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2011年7月25日 (月)

七月歌舞伎昼の部再見

722日 七月大歌舞伎昼の部(新橋演舞場)
昼の部じゃなくて夜の部を2度取ればよかったなあと残念に思った。2度見分は先に取るべきじゃない…けれど、やっぱり少しでもいい席を手に入れたいし。
感想は前回となるべくかぶらないようにさくっと。
「鳥居前」
早見藤太に連れ去られようとする静、その瞬間「待て」「待ちやがれ」の右近さんの声が鳥屋から響く。キレがあっていい声だ、わくわくする。立ち回りが楽しかった。
寿猿さんは、早見藤太を剽軽さばかりを強調することなく、武士としての藤太を感じさせた(藤太だって大勢の手下を任されている武士なのに、といつも思っていたのだ。でも、そこは歌舞伎だから…って)。それでいて飄々とした味があるのがなんとも絶妙。忠信にやられてゴロゴロ転がるのなんて、けっこう体力使うだろうなあ。

別れの場面の門之助さんの切ない悲しみが胸を打つ。
「勧進帳」
富樫の最初の名乗りの時、海老ちゃんの声が何となく変だったような。でも「疑い晴れた」と申し渡した時、自らの覚悟が感じられてぐっときた。
四天王の詰め寄りはやっぱり緊張して盛り上がる。自分も四天王と一緒に詰め寄り、その一方で弁慶と同化してそれを抑える、そんな心持がした。
そうえいば、<泣かぬ弁慶>は「鳥居前」では義経に叱られて大泣きし、「勧進帳」では義経を打擲したことで泣き、今月は2度も続けて弁慶の涙を見たことになる。
そして、忠信の狐六方(たっぷり楽しんだ)に続き、弁慶の六方も間近で見て、とても幸せ。
「楊貴妃」
初日よりはずっとよかったけれど、やっぱり寝てしまった。場面転換で1回幕が閉まるとその間に目を瞑り、幕は再び開いても目は開かないのだcoldsweats02

海老ちゃんがめちゃめちゃきれいで、ただただその美しさを堪能した。ほんと、どうしてこんなにもきれいなんだろう。それと、初日は何となくやる気の見えなかった海老ちゃんだが、高力士の心理が表情に窺われるようになったし(楊貴妃に仕掛けられその気になったら拒絶された、その時の表情がスゴかった。これがラストに繋がるわけだから、ここが平板だとつまらない。今回の海老ちゃんの表情が盛り上がりを作った)、芝居としての起伏も感じられ、面白くなっていた。
福助さんは高力士を拒絶したり、見下すような笑い声にもっと冷たい気品がほしい。それと、前も気になっていたのだが、衣裳のせいか体つき、とくに後姿に<男性>が感じられる。肩から背中のあたりがどうしても男っぽく見えて仕方ないのだ。海老ちゃんとのラブシーンがあんまりきれいに見えないのも、そのためなのかあなと思う(様式的でないからという面もあろうけれど)。
楊氏三姉妹はそれぞれの個性がよく出ていて、2度見ても面白かった。

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コメント

こんにちは!
レポありがとうございます。私は明日ようやく観劇に参ります!
レポを読んで空想しながら心の準備をしています。
私は勧進帳を最後まで寝ずに観たことがない不埒者なのです。心配ですが、見届けられるよう頑張ってきます。

投稿: enachan | 2011年7月25日 (月) 18時14分

enachan様
おはようございます。
コメントありがとうございます。
今日ご観劇ですね。
澤瀉屋一門の「鳥居前」に、海老蔵さんのまったく異なる2役、たっぷりお楽しみくださいね。
「勧進帳」は私も時々寝てしまいますcoldsweats01 高まった緊張がほどけると、す~っと眠くなっちゃったりして…。今日はしっかりご覧になれますように(^^)

投稿: SwingingFujisan | 2011年7月26日 (火) 07時38分

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