど、あのふがふがとした飄々たる声は間違いない。昨年は休演のお知らせを見ることが多かったので、嬉しい復帰だ。後でちょっとだけお顔が見えたのも嬉しかった。
<初日ハプニング2
さて、金太夫が金助の変装した姿であることを疑う鳴海春吉(はるよし、と読む。菊之助)は、金太夫が取り入った大黒戎太夫(團蔵)の家であらぬ盗みの疑いをかけられる。その詮議の最中に團蔵さんに「だからフォーカスされるんだ」とアドリブを入れられ、客席がにやにやsmile笑う中、菊之助さん自身も徐々に可笑しさが込み上げてきたのか、真面目な顔がだんだん笑いを堪える顔に変わって、それがまた可笑しくて客席に笑いが走る。必死で立ち直った菊ちゃん、かわいいんだわぁ。でも、これって、だいぶ前の話じゃない?
<声変わり男寅クン>
男寅クンが戎太夫のところの下女・おふくとしてかわいい女方を見せる。下女らしい雰囲気がとてもよく出ていて感心したのだが、いかんせん声変わりの時期にあって、一言喋るたびに高い声がき~んとなってしまう。そのたび客席から笑いhappy01が起こる(あたたかい笑いなんだけど)。声が思うように出せないのは気の毒ではあったが、おふくというキャラを邪魔することはなかったのではないだろうか。

<美しい裸体>
夏の鯱盗りは大泥棒・石川五右衛門であったが、今回の鯱盗りは大泥棒と戦う小田春吉である。菊之助さんの美しい裸体に見とれた。ムダな肉のないすらっとした姿、全身白塗りしているとはいえ、実に美しい。その美しい体が水の中で躍る。初日のせいか、鯱との動きにややもたつきも感じられたが、あの菊ちゃんがこんな勇壮な戦いを見せてくれるなんて、大感激だ。何度も水に飛び込んだりするため、膝が赤くなっていたのが痛々しかった。
10010501osirase 私は最前列にいたので、ビニールシートを配られた。こういうのって用心していても、意外とかからないものなのよねとタカを括っていたら、けっこうちゃんと水が飛んできた(きゃっきゃっ言いながらシートで体を隠すのも楽しいのだ)。
大詰では、菊五郎さんが手拭いを投げてくださって、嬉しかったことscissors
というわけで、ご覧になっていない方には何がなんだかわからないまま、勝手にミーハー騒いでいるようなレポになってしまって、ごめんなさい。
<上演時間>序幕45分(12001245)、幕間10分、二幕目45分(12551340)、幕間30分、三幕目30分(14101440)、幕間20分、大詰60分(15001600
10010502tenugui

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歌舞伎ミーハー観劇記」カテゴリの記事

コメント

まぁ! 菊五郎丈から手拭いをおもらいになったのですね~!! 羨ましいぃ~♪ (私はエリアKIKUGOROのお席はないので、多分、ダメだと思います…。) 菊水(菊丈の本水)も浴びられたなんて、初春から楽しいこと尽くしですネ!
お嬢様も菊五郎劇団の歌舞伎、楽しまれたでしょうか。

初日の楽しさを思い出すレポ、ありがとうございました!!

投稿: はなみずき | 2010年1月 5日 (火) 20時17分

はなみずき様
コメント、ありがとうございます。
手拭いはなかなか飛んでこなかったのですが、菊五郎さんがそれをちらっとご覧になり、気の毒だと思われたのか、投げてくださいました。菊五郎さんのお優しさにカンゲキです。

菊之助さん、ばしゃばしゃやってらっしゃいましたが、寒そうでしたよね。でも鯱を扱う水衣さんはずっと水の中ですからもっと大変だったかもしれませんね。

ここ2カ月ほど色々大変だったのですが、金助さんたちにすっかり楽しませていただきました。娘も喜んでおりましたhappy01 やっぱり、初春は菊五郎劇団ですね!!

投稿: SwingingFujisan | 2010年1月 5日 (火) 21時49分

こんばんは。今日観劇しました。
金鯱講の場のアドリブは、「そんなことだからエビに先を越されるんだ」と言っていましたよ。
あの金鯱観世音で、北千住観音の感動(?)がよみがえりました。腕は経験者が7名いるのですが、どなただったのでしようね。

投稿: とこ | 2010年1月 5日 (火) 21時59分

私はSwingingFujisanさまから2日遅れで、今日行ってきました!! 残念ながら手拭いは、ぜーんぜん飛んで来なかったですが、まぁ、次に期待しようっとbleah
菊ちゃんの膝、8列から見ていても、赤くなってるのがわかりました。勇壮かつ綺麗でしたねー。そしてその後、幕切れに出てきた時も凛々しくて、ますますlovely
そうそう、今日は團蔵さんから「だから海老に先を越される」「エロ男(だったかな)」云々のお言葉がcoldsweats01
男寅くんは、初日のtv中継で、声が・・・と思ったんですが、今日は発声方法を変えたのかキンキン声ではありませんでした。だから下女っぽくない、普通の喋りになってしまって、あの年頃は難しいものですねぇ。右近くんも一時つらかったし。
権一さんはいて下さるだけで嬉しくなりますね。俳優祭でツーショットを撮らせてもらったのは宝物です。

投稿: きびだんご | 2010年1月 5日 (火) 22時14分

とこ様
コメントありがとうございます。
團蔵さんのアドリブは、日替わりなんでしょうかしら。と言っても、そうそう毎日違うセリフは出てきませんよねsmile 若い役者さんたちのロマンスは、役者さん仲間でも話題なのかしらnotes

金鯱観世音は、制作発表で菊五郎さんがEXILEの曲を使うと言ってらしたので楽しみにしていました。実際に見たら本当に可笑しくて、楽しくて!! 菊五郎さんの後ろの方々、気になりますね。千穐楽にでも全員顔を出す、というようなサプライズがあると嬉しいなあと思います。

投稿: SwingingFujisan | 2010年1月 5日 (火) 23時30分

きびだんご様
きびだんご様も今日いらしたのですね。
手拭は、どの辺が一番飛んでくるんでしょうね。最前列は、何となく役者さんの顔なじみの方にあげているという印象もなくはないのですが、それは私のやっかみかもcoldsweats02

菊ちゃん、凛々しいですね~。戎太夫の娘のおみつに言い寄られて初めはその気など全然なさそうだったのに、園生が仲介したら「お任せします」ってbearing 團蔵さんもまた「エロ男」ってcoldsweats01

初日の反省が色々あったのでしょうね、男寅クンはあのままだったら、のどをつぶしてしまう危険もあったのかもしれません。男の子はどうしても避けて通れない時期ですものねぇ(そうそう、右近クンもそういう時期がありましたよね)。

なぬ、権一さんとツーショット?! いいなあ。私はどなたともツーショット写真はなし。ただひたすら被写体を追いかけただけでした。

投稿: SwingingFujisan | 2010年1月 6日 (水) 00時00分

SwingingFujisan様
 今晩は。本日年休を取って、昼の部、かみさんと、国立へ行ってきました。平日の昼の部はやはり、気分的に、のんびりしています。最初は国立はパスするつもりだったのですが、かみさんが国立のチラシを見て行ってもいいといいと言いました(「勧進帳、娘道成寺、鏡獅子は、あきるほどみたのでもういい」そうです)ので一階の席を取って見ました。
 とても、楽しみました。高級(上品な)大衆演劇というところでしょうか。こういう芝居は、芸術性がどうのというのは野暮なのでしょう。役者さん方、皆さん楽しんでやっていましたね。菊五郎、菊之助も勿論良いのですが、松緑の良いこと。顔は、相変わらず童顔ですが、だんだんそれを超える役者の大きさが身についてきたように思います。第一幕幕切れで、後ろむきに花道を一旦引っ込み、そのあと、つけ際に戻り、六法で再度引っ込む息のよさ、ため息が出ました。また、偽勅使で菊五郎と対峙する大きさにも瞠目しました。かみさんは久しぶりに見た時蔵がいい役者になった(乳人園生の格調のある演技)と褒めちぎっていました。梅枝の印象を聞いたところ、時蔵の梅枝時代のほうがよっぽど華やかで、きれい(残念ながら芸風は大きく違うのですが、私もそう思います)と言っておりました。
 ところで、終演後、俳優の加藤武さん(この方、歌舞伎大好きなんです。)に遭遇、「お元気そうで、何よりです」と、お声をかけたところ、「有難うございます」と言われました。
 あと、私も、まき手拭ゲットしました。お正月から縁起のいいことでした。

投稿: レオン・パパ | 2010年1月 8日 (金) 21時50分

レオン・パパ様
こんばんは。素敵なお休みになったようで、こちらまで嬉しく、にこにこしながら拝読しました。
菊五郎劇団のお正月公演は毎年とても楽しみです。そう、芸術性がどうの、なんて野暮なんです。辻褄の合わないところもたくさんありますしね(今回はまだいいほうかも。時々ブッ飛ぶような設定や物語の進行が!!)。でも、それが楽しいんですよね~。
松緑さん、おっしゃるようにどんどんよくなっていますね。実は国立は3回見る予定なので、これでも感想は小出しにしたつもりで、松緑さんのことには敢えて触れなかったのです。
レオン・パパ様ご指摘のとおり、松緑さんの引っ込みはとても素晴らしい、と私も思いました。菊五郎さんとも堂々と渡り合って大きかったですね。
奥様が時蔵さんを褒めちぎっていらしたとのこと、時様ファンの私には嬉しい限りhappy01 そうですか、梅枝時代の時様は今の梅枝クンよりもっと華があったのでしょうね。私は梅枝という子役がいたことははっきり覚えていても(昔の筋書きに美しい素顔が出ていました)、雰囲気や演技までは記憶に残っていないのが残念です。
加藤武さんは歌舞伎好きでいらっしゃいましたか。亀治郎さんが、NHKの「風林火山」で年齢差にもかかわらず話がよく合ったと言っていたのを思い出しました。

手拭ゲット、おめでとうございます!!

投稿: SwingingFujisan | 2010年1月 8日 (金) 23時37分

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