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2010年5月24日 (月)

團菊祭昼の部@松竹座2:團十郎は弁慶

521日 團菊祭五月大歌舞伎昼の部(松竹座)
「勧進帳」
團十郎の弁慶は本当に好きだ!!
唸るほどうまい、とは思わない。團十郎より上手な弁慶役者はいる。いるけれど、弁慶その人と言えるのは團十郎だけだと思うのだ。つまり、他の役者さんは弁慶になりきっている。そのなりきりに感動して私は泣く。でも、團十郎さんは違う。本物の弁慶がその場に甦ったような錯覚に陥るのだ。
とくに勧進帳を読み始める瞬間、低いところから出るその第一声を聞くと、ぞくっとくるくらい、ああ弁慶だ、と思う。
海老蔵に助六のオーラを感じるように、團十郎に弁慶のオーラを感じる。なんと稀有な親子なんだ。
藤十郎さんの義経は花道の山を見上げる場面で、全然見上げなかった。これって、藤十郎さんの型なんだろうか。おやっと思うと同時に、ちょっと物足りなさを覚えた。
菊五郎さんの富樫のよかったこと!! 弁慶とのやりとりは、私の中で最高と思っている吉右衛門×富十郎の「勧進帳」に並ぶ緊迫感、2人が命を賭けていることがよく伝わる空気が漲った。そしてその後の菊五郎さんの目が優しくて、ああ、いい富樫だとしみじみ思った。
話は團菊祭から離れるが、先日、こういう記事(東京新聞生活情報紙「暮らすめいと」)を読んだ。吉右衛門さんが「心技体揃わなければできない役。最後に花道の鳥屋に飛び六方で引っ込むころは、動けなくなるほどクタクタとなる。同時に高い山に登ったような達成感も感じる。大変重い役なので、5年に1回ぐらいのペースでできれば」と語ったという。幸四郎さんの1000回超えとは対照的な考え方ではあるが、そういう重い、また体力を消耗する役を團十郎さんが今年1月と5月に演じられるほど回復したことを思い、嬉しくなったのであった。

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コメント

私も團十郎さんの弁慶が大~好きです!!

うまいへたという次元を超えた「弁慶そのもの度」はナンバーワンだと思っています♪ありがたい気分になるというか、とにかく好きです。

あ~、やっぱり團菊の「勧進帳」見たかったです。。。團十郎さん、体調は大丈夫でしょうか。これから暑くなりますから無理をしないでほしいなぁと思いつつ、早く團十郎さんに会いたい~と願っています。

投稿: aki | 2010年5月26日 (水) 09時40分

aki様
こちらにもありがとうございます。
「弁慶そのもの度」ナンバーワン!!
まさにそう思います。目の前の舞台にいるのは弁慶役者ではなく、弁慶なんだって。
團菊を見て本当によかった!! でも、「男の花道」も見たかったぁ。お互い、そうそうは欲張れませんものねcoldsweats01

團十郎さん、本当にお体をお大事にしていただいて、また團十郎ワールドを見せてほしいですわ(^^)

投稿: SwingingFujisan | 2010年5月26日 (水) 12時04分

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