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2010年8月19日 (木)

第8回亀治郎の会初日・1

818日 第8回亀治郎の会初日(国立劇場大劇場)
え~と、いきなりオドロキ3連発shock
まず、劇場入口で上演時間に驚いた。終演時間が2120!!(16:30開演)
中へ入ってプログラムのお値段にオドロキ。でも、後で中を見たらまあ満足。私が一番嬉しかったのは、猿之助と亀治郎の同じ役の写真が並べられていたこと。6対ある。
3
発目は、各演目の上演時間、というか幕間。既報どおり、幕間は15分ずつの2回のみ。そして「上州」は140分を一気に上演。
本当はもう一つオドロキがあったんだけど…。
さて、亀治郎さんの今年の活動は、猿之助歌舞伎の後継者は自分だという意思表示がよくわかるものであるが、この会もその意気込みがよくわかる。
「道行初音旅」
花道から静が登場したとき、私は無意識のうちに亀治郎さんが出てきたと思っていた。「京屋っ」という掛け声を聞いて、あれっ。バカだね、私もcoldsweats02 亀ちゃんは次の「四の切」で忠信をやるんだから、こっちでもそうに決まってるじゃん。
芝雀さんの静に亀ちゃんの忠信――バランスとしてはどうなんだろう、との危惧はぜ~んぜん問題なし、どころかとてもバランスがよかった。芝雀さんのふっくらしたたおやかで柔らかい動きに、亀ちゃんのしなやかでメリハリの利いた動き。ともに流れるような舞である。亀ちゃんは身体は大きくないが、凛々しく、時々見せる狐の本性がとても自然である。
鼓を手にしたときの嬉しそうな表情(顔だけでなく全身の表情)は、この後の展開を想像させる。2人の間に漂う空気はやさしく、ほんのり♡なものも感じられる。これは多分に芝雀さん側の空気のような気がした。芝雀さんは先月のおとくでもとても細やかな気遣いを見せたが、ここでも細やかさが美しい。
演舞場と同じく、藤太は出てこない。
「川連法眼館」
これも演舞場と同じく短縮バージョン。法眼夫妻は板付きで、夫婦のやりとりも短い。法眼の寿猿さんはちょっと緊張していたかな。先に結論を言うと、演舞場ではコンパクトさが物足りなさにつながったが、こちらはたっぷり楽しんだという気がしたから不思議である。
芝雀さんの静が本物の忠信に「先駆けして~」と恨み言を言う(もちろん、もっとお上品に言う)、その言葉や仕草に共に旅をしてきた者どうしの親しさが込められていて、この場面にそんなことを感じたのは初めてかも、なんて思った。
芝雀さんの静はまた、これまで一緒にいた忠信がニセ者であったことを知ると、裏切られたような表情(全身の、ね)で、これまたこれまでに見た静の中で一番怒りが激しく、それだけに詮議も厳しいと感じた。そのおかげだろうか、筋は十分わかっているのに、この後どうなるんだろうというハラハラ感があって、それも短縮版なのに満足できた理由かもしれない。

染五郎さんの義経にはセンの細さを感じるが、兄に追われる悲しさがよく伝わってきた。
亀ちゃん、本物の忠信は身体的に難しいものがあるかなと思ったが、意外と大きく見えた。狐に戻ってからの動きは始めちょっと悪いように見えたものの(欄干を飛び越えたり上ったり)、徐々によくなって身体能力の高さを見せた。膝を軸にした回転はどれだけ回ったのか、スゴかったhappy02
鼓を振り返り振り返り去る姿は悲しく切ない。だから、再び姿を現して義経から鼓をもらった笑顔に思わず客席から拍手が湧いた。
狐言葉は最初だけ客が笑った。静に斬りつけられ、「な~~~んとなさいます」という「なさいます」を一気に早口で言った時。あとは一切笑いは起きなかった。思うに、海老蔵さんで笑いが起きるのは発声の問題ではないだろうか。私は海老蔵さんのセリフに笑いはしなくても、違和感は覚える。きちんと発声ができていれば、自然に聞くことができるのだ。だからと言って、私は海老蔵忠信を否定するものではない。海老蔵には海老蔵にしかないオーラや絶対的な魅力がある。
亀治郎さん、初演だそうだが、私は一度見たことがあるような気になっていた。修業が足らんgawk
ところでこの狐は大人であるそうだが、亀治郎さんの声は女方の時のように(あるいはそれ以上か)高く、一生懸命「大人、大人」と自分に言い聞かせていても、声を聞くと子供の狐のように思ってしまった。まだまだ修業が足らんcatface
今まで気づいていたのかいなかったのか、館の庭の桜の木の上で法師を操るのは替え玉さんだったのね。これも修業が足らんsad
3
階席なので宙乗り小屋から吹き出る桜の花びらが取れなくて残念。
配役もだが、清元(「道行」)延寿太夫、浄瑠璃が葵太夫さんという豪華さ。

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