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2010年8月

2010年8月31日 (火)

16時は午後6時

危ない、危ないshock
今日の巡業西コース、てっきり午後6時開演だと思い込んでいた。
暑さで食欲のわかないおなかにムリヤリご飯を詰め込んで、あんまり苦しいからゆっくり一休みしようという前に、なにかカンが働いたんでしょうね、チケットを取り出してみた。

16時開演

って書いてある。
16時って?……ひょっとして午後4時のこと?shock

私は24時間制の表記が好きなのだけれど、16時のことはどうしても午後6時と混同してしまう(午後6時を16時と間違えることもある。18時は、一瞬考えるthink)。他の時刻はそんなことがないのに、16時と6時だけはダメなのcoldsweats02 
早く気がついてよかった。

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2010年8月30日 (月)

サントリーホールの開場

10083001pipe
サントリーホールでは、開場時間になるとからくり(?)パイプオルガン演奏があると聞いていたので楽しみに待っていた。左側のオジサンが一生懸命ハンドルを回して徐々に出てくる。
10083002pipel
演奏中。
10083003pipe
さようなら。

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2010年8月29日 (日)

「珠響」2:主に和楽器篇

828日 「珠響~たまゆら~」昼の部(サントリーホール)
休憩の間に、舞台には板が何枚も張られた。
和チームのトップバッターは英哲風雲の会の太鼓演奏。上田秀一郎、はせみきた、谷口卓也の3人が締太鼓(だったような)を抱えて演奏。2人が太鼓を叩きながらバックで引っ込み、1人が大太鼓へ。やがて2人は力強い歌声とともに小さめの太鼓を叩き、再登場。3人の演奏を聞いていると古代へと誘われる。そして音だけではない、躍動する筋肉、3人のバランス、絵としても実にきれいなんである。
次は藤原道山さんの尺八。曲は「甲乙(かんおつ)」と「小さな空」。深山幽谷を木々の息吹を感じながら歩いているような感覚に襲われる。心が洗われるよう。
最後は三響会の「獅子」。六丁の三味線演奏があり、三響会の3兄弟と笛の福原寛さんが出てくる。広忠さん渾身の叫び、3人の鼓はやっぱりいい。そこへ亀治郎さんの獅子が現れる。歌舞伎とは違って、演奏家が前に出ての獅子の舞い。凛々しく躍動に満ちた動き。演奏だけでも感動していたのに、亀ちゃんの獅子があんまり素晴らしくて泣きそうになった。
毛振りは台の下で23回、台に上がって40回か41回(その前にそれぞれ左右に毛を数回ずつ振る)。あ~、亀ちゃんの「春興鏡獅子」を見たいものだ(リクエストは禁物、ねcoldsweats01
フィナーレ。1曲目は村治さんと道山さんのコラボによる「追憶」。舞台後方席のさらに後ろ、パイプオルガンの下での演奏であった。道山さんの尺八は和楽器として演奏すると、幅の広いふかぁ~い音なのに、ギターと一緒の時はこんなに細く繊細で真っ直ぐな(真っ直ぐというと語弊があるかな。うまく表現できない)甘い音が出るのかと驚く。
2
曲目は傳次郎さんの鉦と英哲の会の太鼓で始まり、稲本さんとMALさんが加わって「剣の舞」。めちゃめちゃよかった。あと2曲は何だかわからない。最後は客の手拍子の中、MC傳次郎が出演者を紹介。傳次郎さん、MALのマネしようとしていた?smile 亀ちゃんは扮装のままラストに出てきて、いつもの首をきゅっきゅっと横に向けるご挨拶。カーテンコールでは、亀ちゃんが先頭。亀ちゃん、客席最前列の人と握手していた。

すっごく楽しい演奏でありコラボであり、大満足。行ってよかった。だけど、この中の誰かの演奏会を聞きに行こうかというと、どうかなあ(稲本さんのコンサートは1回行ってみたいかも)。聞きたい気持ちはあるんだけど…。
<上演時間>160分(14001500)、休憩20分、第270分(15201630)時計を見て、だいたいこんな感じ。

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「珠響」1:主に洋楽器篇

828日 「珠響~たまゆら~」昼の部(サントリーホール)
「珠響」は今年で2回目。「伝統芸能の今」同様、今年はツアーを行い、28日のサントリーホールが千穐楽。ってことをまったく意識していなかったので、後になって夜の部にすればよかったかなと思った。サントリーホールは初めてだが、息子が一時会員になっていたので色々教えてもらってから出かけた。私は2階左後ろの席だったが、舞台が非常によく見えたし、音響も素晴らしくよく、1回でサントリーホール気に入った(うちからのアクセスもバッチリ)。

さて、最初に田中傳次郎さんが珍しくネクタイ姿で現れた。ご自分でも「こういう格好で出てきたのは」と服装について触れ、「実はお詫びをしなくてはなりません」とのこと。ああ、サプライズゲストがキャンセルになったんだろうと思ったら、やっぱりそうだった。この話は危ないなという予感がしていたので、とくにオドロキはしなかったが、誰が来るんだったんだろうと気になる(グループだそう)。
お詫びの後はMCを村治佳織さんに任せて傳次郎さんは退場。村治さんは爽やかな和服姿で登場し、今回のテーマは「彩(いろ)」だと説明する。傳次郎さんが名づけた(?)そうで、「『彩』は音色に通じる、音楽表現に音色はなくてならないものである、それぞれの色をお楽しみください」

オープニングは英哲風雲の会のメンバー、はせみきたさんとヒューマンビートボックスのMALさんによる演奏。打楽器にボイス・パーッカションが加わると、リズム感がさらに増して、激しい躍動を感じる。
次は稲本響さんのピアノ1曲目はMALさんとの共演で「魔性の鍵盤」。オープニングナンバーに続く突き上げるような激しいリズム。指を真っ直ぐに伸ばして鍵盤を叩いている(手の中に卵を入れるようにして弾きましょうは、ウソだね。っていうか、それって昔の教え方?)のを見聞きしていると、ピアノは打楽器なんだと思う。2曲目は一転、静かな穏やかな(α波系かな)メロディーが心に沁みる。稲本さんが屋久島にインスピレーションを受けて作った新曲で、まだ題名もついていないそう。美しい高音部から入り、主旋律は懐かしいロマン・優しさを感じさせる。稲本さんは、鍵盤を幅広く使うため、椅子も普通のピアノの椅子とは違って、背もたれがなく左右の幅も広いベンチシートみたいなのだった。3曲目はおもちゃのピアノ(でなければ、おもちゃみたいに小さいピアノ)で再びMALさんと共演。稲本さんが舞台先端に腰掛け、小さいピアノを弾き、やがて2人は通路を歩き、客席を横切る通路にあるおもちゃでないピアノで稲本さんが演奏(こんなところにピアノが置かれたいたんだ。私の席からはギリギリ見えた。これって、ムーヴィング・ピアノっていって、稲本さんのお得意らしい)、その隣でMALさんがボイス・パーカッション。客は手拍子。曲は「サンクス・ダニー」というジャズ(?)

稲本響というピアニストは今まで知らなかったが(後で調べたら2年前に私が見た「星の王子さま」の音楽を担当していたんだって)、音色(まさに「彩」)もいいし、リズムもいい。何より聞いていて楽しい。一瞬ファンクラブに入ろうか、と思ったほど(もう、これ以上何かにネツをあげるのはよそう)。
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番目は村治佳織さんのギター。尺八の藤原道山さんとのコラボによる「夜想曲」は爽やかさと甘さが同居し、キム・ノヴァクが踊る姿が目に見えるよう(「愛情物語」は実際には見ていないけど、映画雑誌なんかで見た写真が…confident)。「ティアーズ・イン・ヘヴン」はかのクラプトンの名曲。クラシック風にアレンジされるとずいぶん味わいが違うものだと思った。再び道山さんとの共演による「タンゴの歴史より~Night Club1960」、そしてソロで「リブラ・ソナチネより第3楽章」。村治さんのギターの音色はとてもソフトで、やさしい。ギターのネックってけっこう幅が広くて、私などはなかなか指がまわらないのであるが、村治さんの手を見ていたら、軽々弦を押さえているという感じは受けないのに、どうしてあんなに優しい音が出るんだろう。
演奏中、ライトは演奏者と楽器のみに当てられるが、上方のライトが舞台後方の大きなパイプオルガンを照らして、それがとても美しい。村治さんのギターは時々スポットライトを受けて反射し、きらっと光る。ビジュアル的にも楽しめた(村治さん、美人だしね~)。

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2010年8月28日 (土)

「つばき、時跳び」:アフタートークショー篇

826日 「つばき、時跳び」(明治座)アフタートーク
この日はアフタートークがあった。私、意図せずしてけっこうアフタートークに出会えているかもscissors
アフタートークって終演後少し時間をおいて始まることが多いが、ここはすぐに開始。司会の小多田直樹と永池南津子が扮装のまま出てきてちょっと場をつなぐ。リピーターが何人かいたのには驚いた。3回以上がけっこうたくさんいて、さらには5回以上という人もsign03 さすがに10回はいなかった。

本日のアフタートーク出演者は成井豊(脚本・演出)、永井大、紫吹淳の3人。共演者からの質問に答えるという形で進行した(適宜かいつまんでみます)
永井Q今までに見た芝居で印象に残っているのは?
永井Aブロードウェイで見た「ビリー・エリオット」。言葉がわからなくてもボロボロ泣いた。「ヘアー」では最後に20人くらいと一緒に舞台に上げてもらった。
紫吹Q男役と女役のどちらがやりやすい?
紫吹A紫吹の名で25年、女役になってから6年。男役のほうが簡単にスイッチが入る…のは悲しいcoldsweats02
司会(小多田):芝居の中でも男らしいですねsmile
紫吹:私に宛てて書いてもらったのかと思った。
成井:そのようなことはなかったが、逞しい女性として描いた。
成井Qなぜ自分を龍馬に選んだのか?(龍馬役の渡邉さんから)
成井Aキャラメルで25年、座付作者だから宛て書をしてきた。今回は宛て書をしなくてすむのでとても気楽だった。誰が演じるかわからないので自由に自分の理想の人物を書くことができた。楽しくてどんどん筆が進んだ。渡邉さんを選んだのはバクチ(そのバクチは成功したかどうかという問いに対する答えはなし)。
紫吹Qいい香りがするのだが、何の香り? 姿はなくても紫吹さんの痕跡がわかる(女性陣からのQ
紫吹A加齢臭ですbleah 20年間男をやってきたので、女になりたい血と涙の匂いですsmile
司会(永池):女でも惹かれます。
紫吹: ボディーローションを使っています。(昔「マイフェアレディ」の撮影現場で、イライザ役のオードリー・ヘップバーンが汚らしい姿に香水の香りを漂わせていたというエピソードを思い出した)

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「つばき、時跳び」:感想篇

826日 「つばき、時跳び」(明治座)
この芝居を見た理由。①キャラメル・ボックスの成井さんが演出・脚本である、②タイムスリップものである(原作は梶尾真治。キャラメルは梶尾作品をいくつも舞台化している)、③永井大クンをちょっと見てみたかったcoldsweats01

入れ物、役者、観客は明治座、中身はキャラメル。だと思った。ただ、キャラメルの得意なタイムスリップものではあるにしても、この作品はあまりに都合が良すぎる。たとえば同じ梶尾作品の「クロノス・ジョウンターの伝説」は愛する人を救うため、命がけで時間を飛んだ。もう自分の時代には戻ってこれない、救った後はその人に会えない、そういう命を懸けたタイムスリップだった。だからこそ感動を呼んだ。
でも「つばき、時跳び」にはそうしたものはない。時代を超えた恋愛は微笑ましく、2人が結ばれるといいなという思いにはさせられる。でもタイムマシーン の故障がしょっちゅう生じるとはいえ、好きな時に時代を超えることができる、という甘さを強く感じた。しかも、百椿庵と呼ばれる屋敷を一歩出たらそこは別の時代、なんでしょ(ここが、イマイチ理解できなかった)。
とまあ、そういう消化不良的なものは残るけれど、それなりに面白く見ることはできた。主人公の椿(幕末の熊本の武士の娘)が現代の熊本の町を歩く時、また椿と相思相愛になる井納惇(現代のSF作家。東京から熊本に転居してくる)が江戸時代の熊本の町を歩く時、舞台に大きなスクリーンを張ってそれぞれの時代の町の画像が次々映る。熊本に是非行ってみたい、という気持ちになった。
1幕はちょっと乗り切れないところがあったが、第2幕、第3幕は熊本でも幕末という時代の波をかぶり、藩士の中でも、いや家族の中でも対立が起こる、その緊迫感が出て俄然面白くなった。その緊迫感を和らげるのが坂本龍馬(原作にあるのだろうが、キャラメルは龍馬も大好きみたいだ)。ステレオタイプな破天荒龍馬が客席を笑わせる。

椿は福田沙紀。可愛らしくまっすぐな少女をまっすぐな演技で(慣れない和服でのお芝居、よく頑張ったね)smile 井納惇は永井大。ま、こんなものかな、という感じ(カッコいいよ)。惇の友人と、熊本藩の攘夷派武士を演じた金子貴俊が意外とよかった。とくに武士のほうはあの金子クンのイメージを覆す骨っぽさに「ほぉ」と思った(本人はずっと前から「僕は意外と男っぽいんです」と言ってるみたい)。横井小楠(不勉強にして、名前しか知らなかった)の勝野洋は、そううまくは見えないのに、やっぱりうまいんだろうなあ。椿の母役の紫吹淳はリンとして姿はサマになっていたが、セリフが聞き取りづらかった(私の耳にも問題はあろうけれど、セリフが高低高低して、低のところが聞き取れないのだ)。坂本龍馬は渡邉紘平。けっこう好きです。
キャラメルからは坂口理恵・岡田さつきの両ベテラン女優と小多田直樹・多田直人の若手男優が参加。女優陣はお笑い担当みたいな感じで、とくに岡田さつきは見事な三枚目(って女優には言わない?)ぶりを発揮した。

キャラメル色の強いこの芝居が明治座の観客にどう受け入れられるのかなと心配したが、けっこう笑いも起きていたし、楽しんでいたようでよかった。
<上演時間>155分(11001155)、休憩30分(弁当はあっという間に売れたみたい)、第255分(12251320)、休憩25分、第355分(13451440

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2010年8月27日 (金)

熱中涼あり

10082701hamacho
昨日は、明治座で観劇でした(今日中に提出しなくてはいけない仕事が「終わるのか、おいwobbly」って感じなので、感想は後ほど)。終演後、明治座目の前の浜町公園で。
樹木は偉大だと思いました。

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2010年8月26日 (木)

自給自足とは…

10082601cucumber
今朝の収穫good(プランターではうまくいかず、地植えにしたら実をつけるようになりました)
10082602okura
多分1週間後くらいに収穫(何度か登場しているかもしれないけれど、オクラです)
素人の作る野菜はよくて1週間に1つ収穫できる程度。ミニトマトは一度に数個とれたけど、それでも自給自足とはいきません。来年はもっと本数を増やしてみよう。

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2010年8月25日 (水)

懲りないダブルブッキング

また、やっちゃったshock 12月日生と「ジャンヌ・ダルク」に続くダブルブッキング(12月はまだダブル予定だけど)。
「滝の白糸」と「カエサル」wobbly
「滝の白糸」は春猿さんのところにお願いしておいたのだけど、日付を間違って記憶していて、「カエサル」を取っちゃってから気がついた。あ~、なんてバカannoy
再び友人に助けを求めて、とりあえず何とかなりそう。で、「カエサル」はA席を確保していたのだけれど(高いからずいぶん迷った。でもやっぱり少しでも見やすい席を、と選んだの)、ひどく挫けたから一番安い席で取り直した。
暑さボケ? ただのボケ?

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2010年8月24日 (火)

12月日生の配役

七子様に日生の情報をいただいのたで急いで「歌舞伎美人」を見に行きました。
玉手は菊之助さんsign03 松竹座の玉手が大好評だったものね。東京でも見られるのがとても嬉しいsign03
菊五郎さんは合邦に。本当の親子による父娘の悲劇、今からすご~く楽しみ楽しみ。
俊徳丸と浅香姫はまだ発表になっていないみたいだけれど、私としては松也クン、梅枝クンだと嬉しいな。
もう一つの演目「達陀」は以前、TVで二代目松緑さんのをちらっと見て群舞の素晴らしさにぞくぞくきたので、こちらも「合邦」に負けず劣らず楽しみ。
実は、日生の日程が決まる前に122日に「ジャンヌ・ダルク」を入れてしまい、どうぞ初日が「ジャンヌ」と重なりませんようにと祈っていたのだけれど、虚しく…weep さんざん悩んだ末、「ジャンヌ」を引き取ってくれる友人を何とか見つけだしましたscissors これで晴れて日生初日が見られるわgoodshine でも「ジャンヌ」もやっぱり見たいから、別途購入しちゃったcoldsweats01

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第16回稚魚の会・歌舞伎会合同公演千穐楽A班:イヤホンとともに

823日 第16回稚魚の会歌舞伎会合同公演千穐楽A班(国立劇場小劇場)
818日に始まり、19日のみを除いた5日間の三宅坂通いも今日で終わり。ほっとしたような、寂しいような。本当はこんなに暑くなければ今日のB班も見たいところだったけれど…。
泣けるところもあったのだけど、全体として緊迫感に引き込まれて気がついたら泣くのを忘れていたといった感じでしょうか。
A班については初日にイヤホンガイドの割引券を忘れたので今日借りた(ケチでしょ)。そこで、出演者の抱負ご紹介とともに感想を(イヤホンでは役者さんの素顔が垣間見られる。みどりさんと吉六さんのコメントには笑っちゃった)。ボールド体の文字はイヤホン部分です。
尾上辰巳(早野勘平):B班の左字郎さんもだったが、どうも勘平の抱負は聞き逃す。一番に登場して、イヤホンを耳に入れたときにはもう終わってるんだもの。辰巳さんのも「よろしくお願いいたします」だかなんだかの最後の一言だけしか聞けなかった。ので、辰巳さんについてはイヤホンに関係なく感想を述べる。
初日のこちらまでドキドキするような緊張も解け、すっかりこなれていた。5段目では、斧定九郎から金を奪って逃げるように立ち去る足取りがうまいと思った。6段目では、おかやに責められ、血のついた財布を投げ出し頭を抱えワ~ッと身を投げ出して泣く瞬間に、苦しい思いが噴出してとてもよかった。全体に、呼吸が上手だと思った。
訪ねてきた千崎と不破に応対するために身づくろいを整え刀を差して出ようとしたところでおかやに止められ「情けない」と嘆くあたりから仁左様の雰囲気が漂ってきた。B班の左字郎さんは顔も柔らかい卵型で、菊五郎さんにそっくりなイメージがあったが、辰巳さんは顔が骨ばっているからだろうか、初日は指導者である菊五郎さんの陰が多々みられたのに、今日はそうでもなかった。声といい顔といい、むしろ仁左様を思い出させたのである。
中村京珠(お軽):B班のときに紹介したが、玉朗さんと一緒のイヤホン出演である。karaoke「今回のチームはみんな仲がよくて、全員で食事に行ったこともある。お軽はしどころの少ない役だが、籠で引っ込むときに見せたい」(というようなことだったと思う。はっきり覚えてなくてごめんなさい、また違っていたらごめんなさい)。karaoke6段目は、お軽が勘平と一緒になれて幸せな日を送っている。そういう面を出したい」(と語ったのは京珠さんだったか玉朗さんだったか。これもごめんなさい)。
memo確かにしどころは少ないのだけれど、帰ってきた夫への細やかな愛情、別れの悲しさ、思い切りなど、複雑な心理を表現する大切な役。そういうものがきちんと伝わってきた。別れの場面は泣けた。
中村梅之(おかや):karaokeおかやは老け役の大役である。もっと年配の人がやってしかるべきで、30歳になったばっかりの自分がやるのは早すぎるかもしれないが、将来もう一度やる機会があれば、その時のためになる。上方式には2度出たことがあるが、56段目は上方式と江戸式では全然違う。次の若い人い伝えることができたらと思って勉強している。
memo夫婦・母娘の別れの場面は悲しい。しかし娘が籠で連れられて諦めをつけた母親の心境はもっと悲しかった。夫が殺されて、その犯人であると思い込んでいる勘平しか自分のそばにはいない。その勘平も自害してしまった。これまで地道に暮らしてきた農家のばあさま、急に襲われた哀れな境遇の悲しさ、それでも生きていかねばならぬおかやの厳しさがよく伝わってきた。実は私は未だ未練たらしく、梅之さんは二枚目でこその華と思っている部分があるのだが、いやいやこのおかやで考え方を変えなくては。次は梅之さんの尾上とか見てみたいかも。
尾上みどり(一文字屋お才):karaokeいきなり「ンフンフンフ~」。「人間、思い込みが激しいと真実が見えないものです」古畑任三郎が「山崎街道殺人事件」についてお才に事情聴取をしているのであるもちろん、みどりさんは古畑とお才の12役。「容疑者早野勘平は犯人ではなかったんです~」。(古畑、よく似ていましたよsmile
karaoke初日、ちょっと意地悪そうに見えてしまったみどりさんだが、今日は全然そんなことはなく、堂々とした貫禄としたたかさが見え、大店の女主人らしさが感じられた。

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2010年8月23日 (月)

第8回亀治郎の会千穐楽

822日 第8回亀治郎の会千穐楽(国立劇場大劇場)
タイムテーブルのことを考えるとちょっと億劫感もあったけれど、やはり2度見ておきたい気持ちが強く…出かけて行ってよかった。
とてもよかったのだ。それでも、亀治郎の「華」は女方にあり、と強く思った。

幕間は、
152回が252回に変更になっていた。15分じゃあんまりだったものね。そして「上州土産」が当初は140分取ってあったのが130分に短縮されていた(初日に実際130分だったし)。感想は2度目なので簡単に。
「道行」
亀治郎さんの忠信の意識が常に鼓にいっているのがはっきりと見てとれた。立ち雛って、静が誘うんだったのね(忠信は「オレっすか?」という表情で静に近づき、雛の形を取っていた)。全体に初日より華やかな感じがした。
「川連法眼館」
染五郎さんの義経は、本物の忠信に向かって「静を鎌倉に渡し、詮議に来たか」と言うあたりに怒りが籠もっていた。芝雀さんは初日と変わらない印象。それだけ初日の完成度が高かったのだろう。
門之助(駿河次郎)、亀治郎(忠信)、亀鶴(亀井六郎)の3人並んだ引っ込みは一幅の絵のような美しさがあったが、亀ちゃんがもう少し体が大きいともっとよかったような気がしてちょっと残念。

後半は拍手・拍手・拍手の嵐であった。狐忠信の一言一言、一挙手一投足ごとに拍手がきていたと言ったら大袈裟だろうか。でもそんな印象を受けるほど。
膝回転は初日以上にキョーレツだったsign03

宙乗りになると、鳴り物のリズムに合わせて手拍子が起こる。初日にも手拍子は起きて、あれっと思ったけれどすぐに拍手に変わったからあまり気にならなかった。今日は最後までほとんど手拍子で、これってどうなんだろう。六方の手拍子と同じような違和感を大いに覚えたのだけど…。

終わった後すぐに2階に降りて、廊下の花びらを見に行った(物好きだねcoldsweats01)。確かにカーペットの上に何枚も花びらがこぼれていた。花道にもたくさん残っていたと見えて、幕間にホウキとコロコロカーペットで取っていた。

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2010年8月22日 (日)

B班出演者抱負(イヤホンから)

イヤホンガイドの出演者抱負から。残念ながら左字郎さんに関しては2回のチャンスを両方ともつぶしてしまった。登場順が一番最初だから、ついつい…weep
ちょっと中途半端だけど、自分の記録として残しておきたいので。
蝶紫(おかや):先般、博多座で老婆役をやったが、再び老婆役である。芝居でも怒ると汗をかくものである(勘平に対して怒っている場面のこと)。
玉朗(B班お軽)・京珠(A班お軽):お軽はA・B両方が一緒に登場。2人を比較するのではなく、人が違うと芝居も違うことを感じてほしい(大いに感じましたhappy01)。
國矢(千崎弥五郎):猪は2回やったことがある(そうなんだぁsign03)。役は初めて。
東志二郎(斧定九郎・奴可内):5分で姿を消す役だが、会のチラシは主役を差し置いて斧定九郎である。どうカッコよく見せるかは自分の責任である。静の定九郎、動の奴(楽しくやりたい)を1つの公演でやらせてもらえるのはありがたい。
蝶一郎(不破数右衛門):大星に次ぐナンバー2の心意気を見せたい。
春之介(戸無瀬):踊りなので身体を使ってしっかり見せたい。
春希(小浪):あこがれの合同公演。振り付けの勘祖師から、母を見上げるような気持ちでと言われたことに注意したい。

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第16回稚魚の会歌舞伎会合同公演・B班

821日 稚魚の会・歌舞伎会合同公演B班(国立劇場小劇場)
昨日のA班に続き今日はB班。B班のお目当ては左字郎さん。やはり私が見た最初の合同公演で、踊りのうまさに舌を巻き、要注目チェックを入れておいたのだ。
「仮名手本忠臣蔵5段目・6段目」
B班のほうが役に思い入れして見ることができたのは、恐らくB班が2回目の上演だから。初日の緊張に比べればずいぶんこなれてきているでしょう。それともう一つは私が親戚のオバサン気分にならなかったからsmile
左字郎さんの勘平は素晴らしかった。昨日辰巳さんに菊五郎さんを時々見た、と思ったが、今日の左字郎さんは実によく菊五郎さんに似ていた。声も、顔だって「似てる」と驚くこと多々あり。血判を押すとき、辰巳さんはハラワタを摑み出し、だったが左字郎さんは腹を十字に掻き切り、だったような…。
おかるとの別れは悲しくて悲しくて、泣けた。こんなに悲しい別れは初めてじゃないかと思ったくらい。
今日はお客の反応がとてもよくて、たとえば定九郎が稲架け藁の中から手を伸ばして50両を盗る場面では「あ~っshock」という声が。また、勘平が猪と思って定九郎の足を紐で持ち上げた時にはちょっと笑いが。それから、勘:「あのお方は?」おかや:「あのお方はあのお方じゃいな」 勘:「あのお方は?」お軽:「あのお方はやっぱりあのお方じゃわいな」の場面は昨日も笑いが起きたけれど、今日の笑いのほうが大きかった。
面白かったのは斧定九郎(東志二郎さん)が姿を現したとき。「加賀屋っ」の掛け声だけではない、「日本一っsign03」「待ってましたsign03」「たっぷり」と掛かったのは、ご贔屓かしらご親族かしら。この声が掛かった瞬間、場がとても和んでそれはそれで楽しかったのだけれど、何しろ「ごじゅうりょう~」の場面だからcoldsweats02 それにしても、雨で濡れた感じを出すのは実に難しいものだと、昨日に引き続き思った。五十両を確かめてニンマリ笑った東志二郎さんの顔が印象的であった。
どの役者さんも役の心を摑んで丁寧に演じていたのはA班と同様、とても感動的だった。
全体的な印象として、A班はやや古風な味、B班はやや現代風でリアルさを感じる味だっただろうか。どちらがいいとか悪いとかではなく、演じる役者さんによる違いが見られて興味深いということである。

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2010年8月21日 (土)

第16回稚魚の会歌舞伎会合同公演・A班

820日 稚魚の会・歌舞伎会合同公演A班初日(国立劇場小劇場)
私にとって今年で5回目の合同公演。どの研修所卒業生も応援しているけれど、今回はとくに応援している梅之さんと辰巳さんが大きな役に挑戦している。長時間の蹲踞に耐え、日本一の(世界一だったかな)トンボを切りたいと疲れた身体にムチ打って見事なトンボを披露していた辰巳さんが勘平!! 嬉しい。
初めて合同公演を見たとき、梅之さんは「修善寺物語」の頼家で美しい貴公子を演じていた。その後女方に変わり、びっくりさせられたが、日々勉強に暇のない真面目な梅之さんがおかや!! 嬉しい。
プログラムとは別に仮名手本忠臣蔵の物語の概要、人物関係図が書かれたプリントがあり、初心者にもわかりやすくなっているのが合同公演らしくていいなと思った。
「仮名手本忠臣蔵5段目・6段目」
幕が開いて、勘平役の辰巳さんが緊張いっぱいの面持ち(胸のうち、想像できるよねえ)でいるのを見た途端、こちらにも緊張がうつり、親戚のオバサン気分ではらはらしてしまった。
勘平はしどころがたくさんある。小道具の扱いも大変だ。辰巳さんはまだ手順を丁寧に追っているようなところがあってぎこちない。こちらも、火縄の火はちゃんとつくかしら、火縄に点った小さな炎(ぶんぶん回して明かりがわりにする、あの炎)は消えないかしら、お財布は胸の中に入っているかしら、などと一つ一つが気になってしまう。そのせいか、役の心になかなか思い入れするに至らなかったが、これが勘平が刀を腹に突き立ててからは俄然変化した。
本当に刀が刺さっているかのような息遣いにセリフ、自業自得とはいえこれまでの日々の辛さと討入への執念、こうなってしまった運命への諦めなどなど、複雑な気持ちが伝わってきて、うるうるした。菊五郎さんの指導を受けたそうだが、面白いものでちょっとした仕草や目の遣り方に時々菊五郎さんが重なって見える。
辰巳さんってずいぶん身体が大きいんだなと思った。華があるのがよい。
一方の梅之さんはおかるの母・おかや。6段目はある意味おかやの物語でもあり、非常に重要な役である。幕が開いたとき、おかやがずいぶん小さくてビックリした。私の中では最初はあまり小さくないが、過酷な出来事にどんどん小さくなっていくような気がしていた。でも考えてみれば、娘が身を売るなんて、母親としてどんなに辛いことか。最初から小さいのだ。そして夫が婿に殺されたことでおかやは大きくなっていく。最後、それが誤解であったことがわかり、おかやはまた小さくなってしまう。

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2010年8月20日 (金)

第8回亀治郎の会初日・2

818日「第8回亀治郎の会」初日(国立劇場大劇場)
四の切が終わった後、席を立つ人がちらほらいて、気持ちはわからないでもないけど、もったいないなあと思った。
「上州土産百両首」
男の友情物語。というより、血の繋がっていない兄弟愛か。心の琴線に触れる物語だった。この芝居、先月の歌舞チャンで猿之助さんのをやっていたらしいんだけど、すっかり見逃してしまった。初見の演目を若手で初めて見るのも悪くはない、だけど猿之助さんのを見ておきたかったのは、福士誠治クンに主役の亀ちゃんを食いそうな圧倒感があったから。猿之助さんのときもそうだったのだろうか。
亀ちゃんもいなせであったかくてとても良かった。だけど、福士クンのドジで純粋な牙次郎がその上に大きく乗っかっていたような気がした。純粋ということがこれほど人間を鈍に、しかし美しく見せるのかと感心した(ただ、この役作りは好き嫌い分かれるかもしれない)。福士クンの身体が亀ちゃんのそれよりも大きかったこともよかった。アニキのほうが大きくてはこの芝居の味は薄れたかもしれない。
門之助さん、吉弥さん、亀鶴さん、「川連法眼館」だけではもったいないような役者さんがここでそれぞれの持ち味を発揮できる役についていたのはひどく嬉しい。門之助さんは人間の大きさを備えた二枚目の十手持ちの親分、吉弥さんはその奥さんで若いものを束ねる母親的な心をもっている。亀鶴さんはその目付きの悪さ(失礼coldsweats01)を生かした小悪党。コイツが、コイツが…crying
なんだけど、この身ぐるみの三次という男は大変興味深い。他の登場人物が単純にわかりやすい中で1人複雑な要素をもっているからだ。つまり、根っからの悪なのか、正太郎の真っ直ぐさを妬んでいたのか(正太郎が足を洗いたいって申し出たときには、そんな感じがしないでもなかった)、正太郎と牙次郎の仲を羨ましく思っていたのか。次回観劇の際はそこに注意して見てみよう。

渡辺哲さんは、温情溢れるスリの親分だが、ちょっと間抜けなところもあって愛すべき性格。ただ、ちょっと作りすぎな気がしないでもなかった。
守田菜生さんは、舞台版「風林火山」で信玄の側室由布姫を演じたが、その時に比べてずいぶん成長しており、恋に一途なお嬢さまを堂々と演じていた。テレ東の12時間ドラマでも亀・秀吉の側室をやったんですって。いっそ次は本当に…bleah
ストーリーは途中で結末が見えてはくるものの、けっこうハラハラさせられた。それが優れた舞台というものなのかもしれない。
終演後、目を真っ赤にした人たちが多数みられた。私もかなりウルウルきた。

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2010年8月19日 (木)

第8回亀治郎の会初日・1

818日 第8回亀治郎の会初日(国立劇場大劇場)
え~と、いきなりオドロキ3連発shock
まず、劇場入口で上演時間に驚いた。終演時間が2120!!(16:30開演)
中へ入ってプログラムのお値段にオドロキ。でも、後で中を見たらまあ満足。私が一番嬉しかったのは、猿之助と亀治郎の同じ役の写真が並べられていたこと。6対ある。
3
発目は、各演目の上演時間、というか幕間。既報どおり、幕間は15分ずつの2回のみ。そして「上州」は140分を一気に上演。
本当はもう一つオドロキがあったんだけど…。
さて、亀治郎さんの今年の活動は、猿之助歌舞伎の後継者は自分だという意思表示がよくわかるものであるが、この会もその意気込みがよくわかる。
「道行初音旅」
花道から静が登場したとき、私は無意識のうちに亀治郎さんが出てきたと思っていた。「京屋っ」という掛け声を聞いて、あれっ。バカだね、私もcoldsweats02 亀ちゃんは次の「四の切」で忠信をやるんだから、こっちでもそうに決まってるじゃん。
芝雀さんの静に亀ちゃんの忠信――バランスとしてはどうなんだろう、との危惧はぜ~んぜん問題なし、どころかとてもバランスがよかった。芝雀さんのふっくらしたたおやかで柔らかい動きに、亀ちゃんのしなやかでメリハリの利いた動き。ともに流れるような舞である。亀ちゃんは身体は大きくないが、凛々しく、時々見せる狐の本性がとても自然である。
鼓を手にしたときの嬉しそうな表情(顔だけでなく全身の表情)は、この後の展開を想像させる。2人の間に漂う空気はやさしく、ほんのり♡なものも感じられる。これは多分に芝雀さん側の空気のような気がした。芝雀さんは先月のおとくでもとても細やかな気遣いを見せたが、ここでも細やかさが美しい。
演舞場と同じく、藤太は出てこない。
「川連法眼館」
これも演舞場と同じく短縮バージョン。法眼夫妻は板付きで、夫婦のやりとりも短い。法眼の寿猿さんはちょっと緊張していたかな。先に結論を言うと、演舞場ではコンパクトさが物足りなさにつながったが、こちらはたっぷり楽しんだという気がしたから不思議である。
芝雀さんの静が本物の忠信に「先駆けして~」と恨み言を言う(もちろん、もっとお上品に言う)、その言葉や仕草に共に旅をしてきた者どうしの親しさが込められていて、この場面にそんなことを感じたのは初めてかも、なんて思った。
芝雀さんの静はまた、これまで一緒にいた忠信がニセ者であったことを知ると、裏切られたような表情(全身の、ね)で、これまたこれまでに見た静の中で一番怒りが激しく、それだけに詮議も厳しいと感じた。そのおかげだろうか、筋は十分わかっているのに、この後どうなるんだろうというハラハラ感があって、それも短縮版なのに満足できた理由かもしれない。

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演舞場舞台写真発売

enachan様からコメント欄に速報をいただきました(こちらにアップするのが遅くなってごめんなさい)。ありがとうございます!!
演舞場の舞台写真、発売だそうです。
芝のぶちゃんの例のシーンもあるみたいですよhappy01
舞台写真入り筋書きは22日からだとのことです。

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2010年8月18日 (水)

亀の会上演時間

本日4打目は、亀治郎の会の時間。
「道行」45分、幕間15分、「川連法眼館」75分、幕間15分、「上州土産百両首」140分で終演21時20分(実際には10分早く終わった)。
終演が8時過ぎくらいだったら食事はしないでおこうと思ったが、9時じゃさすがにそういうわけにいかない。とりあえず1番安いおにぎり弁当にしてから細かい上演時間を見てshock
トイレに行って、おにぎりをお茶で流し込むようにしているうちに開演5分前のお知らせがsweat01
食堂での食事も受け付けていて、多くの方が予約しているようだったけれど、まず私だったら絶対開演に間に合わないわdespair
でも亀ちゃんは食事するどころか、たった15分で次の支度をして出ずっぱり。役者と客は違うと思いながら、必死で間に合わせた。
案の定遅刻が多い。最後の演目は始めの15分ほどは暗いから、入場できないのかも。明るくなってから席につく人がけっこういた。
おまけ:終演後、ペギー葉山さんが亀パパ&ママとお話していた。

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「ガラスの仮面」・3(バックステージツアー)

816日 音楽劇「ガラスの仮面 2人のヘレン」バックステージツアー(埼玉芸術劇場)
開演30分前にロビーにて受付。遅れたら参加できないというから、開演1時間も前に到着したら(だって、いつも入場までに行列ができるから、その先頭にいなくっちゃと、バカ正直に考えたの)、ぜ~んぜん緩くて、ツアー開始ギリギリだって大丈夫だったみたい。いや、もちろん、集合時間はきっちり守ることが大事。
で、受付して、首からかける番号札をもらって、ツアー終了と同時に芝居が始まるから、座席を確認しておくように言われる。1245に再びロビーに集合。そこから5分もしてやっとツアー開始。40人ほどなので半々に分かれて舞台へ案内される。
まずは、舞台前面で客席を眺める。「近いでしょう。居眠りしてたらわかりますよ」って案内の人(ヤバイっ。私、最前列なのだ→大丈夫、全然寝なかった)。客席後方に肉声が届くようにできているのだそうだ。でもステージは全長40mもあるそうで、客席の奥行きより長いんですって。
舞台途中には客席から見えないようにあちこちに機材やトラック、ギリシア彫刻、送風機、フライイング用の機械等が置かれていて(一部は見える)、また舞台上には緑のテープで芝居の最中に何をどの位置に置くかがマーキングされている。
フライイングの装置は、なんと2人がかりの人力で扱うそうだ。実際に紅天女やマヤと亜弓が飛ぶ場面では、2人の男性が必死でワイヤーを引いたり緩めたりしていた。
前回の公演では雨が降ったが、今回は雨はなくて風が多用されていた。送風機がオフホワイトかアイボリーの薄い大きなカーテンのような布に風を送り、それが実に効果的に場面を表現していた。
わずか10分程度のツアーであったが、舞台の仕組みを知ったからといって(ほんのわずか知っただけだけど)興ざめすることはまったくなく、かえって感動が深まったような気がした。

それにしても、与野本町駅から劇場までの道、木陰ひとつなく(小学校の前にほんのわずかあるけれど)、時間にして6~7分の距離だと思うけど、ぶっ倒れそうになった。とにかくsun炎天下sun、汗sweat01をだらだら流しsweat02、ひたすら遠いと感じた。

一つ書き忘れたので追記。ロビーに「○○さんへ」「××さんへ」などとたくさん贈られた花の中で、どなた宛でもなく亀蔵さんからのお花があったのが私の目を引いたhappy01

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「ガラスの仮面」・2

816日 音楽劇「ガラスの仮面 2人のヘレン」(埼玉芸術劇場)
今回のマヤの目的は「奇跡の人」のヘレン役を勝ち取ること。結果を言えば、マヤも亜弓も甲乙つけがたく、ダブルキャストになる。そこに至るまでのマヤの努力が描かれる。天才的な資質をもちながらマヤは月影千草(夏木マリ)に言わせれば「自分だけ目立っている」。そこで次の公演では人形の役が宛てられる。ところが千穐楽、マヤは母親が結核にかかり行方不明になったと聞き(どうして、そういう情報をこのタイミングで入れるかねえwobbly)、不覚にも舞台で涙をこぼす。「人形が泣いてどうするangry」と怒り心頭の月影千草はマヤに破門を言い渡す。許しを請うマヤに月影は「ヘレン役を得たら許す」と約束する。
昔むか~し、「奇跡の人」という映画でヘレン役を得たのはパティ・デュークという無名の少女だった。最終審査(だったと思う)で何かが割れる音がした。そのときその音に何の反応を見せなかったのはパティだけだった、というのが選ばれた理由。このエピソードは私の胸に深く刻まれ、未だに「奇跡の人」というとそれを思い出す。この芝居にもそれは取り入れられ、最終審査で火災報知機のようなサイレンが鳴り、反応を示さなかったマヤと亜弓だけが残ったというわけ。そしてパティのエピソードが審査員から語られる。
マヤの努力もさることながら、「奇跡の人」の稽古、本番における演技が凄まじい。アン・サリバン役の姫川歌子(香寿たつき)との全身全霊を傾けた演技。互いにアンとヘレンになりきっていて、感動のあまり涙が滲む。そして最後の有名な「ウ・ォ・ー・タ・ー」の場面、泣けた泣けた。ここは大和田美帆もだが、香寿たつきが素晴らしかった。姫川歌子としても、アン・サリバンとしても、こんなにうってつけの役者がいるだろうかと思った。一方の大和田美帆は、右腕に大きな痣、小さな痣がいくつかあり、その頑張りを如実に表している。

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「ガラスの仮面」・1

816日 音楽劇「ガラスの仮面 2人のヘレン」(埼玉芸術劇場)
100818garasunokamen
一気に
3本いきますsmile

素晴らしくレベルの高い舞台であった。私は2年前の「ガラスの仮面」も見ているが、舞台はさらにレベルアップされ、それに応じた感動も高まりに胸が打ち震えた。前回は北島マヤがその才能を見出され、もう1人の天才的な少女・姫川亜弓と互いを意識するストーリー。今回はその続編で、マヤと亜弓がその才能を伸ばしながら、ライバル意識も燃やしていく。当然、マヤ役の大和田美帆、亜弓役の奥村佳恵にも成長がみられなければいけない。2人は厳しい蜷川の指導を受けて、素晴らしく伸びていた。
彩の国ファミリーシアターと謳っているからお子様向けという軽い気持ちで行ったら、それはいい意味で裏切られる。お子様向けではないが、お子様にもきっとわかってもらえるお芝居だと思う。

劇日の何日か前にバックステージツアーのお知らせがきた。応募したら当選した。バックステージツアーについては後述するが、私たちがステージの上で説明を聞いている間にも出演者たちが徐々にステージに集まりだし、それぞれに発声練習やストレッチなどのウォームアップを始める。そして私たちは開演時間と同時にそれぞれの席につき、ステージではウォームアップに熱がこもる。彼らの動きはやがて号令に合わせて少しずつ規則正しいものになり、群舞となる。ミュージカル、それも「ウエストサイドストーリー」を思わせるような動き。群舞と言ったが、音楽はない。しかし沈黙の群舞でありながら、どこかに音楽を感じさせるようであった。
その終わりのほうで、ステテコ姿の中高年のオジサンたち(ハラの突き出た人とかbleah)がちょっと加わったりして笑いを取る。オジサンたちもニコニコしていた。
全員が引っ込むと、「ガラスの仮面」主要人物の原画が大きなパネルとなって前面に押し出される(ここまでは前回とほぼ同じ)。その中央から突然能面をかぶった人物が飛ぶ。紅天女だ!!(前回の感想でも書いたように、私は「ガラスの仮面」の原作を全然読んでいない。なのになぜ気になるのか…以前、「ガラスの仮面」にインスパイアーされた能の「紅天女」を見に行ったことがある)。
ここまでがオープニングと言おうか、一つの芝居を作り上げる過程の第一歩を我々観客も体感したことになる。
なお、前回の感想は→ココ

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2010年8月17日 (火)

第三回「趣向の華」夜の部・3

814日 第三回趣向の華夜の部(日本橋劇場)
長くなりますcoldsweats02
「傳書猿島郡(つたえがきさるしまだいり)」(傾城瀧夜叉)

瀧夜叉、源氏の重宝・村雨の宝剣、若い男女の三角関係、恋の怨みで最後は道成寺という複雑なストーリー。簡単にはまとめられそうにないので、粗筋紹介は断念する。
瀧夜叉の高麗蔵さんは孝太郎さんの急な代役にもかかわらず(もっとも、プログラムには高麗蔵さんの名が印刷されていた)、優しさ(将門の魂魄が乗り移るまでは、優しさももった姫だった)、気位の高さ、将門の怨念、夫への愛情等、複雑な感情を素の顔で表現するのだから、その演技力の確かさが窺われる。私は、素の高麗蔵さんのほうが好きかも(なんて言ったら、歌舞伎役者さんに失礼ですね)。
昼の部であまり悪人に見えなかった亀三郎さん、今度の黒蜘蛛法印は将門蘇生に加担する役で、日和見的悪党としてとてもよかった。源氏の武将・頼信の亀寿さんとともに、どうして本公演でもっといい役がつかないのだろうと、又ため息が出る。
今は尼僧になっている黒蜘蛛の昔馴染みの女は鴈乃助さん。見た目はオジサンなのに、不思議と図太い生臭尼僧に見えるから、袴歌舞伎というのは大したものである。もちろん、鴈乃助さんの演技力がそう見せるのである。
ここの庵主・如月尼が魁春さん。私は化粧・扮装をした魁春さんはとても女らしいと思うのだが(とくに項のあたり)、素の魁春さんはやっぱりオジサンcoldsweats01 でも、でも、それなのに、目の前にいるのは墨染めの衣に白い頭巾の庵主様なんである!!
昼の部恋人同士だった壱太郎クン(将門の孫娘・桔梗の前)と梅枝クン(如月尼の娘・お清――この名前に注目)がここでは種太郎クン(源頼平)を巡るライバルになる。壱太郎クンは本当に可愛らしい。この愛らしさが壱太郎クンの強みであろう。種太郎クンは茶パツだったけれどおっとりとかつ男らしく、悲しみを声に含めたところがよかった。

梅枝クンは昼の部で立役もいいと思ったけれど、やはり女方が本役である。将門の孫ゆえの厳しい詮議の中、盲目のお清は桔梗の前の身替りとなって自分の首を差し出すと健気な申し出をする(実は如月尼はかつて源頼平の乳母であった)。ところがお清の命を奪うべく如月尼が村雨の宝剣を抜いた途端、お清の目があく。すると…!! なんと頼平はお清が以前に見初め、頼平恋しさに泣き明かして盲目になった相手であった。それがわかったとたんお清は豹変。首を差し出すなんてとんでもない、桔梗の前に代わって自分が頼平と、と執念を燃やす。結局母の手にかかってお清は死ぬのだが、まさに恋は盲目(よくできた芝居である)。その怨念が最後、道成寺につながるのである(お清という名前にしたのもよく考えられている)。2人の聞いたか坊主が登場し、釣鐘まで用意され、さらには押し戻しがついた大掛かりな舞台になって、「おお」と驚かされた。
押し戻しは亀三郎さん(坂田公時)。もちろん袴での押し戻しに過ぎないのだけれど、これがあの大仰な格好として未だ目に残っているから不思議。亀三郎さん、本公演でもいける、絶対sign03
豹変してからの梅枝クンは、赤い怨念の炎がめらめらと燃えている様子が伝わり、八百屋お七を見たい、と思った。

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第三回「趣向の華」夜の部・2

814日 第三回趣向の華夜の部(日本橋劇場)
趣向の華初の喜劇は、青楓さんの構成・演出で落語をもとにした作品。
「真田小僧」

父親の國矢さんはいかにも職人らしい雰囲気をもち、前半は息子・金坊(梅丸)とのやりとりもテンポよく、まさにビジュアル化された落語を見ているようであった。しかし、後半肝心の真田の講釈のところで國矢さん、ちょっとあやしくなり梅丸クンもろともテンポが悪くなってしまったのは残念。サゲもなんだかよくわからなかった。
落語大好き、たしか地元にお住まいの梅之さんは母親役。持ち味の楚々とした上品さを失わず(いくら「すっとこどっこい」の世界でも歌舞伎である以上、品は大事だと思うのだ)江戸庶民のおかみさんの味が出ていた。
梅丸クンの金坊は上品で可愛らしい顔立ちだからか、こまっちゃくれぶりにいやらしさがない。簡単に父親をだますのはオチが見えていても思わずくすりと笑ってしまうし、感心してしまうほど。そういえば先の「人間豹」で見事な人形を演じた梅丸クン、実に芸達者である。
「新曲竹生島」
青楓さんの、ちょっと鼻にかかった清潔感溢れるお声は実に心地よく、ご近所さまにつられて途中すこ~し眠ってしまった(ああ、もったいない。でも、本当に心地よかったの)。そのせいか、今回は詞章の内容がよくわからなかったけれど、竹生島の空気のようなものは感じられた。
勘十郎さんはやっぱり三味線よねえ、とここでも思った。

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2010年8月16日 (月)

第三回「趣向の華」夜の部・1

814日 第三回趣向の華夜の部(日本橋劇場)
100806edobus 昼の部終演後、どこで時間をつぶそうかと考え、ちょっと寒くなったこともあって外へ出てみた。もちろん、外はひどく蒸し暑く、すぐに汗をかいてしまった。水天宮前なのに、お店はどこも全然やってないなぁと1人ぼやく。そうか、お盆だからか。一回りしてジョナサンがあるのに気がついたがとき既に遅く、行列ができていた。こんなことなら日本橋公会堂の中の喫茶店に行くべきだったか。仕方ないのでコンビニでおにぎりを買い、人気の少ないのを幸い、水天宮通りのガードレールに腰掛けて遅いランチ。でも、外に出てよかった。「江戸バス」を見ちゃったんだものscissors(なんとこのバス、日本橋公会堂前に停まるのだ!!)。
作品に入る前にミーハー的レポを。
この会、観客も豪華で、梅玉さん、歌六さん、時蔵さん、東蔵さん、
NHKの葛西アナを発見。ご夫人方も多々いらしていた。梅玉さんったら「『真田小僧』だけで帰ろうかと思ったけど、魁春が出るっていうから仕方ない」とファンの方に言い、「仕方ないってbearing」と苦笑を受けていた。梅玉さんが最後の幕間で喫煙室から出ていらしたのを見かけた私はちょっと言いたいことがあって、どうしようか迷っているうちに開演時間になってしまった。でも、終演後思い切って声をかけてみた。「東京新聞のコラム、拝読しております。さっき喫煙室から出ていらしたのをお見掛けして、『タバコ』の記事を思い出しました」って。梅玉さんはにこにこして「ああ、ああ、そうなんです。ありがとうございます」っておっしゃってくださった。梅玉さんって若い頃の写真を見るととてもハンサム。そして今もとてもハンサム。
前置きが長くなりました。
口上
いきなり定式幕があいて、長屋の拵えが現れたので口上はナシかと思ったら、ちゃんとお2人出ていらっしゃった。「昼の部が終わって若干疲れている」と青楓さんが口を開くと勘十郎さんは「若干じゃなくてだいぶ疲れている」。そうだろうなあ。私も昼のレポに力入れちゃったから夜は少し手抜きするかも。あ、「私も」じゃないな、お2人は手抜きなんかしないものcoldsweats02
昼の部のように、どちらが何を話したかというのは忘れてしまったので、以下ずらずらと(大半、勘十郎さんだったかも)。
作品紹介では、「『竹生島』は去年の『大序』に続く常磐津です」。「袴歌舞伎は、素踊りの形式で歌舞伎ができないかと考えたことから始まった」。そういう発想ってできそうでなかなかできないと思うから、すごいなと感心する。
「今回は魁春さんが出てくださるので稽古場が緊張していた。あ、魁春さんにはこちらから出演をお願いしたんですよ。こっちが出てくださいって」(と、勘十郎さん、強調していた)。また、「高麗蔵さんに急に出演をお願いして引き受けていただいた」(これは、最後の演目で孝太郎さんが出演予定だったが体調不良のため高麗蔵さんに代わったということ。ロビーに貼紙がしてあった)。
「昼と夜は二味くらい違う。昼と同じなのは非常灯が消えるのと携帯(電源切って、というお願い)ですね」。
そしてお2人が最初の演目「真田小僧」の解説を始めたら、長屋の戸ががらりと開いて、國矢さん扮するオヤジさんが部屋に入り、ごろりと布団に横になった。
「趣向の華、初の喜劇です」。

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2010年8月15日 (日)

第三回「趣向の華」昼の部・2

814日 第三回趣向の華昼の部(日本橋劇場)
昼の部最後はお楽しみの袴歌舞伎。
「月花怨皿絵(つきにはなうらみのすがたえ)」

怪談皿屋敷。「番町皿屋敷」ではない。勘十郎さんがそういうものを下敷きに書きおろしたもので、去年の「血染錦有馬怪異」にしても今年夜の部の「傳書猿島郡」にしても、勘十郎さんの幅広い才能に感服する。将軍家拝領の皿を盗まれ家老は切腹、その息子・新之丞は浪人生活、恋人お菊は悪人にかどわかされ別れ別れに。数年後に再会した2人。お菊は骨董屋の妾になっていたが、その骨董屋こそ、件の皿を盗んだ盗賊であった。その事実が2人に判明し、お菊は新之丞のために皿を持ち出そうとしてみつかり、皿を1枚割られた上に惨殺される(この皿は10枚--だったかな、5枚だったかなthink--揃ってこその宝、1枚でも割れると価値がないのだそうだ)。怨みを残すお菊の霊が新之丞を助け、悪人は滅び、皿は無事にお家に戻る。という歌舞伎をよく熟知していらっしゃる勘十郎さんならではの、楽しい袴歌舞伎である。
まずは廣松、新悟、梅丸の3人がそれぞれ通路から登場し、何かチラシを配って歩く。私は通路側の席だったのでちょっと手を出してみたら、合同公演のチラシであった(廣松クンからいただきました)。途中、廣松クンが「あ、これは壱太郎ニイサンのお母様じゃございませんか」と立ち止まり、そう言われた女性はbearingな感じの表情に。
おお、壱太郎クンはやっぱりお母様似なんだ。いや、でも今日は翫雀さんにも似ているぞ。両方の血がうまく混ざっているんだな、なんて変に感心してしまった。チラシを配り終わった
3人は舞台で、(さっき私が書いてしまったけれど)「番町皿屋敷とは違う、苫舟さんが書き下ろしたものである」と口上。
ここで幕が開き、3人がお得意の(bleah)大道芸を見せる。梅丸クン、黄色い襷を先に結んでおいてひょいとかぶるようにして袖にかけた、その器用さにまずビックリ。梅丸クンは棒使いを披露。そう長い棒ではないが、見事な捌きで、将来の「棒しばり」につながるんじゃないかと期待できる。廣松クンは立鼓(りゅうこ)--おわんを2つ逆さにくっつけたみたいなものを糸の上で回す芸。コマやヨーヨーの一種かな。失敗もあったが、悪びれず「もう一度」と挑戦したら今度はどうにか成功。客席も温かく見守っていたから、大きな拍手が起こった。
もう1人、蝶之介さんが傘の上で紙のまりを回す。これもちょっとはらはらものだったけれど、何とかうまくいった。
蝶之介さんの「最後は我らが太夫のゲタップ」という呼び込みで新悟太夫が高下駄をはいてのタップ。まだ勉強中な感じだったけれど、こちらはいずれ「高坏」に挑戦かしら。ところで、ちらちら見えた新悟クンの脛、棒みたいに、いや釘みたいに細くて衝撃を受けたshock 「ポパイ」のオリーブ・オイルみたいなのcoldsweats01
ラストは4人で皿回し。トップバッターの蝶之介さんがなかなかうまく回らずに心配したが、無事に次につなげ、全員が見事に回してこの場はお開き。そういえば、去年も廣松クンはハラハラもののジャグリングを披露し、蝶之介さんはお皿がなかなか回らなかったのでしたゎcoldsweats01 ご愛敬ご愛敬。

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第三回「趣向の華」昼の部・1

814日 第三回趣向の華昼の部(日本橋劇場)
8
月、本公演よりも楽しみだった「趣向の華」。去年と違って今年は全席指定で、あのあつ~い階段に延々と並ばなくてすむのは助かった。また、今年は昼夜別公演。基本、通しは避ける私だけれど、これは昼夜見ないわけにいかないでしょうdelicious
口上
まずは、勘十郎、青楓さんの御挨拶から。勘十郎さん、あまりのお忙しさに少しほっそりされた?と思ったけれど、後でそうでもないなと思い直したりして(失礼coldsweats01
勘十郎さんったら、「3回目で貯金も底をついてきている」とまず笑いを取る。以下、かいつまんで箇条書き式にお2人の言葉を。
「この会は2人のわがままを何人が聞いてくれるかにかかっています。今回は黒御簾の中に若い女性が多いんです。そのほうが…」
「別にそういう意味はないcoldsweats01
 幕開きはみんなで演奏しよう。いつもは宗家が三味線なんですが、今回は宗家は鳴り物で(「大鼓もつの、4回目なんです」)、まさしく趣向の華です」
2番目の演目は、祖父が東明流の音色が大好きで、今回は吟苫(ぎんせん)という名で僕も名執披露します」
3番目の演目『勧進帳』は、いつもの趣向とは…」
「ただの演奏ではありません。趣向の華だから。『越後獅子』はただの演奏だけど。みんな真剣にやっているので笑っちゃいけません。だけど、1回目に歌の人がはずした時くすりとも笑いが起こらなかったので却ってヒヤリとしました。
 袴歌舞伎では今回は黒御簾を立てました(黒じゃなくて灰御簾だったsmile 去年は黒御簾の中が舞台に現れていて興味深かった)。
早口で素で可笑しい勘十郎さん、真面目な中にユーモアたっぷりの青楓さん、最高のコンビだ。
「越後獅子」
男寅、米吉、種之助、廣太郎、萬太郎、梅枝(以上、三味線)、廣松、龍之助(歌)、梅丸、新悟、亀三郎(小鼓)、亀寿(太鼓)、壱太郎(陰囃子)の面々にプロの若い長唄唄方が加わる。口上にあったように青楓さんは三味線で勘十郎さんは大鼓。鼓をもつのは4回目と言っていたが、一芸に秀でる人は違うなあと思った。若い御曹司たちはみんな真剣ではあったが、まだまだ修行中という感じ。そこを梅若玄祥師はじめプロの唄方がしめる。三味線と小鼓、大鼓の掛け合いでは亀三郎さんの強烈に真剣な顔と鼓を叩く手が印象的だった。
男寅クン、梅丸クン、ずいぶん大きくなったなぁ。

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2010年8月14日 (土)

黙阿彌オペラ2

812日 「黙阿彌オペラ」(紀伊国屋サザンシアター)
肝心の黙阿弥(芝居の中ではまだ黙阿弥になっていない。河竹新七という名)は吉田鋼太郎。配役はよく知らないでいたので、はじめ誰だかわからなかった。シェイクスピア役者の吉田さんが黙阿弥というのはいいじゃないのsmile
隅田川に身を投げようとした新七が、もう
1人同時に身投げしようとしていた五郎蔵という男を止めて、自分もまたその身投げ人に止められて…。ダブル身投げ止めというややこしい事情の2人が蕎麦屋に駆け込むところから物語は始まる。
この新七が身投げをしようとした理由が面白い(面白いというのは語弊があるかな)。自分は狂言作者でありながら座元の意向で新作を書かせてもらえない(いつの時代にもどこにも、守りの人っているんだなあ)。自分の仕事といえば在りものの名作狂言の中から季節に合うものを選ぶだけ。それだけじゃない、「切られの与三」という新作が別の座元で大当たりしたが自分にはああいうセリフが思いつけるか自信がない。また、その新作は自分より後輩の作者の手になるもので、自分はその後輩に追いつけるだろうか、というのが苦しみの種。狂言作者にしてみれば確かに悶々と苦しむところだろう。ところが、おとらさんや五郎蔵にしてみれば、そんなの「極め付けの苦しみの種」じゃない。軽くあしらわれてしまうところがおかしい。庶民はもっと生きるか死ぬかのことで苦しんでいるのだ。
新七はやがて市川小團次という役者を得て、さまざまな名作を書き上げ、やがて時代は明治へと変わる。新七の本当の苦悩はここから始まるのではないだろうか。明治政府の意向でオペラを書けということになるのだ。渋る新七。今はオペラ歌手となっているおせんは新七の名文句を「カルメン」の「ハバネラ」に乗せて歌う。オペラに新七のセリフは「合う」「合う」と一同大騒ぎ(一同っていうのは、申し遅れましたが、先の五郎蔵に、五郎蔵の弟分・身投げ小僧久次、食い詰め浪人及川孝之進、売れない落語家三遊亭円八)。しかし私はこの歌を聞いてぞっとした。
新七は客が熱い思いで求めない限りオペラなんか茶番になると言い、ひいては明治維新を大桟敷の見物人を置いてきぼりにした大掛かりなお家騒動だと批判する。芝居小屋の狂言作者の目にはそう見えるのだと。西洋文明を取り入れるにも、上っ面ばかりまねしていてはいけない、彼らがどう頭を使ってそれを創り出したのかそこから始めないと、と。そんな悠長なこと言ってられるかという声には「急げばきっと薄いところができてくる。そして必ずやその薄いところから破れがくる。芝居の筋書きもそうだ」。
遅筆堂・井上ひさしの面目躍如と言ったら怒られるだろうか。しかし、黙阿弥の芝居に今の私たちでさえ心が熱くなるのは、新七がそうやって作品を生み出してきたからなんだろう。そして井上ひさしの芝居に感動するのも、井上作品がそういう考え方に基づいて書かれているからなのだろう。

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黙阿彌オペラ1

812日 「黙阿彌オペラ」(紀伊国屋サザンシアター)
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歳の時、父に連れられてきた蕎麦屋で置き去りにされ、蕎麦屋のばあさんに育てられたおせんが成人してから述懐する。
おばあちゃんが古着屋さんに連れて行ってくれた。川の土手に沿ってずらりと並んだ古着の屋台店(セーヌ川に並ぶ古本屋を想像した)。前の晩からの大雪で客はあたしたちだけ。そのうちの一軒で花模様の綿入れを買ってもらった。すると古着屋の男の子が「ちゃん、お米が買えるね」と弾んだ声を出している。古着屋のおじさんも明るい声で「おうよ、3升ばかり買ってきな。帰りに漬物屋の屋台で沢庵の浅漬けを2本。こんな雪の日だ、客があればあすこもよろこぶ」。
おせんは、これがおばあちゃんがよく言っていた「御恩送り」になると気づいた。
この芝居の中で一番心に響いた場面である。おせんが経験したことは経済の原則ではあるけれども、経済でさえ「御恩送り」で成り立っていると考えたら…。
「御恩送り」はこの作品のテーマだということだ。


本来はこの時期、新作「木の上の軍隊」が上演されるはずだった。その執筆を井上さんが断念したとき、かわりに「黙阿彌オペラを上演してほしい」と井上さんは希望した。この芝居には今の時代のすべてが詰まっている、のだそうだ。そういうことは事前に知っていたので、ものすごくメッセージ性の強い芝居なのかとちょっと構えないでもなかった。
ところが、おとらばあさんが最初に登場した途端、もうこの芝居の魅力に取りつかれてしまった。実に威勢のいいばあさんで、ばあさんにしてはちょっと声が若いなと思ったけれど(演じるは熊谷真実)、その声もやがてしわがれてきて耳にも馴染んできた。おとらばあさんは蕎麦屋だから当然店をしっかり守っていかなくてはならない。捨て子のおせんを種に株をやろうというがめつさもある。だけど本当はとってもやさしい人なのだ。相手の事情がわかれば一度落とした竈の火も入れ直すし、金も出す。私はそういうおとらばあさんが大好き。
後におとらさんの実の孫おみつが、丁寧な口調からおとらばあさんそっくりの口調に変わるが(「おや?」とその変化に耳をそばだてていたら、芝居の中でもみんなが気づいていた)、おとらばあさんが帰ってきたみたいで嬉しかった(おみつは熊谷真実の二役)。

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2010年8月13日 (金)

四谷怪談ナンセンスつっこみ、他

昨日「黙阿弥オペラ」を見てきたのでその感想を書こうと思っていたけれど、大掃除の余波がまだおさまらず、体力・気力がupしないので、「四谷怪談」にちょっとナンセンスつっこみをcoldsweats01
お岩さんが怨みを遺して亡くなった後、伊藤家の娘が嫁いでくるでしょ。あの場面でいつもツッコミたくなることがあるの。
まず、どうしてあの貧しい家に嫁いで来たのかしら。伊右衛門を婿養子にして自分の豪華な屋敷に住めばいいのに(哀れなお岩さんへの酷い仕打ちは別として)。
それから、娘とオヤジさんが来るっていうんで慌てて掃除するでしょ。血の跡を拭いたりして。でも、恐らく大量の血痕なんだろうし、血液ってそう簡単には落ちないと思うし、何となく血のにおいっていうものが残っているんじゃないかしらねえ。伊藤家の娘もオヤジさんも何も気づかないのだろうか…恋は盲目? それとも本当は彼らがやってくるまでにかなり時間があったっていうこと? あるいは、平気で恋敵に毒薬を与えちゃう神経は当然ながらそういうことは平然と流せるのか。
それにしても、隣家の若い娘に惚れられて、嬉しそうな顔一つ見せなかった伊右衛門って…(今思うと、海老ちゃんの伊右衛門って人間としての感情が全然感じられなかったな)。

このエントリーとは関係ないけれど、明日の「趣向の華」、昼の部は3時ごろ、夜の部は8時半ごろ終演だそう。日本橋劇場に電話して確かめた。ただ、あくまで目安だそう。

「亀治郎の会」のチケットがやっと今日届いた。便りのないのは元気な証拠、じゃないけど、何にも連絡がないのはチケット確保できているってことらしい。そうは言っても、公演まであと1週間を切るまでウンともスンともなかったのはどうなのよ。「じゃじゃ馬」のほうは大丈夫なんだろうか。今となってはKameProだけが頼りなんだから。そういえば、昨日「じゃじゃ馬」の写真入りカラーチラシを初めて手にしたわhappy01 亀ちゃんがいないって探しちゃった。そうしたら、右上にいたいた。たった4人の写真なのにね。あんまり綺麗で見逃しちゃったみたい。チラシは→コレです。 

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2010年8月12日 (木)

悪の華:「四谷怪談」

810日 八月花形歌舞伎第三部(新橋演舞場)
第三部は「四谷怪談」の通し。疲労が心配だったが、「道成寺」で寝ちゃったせいか、意外と体力気力OKであった。
今回は「三角屋敷」がないために、お岩さんと伊右衛門に重点が置かれた構成になっていた。
海老蔵はまさに「悪の華」である。伊右衛門って刹那的な生き方しか出来ない人だと思うし、その伊右衛門を演じてこれだけ冷酷で美しい役者がいるだろうか。もうその一言に尽きる。時々声が妙な高さをもつのが気になったのが残念。
獅童はもう一方の「悪の華」である。私の中に新しい直助権兵衛ができあがってしまった。
勘太郎さんのお岩は絶品だったと言ってもいい。武士の妻としての誇り、意地、感謝が怨みに変わる心情、どれも切々と心を打った。隣の伊藤家から血の道に効くからともらった薬、有り難さに紙に残った最後の粉まで口に含むまでの一連の丁寧な仕草はその後の悲劇を知る者にとって、神聖な気持ちさえ起こさせるものだった。客席もしわぶき一つ聞こえず、し~んとなって見入っていた。
早替りも見事。
大詰前のだんまりでは、海老蔵、獅童、勘太郎が並び、まさに花形堪能であった。
七之助さんのお袖は、可憐でありながらしたたかな面も見せて面白かった。地獄宿で夫・佐藤与茂七(勘太郎)と再会する場面は、先の「丑松」と重なってちょっと悲しくなった。お米もお袖くらいしたたかさをもっていたら…(女が身体を売るのは悪くて、男が女を買うことについては問題ないのか。江戸時代だから、そうなんだろう。お袖はそこを突っ込むから痛快)。
市蔵さんの宅悦も素晴らしかった。弱くしたたかに生きる底辺も底辺の人間でありながら、お岩を気遣う優しさが胸を打つ。変貌したお岩さんの顔に「わっ」と恐怖する姿も大袈裟すぎず、とてもよいと思った。
茶屋女房として歌江さん、おいろで小山三さんが出てきたのが嬉しかった。とくにおいろは、去年慶応大学で聞いた小山三さんの芸談で「渡辺保さんに人間国宝ものだと褒められた」と自負する役でもあり、生き生きと演じている様子が見受けられた。

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2010年8月11日 (水)

理解できた絶望:「暗闇の丑松」

810日 八月花形歌舞伎第二部(新橋演舞場)
橋之助の丑松か…といまひとつ気が進まず、またちょっと軽く見ていた第二部だったが、先にご覧になった方たちには比較的好評のようで、やや期待が高まる反面、自分が見たらどうだろうという懸念もあった。
実際に見て――評判どおり、とてもよかったgood
まず扇雀さん。上から見たせいか、エラが全然気にならず(失礼千万。でもいつもあのエラが惜しいと思っていたんだもの)、とってもきれいだった。お米は2122歳だそうだが、雰囲気として十分若さも醸し出していたし、勝ち組に入れと強要するゴーツクな継母(歌女之丞)にいじめられたり、2幕目では女郎として丑松に再会することになってしまったお米の宿命の哀れさに涙が滲んだ。必死の面持ちで継母や用心棒の浪人(市蔵)に刃向かっていく時だけは、相手より強そうに見えてしまって残念と思ったけれど、よく考えれば火事場の馬鹿力的な(表現は悪いけれど)ものだから当然のことかもしれない。
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幕目に獅童さんが出るのを知らなかった。やっぱり獅童はカッコいいわ。
橘太郎さんの三吉が<らしくて>よい。本当に橘太郎さんはなんていうか、こまごまと気を使って動き回る役がうまい。
裏切り者の四郎兵衛(彌十郎)の妻・お今の福助。あ~、福助さんってこういう役やると、実に下品sad
橋之助さんの丑松。階段を上がってきて姿を見せるその瞬間が、この役者が丑松たり得るかどうかを決めるだろう。その瞬間、橋之助さんは見事に丑松であった。その後は時々、「違う」と思うことはあっても、全体的にはかなりいい丑松だった。
丑松は決して橋之助さんのニンではないと思う。橋之助さんは丑松をやるには「陽」すぎるのだ。実際、女郎に身を落としたお米に怒りを爆発させる場面では、その怒りは「陽」だった。だから私は丑松に思い入れできなかった。丑松の絶望が絶望として伝わらなかったのだ。ここはむしろお米の絶望に同化して泣けた。全体に見ても橋之助丑松は「陽」である、にもかかわらず、この丑松がとてもいいと思えたのは、橋之助さんが丑松の心を理解して演じているからだろう。とくに、四郎兵衛の家で妻お今に媚態を示されて「亭主を助けたい、うぬも助かりたい、……お米もその伝だったんだ。女はみんな同じだ。オレはそこが憎い」と言う橋之助さんの暗い顔。私はここで初めて丑松の絶望がわかって、ハッとした。
湯釜前の場は興味深い。湯屋番頭・甚三郎の橋吾さんが実にてきぱきと気持ちよく働き(ほんと、よく働くの)、それが丑松の闇と対照的である。橋吾さん、実にいい身体してるsmile それからほんの一瞬姿を見せる芝のぶちゃんが意外と豊満なのに驚きsmile
湯屋からなかなか出られない丑松に「早く逃げて!!」と手に力が入ったけれど、最後の引っ込みは七三くらいまでしか見えなかった。残念。辰之助さんほど心を鷲摑みにされたわけではないが、思いのほか感動したこの芝居、もう一度見てもいいなと思っているほどである。

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2010年8月10日 (火)

演舞場雑録・雑感

今日は第二部・第三部を通しで見てきた。
①どうせ早く行っても入れ替えに手間取るだろうと思い、適当に行ったらそれでも数分待った。麻央さんは今日は白っぽい着物で海老ママがブルー。成田屋受付の前はすごい人だったからチラ見なので、その程度のことしかわからなかった。でも麻央さん、笑顔がすっかり自然で板についていた。
②「最近、置き引き・スリが増えているので貴重品には気をつけて」という場内アナウンスが入った。劇場内でそういうことがあるって、歌舞伎を見に来た人がそういうことするってこと? なんだかイヤな気持ちになった。
③第二部は何となく空席が気になった。3F上手コーナーだけでも3~4席あいていたし、三部との入れ替えが比較的楽だったような気がした。そういう気がしただけで、実際はどうだかわからないけれど。
④今日の座席は第二部が3F上手コーナー最後列、第三部が3Fセンター2列目。これは意外にも両方とも見やすかった。コーナー最後列は、はじめ舞台が遠い! と距離を感じたが、見慣れてくるとそうでもなく、花道七三は少し伸び上がれば見える。後ろがいないから、気兼ねなく背伸びできる。
センター2列目もそう。ここはたった2列しかないから、とても気楽。1列目より却って見やすいかも。だって、1列目って手すりが邪魔だったりするでしょう。私の前の人はかなり身を乗り出していて、本当なら後ろにいる私は見づらいはずなんだけど、私もうんと背伸びをしていたからよく見えた。
こうして、色々な席を経験してみたおかげで、次回からの選択肢が増えたわhappy01

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さらばフロッピー

大掃除がちっとも終わらず、暑さとうんざりで心身ともに疲れ気味down
それでも思いがけないものが出てくると、「おお!!」と少し気分を持ち直す。
今日はフロッピーが大量に出てきた。
何年前のことだろう。当時はワープロ専用機を使って仕事をしていた(何代か経た後行き着いたのが東芝のRUPO。非常に使いやすい優秀な機械で、私が使わなくなってからも父が昨年の今頃まで愛用していた)。そういえば、一太郎とワードの互換ソフトとか、MS-DOS変換ソフトとかも使っていたっけ。
考えてみればフロッピーの時代は短かったように思うけれど、ずいぶん重宝した。恐らく今日出てきたフロッピーの中には、かつての仕事の内容が詰まっているのだろう。しかしそれを保存しておく意味はもうない。一般ゴミに出すべく(自治体から配られたリストで確認したらフロッピーは一般ゴミだって。時々どう分別したらいいのかわからないことがあって、このリストは助かる)、全部袋に突っ込んだbearing
ちなみに、当時、一太郎って徳島県の会社が開発したことを知り、応援の意味でも愛用したが(使いやすかったもの)、世間の波には勝てずやがてワードに移行。今でも何となく申し訳ないような気持ちでいる。

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2010年8月 9日 (月)

ゴールド数分で…

今日は秀山祭九月大歌舞伎のゴールド発売日。ほとんど緊張はなかったのに、やっぱり時間が近づいてくると、ちょっとドキドキする。
10時、「チケット購入」をクリックしたのに、データ展開にやたら時間がかかっている。この間に狙い目がどんどんなくなっちゃうよ~cryingという危惧が現実に。
とりあえず初日昼は3Bで押さえ(1列目は取れなかったbearing)、千穐楽夜の部は3Aに(これも1列目は×)。昼は多分もう一度見たくなるだろうと早々と決めて、後半に3A1列目をやっと確保(本当は日程も、ブロックも希望ではなかったのだけれど、1列目がなかなか取れないんだもの)。
ゴールド初日、わずか数分で3階のいい席がなくなっちゃうなんてねshock
ちなみにマイ・ページで購入履歴を確認したら、来年のゴールドはもう確保、ボーナスポイントもなんと10点も貯まっていてビックリした(いつの間に?)。これなら70ポイントいけるかな。でも、3年目にあと数ポイントあればってことになって、あまり興味のない公演まで取りそうな気がしてきたゾcoldsweats02
そういえば、「枚数選択」の過程がなくなっていたな~。夢中で進んでいって、途中で「あれっ、1枚って押さなかったぞ」と気がついた。8月公演で試してみたけれど、複数枚の連番ってどうやって取るのか、わからなかったcoldsweats02

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2010年8月 8日 (日)

八月花形歌舞伎初日第一部

87日 八月花形歌舞伎初日第一部(新橋演舞場)
10080801tshirt_2 いよいよ怒涛の8月がスタートした。4月に買った海老蔵ロンドン公演の限定スタッフTシャツ(プレスシートとオリジナルポストカード付き)を着ていったら、2階の売店でそのTシャツを売っていた。なんだ、限定じゃないのかと思ったけれど、こちらはおまけ付きだったからいいか。
まずは花形歌舞伎の第一部。海老ちゃんの宙乗りを目の前で見たいとだけ思って取った席は3階左側だった。以前、よこ奴様からご指摘をいただいたとき、私は3階左側未経験だったのでよくわからなかった(しかも、今日そこを取っていたことをすっかり忘れていた)が、実際に座ってみて、まったくご指摘のとおり。しかも 10080802stagejpg_2 手すりの間から見る感じ(写真上は普通に腰掛けて見える範囲、下は身を乗り出して見える範囲)で、半分くらいは声を聞くだけになってしまった。またちょうどモニター画面が切れ且つ舞台が見切れるところに逸見藤太や本物の忠信がいるんだもの(見えそうで絶対見えない。惜しい、惜しいっbearing これはかなりのストレス)。
だもので、一つ一つの演目について語れるほど自分の中が高まっていないから、何となくな感想を。
前回の花形の時にも感じたことだが、義太夫ものであ10080803stage_2 りながらとても現代的なにおいがする。わかりやすい。ような気がする。若さというものなのだろうか。それが一番感じられたのは 「四の切」であった。
七之助さんの静は声に哀切が込められていてよかった。ほとんど声はすれど姿は見えずの「鳥居前」で、哀れを覚えたくらいだから。ここの勘太郎・義経には古風な味わいを感じた。
「鳥居前」で残念だったのは猿弥さんが全然見えなかったこと。モニターに双眼鏡を向けてみたけれど、あの画面の粗さでは無理。こちらは声だけじゃ満足できなかった。「道行初音旅」で出てくるかと思ったら、なんと「鳥居前」で佐藤忠信に踏み殺されちゃったらしいshock(笠のフリスビー投げもなしか)。荒事の海老ちゃんは親譲りの開放音の発声がちょっと気になる時もあったけれど、やっぱりステキ。忠信の立ち回りの間、静が鳥居の陰に佇んでそれを見ているのが妙に印象に残った。ここの立ち回りは、2人飛び越しを左右両方から2人同時にsign03(やんや、やんやgood)。

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2010年8月 7日 (土)

麻央さん登場で

10080701cameramen_2 演舞場入口前に報道が陣取っていたから麻央狙いね、とミーハーとしては期待大smile
あんまり早くは出てこないだろうと頃合いを見計らって下へ降りて行ったら、10:45、麻央さん登場。海老ママと一緒にさりげなく、成田屋受付の後ろのドアから姿を現したが、さすがに目立つ。ロビーはすぐに大混雑。係の人が「立ち止まらないで」と声を嗄らす。
やや緊張した面持ちの麻央さん、ブルーの艶やかな和服姿でしたhappy01
第一部終演後もロビーは大混乱。外ではまだ報道陣が粘ってカメラをロビーに向けていた。あれで写せるのかな。

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2010年8月 6日 (金)

純情を捨てる

時ならぬ大掃除をする羽目に陥った。
某所に押し込んであった紙袋やら段ボール箱やらを開けると、一番目に付くのはサッカーの思い出品。
2002年日韓ワールドカップの記念品は、実用品であっても使うことはない。と言って捨てるに捨てられない(後で息子に、私が死んだら全部捨てる、と言われた。まあねえ、それはしょうがないよね。何に価値観をもつかは親子とはいえ違うわけだし。私自身だって今ではそう価値を見出しているわけでなく、何となく捨てられないだけだから)。
そういう価値観で言えば、山のように保存してあったレッズ関係品。大半捨てた。何しろ、レッズから送られてきた印刷物は何から何までぜ~んぶ取ってあったのだから。レッズに関係するモノにしても、飲み物の紙コップとかまで取ってあるのを捨てた。
思えば、J創設当時から小野伸二全盛時代くらいまでの私は本当に純情だったのだわ。ガラクタまで保存しておいたのはまさにその純情な価値観によるものなのだ。
印刷物もグッズも捨てながら、ああ私は今純情を捨てているのだ、と思った。
追記:そうそう、なぜかサッカー関連のプログラムや雑誌が集められた紙袋の中から、なんと平成16年2月の歌舞伎座筋書きが出てきたのよsign03 大人になってからの私が初めて見た歌舞伎。仁左様の良弁僧正に泣き、時様のお園(「毛谷村」)に惹かれた初歌舞伎。それなのに後になって筋書きがどうしても見つからなくて、別に買ったのだった。なぜサッカーのものと一緒にしておいたのか我ながらナゾだが、朝から丸1日、熱中症になりかけながらひたすら片付けている中での最大の喜びでした。

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2010年8月 5日 (木)

あんまりきれいな空だから

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10080503sky
南東から少しずつ北西方向へ。パノラマで撮れればよかったのだけど…。
午後7時10分前くらい。雨戸を閉めようとしたら、あんまりきれいな空だったから。
やっぱり雲って不思議。

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2010年8月 4日 (水)

女4人の暑気払い

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何年ぶりかで女が4人、集まった。何年会わないでいたのか、誰もはっきりしたことは覚えていない。4~5年か6~7年か…。さしたる理由もなく何となく疎遠になった仕事絡みの仲間たち。皆全然変わっていなかった(クラス会でも思うのは、女性は変わらず、男は誰だかわからないくらい変化しているsmile)。話もい~っぱい盛り上がった。
まずはナマにて再会を祝す乾杯。
10080402poisson_3   
ナマの後は、とても親切なお店のおにいさんに相談して、このワインに決める。イタリアはラツィオのワインだとかで、ブドウはチェザネーゼ種。赤はあまり得意でない私だけど(女性は赤好きなのよね。私は女じゃないのかもbleah)、ミディアムだというし、珍しそうな感じがしたので決めたのだが、とってもおいしかった。
10080403poisson_3
前菜はカルパッチョ3種。どこ産の何っていうのはほとんど忘れたcoldsweats02(以下も同じ)けれど、多分左は土佐産金目鯛、右は北海道産水ダコ、奥は福岡産(?)ケンサキイカ。
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温かい前菜。
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アサリと桜エビのフェデリーニ。
桜エビは高いのよねえ、だからオキアミweepで代用よ。とは主婦だからbleah
本物のどことか産の桜エビはとても美味だった。フェデリーニはシェフの手打ちだとかで、丸くなくて四角い感じ。舌触りもつるっとしていなくてちょっとざらつく…これがまた美味美味。
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メインディッシュ。真鯛のグリル(かな?)。少しずつ酔いも回って記憶が…coldsweats01
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写真じゃよくわからないけれど、手前のブルーベリーが大きいこと!!
お料理は全部メモしてくればよかったな。
神楽坂「ポワソン」。今度は白ワインで又行ってみたいお店。

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2010年8月 3日 (火)

ヤブカラシ

10080301yabugarasi
これ、柿の木に侵入してきたヤブカラシ(ヤブガラシというほうが正しいのかな? 別名「ビンボウカズラ」だってshock)の花。
ヤブカラシという名を初めて聞いたのは3年前だったか、庭の手入れに来てくれた植木屋さんから。その名から私は香辛料の「カラシ」を思い浮かべたが、その後どこへ行っても目に付くようになったこの木を見て「藪枯らし」だと理解した。
我が家の庭でも抜いても抜いても生えてきて、今年は珍しく庭の雑草取りに精を出している私は週に1度ほど雑草とともに抜くたびに、「根絶やし」ということを考えるのである。さほどコクーンの「佐倉義民傳」は未だに心に強く残っている。

今年は植木屋さんの入るのが遅く、花をつけるヤブカラシを初めて(意識して)見た。厄介なヤブカラシではあるけれど、意外と愛らしい花をもつんだと思った。今、炎天下、ウデのいい若い植木屋さんがぼうぼうだった庭木をきれいに刈ってくれている。

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2010年8月 2日 (月)

歌舞伎公演ラインナップ

今度は七子様から情報をいただきました。
来年4月までの東京の歌舞伎公演の予定が「歌舞伎美人」に発表になりました。
  9月 秀山祭九月大歌舞伎(演舞場)
10月 錦秋十月大歌舞伎(演舞場)
11月 吉例顔見世大歌舞伎(演舞場)
12月 十二月大歌舞伎(日生劇場)
  1月 寿初春大歌舞伎(演舞場)
    新春浅草歌舞伎(浅草公会堂)
    初春花形歌舞伎(ル テアトル銀座)
  2月 二月花形歌舞伎(ル テアトル銀座)
 3月 三月大歌舞伎(演舞場)
 4月 四月大歌舞伎(演舞場)

これを見ると、1月の浅草歌舞伎は無事にいつものメンバーでありそうかな(勘太郎さんは出演なしとしても)。いつも演舞場でやっていた海老ちゃんの花形がル テアトル銀座に移ったってことかな。でもこの劇場、772席しかない。演舞場が1428席だっていうんだから(日生は約1300席)…。

皆様が情報を下さって、とても嬉しいです。
ありがとうございますsign03

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顔が似ている…?

7月31日土曜日の東京新聞夕刊・歌舞伎面の特集は「海老蔵が“訪欧凱旋公演”」。
で、今話題にしたいのは記事の内容じゃなくて海老ちゃんの写真(東京新聞のWebページでは写真が見られないので恐縮ですが)に関するすっごくくだらない話coldsweats01
30日金曜日の「笑っていいとも」そっくりさんコーナーに海老蔵のそっくりさんという人が出てきた(この日はその後に獅童のそっくりさんもsmile)。全員が○印を挙げたし、確かに似ているんだけど、私は海老蔵というよりはお父さんのほうじゃないかな、と思ったの。ところが、この夕刊の写真がその人に実にそっくりなのよbleah
まあ、人が誰かに似ているかどうかっていうことに関して100%賛同を得られるのはなかなか難しいと思う。どこかに対象人物の要素が入っていることは入っているんだけど、ちょっと違うな…とか。全体は似ているんだけどパーツが少し違う…とか。してみると、プロのそっくりさんは大したものである(それで食べているんだから、当たり前といえば当たり前かもしれないけれど)。
私は以前、亀治郎と北島康介が似ていると言って、当ブログを読んでくださっている方たちの顰蹙を買ったことがあるcoldsweats01 でも、黒柳徹子は亀ちゃんが「徹子の部屋」に出たとき、「北島さんに似ている」と言っていた。私も今では似ているとは思わないけれど、当時はそう思ったんだも~ん。

「いいとも」も東京新聞も、亀北論争(?)もご覧になっていない方には何のことかさっぱりわからない話でごめんなさい。
なお、東京新聞の記事はこちら

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2010年8月 1日 (日)

公演情報2題:「挑む」と10月演舞場

公演情報を2つ。
ひとつはとこ様より教えていただいた第二回「挑む」
松也クンを中心とした若手の挑戦である。去年は前進座劇場で國矢、左字郎、音一郎の3人とともに「松の羽衣」、「太刀盗人」が上演されたが、今年はこれに徳松、松五郎(先日、男の子のパパになられたとか。おめでとうnotes)、隆松と松也一門の3人が加わるそう。
演目は「鶴亀」、「二人椀久」(居眠りしないようにしなくっちゃ)、「棒しばり」(sign03
会場は玉川区民会館(東急大井町線等々力駅徒歩1分。去年の前進座劇場は吉祥寺駅からだいぶ歩いたから1分っていうのが有り難いcoldsweats01)。
「挑む」が軌道に乗るように、私も応援しようと思っている。
詳細はこちらで。

もうひとつは、レオン・パパさまからの情報で10月演舞場演目。
昼の部は「頼朝の死」、「連獅子」、「盲長屋梅加賀鳶」。
夜の部は「盛綱陣屋」、「どんつく」、「酒屋」。
昼の部の「連獅子」と夜の部の「どんつく」が7世三津五郎50回忌、8世三津五郎37回忌、9世三津五郎13回忌追善公演になっている。
今年の1月27日、歌舞伎座でこのお3方の追善公演が行われたが、この時はチケットの一般発売がなかった。今回は演目は違うが、「連獅子」も「どんつく」も楽しみである。
詳細はここ

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恒例、夏祭り

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昨日は、町会恒例、年に一度の夏祭り。私はこのすだれシートの下から見上げる電柱が好き。
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忙中閑あり。
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1パック100円。安くて美味しいよっ!!
水分補給はほとんどbeerだったし、寄る年波のせいか疲労が年々激しくなってくる。昨日は午後3時頃から9時過ぎまで立ちっ放しのパック詰め(焼くのは男性。ほんと、お疲れ様です)。帰宅して、汗と油とソースをシャワーで落とし、早々と寝た。

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