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2010年12月29日 (水)

ドガの息遣いを感じる:ドガ展②、そして素敵な横浜美術館

1227日 ドガ展(横浜美術館)
10122902yokohamamuseum
最後の章は作品数も多く、部屋も
2つに分かれている。
3章「綜合とさらなる展開」
1883
年以降の作品が集められている。油彩はわずかしかなくパステルが中心なのは、ドガの視力がだんだん衰えていったため。パステルは素早く描け、加筆・修整が容易なうえ、目を近づけて制作できるのだそうだ。
浴女を描いた作品が多いが、風景画も何点かみられた。ドガは他の印象派の画家と違って戸外で風景を描くのではなく、記憶や印象を頼りに室内で描いたそうだ。たしかコローもそうだったんじゃなかったかしら。
このセクションにはドガが強い関心を示した写真も展示されている。「浴後(身体を拭く裸婦)」は油彩であるが、同じポーズの裸婦の写真が並べてあるのが面白い。ドガの時代にもう写真があったという軽い驚き(別に不思議はないのだけど、やっぱりちょっと驚くcoldsweats01)、写真という表現手段が感じさせるドガとその時代への親近感。そういうものが「今」との繋がりを意識させた。
最後の部屋には様々な動きをしている馬や踊り子のブロンズ彫刻が10数点並んでいて圧倒された。死後に発見されたという未発表の彫刻100数十点のうちの一部だそうだが、不思議なじわ~とした空気が流れているような気がした。
他に、ドガのアトリエに遺された品々としてパレット、バレエシューズ、競馬用帽子などが展示されており、約100年前に亡くなった画家の姿が生々しく感じられた。
最終日近いわりには平日のせいか比較的混雑していなかったが、音声ガイドのポイントやとくに「エトワール」では列が止まってしまって見るのにちょっと苦労した。照明は間近で見るよりは作品をある程度の距離を置いて鑑賞するように当てられていたように思う。そのためにはもう少しすいている時期に来るべきであったかな。

コレクション展
ドガ展会場から出て何となく見つけた彫刻が「ダリっぽい」というのに惹かれ部屋へ入ってみると、そこはダリやマグリットなどのシュルレアリスム作品の部屋なのであった。さらにはイサム・ノグチと20世紀彫刻なんて部屋もあって、横浜美術館のコレクションの充実に感心した。他にもセザンヌや日本洋画などのコレクションがあるらしいが残念ながら気づかずにしまった。
グランドギャラリー階段の途中に見つけた「レカミエ夫人」。マグリット制作になるブロンズの臥台である。これはルーヴル所蔵のダヴィド作の絵画「レカミエ夫人」で夫人が半身を起こして寛いでいる臥台部分をブロンズで作ったものであるが、なんと臥台はここでは棺桶になっている。「レカミエ夫人」と題しながら主役の女性をそこに置かないことも含めてマグリットらしいシュールさである。
横浜美術館、娘も私もすっかりお気に入りの場所になったのであった。

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