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2010年5月 1日 (土)

歌舞伎座閉場式夜の部1:開演前~都風流

430日 歌舞伎座閉場式夜の部(歌舞伎座)
いつものように第1行目を入力して、はっと気がついた。来月からは(歌舞伎座)と打つことはもうないのだ、とweep このレポで何度打てるかしら。
開演前(写真はこの前のエントリー「ラブ歌舞伎座・40を見てね)
千穐楽、東銀座駅に出ていたダフ屋は「券あるよ」だったが、今日のダフ屋は「余り券あったら買うよ」。かつてサッカーの試合のたびに聞いた懐かしい決まり文句だ(ダフ屋を懐かしがってどうするcoldsweats01)。
歌舞伎座前は人だかりで大混乱。カウントダウン時計の前はとくに混雑が激しく、「ここで写真は撮らないでくださ~いsweat01」と係の人が通路を必死で確保しながら叫ぶ。車道を挟んだ向かいの道路も写真撮影の人垣が何重にもできている。
甘栗はこの時点では完売。次に焼きあがる頃買いに行くといっても、幕間が短いから諦めることにした。
本当はもっと早く到着するつもりがつまらぬドジで少し遅れたので、ゆっくり館内を歩く時間がなくなってしまった。中に入って筋書きを買い、ポスター(水色地の「歌舞伎は未来へ続く」「歌舞伎座から新橋演舞場へ」という看板にもなっているもの)は2000円もして高いbearingからやめておく。
鯛焼き屋さんを覗くと、行列が短かったので「やった!」と思ったら、こちらも完売(心残りだなあ)。行列ができないわけだ。
そうこうしているうちに時間になった。
「御挨拶」 松竹株式会社会長 大谷信義
浅葱色のパネルで3方を囲まれた舞台。その前に金屏風が立てられ、舞台中央には演台、その向かって右手には松の盆栽が置かれている。大谷会長が登場すると、「おおたにっ」「4代目っ」などの掛け声がかかる。本人もテレ笑いしていたが、客席からも笑いが起こる。でもこれで、何となく緊張に包まれていた空気がやわらぎ、ああいつもの歌舞伎座だと安心した気持ちになった。
挨拶そのものは、昭和26年に復興してから今日まで歌舞伎座が続いた、今日は特別な公演をお送りする、心ゆくまで名残を惜しんでいただきたい、3年後の新しい歌舞伎座誕生に乞うご期待、というような、まあ当たり障りのない内容であった。
舞台の準備でしばし待つ。
「都風流」
緞帳が上がり、やがて舞台中央の大ゼリからなんと豪華な立役が揃って登場。
下手側から梅玉、三津五郎、仁左衛門、幸四郎、菊五郎、吉右衛門、勘三郎、團十郎という並びである。扇を手にしただけの素踊り。はじめは全員で、その後1人、あるいは2人、3人と舞う。團十郎+仁左、幸四郎+吉右衛門、吉右衛門+勘三なんて、めったに見られるものではない。中で三津五郎さんが群を抜いてうまい。動きがなめらかで踊りに表情がある。
全員で踊るのを見ていると、それぞれの個性の違いがわかって興味深い。それは多分、芝居の役を演じる個性と共通しているような気がした。團十郎さんは実に大らか、梅玉さんは端整でやわらか、勘三郎さんは(うまく言えないけど)楷書をほんの少し崩したようなやわらかみ、仁左様は清廉でかちっとした感じ、吉右衛門さんには男の人生を思わせる何かがあり、幸四郎さんは堂々と振舞いが大きく、菊五郎さんには芸の大きさ、人間の大きさを感じた。それにしてもどの役者さんにも男の色気があって、ドキドキするほど素敵happy02
あまりの豪華役者揃いに、もうこれ以上何を言っていいのかわからない。幸せだぁぁheart04heart04

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コメント

私は昼の部のみの拝見でした。
確かに播磨屋さんと中村屋さんは、中村屋さんの襲名以降同じ舞台の共演なかったので貴重なものでした。
この8人で新薄雪でも共演して下さらないかと思いながら素踊りを観ておりました。ここに猿之助丈がいないのが寂しいです。
レポの先周りしてしまうので恐縮ですが、昼の口上では芝翫丈が新歌舞伎座を4年後とおっしゃて、そのあと山城屋さんが「もう少し早くなると思います」とフォローする場面も。更に手締式では正確には2年11か月後と松竹の方から説明がありました。
5人の「道成寺」は壮観でした。
口上のあと映画上映があり、昨年の1月と同じものでしたが、先の時蔵(4代目さんです)の映像が観られるので売店に行かずに全部見ちゃいました。11代目の團十郎や猿翁のところでは拍手もありました。
私には写真を取る趣味がないので、何もせず、そこここを自分の眼に焼き付けて来ました。
(そういう私ですから「デジカメで撮って下さい」と3Fのカレーコーナーで開幕前にお願いされて、困ってしまいました。巧く撮れなくてごめんなさい。)
(木挽堂さんで孝夫時代のサイン入りの写真集をこの日の記念として購入して帰路につきました。)

投稿: うかれ坊主 | 2010年5月 1日 (土) 13時33分

うかれ坊主様
こちらにもありがとうございます。
芝翫さんが昼の部におっしゃった年数は、夜の部でご自身が話題にあげていらっしゃいました(後ほどレポいたします)。
映画は私ももちろん、ぜ~んぶ見ましたよ!! 素晴らしいプレゼントでした。どこかで公開すればいいのに、と思いました。

写真撮影を頼まれるのは私も苦手です。いつも子供たちから写真がヘタくそだと言われているので、他人様を撮影してさしあげるのはどうも…。

孝夫さんの写真集、いいですね!! 私も今度木挽堂を覗いてみたいです(いつも芝居後すぐに家路につかねばならず、なかなか機会がなくて)。

投稿: SwingingFujisan | 2010年5月 1日 (土) 15時17分

こんばんは!

まずはこの場をお借りしまして…。
応援してくださっていたみなさま、今さらですが
おかげさまで補助席だったけれど、夜の一等席を手にすることができました。。。
応援いただいて心強かったです。
ありがとうございましたm(_ _)m

徹夜するだけの価値はありました。
超豪華な都風流。
みなさんすごくステキでしたね。
踊りの良し悪しがわからないので小学生のような感想ですが、でもでも本当にうっとりしちゃいました。

今日もまたまた様子を見に行ってしまいましたが
もぬけの殻、といった感じで寂しかったですよ。
写真を撮る人はたくさんいてにぎやかでしたが
昨日までの賑わいとはまったく別物です。
それもまた寂しかったです。

が!!来週末は御園座です。
気持ちを切り替え、堪能してきます。。。

投稿: あねご | 2010年5月 1日 (土) 23時33分

あねご様
徹夜の並び、お疲れ様でした!! でも、素晴らしい席でご覧になることができて、応援していた私も本当に本当に嬉しかったです。他の皆さんも同じ気持ちだと思います。
通常の公演では絶対に見ることのできない豪華な踊り2題。まさに夢の世界でしたね。
おかげで、この歌舞伎座ときっぱりお別れできそうな気がしました。私が次に今の歌舞伎座の姿を見るのは演舞場初日です。まだ今の形であるのかしら…。
御園座、気をつけて行ってらっしゃいませ。レポも楽しみにしています。

投稿: SwingingFujisan | 2010年5月 2日 (日) 00時34分

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4月30日の午後“奇跡のチケット”を手に、歌舞伎座の閉場式に向か った。 [続きを読む]

受信: 2010年5月 1日 (土) 11時09分

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