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2011年10月13日 (木)

フランスの漫画を見る:BDで楽しむルーヴル美術館展

106日 「BDで楽しむルーヴル美術館」展(メゾン・デ・ミュゼ・ド・フランス)
 
展示は108日に終了。このためだけに出かけるのは億劫だったので歌舞伎観劇とハシゴで(演舞場昼の部の帰りに鑑賞)。
 
メゾン・デ・ミュゼ・ド・フランスの存在はかなり前から知っていたけど、行くのは初めて。地図を印刷しておいたのに忘れ、しかもざっと場所を見ておいたのが記憶違いもいいとこで、ずいぶん迷ってしまった。なんのことはない、銀座中央通りのフェラガモから1本入ったすずらん通りにあった。
 
あまりに小さな建物にまずびっくり。そして3階の展示場へ入るとあまりに小さなスペースにこれまたびっくり。さらには展示がこれだけ?(展示は、部屋の壁に沿って5作)でまたびっくり。企画展示のほかに、常設と思われる彫刻のレプリカがいくつか置いてあった(「サモトラケのニケ」、程よい大きさで、ちょっとほしい)。部屋の真ん中には落ち着いた椅子が置いてあり、展示本は手に取って見られるようになっているから、静かに読むにはちょうどいい環境かもしれない(ちなみに、BDとはフランス語で漫画のこと)。
 
日本の漫画がフランスで高く評価されているのはよく知られていることだが、フランスでは漫画は大人の文化なのだそうだ。しかしここに展示されていたフランスの漫画本は、私にとってはちょっと…な感じ。アイディアやストーリーは見事と感心するのだが(実物の漫画本の隣に日本語の丁寧な解説があった)、絵がどうしても好きになれない。たとえば、「氷河期」という漫画は、ルーヴルという名も既に知る者のいなくなった遠い未来、氷河から偶然発見されたルーヴルで人間たちがバカげた類推をする中、真実を突き止めたのはイヌ・ブタであるという話だが、このイヌ・ブタが全然かわいくない。しかし、フランス人にとってイヌ・ブタがかわいくある必要はないようなのである。
 
「ルーヴルの空の上」という作品もフランス革命に翻弄されながらもついに理想の最高存在(ナポレオン)に行き当たるダヴィドを描いていて、ストーリーを読む限りは魅力的なのだが、絵がどうも…。
 
そういう中で「レヴォリュ美術館の地下」という作品は白黒で描かれており、映画にもなった「ペルセポリス」を思い出させるような感じで、あまり抵抗がない。
 
中には日本語に翻訳されているものもあり、そういう作品は日本語版も一緒に展示されていた。また、唯一、日本人漫画家・荒木飛呂彦の作品もあった。こちらはもともと日本語で、フランス語翻訳版が一緒に置かれていた(この作品は持っているので、真剣に見てこなかった。でも、やっぱり絵はこれが一番受け入れられる)。
 
私にはあまりピンとこなかったものの、普段目に触れることのないフランスの漫画を直接手に取ることができたのは興味深かった。
 
展示されていた作品
 
「ルーヴルの空の上」ベルナール・イスレール
 
「奇数時間に」エリック・リベルジュ
 
「氷河期」ニコラ・ド・クレシー
 
「レヴォリュ美術館の地下――ある専門家の日記より」マルク=アントワーヌ・マチュー
 
「岸辺露伴ルーヴルへ行く」荒木飛呂彦


 

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