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2010年3月 9日 (火)

又々五右衛門:金門五山桐

38日 「金門五三桐」(国立劇場大劇場)
昨年8月の「石川五右衛門」、今年1月国立の「旭輝黄金鯱」、先日歌舞伎座の「楼門五三桐」。こうくりゃ、通し狂言の石川五右衛門はどんなに面白かろうと期待大だったのに、ちょっとはずされたのは、ひとえに
①自分の体調不十分(昼間雑事に追われるから、夜中に仕事をする、そして寝不足に…。よっぽどパスしようかと思ったくらい)によるものcoldsweats02
さらには、
②台詞がむずかしい。全部が全部むずかしいわけではないが、意味を噛み締めるのにちょっと時間がかかることが間々あった。
③実は○○、実は××が多い。それは歌舞伎ではよくあることだけれど、さらに123役…あれあれあれ…wobbly 結局ストーリーを摑み損ねた。
というのも、すべて自分の眠気のせいに違いない。
後半になると、山門の場やつづら抜けがあって、それなりに盛り上がった。つづら抜けで宙乗り小屋に入った五右衛門は、その後、今度は逆に舞台に向かって飛ぶ。帰りに宙乗りというのは多分初めて。橋之助さんは気持ちよさそうに宙を飛び、上手でもいいやと取った席(というか、上手しか空いてなかった)だがやっぱり下手で見たかった。
ただ、橋之助さんは五右衛門の役にぴったり合っているものの、演技のテンションが高くて、少々疲れた。
扇雀さんの薗生の方がよかった。扇雀さんは他に五右衛門の女房おりつ、真柴久吉である。立役よりもやはり女方のほうが合っているような気がする。
山門の場では、どうしたって、ついこの間の歌舞伎座の見事な一場を思い出してしまう。何が違うのだろう、スケール感かしら。それと、国立の舞台が大きいせいか、だだっ広さのようなものも気になった。
橋之助さんを座長とする比較的若い座組の中で、彦三郎さんが出ると舞台がしまる。さすがだ。萬次郎さんは、意外とインパクトが弱かったな(ちなみに、「女暫」は萬次郎さんのが一番好きかも)。
普通、通し狂言だと、上演回数の多い有名な場面に至る過程がよくわかり、その芝居が倍楽しめるのだが、この芝居に関しては先にも書いたようにストーリーをうまく摑めなかった(バカな私bearing)。しかもせっかくの並木五瓶なのに、いまひとつノリ切れなかったのが実に残念で、しかし恐らくリベンジする機会もなさそうなのがさらに残念。

<上演時間>序幕・二幕目80分(12001320)、幕間30分、三幕目10分(13501400)、幕間10分、四幕目・大詰70分(14101520

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コメント

SwingingFujisan様
 本日 国立劇場に行ってきました。国立の復活狂言にありがちな、筋を通す場面がさらさらしてコクがないのは言わずもがなですが、ご指摘のとおり、実は実はが多くわずらわしさを感じました。一方で上演時間のわりに所作ダテが何回もあり、またかという感じでしたね。
 「山門」の場、大薩摩もなく、からみもないあっさりさが、歌舞伎座の濃密な空間と比べると確かに違っていましたね。役者の大きさ、観客の興奮度の相乗効果なのでしょう。国立と歌舞伎座は同じ出し物でも、よくこのようなことがありますね。歌舞伎座と演舞場もそうですかね。
 橋之助は柄も良く、無人芝居の中で奮闘していたと思います。宙乗りはセリフもよく聞こえ、それなりに興奮しました。他の俳優では、亀三郎が今まであまり印象に残らなかった人なのですが、今回は演技がきっぱりと男らしく、セリフもしっかりしてなかなか良かったと思いました。おじいさんの羽左衛門の面影が十分ありますね。

投稿: レオン・パパ | 2010年3月21日 (日) 17時40分

レオン・パパ様
国立の通し狂言、お疲れ様でした。
せっかくの並木五瓶モノでしたが、ちょっとハズされた感じで残念な思いがしました。座組も地味めでしたし、配役も苦しかったですね。その中で橋之助さんはニンも合っているし、頑張っていたと思います。宙乗りはやっぱり盛り上がりましたか。「徹子の部屋」で、高所恐怖症で稽古では一度も飛べなかったけれども本番では平気なのだというようなことを言っていました。とても気持ちよさそうで、高所恐怖症だなんて全然わかりませんでした。
亀三郎さんは何と言っても声がよく、男らしくてセリフもいいですね。私、羽左衛門さんの記憶は昔の筋書きにある素顔の写真のみですが、おじいさまの面影があるというのは嬉しいことです。

5月の演舞場で、4月歌舞伎座と同じ演目がいくつかかかりますが、どのような違いがあるのか楽しみです(私に違いがわかるかしら)。

投稿: SwingingFujisan | 2010年3月21日 (日) 18時09分

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