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2010年7月 8日 (木)

「身替座禅」:「歌舞伎のみかた」編 前編

77日 歌舞伎鑑賞教室「身替座禅」(国立劇場大劇場)
若い2人の解説をとても楽しみにしていた鑑賞教室。本当は13日に行くつもりだったが、別の予定を入れてしまい、申し訳ないけれどそちらは捨て、代わりに本日観劇。
以下、80%くらいネタバレしますcoldsweats02
珍しいことに、舞台に幕は下りていなかった。正面にスクリーンが見える。3階席は先月同様、外国人客が多い。1階は男子高校生もかなりいて、黄色い声ばかりではない。
解説者登場
さて、場内が暗くなるといきなり「踊る捜査線」の音楽がボリュームいっぱいに鳴る。そして壱太郎・隼人の2人が普段着姿で国立劇場にやってくる様子がスクリーンに映し出される(ドラマや映画の導入部分みたいな感じ?bleah)。入口を入ったところで映像は終わり、本物の2人が通路からそれぞれ登場する。もう場内はキャーキャーの大騒ぎ。スクリーンと現実は連動しているから、実際の2人も普段着姿。主な観客と等身大の歌舞伎役者の登場は新鮮であり、気取らない2人に親しみが湧く。
若い2人のコンセプトは「歌舞伎はエンターテインメント」ということみたいだ。今回の解説は、主に隼人クンの質問に壱太郎クンが答えるような形で、喋りは主に壱太郎クンが担当していた。
2
人が「舞台を」と音頭を取ったら会場中で「解放せよ!!」と叫ぶ。するとスクリーンが巻き上がり、舞台全面が現れる。2人が盆の端と端に分かれて乗ると盆が回りだし、何がそんなに面白いのか、客席の高校生は大騒ぎ。こういう反応が以後も随所にみられ、すっかり忘れていた自分のキャ~キャ~時代を懐かしく思い出した(騒ぎすぎはどうかと思うが、何を見てもあまり反応しなくなったのは瑞々しさが失われたってことだよなあwobbly)。

ここで盆の説明(独楽から考案された。昔は人力で動かしていたなど)。次にセリがいつものように上がったり下がったりすると、また客席は大騒ぎ。セリに乗った隼人クンが手を振ると、まるでアイドルのショーみたい。隼人クンが奈落を覗き込み、「下はまったく見えません」。国立劇場の奈落はビル4階分もあるんだそうだshock
スッポン
2
人で花道に移りスッポンの説明をしようとしたら、スッポンが動かない。壱太郎クンの機転で先に花道の説明が始まったところで、あらあらスッポンが動き出し、乗っていた隼人クンが沈んだ。客席大笑い。
黒御簾と大臣囲い
舞台に戻り、黒御簾の説明。大道具さんが黒御簾の窓をはずし、中が見えるようにしてくれた。私は下手の席だったので黒御簾の中はあまり見えなかったが、以前も「歌舞伎のみかた」で見せてくれたことがあったように思い、その記憶を辿って見えない部分は補足した。
大臣囲いは黒御簾の上のブースと上手上方の義太夫さんが入るところで、黒御簾右端の柱、上手大臣囲いの左端の柱を大臣柱という。これは能舞台からきている。と、スクリーンに映しだされた能舞台で説明があった。

歌舞伎の歴史
スクリーンが再び出てきたので、今度は歌舞伎の歴史がイラストを使って語られる。若衆歌舞伎の説明では、「ジャニーズジュニアみたいなものですね」。隼人クンが「ボクは16歳だけど(ここで場内、大きくどよめく)、ボクより若い人たちがやっていました」。へ~っ、私もそこまで若い子たちがやっていたっていうのは知らなかった。
女方の顔を作る
さて、いつの間にか隼人クンの姿が消えている。壱太郎クンに促されて客席が「隼人く~ん」と声をあげると(こういうノリは、オバサンにはできないcoldsweats01)、スクリーンの中に浴衣姿の隼人クンが現れた。鏡の前にいる。「身替座禅」への出演があるから準備しなくちゃ、というわけ。舞台の壱太郎クンとスクリーンの隼人クンの間に遣り取りがあった後(壱太郎クンがうまくタイミングを合わせていたが、一瞬危うし)、壱太郎クンもスクリーンの中へ。
そして壱太郎実況、隼人実演の化粧が始まる。これは以前、松也クンと巳之助クンのトークショーでも見たけれど、やっぱり実演は面白い。
まず、びんつけ油を顔全体にのばす。白粉のノリをよくするための下地なので、丁寧にムラなく塗る。次にびんつけ油を固めたもので眉を固め、砥の粉と白粉を合わせたもので眉をつぶす。あの隼人クンの男らしい太い眉がすっかり隠れるのが不思議。下地ができると首から白粉を塗っていき、柔らかさを出すために紅をさっと刷き、目尻に紅をさす。口紅を入れ、最後に眉を描く。これが非常に難しいそうだ。たしかに眉ひとつで人間の印象は変わるから。実際の眉の少し上に描くといいそうだ。隼人クンは慎重に何度も何度も塗って左右対称の眉を作っていた。

顔のできた隼人クンは、その後の仕草や物言いがどことなく柔らかく女っぽくなっていたが、そこに皆気づいただろうか。
ここで壱太郎クンも急いで支度しなくっちゃと20分の休憩(もちろん、スクリーンの2人が実演を見せている間に本物はとっくに準備中)。織田裕二の「Love somebody」がかかってスクリーンが暗くなっていった。(「踊る大捜査線」とタイアップかっbleah
今回の「歌舞伎のみかた」はこれで終わりじゃないよ。まだまだ続きま~すsmile

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コメント

こんにちは!
わたしのとき(初日の二回目)は女子高生がかなり多く,
黄色い歓声がものすごかったです。
隼人くんを観客みんなで呼ぶのはなかったですね。
初日ということもあってか,少々硬い感じがしなくもなかったですが
先月とは一味違った「みかた」,かなり楽しかったです。
結局もう一度行くことにしてしまいました…coldsweats01

「解放せよ!」もなんだか恥ずかしくて叫べなかったわたしです。。。

投稿: あねご | 2010年7月 8日 (木) 12時17分

あねご様
こんばんは。
若さいっぱいの「みかた」は私のようなオバサンでもとっても楽しめました。ちょっとお兄さんの壱太郎クンのリードで、隼人クンもしっかり存在感を示したし。
「解放せよ」も「隼人く~ん」も叫べませんよね。2人の呼びかけに呼応していたのは1階の若者たちだけだったと思いますよsmile
私ももう一度見に行きたいところですが、行かれそうにありません。楽しい歌舞伎(「みかた」も含めて)は何度でも見たくなりますよねnotes
レスが遅くなり、ごめんなさい。

投稿: SwingingFujisan | 2010年7月 8日 (木) 23時05分

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