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2010年1月14日 (木)

「旭輝黄金鯱」、2階から再見

112日 「旭輝黄金鯱」(国立劇場大劇場)
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この日の席は2階ほぼセンターの後方(3階よりは前ってこと)。私のブロックは2列目~4列目がほとんど空席状態で、元々売れていなかったのか、団体さんがドタキャンしちゃったのかわからないが、実にもったいない。もし、元々の空席なら、ネットでなく電話か窓口なら取れたのかしら。
初日は、まだセリフの入っていない役者さんもいたりして、それはそれでご愛敬、全然気にならなかったが、やはり日が経つと芝居として完成されつつあるのがわかる。初日は笑いに重点が置かれていたような気がしたのが、今回は全体に物語として見せているという印象をもった。
二度目なので、初日と少し違ったかも(初日の記憶が実にあやしくなってきている)という点と、初日に気づかなかったり触れなかった点を中心に。
①序幕茶摘みの場(この場面、とてもいいから、これからご覧になる方は遅刻なさらないで)の菊三呂さん、松也クンの春勝の言い草を真似るところでは、初日はややオトコ声が入って笑いを受けていたが、この日は女声のままであった。
②松緑さんの六方が思いいれたっぷりできれいで、見とれた。2階からも十分よく見えるが、揚幕に入るまで見たかった。
③菊之助さんが亀蔵さんを殺す場面、実は親子だったというこの2人(ネタバレ、ごめん)、悪の親を善の子が成敗するのだが、殺した後に菊ちゃんがそっと片手をあげて冥福を祈っていた。初日の席からはこの姿は見えなかった。妙に感動した。
④菊五郎さんの大凧乗り。客席に目をやりながら、けっこう気持ちよさそうに飛んでいた。この時こそ、2列目があいているのが本当にもったいなくて、席を移りたいと激しく思った。菊五郎さんの表情も2階のほうがよく見えたし、下で見るよりずっと、大空を飛んでいる感覚がした。那古野城の天守閣は、私のアテにならない記憶では、しばらくの間客席にせりだしたままだったような気がしたが、菊五郎さんが降りるとすぐにぐ~っと舞台中央に移動していった。鯱に乗るのも何となく初日と違ったような(初日のTV録画ができなかったのが残念至極)。相当高い位置での見得は、高所恐怖症の私には見ているだけで怖い。千穐楽までお怪我のありませんように。
⑤金助隠家の場は、初日よりぐっとドラマ性が高まっているように感じた。見ているこちらも内容を把握しているせいだろうか。あるいは役者さんたちも慣れてきて芝居に入る度合いが強くなったのか。時蔵さんと梅枝クンのしっとりした情景がとても好きだ。

⑥金鯱観音。この日も客席大爆笑。最後に菊五郎さんが、ちょこっと首を右に傾けるのがなんとも愛敬があって可愛らしかった。
⑦男寅クンが高い声をムリに出さなくなっていた(初日の2日後にご覧になったきびだんご様からいただいたコメントによれば、すでにその時には発声が変わっていたそうです)。下女というキャラ的にはかすれてもキンキン声のほうが面白いのだけど、聞きづらいということの他に、ムリしてそんな声を出していては声帯をつぶす恐れがあるのかなと思った。どっちにしても、変声期の声は聞きづらいし、低く抑えれば平板に流れるし、ちょっと残念な気がした。男寅クンは剽軽ないい味を出していたと思うので。
⑧團蔵さんのアドリブは「水もしたたるいい男なんて自惚れているから、あのエビに先を越されるんだ」。だいたい、この辺に落ち着いてきたようでsmile
⑨橘太郎さんが、あやしい御師・戎太夫(團蔵。菊五郎劇団のチャリ場には欠かせない)の弟子としての存在感が抜群。絶対、こういうところにはこういう人がいそう。橘太郎さん、うまいっscissors
⑩手ぬぐい撒きは、亀蔵さんのが1本、2階に届いたかも。みなさん、頑張って遠投してくださったけれど、わずか手前で下に落ちる。私は初日に頂いているし、元々後方なので、客観的に楽しんだ(こんな後方にいても、間違って飛んでくるんじゃないか、なんて淡い期待をもったりもしてbleah
⑪初日もちょっと触れたけれど、この芝居では役者さんの一家が絡む場面が多いような気がする。菊五郎⇔菊之助は他の芝居でもしょっちゅうだが、時蔵⇔梅枝、時蔵⇔萬太郎、萬次郎⇔権十郎、亀三郎⇔亀寿というふうに。彦三郎さんと兄弟、親子はどうだったかな。
10011402henko ⑫金助の子分、「ころの三蔵」は、亀蔵さんから亀寿さんに変更になったらしい。このお知らせでは、なんだかわからないが、筋書きと照らし合わせると、そういうことらしい。

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コメント

昨日、やっと観てまいりましたぁ〜♪
女形もさることながら立役の菊ちゃんも大好きなのでもうワクワク♪本水での立廻りのふんどし姿の凛々しさにもうドキドキでしたheart04菊ちゃんは立役でも色気や品があるのがとてもいい所ですが、いずれ菊五郎になるには男らしい役もこなしていかなくてはいけないわけですから、今後もこういった姿も増えていくかもしれないですね。
嗚呼、楽しみですぅ〜〜lovelyそして、菊水浴びたかったです。。。(手ぬぐいもダメでした。涙)
昨日も「エビに先を越されるんだ」というアドリブで、きっと毎日言われているだろうに必死で笑いを堪えている表情がとても可愛かったです。

菊五郎さんは金助の時大きかったですね〜!なのに金太夫の時、特に千住観音のダンスの時の楽しそうなこと!!ほんとおちゃめで可愛らしい♪昔ヒッピーだったとか?そういう自由奔放さやワイルドさが菊五郎さんにはあって、「歌舞伎はあくまでもお遊びだから」と言ってしまう度量を感じますhappy02
大凧乗りはちょうどこちらに向かってくる席にいたのでバッチリ楽しみました。クルクル回ったり、かなり客席近くまで下がってきたり。。。鳥屋の外でリモコン操作しているのは外人さんだったみたいです(もちろん黒衣姿)

親族競演が多かったのが楽しかったですね。Fujisan様が書いていた時様が舞台上で「ちっ」と舌打ちするというエピソードに笑ってしまいました。だってあんなに品のある美しい方がそんな事。。。(笑)今後、耳を澄ませちゃいそうです。
梅枝くんは今のところ決して美しい顔立ちではないのに(ごめんなさい!)立ち居振る舞いがおっとり、しっとりと綺麗で、可愛らしさ、瑞々しさもあってこれから益々楽しみですよね。

それから松緑さんがやった後ろ向きで一度引っ込んでからまた戻って引っ込むという六方の型は初めて見ました。あれカッコいいですね〜!他の演目でも見れるのですか?

松也くんもハマリ役だったし橘太郎さんもウマかったですね〜♪亀蔵さんにはもっと濃い役をやって欲しかったなぁ。
いつまでも話は尽きないので、この辺で。。。長々と失礼しましたっっ

投稿: 林檎 | 2010年1月17日 (日) 11時45分

林檎様
お正月らしく、華やかで理屈抜きに楽しめる舞台でしたよね。
菊之助さんの男らしさに私もちょっとビックリしました。今月は菊ちゃんも女方封印(?)だし、浅草の亀ちゃんも、ですね。
菊水はあんまり飛んできてほしくない一方で(やっぱり濡れたくない)、「もっとばしゃばしゃやって!!」と浴びたい気持ちもあって、その辺も楽しいものです。
手拭は残念でしたね。私も飛んでこないことのほうが多いのですが、一昨年は菊十郎さんが、今年は菊五郎さんが気づいて投げてくださいましたheart04
菊五郎さんって、ほんとお茶目な方ですよね。あんな堂々と大きい演技をなさるのに。
梅枝クンは蕾が開きかけた花の美しさがあると思います(全体的な雰囲気として、ねwink)。時様のチッは、一度聞いてみたいものですが、さすがに客に聞こえるようにはなさらないでしょう。
松緑さんの引っ込みは、どうだったかなあ。私も初めてだと思います。形もきれいだし、ステキですよね。
尽きぬ話に終止符を打つのは寂しいけれど、ここらで…。

投稿: SwingingFujisan | 2010年1月17日 (日) 13時49分

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