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2011年2月

2011年2月28日 (月)

I'm old!! :「さよならをもう一度」

227日 映画「さよならをもう一度」(MOVIXさいたま)
午前十時の映画祭第2弾は青の50本から。
この映画はもしかしたらテレビでしか見ていないかもしれない。サガンは当時の仏文科女子学生にとってはある種バイブルのようなものだったから私も何冊かは読んだし(もちろん、訳文で)、原題の「ブラームスはお好き」も映画のタイトルもロマンチックな響きが気に入っていた。ただし原作はもう何十年も読み返していないのでかなり忘れており、映画と原作の比較はできない。

若かりし頃は中年男の身勝手にハラが立ち、最後にフィリップでなくてロジェを選んだポーラの気持ちが理解できなかったものだ。今回あらためて映画を見て、自分も年をとった分、ポーラの選択がわかるようになったと思った。別れを告げられ螺旋階段を駆け下りるフィリップに「I’m old!! I’m old!!」と泣きながら繰り返すポーラに思わず私も涙ぐんでいた。
ポーラのイングリッド・バーグマンは今の私から見ても40歳よりは上に見える(演じた時の実年齢は45歳であったそうだ。今の時代、日本の40代はとても若く見えるのでその感覚からすると、イングリッド・バーグマンはもっと年上に見えた)が、仕事をばりばりとこなしながらもキツさや硬さのない美しさ、地に足のついた落ち着きが魅力的で、同年代の男性のみならず若い男性の心も惹き付けるのがよくわかる。若い男の情熱にとまどいながらもそれを受け入れ、同年代の恋人との間で揺れる心の動きをバーグマンの表情がよく表している。
都合のいい女であることに疑問を持ち始めてきたポーラの心の隙に入り込む若いフィリップ。何本か見ているトニパキ(アンソニー・パーキンス)はとても素敵な印象とともにエキセントリックなイメージも強く(「サイコ」の影響かも。怖かったもの、あの映画)、この映画でもやっぱりちょっとそういう面が感じられた。フィリップは仕事(弁護士らしい)もろくろくしない――仕事に対する態度には全く呆れるほど――セレブのお坊ちゃまで、ポーラに一目惚れしてから常につきまとい、それこそ今の時代だったらストーカーと謗られてしまいそう。トニパキがそういう可愛いい「だらしない男」(いわゆる「母性愛をくすぐる男」なんでしょうなあ)にぴったりでフィリップそのものに見えてくる。

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2011年2月27日 (日)

二月花形歌舞伎千穐楽:「於染久松色読販」

225日 二月花形歌舞伎千穐楽第一部(ル テアトル銀座)
順序が前後したが、「於染久松色読販」。
やっぱり亀ちゃんの早替りに気を取られる(傘の中での早替りなんか、首だけすげ替えたとしか思えない見事さで、舞台は進行しているのにしばらくはそこで思考が止まってしまったくらい)。でも、この演目はそれでいいのではないだろうか。7人の人間を1人の役者がきちんと演じ分ける、その妙味に面白さがあるのだから。
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役の中では前回同様、今回も土手のお六が一番よかった。染五郎さんとのコンビも息が合い、亀ちゃん自身もお六を一番楽しんで演じているように見えた。また狂乱のお光も哀れで見ごたえがあった(ちょっと変な表現かしら)。
前回触れなかったけれど、亀鶴さんと笑也さんの踊りが楽しかった。とくに亀鶴さんの踊りには物語性が見えて魅力的だ。亀鶴さん、出番は短いながら第一部・第二部ともに存在感があった。
番頭の錦弥さんが丁稚久太(弘太郎)のデカおにぎりを一口二口手にとって食べていたが、これは千穐楽バージョン? 初日にはやっていなかったような気がする。ご飯粒が手にやたらくっついて、また口の中にも残るようでけっこう苦労していたみたい。この番頭さん、油屋の店先で子役ちゃんとドドスコをやっていたのは初日もなんだけど、今回は謎掛けにも挑戦していた(今のところ、歌舞伎チャリ場ではねづっちと楽しんごだね)。
ところで、初日もおやっと思ったこと――お染久松のお店は「油屋」というのね。ただ、「油地獄」の油屋とは違ってこちらは質屋さん。

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2011年2月26日 (土)

二月花形歌舞伎千穐楽:「女殺油地獄」

225日 二月花形歌舞伎千穐楽第二部(ル テアトル銀座)
先に「女殺油地獄」から。
初日、私は遠くから自分を眺めている与兵衛がいるように感じたが、今回はそういう与兵衛の存在はほとんど感じられなかった(たまに「やっぱり」と思うことはあり)。今回私の前にいたのは、可愛いのは自分だけ、そういう自分の弱さを自覚していてその自分を持て余してどうにも出口が見つからずもがき苦しんでいる与兵衛であったような気がする(死罪がその出口なのだろうか)。
いい男で、愛敬と華があって、母性愛をくすぐって、でも見えてくるのは小心者の虚勢であり、その行動は刹那的。染五郎さんがそんな与兵衛にぴったり!! 殺しの後の引っ込み、初日は花道が短いことが残念に思われたのに、今回は色々なことが凝縮されていたようで意外にもその短さを感じることなく、むしろ満足感さえあった。
それに対するお吉。お吉には与兵衛に対して色事を仕掛けるような気持ちはさらさらないだろう。それでも本人が意識しないでただよう色気がこれまでのお吉にはあったような気がする。だから私は今までお吉という人がうまく摑めないでいた。でも亀治郎さんのお吉は意識して色気を見せず、自分というものをはっきりもった勝気で強い人間であると思う(初日も何となくそう感じたが、今回はより確信的に感じられた。このお吉、とても好きである)。
それだからこそ、殺されることの不条理さが強く浮き上がってくる。初日呟きに聞こえた「死にたくない」は、今回は悲痛な叫びとして耳に焼きついた。幼い子供を2人残して無残な最期を遂げなければならなかったお吉の無念さが自分のことのように胸に迫ってきて、泣きそうになった。

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2011年2月25日 (金)

怒り肩でも

昨日、昼時にたまたま見たテレビでやっていたのだけど、ショルダーバッグを肩にかけたままトイレで手を洗おうとするとバッグが下がってきて洗いづらいことこの上ない。これを解決するには?
バッグを肩にかけたまま脇の下に化粧ポーチを挟むんですって。化粧ポーチのかわりにそも程度の厚みのあるものならなんでもいいみたいよ。
私は怒り肩だけど、やっぱり不便を感じていたから今日早速試そうと思って忘れたcoldsweats01 夜の部でやってみようっと。

試してみましたsmile
確かにバッグはずり落ちません(これはちょっと快感)。
ただ、洗う前の手でポーチを出すのはちょっと抵抗あるし、洗い終わった時にポーチを挟んでいることを忘れて落としそうになったcoldsweats01

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2011年2月24日 (木)

魔女の一撃を危うく躱す

危なかった~shock
さっき、いきなりぎくっときて、一瞬動けなくなった。
幸い左だけで、芯まではやられていないなというのが自分でもわかったので、しばらくじっとして、その後杖をついて移動するようにしたら治まった。今はコルセットもして、タッピーノで腰を温めている。
2~3日前に、足元からしんしんと冷えが身体に上がるような時間を15~20分くらい経験したのだけど、その時にもちらっと危ない気がしたのよね。そのまま何事もなかったので甘くみたのがいけなかったか…。
明日はルテ通しだもの、動けなくなったら大変bearing

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2011年2月23日 (水)

今見ても新鮮な感動の「フォロー・ミー」

221日 映画「フォロー・ミー」(みゆき座)
「英国王のスピーチ」上映館を検索しようとして先に見つけてしまったのが「第2回午前10時の映画祭」*sign03 第1回はそういえば知っていたような知らなかったようなcoldsweats02
もう夢中になって<赤の50>(第1回で選ばれたもの)、<青の50>(今回選ばれたもの)のリストを一つ一つチェックし、見たいものばかりの映画から厳選した何本か(体調、気分、その他の事情により今後さらに厳選し直すかもcoldsweats01)のうちの第1弾が「フォロー・ミー」。
今でこそほとんどフランス映画と日本映画しか見ないけれど、年間100本も見ていた時期にはアメリカ映画もずいぶん見たものだ(え~と、「フォロー・ミー」はアメリカ映画なのかしら? もしかしたらイギリス映画?)。その中でも大好きな1本、「フォロー・ミー」を<赤の50>に発見した時には思わず「おおお~っ、絶対見る見るdash」と叫んでいた。

若いとき鮮烈な感動を覚えた映画が年を経て見たら意外に平凡だったということがあるものだが、「フォロー・ミー」は若い頃そのままの新鮮な感動を与えてくれた。見ているうちに人間らしい様々な感情が次々に溢れてきて、涙ぐんだりもしたweep
ミア・ファローも当時受けた印象と変わらずとてもチャーミングheart04で共感が湧く。この映画を見た私はミア・ファローに憧れ、大きなポンチョを手編みしてミア気取りで歩いたものだcoldsweats01(あのポンチョは去年だか一昨年だか捨ててしまったが、再びポンチョ姿のミアを見たら、もう着ることもないのになんだかもったいないことをしたような気がしてきた)。
と言っても当時はまだ若い女がベリンダ(ミア扮する女性の役名)のように1人であちこち歩くことはあまりなく、私もそんな勇気は持ち合わせず、今女のお一人様が何でもなくなった時代にこうして1人であちこち出かけるのは、あの頃の憧れを実現しているのかもしれない、なんて思ったりもしてsmile
相手が自分を調べている探偵とは知らず、言葉を交わすことなく目と目で通じ合い、後になり先になりしながら町を歩き、映画を見、公園を散歩し、バイクに
2人乗りし、イルカショーを楽しみ、迷路で子供のようにはしゃぎ…そんなミア・ファローのなんと生き生きしていることかshine
トポル(探偵クリストフォルー)がまたとても魅力的。ハンサムじゃないのに、すごくいい男に見えてくる。この映画で大好きになったけれど、でも「屋根の上のバイオリン弾き」は見ていない。だって「風と共に去りぬ」のクラーク・ゲーブルにしても「サウンド・オブ・ミュージック」のクリストファー・プラマーにしても別の映画を見て少し失望したんですものbearing そのトラウマがあるのかもcoldsweats02
でもクリストフォルーはあからさまにベリンダをつけまわして、ベリンダも最初は不審顔をしていたくらいだから、今の時代だったらストーカー扱いされてしまって、こんな物語は成立しないかも。
ちなみにクリストフォルーはマコロン(今で言うマカロンのことだと思うけれど、中にはクリームとか入ってない)が大好きで、マコロン以外にもしょっちゅう何かしら口にしているdeliciousのが面白い。

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2011年2月22日 (火)

勘太郎さんに男子誕生

珍しくも1日仕事して、夕食後ネットを見たら、勘太郎さんにお子さんが誕生したとのこと。
おめでとうございます!!
う~む、「啄木」明日見たかったな。何を期待している、私? 芝居に関係ないアドリブは入るわけないでしょうがbleah でも、パパになったばかりの勘太郎さんをちょっと見たかったのはミーハーだからcoldsweats01

コメントで情報をくださった方、ありがとうございます。自分のところにアクセスしたのも今なんで、エントリーとコメントがズレちゃってごめんなさい。

勘三郎さんもこの喜びにご回復が早くなるといいですね。

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2011年2月21日 (月)

羽田新国際空港

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2月18日、「啄木」とダ・ヴィンチの間にちょっと時間的余裕があったので、そうだ、と思い付き、羽田の新国際空港に立ち寄ってみた。強烈な寒風の中、展望デッキに出てみると、飛行機の向こうにスカイツリーが見えた。
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お雛様のお出迎えを受ける。
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お目当てのお江戸ストリート。
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2011年2月20日 (日)

まったくろくでもないピンちゃん:「ろくでなし啄木」

218日 「ろくでなし啄木」(天王洲銀河劇場)
時間が前後するけれど、ダ・ヴィンチの前に観劇。1月の芸術劇場はスケジュールの都合上パスして、2月の観劇になった。あら、そういえば、先週「ピアフ」も同じ銀河の同じ3階(ただし今回は最前列)で見たんだったっけ。
いやあ、写真から受けるイメージを覆す、卑怯でちゃらんぽらんで自分を愛してくれる人たちを平然と傷つける啄木に呆れる呆れる。
この芝居の登場人物は、啄木(藤原竜也)、啄木を物心両面で支えるテツ(中村勘太郎)、啄木の愛人トミ(吹石一恵)の3人だけである。東北のある温泉場でのある一夜の出来事。それが3人の目からそれぞれ語られる。
最初はトミの目から見た出来事。次にテツが語る。1つの出来事が見る目によって裏腹であることがわかる(そのこと自体は特別珍しい手法ではない)。まさに「ろくでなし」な啄木。虚言癖の子供みたい。呆れる、腹が立つ。
最後にあっけらかんとした啄木の幽霊が出てきて同じ出来事を彼の目で語る。あっけらかんとしながらもシリアスなモノローグだったりするのだけど、私、啄木の言ったこと、よく覚えていない。心に残ったのはむしろテツの言葉のほうである。「サイテーの人間ってのはそんな甘いもんじゃない」
知性はあるが金のない啄木(この芝居では石川一。「はじめ」だからテツには「ピンちゃん」と呼ばれている)、教養はないが金儲けのうまいテツ。その2人に想われるトミ(実際、女はどちらの男に惹かれるのだろう?)。生活力のない男は自分の友を騙すことで生活する…。友は全てを呑み込んだ上で騙されてやる。だけど、それにも限度がある。テツの怒りが発する言葉には共感を覚えるものがあった。
はじめのほうでちょっと退屈してしまったが、その何分かを除けば、三角関係のラブコメでもあり、ミステリーでもあり、という面をもつこの芝居はかなり面白かった。
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人の演技は見事で、とくに初めて見る吹石一恵(TVのトーク番組で見る程度で演技は初めて)は太腿露わ、シリアスにコミカルに熱演――可愛いし、感心した。勘太郎さんはお父さんも現代劇だったらこうだろうなあと思う箇所も間々ありながら、勘太郎独自の世界を展開したのではないだろうか(「高田馬場」の又八にちょっと似ているところなかった?)。竜也クンにアドリブかどうかわからないけど「すぐ脱ぎたがる」って言われていたけれど、さすがに鍛えられて筋肉がしっかりしたいい身体をしている。竜也クンは「黙阿弥オペラ」をちょっと思い出させてくれた。
私は明治・大正時代の破滅的な作家にどこかで惹かれるところがあるのだけど、あくまでこの芝居の中の人物像としての啄木はどうかというと、微妙…。ただ、ローマ字で書かれた啄木日記は読んでみたくなった。

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2011年2月19日 (土)

あと2日だけど是非:「ダ・ヴィンチ特別展~モナ・リザ25の秘密」

218日 「特別展 ダ・ヴィンチ~モナ・リザ25の秘密」(日比谷公園特設会場)
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ダ・ヴィンチが天才であることは周知であるが、今回の展示ではその片鱗を実際に目にすることができ、知的好奇心を満足させられる。一味も二味も違う楽しい展覧会である。

①画家としてのダ・ヴィンチ
この展覧会には本物の絵は1枚も展示されていない。実物ではないが、本物だったら絶対に一堂に集められることの不可能な作品(門外不出の作品もある)がここで見られる。
しかし画家としての才能は彼のほんの一面に過ぎない。
②自分のためだけの手稿
この展覧会のすごいのは、絵画を集めたことではない。ダ・ヴィンチの手稿と設計図をもとに、彼が考案した様々な道具、機械を製作再現していることである。ダ・ヴィンチの手稿は彼の死後愛弟子が保管していたが、その愛弟子が亡くなると相続人たちによって散逸の憂き目にあう(まったく、何たることかcrying)。現在残っている断片は6000ページあまりだそうである。
手稿はイタリア語で書かれてはいるが、当時のフィレンツェ方言、鏡文字で走り書き、単語の羅列だけだったり、句読点もほとんどなかったり、図面も複雑だったり単純だったり、自分だけがわかればいいというものである(あるいは他人にアイディアを盗まれないようにする目的もあったらしい。わざと間違ったことを書き込んでいたりもするのだそうだこの手稿の一部は2005年「レスター手稿展」として日本にも来て、私もそれを見ている)。それを解読して、15世紀当時のイタリアで使われていた材料や技術で道具を作る作業は困難を極めたとのこと(作ったのはイタリアの技術者チーム)。実際の作品に並べて置かれた手稿を見れば、その困難さは想像に難くない。
③手稿に基づいて製作された道具や機械によりその天才ぶりを肌で感じる
私はテレビで自動的に○○が作られる場面などを見ると、製造の流れの見事さより、その元となる機械を作った人のアイディアにまずは感銘を受ける。と言って理科系のアタマはほとんどない私であるから、ダ・ヴィンチの道具や機械の原理・仕組みについてはわからないことばかりであるが、実際に触って動かすことのできる作品もあり、力の伝わり方などが理解しやすくなっている。それにしても、そういう思考が今から500年以上も前になされ、ネジ1つから手作りしてアイディアを実物化したダ・ヴィンチの天才ぶりにはあらためて驚愕を覚えた。
天才というのは、その分野の広さについても言える。フライホイール、ボールベアリングシステム、コイルバネ、偏心カムなどは現在でも使われている、あるいはそこから発展している。飛行機、自動車、軍事技術(潜水艦、潜水服、戦車、機関銃など)、土木機械、水力機械、舞台装置、楽器、時計、光と視覚に基づいたスポットライトなど、果ては都市計画までアイディアは及んでいる。さらには当時かたく禁止されていた解剖に基づく正確な人体の把握。神経や血管の11本が細かく正確に記載された解剖図が15世紀のものとはsign03
「ウィトルウイウス的人体図」というコーナーでは人体を構成す各部の黄金比が示され、実際に私たちも測定してもらえる。しかし黄金比からは程遠い身体をもつ私は大勢の前で自分の数字が出てくるのは悲しいしcoldsweats02けっこう並んでいたのでパスしてしまった。

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2011年2月18日 (金)

通しで増す面白さ:「彦山権現誓助剱」

214日 「彦山権現誓助剱」(松竹座)
こんな面白い通し狂言をどうしてなかなかやらないのだろう。
いつも見る「毛谷村」では確かにこれまでの事情などがわかるようにはなっているが、コミカルな場面も多く、今回初めて事情の深さがわかった次第。「摂州合邦辻」や「傾城反魂香」なども初めて通しで見たときに同じように思ったけれど、通し狂言というのはやはり一度は通しで見ておくべきだろう(後で番付を見たら、通しは関西で67年ぶり、東京でも昭和42年以降ないという。ただし今回の通しは原作を少し整理して取り上げる場面もこれまでとは変えたそうである)。
仁左様が登場するのは四幕目になってからで、序幕から大詰まで全ての幕に姿を見せるのは愛之助さんの京極内匠である。そういう意味では、また京極の卑劣さがこの物語の縦糸になっているという意味では、主役は愛之助さんと言っていいのかもしれない。
こういう骨太愛之助さんは大好きであるし、憎々しげで華もあるにもかかわらず、あまり悪い人に見えなかったのは、「愛之助さんはいい人である」という役者自身への私の思い込みのせいだろうか。京極という人間は本当に根性が腐っているとしか言いようがないくらいヒドいヤツなんである。三五にはまだ言い訳があろうものを、京極にはまったくそんなものはない。なのに、一味斎の彌十郎さんと並ぶと一瞬一味斎のほうが悪役に見えてしまって、我ながら苦笑。
卑劣な京極は足萎えを装って残忍な行動に出るのだが、業病に苦しんでいたはずの京極がすっくと立ち上がると客席からは思わずどよめきが起こった。あまりの演技に、私も「あれは絶対振りをしているだけに違いない」のか「もしかしたら本当に病んでいるのかもしれない」のか半信半疑であった。「うかうかのってこんなところまで来るとはバカな」との京極の言葉に、なんて卑劣と怒りながらも、まったくだまったくだ…。
欲と利己心のみで人間らしい感情なんか全然ないように思える京極だが、松也クンのお菊(全然、関係ないけど、松也クン、昼はお菊、夜は菊野なのね)を惨殺した後の「死んでも顔のかわいいこと」というセリフに、唯一感情らしきものが窺えて面白かった(本当にお菊を好きだったんだろうな)。
松也クンは「三五」でも感じたが、身体が大きい。夫・衣川弥三郎役の薪車さんと並んでもその大きさがわかる。昼夜とも久しぶりの松也クンの女方を楽しんだが、抜いた衿元から見える項から背中、そして殺されたときに袖口から出る腕が男性のものであるように見えてしまった。ここは工夫の余地があるかも。でも、身体は大きくても可愛くってきれいで、声もよくて、やっぱり松也クンは女方がいいなあとも思うのである。
ところで、立てない歩けない京極を車に乗せて引くのはお菊。歌舞伎ではいつも男が車に乗って女が綱を引くのね。この場合、弥三郎は提灯をもっての先導というのは妥当なところかしら。

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2011年2月17日 (木)

悲しい因果:盟三五大切

214日 「盟三五大切」(松竹座)
この芝居は怖さが先に立ち、後味の悪い思いがしたものだが、回数を重ねるにつけ、悲しみがじわじわとくる。今回も源五兵衛の男の純情に、三五の因果に、八右衛門の忠義に泣かされ、悲しみに胸が抉られ、うまく作られた話だなあと思った。
二軒茶屋の場で、大事な大事な百両を投じて小万を身請けした喜びが一転、実は騙されてコケにされたとわかった時の源五兵衛の気持ち(ちょっと佐野次郎左衛門に通じるものがある?)が悲しくて辛くて、叫びだしたいくらいだった。花道を引っ込む仁左様の目に暗い凄みが宿っている。本当なら縮みあがるほど恐ろしい目のはずなのに、やっぱり悲しいのである。5人斬りの場面は歌舞伎座で見たときは刃の引かれる痛みに震えたが、今回は恐怖の美しさというか、そんなものを感じた。
本当にこの人たちヒドい、と思ったのは愛之助さんの三五の好演もあるかもしれない。愛之助さんの三五は家を勘当されたしょうもないごろつきの若者が悪計を用いるという感じがしっくりきて、リアルに等身大に見えた。二軒茶屋の場面では、優位に立った者の脅しが効いていた。こちらは、百両という大金が回りまわって源五兵衛のところへ戻ることを知っているからまだ我慢できるが、主君が源五兵衛じゃなかったらどうすんのよ、と言うのはナンセンスcoldsweats01 因果応報、南北の面白さがここにある。
愛之助さんは最初船で登場したとき、こちらに斜め後ろ姿を見せており、それが仁左様そっくりで、仁左様じゃないってわかっているのに思わず「あれ?」と間違えたほど。脚が違うな、ということで「ああ、そういえば三五はらぶりんだったんだっけ」。
芝雀さんは見る前のイメージでは小万じゃないと思っていたが、その予想よりはずっと小万であった。きれいで色っぽい(芝雀さんは男性と寄り添うと色っぽさが増すような気が、私にはする)。ただ、まだどことなく違うかもという意識が残るのは私の偏見かしら。小万は源五兵衛をだますことに罪悪感はもっているのだが、本当の気持ちはどうなのだろう。未だ小万を摑みきれていない私coldsweats02 ところで小万の生首に源五兵衛がご飯を差し出すと、小万はかっと目を見開いて舌を出すのだが(ここで源五兵衛も観客もぎょっとなる)、台に敷かれた布がちょっと持ち上がっていたみたいで芝雀さんの口が隠れてしまい、目しか見えなかったのが残念(悪趣味?bleah)。
松也クンはデカい!! と思った。膝をう~んと曲げなくてはならないので大変だろうな。ごろつきの中でこの菊野だけが源五兵衛に同情しているだけに人間違いとはいえ殺されてしまうのはかわいそうだった。
薪車さんの八右衛門、最初はとても違和感があった。なんか違うよなあと思っていたのに、いつの間にかしっかり思い入れて、この好人物で忠義の若者をこんな形で犠牲にしなければならないことの無惨さに身を切られるような辛さを感じ、泣けて泣けて仕方なかった。
そんな恐ろしさや悲しさが渦巻いているのに、コミカルな場面も鏤められていて、客席からもそのたび笑いが起こる。ラスト、腹に出刃包丁を突き立てた三五が立ち上がって身づくろいを整え始めた時も笑いが。仁左様とともに「これぎり」なのでした。
<上演時間>序幕・二幕目85分(17001825)、幕間35分、大詰90分(19002030

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2011年2月16日 (水)

こんなん見つけました

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これ(私の写真はどうしてこう曲がってしまうのかしら。根性が曲がってるから?)見た人はみ~んな「北海道に行ってきたの?」と訊くbleah
さて、留守にした2日分と今日の計3日分の日常および仕事を取り戻すために、松竹座の感想が遅れております。明日は何とか…。
ところで、全然関係ないけど、「セカンドバージン」で多くの女性のハートを摑んだ長谷川博己クン、4月から主演ドラマがテレ東で始まるそうねconfident 「鈴木先生」というタイトルだそう。

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左升さんご逝去

市川左升さんが2月13日逝去されたそうだ。
私自身は左升さんの記憶はないものの(お名前は存じ上げているし、舞台も拝見しているかもしれないのですが、ごめんなさい)、高島屋の大番頭的存在であったと聞くと、それだけで胸が詰まる思いがする。
謹んでご冥福をお祈りします。

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2011年2月15日 (火)

朝の大阪でノンビリ

①新大阪からの地下鉄御堂筋線、なんとなく「女性専用車」に乗った。途中、ふっと気づいた。あら、この車両、男性がいないわ。当たり前じゃないと思うなかれ。東京では女性専用って時間限定なんだもの(まだ終日になっていないよね?)。逆差別じゃないかっていう声もたまに聞こえるけれど、慣れない土地で女性専用っていうのはなんとなく安心できる。
②昨夜は35分の幕間をじっとガマンして(その間に仁左様の舞台写真買ったlovely)、終演後松竹座地下の「キムカツ」で食事。去年あんまりおいしかったのでぜひ又、と期待していたのだ。自分の中で美化しすぎたのか、あるいは二度目だからなのか、去年ほどの衝撃はなかったけれど、beer2杯でカツとご飯を動けなくなるほど食べてしまったhappy02
②うちにいると毎朝「ズームイン」を見ている。こちらでも見ようとチャンネルを変えまくってみたけれど、出てこない。そのうち辛坊さんの番組にあたったのでそれを見ていたら、これが「ズームイン」的番組らしかった。辛坊さん、大阪だと言いたい放題なのねぇsmile
③8時にモーニングコールと携帯アラームをセットしておいたら、5時半頃と6時半過ぎに目が覚めてしまった。5時半の時はさすがにもう一度寝たけれど、2度目は②の番組を流してアラームが鳴るまでベッドでぐずぐずしていた。
10時過ぎまでな〜んにもしないでたらたら過ごす時間を楽しみながら、やっぱりこの時間に少しは仕事したかったよなあ、なんて貧乏性な私coldsweats01 あんまりノンビリしていたらおなかすいてきた。自宅では朝は食べないからホテルも朝食をつけなかったけど、ちょっと失敗したかな。いや〜ね、ゆうべあんなに食べたのにbleah
⑤日本人4人がグラミー賞を取ったというニュースで昨日から今朝にかけてテレビも大騒ぎ。私は新幹線のニュースでB’zの松本さんの受賞を知って「おお!」と驚いたのだが(娘が15年以上もB’zのファンクラブに入っていて――娘は稲葉さんのファンなんだけど――)、内田光子さんは個人的にちょっとした思い入れがあるから嬉しいし、ジャズの上原ひろみさんは日本人として快挙だと思う。誰だったか忘れちゃったけれど、日本人のジャズはジャズじゃないと思われていた時代に「これは本物のジャズだ」とアメリカのジャズマンに言わせた日本人ジャズマンの話を以前に読んだことがあって、それがとても印象に残っているので。お琴の松山夕貴子さんもおめでとうございます。
楽器っていいなあ。

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2011年2月14日 (月)

雪の大阪へ

大阪に来ました!!
松竹座は一応昼夜とも一等席を取ったので、旅費を何とか節約しようと知恵を絞り、最初はぷらっとこだまを考えたのだけど、旅行社のビジネスパックが案外狙い目とわかり、これを利用することにした。列車限定だとかなり安くなるのだが、それだと新大阪発が一番早くて夜の7時半頃。母のこともあり、なるべく早く帰りたい私(昨日突然息子がインフルエンザらしき症状になり、わたしよりずっと重症で心配がひとつ増えた:幕間に電話したらインフルじゃなくて扁桃腺炎なんですって。大人でも扁桃腺やられるんだねえcoldsweats02)はそれを諦めて少し割高のパックにした。ホテルはパックの中から口コミでポイントの高いところを選んだ。
新幹線はひかりを利用。
新横浜、小田原でずいぶん乗客が増えて賑やかになり、どうせガラガラだろうとタカを括っていた私は驚いた。東京駅で目移りしてなかなか決められなかった駅弁(一番安いのにしちゃった。最近、お米が食べたくてしょうがないこともあったし)を小田原過ぎて車内が落ち着いたところで開き、ゆっくり食べて、その後はお決まりのお昼寝。
本当は仕事するつもりで持ってきたのに、なんと出したらもう既に終わっちゃったものであることに気づき愕然。どうせ、車内じゃ寝てばっかりで仕事なんかできっこないのにね。
気がつくと岐阜羽島で畑や山に白い雪が。この辺はよく知らないから景色を見ようと思っていたのに、次に気づいたのはあらあら京都。みぞれ(だか雪だか)が降っている。
天気予報で大阪は雪って言ってたけど、あたりそうね。と思っているうちに新大阪着。
雪ががんがん降っているshock めっちゃ寒い
先日東京でも降った日に「大阪は雪が降らないのに今日は降った」と話す人をニュースで見て、「あら、大阪って雪降らないの」とビックリしたら、その珍しい日に私は大阪入り。ホテルが地下鉄の駅から近くてしかもわかりやすく助かった。
これから夜の部見てきますshine

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2011年2月13日 (日)

Jumping Fujisan

冬は、家じゅうに電気のコードが張り巡らされている気がする。父がいるときは、躓かないようにずいぶん気を使ったものだが、今は…(なにせ、だらしない私だからgawk

で、私は日に何度もコードにつっかかっては超人的な(?bleah)飛び方をして危機を避ける。それもいつまでできるやらthink

高齢者の転倒は自宅内で起きることが多いのだとはだいぶ前から言われていること。父がそうだった。いずれ私も、なんだろうな。5年ほど前、な~んにもない廊下でひっくり返って顔面骨折した私だものcoldsweats02

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2011年2月12日 (土)

あれから27年

今月もまだ前半なのに今日で3回目のGoogleのホリデーロゴ。いずれも誕生日を記念したものである。
最初は8日のジュール・ヴェルヌだった(1828年生)。次が11日のトーマス・エジソン(1847年生)。そして今日は植村直己。1941年生で生きておられれば70歳。
衝撃的な行方不明からもう27年も経つのかとびっくりする。当時はあんなに優れた冒険家が亡くなるとはとても考えられなかった。
Wikipediaによれば、最後に消息が確認された1984年2月13日を命日としているそうだが、誕生日の翌日が命日とは父も同じで、感慨を覚える。
あらためてご冥福を祈る(今でも、どこかで生きているような気がして仕方ない)。

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誰?

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私デス…coldsweats01
昨日は、雪、まだ残っている頭痛、仕事とトリプルエクスキューズで「ペテン・ザ・ペテン」をパスしてしまった。正直、勘三郎さん降板の段階でかなり見る気が低下したし。
仕事帰りの雪はほんっとに寒かったなあ。

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2011年2月11日 (金)

愛のピアフ

29日 「エディット・ピアフ」(天王洲銀河劇場)
劇場先行販売で一番安い席を購入したら、後になって同じ額でピアフ自身のオリジナルCD付きの席が売り出されたという、なんとも納得のいかない気持ちになったのを、あらためて思い出した。というのは、お隣の席の方がそのCD付きを購入されていたからだ。先行販売だからそういう特典はないのだろうが、席は同じ最後列なのに。
座席自体は見やすくて悪くはなかったが、休憩後に最後列大半の人が前方に移動していた。つまり最後列以外は3階はガラガラだったのよ。それに最後列だってほとんどセンターブロックだけ。こちらがちょっとがっかりするくらいの空席状況だった。
開演間近であることを知らせるアナウンスがパリ行き1219便の搭乗アナスンスとして日本語と英語で流れる。そして開演時刻になると離陸のアナウンスとエンジン音が流れる。また、上手に1936年とか、○○通りなどの場所がフランス語で映し出され、フランス語で読まれる。う~ん、微妙な空気かも。
さて、本筋へ。
ピアフは先年、マリオン・コティヤールの心つかまれ心ふるえる映画を見てしまったからどうしても比較せざるを得ない。芝居と映画は違うとわかっていても、ね。で、芝居の前半(第一幕)はノリきれず、しかも突然襲ってきた頭痛に悩まされてかなり眠ってしまった。後半、気合を入れ直して見たらけっこう面白く、幕が下りたあとは感動さえしている自分に気がついた。
映画が孤独を恐れるピアフの壮絶な人生をきっちり描いているなら、こちらはピアフの愛に焦点が置かれているのだと思った。だから映画ほどのふるえは起きない。たとえばピアフの孤独恐怖症のもとを作った幼児期は、ここでは警官に身の上を語ることですまされる。映画を見た人には様々な場面が思い出されてその悲惨さがわかるかもしれないが、この芝居だけではどうなのだろう。あるいはピアフの人生はあまりに有名だからそこまで描く必要はないのだろうか。
映画はピアフの孤独を浮き上がらせて終わったが、こちらはテオとの優しい愛の中で終わるのもそういうことだ。この終わり方はこの「エディット・ピアフ」の終わり方としてよかったと思う。
要するに、映画とこの芝居はまったく別なものとして考えるべきであろう。と言いながらこれからも比較してしまうけれどcoldsweats01

安蘭けいはその時代を思わせる衣裳も髪型も化粧もとてもよく似合って、ピアフの雰囲気が出ていた。これってとても大事なことだと思う。歌舞伎でも「らしさ」が重要なのと同じように。ピアフが時々見せる下品さ(映画でしか知らないけれど)も程よく織り込まれていたし、歌が素晴らしかった。「パダム・パダム」「愛の讃歌」「パリの空の下セーヌは流れる」等々、超有名な歌も聞き応えがあった。
浦井健治クンのイヴ・モンタンは、登場が前半だったこともあって頭がぼ~っとしており、なんだかあまりピンとこなかった。アメリカかぶれのフランス人ということだが、見た目はあの時代のアメリカ人っぽかった。「枯葉」のイントロ部分をフランス語で歌った(語った?)が、フランス語に安蘭けいの日本語が重なり、彼のフランス語を聞きたかった私にはちょっと残念。

浦井クンの出番をきっちり見なかったのを悔いていたら、第二幕であくまで優しいテオ・サラポとして再登場してくれた。こちらのほうがモンタンより浦井クン向きかも。
ピアフとの愛の頂点の中で非業の死を遂げたボクサーは鈴木一真。ええ~っと言いたいくらい私の中ではボクサーというイメージから程遠いが、このマルセルというボクサーは物静かで礼儀正しく、そういう意味では遠からずなのかも。だけども、やっぱり何となくピンと来ない部分もあった。不思議なことに映画でのマルセルの俳優はほとんど記憶にない。あまりに激しいピアフの愛に相手役が霞んじゃったのかしら。個性的な鈴木一真がその個性を消して、役を演じることがこの芝居では面白いと思う。
ピアフの生涯の友・シモーヌは佐藤仁美。私は佐藤仁美が好きなんだけど、当時の女性の雰囲気が出ているかというと、どうかなぁ。とくに年齢があがっていくに従い、あまり似合っていないような気がした。
この芝居では、ピアフの心に不安や孤独が生じた時に母親が現れる。もちろんピアフの心の中に現れるのであって、ピアフに色々語りかける。床嶋佳子がミステリアスかつちょっと荒んだ雰囲気を出しているが、床嶋佳子自身の上品さがやや勝っているかもしれない。
ピアフのマネージャー役の甲本雅裕、警官の八十田勇一がコミカルなところも見せながら達者な演技だった。

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2011年2月10日 (木)

ピンポーンな朝

昨日、天王洲に「エディット・ピアフ」を見に行ったら突然ひどく頭痛と口内痛がして、それをそのまま今日まで持ち越して、それでも仕事をしなくちゃいけないから(「いけない」なんてバチあたりめangry)していた午前中。
ピンポーン。仕事を運んでくれた宅配便。
ピンポーン。はいはい。宗教の勧誘。にこやかにお断り。
ちゃららら~(電話の着信メロ)。畳屋さんの営業。こちらも愛想よくお断り。
ピンポーン。はいはい、今度は何? 葬祭センターの営業。にこやかにお断り。
ふ~っwobbly 営業が大変なのはよっくわかるけど…gawk
ピアフの感想はもう少し頭痛が治まってから書きます。

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2011年2月 9日 (水)

淡雪

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歌舞伎座の存在の大きさを演舞場チケット購入で思う

今日は3月演舞場のゴールド発売日で、だけど前の発売日からだいぶ経っているし、2月は歌舞伎がなかったから歌舞伎のチケットというと実に2カ月ぶり(歌舞伎座があったときは、1カ月が早かった。もう次の予約日かと緊張したものだけど、今は日程も気持ちもゆるいgawk)。
そんなこともあって自分の中ではイマイチ盛り上がらず、昨夜「明日になったら忘れそう」と心配だったものだから頭の中にしっかりインプットしておいた。
おかげで忘れずに購入。でも10時に入ったのに3FBの最前列はダメだったwobbly そこで昼夜ともそろそろ私の定位置になりつつあるbleah席を購入。
浅草やルテは別として、演舞場も国立もなんとなく空席が気になる1月であったことを考えると、そして自分の緊張感のなさを考えると(実際に歌舞伎を見たら盛り上がるんだけどね、事前の気持ちとして…ま、私の場合1月の疲れってこともあるかもねcoldsweats01)、歌舞伎座の存在ってやっぱりとてつもなく大きかったんだなと、今さらながら思う。

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2011年2月 8日 (火)

がんばれ中村屋

勘三郎さんの病気が「特発性両側性感音難聴」とわかったそうだ。
「とっぱつせい(突発性)」ではなく「とくはつせい(特発性)」。進行性の病気で原因不明のため治療も難しいようで、非常に心配である。早期治療が大事だとどこかの医師がコメントしていたが、勘三郎さんの場合どうだったのだろうか。
博多座の団七は勘太郎さんが代役を務めるそうだが、父の代役ができるのは役者としては幸せ、子としては酷なものがあるだろう。そして一番つらいのは勘三郎さん本人だろう。身体的にもそうだが、大好きな芝居ができないという精神的にもどんなにか苦しかろう。
頑張って、中村屋!!
しかし歌舞伎座がなくなってから、色々なことが起こるなあ…。

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綾太夫さんまでが…

脳梗塞のため5日に他界されたそうだ。
なんとも言葉がない。
77歳--ただただご冥福を祈るばかりです。

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2011年2月 7日 (月)

一年祭でエネルギー消費

今日は父の一年祭を行った。命日には2週間以上あるのだけれど、こういうことは早くやるものだと聞いたから。
家族だけのこぢんまりとしたお祀りとはいえ、祭司様にいらしていただくからみっともないことはできない。お供えする野菜や果物、お菓子を揃えたり、お花を生けたり(生けるというほどではないなcoldsweats01 壺に入れるだけ。神道はお花は供えないけれど、彩りとしてほしかったの)、けっこう忙しい。
何より大変だったのは掃除。ゴミ屋敷状態だった父の居室と、父の寝室で神棚のある部屋をスッキリ片付けるのに何日もかかった(そのほかの部屋も含めて、環境センターに粗大ゴミを何度搬入したことか。大きいものは業者にお金を払って引き取ってもらったし)。
おまけに、今朝になって父の居室のガラス窓が汚れているのに気づき、大慌てで掃き出し窓4枚を1時間かけてガラス磨き(まったくドロナワだわcoldsweats02)。
まあ、こんなことでもないと重い腰が上がらない私だから…。
うちのようなごく内輪のお祀りでもけっこうエネルギーを使うのだから、大勢の出席者のいるお宅の法要はどれほど大変なんだろうなあ、と思い遣る。我が家は長生きしてくれた父に感謝ねcoldsweats01

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2011年2月 6日 (日)

金子みすゞをほんのちょっとだけ:金子みすゞ展

25日 没後80金子みすゞ展(日本橋三越新館7F
三越に行く用事があったので、ついでにさっと覗いてきた(あまり時間もなかったし)。
最初に感銘を受けたのは、みすゞの出身地、山口県仙崎が捕鯨の町であり、鯨墓を建立したり鯨を供養する回向が年1回行われているという文化である。そういう文化の中でみすゞの感性やまなざしが育まれたのかと頷ける。
とても人が多く、また最初のうちはパネルによって金子みすゞの生涯を紹介するという展示が目立ったので、さっと読む程度にしたのだが、どういうわけかこれまであまり関心のなかった私は金子みすゞを名前程度しか知らないでいた(お恥ずかしい)。その人生をこのたび知り、彼女は果たして幸せだったのだろうか、と考えてしまった。不幸な最期だったから不幸だったのかもしれない、とも言えないような気もするのである(もちろん、人生なんて不幸な時もあれば幸せな時もある。少しでも幸せだと思える時があれば、それでいいのかもしれない。それにみすゞ自身、幸せだとか不幸だとかと考えたりはしなかったのかもしれない。そこはまだ私にはわからない)。展示品の中で心に残っているのは、みすゞが着ていた着物と、遺稿となった3冊の手帳、その中に記された自筆の詩である。その詩を愛する著名人がメッセージを寄せているのだが、時間がないのでそこまでは読んでこれなかった。
詩ってなんだろうね、なぜ人の心に訴えかけるのでしょうね。みすゞの詩はこれまでほとんど知らなかったけれど、その奥にある優しさに私の心も捉えられたような気がする。
なお、金子みすゞ展は音声ガイドもあったし、図録も立派なのが作られていて、約2週間という期間のわりに気合入っているなあと思ったら、すでに去年名古屋で、そして東京のあとは京都、横浜、長門と巡回するのね、と納得。この展覧会のおかげで、長門へはちょっと行ってみたくなったのでした。

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2011年2月 5日 (土)

カトリーヌ讃歌:「しあわせの雨傘」

22日 映画「しあわせの雨傘」(浦和ユナイテッドシネマ)
絶対見たい映画である。浦和でやっている(ちょうどこの日、夜浦和に行く用事があった――レッズの激励会ね)。水曜日のレディースデーで1,000円で見られる。
整いましたぁ、条件がgoodというわけでぱっと思い立って鑑賞。

ヤンクミじゃあるまいし、赤いジャージで森をランニングするドヌーヴ様shock――初めて見たわいな。でもどっしりしたその身体に何をまとっていても女神様は女神様。ジャージさえもお似合いで、美しくて幸せそうに輝いている。
と思ったのは最初だけ。本当は幸せだと思おうとしていただけで、彼女は「飾り壺」でしかないことを自分でもわかっていたのだ。
その彼女が隠れていた力を発揮し始めると、もうその輝きったら辺りを圧倒する。堂々たる存在感、美しさ、若いときのきらきらとした輝きに年輪が加わって、ほんのりと皮肉の混じったユーモアがますますドヌーヴを輝かせる。
反面、どうしようもなく封建的な夫――今時のフランスで、と呆れたら時代は1977年。時代のせいなのか、パリではない地方都市というせいなのか、あるいは個人の資質なのか知らないが、私はこの夫のあまりの封建ぶりに彼女と一緒に叫びそうになり、何度か泣きそうになった――はどんどんサエなくなっていって、お飾りにしておきたかった彼女の力を認めないわけにはいかない。「彼女は今でも飾り壺だ、中身の詰まったね」と。
この映画は経済的にはかなり恵まれた1人の専業主婦・スザンヌ・ピュジョルの転身物語でもあるが、恋愛模様が面白い。夫ロベール・ピュジョル(ファブリス・ルキーニ。エゴで威張り散らしているくせに本当は弱い夫を好演)は秘書(カリン・ヴィアール。秘書もまたロベールにとっては飾り壺に過ぎないに違いない)やら、どこかのケーキ屋の奥さんやらと浮気ばかり。自分の息子の結婚にモーレツに反対するのは相手の女の子がその浮気相手から生まれた子であるから。「その結婚は絶対に認められない」理由をついには妻に告白せざるを得ない。さすがに妻はちょっとショックを受けた風であったが、少し後になってしらっと躱す。「大丈夫なのよ」と。わかりますか?
夫が夫なら妻も若い頃実はかなりお盛んだったようでsmile さすがに若い頃のスザンヌを演じるのはドヌーヴではなくて別の若い女優。でも若かりし頃のドヌーヴのような美しさも品も輝きもない。ドヌーヴの体形がもっと細かったら自分で演じていたかもしれないな。だけど年をとってもガラでいるドヌーヴを想像するのはイヤかも。どっしりと美しい今のドヌーヴのほうが好きheart04
スザンヌのアバンチュールの相手の1人は労働者から国会議員・市長になったモリス・ババン(ジェラール・ドパルデュー)。いやあドパルデューさん、どうしたらこんなにデッカくなれるのsign02shockというくらい、岩みたいな上半身でビックリした。顔は元々ジャガイモ顔だったしガタイもよかったけれど若い頃はもっと細くて繊細な感じももっていた。でもおかっぱ頭の老齢に達しようかという男の純情はいかついドパルデューに意外によく似合う。

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2011年2月 4日 (金)

テレ玉GGRに

ほんの一瞬だけど、映っていたcoldsweats01
レッズ激励会の様子が流れた時にね。
今晩は録画していないので、明朝再放送を録画しておこうっと。えへへbleah 

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甦るレッズ愛

22日 「浦和レッズ激励会」(さいたま市内某ホテル)
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年ぶりのテレ玉主催激励会。去年お声がかからなかったのはフィンケにそっぽを向いていたから? 試合もラストゲームしか見なかったしwobbly
いつものようにテレ玉の上野アナとレッズOBGGR司会の水内猛氏、同アシスタントの長野静さん(アシスタントは新人? テレ玉主催なのにGGR見ていないからcoldsweats02 今年はなるべく見るようにします。今日のGGRでこの模様、少しやるかもね)の3人による進行で激励会は始まった。
主催者挨拶などの後、選手入場。今年はレディースから山郷のぞみ、柳田美幸、荒川恵理子、矢野喬子、熊谷紗希の各選手と村松浩監督、トップチームからは山田暢久、山岸範宏、平川忠亮、鈴木啓太、宇賀神友弥、高橋峻希の各選手、そして待ってました、ゼリコ・ペトロヴィッチ監督がdash
レッズ橋本代表の挨拶の後、功労者の表彰に入った。この功労賞は、去年で引退した選手に対するもので、トップチームからはGK都築龍太(そばで見ると、やっぱりデカいっ)、レディースからは森本麻衣子、北本綾子、窪田飛鳥、堀田えり子、松田典子(木原梢は欠席)の各氏に感謝状が渡された。
乾杯に続き本命の歓談。選手たちがフロアにおりて、写真撮影に応じてくれたりする。
正直言って、レディースの選手は全然知らない。唯一、荒川恵理子選手がわかるくらい(女子サッカーが話題になった北京五輪にも出場したボンバーヘッドと言えば思い出される方もいらっしゃるのでは? ずっと読売系のベレーザで活躍していたが、2010年レッズへ)。
またトップチームの選手も今年はなんとなくなあ、と申し訳ないが私の中では今ひとつ盛り上がらないbearing ただ、監督だけは別よ、というわけで監督を探しにフロアーをうろついていたら、人の良さそうな顔をして宇賀神クンが1人ぽつねんと立っているのに出会ったcoldsweats01 なんかcameraを向けなくちゃ悪いような気がして早速ピント合わせ。宇賀神クンもこっちを見て微笑んでくれた。すると近くにいた人がツーショット写真を撮ってくれると言うのでお願いした。ゲンキンなもので、宇賀神クンのファンになりそう(まだ、プレーを知らないもので「なりそう」で留めておく)smile
最後に監督を見つけ、すぐにツーショット写真をお願いした。「私はあなたがレッズでプレーしていた時ファンでした。今度は監督としてのあなたのファンです」と英語で伝えたけれど、通じたかしらbearing 一応嬉しそうな笑顔で頷いてはくれたけどcoldsweats02
フィンケの時には「今年は絶対レッズは変る」とみんなが期待したのに、結局の尻ずぼみ。今度こそはと意気込む気持ちもそれを考えるとちょっと萎むが、最初から萎んでいてどうするdash ペトロのアツいファイティングスピリットsoccerに懸けようよ(でも、退場にはならないでね)。

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2011年2月 3日 (木)

遠くで自分を見ているような与兵衛

21日 二月花形歌舞伎第二部初日
第一部が15時過ぎに終わった後、第二部まで1時間強ある。第一部も第二部も食事の時間がないので、通しだと案外おなかがすく。で、ファストフードでもと思ったが、うろうろ歩いているうちにナチュラルローソンをみつけ、ついにアサイー(どれくらい前の話だったかしら。三津五郎さんが「はなまる」か何かの番組で、目がしゃきっとするんだと言っていて、以来ず~っと探していたのだ。その後aki様がナチュラルローソンで見つけられたとブログに書いていらしたのだけど、ナチュラルローソン自体がなかなか見つからなかった)を買ったscissors
「女殺油地獄」
定式幕の裾から水布が見えたので「?」と思ったら、舞台は野崎参りの船が行き交う川になっていた。与兵衛の思い人・小菊も好かない客と屋形船に乗っている。いつもは「徳庵堤」から始まるのが、今回は「屋形船」の場が入るのだ。すれ違う船ではそれぞれの客どうしがケンカしたりして賑やかである。この場は初めて見る。
あら、小菊の役に笑也さんが。筋書きには高麗蔵さんとあったけど…。幕間に係りの人に聞いたら「高麗蔵さんは休演です」って。もっとも、終演後ホワイエに降りたらちゃんと貼紙が出ていた。体調不良のため休演だそうで、係りの人の話では、復帰についてはまだ何もわかっていないとのこと。
笑也さんは第一部でも美しかったが、小菊もとてもきれいで、でもふと「大地の詩」の写真を思い出してしまっていかんいかんと、慌てて悪役・笑也のイメージを追い出した。
与兵衛の最初の登場は仁左様かと思った。染五郎さんの与兵衛は小心なお調子者で、こういう若い子、今でもいるいると思う。無邪気にやんちゃをしている時はいいが、ふと心ここにあらずという感じの時がある(上の空というのではなくて、どうでもいいや、というか…。投げやりというのともちょっと違うが…。う~ん、うまく表現できない)、そういう自分をどこか遥か遠くで別の自分が他人事のように眺めているように見えた。そこが実に怖いのだが、与兵衛はそういう自分が一番かわいく、自分に甘えきっている。仁左様に比べて現代的な印象を受ける染五郎さんの与兵衛(はっとするほど仁左様に似ていると思うことがある)は暴れ方もリアルで家庭内暴力さもありなん、怖さがある。お吉を殺して花道を引っ込む染五郎さんには蒼白感があってドキドキした。花道が短いのが残念。

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酒の後は

どうしてお茶漬けが食べたくなるんだろう。
今がそれ。空腹ってわけでもないんだし、深夜の食事なんて、いかにも太りそうなのにねcoldsweats01

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2011年2月 2日 (水)

やっぱり亀治郎は女方:お染の七役

21日 二月花形歌舞伎第一部初日
先月に引き続いてホワイエには華やかに繭玉が飾られ、劇場内では二階ボックス席の足元(?)は赤い布で覆われ、その下には提灯が掛けられている(提灯も先月あったんだっけ? ボケな私wobbly)。あれ、今月は定式幕じゃないの?と訝っていたら開演5分前には緞帳があがり定式幕が見えてきていよいよ歌舞伎ムードいっぱい。そして芝居が始まれば、そこは芝居小屋に早替り。だけど主役の2人が若い現代っ子だからモダンな雰囲気もあり、ルテアトル銀座って意外と歌舞伎向きかも、なんて思ったのだった。
「於染久松色読販」
初見だからと楽しみにしていたら、見ているうちにどんどん既視感が大きくなってきた。途中そっと筋書きをめくってみると、そうか、2年前(平成21年)の5月に福助さんの七役で見ていたのだったと思い出した。でも、猿之助版としてはまったくの初見。
最初の5分くらいでお染→久松→お光→竹川→小糸→貞昌→土手のお六と亀ちゃんは全部の役で登場する。これが猿之助型の特徴の一つなんだと知ったのは後のこと。
お染が現れた途端、私の心はheart04でいっぱい。亀ちゃんはこれまで聞いたことがないような(bleah)高い声を出して、おっとりしたお嬢様ぶりが愛らしい。高い声はちょっと苦しそうに感じないでもなかったけれど、わりと地声が混じるいつもの女方とは変えているのが7役を演じ分けることの難しさを語っているようであった。
私の一番のお気に入りは土手のお六。底辺で生きる女のしたたかさと伝法さの中にも可愛さが垣間見えるし、恩義ある竹川のために一肌脱ごうという苦心する姿も悪くなく、亀ちゃんが一番生き生きして見えた。
唯一の立役は久松で、私は亀ちゃんの立役にどちらかといえば否定的ではあるが、これは無理が感じられずよかった。
染五郎さんの悪役・喜兵衛は福助さんの時もそうだったが、意外と線の細さがなくて合っている。軽く楽しんでやっているような感じがした。
そのほか、宗之助さんのつっころばしがなかなか面白く、友右衛門さんの清兵衛に存在感があった。
今月も、油屋のお灸の場で「ドドスコ、ラブheart01注入」が出てきたのには驚いた。やっぱり相当人気あるのかなあ(私自身はあんまり…なんで)。
お六と喜兵衛が駕籠をかついでスゴスゴと帰る場面では染ちゃんが「亀治郎は漢字に強い歌舞伎役者」と持ち上げれば亀ちゃんが「あんなテレビばっかり出ている役者はだいっきらい」。すると染ちゃんも「オレもよく出たもんだ」とか返すから、思わずニンマリ(ほんっと、よく出ていたよねえ、1smile)。仮設の花道が狭くて(先月より少し狭くした?)、大詰で駕籠かきの手に持つ息杖が壁にぶつかっていたのはちょっと気の毒だった。
初日とあって、そんなふうなことやちょっともたついた部分も見えはしたが、亀ちゃんの久々の女方(私の中では「やっぱり亀治郎は女方」なのだ、未だに)と早替りをたっぷり楽しんだ。私のまわりでも、「ほら、今替わった」「ここではもう替わってるよ」「これが本当の亀治郎」とか聞こえてくる。うるさい半分、ほほえましい半分(そう言い合いたくなる気持ち、わかるもの)。亀ちゃん、舞台の裏では走り回って着替えまくって、浅草千穐楽でボヤいていたみたいに「重労働」だなあと心配しつつ、早替りの見事さとそれ以上に瞬時に役を演じ分けることの精神的タフさに感心した。
千穐楽にも見るんだけど、その前にもう1回見たくなってきちゃった。
ところで…

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2011年2月 1日 (火)

5月明治座演目と配役

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亀ちゃん、どこを飛ぶんだろう。普通に花道の上かなあ。
このチラシにはどの席種がどの辺りになるかが明記されているのでありがたい。

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鬼の霍乱:インフル体験

23日前からクシャミが出て目がかゆかったので早くもスギ花粉かと思っていた。そうしたら土曜日には咳も少し出て、頭が重く、身体の節々というほどではないが、なんとなく痛く、「風邪ひいたかな」という感じ。
一応熱を測ろうとしたら、なんと体温計がないでやんのwobbly  先日、父の部屋に45本あった古くて使っていない体温計を全部<有害ゴミ>として処分したばっかり。私も2本もっていたのに、1本は電池切れ、もう1本の一番使いやすい、水銀体温計はケースの中で割れていたshock  まあ自分の感触では熱はなさそうだったので、とにかく早くベッドにもぐりこむことにした。
ところが、この日はアジアカップの決勝戦soccer 身体とサッカーとどっちが大事?って言われたって、こんな大事な試合を見ないわけにはいかないわよねdashというわけで、ベッドの中で観戦。途中寝ちゃうかと心配したが、あまりの面白さに最後の最後まで興奮しながら見た。
その興奮がよかったのか、翌朝は少し体調がよくなっていたけれど、2月初日も迫っていることだし、前夜携帯のフルブラウザで日曜日も診療をやっている医者を検索しておいたことだしで、受診。
医師「インフルエンザですねえ」
私「でも、熱はないんですよ」(当日、医院で計ったら57分。って、体温計渡された時には6度って表示されていたのよ。それより下がったっていうのgood
医師「でも、症状からするとインフルエンザなんですよねえ。一応、検査しましょうか」
先日、インフルエンザの検査は、鼻の奥に綿棒を突っ込まれてちょっと痛いと聞いたばかり。私は呼吸器の刺激に弱いから綿棒を入れられたままクシャミが出て、鼻の奥に綿棒が刺さったらどうしようbearingなんてくだらないことを考えて恐怖に身を固くしていたら、まずはのどから検体採取。細長い綿棒でのどの奥をかきまわされる。これもちょっとの間苦しい。次は恐怖の鼻。痛いというより不快感。かなりイヤだ。これを両方の鼻でやられた。
待つこと約10分。
医師「やっぱりインフルエンザですねえ。Aのところに線が見えるでしょう」
小さなキットにABCと文字が書いてあり、C(コントロール、つまり対照)のところにくっきりとした赤い線が見える。そしてAのところには「え? 線?」 
医師「薄いですけど、線がありますね」
そう言われるとそんな気もするが、私にはよく見えない。でも経験豊富な医師が見て線があるのなら…。線ははっきり出る人もいるそうで、その違いはウイルスの数の差によるものらしい。Aに線が出ればA型、BならB型ということで、私はA型と診断されたdespair

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ルテアトル花形歌舞伎上演時間

「於染久松色読販」
第一幕59分(12:30〜13:29)、幕間5分、第二幕53分(13:34〜14:27)、幕間15分、大詰35分(14:42〜15:17)
「女殺油地獄」
序幕・第二幕56分(16:30〜17:26)、幕間15分、第三幕82分(17:41〜19:03)

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深夜の楽しみ「ほこ×たて」

又面白い深夜番組をみつけてしまった。
「ほこ×たて」(フジTV、月曜深夜)
絶対に○○な×× vs 絶対に○○でない△△という対決。
たとえば、絶対に見破れないカードマジックvsどんなマジックでも見破る達人といった対決を見せてくれる。
今回(1/31)は人間離れをした超スローな動きをする男 vs 絶対人間を見破る防犯カメラ。10年かけて開発されたという「人間だけを検知する」防犯カメラが、人の目にはほぼわからないスピードで動く男を人間として検知するかどうかという対決である。
ドキドキしながら見始めた対決は意外な結果をもたらした。こういう結果になったのにはちょっと納得いかないが(条件をもっと考えるべきであったと思う)、対決としては非常に面白い。
この番組は去年10月と今年1月に特番で放送された後、1月17日からレギュラー化したのだそうだ。次週はどんなものでも燃やすバーナー vs 絶対燃えない板。
深夜の楽しみが又一つ増えた(早く寝なくっちゃcoldsweats01)。

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