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2011年9月

2011年9月30日 (金)

何やってるんだか

外出したんだけど、出て間もなく、「あっ、腕時計忘れた」

携帯があるからいいかeye

いや、腕時計は父の遺品で私にとってはお守りだ

取りに戻った。

電車のホームで、「あっ、携帯がない」
携帯がないと、母に万が一のことがあった場合連絡の受けようがない。しかしもう取りに戻れない。

時々息子に連絡すればいいか。

しかし…息子の携帯番号覚えてないbearing
というわけで、帰宅時間を早めにすることにしてそのまま出かけたのでした。
不在中、施設からの電話もなく、よかったよかったと思いながらパソコンに向かうと、なんと電源入ったままshock それもココログからログアウトもしてなかった。節電モードになっているとはいえ、何やってるんだか。
多分チョー寝不足のせい。帰りの電車ガラガラで、私を含めて11人の乗客中、10人が爆睡していました(もちろん、私は10人のうちの1人coldsweats01)。

昨夜久しぶりに携帯に地震警報が入って、怖い思いをしたが、外出先で携帯がないのは、情報面でも不安なものである。実際に地震が起きたら電話は通じなくなるとしても、やっぱりないと、ね。

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亀治郎、2分で猿之助襲名を語る

今朝の「めざましテレビ」で亀ちゃんのインタビューが流れていた。
そりゃあ、猿之助襲名より香川照之さんのほうがワイドショー的話題であることはわかるけれど、猿之助襲名があまりに軽んじられていないかとちょっと不満だった。
以下、亀ちゃんの言葉より。
猿之助襲名の話は今年1月に聞いた。亀治郎という名前に愛着があるので複雑な気持ちだった。
香川さんの歌舞伎界入りについては、我々はにおいを大事にする、この世界にいることによって子供のころからしみついたにおいというものがある。においのないところからの出発はむずかしい。才能だけではどうにもならない。しかしそれを補って余りある才能があるし、本人もむずかしいことは重々承知していると思う。だからボクがとやかく言うことではない。
新しい猿之助というものを考えなくてはいけないが、自分らしさを出すなと言われてもでてしまう。普通に黙々としていれば、自分の色にしかならない。あまり気負わない。
歌舞伎は一歩も譲れないところ。タイタニックに譬えるなら(歌舞伎は沈まない、あくまで譬え)、自分は船に残る。映画では楽団が残っていたでしょう、あの楽団になる。

亀ちゃんらしい発言で、とくに目当たらいいとは思わなかったが、タイタニックのたとえを持ち出して歌舞伎への思いを語ったのは嬉しかった。

テレビついでに、今日はフジTVで「鬼平」がある(21:00~22:52)。あっ、Eテレの「にっぽんの芸能」はスタジオ歌舞伎「細川の血だるま」だ(22:00~23:00)。染様じゃなくてあの「染模様恩愛御書」のスタジオ版らしい。「鬼平」と重なるかcoldsweats02 また、明日はBSプレミアムで「たいこどんどん」と「父と暮らせば」が放送される(23:30~04:10)。すでに録画予約済です、私smile

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2011年9月29日 (木)

初対面と再会もしくは日焼け止めとボディローション

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グリーンカーテン用に植えた朝顔が夏の間ぜ~んぜん花を咲かせなくて、私って朝顔も育てられないのかとちょっとdownな気分だった(だって、朝顔なんて小学生が必ず学校で種まいて夏休みにもって帰って観察記録とか書くじゃない。簡単に育てられる花の代表と思ってたcoldsweats02)。ネットで調べたら、夜中街灯の光が当たっていたりすると咲かない、とか、秋咲きの種類もあるとか出ていた。たしかに、ここは街灯の光が当たっている。でも葉っぱの形状が秋咲き種かも…
そしたら先週、ついに咲いたのよhappy02 はじめましてhappy01 なかなか写真をアップできなかったけれど、これは昨日の姿。
下はおなじみ彼岸花。うちの庭は雑草を取ったりするときにかなり乱暴にあっちこっちの土を掘り返すのだけど、毎年ちゃ~んと出てきてくれる。お久しぶりhappy01

タイトル、少し変えましたbleah 意味わかるかな…。


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2011年9月28日 (水)

見事に見応えあった「車引」:九月演舞場夜の部再見

925日 秀山祭九月大歌舞伎千穐楽夜の部(新橋演舞場)
結局、昼の部の再見はできなかった。舞台写真入り筋書きを買ったら、「孤城」も口上も芝翫さんが写っていたので、初日に撮った写真なのかぁと思った。「孤城」は福助さんの淀君もあった。通常、舞台写真って初日に撮るのかしら? 時々カメラマンがいるなと思うこともあるのだけど、それが何日目なのか全然意識していなかった。初日に撮っても、舞台写真入りの筋書きって20日にならないと売り出さないのかしらねえ。
ところで、梅之さんの舞台写真をいただきました。手古舞の写真で、私、自分で舞台写真を眺めていても気が付かなかったかもしれない。とっても嬉しい。ありがとうございます。
「沓手鳥孤城落月」
この物語自体をそんなに面白いと思わないのでねえ。二の丸乱戦の場はリアルで、当時の大坂城の混乱ぶりが想像できる。錦之助さんが口上に出るとはいえ、大住与左衛門だけとはねえ。
福助さんの淀君が関心の的だったが、予想したよりずっとよかった。ほとんど品が落ちることなく、狂気をうまく演じきったと思う。
児太郎クンは初日はずいぶん細っこいと思ったが、今日は案外しっかりした体をしているように感じた。私の中で児太郎クンは重の井の三吉で止まっていたから…
又五郎さん、少し痩せたように見えた。
「車引」
はじめ、怪我をしたのはどちらの足かわからなくなったほどギブスが小さくなっているように見えた。本来荒事として気合を入れて立っているところは、黒衣さんが後ろから合引きをさりげなく用意して、又五郎さんはそれに座って上半身で演技していたのだが、キレと力があって素晴らしく(セリフも!!)、座っていることなど全然気にならなかった。というより、梅王って最初からこうだったのではないかと思わず錯覚するほど、その姿は梅王そのものであった。足を使うのは必要最小限にしており、右足をぐっと踏み出したり、踏み込んだりするところは「ドン」といかれないながら、上半身がしっかりしているからそれも気にならない。
ただ、吉田神社の外から一度下手へ引っこむ時にちょっと足を引きずっているように見えて心配になった。その意識が私にあったせいか、その後、両手を首のあたりで交差させて構えている間、肩で息をしていたし歯を食いしばって痛みに耐えているように見えて仕方なかった(ガンバレガンバレと私も心の中で歯を食いしばって応援する)。また時平を襲おうとして妖力にたじたじとなるあたりは足の動きが細かいからつらかったかもしれない。
しかし、松王との対峙や最後の構えはしっかりと力強くかつ美しい形を作っていて感動した。
吉右衛門さんの松王も松王そのものなら、藤十郎さんの桜丸も桜丸そのもの。
梅王・松王・桜丸の3人、それに杉王、時平がみんなそのままあの時代から抜け出してきたようで、又五郎さんのケガという状況でありながら今までで一番見応えのある「車引」だった。又五郎さんが回復されたら再演していただいて存分に暴れていただきたいもの。
「石川五右衛門」
少しくたびれてところどころsleepy…。
南禅寺山門の染五郎さんが初日には線が細いのを無理して太くしているような気がしたのだが、千穐楽には無理なく大きく見えた。この日の席は初日よりだいぶ下手側だったので、宙乗りの染五郎さんがだいぶよく見えた。
松緑さんの久吉がよかった。はっと友市に気付くところや、山門での五右衛門との対峙がとくに。






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2011年9月27日 (火)

記者会見に涙

夕方のニュースで猿之助襲名の記者会見を絶対やるだろうと期待してチャンネルをあっちこっちに切り替えて待っていた。
その私の目に、亀治郎さんと香川さんに両側から支えられ席に着く猿之助さんの姿が!!
もうそれだけで涙がぶわっと出たのに、香川さんが今「45年間無縁だった」お父様と同居しているというではないか。前に「ラストデイズ お前はオレになれる 松田雄作×香川照之」という番組で、香川さんが若いころ父親に会いに行ったら「自分の人生はあんたを捨てたときから始まったのだからもう会いに来ないでくれ」と拒否されたと言っていた。父恋しの気持ちは香川さんのこれまでの人生を通じて捨てられなかったものだと思う。
その父子が同居していると聞いたらまたぶわっと涙が出て、ああよかったと泣けたのだった。
猿之助さん、香川さんとの同居を喜びながら(お2人とも浜木綿子さんに感謝していた)、一緒に生活していると「こわい」って。きっと香川さんがお父様に心配のあまりいろいろうるさく注意するんだろうなあ(私もそうだったから…)。
せっかくの会見ニュースだったけれど、亀ちゃんの襲名については2番組ともカットされちゃってて、それはないんじゃないのannoy(それとも私が見逃したのかな、どっちも最初からじゃなかったから) 
香川さんは、これまで通り、映画や演劇を香川照之の名前で続けて、歌舞伎にも市川中車の名で時々出演されるようだ(襲名については猿之助さんと十分相談したそう)。

7時のNHKニュースで「猿之助襲名」の会見を見ました。猿之助さんたっての願いで襲名することになったそう。亀ちゃんにとって猿之助は神様のような存在、どうやっても三代目の枠は超えられないと言っていました。
「翁の文字 身に添うまでは 生き抜かん」との色紙--猿之助さんの生き様だなあとぐっときました。

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来年6月、亀治郎さんが四代目猿之助に、香川照之さんが中車に、香川さん長男は団子に

亀治郎さんが四代目市川猿之助を襲名するそうだ!!
来年6月、演舞場の初代市川猿翁、三代目市川段四郎五十回忌追善大歌舞伎が襲名公演にもなる。某イベントで来年は歌舞伎にたくさん出ますと言っていたそうだが、そういうことだったのか。
この公演には香川照之さんも九代目市川中車を襲名して出演(中車の名前が復活するのも嬉しい)、さらには香川さんの長男も四代目団子を名乗って歌舞伎俳優デビューするそうである(本格的に歌舞伎俳優になるのかどうかはわからない)。
香川さんは以前、自分も歌舞伎をやりたかったと歌舞伎への思いを熱く語り、その夢を息子に託して日本舞踊だけは小さいころから習わせていると言っていた。父親の芸を継げなかったことを非常に悔いているという香川さんの言葉を私は涙の出る思いで聞いていた(だって、それは香川さんのせいではないのに、それでも自分がその道に進まなかったことで自分を責めていたみたいだったんだもの)。だから、香川さんの思いが実った今度のことは本当にうれしくって、今からゾクゾクするほど楽しみである。
澤瀉屋一門、血筋と弟子筋が一緒になって猿之助の芸を継ぎ、盛り上げていってくれることと期待する。
朝のまだすっきりしない頭がぴりっとしたビッグニュースでした!!
この件に関する記者会見は今日午後2時半から。
来年6月はほかの予定は極力入れずに歌舞伎に集中だわhappy02

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2011年9月26日 (月)

すし屋追記

昨日の巡業の感想について、レオン・パパ様から権太のほくろのことでご指摘をいただきましたが、そう言われてみればと筋書きで確認したら、確かに東京の役者さんにはほくろがついていました。はっきりわかる違いなのに気づきませんでしたbearing
そしてもう一つ、昨日書き忘れたのですが、秀太郎さんの弥助がすし桶をもって登場するとき、わりとスタスタと歩いていました。弥助って実は平家のお公家さんだから力がないということを強調するために、すし桶を重そうに担いでよたよたと歩いてくるでしょう。そのすし桶をお里が軽々と持ち上げる対比が面白い。しかし秀太郎さんの弥助はやや疲れた様子は見せたもののほとんど普通に歩いていた。
秀太郎さんのブログ(→ココ)に「すし桶は空桶だし」とあり、なるほどと思いました。実は私もいつも、空桶なのにあんなに非力なのぉ?と心の中でツッコンでいたのでした。
そこまでは気づいたのですが、そのあとの、東京の役者さんは「長唄・汐汲み」の合方で登場する人も多いが自分は何と言っても維盛なので長唄は使わず本行のまま、ただ「やわらかく」登場する、というのにはこれまた気が至りませんでした。
まだまだボンヤリ見てるなあcoldsweats02

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2011年9月25日 (日)

大好き、仁左様の権太:巡業西コース

924日 松竹大歌舞伎巡業西コース(川口リリア)
地元に仁左様ご一行がいらっしゃるなんて大カンゲキ。それで入り待ちか出待ちかしたいと思っていたのに、やらなくちゃならない仕事があって、結局入りは色々含めてぎりぎりセーフ、出はダッシュで帰宅(私の入りと出です)。それが残念。
「雨の五郎」
短い舞踊ながら、起伏も舞踊としてのみどころもたくさんあって、大変楽しめた。これまで吉右衛門さん、松緑さんで見ているけれど、愛之助さんの今回が一番楽しく見られたのはこちらも多少は成長してきているせいだろうか。愛之助さんの五郎は力強いだけでなくどことないやわらかさがあって、荒事と和事が見事に融和していたと思う。荒事を見るといつも感心するのは、みんなよく足の親指を立てるのを忘れないなあということ(はは、レベルの低い感心ですみません)。
「義経千本桜 下市村茶店の場・釣瓶鮓屋の場」
2
年前は巡業東コースでほぼ同じ座組で同じ演目を見た。この時も「木の実」「小金吾討死」「すし屋」の上演だったが、「木の実」「小金吾討死」あってこその「すし屋」だという思いをあらためて強くした。
小金吾(愛之助)をだます時の仁左様の愛敬たっぷりのワルさ。小金吾には気の毒だけど、権太のほうが一枚も二枚も上手ですわ。愛敬を伴ったワルでも冷酷は冷酷、そんな権太が家族に示す愛にこちらもついつい頬が緩み、許してしまう。女房小せん(秀太郎)を振り向かせようと仕掛けるイタズラも子供みたいでかわいい。秀太郎さんもここで権太との間に通う愛情をしっかり見せるから、後で自ら身代りを申し出るという件が活きる。また、前半の笑いを呼ぶコミカルさが後半の悲劇をいっそう際立たせる。
仁左様の花道(もどき)を歩く姿のカッコよさ。ぱっと裾をからげるカッコよさ。デッカい体で母親(竹三郎)に甘えかかるお茶目さ、息子がかわいくて甘やかすからこんな大人になってしまう…。
母親の前では水で目を濡らしたニセ涙――妻と子供を若葉の内侍と六代君の身代りとして梶原に渡す時の涙はさりげなく手拭でふき、煙が目に沁みらあとごまかす。この対比が物語としてもよくできているし、権太と一緒に私の目にもどっと涙が…。2人を立ち上がらせるために足をかける、たまらない気持になる。引き立てられながら権太を振り返る妻と息子、目と目で別れを告げる3人にまた涙。権太の息子善太郎役の子役ちゃんがちっちゃくてかわいくて、身代りとしての衣裳がだぶだぶなのがまた悲しみを誘う。
2人を心の中で手を合わせて見送る権太、「大将、たのんまっせ!!」と強がってみせるが、その声はだんだん小さくなる。「たのんまっせ」「たのんまっせ…」。

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2011年9月24日 (土)

川口リリア

にざ様の巡業。
入口、超行列です。さすが松嶋やっhappy02
で、私はいつになったら入れるのかな。

5分弱で入れました。そしたらプログラムも不足して補充中とかで待たされたcoldsweats02 間もなくプログラムが届いて買ったら、開演間近で係員がドアを閉めかけている。慌てて中へrun

無事、間に合いましたhappy01 汗かいちゃったsweat01

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松竹座昼の部

919日 九月大歌舞伎昼の部(松竹座)
正直言って、全体に夜の部のほうが面白かったので、昼の部はささっと。
「悪太郎」
亀治郎・亀鶴コンビで見たのは去年の浅草歌舞伎。あれが「悪太郎」の初見だったから、今回は演目から受ける衝撃はあの時ほどではない。しかし、面白いことは面白い。澤瀉屋の演目って、本当に心を摑むよねえ。
大酒飲みで酒癖の悪い悪太郎、愛敬と無邪気さを伴った憎めない暴れん坊のキャラクターとしては亀ちゃんより右近さんのほうが合っているかもしれない。極端かつ乱暴な言い方をしてしまえば、亀ちゃんには繊細さが見え、右近さんは豪快というところだろうか(ほんと、乱暴な表現です)。
猿弥さんの智蓮坊とのコンビはもちろん息が合って(浅草の亀ちゃんと亀鶴さんコンビもすっごくよかった)、悪太郎に困り切っている智蓮坊が可笑しいやら気の毒やら。軽快で滑稽な念仏踊りが楽しい楽しい。
珍しい笑三郎さんの立役は、悪太郎の伯父・安木松之丞。やわらかさとスッキリした姿と品のよさと、セリフもよく、実に素敵だった。
弘太郎さんの滑稽味もほどよく、4人がうまく調和して最後の連舞までたっぷり楽しんだ。客席からも何度も笑いが起こり、みんな楽しかった様子が窺えてよかった。
今月、何が嬉しいって、筋書きに右近、猿弥、笑也、笑三郎、春猿の5人のインタビューが載っていること(こちらでいう「花競木挽賑」)。うれしくて何度も読み返した。それにしても松竹座番付の「今月の出演俳優」の写真、どうしていつも黒枠なんだろう。だいぶ慣れたけど、やっぱりちょっとドキっとする。

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2011年9月23日 (金)

笑ってほろり「幸助餅」:松竹座夜の部③

919日 九月大歌舞伎夜の部(松竹座)
 
「幸助餅」
松竹新喜劇の演目を翫雀さんが平成171月、歌舞伎として上演したものの再演だそうである。上方人情喜劇で、文句なく面白かった。
「華果西遊記」が適材適所ならこちらも負けず劣らず適材適所。それもちょっと意外な配役だったのに見事にはまっていて、泣かされた。
意外な配役その1。右近さんの関取・雷(いかずち)役は私はちょっと意外な気がしたけれど、意外でないと言えば意外でないかも。右近さんは体を大きく見せるためにとくに上半身の拵えが大変だっただろう。声もどちらかと言えば高いほうだと思うが、関取らしく低くくぐもらせるような感じを出しながらはっきり聞き取れるセリフであった。これまで自分を贔屓にしてくれた旦那・大黒屋幸助がそのために身代を失ってしまい、妹お袖(壱太郎)が身を売って作ったなけなしの30両、これからの商売・生活資金に充てるはずだった金をついつい再会の嬉しさ、それも江戸で雷が大関に昇進した嬉しさにご祝儀としてぽんと気前よく渡してしまった(この時の私、「あちゃ~。なんて情けない」と思わずため息。おそらく客席のほとんどがそんな気持ちだったんじゃない?)。幸助とその女房・おきみや叔父との会話を物陰から聞いてそんな事情を知った雷。目が覚めた幸助からその金を返してほしいと頼まれた雷はどうしたか。
きっぱりと断ったのである。幸助にしてみれば掌返しの仕打ちである。この雷の毅然とした態度は幸助一家を怒らせるが、観客には雷の思いが手に取るようにわかる。と言って、右近さんは幸助を冷たく突き放しながら自分の本心は別のところにあるんですよという演技はしていないのだ。あくまで冷淡である。それでも雷の本心と先は読める。ではそれで感動が薄れるかというと全然そんなことはない。客に媚びて、自分はじつはこう考えているから断ったんですよという態度があったら、逆に後の感動はこんなに大きくなかったかもしれない。力みなく自然体の雷であった。
意外な配役その2(こっちが本命)。幸助女房・おきみの猿弥さん。これまで猿弥さんの女形というと、ほっぺを赤く塗ったお鹿みたいな役というイメージがあるけれど、これは違う。幸助と強い愛情でむすばれている真面目でしっかり者で控えめな女房である。相撲に入れあげて何もかも失った亭主に愛想をつかすこともなく、良く働いて亭主を支え、1年後には雇人まで使う評判の餅屋を作り上げる。貧しくても無我夢中で働いた1年が自分にとっては楽しかったと言える妻。「芝浜」の奥さんを猿弥さんで見てみたくなった。猪八戒からこういう役まで、猿弥さんの芸の幅の広さに感服。 

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次回に期待「勧進帳」:松竹座夜の部②

919日 九月大歌舞伎夜の部(松竹座)
「勧進帳」
海老蔵・弁慶、團十郎・富樫は初めて(そもそも国内初なんですって。パリ公演の記憶が強いからもっと何回もやっているのかと思った。私がパリで見たのは海老・富樫、團・弁慶)。團十郎さんの富樫はただでさえめったにないし、海老ちゃんの弁慶もありそうで意外と少ない。だから、とても楽しみにしていた。しかし…
團十郎さんは出てきた瞬間「立派!!」。う~ん、富樫にしては立派過ぎる? まあそれはともかく、口を開いた瞬間、これまたびっくり。ひどい声なのだ。風邪でもひいているのではないかというかすれ声。團十郎さんの富樫は声のせいばかりではないであろうセリフが今一つよくなかったように思った。
海老蔵さんの弁慶は、期待していた私としてはちょっとガッカリかな。パワフルで、海老蔵さん自身の意気込みはわかる。でも目をひんむき過ぎだと思うし(後遺症があるかどうかわからないけれど、左目にちょっと違和感があったな)――何が何でも主君を守ろうとする目力はいいけれど、あんなに鋭い目ではただの山伏には見えまいに――、力が入れば入るほど人間的な深みが感じられなくなってしまって…。力みすぎだからなのかもしれないが、團十郎さんの弁慶にみられるような大らかさや愛敬のようなものがない。余裕も感じられなかった。今のままでは團十郎・弁慶、海老蔵・富樫のほうがずっとよいと思った。しかし海老蔵さんは弁慶は必ず自分のものにしなくてはいけない立場、次回に期待したい。
翫雀さんの義経は声も大きく元気そうに見えて違和感を覚えたが、だんだん主君としての大きさ、品格が見えてきて、義経御手は感動的であった。でも、この時の弁慶がちょっと卑屈に見えたな。
主役の2人がどうもピンとこなかったためか、全体に盛り上がりに欠けるような気がした。さすがに最後の弁慶の六方には大きな拍手が湧いたけれどね(ツケに合わせて拍手が手拍子になりそうでハラハラしたが、何とか持ちこたえて拍手のままで終わった)。
順序が逆になるけれど、花道の出では常陸坊の市蔵さんが本当に義経を尊敬している気持ちを見せていたのが印象的だった。亀三郎さん(駿河次郎)の声のよさは毎度のことながらやっぱり一言触れておきたくなる。

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澤瀉屋のチームワーク満喫「華果西遊記」:松竹座夜の部①

919日 九月大歌舞伎夜の部(松竹座)
敬老の日だってことを忘れてこの日を取ってしまったのは、敬老の日が15日じゃなくなっちゃったから(もう8年も経つのにねcoldsweats01)。
「華果西遊記」
2
年前の国立劇場での公演がとっても楽しかったので、ぜひもう一度見たいと思っていた。松竹座に来たのは海老蔵の追っかけばかりというわけではなく、夜の部は「華果西遊記」、昼の部は「悪太郎」があるのも一つの理由。
とにかく面白くて大満足。
花道から三蔵法師(笑也)、猪八戒(猿弥)、沙悟浄(弘太郎)が登場する。笑也さんの知的な気品と美しさが三蔵法師の高僧ぶりを印象付ける。三枚目的な猪八戒、沙悟浄とともにいて空気をぐっと締める。でもその高僧がころっとだまされて意外に簡単に敵の手中に落ちちゃったりする。子供のころ「西遊記」を読んでその辺をよくツッコんでいたものだ。ここでも、「よい匂いがする。きっとおなごの匂いに違いない」とだらしなく鼻の下を伸ばす八戒と悟浄をたしなめておきながら、芙蓉(春猿)に言い寄られると悪い気がせずちょっとよろめきかけるbearing その微笑が法師の感情を見せてうまい。法師は、悟空(右近)に芙蓉が妖怪であるかもしれないと警告されながらも、信じない…法師も人間であることよなあ。
猿弥さんは体型も(失礼bleah)キャラクターもこれ以上ないんじゃないかという八戒。悟浄は以前は段治郎さんがやっていたそうだけど、国立でも弘太郎さんだったので、私は段治郎さんの悟浄を見たことがなく、想像すらできない。弘太郎さんも悟浄のキャラクターをよくつかんでいて、出しゃばることなくちゃんと存在感を示していた。
客席を笑わせてくれる猿弥さんと弘太郎さんだけど、締めるところは締める。右近さんを交えての棒術は最大の見どころと言ってもいいのではないだろうか。中国京劇院直伝というその技は実に見事である。3人の息がぴったり合っていなければ危険さえ伴う棒捌き。さすがの澤瀉屋3人、楽しくて素晴らしくて、やんややんやup その前の常盤津の「棒づくし」もちゃんと聞いていると面白い。
右近さんはマジックも見せてくれる。頭の毛からメスと針を創り、八戒のふくらんだ腹から赤い布を出して(八戒は不用意に飲んだ子母泉の水で妊娠してしまう。「生まれる生まれる、腹が痛いよ~」と騒ぐ八戒の腹を麻酔もせずにかっさばくshock)、それを手の中で消して見せる。「おおぉ~」の歓声。
妖怪に別々に囚われた法師と八戒・悟浄を同時に救うため、悟空は頭の毛から分身を作り出す。分身役の子供たちの愛らしさに客席がざわめく。身長順に小→大と舞台真ん中から両側へ6人ずつ並ぶ分身ちゃんたち。右近さんと一緒に踊る「かっきれかっきれ」(かっぽれのもじり)がかわいくて楽しい。
分身ちゃんたちを指揮したり、マジックに棒術、色々やることがあって右近さんは大変だと思うけれど、力みなく軽快に自然な愛敬が好もしい悟空である。

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2011年9月22日 (木)

魅惑の配役に芝居の醍醐味:「キネマの天地」

921日 「キネマの天地」(紀伊国屋サザンシアター)
松竹座の前にこちらを。
ロビーに仁左様からの公演祝いのお花、吉右衛門さんから麻実れいさんへのお花があって、「おおぉ」。

無条件に面白かった。井上ひさしというとメッセージ性が強く、「ザ・座」を読んでも資料調べのモーレツさに少し息苦しくなることがあるのだが、「キネマの天地」は井上ひさしの演劇に対する情熱が押しつけがましくなく笑いの中に詰め込まれている、そういう芝居であった。物語は小さな逆転が次から次へと…。映画版は見ていないのだけど、映画とは全然違うそうです。
出演は麻実れい、三田和代、秋山菜津子、大和田美帆、浅野和之、木場克己、古河耕史の7人。この名前を見ただけでも魅力的な舞台だってことが想像できるでしょう。
「ザ・座」も、井上さんの映画ベスト100選が載っていたりして、自分のベストと比べてみるのも楽しい。

1
年前、築地東京劇場の舞台で1人の女優が死んだ。殺されたのか? だとしたら犯人は?
犯人探しの謎解きが始まる。
ネタばれしないように感想を書くのは大変むずかしいので、詳しくは書かないけれど、それでも少しはネタバレしそうだから、以下は畳んでおきます。これからご覧になる方はお読みにならないでくださいね。そのほうが絶対面白いから。こんなに面白い芝居なのに、今日は台風のせいかけっこう席があいていたのがもったいない。で、私はリピートしたいのだけど(リピート割引があるし)、日程を考えて迷っている。
上演時間は2時間25分(第170分、休憩15分、第260分)

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2011年9月21日 (水)

こわい、台風

台風の被害にあわれた方、影響を受けられた方、心よりお見舞い申し上げます。
台風の直撃を受けて、その恐ろしさを実感しています。これでもかと叩きつける風雨に家は揺れ、粗末な車庫が壊れ、庭のいろんなものが飛び、ただただ身をすくめています。
実は今日は昼間新宿で芝居を見てきたのですが、運よく電車も止まらずに帰ってくることができました。帰りに寄ったスーパーで、駐車場から建物に入る寸前、風に煽られて傘が完全に壊れました。取るに足らぬような被害ですが、自分の手にしていた傘の骨が一瞬にして折れた時には恐怖を覚えました。オレンジ色の気に入っていた傘でした。
うちの下のほうの道路はよく冠水しますが、マンホールの水をポンプで汲み出して冠水を防いでいるようでした。
自宅の気圧計は一番モーレツな風雨の時に986ヘクトパスカルを指していました。息子によると、どんな雨でも1000を下回ったことはなかったそうです。
台風はこれから東北に向かうそうです。どうぞお気をつけて、と言うことしかできないけれど、本当にどうぞくれぐれもお気をつけてくださいね。

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さらばプリントごっこ

プリントごっこ事業が来年12月28日で終了するそうだ。
すでに2008年6月には本体のメーカー出荷が終了していたが、消耗品のサポートはその後も継続していたとのこと。
うちもプリントごっこにはずいぶんお世話になった。子供たちとデザインや色を考えながらの年賀状作りが楽しかった。
パソコン印刷に変えてから年月が経つが、未だにプリントごっこという画期的なツール登場に対する驚きは忘れていない。
十分楽しみながら使わせてもらってありがとう。

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2011年9月20日 (火)

駅弁

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台風を心配しながら無事に帰宅しました。2日家をあけると何かと忙しいのでお芝居の感想は後ほど。昨日のエントリーとちょっとダブるけど、今日は写真入りで。
東京駅の東北応援駅弁大会。すっごく混雑していて、駅弁もたくさんあって目移り目移りeye
今回は福島を応援しようと思ったのとキノコが好きなのとお値段で選んだお弁当。
「たちばな」では道頓堀地ビール暁を(このほかにアルトビールもいただきました)。
夕飯にお金を使いすぎたので、昼の部はコンビニのおにぎり2個。
そうしたら夕方おなかがすいちゃって結局新大阪で駅弁を購入。欲張りな私は本当は「まるごと○○地方」とかこういう味めぐりみたいなお弁当に惹かれるcoldsweats01 おいしかったけれどちょっと味が濃かった。で、のどが渇き東京駅でbeer ほんと自分でもよく飲むと思うわ。






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2011年9月19日 (月)

大阪は雨

本年4度目にして恐らく最後になるであろう松竹座に来ました。
行きのbullettrainは各駅停車。4時間のほとんどをsleepy
駅弁は東京駅の「東北応援駅弁大会」から福島の「松茸めし」を。いつもは食べない朝食を珍しく食べちゃったのでなるべく少量でお安い弁当を選んだつもりcoldsweats01 おいしくいただきましたが、もう少し固めのご飯のほうが私としては好みかな。
「勧進帳」が終わったら外はかなりの雨。とりあえず傘をもってきてよかった。
最後の演目「幸助餅」に涙して窓の外を見るとやっぱりかなり強そうな雨。
そのまま地下の「たちばな」へ。
いっつも松竹座の地下でかわりばえしないけれど、1人で道頓堀をうろうろする勇気はないし、今日はたちばなの地ビールを飲みたかったの。ところが、観劇中に寒くなっちゃってどうしようと迷ったものの、やっぱりbeer好きなのよねえ。
たちばなには例の氷点下ビールもあったのだけど、つい3日ほど前、近場で氷点下ビールを4ジョッキ飲んじゃってさすがに翌日軽い二日酔いに見舞われたのと、最近普及してどこでも飲める氷点下ビールじゃなくて、道頓堀に来たんだから道頓堀のビールじゃなくちゃ、ということで。新製品だという「暁」はフルーティーな赤いビール。私はフルーティーな酒というのはあんまり好きじゃないんだけど、「暁」はちょっとクセになりそうcoldsweats01
食事して外へ出たら、雨はだいぶおさまっており、傘なしでもホテルまで歩けた。
明日の天気はどうなのかな。

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2011年9月18日 (日)

昔も今も人は人:古代ギリシャ展

96日 大英博物館古代ギリシャ展(国立西洋美術館)
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大英博物館は1998年(もう13年も昔になるのねえ)に駆け足で見学したし、ワシントンと違って将来的に再訪する可能性もあるけれど、先のことなんかわからないのでこの際やっぱり見ておこうってことで。この日は「身毒丸」、古代ギリシャ、アワビのはしごsmile

人がたくさん集まっているアンフォラとか皿系はさっと眺めて、彫刻中心で回った。
 
1章 神々、英雄、別世界の者たち
1-1
 ギリシャの神々
 
子供心にロマンを感じて好きだったギリシャ神話。その頂点に位置する色好みの全能神ゼウス。「ゼウス小像」(AD12世紀)はたった23.6cmの高さしかないのに美しく見事な彫りで支配者ゼウスを表現している。「アフロディテとエロスの小像」(BC300BC100年)は襞が体の線を表しエロティック効果を出している。「鏡を持つエロス小像」(おそらくBC3世紀)はこれもエロティックを意味するペルシャ風の服装である。蝶番のついた鏡を手にのせているのが面白い。
 
さっと通り過ぎたアンフォラには、アテネの誕生とかヘファイトスのオリンポス帰還などが描かれていた。
1-2
 英雄ヘラクレス
 
「ヘラクレス像頭部」(AD117138年)のほかは、ヘラクレスの活躍を描いたアンフォラ。頭部からは、哲学者のような苦悩とか達観とかのようなものが感じられた。
1-3
 別世界の者たち

大理石のスフィンクス像(AD120140年頃)は不思議に魅入られる姿である。これが、おそらくはテーブルの脚部だったのだというから恐れ入る。
2章 人のかたち
2-1
 男性の身体美
「優勝選手の像」(AD1世紀:BC430年頃のギリシャのオリジナルのコピー。オリジナルは現存せず)は力強いというよりはすらっと均整の取れた体が美しい。
2-2
 女性の身体美
女性の美といえばアフロディテBC4世紀のギリシャのオリジナルに基づくローマ時代のコピーが2点出品されていたが、ローマ人もギリシャ彫刻の美しさに憧れたのだろう。
2-3
 人の顔
ヘラ像頭部(AD30180年)。ゼウスの嫉妬深い妻ヘラ。でもこの像からはそんな様子は窺えなかった。知的で美しく見えた。
3章 オリンピアとアスリート
スポーツ好きには楽しい展示。しかしここでは何といっても「円盤投げ(ディスコボロス)」(AD2世紀。BC450BC440年頃のギリシャのオリジナルに基づくコピー。オリジナルは現存せず)だろう。足指の力の入り方、繊細な手の指。見事です。「ニケ小像」(BC500年頃)。ニケといえばルーヴルの「サモトラケのニケ」を思い出すけれど、あちらには首がなく、それが逆に想像力を掻き立てる。で、こちらのニケは躍動的な感じながら、顔はふ~んこんなものか、と思ってしまった(べつに作品をけなしているのではない。顔に対する想像がちょっと裏切られたかなという感じ)。
オリンピアの模型は、神殿や競技場が再現されていて興味深い。

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2011年9月17日 (土)

神経使うチケット取り

今日は平成中村座のゴールド発売日。何しろチケットがやたら高いからどうしようかという気持ちもなくはなかったのだけど、仁左様ご出演だしやっぱりはずせない。
緊張して10時を待つ。
意外とすんなり希望の席が取れて、緊張が解ける。でも高額のチケットを取るときは日程とか間違えないように、と神経を使う(もちろん、安いチケットだって間違えたからって捨てるわけにはいかないからそれなりに神経使うんだけど、高額のときには特にね)。よくやるのだ、私は。事前にちゃんと検討したくせに、あっ、この日をとるんじゃなかった、とか、この席種じゃなかった、とかcoldsweats02 今回も取っちゃってからこれでよかったのだろうか、と心配になったけれど、今のところ自分の予定としては大丈夫かな。11月は日程がうまく組めなくて、1~2日おきとか2日連続とかばっかり。あら、「アマデウス」の入るところがなくなっちゃった、どうしようshock ってか、これじゃ仕事すら入る余地なしじゃぁ~っgawk

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2011年9月16日 (金)

激しい立ち回りのワカドクロ:「髑髏城の七人」

916日 「髑髏城の七人」(青山劇場)
当日引換券が奇跡的にゲットできた「髑髏城」。新感線歴の浅い私としては1990年以来7年ごとに上演されるという「髑髏城」は今回が初めて。天魔王と捨之介が2役でなくなったと言われてもその差はもちろんわからない。
面白かった!! とくに芝居の半分以上を占めるんじゃないかっていうくらいの激しい立ち回りはサイコウ!! 12回公演をどうやって乗り切るんだと心配になるほど激しい活劇である。
殺しでも略奪でもやりたい放題の天魔王(森山未來)率いる関東髑髏党。強きをくじき弱きを助けるがモットーの兵庫(勝地涼)率いる関八州荒武者隊は打倒天魔王を叫び戦う。しかし荒武者隊に裏切り者が出て、関八州荒武者隊は窮地に陥る。そのとき、ふらりと現れた捨之介(小栗旬)。
旬クンがめちゃくちゃカッコいい。めちゃくちゃカッコいいし旬クンファンの私だけど、不思議なことに意外と捨之介に魅力を感じない。いや、魅力的は魅力的。でも他の人物の魅力のほうが上回っていたと言うべきかしら。それともカッコよさが人間的な魅力を凌駕しちゃった? 捨之介が本来もっているはずの飄々とした味わいがちょっと弱かった? 信長に仕えていた陰影みたいなものがもうちょっと感じられてもよかったかな? でも旬クンのあの明るさが、もと信長の家来であった天魔王・蘭兵衛・捨之介の行く末の違いを暗示していたのかもしれない。
勝地涼クン。「ムサシ」では旬クンに代わって小次郎役を頑張っていたけれど、旬クンの小次郎には敵わなかったなという印象だったのであんまり期待していなかった。その涼クンが面白くていい味を出している。ちょっと暴走気味の若さと正義感はわかるわかる。兵庫は刀を抜かず相手を殴ることで戦う。刀を抜かないのには理由があった。しかし兵庫が刀の封印を切るときがくる。覚悟を決めて刀を抜くと…なんと、それは錆び錆びのなまくらになっていた、というオチ。
刀を研いだら今度は研ぎ過ぎて刃がナイフほどの短さに。と命をかけた戦いの場でも笑わせてもらった。
刀が使えなければ、鎌だ。実は兵庫は農民だった。兵庫の貧しい兄・磯平(磯野慎吾)は兵庫が武士の真似事なんかしているのを何とか引き戻そうとするが、結局自分も一緒に髑髏城に乗り込んで戦うことになる。この磯平がなんと鎌の使い手だったりして、これが笑わせるとともに、兄弟そろっての鎌さばき、敵をバッタバッタと倒すと思わず客席から拍手が湧く。
髑髏城の主・天魔王は冷酷で残忍で卑怯で、主君信長の死を受け入れられないという心の傷があるにしても、それに同情することはおよそできない。しかも、物語が進むにつれ、この男が「天魔王」などと名乗って秀吉に反旗を翻そうとしていたって、本当は実に小さい人間であることがわかってくる。森山未來クンがうまい。自信と虚勢(天魔王自身は虚勢とは思っていないに違いない)に未來クンの繊細さが巧みに絡み合って、旬・太一・未來の中で一番魅力的だったかも。しかしこの天魔王、未來クンとわかっていてもその姿から普段知る未來クンはまったく想像できず、誰かと思ったくらい。
未來クンは動作がとてもきれいで、赤いマントを翻した動きなんかあんまり美しくて、見惚れてしまった。そういえば、「変身」で未來クンの身体能力の高さに感心したんだっけ。 

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2011年9月15日 (木)

青山で

今、beer飲んでます。
もうじき帰るけど「髑髏城の七人」の興奮とbeerで盛り上がってます。
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このお店にはこんなお酒がありました。「髑髏城」での小池栄子の役が雑賀衆の生き残り。何という偶然sign03 体調とかいろいろ考えて酒はbeerだけにして「雑賀」は飲まなかったのがちょっと残念かな。
お芝居の感想は明日ね~(多分)coldsweats01

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2011年9月14日 (水)

月夜野の前は「月見草」で

1週間ほど前、浅草の「月見草」というシーフードレストランへ。ちょっと贅沢して大アワビのステーキをいただきました。ビックリするくらいやわらかかったdelicious
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2011年9月13日 (火)

月夜野の十六夜

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これがあったので、体調不良を必死で治した。結局薬を使ってなんとか回復。11091302tukiyono

こういう待合室は珍しいなと温かい気持ちになったら、↓こういうわけでした。
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2011年9月12日 (月)

生々しかった「身毒丸」

96日 「身毒丸」千穐楽(天王洲銀河劇場)
 
これまでの白石加代子・藤原竜也に代わる新キャストでの上演。身毒丸にはオーディションで8523人から選ばれたという矢野聖人、継母撫子は大竹しのぶ。前のコンビから受けた感覚とはずいぶん違う、というのがすべての感想。
 
矢野聖人は体がうらやましいほど薄くて(細いんじゃなくて薄いの。背中とお腹がほとんどくっついている)、何かもっている感じは確かにするのだけど、竜也クンで出来上がった私の身毒丸像とちょっと違うのだ。竜也クンに比べて生々しすぎるのかもしれない(それは、少年でも青年でもない「男」の部分なのか。竜也クンにはそういうものは感じなかった)。
 
そうだ、全体になんとなく生々しい感じがした。不思議なことに、撫子に関しては大竹しのぶより白石加代子のほうがずっと生々しかった、にもかかわらずだ。大竹しのぶはもっとヒステリックな演技を見せるかと思ったら、抑えるところと弾けるところをうまく演じ分けて、絶叫も気にならない程度に狂気と情念の女になっていた。
 
後でプログラムを読んだら、「おとなしくなってきた『身毒丸』に強いタッチを取り戻したい、“大・土着オペラ”を創りたい」という意欲を蜷川はもっていたようだ。そうか、それを私は「生々しさ」という感覚で受け止めたのかもしれない、と思った。そのせいか、今回の「身毒丸」という物語についても芝居についても、どう考えたらいいのか、よくわからないでいる。
 
父親役の六平直政には昭和のオヤジの味と壊れていく人間の可笑しいような悲しさが感じられた。
 
せんさく役の子役がうまかった。ダブルキャストで、この日はどちらの子だかわからなかったが、こんな難しい役をこなしていて感心した。
 
劇中にかかる昭和の歌も、「身毒丸」の世界にぴったりで、あら昭和の歌ってこうやって聞くと生々しいものなのね、なんて思ってしまった。
最初と最後に舞台2階で数人の人たちが鉄骨を溶接していた(そう見えた)のは、7月に巣鴨で見た「血の婚礼」を思い出させた。 カーテンコールは4〜5回あっただろうか。大竹さんは3回目くらいから笑顔を見せたが、それまでは撫子が抜けきっていない様子だった。最後の2回は蜷川さんも加わってスタオベを受けていた。

 
<上演時間>100分(13001440

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2011年9月11日 (日)

半年

今晩もう一晩ゆっくりすれば体調が戻りそうな気がするので(昨夜は早く引き上げたけれど、寝たのは結局0時近かった、でもベッドでぼ~っとしているだけで違う)、又早めに引き上げます。
1日の終わりに…時は容赦なく過ぎていくものだけれど、いつまでも同じところに立ち止まってはいられない。それでも、夕方ちょっと揺れたときにはあの恐怖が甦り、裏の自分はまだあそこにいるのかもしれないと思った。直接大きな害を受けていない自分がこんなことではいけない。
あらためて合掌。

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2時間半の奮闘

今日は、12月のクラブワールドカップチケット発売日。
8月27日にVISAカードの先行販売があって、そこでは準決勝は取れたのだけど、決勝が取れなかった。それで、今日に懸けていた。
しかし今日は世界同時発売。ということは、この試合を見たい世界中のサッカーファンが10時と同時にアクセスするわけで…。

①FIFA→②チケット購入はこちら→③もう1つ、チケット購入はこちら→④購入・申込確認画面はこちら→⑤各試合の申込画面→⑥規約同意画面→⑦公演名(FIFAクラブワールドカップ)クリック画面→⑧先着販売クリック画面→⑨カテゴリー・枚数選択画面→⑩色々入力画面→⑪予約完了

という手順。まずは⑥までたどり着くのが一苦労。「接続できない」、とか「混み合っている」とか、「自動的に画面が切り替わらない場合はこちら」とかで、10回に1回くらい⑥画面が出るのだけど、今度は規約に同意しても、そこでまた「接続できない」等になってしまう。それでも数回⑨までいったのに、最後でエラー。
昨日の体調不良が尾を引いて、首から上の右側がモーレツに痛いのに耐えながら、とにかく奮闘。
そうしたら、12:45頃、ついに全過程完了できちゃったgood
1文字1文字の入力に願いを込め、ラストクリックにも念を込めて送信したら、予約完了できたのだnotes

この時間に取れたんだったら、何も10時から必死で格闘しなくてもよかったようなものだけど、いつ完売になっちゃうか心配だし(カテ4は一番早く完売。私は次に安いカテ3)、やっぱり頑張ったからこその嬉しさだし。
これでなまバルサを2試合見られるぞぉ~dash(まさか準決勝で沈んだりしないよね)

これから少し休憩です。仕事そっちのけの奮闘だったからやらなくちゃいけないことたまっているんだけどねえcoldsweats02

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2011年9月10日 (土)

鬼の霍乱

につき、本日は早寝します。
ぶり返してきた暑さにやられたのか、寝冷えなのか…gawk
今朝、目がさめてもなかなか起き上がれず、ムリして起きたら1日具合が悪くて仕事もちっとも進まず。こういう時は未練がましく起きていないで、さっさと寝ることにします。
おやすみなさ~いsleepy

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2011年9月 9日 (金)

印象派を語ってもいいかな?

831日 「ワシントンナショナルギャラリー展」(国立新美術館)
 
もうとっくに終わってしまった美術展(9/5終了)だけど、まだ感想を書いていなかったので自分の記憶のために。
 
印象派はもういいや、という気持ちがあったのではじめは見るつもりはなかった。しかし、今改装中というワシントンナショナルギャラリーからは、日本初公開の作品や、1作につき15回しか貸さないという作品もあるそうだし、私は絶対現地に行くことはないと思うので、やっぱり見ておこうと勇み立ったのが前日の30日。青楓さんの菊之丞襲名公演の前に、と出かけたら休館日で、急遽2回目の青木繁鑑賞に変更した、という曰くつき。
 
会場は「印象派登場まで」「印象派」「紙の上の印象派」「ポスト印象派以降」の4章で構成されている。
 
1章「印象派登場まで」
 
ここではやっぱりマネ。「鉄道」「牡蠣」「オペラ座の仮面舞踏会」等々、見たかった作品を目の当たりにする。そのマネの「オランピア」から着想を得たと言われているバジールの「若い女性と牡丹」。花に囲まれた黒人女性の目に引き付けられた。ほかに「エドモン・メートル」「エギュ=モルトの城壁」も心惹かれる作品であった。29歳、普仏戦争で亡くなったというのが惜しい。
 
ファンタン=ラトゥール「皿の上の3つの桃」は桃の毛がきれいに描かれていて、これも好きな作品(ルノアールの「皿の上の桃」よりも好み)。
 
ここの15作品はどれも素晴らしかった。
 
2章「印象派」
 
ドガ、ピサロ、モネ、モリゾ、ルノワール、シスレー、カイユボット、エヴァ・ゴンザレス、メアリー・カサットの27作品。
 
アメリカにこれだけ印象派の名作が集まったのは、メアリー・カサットの功績らしい。まだ印象派が手ごろな値段で入手できた当時、カサットが「パリでは今こんなのが流行ってるわよ」とアメリカに紹介したのだとか。カサットの子供をテーマにした作品は子供の様子がやさしい目で生き生きと描かれている。

3章「紙の上の印象派」
 
一番見たかったのがこの章。印象派というと油彩のイメージが強いが、水彩、パステル、素描、版画といった、ふだんあまり目にすることのない作品が27点。15回しか貸し出さないというのがこの紙作品。劣化を恐れてのことだそうだ。
 
ここはいい作品がいっぱいありすぎるので、敢えてリストアップしない。
 
4章「ポスト印象派以降」
 
バックの青が印象的なゴッホの「自画像」、その翌年の作品とは思えない明るい「薔薇」、セザンヌ「『レヴェヌマン』紙を読む画家の父」、スーラ「ノルマンディのポール=アン=ベッサンの海景」等々14作品。
 
以上83点、作品数が多くないので疲れなかったし、印象派は作品から離れて見たほうがわかりやすいので、行列にはまって身動きできなくなることもなく(そこまで混んでいなかったし)、十分楽しむことができた。
 
さて、これを見たから印象派を語る資格はできたかな(語るってほどの知識も鑑賞眼もないけど)。
この展覧会、副題が「これを見ずに、印象派は語れない」だからsmile

録買うべきだったかな。何しろ高いし、ここのところあちこちの展覧会で図録集めちゃったから家がその重みで沈んでもいけないしbleah

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2011年9月 8日 (木)

又五郎さん、応援してます2:イヤホン・インタビュー

イヤホンガイドで聞いた又五郎・歌昇お2人のインタビューの一部を。インタビューが行われたのは7月だそう(歌舞伎モバイルでは、初日終演後のお2人のインタビューが公開されています)。
 
又五郎:今使っている鏡台は、三代目時蔵が使っていたもので、それが先代歌昇から中村嘉葎雄、そして又五郎さんへと渡った80年モノ。これに伴い、以前又五郎さんが使っていた鏡台が歌昇クンに。
 
歌昇:襲名ははじめ、食事の時に聞いた。その後正式に伝えられたが、まだ実感わかない。
 
歌昇:芝居をやめたいと思ったことは一度もない。父の踊りは大好き、吸収していきたい。「勢獅子」は教わったことを大事にして踊りたい。
 
又五郎:播磨屋にとって大切な名前なので、先代の築いてきた名に恥じぬよう精進したい。
 
歌昇:祖父には会ったことがないが、この名を継ぐのは感慨深い。父が30年名乗ってきた名前なので重みを感じる。父と一緒に頑張っていきたい。

歌昇クンの言葉からは、お父様をいかに敬愛しているかがよくわかる。又五郎さんのケガに歌昇クンもさぞ胸を痛めていることだろうが、お父様の役者魂に触れてますます敬愛の念が強くなったのではないだろうか。そしてきっと私たちの見えないところでお父様を支えているに違いない。そう考えると、私の胸も熱くなって、何とかもう一度昼の部を、と願うのだけれど、ここしばらくはちょっと予定が立たない…。遠くから心配しながら応援しています。

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2011年9月 7日 (水)

又五郎さん、応援してます:9月演舞場昼の部

94日 秀山祭九月大歌舞昼の部(新橋演舞場)
昼の部はたった1回の予定。でも、見終わったらもう一度見たくなってきた。でも今月は大阪へ行くし、日程はともかく…。
「舌出し三番叟」
以前に見たことあったかどうか。子供時代に見ているとは思うのだけど。
三番叟(染五郎)と千歳(歌昇)の板付きで始まる。千歳は序盤にちょっとだけしか出ないのかなあ(襲名の主役なのに)と思っていたら、ずっと舞台の上にいて、三番叟と一緒にリズミカルに時に激しく踊ったりもして、見応えがあった。
歌昇クンは染五郎さんが踊っているとき、三番叟から目を離さず、それは演技上そういうものだとしても、その踊りから何かを吸収しようとしているかのような意欲が感じられた。染五郎さんの三番叟は軽やか、華やかでキレがあり、五穀豊穣の願いが伝わるようであった。
5時台の地震で予定より1時間早く起こされ、ここで沈没するんじゃないかと心配したが、全然寝ないで楽しく見ることができた。
「新口村」
このお芝居はそんなに苦手ではないのだけど、地震の影響がこちらへきたのかしら。期待した歌六さんがいまひとつな気がした。「沼津」の平作ではあんなに泣かされたのに、孫右衛門にはあまり心を動かされなかった。ただ、梅川(福助)が孫右衛門に目隠しをしたところへ忠兵衛(藤十郎。若い)がたまらず飛び出してきた瞬間は涙が滲んだし、親子が手を取り合うところはじ~んときた。福助さんは最後、山道を逃げながら孫右衛門に手を合わせる姿に真情が感じられた。それでも全体に乗り切れなかったのは、眠かったからだろうか。
「寺子屋」
又五郎さんが足を痛めているとは聞いていたが、あんな状態だとは!! 「源蔵戻り」では気が付かなかったのだが、家へ上がってから足を見てぎょっとした。右足を石膏で固定してあるようなのだ。足の指がその先から見えているが、足底から踝から甲までギブスをはめているではないか。そう思って見ると、家に上がるときに脱いだ草履も右足だけが特別大きい。正座ができないから、その場面になるたびに、黒衣さんが正座イスみたいなものを後ろから差し入れてカバーする。立ち上がったり座ったりする動作がややぎこちない。膝をつくときにどうしても裾が開いてしまう。
いつ怪我されたのか知らないが、まだ始まったばかりの4日目。ご本人の襲名公演だから休演するわけにいかない。痛み止めを打ったりしているのかしら…。はじめは痛々しくてお気の毒でそっちにばかり意識がいったが、又五郎さんが武部源蔵になりきっているのを見ているうちにだんだん「寺子屋」の世界に入り込んでいった。首実検が無事に済み、戸棚から菅秀才を出してほっと安心、思わず抱きしめる又五郎さんに涙。戸浪とともに実直に温かく主君の跡継ぎを守ろうと心を砕く源蔵に又五郎さんはぴったり。地味さは否めないが、それがまた源蔵という人物をよく表しているようで、とても好きな源蔵です。
他の役者さんも鬼気迫る演技で、小太郎を身代りに立てることを決めたときの芝雀さんは「鬼になって」のセリフとともに顔が鬼になっていた。芝雀さんの戸浪は甲斐甲斐しく源蔵を支え、情に溢れ、心のこもったいろは送りに胸が熱くなった。
吉右衛門さんの松王丸は声だけ聞いていると、トーンが時々幸四郎さんに似ていた。又五郎さんの緊張感を受け止める演技が大きい。小太郎の死に際「さぞかし未練を…」と源蔵に確かめる吉右衛門さんの表情が何ともリアルで、不憫なことをしたけれど、立派に死んでくれたに違いないという親の心、でもやっぱりまだ幼い子供だから…もうこの辺りは庵弥陀がぼろぼろ、はなみずくしゃくしゃだった。兄弟の中でただ1人、時平側についたばかりに息子を犠牲にしなくてはならなかった親の悲哀は、吉右衛門さんということもあってか、事情は違えど熊谷直実を思い出させた。「大はりまっ」の掛け声がかかる。
魁春さんの千代も忠義と諦めながら母親の思いが全身に感じられて泣かされた。
ちょっと楽しみにしていた歌昇クン(こういう時はやっぱり種ちゃんって言いたくなる)の涎くり、亀蔵さんとか大人の役者が醸し出す味にはかなわないけれど、イタズラっ子種ちゃんっていう雰囲気がとても楽しかった。

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負けなくてよかった

としか…coldsweats02
本田を欠いた苦しい試合はまだまだ続く…

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2011年9月 6日 (火)

下見

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忙中閑はないのだけど、早くから予定していたこともあり、浅草へ。ついでだからと、平成中村座がどこにできるのかを見てきた。
吾妻橋からず~っと歩いて言問橋を越える。かなり歩きデがあります。夏だったらイヤになるかもしれないcoldsweats01
でも、スカイツリーはバッチリだし、歩くのもまた楽しと思おう。
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最後のクレーンかしら。
こんなことやってるから、演舞場の感想がますます遅くなるぅweep






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2011年9月 5日 (月)

ラブ歌舞伎座・48(ただ今、回り舞台施工中)

歌舞伎座工事生中継サイトをご覧あれ→ココ
まだ明るいから、今日でも間に合いますsmile

昨日の演舞場昼の部の感想は明日になってしまうかも(たまには仕事しなくっちゃ、ってわけでcoldsweats01

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2011年9月 4日 (日)

圧勝!!

ジャマイカ、速かったねえdash
3走のブレーク(100m金)がまず引き離し、ボルトは敵なしで、ジャマイカ37秒04の世界新。
今大会は世界新が出なくて寂しい気がしていたが、最後の最後にくるとはねっhappy02

ところで、3位のセントクリストファー・ネイビスという国は初めて知ったcoldsweats02

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備え

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8月末、台風12号が関東にくるという予報が出たため、手前の道から向こうの道へ水が入らないようにとの備え。ここは低地で豪雨が降ると冠水しやすいので。
母の施設でも何日か前の豪雨で裏の高台(山というほどの山ではないので)の土砂が崩れてきて、駐車場の一部が一時使えなくなったとか。
台風の被害にあわれた方々、お見舞い申し上げます。

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2011年9月 3日 (土)

苦しかった、遠かった、1点までの94分

92日 ワールドカップ3次予選 日本vs北朝鮮(1920キックオフ、@埼玉スタジアム、54,624人)→10で辛勝
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11090303uniform_3・久しぶりの青ユニフォーム(
1998年フランス大会モデル。リュックは2002年日韓大会の時のもの)
・久しぶりのサッカーラッシュ(埼玉高速鉄道。でもユニフォーム姿は数えるほどしかいなくて、ちょっと「ウイテルcoldsweats02」感を味わった)
・久しぶりのバックアッパー席(アッパーもアッパー、席まで辿りつくのにかなり時間を要する上方。でもホームとアウェーのセンターで見やすかった)
・久しぶりのアツいアツい応援(私)
11090304backpack_6・久しぶりの5万超え観衆
これは久しぶりじゃない、いつものこと。荷物の中に手を入れられるのはレッズでも毎度毎度きわめて不快だ。「手を入れていいですか?」との一言はあるものの、それは了解を得ているのではなく「手を入れますよ」と宣言していることに他ならない。私が「イヤです」と答えたらどうするのだろう。レッズの試合ではびん缶禁止、ペットボトルOKだが、今回はペットも禁止であった。そういえば、ドイツ大会で、ペットボトルの蓋を強引に捨てられちゃっている人を何人も見た。蓋をしたペットボトルは武器になるからだ、という理由らしい。水筒はOKなのかな。

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試合前のセレモニーでは秋川雅史さんが朗々と「君が代」を歌う。
 
雨が降らなくてよかったと思っていたら、なんと試合開始10分くらいからモーレツな豪雨になった。少しくらいの雨だと座席からはわからないのだけど、白い雨の筋が風に押されてアウェー側からホーム側へ流れていくのがはっきり見える。おまけに、雨には当たらないはずの座席にも風のせいで細かい雨粒が吹き込んでくる。用心して持ってきた日本代表の合羽(これも日韓大会の時のもの)を着て凌いだが、後でピッチでは視界も遮られるほどだったと知った。15分くらいでおさまっただろうか。
試合はテレビで見ていたら消化不良でイライラしたかもしれないが、実際に観戦しているとそうでもなかった。もちろん、攻撃が遅いっとか、チャンスを捉えきれない度に「なにやってんだよ~」とか「どうしてそうなるのよ~」とか叫ぶんだけど、テレビと違って全体が見えていたからかもしれない。
 
髪を黒くした柏木陽介(レッズでは金髪というか黄髪っていうか)の最初のゴールが決まった!と喜びかけたらバー。こういう時っていっつも、「狙ったってバーには当たらないだろうに、なんでこうなるの」ってガクっとくる。柏木、チャンスはいっぱいあったのに。
 
本田と長友の存在感を強く感じた。本田のキープ力・安定感、長友のスピード・キープ力がなくても大丈夫かという懸念、数をかけて引いて守る相手にちょっと弱いという不安がねえ。技術では明らかに格段の差がある。それなのに崩せない。負ける気はしなかったけれど、引き分けじゃダメなんだよ。
 
清武、ハーフナーの投入は成功だったね。できたらスピードのある原口元気も使ってほしかったな。
相手は引き分け狙いだっただろう。凄かったのはGK。前半35分くらい、日本のCKをファンブルしたときに足を痛めたらしい。ゴールキックさえままならない状態で、控えGKがアップを開始したにもかかわらず監督はそのまま使い続ける。そんな状態なのにこちらのシュートもことごとく防がれる。本当に痛めてるの?と思わせられるほど。
マコ様奮闘。
そんな苦しい試合を制したのは後半44分、清武からボールを受けたDF吉田麻矢のゴール。決まった瞬間、私は立ち上がり飛び上がり絶叫し(自分でも何を叫んだのか。「きゃあきゃあsign03」「やったぁぁぁぁupwardrightupwardright」「ゴールゴールゴールsoccersoccersoccer」「うぉ~っhappy02」等々)、ぶっ倒れそうになるくらい興奮した。そこから約1分、試合終了のホイッスルの待ち遠しかったこと。
 
終わりよければすべてよしだわ。3次予選初戦で格下の相手にこんなに苦しめられてどうすんの、とも思うけれど、予選ってこんなものかもしれない。こうやって苦しんでもあきらめずに勝ったことが、次の試合の糧になればよし。
 
帰り、自宅で祝杯をあげるべく、コンビニに寄ったら店長が「勝ちましたね!!」と声をかけてきた。サッカーファンって嬉しい。

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2011年9月 2日 (金)

祝・ダブル襲名:秀山祭夜の部

91日 秀山祭九月大歌舞伎初日夜の部(新橋演舞場)
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私にしては珍しく夜の部からスタートしたのは、大好きな新又五郎・歌昇さんの口上があるから。席に着くとうれしい祝い幕が掛けられていた。襲名、おめでとうございます。
「沓手鳥孤城落月」
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年前の4月に見た芝翫さんの淀君の印象がやたら強い。そのせいか、城内山里糒庫階上の場」の前に激しい戦闘場面があることをすっかり忘れていた。
前回と同じ錦之介さんが大住与左衛門として登場して千姫(芝雀)を助ける。裸武者石川銀八は児太郎クン。細い体で立ち回り、勇ましく頑張っていた。途中で槍の先が取れちゃってハラハラ(あれって、取れることになっていた? それともハプニング?)。階段落ちはやっぱり怖いんだろうなあ。
「二の丸乱戦の場」が終わると狂気の淀君の場面に。淀殿ご乱心は千姫に対する怒りのすさまじさのあまりだと記憶していたが、たしかにそれはそうであるものの、一度正気に返ってからの2度目の狂気はそうではなかったらしい。だらしなく笑い、完全に理性がどこかへいっちゃっている感じがした。吉右衛門さんの氏家内膳はセリフがちょっと怪しかったけれど存在感でそういう不安を消してしまう。梅玉さんの大野修理之亮がよかった。
歌昇さん、おっと、じゃなかった又五郎さんの秀頼からは狂気の母に対する悲しみと、敗戦の豊臣家御曹司としての苦悩が感じられた。若々しい声で好もしい。
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「口上」
客席の空席が埋まりだし、大向こうさんの数もぐっと増えた。
芝翫さんが「秀山祭」の挨拶をする。あれれ、襲名のことは?と思ったら、そちらは吉右衛門さんにお任せのようだった。吉右衛門→魁春→福助→松緑→芝雀→東蔵→藤十郎と上手へ。それから下手端の梅玉→段四郎→染五郎→種之助→錦之介→歌六と再び中央へ戻り、新歌昇クン(クンはやっぱり馴染まないか)、新又五郎さんの挨拶となる。以下、ごく一部をかいつまんで。
吉右衛門「先代又五郎さんは先代吉右衛門のもとで修業した。その名前が復活するのはうれしい」
魁春「先代又五郎さんには世話になった。新又五郎さんは歌右衛門の舞台に子供時代から出ていた」
福助「新又五郎さんとは同世代でたびたび相手役をやっている。新歌昇クンは平成生まれ。よく勉強している」(弟の種之助クンの名前を種太郎と間違っって言っちゃったけど、一家に対するあたたかみが感じられた)
松緑「新又五郎さんにはよく遊園地などに連れて行ってもらった。新歌昇さんは兄弟のいない自分にとって弟みたい」
芝雀「新又五郎さんとは子役の時から舞台一緒。そのご縁で口上の舞台にあがらせていただいた」
東蔵「新又五郎さん光輝時代から親しい。そのご縁で口上の舞台にあがらせていただいた」(光輝の名前が出てきて嬉しい。あの当時とお顔がほとんど変わっていない気がする)
藤十郎「月日が経つのは早い。新又五郎さんのお父様がまだ若い頃(私も若い頃)、お母様の住む京都にまで行って朝早くから遊んだ。そのご子息が又五郎、お孫さんが歌昇を襲名するのは誠に嬉しい。しかし襲名すると後が大変。芸道は生涯勉強です」
梅玉「新又五郎さんは歌右衛門の下で子役時代から親しく、一緒に修業した。歌昇でも又五郎でも私にとっては『みっちゃん』」
段四郎「色々な舞台で共演しているご縁で口上に出していただいた」
染五郎「舞台で色々教えてもらっている。新歌昇さんとは一生かけて芸の精進をする仲間」
種之助「父と兄の口上に列席されていただけることに厚く御礼」
錦之介「一族の1人として襲名はうれしい」
歌六「弟と甥の襲名は感慨深い。先代又五郎さんは大恩ある人。吉右衛門さんのおかげでその名を継ぐことができた。微力ながら力添えしていく」
歌昇「襲名はこの上ない喜び。なお一層芸道に精進していきます」(ちょっと緊張していたかな。そりゃ、当たり前だよね)
又五郎「1日も早く一廉の役者になれるよう精進します」
最後に芝翫さんが、今後とも又五郎・歌昇を、そして伝統歌舞伎をご贔屓にと締めて口上は終わった。
お祝いに手ぬぐいを買いましたhappy01

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わ~い、奇跡的に

新感線の「髑髏城の七人」、一般販売で完敗。
「おけぴ」に時々出るのをこまめに狙うというテもあるが、おけぴ未経験の私は何となく臆してしまう。
そんなところへ、当日引換券が今日10時から発売というお知らせがsign02 
ダメモトでぴあにアクセスしたらやっぱりつながらないbearing 
諦め半分、もう一度やってみた。ららら、今度はスムーズに入れた。急いで日時選択。やっぱりダメだ。その回はもう売れてしまっていたdown
最近、昼の部より夜の部のほうが取りやすいから、試しにその日の夜を選択してみる。ららら、取れてしまったhappy02
ラッキーscissors なんだけど、やっぱり昼の部を取りたかったな。しかもこの時はドキドキしていたからいろいろ考える余裕がなかったけれど、夜なら本当は別の日にすべきだったわ。でも、追加販売だからもともと数も少なかったんだろうし、10分くらいで完売しちゃったみたいだし、しかも、手続き作業中に宅配便が来て一時中断。そんな中で運よく(私にしたら奇跡的smile)チケットが手に入ることになったのだから贅沢を言ってはいけない。7年位1回の公演では私の年齢ではおそらく今回がラストチャンスだしねcoldsweats01
ともかく、わ~いnotesな、久々のカテ・チケットエントリーでした。

昨日の演舞場初日については何とか今日中に…。

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2011年9月 1日 (木)

もいちど青木繁

830日 青木繁展(ブリジストン美術館)
 
菊之丞さんの襲名公演の前に、国立新美術館のワシントン・ナショナルギャラリー展を見に行こうと(表参道で千代田線と半蔵門線の乗り換えがきくのでちょうどいい)、乃木坂駅で改札に向かったら、なんと「本日休館日」。そういえば23日前に30日は休館だとわかっていたのに、すっかり忘れていた。
 
改札を出る前に休館の案内が出ていたのは助かったけれど、ではどうしようか。そうだ、青木繁にもう一度行こうdash
 
前回見た後で、もう一度見たいと思っていたのだ。方角を考えて演舞場初日の前にするつもりだったが、時間的にも今ならぴったりだ。というわけで、京橋へ。
 
今回はすべての作品を見るのではなく、気に入った作品だけをじっくり眺めてきた。
 
なぜ、今までほとんど関心のなかった青木繁にこんなに惹かれるのだろう。人生が絵に表れているからなのだ、きっと。
あらためて「海の幸」を見ると、砂をざっくざっくと踏む足音が聞こえるみたいな気がした。最後尾の人物の描かれていない足だってまったく違和感ない。青木が、ここでやめておくのがちょうどいいと判断したそうだけど、確かにそうかも、と思う。

 
前回触れなかった「二人の少女」は失意の九州放浪時代の作品だが、強烈な印象を受ける。小首をかしげた少女の目がいい。
 
絶筆となった「朝日」はやっぱり一番好きかも。清らかな気持ちで天に昇っていくような感じがするのは、朝日から出る光が上に向いているからかもしれない。海の表現も大きくて、絵の前から離れがたかった。
 
他にも何点かゆっくり再見した作品はあるが、感想はとりあえずこれで。
 
ところで、この展覧会、最初の順路がちょっとわかりづらい。初回私は第5章から入ってしまい、おかしいと気づいてガードマンさんに尋ねたのだが、この日も迷っている人が何人かいた。また、青木繁展に限らないが、ガラスの入った額は、ライトの反射で肝心の絵画が光ってよく見えないことがある。反対に、ライトが思わぬ効果を出すこともあるが、たとえば青木の自画像にガラスに映る私の顔が重なったりして、ちょっと見づらいなあと思った。
でも、前回も触れたように、展示室の真ん中に椅子が置いてあって、ぜいたくな気分でお気に入りの絵を眺めることができたり、自画像と恋人の顔の絵が向き合うように展示されていたり、オツな工夫もあって、それもまた青木繁の魅力を高めたような気がするのでしたわ。

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