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2011年1月28日 (金)

楽しくて楽しくて国立劇場千穐楽

127日 「四天王御江戸鏑」千穐楽(国立劇場)
11012801kokuritu
めちゃくちゃ楽しかった
!!
7
日が初見、上方階を押さえておいた12日は疲れでパス、結局その後千穐楽まで行く機会なく、毎年3回見るのに今年はたった2回の国立劇場。ずっと物足りなさが心にあったけれど、終わり良くてすべて良し。満足、満足、大満足。
何しろ今年の観劇始め7日の後にはずいぶんたくさん芝居を見たから、けっこう記憶が薄れているところもあり、また記憶が残っていても新鮮な気持ちで見ることができた(初日の中継を改めて見たら、何箇所かマイナーチェンジされていたみたい)。千穐楽は1階最前列花道そばのブロック。
奴さんにワクワク
奴さんたちが毛槍をもって勢いよく花道に飛び出してくる、もうそれだけでわっくわっくな心。一度見ていたって、この昂揚感はちっとも薄くならないのだ。国立劇場の奨励賞は、龍の踊りもさることながら、この最初に気分を高めてくれたことへの賞でもあるのだろう。
龍宮城の華やかさ
龍宮城(あねご様が以前、「城」の字に点がないとご指摘なさっていた。私は初見時まったく気がつかず。初日録画では確かに点がなく、今回見たらちゃんと点がついていた)では真鯛太郎塩焼、寒鰤次郎照焼の名乗りに客席がクスクス笑う。大真面目な菊市郎、菊史郎さんに私もにやにや。
菊五郎御大の良門はそこにでんとおわすだけで、太陽を呼び戻す大きさも不気味さも、さもありなんと感じさせる。そういう大きさ度が初見より増して見えたのは最前列だったせいばかりではあるまい。
右近クンの踊りの時に黒御簾から流れる琴の音がきわめて近く聞こえ(席が席だから)、その音色が本当の龍宮城から流れてくるようでちょっと幻想的であった。龍の踊りは龍が空気を切る感触を受けるほどの迫力、重くて大変だったと思うけど、もう少し見ていたかった。
時様
間近で見る時様の頼光の品よく美しいこと。どきどき胸がときめいて、隣に松也クンがいるのに時様から目が離せませんでしたわ。
茨木婆の吹替えは、以前は舞台中央から出てきたと思ったが、今回は上手から出てきた。また前はだんまりの途中で引っ込んだが、今回は最後までいたような…。吹替えの顔はお面をかぶっているのかと思ったが、どうやら化粧で似せていたみたい。それにしてもよく似ていた。どなたかしら。
さて、本物の時様の茨木、その強欲さに客席も思わず笑ってしまう。そして鬼の正体現すや、その迫力は凄まじい。あくまでお芝居としての上品さを失わない時さまの茨木はとても好き。時様もとても楽しんでやっているようなのが伝わる。

チャリ場
ところで、鳶の金(亀三郎)には中根屋に馴染みの女郎がいるとのことだが、まさかあの物スゴい3人のうちの1人(梅之助)が馴染みなのぉ?
MYZ48
は本当に可愛い。ウサギの耳もよく似合っていたし、歌も踊りも楽しかった。初日は照明がクラブ風に点滅していたが、今回はそれはなし(7日はどうだったんだろう、忘れた)。前回も触れたが、黒御簾の中での「会いたかった♪会いたかった♪」が愉快。権十郎さんが隅のほうでテレくさそうに踊っているのがなんとも微笑ましい。
菊五郎さんのお土砂はエスカレート。千穐楽特別バージョンなのか客席にまでお土砂を振り撒いて…センターブロック最前列でお土砂のかかったお客さんはぐにゃぐにゃしたのかしら。私もかけてほしかったな。定式幕の大道具さん、倒れ方に気合が入っていた。
女性の美しさと品
梅枝クンは位の高さが感じられた。内侍としては声を少し低くして格を表し、綱に対しては恋する女の高い声。それにしても、なんと積極的な!! さすがは赤姫、というところだろうか。
花咲の菊ちゃんが美しく色っぽく仇っぽく、でもやっぱり芝居としての品があり、ため息が出る。
立ち回り
頼光と花咲の戦いは呼吸がぴったり合って、そういえばこの2人、先月も館の庭先で素敵な立ち回りを演じたんだっけ、と思い出した。大詰の立ち回りは迫力たっぷりで、楽しかった。菊ちゃんの隈取が変わっていた。今見ると、初日の隈取はちょっと漫画チックかも。
その他
最後に良門の手に戻った相馬の家宝、「暴れ馬フェラーリとおんなじだっけ?」とは初見時にもちらっと思ったような気がするが、こちらは「繋馬」だった。ま、似ていなくもないかな。
手拭は亀三郎さんが手渡すかのように投げてくれたのが隣席の友人の手に。あとは私は思いっきり遠投する亀三郎さんの肩を楽しんだ。
以上、とりとめもなき感想になってしまったけれど、あ~、やっぱり間にもう1回見たかったな。

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コメント

中根屋の定式幕の大道具さんは松五郎さんでしたよね?
お土砂では、かけられる全ての方が役者さんなので、その点も愉しいですよね。

投稿: M | 2011年1月28日 (金) 15時52分

M様
ああ、どこかでお見受けしたお顔だと思いましたら、松五郎さんでしたか!! あの場面ではただただ笑って、どなたかということは意識しておりませんで、失礼しました。
戦場カメラマンは音二郎さんでしたか?
かけられる役者さんもご自分なりのくにゃくにゃを考えていらっしゃるんでしょうね(^_^) 
菊五郎さんのお茶目さもサイコウでした。

投稿: SwingingFujisan | 2011年1月28日 (金) 17時37分

幕引は松五郎さん、6日に買った筋書きには「中根屋若い者」、昨日隣席の方の筋書きには役名として「幕引」になっていました。
戦場カメラマンの音二郎さんは、書いていませんね。
3回観ましたが、もっと観たかったなァ。

投稿: とこ | 2011年1月28日 (金) 22時12分

とこ様
ありがとうございます。
松五郎さんは昨年「挑む」でお顔を覚えたはずですのに、あの時よりちょっとソフトに見えたのかしらcoldsweats01
筋書き、前半と後半で内容が違うのですか!! 最初からタネを明かしちゃうとつまらないからなのかしらthink 友人のを見せてもらえばよかった…(私の筋書きも7日版ですから「中根屋若い者」になっています)。戦場カメラマンは最後まで「ヒミツのお楽しみ」というところでしょうか。
3回ご覧になったの、いいなあ。

投稿: SwingingFujisan | 2011年1月28日 (金) 22時34分

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