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2010年5月

2010年5月31日 (月)

笑って泣いた「神崎与五郎東下り」・2

530日 扉座「神崎与五郎東下り」千穐楽(座・高円寺)
遅くなっちゃったけど、続きを。5月のカンゲキは5月中に、です。ぎりぎりセーフsweat01
花房亀吉
宇佐美を芝居の世界に引き戻したのは高塚であると言ったが、実は高塚をずっと支えてきた亀吉(岡森諦)であることが後でわかる。亀吉は善人、苦労人、忠実を絵に描いたような人で、花房兎と花房亀吉、うさぎとかめの間柄(smile
古い劇団員に「永遠の子分肌だ」と揶揄されるほど常に地味な役回りの、あたたかい気遣いの人である。この人がまた泣かせるんだわ。
最後に宇佐美に促されて語る「神崎与五郎東下り」の講釈。調子が出るにつれて本物の講釈師のように気持ちよく聞けた。ずいぶん勉強されたんだろうな、岡森さん。この講釈に宇佐美の雲助・丑五郎が加わり、先ほど途中で終わった劇中劇の続きが展開される。与五郎が四十七士の一員と知り、あんなにいたぶったことを後悔する丑五郎。詫びたくてももう与五郎はこの世の人ではない。居酒屋「一力」で兎と亀が2人で展開する迫真の芝居に又々涙が溢れる。
あ~、なぜこんなうまい役者が舞台に戻れないのか。それはもちろん宇佐美が人間としてダメだったからではある。しかし宇佐美と、宇佐美を再び舞台に立たせたい亀吉にしっかり思い入れてしまった私は、なんとも歯がゆい。
それを救ってくれたのがこの場面である。これがあったればこそ、役者として不完全燃焼に終わり再び人生にスネるかもしれなかった宇佐美が救われたのではないかと、こちらも救われた気持ちになったのである。
以前、「先輩ROCK YOU」で六角さんが横内さんとの関係について語っていたことが重なった。
宇佐美を取巻く人々

これもベタだが悪い人は1人もおらず、きわめて個性的なごく普通の人たちである(多分、世の中大方の人がきわめて個性的なごく普通の人、なんだと思う)。この人たちの芝居は六角さん、岡森さんの自然な演技とちがって、かなり芝居がかっている。面白いことに、それがこの芝居の足元を固めているような気がした。
個性的な人たち――「一力」の看板娘・由希子(後で意外な事実がわかる。いや、うっすらそんな気がしたからそう意外でもなかったかも)、泣き上戸のマサ、笑ってばかりいる山本、家具屋の姫子、宇佐美とすぐケンカになる工事人・昇平、その愛人の超おデブのネネ(好物はボンレスハム。台本にはただの「ハム」となっていたが、これはボンレスハムじゃなくちゃダメsmile こういう小技が好き)、劇団のこまめねえさん、あけみ、マネージャー――についても11人述べたいところだけれど、あんまり長くなるので、「取巻く人々」とまとめてしまってごめんなさい。もう1人、実際には登場しないのに、しょっちゅう人々の口にのぼる「一力」の女将、この人の存在も大きい。

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笑って泣いた「神崎与五郎東下り」・1

530日 扉座「神崎与五郎東下り」千穐楽(座・高円寺)
扉座の公演を見るのは昨年の「どろろ」以来2度目である。
笑也さんが出演されるというのがこの芝居を見ようと思った最大の理由であるが、公演情報を見たら六角精児さんの名前があったことも大きい。六角さんが扉座に所属していることは去年初めて知った。
さて、「神崎与五郎東下り」という題名からして、また作・演出の横内さんがスーパー歌舞伎も書いていらっしゃることからして、まんま時代劇だと想像して出かけたら、その想像は見事にハズレcoldsweats01
それは、現代の人情喜劇であった。笑った。泣いた。話としてはそう目新しいものでもないのに、主人公に六角精児という役者を得て「神崎与五郎東下り」は秀逸な人情噺になった(もちろん、そういうことも計算し尽くしたであろう脚本があったればこそ、ではある)。
このお芝居を初めて見るなら絶対内容を知らないで行ったほうがいいけれど、もう千穐楽が過ぎたし、今後の公演予定もないようなのでネタバレしつつなが~い感想を(あんまり長いので2回に分けますcoldsweats02)。
ここは、下町の居酒屋「一力」(ここにも「忠臣蔵」が…。名前だけだけど)。舞台には幕はなく、開演前にすでに「一力」のお店が見える。全体にレトロな印象で、昭和40年代くらいの時代設定なのかと思ったら、現代の話なのであった。この舞台はこれから起こるドラマを予測させるという意味ではとてもベタなのに、それが逆に安心感というか懐かしい感じというか、そういうものを与える。
宇佐美京一(花房兎)
常連客――すぐ泣く男、いつも笑ってばかりいる男、そして家具屋の姫子という女性(「家具屋の姫子」→「かぐやひめ」)――が飲んでいる中、タクシー運転手の宇佐美(六角精児)がやってくる。宇佐美は昨夜この店で若い男とケンカになり、大暴れしたのだった。というところから宇佐美という人物が徐々にわかってくる。TVでの六角さんを私はほとんど知らないが、宇佐美は「傍聴マニア」の山さんに近いものがあるような気がした。自分のやりたいことから外れた人生を送る人間の鬱屈、再び光明を見出した人間の喜び、しかし最後には義のためにそれを捨てなくてはならなくなった悲しみと潔い決断、そういうものを六角さんはユーモアたっぷりに、しかし鋭い凄みを時に見せていく。その芝居は、いわゆる「芝居」ではなくて、ナマの六角さんがそのまま宇佐美になって飲んだくれ、暴れ、悔い改め、役者としての意気(宇佐美は、元大衆演劇の劇団員なのである)を示しているのである。私などが「うまい」と言ってはおこがましいが、うまいっgood

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2010年5月30日 (日)

五月花形歌舞伎夜の部再見・2

528日 五月花形歌舞伎千穐楽夜の部(新橋演舞場)
「助六」
最高最高。花道での助六は独り占めってわけにはいかなかったし、時々染五郎さんの時みたいに鼻の穴を見上げることもあったが、目の前での決めは迫力満点。美しく、イキがよくて、まさにサイコウの「男伊達」lovely
下手側にいると、股くぐりの時の海老ちゃんの表情が見えないのが難だし、やっぱり首は痛かったけれど、下駄の音も小気味よく、全体的にはバッチリlovely
海老蔵のカッコよさはもうあちこちでさんざん聞かれているし、私も前回書いたし、今回は敢えて触れぬようにしよう(思い出しただけでもスカッとするかっこよさだ。特にくわんぺらとのやりとりがテンポがよくて好き)。
順不同で、まずは「熊谷」でも挙げた亀三郎さん。なんとかっこいいかつぎだ。スカッとした江戸っ子がここにもいる。堤軍次の亀三郎さんに柔らかさを見たと感じたが、福山のかつぎでもきっちり江戸っ子でありながらどこなく柔らかな感じがあって、自分としては面白い発見であった。
歌江さんが若々しくきれいで、色っぽいのが嬉しかった。
松緑さんは前回見たときに比べてくわんぺらという役に馴染んでいた。助六の面前で「よく見りゃオレの親戚に似ている」とやったから、海老ちゃん思わず吹き出しそうになり、笑いを堪えていた(後ろ姿の肩がくっくっ震えていたsmile)。
猿弥さんの通人は今回はプライバシーいじりをやらないで、「イケメンでげすねえ」「こんな体形でくぐれますでしょうか。ではくぐって<みます>(で、三升の門の袱紗を客にアピールしてから頭に載せる)」「何とかクリアーですね。もうちょっとダイエットでげすね」。
そして白酒売りの前に来ると「このニイサンのイケメンを見ごろ食べごろそめごろう~」。「ジュースとコーラはどちらが好き?」は、前回と同じだわと見ていたら、なんと染五郎さんが「コーラが好き」と答えたらしい。猿弥さん「ジュースがいや?…コーラがいい、コーラがいい…こーらいぃーや」とうまくまとめて大喝采。
何とかくぐって「こっちはギリギリ」。立ち上がると「意地悪でげすねえ」と染五郎さんを軽く睨む。「こーらいぃ~や」はほんとにその場のアドリブだったのか。猿弥さん、お見事good さらには「喋りすぎてのどがからから。お~いお茶」。
たっぷり客席を笑わせて、最後は歌舞伎座はなくなっても歌舞伎はなくならない、新橋演舞場で面白い歌舞伎をたくさんやるから、と前回と同様の挨拶をして引っ込んだ。
福助さんの揚巻は登場してくるところからゆ~らゆら、ほろ酔い加減がステキ。そして意休に浴びせる悪口も小気味よいし、最後に助六を守って啖呵を切るところなんかゾクゾクするほど男前な女っぷりだ。福助さんによく似合う。
特筆しておきたいことが一つ。意休付きの男伊達がこれまたカッコイイ。とくに猿三郎・猿四郎さんの2人が、ただ腰掛けている姿ながら実にいなせsign03 思わず見惚れた。
何しろ「助六」というお芝居は、とにかくかっこいいのだheart04

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2010年5月29日 (土)

五月花形歌舞伎夜の部再見・1

528日 五月花形歌舞伎千穐楽夜の部(新橋演舞場)
12
日の初見日に千穐楽の座席の見え方を上からだけど確認しておいた。つまり、花道で助六が様々な型を見せる場面は海老蔵独り占め席かってこと。もしそうでなさそうだったら、戻りチケットを狙うつもりだった。まあまあな感じがしたので、そのまま千穐楽を待つことにしたのだが…。
「熊谷陣屋」
夫に禁じられていたにもかかわらず陣屋を訪れた相模が夫に怒られないよう堤軍次を頼っていることが今までで一番強く感じられた。軍次の陰に隠れ、軍次の袖にすがり、小次郎心配の一途さで飛んできた母の切なさと「軍次、お願い」という女としての甘えに共感を覚えた。
軍次の板挟みぶりもひしひしと伝わってきた。相模の気持ちを理解するやさしさと、主人はあくまで熊谷であり命令には従わなくてはならないという忠義と…亀三郎さんには程よい柔らかさがあって、私は今までこの役者さんの何を見てきたんだろうと、認識を新たにした。
海老蔵さんの義経が弥陀六を見るときの目の表情が色々で面白かった。最初に声をかけるときは限りなく優しい目で、弥陀六が義経の顔を間近でじっと見つめるときには武将らしい誇りをもった目で、その後も弥陀六の述懐に応じて表情が変わる。海老蔵ならでは、と思った。
染五郎さんは演技が吉右衛門さんに似ているせいか(吉右衛門さんについて勉強したのだろう)、顔まで吉右衛門さんと重なった。花道での「16年は一昔、夢だ、夢だ」では染五郎さん、本当に泣いていたようだった。あれは汗ではあるまい。
しかしこのラストは実に秀逸だと思う。義経を中心にした全員の見得で終わっていたら、「熊谷陣屋」という芝居はここまで心には残るまい。幕が閉まった後、そこに聞こえる戦場の音と熊谷の心境の対比があればこそ、熊谷のこれからの人生を思ってこの悲劇の重みがより深まっていくのであると、2カ月続けて見て、
思った。
ところで、今日の座席は最前列の花道そば。贅沢だけど、やっぱり前過ぎた。首が痛い!! 染五郎さんは確かに目の前にいたが、下から鼻の穴を見上げるような感じだったsmile
「うかれ坊主」
熊谷が終わった後の30分の幕間、この時間に既に三浦屋のセットが組みたてられていた。大きな天水桶も用意されていた。そんな舞台上での大道具さんたちの活躍を時々幕の下から垣間見ることができたは、座席のおかげかも。
松緑さんの踊りについては、前回とあまり感想は変わらず、うまいしメリハリがあって見やすいけれど、もうちょっとまろやかな可笑しみがほしい。でも、ところどころ、思わず吹き出すといった感じで笑わせてもらった。

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2010年5月28日 (金)

遅いっ、割引

出掛けに郵便受けを覗いたら「ほうおう」が来ていた。
帰宅してからゆっくり見るつもりだけれど、とりあえず開封してみた。
な、なんと!筋書きの100円割引券が4枚も!!
有効期間は5月20日から6月30日、使える劇場は演舞場1階、松竹座、南座だけ。
ええ〜っshock
ってことは、私にはほとんど利用価値ないってことじゃない。だって6月の演舞場は今のところ計画していないし、第一20日から使えるんだったら早く送ってちょうだいって言うのsign03 そうすればこの前の松竹座で使えたのにdespair
だけど、ギリギリ出掛けに間に合ったということで、今日の演舞場で使える(舞台写真入り筋書きがあれば、の話だけど)のがせめてもの慰めか…。
100円でガタガタ言うなって言わないでcoldsweats02 1年たてば筋書き1冊分にはなるんだから。それに、チケットの5%割引のなくなった今、筋書きだけでも割引って嬉しいじゃない。
本日第3弾はグチでごめんなさいcoldsweats02

追記:舞台写真入り筋書き、100円引きで買いましたhappy01 ゲンキンな私coldsweats01

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チケット明暗:ジャンヌ・ダルクと錦秋公演

赤坂ACTシアターの12月公演「ジャンヌ・ダルク」の先行予約を28日から行うというメールが以前来ていたのでカレンダーにもしっかり記入して楽しみにしていたのに、その後今度は先行予約29日からというメールが来た。どうなってんの?とワケがわからないまま問い合わせもせずに今日になり、まったく偶然に102分前にメールを見たら、なんと再び「本日先行予約開始」というメールが来ているshock
大慌てで先行販売ページへdash ところが、どこを探してもチケット購入ボタンがみつからないwobbly 電話で問い合わせようと思ってもACT倶楽部の電話が通じるのは14時から18時の間だけ(それって、ふざけてない?)。もう一度メールを確認すると先行販売に関するお問い合わせはローチケでという案内があったのでそっちへかけたら、これが「問い合わせ内容によってご希望の番号をお選びください」で、延々「○○の方は××番」を繰り返し、34分たってやっとオペレーターに繋がる回線に辿り着いた。なのに、込み合っているらしく一向にオペレーターは出ない。
気が短いうえに、ナビダイヤルで無駄な料金がかかりそうだから、むかっとしながら繋がる前に切ったannoy
アタマにきながら28日予約開始のメールをもう一度丁寧に読み返したら、どうやらこちらはACT倶楽部会員の先行、29日はメルマガ登録をしている人用の先行らしいとわかった。やっとのことでチケット予約画面に辿り着いたよぉ~scissors という喜びも束の間、ぜ~んぜんいい席が見つからない。何日を選んでも同じ席。ってことは、先行用に確保されているのがその辺だけだってことか。あるいは私がマゴマゴしている間にいい席はなくなっちゃったんだろうbearing
というわけで、なんかハラが立ったからやめにした。高い会費払ったのに、先行販売でいい席が取れないなんてバッカみたい。でも、この芝居、佐藤賢一原案・監修だから見たいのよね(佐藤賢一の小説はすごいんだもの。どこがすごいかを説明すると長くなるからやめておくけど)。
ACT
倶楽部のお知らせが不親切なんだとカリカリしていたけど、ちゃんとメールを見なかった私が悪かったのかもね。明日もう一度チャレンジしてみようかな。

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2年間のちりが積もれば

1カ月ほど前からパソコンのファンの唸りがひどくなり、ほぼ1日中悲鳴をあげる日々が続いていた。埃がたまっているのであろうことはわかっていたから自分で分解してみようかとも思ったが、ヘタをしたら取り返しのつかないことになる。こまめにバックアップを取りながらひやひやしていたら、三日前見かねた息子が中を掃除してくれた。
10052801cooler_2 
ファンにも、熱を冷ましてくれるアルミ(↑)にも埃がびっしり。これではファンも泣くわけだ。
10052802cpu
これ(↑)がパソコンの脳。
10052803cooler
埃がなくなったら、見事にファンの唸りは消えた。無理させてごめんよ、というところだ。
以前にも同じように息子に助けてもらったことがあり、調べたら2008年6月のことであった。2年間の埃の蓄積shock そして私はちっとも進歩していないcoldsweats02

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2010年5月27日 (木)

今日のスタパは勘三郎さん

ということです。
13:05~14:00 NHK

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104

あることに関してどうしても電話でお礼を言いたい人がいたんだけど、電話番号がわからない。住所はわかっているから手紙を書こうかと思うものの、最近ちっとも字を書かなくなっているから、手紙を書くということ自体にものすごいエネルギーを使いそう。第一、直接相手と会話をして気持ちを伝えたい。
どうしたらいいだろう、とさんざん考えている時の息子の一言。
「104に訊けば?」
うっ…104なんて発想、全然なかった。何をするにもネットに頼っていた私、目からウロコで早速104をピッポッパッ…としようとして、ふと、このご時勢、他人様の電話番号なんて教えてくれるのかしら、でも104が廃止になったって聞いてないよな……恐る恐る104にかけたら、秒殺で番号がわかっちゃった。
104、未だ健在である。いや、超すぐれもの104sign03

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2010年5月26日 (水)

カツとビール@松竹座アイル

もう1回、松竹座ネタで。ただし、こちらは歌舞伎には関係なく、飲み食いのお話。
10052601beer_2 夜の部終演後、ウワサwinkの「たちばな」に行って、ウワサwinkの地ビールをいただいた(→ココ)。ただ、幕間に空腹に耐えかね売店で買ったお弁当を食べてしまったので、お料理は泣く泣く諦め、さつま揚げとお新香盛り合わせをおつまみに。
地ビールはたいてい瓶入りなのに、ここはbeer 店内で製造しているからなのだ。まずは色の濃いアルトをいただく。おなかは弁当で満たしてしまったけれど、この喉越しの一瞬のために水分はじっと我慢していたから、思わず10052602beer_2 「くぅ~」と唸りたくなる。す~っと飲み干してしまい、次は薄い色のケルシュにしてみる。爽やか。どちらもすいすい入ってしまって、キチンと味わわないでしまったわsmile
もう1杯飲みたいところだったけれど、最近アルコールを入れすぎると翌日頭痛がするようになってきたので、ここで終わり。
さて翌日のお昼の幕間は、同じ松竹座アイルにある「キムカツ」で。なんだか急にトンカツが食べたい気が湧いてきたのだ。
ここのトンカツは薄切り肉がミルフイユのように重ねられている。衣はさくさく、中はジューシー。味はプレーンのほか6種類(黒胡椒、ガーリック、チーズ、ねぎ塩、梅しそ、ゆず胡椒)から選べる。どれもこれもおいしそうで悩むが、ねぎ塩にしてみた。これに塩、ソース、おろしぽん酢から好きなものをつけて食べる。どれも試してみたが、どれもイケる。普段はソースなんてほとんど使わないのに、あら、ソースってこんなにおいしいものだったの、と思った。ねぎ塩のほどよい塩加減。とても軽くて、いくらでも食べられそう。
キャベツもたっぷりあったのに、残念ながら時間がなくなって残してしまった。
「たちばな」も「キムカツ」も、観劇に関係なくゆっくり食事したい店だわ。「キムカツ」ではビールを飲めなかったから、次回は是非beerを。と言ってもそうそう行かれるわけはない。で都内にないかしらと探したら、あったあった、恵比寿にあった。さらには銀座に系列の「ゲンカツ」も。これは一度行ってみなくてはdash ほとんど食にこだわらない私の食欲に久しぶりに火をつけたのは、さすが大阪であるsmile

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2010年5月25日 (火)

團菊祭昼の部@松竹座3:スーパーマン的三津五郎河内山

521日 團菊祭五月大歌舞伎昼の部(松竹座)
「河内山」
質見世がなかったせいか、河内山の小悪党ぶりはあまり目立たず(山吹色を要求するところくらいだろうか)、知略に富むスーパーマンぶりが強調されたかも。正体がバレたら命にかかわるという大芝居を打った河内山の機転が大大名に勝ったそのカッコよさ、すかっとする。本性を顕したところでそれがまたスーパーマンで、その痛快さに客席はやんやの喝采である。
三津五郎さんは崩さぬ中にユーモアを見せられる役者さんだと思うから(「髪結新三」の大家も、決して崩していないのにめちゃくちゃ可笑しかった)、河内山としてはもちろん、高貴な使僧(ちょいワルのお数奇屋坊主にそういう気品と大きさがあるという設定がステキではないか)の中にもくすっと笑わせるものがあって、面白かった。もう一つ、三津五郎さんは河内山役者の中では小柄であり、押し出しで勝負をするようなところがちょっと弱いかなと思っていたが、どうしてどうして、演技で体を大きく見せてしまうところがすごい。
どの役者さんもとてもよかったが、中で錦之助さんの松江出雲守が出色だったと思う。癇性なところもいいし、河内山にやりこめられて悔しがるがどうにもならない短慮な殿様の苛立ちがよく伝わってきた。まさに「馬鹿め」と嘲笑われるに相応しい人間性ではあるが、それでいて品格もあるという役をよくこなして演じていたと思う。
ところで、河内山が線香を立てた時だったろうか、携帯が鳴ったshock りりりりりりりりり。バッグの中で鳴っているようなくぐもった音。長い。携帯がバッグの外に出された(多分、音がクリアーに響いたもの)。即刻切られるのかと思ったら、またくぐもった音に戻って、そのうちやっと鳴り止んだ。あれだけ鳴り続けていたということはアラームだったのかも。あれほど劇場の人が開演前に注意しているのに、なんでぇとちょっとハラが立った。百歩譲って鳴るのは仕方ないとして、すぐに止めればいいのに。ただ、東京だとこういう時、客席の空気が凍りついたようになるものだが、この時は意外にもそういう感じは受けなかった。そう思ったのは私だけかな。
<上演時間>「摂州合邦辻」85分(11001225)、幕間30分、「勧進帳」70分(12551405)、幕間15分、「河内山」65分(14201525

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2010年5月24日 (月)

團菊祭昼の部@松竹座2:團十郎は弁慶

521日 團菊祭五月大歌舞伎昼の部(松竹座)
「勧進帳」
團十郎の弁慶は本当に好きだ!!
唸るほどうまい、とは思わない。團十郎より上手な弁慶役者はいる。いるけれど、弁慶その人と言えるのは團十郎だけだと思うのだ。つまり、他の役者さんは弁慶になりきっている。そのなりきりに感動して私は泣く。でも、團十郎さんは違う。本物の弁慶がその場に甦ったような錯覚に陥るのだ。
とくに勧進帳を読み始める瞬間、低いところから出るその第一声を聞くと、ぞくっとくるくらい、ああ弁慶だ、と思う。
海老蔵に助六のオーラを感じるように、團十郎に弁慶のオーラを感じる。なんと稀有な親子なんだ。
藤十郎さんの義経は花道の山を見上げる場面で、全然見上げなかった。これって、藤十郎さんの型なんだろうか。おやっと思うと同時に、ちょっと物足りなさを覚えた。
菊五郎さんの富樫のよかったこと!! 弁慶とのやりとりは、私の中で最高と思っている吉右衛門×富十郎の「勧進帳」に並ぶ緊迫感、2人が命を賭けていることがよく伝わる空気が漲った。そしてその後の菊五郎さんの目が優しくて、ああ、いい富樫だとしみじみ思った。
話は團菊祭から離れるが、先日、こういう記事(東京新聞生活情報紙「暮らすめいと」)を読んだ。吉右衛門さんが「心技体揃わなければできない役。最後に花道の鳥屋に飛び六方で引っ込むころは、動けなくなるほどクタクタとなる。同時に高い山に登ったような達成感も感じる。大変重い役なので、5年に1回ぐらいのペースでできれば」と語ったという。幸四郎さんの1000回超えとは対照的な考え方ではあるが、そういう重い、また体力を消耗する役を團十郎さんが今年1月と5月に演じられるほど回復したことを思い、嬉しくなったのであった。

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ラッシャー木村、死す

ラッシャー木村さんが亡くなったというニュースを聞いた。
深夜のプロレス番組をよく見ていた頃、好きなレスラーの1人であった。試合よりも、ちょっと哲学者みたいな風貌のラッシャーがしゃがれた声で行うマイクパフォーマンスが楽しみだった。
誤嚥性肺炎だったということだ。父もそれが原因だったから、身につまされる。68歳という若さだが、腎臓を患っていたそうだから…。
ご冥福を祈る。

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2010年5月23日 (日)

薬師寺奉納船弁慶

たった2日家を空けただけなのに、なんだってこう帰宅してから忙しいのだろう。
松竹座昼の部の感想も3分の1しか書けていない。ぐずぐずしている間に、また新しい公演情報が入った。

勘三郎さんの「船弁慶」
日時は8月2日(月)、3日(火) 19:00開演
場所は薬師寺大講堂前特別舞台(雨天中止)
出演は勘三郎、勘太郎、七之助、彌十郎他
S席15,000円、A席12,000円、B席8,000円

先々週だったか、NHKのお昼の番組で1週間遷都1300年祭特集をやっていて、毎日最初の10分ほどだけど見ていた。平城宮跡のなんと広大なこと。
以前、通りの角を曲がったと思ったら目の前にベルサイユ宮殿の威容が開けたのに大いに驚き感動したが、それを上回るようなオドロキであった。どこにこんな広い土地があったの? その広大な土地の一番向こうに聳え立つ平城宮。人々が小さく見えて、古代のロマンを掻きたてられる。
「せんとクン」騒動でちょっとミソをつけたようなところもあったけれど、これは是非行ってみたいと思った。
そこへ「船弁慶」。
かなり心は動いているが、私の場合、かなり間近にならないと予定が立てられないのが難である。

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2010年5月22日 (土)

團菊祭昼の部@松竹座1:菊之助の玉手

521日 團菊祭五月大歌舞伎昼の部(松竹座)
「摂州合邦辻」

これ、ナマで見るの初めてだと思っていたら、藤十郎さんのを国立で見ていた。あの時は通しだったから今回の「合邦庵室」だけとしての印象は薄れてしまったのかもしれない。
上演記録を見ると錚々たる御大が演じている玉手御前、そんなすごい役に菊之助さんがこの若さで挑戦する。それだけでも楽しみだった合邦、菊ちゃんの見事な玉手に圧倒された。これは絶対菊之助の当たり役になる、と確信する。
庵室の門口に佇む姿からして胸に秘めたものの凄さを感じさせる。それでいて「かかさん、かかさん」と呼ぶ声には寂しさや娘としての甘えのような響きがあって、おとく(東蔵)ならずとも駆け寄って扉をあけ抱きしめてやりたくなる。
クドキになると、白の菊ちゃんが赤くなる(イメージのこと。私は常々、菊之助は「白」、亀治郎は「赤」とイメージしている。菊之助に赤を感じることはめったにない)。それは狂気に燃えるような赤でもあり、暗い赤でもあり、時にはさっと白に戻ったりもする。玉手の俊徳丸に対する恋心は絶対本心からだと確信させられたかと思うと、いややっぱりそうではないと否定させられ……筋書き、じゃなかった、番附を読むと、「(真実の恋か忠義かは)一括りにしないほうがいいような気がする。俊徳丸や両親、浅香姫に会った時に湧き上がるその時その時の気持ちを大切にしたい」と菊之助三自身が語っていた。それじゃあ、その菊ちゃんの演じ方はしっかりこちらに伝わっていたんだわ。
玉手が訪ねてきたことを知った合邦(三津五郎)とおとくの葛藤には、強く感情移入してしまった。私は自分に娘がいるからなんだろう、おとくの娘かわいさが理屈でなくよくわかって、うちへ入れまいとする合邦(その気持ちも頭ではよくわかる)に勝って早く扉を開けてあげて、と手に力を込めておとくを応援してしまった。

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2010年5月21日 (金)

夢覚めて帰宅

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大阪から帰宅しました。
どの演目も面白くて、團菊祭をたっぷり楽しみました。でも、もう一度見たい!!

なんばの駅から見て松竹座の少し先(大丸の手前くらい?)にヨーロッパ村とアメリカ村というのがあるのがとても気になって。ホテルでもらった地図に出ていたの。どんなところか見てこられなくて残念。
今日は、終演後走ってOCATへ。迷わないように昨日下見しておいたのに、行き過ぎてしまって焦った焦った(昨日、とっても遠いと感じたのでまだまだ先だと勘違いしたのね。いつまでたってもそれらしい建物がみつからなくて、おかしいなと思った)。道を教えてくださった若い女性がとても親切で嬉しかった。又走って逆戻りして、予定のバスに乗ることができた。今日の大阪は昨日と打って変わって爽やかな気候だったから助かった。
で、そのバスに乗れたからも一便早いのに変更できた。おかげで窓際席が取れたので、寝そうになるのを必死で堪えて富士山キャッチgood
東京は帰宅ラッシュでした。現実だなぁ。

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松竹座の團菊像

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團菊祭夜の部@松竹座

520日團菊祭五月大歌舞伎(大阪松竹座)夜の部
番付(筋書き)に舞台写真が入っていてラッキーscissors
大阪のお客さんはとても反応がよくて、たくさん笑いが起きていた。「本朝廿四孝」でも時々控えめながら笑いが湧いた。
「本朝廿四孝」
最初に勝頼(錦之助)が舞台に現れた時、そのあまりの若さにびっくりすると同時に、一瞬隼人クンかと思った。もちろん錦之助さんとわかっていたけれど、あまりに似ていて、しばらくじ~っと見つめてしまった。勝頼というのは史実でいえば武田家を滅ぼしたダメ武将だと思うのだけど、この芝居ではそういう面はまったくわからない。むしろ上品で芯の強さを感じる。錦之助さんの二枚目役は久しぶりかしら。階段に片方の脚を出してじっと構える姿勢はつらいだろうなと、この場面を見るといつも思う。
さて、この芝居はたいていどこかでダウンしてしまい、いつもなんとなくよくわからないまま物語が進行している。今日は一生懸命目を開いてがんばったせいか、少しはわかったような気がした。
時蔵さんの八重垣姫はいかにも深窓の令嬢らしい気品と一途さ(最近ちょっと思うのは、赤姫って深窓のお嬢様だからこそ積極的で一途なんだわ)が美しい。とくに、勝頼と思って恋心をぶつける相手が「自分は花作りの蓑作だと」言い張るため、自らの振る舞いを恥じるところが時様独特の愛らしさがあって、思わず微笑みたくなる。
菊之助さんの濡衣(濡衣って、何て名前なの?)はしっとりと美しく、夫を失った哀しみをその身に纏っていた。とてもいい濡衣であったと思う。もしかしたら、いつもは濡衣がなんとなく理解できないために物語全体がわからなくなっていたのかもしれない。ところで濡衣は八重垣姫より年上なのだろうか。少なくとも八重垣姫より人生経験は豊富であろう。一途な姫の心も自分の悲しみも胸の中に呑み込んだ大きさみたいなものも感じられる。その濡衣を菊ちゃんが、そして八重垣姫を時様が演じているのが面白い。
謙信(團蔵さん、こういう役もどんどんやってほしい)の命を受けて勝頼を討ちに行く白須賀六郎と原小文治の対比も面白かった。六郎は萬太郎クンで勢いのよさが力強く若々しい。対して権十郎さんの小文治の力強さには老獪さがあり、謙信が六郎のサポートとして小文治を送り出すのがわかるような気がした。
前半の女の恋心中心のお話が最後はこんな急展開になるんだったっけ、と忘れていたラストシーンは、謙信を中心に縋り付く八重垣姫、武田側のスパイであることを謙信に見抜かれて引き立てられようとする濡衣の3人の決めを見て記憶が甦ってきた。
「京人形」
5
年ぶりに見る「京人形」。文句なく楽しめた。
夫が遊女に入れあげているのに鷹揚な奥さん、「本妻はお前なんだよ」と言われて「わかってるわよ、そんなこと」と懐の深い奥さん、今から遊女(の人形)と酒宴を始めるから仲居役をやってくれと言われて機嫌よく引き受ける奥さん、そんなシュールでかわいい奥さんに萬次郎さんがぴ~ったり。だから最初っから楽しめたのだ。
そして人形である菊ちゃんとその作者・甚五郎の三津五郎さんの踊りの楽しさ、三津五郎さんの踊りのまろやかさ。男から女へ、また男へ、菊ちゃんお得意の変化は、今度は鏡のあるなしがきっかけとなる。鏡って人間の魂を象徴するものなのだろうか。「人間豹」でも鏡が人形に魂を入れなかったっけ?
「京人形」もまた、前半の楽しい酒宴が急展開を告げる。甚五郎夫妻が匿う井筒姫(巳之助)の存在が松永大膳(!! ご執心は雪姫だけじゃなかったのかいっ)にバレたのだ。
ここからは甚五郎と大工たちの大工道具を使った立ち回り。この立ち回りがよくできていて、お客に大ウケ。私もウケた。「京人形」のこの展開もすっかり記憶から消えていたわ

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2010年5月20日 (木)

SwingingFujisan in Osaka 2010

本日、大阪へ。
無事伊丹空港に着陸し、リムジンバスも順調になんば到着。今ホテルで一休み。
大阪はちょっと蒸し暑い。空港の外に出たとき、うわっと思った。飛行機の中では毛布を借りていてくらいだったから…。
さて今回は観光も寄り道もなく、もっぱら観劇の予定dash
これから松竹座に行きます。
しかし、飛行機の中ってどうしてあんなによく眠れるのかしら。ドリンクサービスを受ける間もなくひたすら眠ったsleepysleepy 離陸も知らない。着陸の衝撃で目がさめたcoldsweats01

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可愛い花には気をつけよ…

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今年は路傍にこの花をよく見かける。道路脇ならどこにでも咲いてる、って感じるくらい。去年までは見なかったよなぁ、それとも気がつかなかっただけなのかなぁ、などと考えながら、ちょっと汚い道端を彩る愛らしい花に心も足も弾む。
ところが、先日新聞でこの花の記事を見た、それによると、「ナガミヒナゲシ」という地中海沿岸を原産とする外来種のヒナゲシで生態系を乱す恐れがあるというのだ。
1株から100個の実ができることもあり、1つの実には1500個ほどの種が入っているのだとか。ということは、1株から15万個以上の種が作られる可能性もあるということになる。それほど繁殖力が強く、根などから出る物質には他の植物の生育を妨げる働きがあるのだそうだ。
2000年くらいから爆発的に増えているというから、去年までは私が気づかなかっただけだのかもしれない。
10052002nagamikesi
こんな可愛い花なのに…
繁殖力の強い外来種ということで、ひところ大騒ぎになったセイタカアワダチソウを思い出した。
なお、ナガミヒナゲシという名は、実が長いところからきている、んだって。

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2010年5月19日 (水)

五月花形歌舞伎昼の部再見

518日 五月花形歌舞伎昼の部(新橋演舞場)
二度目なので、とくに変化があったと自分では思う「寺子屋」についての感想を。
「寺子屋」
初日はあまりピンとこなかったのに、今日は素直に入り込めた。とくに松王丸は初日「?」な感じもあったけれど、とてもよくなっていて、さらに色々な面が見えるような気がして面白かった(興味深いという意味の「面白い」)。
義太夫狂言としてどうなのかと言われるとよくわからないが、全体から受ける印象がとてもリアルで、たとえば武部夫妻が小太郎を身替りに立てようと相談しているところなんか、「わ、この夫婦、なんて恐ろしい相談をしているのだ」とリアルに怖くなる。
そして首実検が無事に済み、この夫婦が腰が抜けたようになってほっとし合うところも、リアルにその感覚が伝わってくる。現代劇に置き換えられるのではないかというような気さえする。
松王丸は、「松はつれない」と菅丞相にも言われ世間にもそう評判されていたことがとても辛かったと源蔵夫婦に語るのだが、海老蔵さんの松王からは豪快な外見に似合わず、そういう繊細さ(よく言えば)を持つ人間であることがよくわかった(きっと「賀の祝」でも深く傷ついていたんだろうなあ。かわいそうに)。自分自身に対する忸怩たる思いもあるにはあっただろうが、他人の評判に悩む松王の人間臭さというものが興味深かった。
私は途中で、菅丞相への恩義に報いる裏には、そういう自分の立場をよくしたいというエゴのようなものがあったのではないかと複雑な気持ちになった。でも海老ちゃんの松王は、自分自身それをよくわかっていて、又それをつらく思っているというように見えた。
この「寺子屋」は機会があればもう一度見てもいいかもと思った。
ところで、松王は見栄えがあんまり立派だし、時平公の御覚えも目出度いようだし、小太郎は良家に生まれたからこんな目に遭わなくてはならなかったと千代が嘆くセリフがあったし(多少違うかもしれないが、ニュアンス的にはそういうことだと思う)かなり身分が高いような気になっていたが、舎人というからにはそれほど身分が高いわけではないんでしょ。いつかのイヤホンガイドでは、牛車の牛の世話をしたりして身分は低いと言っていたような気がする(「加茂堤」の桜丸についての解説)。それがここのところ気になりだして、だからどうってこともないんだけど…。

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寂しい6月

7月、8月はやや怒涛の予感がするのに、6月は「ムサシ」と国立、コクーンの3つだけ。
それが普通なんだといえばそうなのかもしれないけれど…。

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2010年5月18日 (火)

七月演舞場演目

昼の部
名月八幡祭 三津五郎、福助
文屋 富十郎
金閣寺 吉右衛門、福助、団十郎
夜の部
暫 団十郎
傾城反魂香 吉右衛門、芝雀
馬盗人 三津五郎

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ヒノキ>スギ

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ここ数日、ひどいくしゃみと鼻水に悩まされている。
ヒノキ花粉のせいらしい。スギ花粉の時より症状がひどい。目だけではなく時には顔の皮膚全体がかゆくなることさえある。
深緑の空気を思い切り部屋の中に入れたいのに、それをやると悲惨なことにshock
ハウスダストとの相乗効果もあるのだろう、また緊張感の違いもあるのか、外出すると自宅にいるときよりほんのすこ〜しだけ楽になる。
とはいえ松竹座行きが迫っているというのに、こんなことで大丈夫かしらwobbly
写真は記事の内容とは関係なく、我が家の薔薇ちゃんたちheart04

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2010年5月17日 (月)

錦秋公演追加情報

先日、ちらっと書いた勘太郎・七之助の「錦秋公演」の全日程が発表になっていた。
9月 8日 14:00 18:30 文京シビックホール(私が行くとすれば、やっぱりここかな。一番行きやすい)
  10日 14:00 18:30 アルファあなぶきホール(これがいつも「あぶなきホール」に見えてしょうがないcoldsweats02
  11日 14:00 18:30 岡山市民会館
  12日 13:00 16:30 周南市文化会館
  16日 14:00 18:30 鎌倉芸術館
  17日 14:00 18:30 中京大学文化市民会館
  19日 11:00 14:30 森の宮ピロティホール
  20日 13:30 17:00 新潟県民会館
  22日      18:30 松戸・森のホール21(1回公演のようです)
  24日 14:00 18:30 和光市民文化センター(サンアゼリア:何年か前に錦秋公演を見に行ったけれど駅からちょっと遠いのが難)
詳しくはZen-Aで。

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海老蔵の「助六」を見る意味

嬉しいことに、今月の「助六」の評判がとてもいい。もちろん私も素晴らしいと思った1人だし、他のブロガーさんたちもコメントをお寄せくださる方々も口々に素晴らしさを語って下さる。
東京新聞でも長谷部浩氏が、15日夕刊に海老蔵の助六に「襲名時の不良性を抑えて、品格が備わってきた、團十郎家の助六へと成熟を重ねている」と書いておられる(私は、その不良性があったという助六を見ていないbearing)。
そして今日の朝刊(「言いたい放談」)では小田島雄志氏が「歌舞伎座はいったん消えても歌舞伎そのものは消えない、と実感できる舞台に出会った」と「助六」を評している。「特に『助六』に歌舞伎の継承性を力強く感じたのは、この成田屋の『家の芸』が團十郎から海老蔵へみごとにバトンタッチされたからである」。小田島氏にとって今回は新之助時代を含め三度目の海老蔵助六観劇だそうで、「まさに三段跳びのように風を切って團十郎の大きさ、豊かさに迫ってきた」。「父のある意味で完成された男伊達ぶりを受け継ぎ、そこを起点として自分の色を添えようとする心意気が伝わってきてうれしかったのである」。
そういう「助六」をこの目で実際に見たのだ、と思うと、今月の観劇がまた大きな意味をもってくる。
そして一方では、亀治郎さんが猿之助歌舞伎の継承に力を入れ始めたようにみえる。博多座も金比羅も行かれなかったのがそういう意味でとても残念である。もっとも何から何まで見て歩こうなんておこがましい。そう言って、本当はものすご~く欲張りbearingな自分を諫めている。

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海老ちゃん披露宴を日テレが独占放送

日テレが海老蔵の結婚披露宴を放送するそうだ(ニュースとしてはちょっと古くてなってしまった)。
これまで芸能人の結婚式の中継なんてバカバカしいと思っていたが、これは見てしまうかも。披露宴は7月29日でTV放送は30日午後7時から。
披露宴だけでなく、盛り沢山な内容になるらしいけど、海老ちゃんはやっぱり歌舞伎界にとどまらぬスーパースターなんだなぁとあらためて思った(まさに助六さんだね)。

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2010年5月16日 (日)

何処へ

美容院で見た週刊誌記事(渡された週刊誌がちょっと古く、以下の文は現在形と過去形がごっちゃになっているけど)。
歌舞伎座の中にあった床屋さん。その床屋さんも歌舞伎座閉場に伴い、出て行かなくてはならない。
「理容室片岡」(あら、偶然にも「片岡」なんだわ)。とんぼ道場の少し先にあったこの理容室は日曜祝日を除く毎日9002100の営業。つまり夜は終演とともに終わる。中は1席のみで要予約。左隅にシャンプー台があって客は自分でそこへ移動する。
先代の床屋さんが高齢になって、別の理髪店で片岡さんに担当してもらった松竹関係者が白羽の矢を立てたそう。片岡さんで4代目だったかな(定かではない)。片岡さんが来るまではエアコンもレジもなかったんだそうだ。
勘三郎さんは5年前、5分でやって頂戴といって襟足だけをカットしにきた。女方の鬘をかぶるのに襟足が気になったらしい。以来贔屓にして、よく週刊誌をもってきてくれた。
幸四郎さんは季節に合わせて自筆の色紙をプレゼントしてくれた。
團十郎さんは必ず出前の珈琲をとってくつろぐ。
玉三郎さんは眠る人が多い中、じっと背筋を伸ばしている。
理髪店は子供たちの遊びの場でもあった。子供時代の海老蔵さんを一度だけカットしたことがある。
というようなエピソードが書いてあった。一般の人でもやってもらえたらしいから、私も1回行けばよかったなと残念に思った(美容室には男性客がいるが、理容室に女性客っていないのかしら)。
理容室片岡の行き先はこの取材当時(写真ではカウントダウン時計が22日になっていた)まだ決まっておらず、とくに勘三郎さんが心配してくれているということであった。新しい歌舞伎座になっても理容室が入るスペースはあるんだろうか。そこに片岡さんが戻ってくるんだろうか。どちらにしても、役者さんの髪を切るとなると個室でなくてはいけないので、今までどおり1席しかない理容室ということになるのだろうか。あるいは個室をいくつか供えて理容師を増やすのだろうか。
そんなこと私が心配してもしょうがない話だけれど、こんな記事読んじゃうと、ついつい気になるのだ。

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2010年5月15日 (土)

錦秋公演

引き続き公演情報が。
勘太郎・七之助による恒例の錦秋公演が9月にあるようです。
演目は、「橋弁慶」「芸談」「あやめ浴衣」「浦島」「藤娘」
日程はまだよくわからないのだけど、とりあえず今明らかになっているのは9月10日香川アルファあなぶきホール、11日岡山市民会館。
そういえば「浦島」は二十一世紀歌舞伎組による大阪新歌舞伎座の杮落とし公演でかかる。←でなくて、11月の三津五郎さんと松緑さんの巡業でした。ごめんなさい。勘違いしました。

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勘三郎と野田秀樹が夫婦だって?

またまた面白そうな芝居の上演が発表になった。
野田秀樹と中村勘三郎が夫婦役で出演だという「表に出ろいっ!」。NODA・MAPの番外公演だそうだ。私は役者としての野田さんは見ていないし、演出家としても歌舞伎でしか知らないから、2人が夫婦といったらてっきり勘三郎さんが奥さんになるものだと思っていた。そしたらなんと、逆じゃないのcoldsweats01
詳しい内容はココココで。
公演は9月5日(日)~28日(火) 東京芸術劇場小ホール1

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公衆電話ではありません

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演舞場3階左側階段を上がったところにあった電話。演舞場は携帯が通じる場所が少ないから、ここに公衆電話を置いたのかと思ったら、業務用だった。公衆電話は1階左側、2階右側にありますと書いてある。パンダが何気に可愛いhappy01

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楽しみなこれからの歌舞伎公演:稚魚の会と11月巡業

とこ様から情報をいただいたので、私も梅之さんのブログを拝見。
今年の稚魚の会は豪華な出演者です。
梅之さんはA班でおかや!! 大役だぁgood A班の勘平が辰巳さんとくれば、これはもう絶対はずせない。
B班左字郎さんの勘平も楽しみ。
そしてA班喜昇さんの戸無瀬(道行)も!!
ところで私、今年は稚魚の会の会員になっていないかも。会費を支払った覚えがないんですもの(会員先行販売はもう始まっちゃったのかしら)。

もうひとつ、とこ様からの情報で楽しみなのが11月の巡業。三津五郎さんと松緑さんの「泥棒と若殿」は歌舞伎座で見てとても面白くかつ感動したので。他に「浦島」と「身替座禅」(この情報はルネッサながとのHPで見つけました)。
会場は今のところ、こまつ芸術劇場、丸亀市民会館くらいかな、探せたのは。

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2010年5月14日 (金)

五月花形歌舞伎夜の部・2

512日 五月花形歌舞伎夜の部(新橋演舞場)
桟敷席には新橋の芸者さんだろうか、きれいどころがずら~っと並び、遠くからだが目を楽しませてもらった。「助六」がかかると、このきれいどころがより華やかに見えていいのよね。
「助六」
<口上>
先月髭の意休をやった左團次さんが口上という豪華さ。そして先月口上の海老ちゃんが助六だから、なかなかだね。海老ちゃんは、魚河岸から鉢巻が贈られることを口上で喋ったと思ったが、左團次さんはそれには触れなかった。
<海老蔵>海老ちゃんがとにかくかっこいい。少し痩せたかな、顔が骨っぽく見えた。若い分勢いがあるし、華があるし、子供っぽさも溌溂として、お父さんには古風な味わいがあったけれど、こちらの助六は意休に自分がモテることを自慢して見せたり、けんかを売るところなど、とても現代っ子ぽい。そのせいか、最初のうちは揚巻がやんちゃな恋人を可愛がる年上の女に見えた。
<染五郎>染五郎さんの十郎もまた菊五郎さんの味わいに比べて現代的で、う~むなんというか、助六も十郎もスマートなのだ。江戸和事のやわらかさとは別に、人物像がスマートになっている。それはそれで、全然イヤじゃないし、こうして比較してみると、二つの味わいの「助六」を見られたことが本当に幸せに思えてならない。
<福助>福助さんはきれいで、これまたスマート(元々福助さんには都会的な雰囲気が漂う)。村娘などをやると違和感を覚えることもあるが、揚巻にはそれがぴったり。丁寧に演じているから変な顔もほとんどなく、江戸最高位の傾城の心意気というのが素直に出ていた。酔って揺れるところは自然で、こちらも酔いそうになったくらい。「これはこれは」の一言目が声といい言い回しといい玉三郎さんに似ていた。
<七之助>七之助さんは可憐。いずれ揚巻もやるだろうから、勉強にもなるだろう(ああそうか、先月は福助さんが白玉だったのだ)。2人とも打掛を見せる時間が先月に比べて短いような気がした(衣裳は先月のほうが豪華だった)。
振袖新造では芝のぶちゃんばかり見てしまったわ。かわゆかった。
<亀寿・市蔵>朝顔仙平の亀寿さんは歌六さんから勉強したのだろうか、どことなく似ていた。市蔵さんは先月に続いて田舎侍で股をくぐらされて、なんか気の毒。この侍は都会の空気に呑まれて口がきけないのかと思っていたら、本当に口が不自由だという設定らしい。

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国立劇場8月、10月公演

今日はコクーン7月の「ファウスト」をWeb松竹で取った。
今年の夏も忙しくなりそう。7月は国立に巡業に三響会、赤坂等々。
8月は亀治郎の会、稚魚の会があるし、7月8月とも歌舞伎以外の演劇も入っている。
毎年、亀治郎の会(8月18~22日)と稚魚の会の日程が重なって苦慮するが、今年は亀の会の会期が長いのと千穐楽が1日ずれるのとでうまくやりくりできそう。

稚魚の会・歌舞伎会合同公演
 8月20日(金)~23日(月)
 「仮名手本忠臣蔵」(五段目・六段目・八段目)

このチャレンジも楽しみですわぁnotes

それから国立10月が発表になっていた。ともに真山青果の「天保遊侠録」と「将軍江戸を去る」(国立って真山青果が好きだねえ)。出演は吉右衛門さんとだけしか、今のところ出ていない。
10月3日(日)~27日(水)

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2010年5月13日 (木)

五月花形歌舞伎夜の部・1

512日 五月花形歌舞伎夜の部(新橋演舞場)
今月の演舞場は「寺子屋」「熊谷陣屋」「助六」と、先月超豪華メンバーで熱演された演目が3つも揃っている。客の感動が新しいうちに同じ演目をやれば客の目はより厳しくもなるだろう。若手には若手なりの味というものもあろうが、深みや重みの要求される芝居はやはりむずかしい。
しかし、誰にでも「最初」はある。そしてやらなければ「最初」はないのだ。そういう意味で、歌舞伎座がなくなった「最初」の月に若手がその「最初」を踏み出し、それも敢えてこの3つの演目に挑戦した今月の演舞場公演は私の中に別の感動を呼んだし、深い記憶として残ると思う。
「熊谷陣屋」
70
80歳のジイサマ(失礼coldsweats02)が10代の若者・少女に変身はできても(もちろん、ムリがあるのは承知smile それでも芝居全体としてあまり抵抗がない)、その逆は難しいのだと思った。お芝居の熊谷が何歳だか知らないけれど、実際の熊谷は一の谷の時43歳くらい。この年齢での苦悩・悲しみの深みがあまり伝わってこなかった。それは一つには先月の吉右衛門さんの印象が強すぎるせいもあろう。こちらはその分を差し引いて見なければいけないのかもしれない。
いっぽう、常々こういう役には線が細すぎるのが難点と思っていた(つまり、こういう役はニンじゃないんじゃないか)染五郎さんだが、今回それはまったく感じなかった。よくこれだけの太さを出したなと感心したくらい。
とすれば、案外悪くなかったかも、と今思っている。泣いている人もいたし、まっさらな頭で見れば感動したのかもしれない(私自身、出家姿には感動した)。花道引っ込みの愁い三重は先月に続いて(違った?)栄津三郎さん。間近に迫る戦さの緊張感の中で、さまざまな思いを断ち切るように去る熊谷。なんだかわからないけれど自分の心が白くなるようで、この引っ込みは好きだ。
深みという点では七之助さんの相模も松也クンの藤の方もまだまだだが、松也クンは声に悲しみが含まれていて訴えるものがあった(私の席は舞台の上手半分が見切れてしまい、藤の方は大半見えないのだ)。
海老蔵さんの義経がとてもよかった。「堅固に暮らせ」ではぐっときた。
歌六さんの弥陀六はさすがだ。セリフの一つ一つに深みがある。錦吾さんの梶原も印象に残った。

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2010年5月12日 (水)

ラブ歌舞伎座・43(寂しい…)

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雨と薔薇と夜

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night rose
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rain rose

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2010年5月11日 (火)

松竹座行きを決める

松竹座行きを決めた。
私のトシで深夜バスはきついので新幹線のビジネスパックを検索して、列車とホテルを選び、申し込みフォームを埋めようとして、ふとそこで手が止まってしまった。
一つには、正規の運賃より安いことは安いけどやっぱり高いよなあというケチケチ心。もう一つにはキャンセル条件。私の場合、母のことがあるからドタキャンも考慮に入れておかねばならない(実際、内子座をドタキャンしているから。これ、かなりトラウマになっている)。ビジネスパックはキャンセル料が発生するみたいなので考えてしまったわけ。
そのまま何となくJALの特典ページを見ていたら、なんと今割引キャンペーンをやっていて、私のマイルでも特典が受けられるではないのgood
これで心は決まった。今年失効するマイルも生きた。希望の便を確保し、ホテルはじゃらんでやっすいビジネスホテルを探した。じゃらんではポイントが使えるからホテル代がさらに安くなる(交通費がタダなんだからホテルくらいいいところに泊まればいいようなものだけど、そうもいかないのだmoneybag)。
まさか飛行機で松竹座へ乗り込むとは思わなかったけれど、ありがたやマイル。これからもせっせと貯めまっせ(JALは今人気がないから、案外狙い目じゃないかと、ANAへ移行したい気持ちを抑えている)。
ちなみに、空港は関空じゃなくて伊丹。なんばまでシャトルバスがある。

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パリ三越閉店で心のよりどころがなくなる

この前から書こう書こうと思って忘れていたこと。
パリの三越が今年9月末で閉店するんだそうだshock
4月に娘が帰ってきたときに聞いてびっくりした(発表は2月にあったらしいが、全然アンテナに引っ掛かってこなかった)。
パリの三越といえば、多分多くの日本人観光客にとってオアシスみたいなところではないだろうか。日本語が通じるし(もちろん日本人の店員さんがいるから)、一番ありがたいのは安心してトイレに入れることだ。まさに困ったときの三越さまだったのだ。ひょっとしたら、こんな客ばかりで営業不振に陥ったのだろうかcoldsweats02
今後再びパリに行く機会があるとしたら、心のよりどころはどこに求めればいいの? 寂しいねえ…。

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2010年5月10日 (月)

カズなら…

最近すっかりサッカー離れしている私だが、さすがに今日の代表23名発表には食指が動き、NHKの中継を見てしまった。でも今年はまったくサッカーのことがわかっていないので、この選出に関してはノーコメント。
ただ、今朝ネットで面白い記事(→ココ)を読んだので紹介しておきたい。それは、ある飲み会で「カズが代表入りして負けるなら納得できるかも、という話で盛り上がった」というもの。代表入りするだけで満足するような選手が多い中で、カズなら悲願叶って死に物狂いでやるだろう、というわけ。今さらカズでもあるまいと思う一方で、うんわかるわかるsign03とちょっと胸がアツくなった。
結果、もちろん、そんなサプライズはあるわけもなかった。

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Web松竹リニューアル後初チケット

今日は赤坂歌舞伎ゴールド発売日。
9
48に「チケットを購入する」をクリックしたら、なかなか画面が切り替わらない。ここで焦って何かいじると失敗する(経験値がそう警告している)からじっと待つ。程なく「東日本の劇場の公演を見る」画面が出てほっとする。まずはログイン。
赤坂歌舞伎を軽くみるわけではないけれど、本公演ではないという気楽さがあり、一方でWeb松竹リニューアル後初のチケット購入・かつ人気の中村屋という緊張があり、この二つが綯交ぜになって時間が近づくにつれ胃が喉元にせり上がってくるような気分になった。
電話を117につなげたらまだ1分半もあった。でも10秒刻みの時報は長い1分半の気を紛らわせてくれる。そして10時ちょうど。
チケット購入画面に入り希望日を選び、初めての「座席選択」をしてみる。本日発売日なのに、空席なしがかなりあってショック!! それも各等級のいい席が埋まっている。なんか納得いかない。はじめ後援会のせいにしてみたが、よく考えたらそうじゃない。ACTシアターの会員枠分だったんだわ、きっと。
私もACTシアターの会員なのだけど、この公演はグレードアップポイントだけでなくボーナスポイント(新しい歌舞伎座杮落とし公演の一番早い先行販売で購入できる)対象だもの。これから3年間で75ポイントを達成するには大事な1ポイント(先は長いぞぉ~wobbly)。というわけで、松竹の発売を待ったのだ。希望の席が出てこないのでずいぶん迷ったが、結局希望に近い席を確保した。座席が選べるのはありがたいけれど、逆に欲が出て、なかなか選べなくなってしまうなあ。
ともかく、先日リハーサルをしておいてよかった。
PS1 5%還元がなくなったのは痛いbearing
PS2 コクーンの「ファウスト」はいつあがってくるんだろう。

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2010年5月 9日 (日)

鬼の霍乱

昨夜、珍しく熱を出した。37度7分(悪寒と脂汗。これくらいの熱が身体的には一番つらい)。
生来丈夫な私は発熱したり寝込むような病気をしたことはほとんどなく、多少具合が悪くても一晩寝ればすぐに治る。今回は2~3日前から何となくおかしいとは思っていたのだが、健康を過信していたのかもしれない。
発熱なんて経験してみると、普段が丈夫なだけに悪い病気なんじゃないかとか、このままもっと熱が上がって脳が侵されたらどうしようとか、悪いほうへ悪いほうへ考えが走る。
それを引き戻したのは、今死ぬわけにはいかないという気持ち(大袈裟だねcoldsweats01)。一つには母を遺して死ねない、もう一つには今死んだり入院したりしたら、芝居を見に行けなくなる!!
健康だった父も、ちょっとした具合の悪さからどんどん気力を失い、それがまた病を引き寄せるという悪循環で逝ってしまった。私の場合、芝居のチケットが手元にある限り、気力は失わないでいられると思う。
というわけで、薬の助けも借りたけれど、今朝はすっかり回復dash
しかし、トシがトシですから、あまり無理しないように気をつけます。

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2010年5月 8日 (土)

ラブ歌舞伎座・42(ポスターで少し立ち直る)

10050801postar 閉場式の日、最後の最後に「限定」に惹かれて買ったポスター。「歌舞伎座から演舞場へ」と同じものだと思って、開いてみもしなかったのだけど、今日何となく開けてみたら↑sign03
まさに限定品だったんだわ。買ってよかった。記念品にしようかとも思ったけれど、早速玄関に貼っちゃったsmile これ見て少し立ち直ってきたかも(立ち直り、早いっcoldsweats01)。

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ウソsign03shockcrying

中村屋密着、今録画を見ようとテレビをつけたらshock
見るナビのどこを探してもない、ないのよcrying
朝予約して切ったはずの電源が外出先から帰宅した時についていて、おかしいなとはちょっと思ったのよ。その時に確認しておけばよかったのに、今日はよんどころない用事があって朝から超多忙、おまけに頭も体も疲労蓄積で、そこへ考えを回すことをしなかった。朝だって電源を入れただけでてっきり予約したと思い込んでいたんだわshock 予約 (したつもりでいた)後確認を入れなかった自分が悪い。録画開始時刻に確認しなかった自分が悪いsad
こんなことにならないチャンスは3度もあったのにcrying
確認という基本を怠った結果がこれだ(どんな事故も、基本を蔑ろにしたのが原因だというのが私の持論)。
なまじ20分ほどリアルタイムで見ちゃったのが呼び水になって…。
ああショックで立ち直れそうにないcrying

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2010年5月 7日 (金)

今夜は勘三郎に密着

フジテレビ21:00~22:52「金曜プレステージ」は中村屋密着。
いつだったか、小山三さんがトークで言ってらした番組じゃないかしら。
これも今から録画予約しておこうっと。
中村屋の密着にはいつも泣かされるけど、今回も泣きそう…。

ところで、今朝のズームイン、見た。閉場式の後歌舞伎座に別れを告げた時は淡々としていたのに、今になって寂しさが募り涙が出てきた。楽屋の古びた窓、何回か外側から写真を撮ったあれがあの窓だったのだろうか。

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今朝は歌舞伎座にズームイン!!

今日7日、tvズームイン(日本テレビ)で歌舞伎座特集があるそうだ。
何時ごろから始まるかわからないが、「ズーム流」というコーナー。福助さんの案内で西尾アナが閉場直前の歌舞伎座内部を訪ねる。
番組HPはココ
ズームインでは5日の朝だったっけ、演舞場の映像も流していた(私が寝ぼけ眼で見たのは「助六」の通人の場面)。
今から録画予約しておこうっと。

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2010年5月 6日 (木)

ラブ歌舞伎座・41(ミニチュア)

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東劇でさっと写真だけ撮ってきた。
展示が終わったらもらえないかな…。しかし、演目がなぜ「大江戸りびんぐでっど」なんだbearing

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五月花形歌舞伎初日昼の部

54日 五月花形歌舞伎初日昼の部(新橋演舞場)
染五郎、松緑、海老蔵ってはとこ同士なんだったわ(それぞれの祖父さまが兄弟)、ということ、海老ちゃんがセレモニーで言うまですっかり忘れていた。その3人プラス中村屋兄弟というめったに見られない顔合わせだもの、盛り上がらないわけがない。でも、私は櫓立てにエネルギーを使っちゃって、本番は少し眠かった(危惧したとおりdespair)。

「寺子屋」
う~む…まだ劇場の空気がなんとなく「寺子屋」に馴染まないという感じだろうか(私の偏見かな)。役者さんにも気概がみられたが、それだけにもう少しタメがほしいというような場面が何回かあった。
海老蔵さんの松王は前半の咳がすごかった割に元気そうだったし、後半の男泣きするところは泣くに至る感情の起伏が爆発的で、そういうのもいいかもしれないと思いつつ、私はあまり泣けなかった。でも泣いている人もけっこういるようだったから、これはあくまで私のほうの事情だろう。次回見るときは泣きたい!!
首桶は自分で開けるのでなく(松王は開けるのを躊躇う。そこで焦れた玄蕃が蓋を取り、小太郎の首を差し出した)、首を見るときに刀を抜いていた(刀身に映して首を見ていたのだと思う)。これは成田屋の型だそうだが、初めて見たような気がする。
松王再登場のとき、源蔵の家の玄関扉がちょっとはずれてしまい、海老ちゃん苦労して開け閉めしていたが、扉ごと倒れるんじゃないかとヒヤヒヤした。
染五郎さんの武部は、小太郎を認めるところにもう少しタメがほしいような気がしたが、ちょっとしょぼくれていて、悩んでいる空気は十分。菅秀才の無事に安堵する場面なんか共感を覚えたし、松王夫婦の話をうなだれて聞いているところには源蔵のつらい気持ちが表れていて、この夫婦も一生言わねばならぬ十字架を背負ったのだと思った(十字架っていう表現もおかしなものだが)。
七之助さんの戸浪も、勘三郎ほどの存在感はなかったが、丁寧な演技で地道な生活感が現れていて、好感がもてた。いろは送りにもう少し情感がみられるといいかなと思った。
この夫婦の場面でおや、と思ったのは、菅秀才を隠す場面と源蔵が水を飲む場面。これはむしろ、先日の歌舞伎座の千穐楽での「おや?」である。歌舞伎座千穐楽では菅秀才は押入れでなく奥の小部屋に匿われ、源蔵は戸浪にもってこさせるのではなく自分自身で水を飲んだ。確かその前に見たときは押入れと戸浪だったぞと思ったけれど記憶に自信がなかったのだ(今でも自信はないけどcoldsweats02)。
一番よかったのが勘太郎さんの千代。演技が細やかで、子供を思う情に溢れ、覚悟と悲しみと…千代には泣けた。
そのほか涎くりの猿弥さん(とても自然で、猿弥さんのキャラが生きる。でも、ひときわ体がデカいsmile 吾作・寿猿さんとの花道のおんぶの入れ替わりが、ちょっともたついた)、春藤玄蕃の市蔵さん(「忠義忠義とかざしながらいざとなると我が身がかわいい」の嫌味なんか、ほんと憎らしいっ)がさすがにうまかった。
ちなみに、菅秀才が手習いをしている最初の場面、先月の金太郎ちゃんは同じところを何度もなぞっていたが、今回の子役ちゃんは色々な文字をなぞっていた。猿弥さんは本当にへのへのもへじを書いていた。

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2010年5月 5日 (水)

亀治郎、「じゃじゃ馬馴らし」で女優に!!

10月のさいたま芸術劇場「じゃじゃ馬馴らし」(彩の国シェイクスピア・シリーズ第23弾)で亀治郎さんがキャタリーナ役をやる。
ニナガワの演出で、婚約者に馴らされていくじゃじゃ馬娘役である。
蜷川さんの彩の国シェイクスピア・シリーズではこれまでにも「恋の骨折り損」や「お気に召すまま」で成宮クンや姜暢雄、月川悠貴といった美形が女性に扮していたし、女方である亀ちゃん(と断定してはいけないかしら)がキャタリーナをやることになんら不思議はない。むしろ、「十二夜」の麻阿を思えば、ここに登場するのが遅すぎたと言ってもいいくらい。実際蜷川さんも亀ちゃんの麻阿に触発されて口説いたらしい。
めちゃくちゃ楽しみな公演ではあるが、チケットが手に入るかどうか微妙。公演期間が10月14~30日と短いし、さいたま芸術劇場はそれほど大きな劇場じゃないし。きっと劇場の会員枠でも取れないに違いない(以前にホリプロとのタイアップ公演で外れたことがある)。
とにかくチケット、頑張るしかないな。

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朝酒で迎えた初日(写真)

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ちょっとわかりにくいかもしれないけれど、櫓にはまだ薄布がかかっている。
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傳左衛門さんの一番太鼓。このあと、傳左衛門さんがお帰りになる姿をお見かけした。
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鏡開き。飛沫が立っているあたりの手は七之助さん(左)と海老蔵さん。写真では重なっちゃって見えないけれど、並びは手前から勘太郎、松緑、染五郎、海老蔵、七之助だった。
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染め抜かれた紋は演舞場の座紋「雪月花」。少なくとも外側は、本格的に歌舞伎が上演されるムードというかイメージというか意気込みが感じられるようになったと思う。中の空気を作っていくのはこれからだろう。
ところで薄布がはらっと落ちて櫓が現れる瞬間の動画を撮ったのだけど、容量が大きすぎてアップできない。ユーチューブとか共有動画に投稿してからこちらへアップするほどのものでもないし…。
ま、いずれにしてもこのセレモニーの様子は歌舞伎美人で詳細が報告されています(写真も、私のところみたいな思わせぶりなのじゃなくて、ちゃんと出ているから)。

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2010年5月 4日 (火)

朝酒で迎える初日

やっぱり演舞場の櫓立てを見に来ちゃいました。
少し出遅れたのでもう何重にも人垣ができている中、ベストポジションを探し、何とか役者さんが見えそうな場所でスタンバイ。
櫓を上げる過程が見られるのかと思ったら櫓既に上がっており、薄い布がかけられていた。
やがて七之助、海老蔵、染五郎、松緑、勘太郎の5人が登場。染五郎、松緑、海老蔵、勘太郎、七之助の順で挨拶。だいたいみんな、歌舞伎座はなくなるけれど歌舞伎がなくなるわけではない。これから主にお世話になる新橋演舞場の最初の公演に出られるのは光栄である、といった内容だったと思う。
どなただったか、歌舞伎座には独特の空気があったが、演舞場にも空気があり、それをまた作っていきたいというよいな意味のことを言われた。
この挨拶の時にも声がかかり、初日の気持ちが盛り上がった。
櫓の薄布が払われ、伝左衛門さんにバチが手渡され、一番太鼓の音が鳴り響く。これを聴くのは初めてだから、ああ、やっぱり来てよかった。
その後鏡開き、一本締めがあって、役者さんたちはここで退場。
せっかくなので振る舞い酒をいただいたbottle
以上、取り急ぎ。

ちなみに、終演は昼の部16時、夜の部21時20分。

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歌舞伎座閉場式番外篇:歌舞伎座を彩った名優たち

430日 歌舞伎座閉場式夜の部(歌舞伎座)
手締式の前に45分というなが~い幕間がある。この間に最後の館内をうろついたり、売店を覗いたり、トイレに行ったりと考えていたら、何だかの映画(よく聞こえなかった)をやるというアナウンスが耳に入った。じゃ、その前に用事をすませようと立ち上がりかけると、もうスクリーンの準備が始まっているから、慌てて再び腰を下ろした。
席を立たないでよかった。番外編のお宝映像である。
タイトルは確かじゃないけれど「歌舞伎座121年の歴史と伝統――歌舞伎座を彩った名優たち」3階に展示されていた「思い出の名優たち」である)。
明治22年の第1期から今日まで4期にわたる歌舞伎座で活躍した名優たちの演技を声と写真、あるいは動画で、かなりの駆け足だったけれど大いに楽しんだ。この時間を食事に充てたりして席を立った人も大勢いて、もったいないと思った。だって、11人が紹介される時間はわずか数十秒程度なのに、知っている役者でも知らない役者でも、知っている芝居でも知らない芝居でも、一瞬にしてその世界に誘われ深い感動に打ち震えるんですもの。4期になると、実際に舞台を見ている人も増えてくるからか、スクリーンに向かって「○○屋っ」とあちこちから声がかかったり拍手が湧いたりする。ああ歌舞伎のよさはこれだ、としみじみ思う。私も時々拍手した。
とくにこの映像の中で「やったぁ!!」と私が喜んだのは、現存する日本最古の映画のネガフィルムが発見されたと話題になった「紅葉狩」(九世團十郎、五世菊五郎)が見られたこと。以前にもこのブログで取り上げたことがあるが、当時はついに見逃してしまったのだ。今回はそのごく一部だったのだろうけれど、少しでも見られて嬉しかった。ちょっと長くなるけれど、映像で紹介された役者と役名を自分の記憶のためにも全部記録しておく。

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2010年5月 3日 (月)

歌舞伎座閉場式が終わって

430日 歌舞伎座閉場式夜の部(歌舞伎座)
人の波にもみくちゃにされながら、今日は正面玄関から出ようと頑張った。
なお終演の際のアナウンスをてぬぐい…さんがユーチューブに出していらっしゃるので、そちらで雰囲気をどうぞ。

終演後
座席入口ドアの前に立った女性職員がお客に「ありがとうございました」と挨拶している。「ありがとうございました」と返す私、熱いものが込み上げてきた。
外に出る直前、「今日のポスターはいかがですかぁ」「閉場式の限定で~す」の声に惹かれ、思わず財布を取り出す。開演前は高いからや~めたと決めたのに、そういえば今日は売店にも行っていないから何のグッズも買ってないし、と自分に言い訳した。限定品に弱い私。保管しておく場所がないから記念品はなるべく作らないようにと気をつけているのになあ。
相変わらず、あまり時間が取れない私は、それでもせっかくだからと少し出待ちをしようと、楽屋口へ向かった。すると、なんと、晴海通りの角を曲がったところに紋付姿の門之助さんが立っているではないか!! ツーショット写真をお願いしたら快く受けてくださった。門之助さんはとてもハンサムでドキドキしてしまい、「先日の××、拝見しました。とても素敵でした」とか何とか言おうと思ったのに、その××が出てこない。後になって、佐藤与茂七だった、その名前が出てこないまでも「四谷怪談忠臣蔵」とか「染模様」でもよかったから芝居の題名が出てきてほしかったのに、と自分が情けなくなった。でも、本当を言うと、私が門之助さんに一番言いたかったのは海老ちゃんがやった「源平布引滝」の小万が素敵だったということ。でもそんなこと、咄嗟に出てこないよねえ。

さて、楽屋口はもんのすごい人だかりshockで、出遅れた私など何重もになった人垣の最後尾にしかつけない。ちょっとでも抜け出して前のほうに行こうとすると、警備員さんに「歩道はあけてください」と注意されるし、背伸びしたって、そうそう見えやしない。でも團十郎さんが出てくるのだけチラッと見えた。ほとんど頭部だけだけどcoldsweats01 あとは右近さんをチラっ。

とにかくあんまり人が多いし時間もないから、10分ほど待っただけ。それに歌舞伎座とは、さばさばと別れようと思い、そのまま引き揚げた。
とはいえ、興奮状態はなかなか冷めやらぬ。
レポはあと1回だけ引っ張らせてください。

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本日の歌舞伎役者出演TV番組2題

先ほど、からつぎ様から教えていただいて、今日亀治郎さんが出演する2時間ドラマがあることを思い出しました。新聞のTV番組表に名前が出ていなかったので、すっかり失念していました。
TBS 21:00~22:54
「駅弁刑事・神保徳之助4」
亀ちゃんは捜査一課の問題刑事?役

それからもう一つ、今日の「フレンドパーク」に勘太郎・七之助さんが出ます。VS千原兄弟だそう。
勘太郎クンは以前亀ちゃんと出たときに、亀ちゃん任せみたいなところがあったから心配だなぁbleah
TBS 19:00~20:00

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歌舞伎座閉場式夜の部4:手締式

430日 歌舞伎座閉場式夜の部(歌舞伎座)
「口上」の後は45分と長い幕間。その幕間のことは後にして、まずは「手締式」を。
「歌舞伎座手締式 御礼」
幕が開くと、おおお壮観。松竹のマークと歌舞伎座の象徴・鳳凰が大きく描かれたずら~っと何段にも役者さんが並んでいる。最初に目に入ったのは亀ちゃんだlovely すご~く久しぶりだからしばらく目が離せなかった。亀ちゃんの向かって左側には染五郎さんがいる。
などと興奮していると、開式を告げる声が。どこから聞こえてくるのかと探すと、舞台下手に、え?まさか? あれは傳次郎さん? 傳次郎さんが司会進行?
松竹社長迫本氏の挨拶、芝翫さんの挨拶(居並ぶ役者さんに目を奪われ、どんな挨拶だったか忘れてしまった。そういえば、一つだけ思い出した。社長が新しい歌舞伎座完成を3年後、正確には211カ月後」と強調して、さっきの芝翫さんの口上とリンクしていたのが面白かった)の後、藤十郎さんの発声で全員が一本締めで本当の最後を迎えた。
さて、私がお二方の挨拶もろくろく聞かず夢中になって目をやっていた役者さんたち。1列目中央やや下手寄りに猿之助さんがいる。椅子に腰掛けた猿之助さんは、先日演舞場のカーテンコールに立った姿に比べやや元気がないようで、でもこうしてこの場に姿を見せてくれて、不自由そうな手で一本締めに参加して、それを見て涙が出そうになった。猿之助さんから3人挟んだ下手側に澤村藤十郎さんがお元気そうに座っていらしたのは嬉しい。ただ、雀右衛門さんが欠席されたのが寂しい、と思った(1月の古式顔寄せの時にはいらしたのでしょう)。
2
列目は市川右近、春猿、段治郎(ひときわ座高が高くて目立つ。座高が高い=身長が高いであって、決して胴長という意味ではない。だって、段治郎さんは足が長いもの)、猿弥さんたち澤瀉屋。その隣にはラブリン、菊ちゃん。そして下手側には獅童さん、勘太郎、七之助(七クン、すごく感動しているみたいだった)兄弟。でさ、獅童と亀治郎の間に海老蔵がいたんだってshock どういうわけか、あっちこっち眺めながら、あ、こっちには○○さんがいる、あっちには△△さんがいる、と興奮しまくっていたのに、海老蔵のことはまったく頭になかったbearing 獅童さんも亀ちゃんもしっかり目に入ったのに、なぜ海老ちゃんは見えなかったの? なぜ海老ちゃんを探さなかったの? ああ、私としたことがぁぁcrying
2
列目(正確には3列目か?)の真ん中あたりには玉太郎クンとか鷹之資クンとか幼い歌舞伎役者が揃っていた。一際小さいのが松緑さんのところの大河クン。今度の歌舞伎座の耐久年数はどのくらいになるのかわからないが、大河クンが芝翫さんのようにお別れの口上を述べる日がくるとしたら、きっとこの閉場式のことを言うんだろうな、なんてしょうもないことを考えたcoldsweats01 幼い役者がいれば、高齢の役者さんもいる。小山三さん、吉之丞さんの姿をゲットgood
この手締式には役者さんだけでなく里長、栄津三郎、傳左衛門など長唄・囃子連中の姿もあった(私が気がつかなかっただけで、浄瑠璃や清元、常磐津方もいたのだろう)。
最高の最後のひと時。本当にありがとうございましたshine
<上演時間>「御挨拶」5分(16001605)、幕間5分、「都風流」15分(16101625)、幕間10分、「道成寺」65分(16351740)、幕間10分、「口上」15分(17501805)、幕間45分、「手締式」10分(18501900

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2010年5月 2日 (日)

Web松竹試験的アクセス

本日午前10時からWeb松竹がリニューアルされるということで、この瞬間を待って、試験的に入ってみた。歌舞伎座のHPでは見つけられなかったので、演舞場の5月公演チケット販売から入った。
「発売日スケジュール」「初めての方はこちら」「「チケットを購入する」「マイページ」の4本立てで、どこを選んだらいいかすぐにわかるようになっている。
まずは「チケットを購入する」にいってみた。こちらは、それぞれ日本地図とともに「東日本の劇場の公演を見る」「西日本の劇場の公演を見る」の2本立て。
「東日本」を選ぶと、公演一覧が出てくる。このページは、これまでと形は同じだが、カラー文字を使ったりして見やすくなっている。
見たい公演を選び「チケット購入」をクリック⇒ログイン(会員番号は変わっているから要注意。歌舞伎会のカード左下に出ている番号。パスワードは変わらない。でも私、会員番号とパスワとセットで記憶していたらしく、新しい番号を入力したらパスワが飛んでしまって、あらためて覚えなおしたcoldsweats01)⇒これまでよりくっきりした画面でカレンダーが出る。
日時と等級を選ぶ⇒「次へ進む」⇒選んだ内容の確認画面が出る⇒「次へ進む」⇒座席の選択画面が出る。今回私が選んでみた5月演舞場と6月コクーンはどちらも自動選択のみで、ブロック選択、座席選択はできない(他の公演も見てみたけれど、全部自動選択のみ)。で、「自動選択」を押すと、枚数選択画面が現れる。
枚数を選ぶ(1枚から6枚まで選択できる)⇒「次へ進む」⇒座席が表示される。これまでこの時点で座席表が自動的に出てきたが、このシステムでは「客席表を表示」を自分でクリックしないと座席表は出てこない。私の場合、頭に入っているようで、けっこう入っていないのが座席表なのでここは以前のように自動的に出てくれるほうがよかったな。
ここでOKならば「買い物カゴに入れる」、NGならば「もう一度選択し直す」をクリック。今回はテストなので、買い物カゴには入れないから、この先どうなるかは不明。「もう一度選択し直す」を押すと、さっきの「自動選択」か「ブロック選択」か「座席選択」かを選ぶ画面に戻る。この時点で、この公演はやめて他の公演を見ようというときは、左上に小さく出ている「公演一覧に戻る」をクリック(これ、はじめは見つけられず、けっこうとまどった)。
なお、切符の引き取り方法はこれまでの郵送、切符引取機のほかにセブンイレブン発券が加わった(1枚につき105円の手数料が必要。チケットのデザインはセブン発券と松竹発券で違うのかしら?)。
次に「マイページ」にいってみた。去年の12月に購入した浅草歌舞伎以降の購入履歴が出ている。購入番号、発送日、購入日まで教えてくれるのはありがたい(これまでは、クレジットカードの明細が送られてきてもどの公演分だったか探すのがけっこう大変だったから)。また、現在の歌舞伎会ポイントも明記されている。そのほか、歌舞伎会ブログがスタートしたから、今後はここでの情報も要チェック。
って、こう書いてもわかりにくいね。まずはやってみるのが一番。
しかし、手順が増えた分、次の発売日にスムーズにできるか心配。それから自分でブロックや座席を選ぶ場合もうまくできるか心配。そういうシステムは他の劇場では経験済みなんだけど、歌舞伎にかける思いが強い分、心配になっちゃうのだcoldsweats02

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歌舞伎座閉場式夜の部3:口上

430日 歌舞伎座閉場式夜の部(歌舞伎座)
続いて「口上」。各幕間は10分と短い。「口上」が終わると長い幕間になるからと、ずっと席を立たずに待った。
「口上」
人間国宝3人、芝翫さんを中心に上手側に富十郎さん、下手側に藤十郎さん。
口火を切ったのは芝翫さん。懐から出した巻紙を舞台に広げ、時々見ながらの挨拶。でも、今の歌舞伎座の歴史を簡単に述べた最初の部分(昭和26年にできて、60年たったというような話)は、ちょっと危なっかしく、はらはらした。
その後「私ごとだが」と断って芝翫さんは、昭和7318日、花道から試験的に舞台に上がったという思い出を語った。そのとき父・五代目福助が「道成寺」をやっていて六代目菊五郎と慰安会をやったのだが、自分がなぜ出たかというと、鞠唄のとき父が私の頭を鞠に見立てたのである。1週間のうち3日はイヤだと言って出なかった(「4日は出たんでございますよ」)。それが父との最後の舞台になった。昭和88月に父が亡くなり、11月に四代目児太郎で初舞台を踏み、1612月に七代目福助を襲名、424月~5月に芝翫を襲名。襲名は常に当座で(ん? 厳密に言えば芝翫襲名だけが今の歌舞伎座では? ま、これまでの歌舞伎座ということで)、自分の家のような劇場である。それがなくなるのは寂しいが、火山脈の上に立っている日本列島では、お客様に迷惑がかかるかもしれないからやむを得ない。
昼の部に、建替えには3年半かかるといったら、松竹社長に「そんなことはない。2年と11カ月だ」と怒られた(笑)。
歌舞伎座は閉鎖されるが、歌舞伎が閉鎖されるわけではない。歌舞伎座空白の間もどうぞ歌舞伎をよろしくお願い申し上げ奉りまする。
続いて藤十郎さん
なんて若くてきれいなんだsign03 つい2日前の藤娘でだってそれは十分承知していたけれど…。あのお肌のハリは羨ましいくらい、だって私のほうがよっぽどくたびれた肌をしているbearing 藤十郎さんは、平成2年には三代目中村鴈治郎、4年前には上方歌舞伎の創始者である坂田藤十郎と大名跡を2回も襲名した。2つの襲名興行を出来たのも歌舞伎座のおかげでもあるが、お客様のおかげでもある、と感謝を述べた。
富十郎さんは、自分の初舞台は15歳と遅く、子供の頃は歌舞伎座の客席で大先輩の舞台を見た。昭和47年五代目富十郎を襲名したときには歌右衛門に口上をしてもらった。鷹之資は満2歳の初舞台で芝翫と出た。自分より息子のほうが歌舞伎座に馴染んでいる。
自分の座右の銘は温故知新であるが、その思いをもって新しい歌舞伎座を迎えたい。
最後にもう一度芝翫さんに戻り、これで歌舞伎座は最後、口上を申し上げるのも最後と思うと悲しいような気持ちである。数年後にきれいに出来上がる歌舞伎座を期待しながら、喜びと悲しみがごっちゃになっている。そう言う芝翫さんは涙ぐんで言葉が詰まっているようであった。私もうるうるきた。
3
年後、開場式というものがあるならば、そして運よくチケットを手に入れることができるならば、またこの若々しいお三方の口上を聞きたいものである。
さて、この後はいよいよ最後の手締式だけれど、おっとその前にお宝番外編があった。そのレポはまた後ほど。何しろ仕事をほったらかして歌舞伎に夢中になっていたものだから、この連休は取り戻さなければならないの。そんなわけで、レポが小出しになってしまってcoldsweats02

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歌舞伎座閉場式夜の部2:京鹿子娘道成寺

430日 歌舞伎座閉場式夜の部(歌舞伎座)
さっきの「都風流」はたった15分だったのか。もう少し楽しみたいところだった気持ちを引きずりながら「道成寺」を待つ。こちらはたっぷり見られそうだhappy01
「京鹿子娘道成寺」
玉三郎、時蔵、福助、芝雀、魁春と5人も花子がいる道成寺って、どんなんだろう。1人ずつ順番に踊っていくのかななんて想像したけれど、それではあまりに芸がない。そこはさすがに特別公演、1人の花子が時に2人になり、時に3人、4人になり、最後は5人の花子が揃って蛇体となる。5人が美を競い、夢のような道成寺であった。
所化は、種太郎を先頭に萬太郎、壱太郎、巳之助、新悟、廣太郎、竹松、右近、種之助、米吉、隼人、廣松、児太郎という若い御曹司の面々。いつも愛らしい女方の壱太郎クンもこうして見ると可愛いのは可愛いけれど男の子なんだなと思った。所化クンたちの踊りは三津五郎先生の特訓によるものだそうだ(福助さんのところから情報拝借)。
さて、最初の花子は福助さん。道行を踊る。途中、スッポンから玉三郎さんが登場し、二人道成寺のようにも見えるが、菊之助さんとやった時のような
1人が2人、2人が1人というよりは、花子が2人いる、あるいは玉三郎さんが裏花子というか影の花子というか(にしては、華やかだけど)。玉三郎さんは全体にサポートすることを意識して踊っていたような気がした(玉三郎さんのソロは「恋の手習い」だけだった。しっとりして美しく、ただただ惚れ惚れする)。なのに、怨念を常に体全体に滲ませていたのは玉様だけであった、と思う。あの鐘を睨む表情がたまらなく好き!! 
福助が道成寺門前に出ると玉三郎がす~っと消え、「白拍子か生娘か」の問答の後の所化の「○○尽くし」は省略で、すぐに緋毛氈が敷かれる。

福助からのバトンタッチで乱拍子と中啓の舞は時蔵。ハッと引き抜いての鞠唄ではスッポンから福助&玉三郎が現れ、本舞台では魁春、芝雀も加わり一度に5人の花子がshine 同じような衣裳だが、微妙に色合いが違うのが面白かった(模様も何となく違った? 色合いが違うからそういう錯覚を覚えたのかな)。ややあって、今度は時蔵、魁春が花道へ、福助、芝雀、玉三郎は本舞台へ。そして玉三郎、魁春、時蔵が本舞台に残る。ん? でも手拭を投げたのは玉様と誰だったかしら?(そう、「道成寺」だもの、手拭撒きがあったのだ) 
振出笠は芝雀、鞨鼓は時蔵・芝雀で、2人重なった反り身に拍手(手前が芝雀、奥が時蔵)。途中から福助・玉三郎が加わる。あれ、魁春さんだけいないぞと思ったら、「ただ頼め」でソロ。途中から玉三郎が加わり、最後は魁春と玉三郎が鐘の上に、その下に時蔵、芝雀、福助で蛇体をつくる(このときの魁春さんが歌右衛門さんを何となく思い出させる)。
とまあ、そんな風だったと思うが、夢を見ているみたいで、果たして記憶が正しいかどうか。

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2010年5月 1日 (土)

時蔵さん、あらためて紫綬褒章おめでとう

閉場式レポの合間に一つ。
日本俳優協会のHPにやっと時様の紫綬褒章受章のニュース(ココ)が出た。このニュースは千穐楽の日にネットで見たから急いでこのブログにもおめでとう記事を載せたのに、その後歌舞伎美人も俳優協会も何も言わないから(東京新聞にも出ていなかったんじゃないかしら。もしかしたら今日の夕刊で取り上げられるかなと期待している)、まさかガセじゃないよねなんてちょっと心配していたくらい。
時蔵さん、あらためておめでとうございます!!

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歌舞伎座閉場式夜の部1:開演前~都風流

430日 歌舞伎座閉場式夜の部(歌舞伎座)
いつものように第1行目を入力して、はっと気がついた。来月からは(歌舞伎座)と打つことはもうないのだ、とweep このレポで何度打てるかしら。
開演前(写真はこの前のエントリー「ラブ歌舞伎座・40を見てね)
千穐楽、東銀座駅に出ていたダフ屋は「券あるよ」だったが、今日のダフ屋は「余り券あったら買うよ」。かつてサッカーの試合のたびに聞いた懐かしい決まり文句だ(ダフ屋を懐かしがってどうするcoldsweats01)。
歌舞伎座前は人だかりで大混乱。カウントダウン時計の前はとくに混雑が激しく、「ここで写真は撮らないでくださ~いsweat01」と係の人が通路を必死で確保しながら叫ぶ。車道を挟んだ向かいの道路も写真撮影の人垣が何重にもできている。
甘栗はこの時点では完売。次に焼きあがる頃買いに行くといっても、幕間が短いから諦めることにした。
本当はもっと早く到着するつもりがつまらぬドジで少し遅れたので、ゆっくり館内を歩く時間がなくなってしまった。中に入って筋書きを買い、ポスター(水色地の「歌舞伎は未来へ続く」「歌舞伎座から新橋演舞場へ」という看板にもなっているもの)は2000円もして高いbearingからやめておく。
鯛焼き屋さんを覗くと、行列が短かったので「やった!」と思ったら、こちらも完売(心残りだなあ)。行列ができないわけだ。
そうこうしているうちに時間になった。
「御挨拶」 松竹株式会社会長 大谷信義
浅葱色のパネルで3方を囲まれた舞台。その前に金屏風が立てられ、舞台中央には演台、その向かって右手には松の盆栽が置かれている。大谷会長が登場すると、「おおたにっ」「4代目っ」などの掛け声がかかる。本人もテレ笑いしていたが、客席からも笑いが起こる。でもこれで、何となく緊張に包まれていた空気がやわらぎ、ああいつもの歌舞伎座だと安心した気持ちになった。
挨拶そのものは、昭和26年に復興してから今日まで歌舞伎座が続いた、今日は特別な公演をお送りする、心ゆくまで名残を惜しんでいただきたい、3年後の新しい歌舞伎座誕生に乞うご期待、というような、まあ当たり障りのない内容であった。
舞台の準備でしばし待つ。
「都風流」
緞帳が上がり、やがて舞台中央の大ゼリからなんと豪華な立役が揃って登場。
下手側から梅玉、三津五郎、仁左衛門、幸四郎、菊五郎、吉右衛門、勘三郎、團十郎という並びである。扇を手にしただけの素踊り。はじめは全員で、その後1人、あるいは2人、3人と舞う。團十郎+仁左、幸四郎+吉右衛門、吉右衛門+勘三なんて、めったに見られるものではない。中で三津五郎さんが群を抜いてうまい。動きがなめらかで踊りに表情がある。
全員で踊るのを見ていると、それぞれの個性の違いがわかって興味深い。それは多分、芝居の役を演じる個性と共通しているような気がした。團十郎さんは実に大らか、梅玉さんは端整でやわらか、勘三郎さんは(うまく言えないけど)楷書をほんの少し崩したようなやわらかみ、仁左様は清廉でかちっとした感じ、吉右衛門さんには男の人生を思わせる何かがあり、幸四郎さんは堂々と振舞いが大きく、菊五郎さんには芸の大きさ、人間の大きさを感じた。それにしてもどの役者さんにも男の色気があって、ドキドキするほど素敵happy02
あまりの豪華役者揃いに、もうこれ以上何を言っていいのかわからない。幸せだぁぁheart04heart04

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ラブ歌舞伎座・40(閉場式)

レポの前に写真を。
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