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2010年5月16日 (日)

何処へ

美容院で見た週刊誌記事(渡された週刊誌がちょっと古く、以下の文は現在形と過去形がごっちゃになっているけど)。
歌舞伎座の中にあった床屋さん。その床屋さんも歌舞伎座閉場に伴い、出て行かなくてはならない。
「理容室片岡」(あら、偶然にも「片岡」なんだわ)。とんぼ道場の少し先にあったこの理容室は日曜祝日を除く毎日9002100の営業。つまり夜は終演とともに終わる。中は1席のみで要予約。左隅にシャンプー台があって客は自分でそこへ移動する。
先代の床屋さんが高齢になって、別の理髪店で片岡さんに担当してもらった松竹関係者が白羽の矢を立てたそう。片岡さんで4代目だったかな(定かではない)。片岡さんが来るまではエアコンもレジもなかったんだそうだ。
勘三郎さんは5年前、5分でやって頂戴といって襟足だけをカットしにきた。女方の鬘をかぶるのに襟足が気になったらしい。以来贔屓にして、よく週刊誌をもってきてくれた。
幸四郎さんは季節に合わせて自筆の色紙をプレゼントしてくれた。
團十郎さんは必ず出前の珈琲をとってくつろぐ。
玉三郎さんは眠る人が多い中、じっと背筋を伸ばしている。
理髪店は子供たちの遊びの場でもあった。子供時代の海老蔵さんを一度だけカットしたことがある。
というようなエピソードが書いてあった。一般の人でもやってもらえたらしいから、私も1回行けばよかったなと残念に思った(美容室には男性客がいるが、理容室に女性客っていないのかしら)。
理容室片岡の行き先はこの取材当時(写真ではカウントダウン時計が22日になっていた)まだ決まっておらず、とくに勘三郎さんが心配してくれているということであった。新しい歌舞伎座になっても理容室が入るスペースはあるんだろうか。そこに片岡さんが戻ってくるんだろうか。どちらにしても、役者さんの髪を切るとなると個室でなくてはいけないので、今までどおり1席しかない理容室ということになるのだろうか。あるいは個室をいくつか供えて理容師を増やすのだろうか。
そんなこと私が心配してもしょうがない話だけれど、こんな記事読んじゃうと、ついつい気になるのだ。

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コメント

ああ、あったかくていいお話ですねぇ♪
子供の頃、年末になると必ず顔剃りに理容室に行かされた事を思い出しました。年一回でも理容室のおじさんは覚えていてくれて、ニコニコと迎えてくれたものです。泡の付いたハケのくすぐったさは今も忘れません。

その世界にはその世界にしかいない職人さんや人と人との触れ合いがあって、特に歌舞伎座のように歴史のある場所ではそういうものが生きていたんですね。
どの世界でも言えることですが、その世界では必要な職人さん達がちゃんと技術やお店を引き継ぎ、それで生活していけるような国であってほしいなと思います。

投稿: 林檎 | 2010年5月18日 (火) 10時47分

林檎様
記事を読んでいて、歌舞伎座の片隅にひっそりとあるその床屋さんとそこで過ごされる役者さんの時間とが、古い映画のように目の前に見えるような気がしました。きっと林檎様も同じように感じられて子供時代を思い出されたのではないかしら。
泡のついたハケ、気持ちよさそうで、ちょっと憧れでした。幼い林檎様にはくすぐったかったんですね。ハケをお顔に当てられてちょっと身をよじっている幼い女の子の姿も目に浮かぶようですhappy01

職人は国がもっと保護すべきです。とくに後継者のいない業種は、国が力を入れて守ってほしいと思います。

投稿: SwingingFujisan | 2010年5月18日 (火) 20時04分

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