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2010年10月 5日 (火)

御園座初日夜の部・1

102日 第四十六回吉例顔見世夜の部(御園座)
10100501maneki 実を言うと、東京駅でバス乗り場をウロウロ探している頃から靴擦れが起こり(今時、珍しい現象だよねcoldsweats02)、相当きつい状態で、前日夜の名古屋観光を諦めてホテルに閉じこもっていたのもそのせい。自分なりに手当てはしたものの、一歩動くのもつらい。昼夜入れ替えの40分間もできるだけじっとしていたいと思い、劇場の人に中にいていいか聞いたら、ロビーで待っていていいとのこと。ああ助かった。目の前で売っていた小倉アイスを食べながら時間を待った。
「舞妓の花宴(しらびょうしのはなのえん)」
時さまの舞踊。舞台中央からセリ上がってきた時さまの美しさは金の烏帽子をも凌ぐほど輝いている。私、最近の時さまの美しさにはハッとさせられ、胸がドキドキと音を立てそうなほどなんである。heart04とかいう次元を超えている。
舞踊だけでなく芝居でもそうだが、時さまの上品な端正さが好きだ。古風で「まっとうな」という感じを受ける演技が好きだ。
きりっとした男舞いからしっとりしたクドキ、艶やかな娘姿など変化に富んだ舞いの美しさをただただぼう~っと見ておりました。
「伽羅先代萩」
せっかく前日名古屋入りしたのに、ここへきてちょっとダウンsleepy
襲名公演以来の藤十郎さんの政岡は、1人になったときの嘆きが強烈だった。「でかしゃった」の絶叫が私にはちょっときついなとその時は閉口気味であった。ところがこれが後になってじわじわと胸にくる。他人の前では我が子の惨殺にも平然とせざるを得なかった母親の悲しみは、ああいうものに違いない。千松のけなげさ、哀れさがあの嘆きによってより浮き彫りにされ、幼い息子を犠牲にした母親の慟哭が未だに耳に響いている。
田之助さん(栄御前)の貫禄はすごい。そういえば、千松が刺されたとき、田之助さんは舞台向かって右側から左側にさっと移動して、この状況を眺めていたので、ちょっとびっくりした。これって上方の型? 襲名公演の時は気がつかなかったのか、記憶がないだけなのか。
栄御前がそのまま動かずにいると計画性を感じるが、移動することによって緊急性、突発性が強調されるような気がした。あるいは、位置を変えることでより深く政岡を観察するということでもあるかもしれない。そうなると逆に計画性が強いのかもしれない。う~む、よくわからん。
段四郎さん(八汐)は憎々しい存在感があって、やっぱりこの人の悪役はいいなあと思う。
翫雀さん(荒獅子男之助)はまだちょっと硬いかな。声を思い切り張り上げるのは力強さがあって
いいが、もう少し緩急がほしい。テンション上がりっぱなしな気がした。
仁木弾正は元々私が松緑さんに悪人の空気を感じていないのでちょっと苦しいかなと思ったが、不気味さはよく出ていたのではないだろうか。ゆっくりゆっくりした引っ込みにそれが現れていた。

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