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2010年9月

2010年9月30日 (木)

平成中村座とスカイツリーと赤ちゃんと

今日は朝からほとんど世間との接触を断って(色々なニュースを見ない)、家の片付けをした。今、一息ついて新聞を開いたら、平成中村座が隅田公園で7カ月間開かれるというニュースが目に入った。朝刊に出るくらいだから、昨日のニュースだったのね。
7カ月間の興行ってすごいね。と言っても、来年11月から再来年5月まで、と1年以上も先のこと。
勘三郎さんは7カ月のうち6カ月出演するんですって!! ツリー開業と相俟って人気公演になりそう。

10093001kantaro それから待望の勘太郎ジュニアは来年2月に誕生予定だとか。勘九郎襲名とジュニア初お目見えが一緒にあるかも?(ちょっと早いかなcoldsweats01
あ、写真は無視してねbleah

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「2010地球と恋する暮らし」・3:江戸のエコ

926日 「2010地球と恋する暮らし」環境フォーラム@ミッドタウン
順序が逆になったが、最後に時蔵さんの講演を。
「江戸のエコ」というテーマでの講演である。時蔵さんが壇上に立つと、「よろずやっ」という掛け声が。こんなところでも声がかかるんだとちょっと驚いた。
時さまの話を一言で言えば、歌舞伎の名場面を中心にエコを考えるってことかな。うまくまとめられないけれど、ざっとこんな話。
★歌舞伎には江戸の暮らしを描いたものが多い。家康が江戸の町を作るとき、職人が大勢集められて住むようになった。職人たちが暮らす長屋には大家が必ずいる。ちなみに大家というのはオーナーではなく、管理人のようなもの。オーナーは別にいるんだって(知らなかったわ)。大家の儲けのひとつにトイレがある。汲み取ったモノは肥料としてけっこう高く売れたのだそうだ(排泄物のエコ)。
大家にはいい大家と悪どい大家がいる。いいほうの代表が「文七元結」の大家。悪どいほうは「髪結新三」。新三の小悪党ぶりを知っていながら身元引受人になった。
★「髪結新三」には鰹売りが出てくる。豆腐や納豆なども売りに来たが、こちらは器を持って買うからゴミが出ない。
★職人の生活は明るくなったら(明け六つ。午前57時)起きて暗くなったら寝る。食事は貧しく、野菜も丸々使うからゴミはほとんど出ない。夜暗くなると行燈の油が高いので奥さんにすぐ消されてしまう。すると男はつまらないので蕎麦屋なんかへ飲みに行く。
直侍が三千歳に会う前に立ち寄る蕎麦屋の品書きは小道具さんの話によると江戸時代からほとんど変っていない。掛け蕎麦16文(今のお金で500円くらいか)、天麩羅がつくと32文ほど。うなぎは味醂などが高かったので素焼きがほとんどだった。
男は酒好きなんです、「芝浜」でも酒が飲めるとなると大騒ぎして飲んでいる。
★家財道具は行燈、火鉢、寝具くらいで、長屋には畳はない。畳を持っている人は、引越しのときには家財道具と一緒に畳を持って新しいところへ移動する。「盟三五大切」にも家財道具をもって引越しをする場面があります。行燈はナタネ油が高いので魚の脂を使う。そこから化け猫モノで行燈の油を舐める場面が出てきた。
★着物は寸法が直せるので、太っても着られるし、親子での着まわしもできる。傷むところはだいたい決まっているのでそこを補強しておけば、長く着られる。半襟は衿を保護すると同時に着物のお洒落ともなる。

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2010年9月29日 (水)

「2010地球と恋する暮らし」・2:瀕死のサンゴ礁の復活へ

926日 「2010地球と恋する暮らし」環境フォーラム@ミッドタウン
アウトドア派で知られる田中律子さんは、現在サンゴ礁を復活させる運動をしている。田中さんが25年前初めて潜った沖縄の海はきれいだった。今、沖縄では80%以上のサンゴ礁が死んでいる(モルディブは60%)。
★サンゴは動物であり、年に1回産卵もする(動物だってことは知っていたけれど、産卵するとは知らなかった。じゃあ、どうやって増えるんだってことだね)。産卵の時は海の中に雪が降っているようできれい。
★サンゴ礁はサンゴの群体であり、ポリプという穴1つがサンゴである。ポリプから出ている触手でプランクトンを捕らえる。ポリプの中には褐虫藻という藻が共生しており、光合成によって酸素を供給してもらっている。山の木の役割を海ではサンゴがしている。
★サンゴ礁の死ぬ原因の1つは海水温の上昇である。海水温が30C以上になると褐虫藻がもっと深いところへ(つまり低温のところということでしょう)移動する。酸素の摂れなくなったサンゴは今餓死直前である。それがサンゴの白化現象である。一見、白いサンゴは非常に美しいが、実は死に瀕したサンゴの姿である。
★サンゴ礁は魚の棲みかでもある。サンゴがなくなると、海の食物連鎖が崩れ、魚がいなくなる可能性もある。
またサンゴ礁は防波堤の役割も果たす。
今、今サンゴの移植をしている。親指ほどのサンゴは半年で拳大に、1年で掌くらいになる。沖縄・読谷村にはサンゴ畑があり、水槽の中でサンゴの苗を育てている。小さな海と言ってよい。沖縄には350種ほどのサンゴがいるが、これはグレートバリアリーフに匹敵する。25年前の海に戻れなくても移植により現状を変えることはできる。
★草野さんは、2年前の京都会議の取材をした。当時地球温暖化と口では言っても実感していなかったが、あの会議以来意識するようになった。自分は海より山のほうが好きだが、山の健康状態もそこへ行って自分の目で確認しないとわからないものであろうと語った。

こういう活動をしていると聞くと、ひねくれ者の私はなんか偽善的なにおいを嗅ぎ取ろうとするのだが、田中さんはとても自然体で、本当に海を愛し、瀕死の海を心から憂え、それを救おうとしている心、態度が素直に伝わってきた。11人が毎日続けられることをしましょう(たとえば、シャンプーの時にお湯を出しっぱなしにしない、とか)という田中さんの言葉をあらためて噛み締めた。

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「2010地球と恋する暮らし」・1:生物多様性って知ってた?

926日 「2010地球と恋する暮らし」環境フォーラム@ミッドタウン
時蔵さん絡みで、通常ならまず参加しないと思うイベントに行ってきた。生物多様性COP10に向けてのフォーラムだそうで、主催は公益社団法人日本環境フォーラム。
実を言えばゲストに時さま、田中律子さん、草野満代さん、長柄琢磨さんが出るというだけでどんなイベントなのかまったく何の知識もなく、演舞場の開演に間に合う程度に出てみようという軽い気持ちで参加したのだった。場所は六本木ミッドタウンのホールA300席ほど用意されていたが実際の参加者は200名くらい?
主催団体理事長の岡島成行氏の挨拶に続き、環境省大臣官房審議官・渡邉綱男氏の話があった。
10
11日から生物多様性の会議COP10が名古屋で開催される。地球環境の悪化は止まらず、COP10では改善策について話し合う。自分の生物多様性初体験は、3歳の時オニヤンマに初めて触れたとき。あのときの胸のドキドキは今でも忘れない。
一方の岡島氏の生物多様性初体験は鶴見川で初めてハゼを釣ったときの胸のブルブル感。
ここで、私は戸惑ってしまった。生物多様性って何? 1つの生物には色々な面・性質があるってことじゃないの? 結局このフォーラムの最後まで意味がよくわからぬままの私coldsweats02 COP10も言葉としては聞いたことがあるけれど、ここで聞いてそういえばそんな会議があったっけなあと微かに思い出した程度。COPConference of the Partiesの略称で、今回10回目だからCOP101992年にブラジルで開かれた地球サミットで生物多様性条約と地球温暖化防止条約がともに署名開放された。地球温暖化防止条約と言えば、私でも知っているのは97年の京都議定書。
で、後で調べたら生物多様性っていうのは、地球上には色々な生物が棲んでいるってことなんですって。これですべて納得。かつ自分がいかにそういうことに疎いかもあらためて認識。
さて、いよいよ時蔵さんの登場だが、その後に行われた田中律子さんと草野満代さんの対談、そして長柄琢磨さんのミニミニコンサートを先に。
続く。

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2010年9月28日 (火)

歌舞伎関係小ネタ集

9月の演舞場って、鷹之資クン出演していた? 筋書き「今月の出演俳優」に写真があるんだけど、どう探してもeye配役には載っていないし、どう思い出してもthink出演していた記憶がない。もっとも私はぼんやりだから、本当はどこかに出演したいたのかしら。
②先日、きびだんご様のところで話題になっていたアンケート(→ココ)。アンケートって○をつけるだけならさっさと提出できるのだけど、せっかく出すならちゃんと意見も書こうと思うから時間はかかるし、私は頭の回転が遅いから、そ10092801clip の場でいい考えが浮かばない(帰宅してからとか、翌日とかに「ああ、こういうこと書けばよかった」ってcoldsweats02)。だからほとんど出すことはないし、モノに釣られることはないと自負している。だがぁ、先日の国立劇場の声明公演で「アンケートご記入の方には粗品を差し上げておりま~す」の声に、なんときっちり記入して「粗品」なるものを戴いてしまったのである(写真じゃ何だかわからないでしょうが、これ、クリップ)。そういえば、国立ではけっこうそういう品物をいただいている。なんだ、結局モノに釣られてるんじゃんcoldsweats01
③演舞場で食べるお弁当はいつも演むすびだと、いつも書いているが、夜はやっぱりちょっと寂しいと思う。だから、決して空腹ではないのに、帰宅してから何か口にしたくなる。千穐楽の夜も帰宅してからめんたいもんじゃを作って(もんじゃって自宅でやる時は専用の粉を買っていたけれど、小麦粉でも簡単に作れるのね)、ついついbeerをやってしまったbearing 6時半過ぎの休憩で食事したきりやめておけば太らないのにね、きっと。

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2010年9月27日 (月)

九月大歌舞伎夜の部・2:親孝行は人間にしかできない

926日 秀山祭九月大歌舞伎千穐楽夜の部(新橋演舞場)
幕間の食事はいつも決まって500円の縁むすび。演舞場のお弁当は種類も少ないしどうもピンとくるものがない。縁むすびにするのは値段もあるけど、あの焼きおにぎりが好きだから。
「鐘ケ岬」
体調不十分と食後のため、こちらもかなりダウン。シンプルな舞台が美しい。歌舞伎公演では珍しい(んじゃない?)地唄舞ということで興味はあったのだけど…。芝翫さんの舞いを見ていたら、ふと、ああ今月は人間国宝3人が舞いだけで出演なのね、という感慨が湧いてきた。小柄な芝翫さんが広い舞台に1人いるだけなのに(地唄方は別として)、芝翫さんの小柄さ、舞台の広さを感じない。道成寺ものだけれど、鐘への執念は時々ちらっと見せるが全体に淡々とした味わいもよい。
「うかれ坊主」
足の悪さを感じさせない洒脱な踊りを楽しんだ。足に負担のかかるような動きはさけているのだろうが、そういうことも忘れさせてくれる。細かい動作(たとえばすりこ木で擂るとか)でも指の先まで洒脱なのよ。そして、毎日踊るたびに動きが違うんじゃないか、つまり即興的な踊りなんじゃないかと錯覚するくらい、自在な感じがした。
「引窓」
人間の原点は畜生と同じであってはならない。子を可愛がるのは犬猫にもできる。親孝行は動物にはできない。というのが昔の日本人の考え方なんだそうだ。踊りが2題あるから借りたイヤホンで、小山觀翁さんが語っていた。
そうか、だから現代の我々から見れば不条理とも思える子を犠牲にする物語が成立するわけだ。それでも子を思う情は情、心ならずも子を犠牲にした親は泣き、観客は納得しながらも涙を流す。まずはそんなことを考える。

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九月大歌舞伎夜の部・1:つい熱く語ってしまう「俊寛」

926日 秀山祭九月大歌舞伎千穐楽夜の部(新橋演舞場)
朝から首の血行が悪く、脳に酸素があんまりうまくいってくれず、な~んか眠い1日だった。
「猩々」
というわけで、半分くらい寝ていたかも。芝雀さんがきれい(芝雀さんのブログ見てやっぱりあのオジサンがどうしてこんなに変身するのかナゾだ)、だとか、松緑さんが童子に見えるとか、梅玉さんの赤いロンゲは珍しいとか、つまらぬことを思いながら、あ~もっとちゃんと見たかったと体調管理を反省。
「俊寛」
いろんな俊寛の中で吉右衛門さんの俊寛が私には一番しっくりくるかも、と思った。足腰が弱っている様子も、千鳥を目を細めて見る表情も、若い2人に向ける慈愛も、自分の名前がないことに対する凄まじい絶望感も、すべてが演技でないみたいに吉右衛門さんの身体の中から出てくる。
それに対して福助さんの千鳥は、私にはやっぱりダメ。出の笑いにしても、その後の笑顔にしても、可愛らしく見せようとしているんだろうが、笑顔がバカみたいに見える(ちょっと手厳しいかな。でも、私には本当にそう見えちゃったんだもの。福助さんファンの方、ごめんなさいね)。表情や仕草のオーバーさはコメディーじゃないんだから、と言いたくなる。瀬尾と戦うために立ち上がろうとした俊寛に押しのけられてごろりと勢いよく1回転した時にはビックリした(みんな、すっころがるんだっけ? どうも福助さんに疑心暗鬼になっている、私)。ただ、後半はオーバーさが引っ込み、よかったんじゃないかしら。
段四郎さんは、脂が乗ってるなあと思った。同じ段四郎さんのこれまでの瀬尾で一番よかったような気がする(まあ、前のことは忘れてしまって、その時見るのが一番、ってだけかもしれないけれど)。時々瀬尾に同情したくなることもあるのに――憎らしいことは憎らしいけれど、役人としての職務に一応忠実で、それが流刑の地で誰も味方してくれずに命を落とすなんて――、今回は堂々たる悪役ぶりで同情心はほとんど湧かなかった。理屈勝ちに見る芝居ならともかく、感情に訴える芝居のときは、悪役ならそれくらいでないと。

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2010年9月26日 (日)

千穐楽ミーハー@演舞場

今、演舞場で夜の部の開場待ちなんだけど、なんと亀鶴さんheart04が観客の1人として出てらしたわscissors
そのまま後について行きた〜いsmile
その前には楽屋口から勘太郎さんらしき後ろ姿も見たしsmile
舞台写真入り筋書、売り切れていた。舞台写真もこの前準備中のものは完売。残念だけど諦めがつく。それに、この前買った写真2枚とも完売。筋書も写真も買っておいてよかった。
今月演舞場最後のミーハーは高麗蔵さん。スーツがとてもお似合いでステキでしたhappy01

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難解なるも美しく魅力的な天台声明:投華得仏

925日 天台声明「投華得仏」(国立劇場大劇場)
10092601stage 07
年「法相寺の慈恩会」(当時の感想→ココココ)、09年「東大寺修二会の声明」(同→ココ)に続いて、私にとっては3回目の声明公演。この9月はあまりに色々入れてしまったのでこれはパスするつもりだったが、東京新聞に「大変な人気でチケット完売」というような記事が出ていたのを見たら、むくむくと見たい気が湧いてきて、ダメモトで国立チケットセンターにアクセス。そうしたら、チケット取れちゃったのだ。
今日発券機でチケットを取り出したら、あら1階席を取っていたんだったのね、と自分でビックリ。当然3階席のつもりでいた。多分3階席はコスパがあまりよくなかったのだろう。
昨年の東大寺も満員御礼の札が出ていたが、今年も満員御礼だった。声明公演というものの人気の高さに驚く。今日は補助席も出ていたくらい。宗教関係者の方もけっこう見にいらしていたようだし(お坊さんもちらほら)。
さて、今回の天台声明は3回の中で一番音楽的だったかも。ギリシア悲劇じゃないけど、独唱あり、コロスあり(声明では「同音唱和」というみたい、多分)。ひとつの音をながぁくながぁく延ばして流れるようなリズムで唄ったり(たとえば「♪グワ~~~~~~ン~~~~ガ~~~~~ア~~~~~~~~~♪」)、軽快なリズムで次々と言葉を乗せていったり。メロディーも非常に複雑だし、サンスクリット語の歌詞(とは言わないのだろうけれど、こう言ったほうが自分でもわかりやすい)は何を言っているのかまったくわからないが、音楽的には美しく、ときに力強く、ほとんど眠くならずに興味深く耳に入ってきた。舞台両脇に出る字幕で今何が行われているかを知り、プログラムの歌詞を指で辿りながら舞台からも目を離せず。

「投華得仏(とうけとくぶつ)」とは「伝法灌頂会(でんぽうかんじょうえ)という密教の秘儀のクライマックスである。伝法灌頂会とは、阿闍梨が弟子に阿闍梨の位を継がせる儀式のことらしい。この辺の説明はむずかしいので省略。
「取水儀」に始まって、「三摩耶戒(さまやかい)」、「胎蔵界灌頂儀」と大きく3つに分かれる。
ごくごく簡単に言ってしまえば、「取水儀」は清め、「三摩耶戒」は阿闍梨が弟子に与える教え、「胎蔵界灌頂儀」は曼荼羅の世界(ここには阿闍梨と弟子しか入れない)で行われる阿闍梨継承の儀式だろうか(間違っていたらごめんなさい。何しろ難しくて。曼荼羅って何だ?ってところからわかっていないもの)。
「投華得仏」は目隠しをされた弟子(阿闍梨になれるだけの優秀な僧侶ということになる)が阿闍梨に導かれ曼荼羅の壇上(舞台上、蓮の花に囲まれ一段高くなっているところ)にあがり、華を投げる。その華の落ちた場所の仏(大日如来とか阿弥陀如来とか普賢菩薩とか観世音菩薩とか)が華を投げた弟子とずっと前から結ばれていたのだそうで、この後も生涯その仏と関係を持つことになる。
今回の方は「大日如来」であった。
最後にお坊様たちが退場なさるとき、通路で両側の席に向けて華を撒かれていった。だいたい同じ位置で撒くので同じところに華が集中する。そうしたら、通路際に座っていた方が私のほうにまで華をまわしてくださった。というわけで、こういうありがたいお土産がいただけた。
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この儀式は実際 に行われているものを再現するのではなく、舞台公演として構成されている。阿闍梨を継承する僧侶が華を曼荼羅に向けて投げた時、舞台天井から大きな華が客席に向けて舞い落ちてきた。これがこの公演が一種のショーであることを物語っている。とはいえ密教の儀式の説明は難しすぎるので、大したレポにはなっていないが、こういう珍しいものを見ることができたのはありがたい。
<上演時間>160分(14001500)、休憩20分、第270分(15201630

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2010年9月25日 (土)

ANA工場見学記・3:@格納庫

916日 ANA整備工場見学
12
13人くらいずつのグループに分かれ、銘々青いヘルメットをかぶり、案内のおねえさんの後について格納庫へ。私は早く受付したからだろう、第1グループに入った。
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平成5731日に完成したというこの格納庫の総工費は550億円。広さは23,000平方メートル(100m×230m)、天井までの高さは42.4mで、東京ドームの1.8倍ということだが、比較のイメージが湧かない。何も置かれていないただの空間なら広大さを感じたかも。とは言え、あのデカい本物の飛行機が56機は十分入る広さと思えば、すごい。こちとら、自動車の整備工場しか見たことのないものな。
なんか、鉄骨だらけという印象。複雑な鉄骨をよくこれだけ組んだな、なんて飛行機には関係ないことで感心してしまった。
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工場の真ん中には777-300機がいる。成田の見学デッキでいつも間近に飛行機見ているから「おお、でっか~い」という感動はあまりない。しかし「目の前に1機の大きな飛行機が<静かに>存在している!!」というのは不思議な昂揚を呼ぶものだ。そしてその飛行機が今、メンテナンスを受けているというのは、何か厳粛な気持ちをもたらした。
10092403approachingjumbo
運よくジャンボ機が入ってきた(ジャンボはやはりジャンボだsmile)。バックでゆっくり、しかし確実に距離を詰めてくる。ただ、それだけのことなのに、見飽きない。ちゃんと所定の位置につくまで見ていたい感じだが、次のグループが来てしまう。
上のデッキ(地上3階の高さなのかな)から飛行機が置かれているフロアへ降りて行く。これはなかなか経験できないことだからちょっと興奮する。写真も自由に撮っていいのが嬉しい(ただし、ブログ掲載には条件がある。①ポケモンなどのキャラクターが写ったものは不可。②見学者や整備士の顔がはっきりわかるものは不可。③他社の飛行機は不可)。
格納庫の外に政府専用機が止まっていた。尾翼に日の丸がついていて、尾翼下あたりの機体には「航空自衛隊」の文字が見える。これもブログには載せちゃいけないんですって。残念bearing

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2010年9月24日 (金)

3回見て泣いて納得、佐吉

923日 秀山祭九月大歌舞伎昼の部(新橋演舞場)
10092401embujojpg ANA
の見学記3の前に演舞場を。
本来ならば再見のはずだったが、12日に予定外の観劇を入れたため3度目。さすがに3度ともなると少しくたびれて、大変申し訳なかったけれど、踊り2題はパス。あんこの2演目のみの観劇とした。
「沼津」
「沼津棒鼻の場」。いつも歌江さんのほうに目がいくので、昼の部最後の観劇ではもう1組の夫婦(夫・寿鴻、妻・芝喜松)に注目してみたら、いかにも旅の疲れを休めているようで、ここにも「らしさ」を感じた。芝喜松さんは立つ時、床机の上の茶碗をさりげなく2つ揃えていた。
芝雀さんが登場すると、野にすみれの花が咲いたようだった。
3
度見ても悲しく、いや見るたびに悲しみが強くなるような気がした。
ところで、十兵衛が旅立ちを決意して支度している間、お米は家の隅の衝立のようなものに隠れて何かしているのだけど、あれって帯を締め直しているの? いつもそれを見極めようと最初から見ようとして、十兵衛のほうに気をとられ、気がついたときには作業が始まっている。それにその前後で帯の色に違いがあったかどうかも忘れてしまう(ただ、締め直しているだけなのかなあ)。
余談だが、今月の歌舞伎チャンネルでやっている「寺子屋」(昭和50年1月歌舞伎座)。米吉時代の歌六さんが涎くりになっていたsmile 芝翫さんの戸浪に立たされたりしてsmile さらに余談だが、この「寺子屋」では武部源蔵が戻って来るまでの間、菅秀才は書道ではなく読書をしていた。

「荒川の佐吉」
こちらは3度見て、やっぱり泣きはしたが、卯之吉を手放す佐吉の気持ちにちょっと納得したような気がした。お新が訪ねて来た時、佐吉はお新に自分がこれまでどんなに苦労して卯之吉を育ててきたか、あんたたちがどんなに薄情だったか、とさんざん恨み言をぶつけ、「絶対に手放すのはイヤだ」と泣き叫んだ。結局これが、佐吉の気持ちを少し軽くしたのではないだろうか。政五郎が「卯之吉はオレが育てた、卯之吉がかわいいから手放すのはイヤだ、ではまるで犬や猫のことみたいだ。卯之吉は人間だ」と諭すその言葉も、高まった感情をぶつけた後だったからこそ身に沁みたのではないか。私の解釈が当たっているかどうかはともかく、私は自分の中で卯之吉を手放す辛さをそれで昇華できたような気がした。
最初の場面、田舎者の父娘がならず者に絡まれているのを助けたとき、「さ、早く逃げろ」と手で促す仁左様。終わりのほうで辰五郎に「早く卯之を連れて行け」と手で指示する仁左様。この両場面の手の表現はかっこい~いheart04と思った。それから、最後に辰五郎に「卯之を頼む」というように拝む手をした時には泣けたcrying

千ちゃん、すごくうまくなった。はじめから上手だったけれど、やはり教えられたとおりに上手にやっている、というところもあった。それが今は、間とか緩急のつけ方が自然になって、お芝居を自分のものとしていることがわかる。千ちゃん、いつまでもいつまでも「おとっちゃぁぁん」と呼び続けていたweep

付記1舞台写真、何枚かは「準備中」になっていた。いつ入るか訊くと、今日は写真屋さんが休みだからわからないって。千穐楽にはあるかしら。とりあえず2枚だけ買ったんだけど(もちろん、仁左様の写真smile)。
10092402embujo付記2佐吉が終わった後で地下のトイレに行くと、ラウンジ「東」へ向かう通路とトイレへの通路が仕切られていた。「東」で何かイベントがあるのかと思ったら、夜の部観劇の人のための休憩所として開放しているのであった。
雨の日は助かるね。


10092403yomiuri_2 付記
3日産のギャラリーだったところに読売新聞が入っていた。大手町本社の建替えのため、仮社屋として使うのだそうだ。まだ、移転作業の途中みたいだったが、この前来た時は気がつかなかった。

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2010年9月23日 (木)

ANA工場見学記・2:オリエンテーション

916日 ANA整備工場見学
1315分くらい前に、大教室へ(100120人くらい?のキャパ)。30分ほどのレクチャーを聞く。
10092301map まず、羽田空港の全体図が映し出される。ACの滑走路はざっとこんな感じで造られており、現在D滑走路の建設中である(超簡略図。波線は海のつもり)。私たちのいるANAの建物はA滑走路の先端近くにある。D滑走路はジャケット式桟橋構造で海上に造られている。多摩川の流れを堰き止めることのないようにということで、海にたくさん杭を打って、その上に滑走路がのるような構造である。
以下、箇条書きで。
★国際線新ターミナルの屋根は筋雲をイメージしている(写真はどこかで探してください)。
★今年1月から使っている新管制塔は、高さ116mである。旧管制塔は78m。100mを超える管制塔は日本にはほかになく、つまり日本一の高さである。ちなみに世界では第3位(1位はタイ、2位はマレーシアなんですって)。写真は「見学記・1」で。
★ボーイング747-400機はエンジンが4つあり、2階建てのジャンボジェット。燃料タンクは翼の中にある。燃料は200リットルのドラム缶1100本分である。ジャンボの主翼は2つ合わせるとテニスコート2面の広さになる。
★ボーイング777-300767-300は形が似ているが、見分け方は777はお尻が角ばっていて、767は丸みを帯びた先がとがっている。
★エアバスはお尻は767と同じだが、小さな三角の小翼(ウイングレット)がついている。これは飛行中の空気抵抗を減ずるものである。
★クイズ1:飛行機のエンジン1つのお値段は?
 ①100万円(軽自動車と同じくらい)
 ②1億円(高級マンション1戸くらい)
 ③13億円(電車が買える)
★バードストライク(鳥が飛行機にぶつかったり、エンジンの中に入ってしまう事故)はエンジンにとって大きな損失になるので、エンジンにぐるぐる回る絵が描いてあったりするものもある。猛禽類の目に見えるのだそうだ。
ANAが世界で初めて購入し来年3月に就航するのはボーイング787機(ANA50機発注したことによって開発された)。機体の素材は現在アルミ合金であるが、787機は炭素繊維複合材を使っている。アルミに比べ薄く軽く、強度は増し、錆びにくい(→整備コストの低下)。腐食性の問題が解決され機内湿度を上げることが可能なので、加湿器を導入することにした(ってことは、あの機内の乾燥から解放されるのね)。燃料効率は20%アップ。
787機のエンジンはシェブロンノズルといって、ぎざぎざの加工がしてある。これにより騒音が低減され、機内にはほとんどエンジン音が聞こえなくなる(すごいっ)。
787機の室内は幅38cm広くなった(座席が広がった画像が映ったが、ビジネスクラスなんだもの。エコノミークラスじゃなくっちゃわかりません。それに横に広がるより、縦のスペースがほしい)。窓は縦に8cm大きくなった。窓側でなくても外が見えるようにという配慮だそうだ。コックピットにはHUDHead Up Display)が装備されている。視線を下に落とすことなく前を向いたまま操縦できる。
★特別塗装機:ポケモンとかマリンジャンボなど。
GOLD JET:中部セントレア空港開港記念に就航したボーイング737機(鯱にちなんで金色に塗装)。全長12.6m、全幅35.8m、全高12.6m、座席数120と非常に小さい(たとえば777-300機は全長73.9m、全幅60.9m、全高18.5m、座席数514)。この飛行機はあちこちで作られたパーツをボーイング社の工場(@シアトル。東京ドームの約25倍の広さ)で組み立てるという方式で完成した。
さて、ここでクイズ2。組み立て完成にかかった日数は?
10日 ②30日 ③90
組み立ての様子をVTRで見せてくれたが、5倍速くらい(ちょっと大袈裟かな。でも23倍速ではあったな)だし、画質があまりよくなくて、細かいところはわからなかった。機体ができると翼とタイヤをはめ込み、エンジンを取り付け、外装して完成。
*お花ジャンボ:公募で選ばれたお花畑のポケモン。大阪工場の塗装士がスプレーの塗装缶を持って17日で完成させたんだって!! ジャンボの尾翼の一番高いところまで地上から19.5m(7F建てビルくらい)ある。
FLY!パンダ:国交樹立35年、ANAの中国就航20年を記念して中国に就航。パンダ模様の機体だが、初就航イベントでは、トーイングカー(飛行機を引っ張る車)もパンダ模様で、誘導は笹で行われたとか。
*モヒカンジェット:高度成長時代(万博、宮崎県へのハネムーン全盛などの時代)に活躍した。景気低迷の現在、当時の勢いよ再びという願いを込めて20年ぶりに復活した。垂直尾翼には、ダヴィンチのヘリコプターをデザインしたマークがついている。これはANAの社章である(ANAという会社はヘリコプターから始まった。そういえば、今私にとってはグッドタイミングでCMやってるね)。
*ガンダムジェット:仰向けにガンダムが描かれているのは、格納庫に入ったときにリアル感が出るかららしい。
さて、ここまでがレクチャーで、いよいよ整備工場見学へ。いやあ、このレクチャーは思いのほか楽しかったgood

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2010年9月22日 (水)

ANA工場見学記・1:予約から現地到着まで

916日 ANA整備工場見学
予約した13001430の回に行ってきた。
JAL
のオリエンテーションが面白そうだったのだけど、ネット申し込みができないうえにアキ状況もわからないという、私にとっては決定的なデメリット。しかも電話で予約した後に申込書記入のうえFAXか郵便で送らないといけないなんて面倒だし、3週間前以前に申し込まなくてはならないのも不便。そのためANAを選んだ。
ANA
1週間前でもアキがあれば大丈夫。けっこう予約で一杯なんだけど、94日に検索したら運よく16日があいていたのだ。
もっとも、あいているからと言って予約確定ではない。23日後にメールで入館証が送られてきて初めて予約成立。入館証は自分で印刷して見学者全員の名前(私は1人だった)を記入し、当日受付に提出する。
以下、見学記は長くなるので3回連載でいきます。なお、レポが遅れたのは、ANAに写真の掲載許可を申請していたため。今日許可をいただいたので早速レポ掲載(下の写真2葉はANA外で撮影したので許可の申請はしていない)。

10092201shinseibijoeki_2 モノレール新整備場駅(ただの「整備場駅」ではない、「新」がつくほう。駅構内はめちゃくちゃ暑かった)で降り、外へ出たら、JALのメインテナンスセンター(写真向かって左の建物。右側は空港施設で、飛行機がたくさん待機していた)を右折して後はまっすぐ、徒歩15分。すこ~し雨が降っていたものの(あの「どうする、この傘」の傘をさすことに)、どうかすると寒いくらいの気候で、あの猛暑でなくてよかったとつくづく有り難い。
だらだらと陸橋をのぼる。振り向けば新旧管制塔が見える(下の写真は陸橋上から。手前が新管制塔。後10092202control_tower_2ろが旧管制塔。新管制塔については「見学記・2」で)。
陸橋を下ると正面突き当りのビルの手前左側が受付ロビーのある建物、整備工場(格納庫)は右側。
3Fの渡り廊下で両建物は結ばれている。後に、私たちはそこを通って飛行機を見に行くことになるnotes
新整備場駅はモノレールの各駅しか止まらないから本数が少ないのと、渋谷で迷子になった経験から用心してかなり早く出たら、早すぎてしまった(ANAの見学サイトに懇切丁寧な行き方が載っていて、間違えようはないんだけど、渋谷がトラウマになったcatface)。と言って空港でJALの嵐JETを見てくるほどの時間はなし(調べたら、ちょうど1225離陸の福岡行きがあったのだ)、ロビーでコックピットのモデルを見たり、グッズショップを覗いたりして時間を待った。
受付は1230くらいから始まった。入館証を提出すると入館パスとパンフレットが渡される。そしてカウンターの後ろのモニターに、この回の申込者(代表者)の名前が映し出される。続々集まったメンバーは小学校などの団体も含めて40組くらいだろうか。カップルが多い。1人の参加者はほとんどいなかったんじゃないかしら(しかもオバサン1coldsweats01)。
続く。

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大和屋父子のツーショット動画

三津五郎さんと巳之助クンのツーショット動画が見られます→ココ
十月演舞場への抱負を語っています。
何となく巳之助クンがテレ臭そうで微笑ましいconfident
三津五郎さんは栗橋センセイのイメージが残って…bleah

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2010年9月21日 (火)

玉太郎が松江に?

南座の顔見世情報がやっと歌舞伎美人と松竹の歌舞伎・演劇サイトに掲載された。
で、ビックリしたんだけど、「鳥辺山心中」の坂田源三郎役として「玉太郎改め松江」ってある。玉太郎って、あの玉太郎クンだよね、と何度も歌舞伎手帖やあっちこっち確認してしまった。
今年10歳になる玉太郎クン、松江を襲名するの? ちっとも知らなかった。

aki様とまる様のご指摘を受けて、私ってなんてバカなんだろうと思いました。
だって、まずは坂田源三郎役を玉太郎クンができるはずもないっておかしいなと首を傾げていたんだし、玉太郎クンが松江を襲名したら、今の松江さんはどうするの、ってことですよね。
まったくお恥ずかしい限りcoldsweats02 
ただただ、もう4年も経った襲名のお披露目にまったく頭がいかなかったそそっかしくも愚かな私をお笑いくださいませbearing

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戦うということ:「イリアス」

920日 「イリアス」(ル テアトル銀座)
そういえば10年も前になるかしら、シュリーマン関連の仕事をしたときに参考資料としてホメロスをさっと読み流したことを思い出した。ただ、それが「イリアス」だったのか「オデュッセイア」だったのか忘れてしまったのが、なんともお粗末。
何しろギリシア悲劇というのは噛み砕いてもらえば面白いが、なんだかやたら複雑なんだもの。その厖大なる「イリアス」をここまでわかりやすくしてくれた脚本がまず素晴らしいと思った。あまり息を詰めて見ていたので、終わった後には頭痛がしたくらい。
シンプルな舞台、状況や心境を適確に表現する音楽。ギリシア劇らしくコロスを使い、登場人物は他者との会話だけでなくモノローグで自分の置かれた状況、気持ちを語る(歌舞伎で言えば、義太夫部分を自分で語る、というような感じ?)。それが、ストーリーをすっきりとわかりやすくしたのかなと思う。
渦中の内野聖陽(ギリシア最強の兵士アキレウス)に対する私の不安は杞憂に終わった。ギリシア連合軍総大将アガメムノンから受けた屈辱、それに対する鬱屈した怒り、最愛の友を失った悲しみと天をも衝くような怒り、トロイア王プリアモスの嘆きと懇願に揺れ動く心情――時に激烈に、時に繊細にそれが伝わってくる(内野さんの魅力って、野性味の中にある都会派、精悍さの中にある繊細さ、だと思うんだけど)。
筋肉が逞しい。とくに肩から腕にかけての筋肉(上腕二頭筋と三頭筋)が隆々として、びっくりさせられる。「臨場」を見ているときに、内野さん、ちょっと身体が逞しくなったかなと何となく思っていたのだが、その時から鍛えていたのかしら。それとも元々?
怒りを溜め込み、それを爆発させるアキレウス。3度の雄叫びは圧巻だった。最初の2度は声を出さない(実際のアキレウスは声を出しているはず)、3度目に敵が恐れて逃げ出すことを強調しているのだろうが、声のない雄叫びの迫力がすごかった。
内野さんも素晴らしかったが、他の出演者も見事。
とくに池内博之(トロイアの王子にして最強の兵士ヘクトル)と平幹二郎(トロイア王プリアモス)。
池内クンはドラマ「GTO」で注目し、その後「ヘンリー6世」でその実力を確認したが、ここでも光っていた。野生的に目をぎらぎらさせながら、トロイアという国のために身を投じる。しかしアキレウスに対する恐れもある、その人間的な要素が私には非常に好感がもてた。
アキレウスとヘクトルの立ち回りは凄まじかった。アキレウスが「シュ~ッ」「シュ~ッ」と息を吐きながら客席通路から一歩ずつ静かに舞台上のヘクトルに向かっていく(余談:私の席は下手側の通路際だったので内野さんが通るかと期待したら、残念ながら上手側の通路を進んでいった)。それはまるで強大な怪物が舌をちらちらさせながらゆっくりゆっくり獲物に近寄っていくみたいである。ついにヘクトルに対峙したアキレウス。そこからは楯と剣を駆使し、やがて素手になり、最後はアキレウスが残忍な言葉とともにヘクトルを突き刺す。
妻アンドロマケの馬渕英俚可も好演。誇りと愛と運命への諦めと…悲しくも強い女性だと思った。

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2010年9月20日 (月)

ナゾの球根の正体は

数カ月前に庭の雑草を抜いているとき、土の中に正体のわからない球根を20個ほど見つけた。心当たりがなく気味が悪かったので、一番大きい1つだけをわかるように囲んでおいて植え直し、あとは全部を土の上にあげてそのまま放っておいた。手入れに来てくれた植木屋さんに訊いても、球根状態ではなんだかわからないそうで…。いずれ春になれば何か花が咲くだろう…。
それが、今朝、こうなっているのに気がついた(写真・上)。そうだったのかぁ!! 
去年は紫陽花の周りに群生していた(写真・下)のに、今年はブルーベリーの隣に1本(写真・中)と、計2本がそれぞれ寂しそうに立っている。惜しいことをした。
だけどミステリーなのは、紫陽花の周りにしか咲いていなかった彼岸花の球根が、どうして庭中から出てきたのかしら。
ま、いずれにしても開花が楽しみである。
10092001higanbana_4
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2010年9月19日 (日)

どうする、この傘

先日、雨の午後外出した。雨のピークはお昼頃だというし、普段傘をあまり使わない私は、とりあえず一番軽い折畳み傘を摑んで出た。
現地に着くと、微妙な感じで雨が降っている。迷ったけれど、濡らしたくない荷物を抱えていたから、傘を開いた。
そこでshock
柄が異常に短いのだ(普通の半分くらい)。この前、家の中掃除(大掃除ほどではない)をしたときに出てきた傘だから、何年も放置しているうちに金属が錆びたかなんかしたんだわeye…必死で柄を伸ばそうとした。
ムダな努力だったcatface
10091901umbrella_2

元々、こういう傘だったのだ。
いやあ、しかし使いづらいことshock 手はずっと上にあげておかなくてはならないし、荷物を抱え直そうと柄を肩にちょっとあずけようとしても、乗っからないし。大雨だったらお手上げだったわ。
実は、直島で、愛用していた軽量折畳み傘をなくしてしまったのだ。一つ買わなくちゃと思っていたところへ出てきたものだから喜んでいたのに、どうする、この傘bearing

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2010年9月18日 (土)

ちょっと不安なイリアス

来週早々に「イリアス」を見に行く予定なんだけど。
今、主演の内野さんがスキャンダルの渦中にいて、ちょっと不安である。
亀治郎狙いの「風林火山」で内野聖陽という役者にすっかり魅せられ、ドラマ「臨場」も2シーズンとも見たし、「10年先も君に恋して」も録画している。「私生活」という芝居も見に行った。「イリアス」もとっても楽しみにしている。
でも、内野さん、憔悴しきっているんだって(ってことは、事実かぁ・・・)。
そんな状態でいい芝居ができるんだろうか。ベストな状態とまではいかなくても、せめて普通の状態ではあってほしい。そういう噂を聞けば芝居の出来が心配になるではないか。
だからと言って、満足できる芝居が出来ないことを理由に最悪降板なんてことになったら楽しみが激減である(そんなことにはならないと思うけれど)。
今、私があれこれ気にしたってしょうがないけれど、本当に憔悴しているなら、早く立ち直ってほしい、です。

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2010年9月17日 (金)

成田屋初孫はコウノトリ次第

11月国立劇場「国性爺合戦」の会見が昨日あったそうだが、その中で團十郎さんが初孫について「まだ兆候はない、コウノトリ次第です」って。そういえば、皇太子様の婚約会見で、お子様は「コウノトリのご機嫌に任せて」なんていうご発言がありましたっけ。
一方の海老蔵さんは三池崇史監督(「十三人の刺客」など)の本格的3D時代劇に主演するそうである。タイトルは未定だが、小林正樹監督の「切腹」をモチーフにした作品だとか。
「国性爺合戦」の会見についてはまだ国立劇場のニュースに出ておらず、作品への関心よりミーハー的関心が勝っている。もっとも成田屋の初孫となれば、ただのミーハーとも言っていられないと思うけどsmile

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ため息で諦める

雅叙園で行われる「猿之助歌舞伎の魅力」。
百段階段での展示にはもちろん行くんだけど、9月30日と10月1日にあるトークショーは日程的にどうしても無理でため息ついて諦めたのがとっくの昔smile
 9月30日(木)18:00~19:00食事、19:00~20:00トーク(猿弥、春猿、笑三郎)
10月1日(金)時間は同じ。トークは春猿、段治郎、弘太郎
料金12,000円

10月24日(日)の利根運河薪歌舞伎。愛之助・千之助による「連獅子」なのだ。昼の部13時、流山市文化会館、夜の部18時、運河水辺公園特設ステージ(天候不良の場合は流山市文化会館)。
夜の部、見たい。でも、やっぱり日程が…。ため息ついて諦めた。

そして、今ため息ついて迷っているのが、雅叙園「猿之助歌舞伎の魅力」のもう一つのトークショー。
松竹衣裳の海老沢孝裕氏による歌舞伎衣裳のお話。10月6日(水)、8日(金)の食事が12:30~13:30、講演が13:30~14:30。料金6,000円(食事、トークショー、税・サービス料、展覧会入場料込み。澤瀉屋さんのトークショーも同じ)。
お話はとっても聞きたいけれど、食事はいらないんだよねえcoldsweats02
スケジュールもきついし、ギリギリまで迷って、満席だったら諦めることにしようかな。

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2010年9月16日 (木)

泣く泣く…

今日は「エディット・ピアフ」の劇場先行発売日。昨夜、ホリプロの先行販売で買おうかななんて考えたんだけど、会員登録するのが面倒で一般販売に甘んじることにしたところ(もう、あっちこっちの劇場の会員になっているんだもの。ただ、来年1月の「ろくでなし啄木」用に登録しようか、とも考えた。結局やめた)、なんと劇場先行販売が今日からという銀河劇場のお知らせメールがきたのである。
あ~、ホリプロチケットに登録しないでよかった。
で、ドキドキしながら10時を待ってチケットサイトにアクセスした。
ところが、なんとS席しかないではないかshock
とりあえずやってみたら、ものすご~くいい席が出た。通路脇だし、列もほどよい。もしかしたら浦井クンheart04がそばを通るかも。
でも、すぐにはぽちっとできないのよbearing
だって、S席は11,000円もするんだものshock A席は6,500円。差は大きいでしょ。
悩んだthink
2月に博多へ行くかもしれない。マイルはもう蓄えが少ないし、来月から歌舞伎貧乏は決まっているし、やっぱりS席は無理…。
泣く泣く権利をお返ししたweep
やっぱり25日の一般販売で買おう。

ところで、この「エディット・ピアフ」のタイトル、はじめ東京公演は音楽劇「ピアフ」で、大阪がミュージカル「エディット・ピアフ」だったのね。それが大阪版に統一されたんですって。

追記:今、劇場に電話で確認したら、今回の先行扱いはS席のみだそう。ホリプロだったらAもあるのかもしれない。まあ、一般販売まで待ちますわ。それでダメなら諦めよう。やっぱり私は歌舞伎第一だから。

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朝の円山町をうろつく…

一昨日、ユーロスペースで「ようこそ国立アムステルダム美術館へ」という映画を見て、美術館の改装には様々なトラブルがあったことを知ったが、実は私もこの映画を見るまでにはちょっと苦労して…coldsweats01
そもそも、ユーロスペースは過去に12度行ったことがあると甘く考え、HPで地図をざっと眺めわかった気になっていたのが間違い。道玄坂と文化村通りの間にあると記憶して出かけたのはいい。ところが、私の記憶にある場所に映画館はないshock
慌ててあちこちウロウロし、近所の人に聞いたりもした。あそこを左へ行って右へ行って、また左へ行ってとか教えてもらったが、そんな複雑な経路覚えきれず、途中でまた迷子にweep ユーロスペースの場所はかの円山町。
ホテル街を時計に目をやりながらあちこち探しまわって走る私は、朝から相方を呼ぶ好きモノの許へ急ぐ○ール○ールに見えたりはしないか、なんて恥ずかしく思う余裕もない(あ、ちょっとは思った。自意識過剰だって言うのcoldsweats01)。だって、上映時間が迫ってきて汗だく必死dashなんだもの。 夜だったら絶対1人じゃ歩けなさそうな路地をあっちこっちウロウロしても辿り着かない。最後はついに映画館へmobilephone 出ないbearing 映画館って上映開始の10分前くらいにならないと電話が通じないのよね。そこでしばらく待って再び電話したら、今度は通じた。
教えてもらった場所は、なんのことはない、文化村向かいの道をちょっと上がったところであった(ひょっとして、あの悲惨な爆発事故のあったシエスパの跡地? だったらどうしようと思ったけれど、違った。でもあの近くには違いない)。一度その近くまで行ったのに、比較的目立たない建物で、派手な看板もないから目に入らなかったのだ。確かにわかりにくいにはわかりにくいけれど、もっと渋谷駅寄りにあると思い込んでいて、真剣にその辺りを探さなかったんだわ(思い込みはng。何度も失敗しているのに、懲りない私catface)。ともかく、上映開始5分前に飛び込むことができたsweat01
渋谷は昔からあんまり好きではない。その思いがこういう行動にも表れるのかしらね。ちゃんと地図を見ていけば間違えようがないのにね。徒歩数分のところを30分近くもかけて(早く渋谷に着いておいてよかった)、すっかりおのぼりさんになっちゃったのかもbearing

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2010年9月15日 (水)

「ようこそアムステルダム国立美術館へ」2:トラブル篇

914日 映画「ようこそアムステルダム国立美術館へ」(ユーロスペース)
さて、解体工事はとっくに始まっているというのに、なんと改装計画が途中で頓挫しそうになるのである。美術館の真ん中に、市の南北を結ぶ公共の道路が走っていることがまずは最大の難関。改装によってこの道路が閉鎖されることになるからだ。市民代表のサイクリスト協会委員(オランダはやっぱり自転車の国なんだなあ)や南区地区委員長、市民たちが猛反対を唱える。何度も話し合いの場がもたれ、ついには美術館と建築家の構想は市民の反対によって、大きく変更せざるを得なくなる。その後も建築家が新たにデザインしたタワーが高すぎるという理由で市民の反対を受けたり、その都度建築家たちは戸惑いながら妥協策を考え出していく。「僕らはこの計画に適任なのか? 違う。却下されたのだから」「最初から僕たちを選ばなければよかったのに」「これは民主主義ではない、民主主義の悪用だ」と建築家は不信感を募らせる。
万人に受け入れられる案なんてきっとないに違いない。プログラムによれば、この美術館は財団として運営されているが、美術館本館の建物は国有財産であり、美術館側が自由に改装することはできない。また工事は教育文化科学省と住宅国土計画環境相と美術館から成る運営委員会によって進められ、実務は外部のプロジェクト・マネージメント組織が担当しているという複雑な事情がある。建築許可証は80何枚にも及ぶ。
何とか新美術館の最終案が認められても、入札に失敗する。これが実に不思議で、入札は2社あったのが、そのうちの1社がおりてしまい、1社しかなかったというのだ。それなのに入札中止にして第2回入札を行わなかったのはなぜなのか。まったく理解に苦しむ。案の定、予算13400万ユーロを1億もオーバーする入札額。この入札失敗により、又工事は延期されることになった。こんな風にトラブル続きで工事はどんどん遅れ、当初2008年再オープンの予定が2013年ということになってしまった。工事の遅れの責任を追及される大臣たち、そしてなぜか影の薄いプロジェクト・リーダーたち。複雑な事情ではありながら、館長のイニシアチブが強烈すぎるのだろう。
この館長も途中、仕事を投げ出して2008年夏に辞任してしまった。工事は新館長ヴィム・パイベスのもとで続けられることになる。有力な館長候補であった17世紀担当学芸員はかなり落ち込んだが、自分の仕事はやらねばならないと割り切る。映画はその辞任パーティーで終わる。本当は再オープンのパーティーで終わるはずだったのに。ラストに「第2回入札は成功した」とそっけなく文字が出るのが、皮肉な感じだ。
オランダは、地域開発プロジェクトにおいて、市民社会団体、地域環境NGOなど全ての利害関係者を<最初から>参加させて立案していくというオランダモデルを開発してきたそうである。これによってトラブルが起きにくくなるという。ところがこの美術館改装においては、南区地区委員会やサイクリスト協会との話し合いが<最初から>は行われていなかったようなのである。問題がややこしくなった一つにの原因と考えられるのではないだろうか。
こういうオランダモデルのあり方を知ったうえでこの映画を見ると、よりわかりやすくなると思う。
**館長が冒頭「この美術館は市民のもので王室のものではない」と言う。美術館は税金で賄われているようだ。

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「ようこそアムステルダム国立美術館へ」1:ちょっぴり興奮篇

914日 映画「ようこそアムステルダム国立美術館へ」(ユーロスペース)
国立アムステルダム美術館の改装ドキュメント映画と言おうか。美術なんて大してわかっちゃいないくせに、こういう映画好きなのよね。以前にも「ルーヴル美術館の秘密」というルーヴル改装ドキュメントを見たが、それとは全く趣を異にする映画だった(ルーヴルのレポは→ココ)。
真っ暗な画面中央に小さな穴が開き、光が差し込んでくる。その穴はどんどん大きくなり、向こう側が見えてくる。ドリルで美術館のコンクリート壁が壊されているのであった。
2004
年、国立アムステルダム美術館の改装工事が始まった。館長ドナルド・デ・レーヴが解体の進む館内を案内して歩く。大規模改装である。映画は、館長、2人の改装プロジェクト・リーダー(館長は改装のリーダーではない)、2人の建築家、各学芸員、警備員、市民代表などの意見や動きを追う。

とても印象的だったのはアジア館担当の学芸員メンノ・フィツキ。もちろんどの学芸員も熱心なんだろうが、アジア人の私としては彼がとくに熱心に見えた。彼は新しいアジア館にぜひ日本の美術品を展示したいと考えている。これまでアジア美術は美術品としてではなく歴史的・民族人類学的な視点から扱われてきたが、美的価値のあるものとして展示したい。そして館長を説得して、島根県岩屋寺にあった金剛力士像を買い入れることに成功する(館長自ら金剛力士像を訪ねるシーンがあったが、新幹線の駅構内を歩く館長のデカいことshock 背の高いオランダ人の中でも大きい館長は、まさに雲を衝く巨人、リリパット国のガリバーであるcoldsweats01)。
その金剛力士像が美術館に到着する。大きな木の箱を待ちきれないように、しかしそっと開けるメンノ。像はミイラのように白い布や梱包材などで厳重にくるまれている。まず足指が現れる。5本の指を愛おしそうに撫でるメンノ。童顔のメンノは少年のように目をきらきら輝かせて、全身が姿を現すのを待っている。そしてついに…メンノの嬉しそうな誇らしげな表情。日本人としては、嬉しい限りである。
メンノは語る。「40年後に孫を連れてきたとき、『おじいちゃんが作ったんだよ』と言う。すごいことだ」。
もう一つ面白かったのは、歴史部門の展示だったか、一番のポイントとなる場所にどの絵をもってくるかという選択。ある提督の一家の肖像画が候補として挙がる。その理由が「美術品としての価値がまったくない」ことなんである。しかしこの肖像画は戦闘場面を表すでもなく、歴史的な意味が疑問視されてお蔵入りとなる(何千枚?何万枚?という絵画が保存されている倉庫から出されて再び日の目を見る日は来るのだろうか。まさにお蔵入りかも)。こういうシビアな選択は実に興味深い。
また、絵画の修復作業などもわくわくする。
長くなるので第2部へ続く。

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2010年9月14日 (火)

演舞場顔見世公演の演目と配役~来年2月まで歌舞伎貧乏だぁい

昼間出掛けてちょっとくたびれたので、ず~っとボンヤリ録画を見たりしていたら、その間に演舞場の顔見世の演目と配役が発表になっていた。
昼の部は通し狂言「天衣紛上野初花」
私にとっての見どころは菊五郎・直次郎、時蔵・三千歳(これ、簡単に漢字変換しようと思って「さんぜんさい」って打つんだけど、そうやって考えてみるとすごい名前bleah)。
夜の部は「逆櫓」。以前、秀山祭で吉右衛門さんの樋口と「やっしっし~」が印象的だった。今回の樋口は幸四郎さんか。
「梅の栄」。芝翫さんの舞踊だと思うけど、又、梅?
「都鳥廓白浪」。多分はじめて見るし、菊五郎・菊之助・時蔵という出演が
とっても楽しみnotes

しかしこうなると、来月から当分の間、完全に歌舞伎貧乏になりそう。だって、10月は名古屋遠征でしょ、11月は演舞場リピートでしょ、12月日生1月国立だってリピートでしょ。そして2月は博多座に行きたいと思っているの(実現するかどうかは、微妙なところだけど)。というのも、玉三郎、獅童ががっぷり四つに組んで(というよりは、獅童さんが玉三郎さんの胸を借りてか)の「高野聖」、「将門」、「海神別荘」なんですって!! (とみ様のところで情報をいただきました→ココ) 海老蔵さんで感動した「高野聖」に「海神別荘」を獅童さんで、って獅童さんステキと思っている私としては是非見たいのだぁ。博多座HPにチラシ出ました(とみ様から教えていただきました)→ココ
12月南座、すっかりトンでいましたshock これが費用と日程で一番の大モノなのにwobbly

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1時間半待ちの氷点下ビール

10091401asahi
一昨日、演舞場の帰りに食事する予定だったが、その前にちょっとアサヒの氷点下ビールをやっていこうよということになった(→ココ)。
10091402asahi 場所は、松屋の向かい側くらいのところ。JRAから23軒京橋寄り。普段なら絶対に並ばない行列について待つこと、なんと1時間半!! 繰り返すが、普段なら絶対並ばない。でも、930日までの期間限定だし、ビール好き、珍しいもの好きな上、こんな機会二度とないと思い、店の中を覗きつつ、ひたすら待つ(灼熱の中、また台風の中、どんな日でも常に1時間から1時間半の行列ができていたそうだshock)。
何組ものガイジンさんたちが物珍しそうに眺めたり写真を撮ったりして通り過ぎていった。外で行列の整理をするスタッフさんたちに、この行列は何かとか、どれくらい待つのかと訊いている人たちもいる。1時間とか1時間半とか言われ、たいてい諦め顔、呆れ顔で離れていく。
そろそろ膝が悲鳴をあげそうな頃、やっと入れた。外から見て右がカウンター席、左が四角いテーブル席、その真ん中に丸いテーブル席がそれぞれ56卓くらいずつ設えられている。1テーブル1グループで、23人ずつなら狭さを感じることな10091403asahiく飲める。ただし、椅子はない。立ち飲みなんである。しかしゲンキンなもので、待っている間の脚の疲労はすっかり吹っ飛び、本当はせいぜい2杯ほど飲んで出るつもりだったのに、冷たいビール(氷点下ビールと言って驚くほどの冷たさでもなかった。ビールの温度はマイナス1.9~マイナス2.1度らしい)とつまみがとってもおいしくて、せっかくだからここで夕飯をすませてしまおうと居座ってしまった(並んでいる間は、「2杯飲んだら出ろ出ろ」なんて中の人に向かって心の中で言っていたのにbleah)。つまみでとくに美味しかったのは特製キムチ。果物のナシとクリームチーズを角切りにしたもののキムチなのだ。ナシの甘さとキムチソースの辛味のバランスがバツグン。

10091404asahi 10091405asahi 自分でサーバーから注ぐ体験もしてみた。これは東武のビヤガーデンで何度か経験済みだから、さほど怯えることもなくやることができた。そばにおにいさんがついて指導もしてくれるし。ビヤガーデンと違うのは、泡が少し盛り上がる程度に入れて最後に粗い泡をヘラのようなものですーっと取り、冷たい水でグラスを洗うこと。自分で入れるとエクストラゴールドマスター認定カードがもらえる(これが欲しくてやってみたようなもの。又、記念品が増えてしまったsmile)。
お店の人に聞いたら1人平均3杯というところを、私たちは5杯ずつshock 外で待っていた方たち、ごめんなさい。
帰路の記憶がまったくありませんわcoldsweats01
10091406asahi_2 10091407asahi_2
ところで、演舞場の観劇記に書き忘れたけれど、演舞場で海老蔵激似の若い男性を見かけたsign03 坊主頭の形も海老蔵だし、鋭い目の顔もそ~っくり(目の開け方とか動かし方もおんなじなの)。和服姿だったのもはっと思わせる。うわ~海老蔵だあ~impactと興奮する脳に、海老蔵は今南座だから、ここにいるはずがないと冷静なもう一つの脳が抑制をかけ、それでもやっぱり見かけるたびに「海老蔵っsign01」と思ってしまう。あの方はいったいどなたなんでしょう。気になる。

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2010年9月13日 (月)

落雷

つい今しがた、午後8時41分頃、落雷のため停電した(うちの近所一帯が)。
ドシャッという強烈な音とともに、一瞬のうちに闇になり、もちろんパソコンも、TVも消えた。予期していなかったので、懐中電灯も見つからず、しばし闇の中をうろうろした(足元に注意しながら腕を伸ばし感覚をさぐっていると、昨日の卯之吉が思い出されたweep)。
30秒ほど過ぎてから電灯がともり、ほっとした。
今は、ドシャッドロドロの音にまばゆいばかりの光が時々。そして叩きつけるモーレツな雨。稲光の写真を撮りたいものだと思うけれど、怖くて窓を開けられないcoldsweats02
落雷による停電なんて何年ぶりかしら。

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将来染・千・仁左で見たい「佐吉」:「秀山祭」昼の部再見

912日 秀山祭九月大歌舞伎昼の部(新橋演舞場)
予定外の観劇になった。友人が一等席1枚余っちゃったのでと誘ってくれて、本当は後日もう一度見るからと躊躇ったのだが、ご招待だし(持ちつ持たれつの友人だから)一階の前方席(<とちり>よりちょっと前)で見るのもいいかもと、出かけた。
「月宴紅葉繍」
上品な平安の味わいを楽しむ。梅玉さんの表情がやわらかく優しいかった。
後見のお2人(春之助、梅之)がす~っと、無駄のないなめらかな動きで踊り手を助けているのがいつも以上に印象に残った。
「沼津」
初日、歌江さんのお役が身重だと気づかず、からつぎ様からご指摘をいただいたので、今回はそこを見逃さずにと注意したが、注意するまでもなく、大きなおなかが目についた(なぜ、前回気づかなかったのかしら)。食べ物がのどにつっかえる場面、歌江さんの目がまん丸になって固まってしまった(初日はむせて咳き込んでいたんじゃなかったっけ? 違ったかも)のがなんとも可笑しく、夫の桂三さんにお茶を飲ませてもらってつかえがとれた表情もまた愛敬があって。でもそういう可笑し味の中に「あっ、大丈夫?」「ああ、よかった」とこちらに思わせるものがあるのは素晴らしい。
この2人はとても仲がよくて、とくに歌江さんの幸せそうな表情が若々しく愛らしかった。茶店を発つときに、歌江さんが「手を引いて」とせがむ身振りをし、桂三さんがテレていやがり、でも最後は2人で手をつないで引っ込む。歌江さんの笑顔がステキ。
吉之丞さんの茶店女房には本当に癒される。見ていてきゅ~んとなるのだ。
芝喜松、寿鴻を加えたこの茶店の出演者は実に豪華で、見甲斐がある。
歌六さんが松の根方に躓いて爪をはがしたキズ口に塗られた薬がしみるのを絶える表情がリアルで可笑しかった。
さて、お米が十兵衛の印籠を盗むという事件が起こってからの場面は、一つ一つのセリフ、仕草にそれぞれの情が籠もっていてじ~んときた。事情がわかった十兵衛が出立前にそっと仏壇の母に手を合わせる仕草。十兵衛が門口で妹・お米に涙ながらにかける言葉。十兵衛が去った後の親娘の寂しいような愛情――逆さごとなどしてくれるな、と言う平作の言葉。泣けた。

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2010年9月12日 (日)

七福助

今月の「演劇界」の表紙を見た時、福助さんかと思った。ついこの前も福助さん表紙にならなかったっけ?と表紙をよく見たら、それは七之助さんであった。
鷺娘の海老反りで、顔が逆さになっているせいだろう。血の繋がりも感じる。
わかっていても、見るたび一瞬福助さん、と思ってしまうcoldsweats01 そう見えるのは私だけ? 亀治郎と北島のトラウマがあるからねcoldsweats01

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浦和のうなこ

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浦和のゆるキャラ。
浦和って、その昔うなぎの産地だったんだそう。今でもうなぎ屋さんが何軒もある。私はうなぎ苦手だから、あんまり…なんだけど。このうなこちゃんはうなぎというよりおにぎりみたいで可愛い。

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2010年9月11日 (土)

1936年パリの幸せは:映画「幸せはシャンソニア劇場から」

910日 「幸せはシャンソニア劇場から」(浦和ユナイテッドシネマ)
久々の映画。本当は別の映画を見に行く予定だったが、この映画が今日までということで急遽変更。この映画、去年公開された時に見逃したのだ。ユナイテッドシネマで特別上映されていて、しかも料金は800good 映画館の会員なら500円だって。今日は会員割引デーとかで、そのせいか、こういう映画にしては珍しく(と思う)50人程度は入っていたのではないかしら。
さて、映画はかの切ない「ムーラン・ルージュ」のような話かと思っていたら、かなり違った。いきなり1人のオッサンが殺人容疑で逮捕されるところから始まるのだし。このオッサンが取り調べの刑事に語る殺人に至る経緯がそのまま映画の物語になる。
所はパリ。時は右派と左派の攻防、ゼネスト、暴動、経済恐慌と大波に揺れる1936年。
定職にありつけない不況、人民戦線政府下でのなんでも「スト」にしてしまう共産主義者の理不尽、その一方でファシストたちの不気味な存在がある。そういう中、パリ市民の娯楽の場、シャンソニア劇場も不況の波を受けて人手に渡り閉鎖の憂き目に遭う。しかしこの劇場を愛してやまない裏方たちが、悪徳不動産屋を相手に紆余曲折を経ながら必死で立て直そうとする。
仲間が温かく見守る劇場のスターと裏方の恋とか、それをジャマする金持ち(ここでは悪徳不動産屋)とか、女房を寝取られた男とか、定番の物語が織り込まれつつ、先行きへの不安と戦いながらパリ大衆劇場で働く人々の生き様が描かれる。
主演のピゴワル役はジェラール・ジュニョ。自分の置かれた状況(女房には逃げられる、劇場がなくなった後定職についてないから子供を育てる資格がないと、息子まで取り上げられる)にクサったり、劇場仲間との友情に励まされたりしながら、その友情と理不尽な悪徳不動産屋への怒りから殺人を犯してしまう。
愛すべきピゴワル役のめちゃくちゃいい味を出しているこの役者が10年以上も前の映画「タンデム」の主役の1人リヴト役をやっていたとは気がつかなかったbearing(私、「タンデム」にはひとかたならぬ思い入れがあるにもかかわらず、だ)。
ヘタクソな物真似がまったくウケないジャッキー(字幕では「物真似王子」なんて言われていたsmile 字幕も時代を象徴している)はカド・メラッド。お調子者であり、弱い心を見透かされて不動産屋のイヌ(仲間を裏切った、ということ)になったりもするが、劇場や仲間を愛する心は誰にも負けない。やがてみんなの元に戻り、最後は不動産屋の恋のライバルと間違えられて惨殺される。カド・メラッドの、内心忸怩たる表情、ふっきれた明るい表情が忘れられない。
悪徳不動産屋ギャラピアベルナール・ピエール・ドナデュー。押し出しの強い顔と体形で堂々たる悪役ぶりである。この男が田舎から出てきた若い美人の娘ドゥースノラ・アルネゼデール。凛として美しい。瞳の強さが素晴らしい。歌もイケる)に惚れてしまう。カネや力にモノを言わせて彼女を囲うのだが、これが意外と純愛なのがなんともおかしい。白髪が目立ち、顔をひげに覆われた堂々たる恰幅の悪徳不動産屋の、恋に揺れる複雑な表情は、時に同情したくなるから不思議なものだ。悪役が多いそうだが、人情たっぷりの役も似合いそう。

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2010年9月10日 (金)

いい踊りはもっと見ていたい:勘太郎・七之助錦秋特別公演3

98日 中村勘太郎・中村七之助錦秋特別公演2010初日昼の部(文京シビックホール)
20
分の休憩を挟んで次は
「あやめ浴衣」
浅葱幕が振り落とされると(浅葱幕の処理にちょっと手間取った感あり)、あやめ模様の浴衣姿で4人の美形(國久、仲之助、いてう、仲四郎)が縁台で涼んでいる風情。
踊りは難しいのね、と思ったけれど、川風に吹かれる爽やかな風情は感じられた。ただ、なぜか江戸時代というよりは大正時代のようなイメージを受けたなcoldsweats01
「浦島」
勘太郎さんの踊り。赤い着付が目を引く。にもかかわらず、前半頭痛を伴うキョーレツな睡魔に襲われダウン。目が覚めると二枚扇の曲振りになっていた。「浦島」では二枚扇が眼目らしいから、間に合ってよかったcoldsweats01 ドキドキしながら楽しんだ。このあたりまでは昔は狂乱もの風だったらしいが、今はその要素は和らいでいるとのこと。
二枚扇が終わるといよいよ玉手箱を開ける。変身にはちょっともたつき感はあったが(初日だから)、それでも一瞬のうちにというイメージを壊すことなく見事に白髪の老人になった。勘太郎さんの老け方はとても上手で、あまりの変化に私はショックshockを受けたほど。しかし、よぼよぼとした動作に時々客席から笑いが起こる。勘太郎さんの老浦島に悲しみさえ覚えた私には、何が可笑しいのかさっぱりわからなかった。
前半寝てしまいはしたが、最後は感動の浦島であった。
「藤娘」
七之助さんのきれいだったこと。赤坂での「鷺娘」はあまり感心しなかったけれど、この「藤娘」にはうっとりした。うっとりしたというのは、もちろん、きれいだったからというだけではない。場面場面に合った気持ちが表現できていて、とくに「♪男心の憎いのは」で、垂れ下がる藤の花の間から出した顔の愛らしさ、はっと胸を衝かれるようであった。恋心を切々と踊り、続く「♪藤の花房色よく長く」では上品な色気を醸し出してほろ酔い気分を表していた。
先日の巡業西コースでもそうだったが、こうしていい踊りを見せてもらうと、満足感と同時に物足りなさ、もっと見ていたいという気持ちになる。
<上演時間>とくに貼り出されていたわけではなく、自分の時計での計測なので、あまり正確ではないかも。
「橋弁慶」14051423、芸談14261452、休憩20分、「あやめ浴衣」15121525、「浦島」15281546、「藤娘」15501615

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2010年9月 9日 (木)

真面目な中に楽しさあり:勘太郎・七之助錦秋特別公演2

98日 中村勘太郎・中村七之助錦秋特別公演2010初日昼の部(文京シビックホール)
「芸談」
次はお楽しみの芸談。司会は恒例(?だったような?)武藤まき子さん。中村家と親しいようで、兄弟のことも小さいときから見てきたらしい。近所のオバサン的感覚でしょう。
2
人はわずか23分でスーツに着替えて鳥屋口から登場したのでビックリした。素踊りだったし、橋弁慶のまま現れるのかと思っていた。鳥屋から出てきたのも、中で着替えていたからかと納得。しかし、武藤さんにも「汗びっしょりかいて大丈夫ですか?」と訊かれていたけど、あの汗で引っ込んでの着替えは気の毒だなあsad もっとも、歌舞伎ではしょっちゅうあることだから慣れているのかも。
以下、話があちこち飛びますが、かいつまんで。
●「橋弁慶」は七之助さんは何回か牛若を踊っているけど勘太郎さんは初めてで、ぜひ一緒にやってみたかったとのこと。
●勘太郎さんにとってお岩は子供の頃からの憧れの役(父のお岩を見てきたから)、今回お岩を演じるにあたって10kg痩せた。「大変だったでしょう」という実感のこもる武藤さんに、「元々体重のある人が落とすのは割と楽なんです。七之助が10kg落とすとなると相当大変だけど」(いえいえ、元々体重があっても、落とすのは大変です、とは私の心の声coldsweats01)。七之助さんは61kg、勘太郎さんは58kgで、初めて兄が弟より軽くなった(そんな体重でよく体力維持できるなあ)。
●海老蔵さんとの舞台はとにかくエネルギッシュで勉強になった。今回は「納涼」と銘打たなかったが、8月は父や三津五郎さんたちが始めた納涼の月なので自分たちにとっても特別である。他の若手とは、ライバルというよりは、どうやってみんなで芝居をよくしていくかという仲間。
●「結婚して勘太郎さんは変わったか」という武藤さんの問いに、七之助さんは「いつも一緒にいるからわからない」。勘太郎さん自身は「生活は妻がいるから変わったが、板の上では変わらない」。
●勘太郎さんを支えているもの――毎月いただく役である。初役が多いのでそれに対する姿勢。再演のものはプレッシャーもある。いずれにしても支えてくれるものは芝居(武藤さんは「妻」とか言わせたかったんじゃないのかなbleah)。
●七之助さんは、いつもリラックスしている。しかし芝居のことは常に考えている。遊んでいても芝居のことを考えている。と言っても最近遊ばなくなった。昔はボーリングをよくやったが、今は無趣味である。大役が多いので遊んでいられない。
●「勘太郎さんは、ずいぶん長いこと、新婚旅行に行ってらっしゃいましたねえ」。勘ちゃん、嬉しそうに「heart04はい、3月に」。「南アフリカがよかったですよ~」(ワールドカップの前に南アに行ったんだ!! 治安は大丈夫だったのかなあ。大丈夫だったから無事にその後も舞台に出たんだけどcoldsweats01)。「人生観が変わる」。「鳥じゃなくて獣の声で目が覚める」。ビッグ5と言われるライオン、ヒョウ、サイ、ゾウ、バッファローを直接見て感動したみたい。それを聞いた七之助さん、「ボクはジャングルクルーズ(ディズニーランドのアトラクション)がせいぜいです」。
●今日の見どころは――兄弟の公演は今回で6回目。前回の「芯」が好評で今年もやりたかったが、スケジュールが合わなかった。長唄舞踊は歌舞伎踊りの原点であるので、今回はそれにした。
「あやめ浴衣」「浦島」はあまり知られていないので選んでみた。「あやめ浴衣」は何年前のことだったか、どこかの杮落とし公演で長谷川一夫と二代目松緑(じゃなかったかしら? 記憶曖昧)が踊っていた。
この時、それがいつの公演だったか勘太郎さんが小山三さんに訊こうとして舞台から下手袖に声をかけていたが、小山三さんはとっくにいなくなっていたみたい。「おいろより後見のほうがずっと大変だって言ってました」って。後見はもうやらないって言ってた小山三さんだけど、やっぱりちょこちょこ引っ張り出されるのね。
「あやめ浴衣」は踊りをする人は必ず稽古をする演目だそう。

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素踊りの迫力:勘太郎・七之助錦秋特別公演1

98日 中村勘太郎・中村七之助錦秋特別公演2010初日昼の部(文京シビックホール)
台風の雨の一番ひどい中だったけれど、シビックは後楽園駅直結なので傘は全然必要なし。助かる。
プログラムが親切でいい。今回は長唄舞踊の公演だからか、歌詞が出ているのが嬉しい。兄弟の写真もたっぷりだし、塚田圭一氏との鼎談もある。これで1000円は、ここのところ高いプログラムばっかりで悩まされている私にはお値打ち感あり。
上演時間は約2時間。

「橋弁慶」

素踊りの橋弁慶である。ピンクの着物に白い袴。赤い笹竜胆が散らしてある薄いかつぎをかぶって牛若(七之助)が花道もどき(以下、花道)から登場。やがてかつぎを取って顔を見せるとそれに袖を通して本舞台へ。
弁慶(勘太郎)は茶色(というのだろうか)の着物にやはり白い袴。花道で長刀を振り回して踊るが、一度、先がちょっと壁に当たってしまった。本当の花道じゃないから加減がむずかしいだろうなあ。
1
1人の踊りもそれぞれいいのだが、私は2人の対峙に迫力があって好きだと思った。キレのよさがバツグンで、素踊りでも十分、五条の橋での対決の緊迫感・迫力が感じられた。ただ、どことなく音楽と合っていないような、ツケと合っていないような…よくわからない。私のほうが間違っているかも。
牛若が澄まして花道を引っ込むのを見送ると、弁慶は気合を入れて六方を踏む。私の席は前方の一番下手だったから、花道がバッチリよく見えて、気合の入れ方もしっかり伝わってきた。しかし弁慶は23歩六方で進むとふっと力を抜き、照れ笑いを見せあとは剽軽に引っ込むのであった。
七之助さんは素顔で見ると勘三郎さんに似ているなあと思った。
なんと、小山三さんが後見として出ていらした。小三郎さんと2人での後見だった。勘太郎さんの仕事をした後、七之助さんが脱いだかつぎを小三郎さんから受け取り、立ち上がって引っ込んだが、立ち上がるときと歩き始めがちょっと辛そうに見えたのは私の気のせいだといいんだけど。
続く。

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2010年9月 8日 (水)

「うぬぼれ刑事」最終回にあの人が

もう、あちこちで発表になっているようだからもったいぶることはないのだけど、私は全然知らなかった。
最終回(っていつ?)に七之助さんが、長瀬クンに惚れられる役(つまり犯人ってことかな)でご出演だそう。このドラマ、録画はしてあるのに、まだ一度も見ていないcoldsweats01
ま、いつものように2カ月遅れくらいで追々見ますわ。

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南座顔見世演目と配役

からつぎ様からいただいた12月南座情報です。
詳細は京都新聞⇒ココ
★昼の部
「羽衣」 天女(孝太郎)、伯竜(愛之助)
「寺子屋」 松王丸(吉右衛門)、源蔵(梅玉)、千代(魁春)、戸浪(芝雀)、園生の前(扇雀)
「阿国歌舞伎」 阿国(玉三郎)、名古屋山三(海老蔵)
「沼津」 十兵衛(仁左衛門)、お米(秀太郎)、平作(我當)
★夜の部
「外郎売」 曽我五郎(海老蔵)、工藤祐経(段四郎)
「七段目」 大星(吉右衛門)、平右衛門(仁左衛門)、おかる(玉三郎)、竹森喜多八(歌昇)、赤垣源蔵(歌六)
「河庄」 治兵衛(藤十郎)、小春(扇雀)、孫右衛門(段四郎)、お庄(竹三郎)
「鳥辺山心中」 半九郎(梅玉)、お染(芝雀)
「越後獅子」 角兵衛獅子(翫雀)

満腹以上になりそうな盛りだくさんな顔見世興行ですなぁ。
夜の部で心中ものが2つ続くのがちょっと…だけど、これは行かなくっちゃだよね~happy02

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鬼でなくても笑われそうな来年の話

手持ちのチケットで今一番先のものは、来年1月の「時計じかけのオレンジ」なんだけど、観劇予定としてはもう2月のものまで決まっている。一つは「テンペスト」で、もうひとつは「ピアフ」。決まっているといってもどちらもチケットはまだ取っていない。
「ピアフ」は浦井健治クンが出るなんて気がつかなかったshock 先行販売期間はもう終わっちゃっていてcrying一般発売の25日に頑張って取るしかない。銀河劇場から案内メールは来ていたんだろうか。よく見もしないで捨てちゃったのかなあ。でも「ピアフ」っていう名前が目に入ったら見もしないで削除するなんてことないはずなのにbearing
しかし、今から4~5カ月も先の日程なんて立ちようもないのに、まったく芝居のチケット販売って早いよねえ。歌舞伎みたいに1カ月前っていうのは無理としてもせめて2カ月前くらいにしてほしいものだわ。
さて、明日は10月演舞場の発売日。昼から取るか夜から取るか、未だ悩んでいるところである。

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2010年9月 7日 (火)

冷やしシャンプーいっちょう

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真夏の一番暑い頃、ラジオで山形だか盛岡に冷やしシャンプーをしてくれる理容室があるという情報を聞いた。
今日、こんなインフォメーションを見た。
冷やしシャンプーというのはトニックシャンプーらしいんだけど、いかにも気持ちよさそうな言葉の響きだし、今年の暑さを象徴するようなサービスだなあと思う。
ちなみに、私もトニックシャンプーを使っとります。

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トマトは赤とは限らない

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10090702goldtomato
先日、ゴールドトマトなるものを見つけ、好奇心半分で買ってみた(後の半分は、赤いトマトよりずっと安かったからcoldsweats01
どんな味がするのかと恐る恐る口に入れてみたら、とてもマイルドな味。酸味もきつくなく、甘さも適度にある。さわるとちょっとやわらかくなっていて危ないかも、と思っても、食べてみると肉質はしっかりしている。
来年はこれの栽培に挑戦してみようかしら。

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2010年9月 6日 (月)

家の中で熱中症

9月に入っても相変わらず暑い日が続いてはいるけれど、日中、真夏とは少し違うなと思うのは、エアコンの効きがよくなってきたこと。設定温度を28度にしても時々寒く感じることさえある。
さっきも冷えてきたので、エアコンを消した。1時間も経っただろうか。さすがに少し暑くなってきたなと思ったら、ひどく気分が悪くなって、暑いのに悪寒が走って、冷たい汗がじと~っと湧いてきた。
もしかして、熱中症sign02
慌ててエアコンを入れて、水分を取り、少し横になったら回復した。
危ない、危ない。まさに、家の中で熱中症だ。
エアコンで冷やした空気が逃げるのはもったいないと窓を閉め切っていたのが悪かったのだろうか。おまけにパソコンからの熱がどんどん放射されるし。
自分は大丈夫だなんて、自信をもっていたけど、やっぱり油断は大敵なんである。
皆様もどうぞ、お気をつけて。

そういえば、さっきTVで、紫外線は家の中でも避けられない、なんて言ってたなあ。シミ、シワ…おお、こわshock

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脳ズレ

朝、ゴミを出しに行きかけて眼に入ったゴミ捨て場 sign02 きれ~いで誰もゴミなんて出していないshock
一瞬、頭の中で「あれ、もう回収車行っちゃった??(まだ8時前、そんなわけない)」
「異次元の世界に踏み込んだ??」(そうドキドキするくらい、青いカラス除けネットが鮮やかだった。ゴミ袋の山という自分のイメージが覆され、一瞬別世界に来たような軽い恐怖を覚えたshock
立ち止まって、ふと今日が月曜日であることを思い出した。な~んだ、ゴミは明日じゃないcoldsweats01 今日はペットボトルの日だ(ペットは回収場所が別)。実はさっき「昨日ペットボトル出しそびれちゃったなあ」と残念に思ったばかりだったのだ。
まったくズレてるなぁ。
しかも、昨日ほぼ1カ月ぶりに紙ゴミをぜ~んぶ出して、ゴミ屋敷状態からやっと脱却したばかりだったではないか(うちの地区は第1・第3日曜日が紙の回収日。先月真夏の大掃除をして、紙ゴミが手提げ袋にして30コくらいになった。すでに第1日曜日は過ぎており、第3に出すべく張り切っていたら、なんとお盆にあたり回収はなしwobbly というわけで、足の踏み場もない、まさにゴミ屋敷状態で約1カ月ガマンしてきたのだ)。
だったら今日が月曜日であることくらいわかりそうなものなのに。最近、こういう脳のズレがひどくなってきていて、コワい。
ちなみに、ゴミ屋敷から脱却したにもかかわらず「スッキリしたぁ」とか「きれいになった!!」という感慨が湧かないのはなぜ?(わかってる、わかってる。とにかく散らかりすぎてるってことbearing

ま、簡単に言えば、月曜と火曜を間違えた、っていうだけの話でしたcoldsweats02

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2010年9月 5日 (日)

兄弟で恋人:梅玉さんのコラムから

今日の東京新聞テレビ欄のコラムは梅玉さんの担当。このコラムは日替わりで1人がそれぞれ週に1回書いているのだが、梅玉さんは2週に1度で、とても待ち遠しいんである。
今日は、今月演舞場で魁春さんと共演していることに関して。梅玉・魁春兄弟が子供の頃から本当に仲良しだったことは歌舞伎ファンの間ではよく知られたことだと思うが、兄弟での共演は久しぶりだそうだ。そう言われると確かにそうかも。
梅玉さんによれば、子供の頃は一緒が当たり前で特に何も意識せずに舞台に出ていたが、「だんだんと兄弟で恋人役を演じるのに照れくさく感じるようになり、稽古の時に役に入った演技ができず」歌右衛門さんに叱られたということだ。大人になってからは他の役者さんとの共演が増え、色々勉強になっている。そんな中で魁春さんと共演してみると、「いつの頃からか照れがなくなり、気心が知れているだけに演じやすく感じられるようになって」きたと書かれている。
中村屋の兄弟はいつだったか、「いつも一緒にやってきたので、兄弟で恋人を演じるのは全然なんともない。父と恋人というとちょっと…」と語っていた。
同じ兄弟でもそれぞれ感じ方は違うものだろうが、歌舞伎では親子・兄弟で恋人・夫婦を演じることは当たり前である。中村屋兄弟の話に、へえ、そういうものなのかと感心した私は、梅玉さんの照れくささのほうがわかる。もっとも、親子・兄弟によるそういう役を見るのは、歌舞伎の一つの醍醐味でもあるだろう。
今月「弟演じる小町姫を慕う業平を自然体で」踊っている梅玉さん、来月は弟を母とすることになる。面白いなあ。
今後も梅玉・魁春さんの共演は増えそうである。
(「」内は記事からの引用)

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2010年9月 4日 (土)

九月歌舞伎昼の部2:「佐吉」に嗚咽を堪える

92日 秀山祭九月大歌舞伎初日昼の部(新橋演舞場)
ランチ幕間は既報のとおり外でひなたぼっこ。劇場へ戻ると、なんと仁左夫人と藤十郎夫人がなにやら語り合っている。おお、豪華なツーショットsign03と思わず声に出しそうになった。
「荒川の佐吉」
前回見たのは186月だったか。この時も仁左様の佐吉、孝太郎さんのお八重、染五郎さんの辰五郎だった。いたく感激して泣いて、でもこの時は真山青果の作品だとはまったく意識していなかったと思う。
仁左様が卯之吉を愛おしそうに抱く様は微笑ましくも泣けてくる。卯之吉をそばにあったハタキか何かであやし、はっと卯之吉の目が見えないことを思い出す場面、「悪いことしたなあ」と卯之吉に謝る言葉に真実がこもっている。それは卯之吉と別れる決心をした佐吉が、「最後に花見がしたい、卯之吉のことを考えて目で見る楽しみはこれまで一切断ってきた」と打ち明けるところに通じてきて、後で胸に染み入る。
しかし、そうした佐吉の愛情はエゴなのだろうか。
相模屋政五郎は佐吉の愛情をエゴだと責めているのだろうか。いや、もちろん責めたりはしていないが、痛いところを衝いてくる。卯之吉を手放すのは絶対にいやだと号泣する佐吉に同化して、私も大声で泣きそうになった。ハンカチを口に当てて声を堪えるのに必死だった。絶対、手放すな、と心の中で叫んだ。だけれど、やっぱり卯之吉の将来を考えたら、あれしか道はなかったのかもしれない。そこを佐吉が納得して思い切ったその心にまた泣けて泣けて。周囲のあちこちからもすすり泣きの声が聞こえる。
卯之吉の見送りを背中に受けて花道を去る仁左様――3階からは途中までしか見えないのだ。1階席を取るべきであったゎ。
染五郎さんの、正義感と人情に厚いこういう子分的な役は好きである。この男の存在は、非常に重要だ。というのも、ある意味、彼だけが卯之吉の将来を客観性と愛情をもって本当に考えていたのかもしれないからだ。そして、彼だけが佐吉と卯之吉両方の気持ちを主観的・客観的に捉えていたに違いない。見ている私は完全に佐吉に思い入れており、佐吉と一緒になって笑い泣き怒り喜ぶから、客観的に考えることはできない。でも辰五郎は、佐吉と一緒に笑い泣き怒り喜びながら、卯之吉と一緒に佐吉のことを思いながら、ちゃんと客観性をもっているのである。一晩かけて卯之吉に道理を説いたというのは、他の誰もが大人の論理で行動しているのに、辰五郎は卯之吉の気持ちを第一に考えてやらなくてはならないと思ったからなのではないだろうか。そういう意味からも、染五郎の演技というものが大きくなったなあと思った。

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2010年9月 3日 (金)

第二回「挑む」プレオーダー

松也クンの「挑む」チケットは、
e-plusで
9月4日(明日じゃない)12:00~9月12日18:00プレオーダー
詳細は
ココ

JAL電子チケットぴあ(ってなあに? JALとぴあが提携してるの? マイルが貯まるの?)で
9月7日11:00~9月14日11:00プレオーダー
詳細は
ココ
あら、別にJAL提携でなくて普通のぴあでも同じ期間でプレオーダーがあるみたい。
詳細は
ココ

一般発売は10月2日10:00~。

でも、プレオーダーに関して、松也クンのHPではまだ何にも触れていないのよねthink

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九月歌舞伎昼の部1:はりまやっ、な初日

92日 秀山祭九月大歌舞伎初日昼の部(新橋演舞場)
久しぶりに筋書きを買った。78月は舞台写真が入るまでガマンしていたのだ。やっぱり初回観劇に筋書きがあったほうがいいと思った。
「月宴紅葉繍(つきのうたげもみじのいろどり)」
淡い色合いの背景に平安の優雅さが思われる。中央のセリが大きくあいていて、長唄の後鳴り物が入ると在原業平(梅玉)と小野小町(魁春)がせり上がってくる。梅玉さんの烏帽子に飾られた紅葉がとても風流。踊りはよくわからないが、梅玉さんには爪先立ちのすり足みたいな動きがけっこうあって、その優雅さの陰では意外と大変そう、なんて思った。また魁春さんは十二単で動くので、これまた大変そう。でも、優雅な雰囲気が十分味わえた。
ここでは後見に春之助さんと梅之さんが入る。つい先頃の合同公演(もうあれから10日も経つの)で大活躍されたお2人である。これまでなら、梅之さんのブログで、苦心の点やみどころなどが語られるのに、もうそういう情報の発信がないのだと思うと、とても寂しいけれど、梅之さんがいつもおっしゃっていたように、舞や芝居の邪魔にならないよう気配をなるべく消して、という後見のお仕事をきっちりこなしているのが嬉しかった。
「沼津」
呉服屋十兵衛:吉右衛門、お米:芝雀、平作:歌六という配役は去年の巡業と同じであるから、安心して見ていられる。巡業で池添孫八を演じた歌昇さんが今回は荷持ち安兵衛を演じる。
第一場・沼津棒鼻の場がとてもいい。茶店で休む旅人、草鞋の紐が切れちゃった人、走る飛脚、セリフのないそういう人たちを登場させるだけで、街道の雰囲気が感じられる。夫婦連れの旅人が弁当のおかずを遣り取りしたり、妻が食べ物をのどにつまらせたら夫が甲斐甲斐しく背中をさするなどする光景が微笑ましい。でも、この夫婦、桂三さんと歌江さんだったから、ひょっとして親子?なんて思ってしまったcoldsweats01 引っ込むときの歌江さんの笑顔が印象的だった。この茶店のおかみさんが吉之丞さん(最近、歌江・吉之丞を一緒に見る機会が多いのは嬉しい)。吉之丞さんのこんな役は珍しいような気がするけれど、あたたかみが感じられて、と~ってもすてき。こんなおかみさんのいる茶店で一休みしたいものだと強く思う。
歌昇さんが吉右衛門さんと現れると「はりまやっ」の大向こうがさかんにかかる。そして歌六さんにも。そうか、みんな播磨屋なんだな。
歌六さん、老け方がすっごくうまい。荷物の重さを見せる演技も絶妙。吉右衛門・歌六の客席巡りは、3階からは途中までしか見えないし、お2人が客席にかける声などもよく聞こえない。しょうがないから舞台を見ていたら、この間に茶店が消えて、風景も変わった。

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2010年9月 2日 (木)

左團次さん休演

体調不良だそう。今気がついた。心配です。

筋書きにもチラシにも左團次さんの名前がなくて、しかも演舞場に出ていたお知らせにも代役のことが出ていなかったから、だいぶ前から決まっていたのかしら。全然情報気が付かなかった。
何のお役だったのかしら、と帰宅してから古いチラシを調べたら、「荒川の佐吉」の成川郷右衛門役。歌六さんが演じていらした。
左團次さんは10月の出演も予定されているし、早くお元気になっていただきたいものです。

今日の昼の部、約10分オシた。荒川の佐吉が15:55に終わる予定のところ15分近くも延びてしまった。全体の終演時刻は16:19の予定が16:30くらいだったかしら。夜の部は時間通りの16:45に開演したのかなぁ。ちょっとムリな感じを受けたけど…。

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ひなたぼっこ

演舞場があんまり寒くて、30分の幕あいに外で暖まっている。5分も太陽の下にいたら暑くなってきたけれど、足がまだ冷えたまま。サンダルなんか履いてきたのが間違いdespair
朝、汗をかきかき中に入ったときは有り難かったんだけどね、冷房もcoldsweats01
次の荒川佐吉は2時間なので覚悟しておかなくちゃ。

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2010年9月 1日 (水)

巡業西コース初日・2:「鳴神」「俄獅子」

831日 松竹大歌舞伎巡業西コース初日(川口リリア)
「鳴神」
ちょっと騒々しい鳴神だった。上品なエロチシズムではなく、よく言えばダイナミックなエロチシズムか。いや、正直言って扇雀さんがあまりきれいでなくて… 花道もどきから登場した扇雀さんを見て、こりゃ男だと思ってしまった(ちょっと席が近すぎたのかもしれない)。扇雀さんは癪を起こすタイミングも早かったような気がする(もう一呼吸あってもよかったような…というのは私の中の絶間姫のイメージとして)。また、酒を飲みたがらない鳴神に「飲ましゃんせぬか」とか「わしの言うことが聞かれませぬか」と脅すところはヒステリックにやりすぎて下品になってしまった(ほら、扇雀さんがオーバーに演技するあの感じ)。でも、不思議なことに、鳴神を眠らせてからの一連の動きは、時蔵さんを彷彿させるのだ。手の使い方、体の角度なんかが似ていたんだろうなあ。
橋之助さんの鳴神はダイナミックで、姫に妻になれと迫るところはめちゃくちゃ強引で怖かった。2人とも強引でせかせかと怖いから、騒々しい感じを受けたのだろう。
神の毛を逆立てた怒りの鳴神は、ぶっかえりとか経本投げとかの段取りがもたついたが(初日だから)、六方は迫力満点で、橋之助さんが跳ぶたびに私の足元の床が揺れた。
黒雲坊、白雲坊は橋弥・橋吾と扇之助・扇一朗のダブルキャスト。今日は黒雲坊が橋弥さん、白雲坊が扇之助さん。扇之助さんははじめちょっと緊張しているようだったが、すぐに落ち着きを取り戻した。白雲坊にポカリとやられた黒雲坊が「アイタ」とたんに浅葱幕が振り落とされ、「幕も開いた」。一瞬にしてあの風景が現れると、客席がどよめいて、あ~、これが浅葱幕の効果なんだと感動した。
お客の反応はよく、笑いもあちこちで起きていたし、拍手もたくさん鳴った。幕間には「ああ、おもしろかったわね~」という声が聞こえてきた。
「俄獅子」
亀鶴さんの姿のよさ。粋で、カッコよくて見惚れた。踊りのうまい人に見てとれるストーリー性というようなものが、亀鶴さんの踊りにも感じられた。踊りがいいのは浅草歌舞伎や亀治郎の会などでわかっていたが、こうやって鳶の者として軸で踊ると、ああ亀鶴さんは芝居だけでなく踊りでももっと大きな役をやれるのに、とつくづくもったいなく思う。芸者役の扇雀さんは、今度はとてもきれいで粋な色っぽさがあり(至近距離でもそうだった)、決して出過ぎない橋之助さんとともにいい踊りを見せてくれた。
たった15分の「俄獅子」、終わった後は「もう終わり?」「もっと見たかったわね」という声が。まったく同感。
<上演時間>「歌舞伎のみかた」30分(16001630)、幕間15分、「鳴神」80分(16451805)、幕間25分、「俄獅子」15分(18301845

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巡業西コース初日・1:「歌舞伎の見方」

831日 松竹大歌舞伎巡業西コース初日(川口リリア)
暑い暑い8月最後の観劇。
どちらかというと亀鶴さんheart04の「歌舞伎の見方」狙いで、チケットを取る時に少し後ろのほうでもセンターがいいのか、かなり下手だけど最前列がいいのか迷った末、やっぱり最前列を取った(国立の時みたいに、写真OKなんてなったら嬉しいんだけどなあ、なんてcoldsweats01 もちろん、写真は×だった)。歌舞伎座や演舞場に置き換えてみたらドブ席かもしれないけれど、ホールでは花道がわりの袖が下手だから、花横の席とも考えられる。
「歌舞伎の見方」
上手側に舞台に上がる階段が置かれていたので、きっと亀鶴さんは通路から登場だなと予想したら、ぴんぽ~んscissors マイクを通して聞こえてきた声は、でも、一瞬亀鶴さんのものとは思えなかった(かなり高い声で、なんかマイクテストみたいだった)。声のするほうを振り向いてみると、ホールを横切る中央の通路に亀鶴さんがいた。紺色の着物に白っぽい袴姿がとてもステキ。自己紹介するときに、「よく『つるかめ』と間違えられるんですcoldsweats01」って。
マイクが響きすぎて少し聞き取りづらかったのがちょっと残念(後ろの席のオバサマは「何言ってるか全然わからない」ってこぼしていた)。
通路から登場したのは、その通路を花道になぞらえたから(やっぱり私の席はドブだbearing)。昔はそこで役者がおひねりをもらい、そのご祝儀を「花」と言ったところから「花道」と呼ばれるの。
上手は偉い人が演じる場所で、お殿様なんかは上手にいる。
歌舞伎
18番は何とかかんとかと説明しながら「あ、今日は特別ゲストで市川海老蔵さんが来ていますsmile」。
んなわけね~だろ、なのにちょっと期待した人もいたみたい。
はい、浴衣姿の海老蔵さんが花笠で顔を隠しながら登場。笠の陰からちらっと見えたそのお顔は、橋吾さんだった(8月演舞場「暗闇の丑松」のお風呂屋さんを好演した橋吾さんをここで又見られて嬉しい)。「お~いお茶」はちょっとハズしたねbleah
その橋吾さん、この公演の立師でもあることから、あらかじめ選ばれた3人の客(全員女性)に立ち回りを指導する。1人じゃ大変なので黒衣さん3人が模範演技を見せ、かつ個人指導を行う。
その間、亀鶴さんは小道具方の女性が持ってきた刀、差し金つきの毛抜き、石地蔵に変わる赤ん坊(「四谷怪談」)を紹介する。
さて、3人の女性の立ち回り実技は……「はい、決めポーズ(最後の見得)…決まってねえよbearing」と亀鶴さん。
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人は再び黒衣さんの指導を受け直し。その間、亀鶴さんはツケの説明。手拭を落とす様、男歩き、女歩きにツケ打ちさんが合わせる。女歩きの亀鶴さん、舞台中央で横倒しに転び、投げキッスsmile でもおふざけばかりではなく、見得を決めて見せる。やっぱりかっこよく決まるねえ。「ゃわたやっ」の掛け声。
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人は今度はツケに合わせて先ほどの実技。やっぱり最後は決まらない。亀鶴さん、がくっときていたけれど、そりゃあ、素人に見得はむずかしいと思うよ。
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人は再々度の練習へ。その間に舞台には大太鼓が登場して望月太佐禄さんがさまざまな音を出す。最初は雨音rain「次の音は何でしょう?」。し~ん。「答えてくださいよ~。学生さんなんか答えてくれますよ」。だれかが「雪」と答える。私、内心「ちゃうちゃう。風」(これ、国立の「歌舞伎のみかた」でさんざん学習したからね)。亀鶴さんの正解を聞き客席は「あ~flair」。その後雪の音が鳴り、亀鶴さんがそろりそろりと歩く風情を見せて「お待たせしましたsmile」。こういう風情がやっぱり役者さんはきれいなのよね、と思う。
ここで3人の最後の演技。ツケに鳴り物、黒御簾まで入ったが、やはり最後の見得がもう一つ。でも、まったく初めての立ち回りで、しかも大勢の客の前で演じたんだからえらいっhappy01

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