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2010年11月17日 (水)

樋口もよかった幸四郎:演舞場顔見世夜の部①

1114日 吉例顔見世大歌舞伎夜の部(新橋演舞場)
珍しく昼夜通しで観劇。
それが、昼の部開演直前に(文字通り直前、まさに幕が開かんとする時)急に鼻がむずがゆくなってくしゃみが出た。そうしたらその後もくしゃみが出たくて出たくて、必死で鼻の付け根を押さえて耐える。もう鼻水ずるずるだし、さんざんだったのに、芝居が終わったら何でもなくなった。それでも、鼻水隠しにたまたま持ち合わせていたマスクをしていたのを今度は真っ赤になった鼻の頭隠しではずせない。そして夜の部開演直前。なんと、またくしゃみが出始めたのよ。も~う、最悪。又々必死でこらえながらずるずるするものだから、まるで泣いているみたい。ま、確かに逆櫓は悲しい物語だけど、泣きはしなかったわ。
「逆櫓」
「ひらかな盛衰記」というのは、「ほうおう」には「源平盛衰記」をひらかなのようにわかりやすく平易にくだいたという意味が込められていると書かれているが、イヤホンでは種本が48巻あったからだと言っていた。また、「盛衰記」は昔は「じょうすいき」と読んだのだそうだ。
「逆櫓」は一昨年吉右衛門さんで見たときにうまく消化しきれなかったところがあったが、今回は非常に面白く見ることができた。ここでも幸四郎さんがよかった。台詞も聞こえたし、大きさもある。情はたっぷりなのにいつも気になるそのくどさはなく、泣きも入らず、昼の河内山と同じくバランスがとてもいいのである。
実の孫の金太郎ちゃんに「樋口 さらば」と言われて感激しているだろうな、なんて思ってしまった。
幸四郎さんがよければ段四郎さんがまたいい。取り違えた孫でも可愛がっていればいつかは本当の孫が戻ってくると信じていたのに…。その嘆き、そしてきっぱり諦める意気、すべてが切々と胸を打つ。
途中、鼻水に悩まされて頭が重く少し眠くなったけれど、前回から比べると自分としては大きな進歩である。
ただ、「やっしっしー」がなかったのがとても残念。
「梅の栄」
季節としてどうなの? 梅に鶯だし、屠蘇を飲むって言われてもねえと思いながらも、それなりに楽しんだ。食後だったけれど、意外と眠くならなかったもの。前半の若手(右近、種太郎、種之助、米吉)の踊りは、右近クンが群を抜いて綺麗。身体の線がなめらかで動きが自然。種太郎クンは風格がある。
芝翫さん、最近舞踊だけなのは寂しい。

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