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2010年5月30日 (日)

五月花形歌舞伎夜の部再見・2

528日 五月花形歌舞伎千穐楽夜の部(新橋演舞場)
「助六」
最高最高。花道での助六は独り占めってわけにはいかなかったし、時々染五郎さんの時みたいに鼻の穴を見上げることもあったが、目の前での決めは迫力満点。美しく、イキがよくて、まさにサイコウの「男伊達」lovely
下手側にいると、股くぐりの時の海老ちゃんの表情が見えないのが難だし、やっぱり首は痛かったけれど、下駄の音も小気味よく、全体的にはバッチリlovely
海老蔵のカッコよさはもうあちこちでさんざん聞かれているし、私も前回書いたし、今回は敢えて触れぬようにしよう(思い出しただけでもスカッとするかっこよさだ。特にくわんぺらとのやりとりがテンポがよくて好き)。
順不同で、まずは「熊谷」でも挙げた亀三郎さん。なんとかっこいいかつぎだ。スカッとした江戸っ子がここにもいる。堤軍次の亀三郎さんに柔らかさを見たと感じたが、福山のかつぎでもきっちり江戸っ子でありながらどこなく柔らかな感じがあって、自分としては面白い発見であった。
歌江さんが若々しくきれいで、色っぽいのが嬉しかった。
松緑さんは前回見たときに比べてくわんぺらという役に馴染んでいた。助六の面前で「よく見りゃオレの親戚に似ている」とやったから、海老ちゃん思わず吹き出しそうになり、笑いを堪えていた(後ろ姿の肩がくっくっ震えていたsmile)。
猿弥さんの通人は今回はプライバシーいじりをやらないで、「イケメンでげすねえ」「こんな体形でくぐれますでしょうか。ではくぐって<みます>(で、三升の門の袱紗を客にアピールしてから頭に載せる)」「何とかクリアーですね。もうちょっとダイエットでげすね」。
そして白酒売りの前に来ると「このニイサンのイケメンを見ごろ食べごろそめごろう~」。「ジュースとコーラはどちらが好き?」は、前回と同じだわと見ていたら、なんと染五郎さんが「コーラが好き」と答えたらしい。猿弥さん「ジュースがいや?…コーラがいい、コーラがいい…こーらいぃーや」とうまくまとめて大喝采。
何とかくぐって「こっちはギリギリ」。立ち上がると「意地悪でげすねえ」と染五郎さんを軽く睨む。「こーらいぃ~や」はほんとにその場のアドリブだったのか。猿弥さん、お見事good さらには「喋りすぎてのどがからから。お~いお茶」。
たっぷり客席を笑わせて、最後は歌舞伎座はなくなっても歌舞伎はなくならない、新橋演舞場で面白い歌舞伎をたくさんやるから、と前回と同様の挨拶をして引っ込んだ。
福助さんの揚巻は登場してくるところからゆ~らゆら、ほろ酔い加減がステキ。そして意休に浴びせる悪口も小気味よいし、最後に助六を守って啖呵を切るところなんかゾクゾクするほど男前な女っぷりだ。福助さんによく似合う。
特筆しておきたいことが一つ。意休付きの男伊達がこれまたカッコイイ。とくに猿三郎・猿四郎さんの2人が、ただ腰掛けている姿ながら実にいなせsign03 思わず見惚れた。
何しろ「助六」というお芝居は、とにかくかっこいいのだheart04

おまけ1演舞場に向かっているとき、楽屋口から蝶十郎さん(自信はないが多分)が出てくるのに出会った。
おまけ2たまには出待ちをしようかなあと、しばし楽屋口の前で佇んだ。よく見えなかったけれど、秀太郎さんらしき人が出てきた。その後、今度は七之助さんがhappy02 細身の体をスーツに包み、ステキだった(ほんと、ほそい)。きっと最後まで舞台に残っていた海老蔵さんと福助さんに挨拶をして出てきたんだろう、なんて勝手に想像した。七之助さんは演舞場の向かい側(日産のショールームのあったあたり)に止まっていたタクシーに乗って消えていった。で、私も出待ちはここでやめて帰ることにした。だって、多分海老ちゃんは出てこないだろうし、くるにしても時間がかかるだろうし。

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コメント

助六は本当に良いでげすね~。私は23日に夜の部を再見しました。最前列ほぼ中央で♪まだ、感想アップしていませんが・・・。何度見てもエビ助六はかっこいい!!!猿弥さんとのやりとりも最高です。千穐楽ならではのアドリブもあったようで、楽しいですよね~。

亀三郎さんの福山のかつぎ、良いですよね。亀寿さんもですが、現代っ子さと江戸っ子の雰囲気と両方を兼ね備えていて、柔らかくも力強くもでき、そのお芝居の雰囲気にうまく合わせているな~と感じました。

歌江さんも若々しくって色っぽい!本当に同感です。出番は短いですが、出てくるだけで嬉しくなりますよね。男伊達のかっこよさにも強く頷きました!猿三郎さんも猿四郎さんも好きなので嬉しいです♪

投稿: aki | 2010年5月30日 (日) 02時08分

aki様
最前列のセンター、いいですねえ。股くぐりのときの助六さんの表情もよくご覧になれたでしょう。
エビ助六は、もしかしたらパパも焼餅を焼くんじゃないかと思うほどかっこよかったですわ~lovely
花形の「助六」に猿弥さんの通人はピッタリでしたね。ほんと、猿弥さんは多才な方です。

亀三郎・亀寿兄弟は実力があるのにあまり役に恵まれないのが残念です。若手のお芝居でこうやってどんどん大きな役をやっていただけると嬉しいですね。お芝居の雰囲気に合わせるって大事なことですものね。

歌江さんのような大ベテランがああやって若手のお芝居に登場されるのは本当に嬉しいです。もうちょっと舞台の上にいてほしいと思うところで引っ込むのがまたニクいsmile
猿三郎さんと猿四郎さんは、前回の席からはあまり見えなかったのですが、今回はバッチリ正面に見え、背筋の伸びた様子、纏った雰囲気がとても粋でステキでした。

投稿: SwingingFujisan | 2010年5月30日 (日) 09時54分

やはり書かずにはいられない!でげす。
私もいつものごとく花横かぶりつきでカンゲキしました。
揚幕が「ジャッ!」とあいて「カカカカカッ!」と下駄の音。
開くのを今か今かと息をのんですぼめた傘を見つめ、「パッ!」と開いてキマる。惚れ惚れする美貌と男伊達ぶり!この瞬間が大好きですheart04それからは出端をバッチリ堪能して、そこで気が落ちついちゃうぐらいウットリlovely
ただ、私が見た時は本舞台にかかってからのツラネのタイミングがちょっとズレてしまったようで内心「ガクッ」
ここが決まらないとこちらもスッキリしないですぅ〜!sweat01
團十郎さんとはセリフの言い回しが違うところが割とありました。(現代風の言い方が多かったように思いました)私は海老蔵の助六を見るのが初めてだったのですがいつもあんなに台詞回しが違うのかな?それとも独自の助六を作っていこうという考えなのか?はたまた、たまたまだったのか。。。?

猿弥さんの通人は予想通りとてもハマっていて股くぐりがかなり大変そうだったのが可笑しくてしょうがありませんでした。
亀三郎さんのかつぎ、とても良くって「ここにもこんなスカッとした江戸っ子が!!」と嬉しい発見でした♪
そして染五郎さんの白酒売りもとても良くて、熊谷も悪くはなかったというか予想よりはとても良かったのですが、やはりこちらの方がニン。この組み合わせは今後も良くなっていきそうですね。

投稿: 林檎 | 2010年6月 6日 (日) 11時43分

林檎様
こちらにもコメントありがとうございます。
林檎様のお勧めをいただいてから、私も海老蔵は一度は花横でと決めております。
本当に惚れ惚れしますねheart04 私も海老蔵さんの助六は初めてですのでわかりませんが、きっと海老蔵の助六というものを作っていこうとしているのではないでしょうか、もちろん基本は基本として。というか、セリフも含め枠に収まり切らないのが海老蔵さんなんでしょうね。
猿弥さん、亀三郎さん、染五郎さん、み~んな素晴らしい出来で、「歌舞伎座から演舞場へ」の第一歩を見事に踏み出しましたね!!

投稿: SwingingFujisan | 2010年6月 6日 (日) 12時24分

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