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2011年11月

2011年11月30日 (水)

初南座

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初南座。
21:45終演予定が22:00にのびて、夕食時間が早すぎておなかのすかなかった私はこれから夕飯です(南座で高いお弁当買っちゃったからcoldsweats01)。その前にシャワーかな。

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2011年11月29日 (火)

気合と集中力

この10日ほど、モーレツに仕事した。
とくにここ2~3日の集中力と気合は我ながら、まだそんなパワーが残っていたんだと感心するくらい。
どうしても今日までにすべての仕事を仕上げなくちゃならなくて…風邪もひいたし、芝居も観たけど、火事場の馬鹿力ですかねcoldsweats01
というわけで、今は手持ちの仕事なし。
っていうのもフリーランサーとしては不安なものだけれど、解放感も大きい。
何しろここのところストレス食いでキョーレツに太ったし。太るのは簡単。痩せるのは…。こっちも気合と集中力で痩せてみますかbleah

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2011年11月28日 (月)

可笑しくも緊張感を孕む人間関係:「ヴィラ・グランデ・青山」

1127日 「ヴィラ・グランデ・青山」(シアタークリエ)
竹中直人×生瀬勝久と聞いたら、そりゃあ見なくっちゃ、というわけで取った日が東京公演の千穐楽だったのはすっかり忘れていた。かなり前に取ったから、きっと歌舞伎の千穐楽にかぶるリスクの少ない日を選んだのだ。

20
年前に(バブル時だね)建てられた瀟洒なマンションの壁を持ち上げて、住人の生活を外から眺める。いや、自分もそこの住人になった気分がする。
登場人物は6人。このマンションの住人・民谷史章53歳(竹中直人)、その娘民谷蓮21歳(谷村美月)、蓮の元カレの友人日野康也21歳(松下洸平)、マンションの元住人で民谷の元仕事パートナーで友人陣野圭作50歳(生瀬勝久)、陣野が住んでいた部屋を借りているOL早坂津弓28歳(山田優)、マンションの管理人岡根三知男41歳(田口浩正)。
もう1人、重要な人物がいる。それは蓮の元カレ鳴川。しかし鳴川はついに姿を見せることはない。それなのに、鳴川の存在は民谷を、陣野を、日野を振り回す(蓮も当事者の1人なのに意外と振り回されていない)。その様がなんとも可笑しい。
この4人のエピソードに早坂津弓と陣野、岡根の関係が絡まってくる。恋は唐突にやってくるのだろうか、あるいは2人が出会った瞬間、下地はできていたのだろうか。少なくとも陣野にはそういう予感を感じた。
噛み合わない会話、口を開けば喧嘩になる中年男2人、自分では意識していないだろうけれど、鳴川に振り回される一方で陣野を日野を蓮を振り回す民谷。
竹中さんと生瀬さんのジャブの躱し合い、ぶつかり合い、微妙な間(時々見るものを短い不安に陥れるような間が、この2人の不思議な関係を活かしているように思った)。6人の可笑しくも緊張感を孕む危うい人間関係…。
生瀬さんは「ナツひとり」でも思ったことだが、テレビよりずっと素敵(上川さんとはまた違った意味で)。今回は鼻の下にヒゲを蓄えて、フォトグラファーっぽく見せている。
竹中さんの舞台は初めて。間とか動きとか、映像で見るとおりの可笑しさ。友人にはしたくないタイプだけれど、どこか突き放せない愛敬のある民谷にぴったり。
NHK
の「探偵Xからの挑戦状」で竹中さんといいコンビぶりを見せていた谷村さんが娘役っていうのが嬉しい。蓮はこの芝居の登場人物の中で一番普通の人間のような気がするが、その分インパクトが弱いかも。でもその普通さにちょっとほっとしたりもする。
山田優ちゃんは初舞台だそうだが、私も優ちゃんの演技を見るのは初めて(ドラマ見ないから)。セリフもよく聞き取れたし、元売れないアイドルで今はOLをやっているけど(山ガールでもある)歌手の夢も捨てていない津弓という女性の陰の部分も含めて自然体で演じていて大健闘。さすがに脚が長くてスタイル抜群だわ。
松下クンのことは全然知らなかった。鳴川と民谷の間を献身的に行き来して、双方の気持ちを伝え、民谷には一生懸命鳴川の弁護をする、そういう疲れる優しく真面目な青年が微笑ましくもあり、なんか可笑しくもあり。
可笑しいといえば、もしかして一番可笑しいのは田口さん(の役)かもしれない。津弓とタメ口で喋っていたから同年代かと思っていたらそうか、41歳だったのか。子供っぽいテンションでその場をかき回す。今どきの41歳ってこんなに子供なのかな。もっとも50代の2人も子供だわ。一番の大人は日野クンなのかもしれない。ところでラスト近く、思わず「うわっ」と声を上げてしまったことが岡根に起こる。声を上げた後、笑ったなあ。

芝居の面白さはシチュエーションの可笑しさ、登場人物のキャラの可笑しさ、セリフや動きの可笑しさ(役者の技量を含めて)のほかに、舞台の構成からも感じる。頭上に「Villa Grande Aoyama」と彫られた上層階の壁や窓が吊られていて、本当はあるはずのこの下の壁の中(中庭だったり、住人の部屋だったり)を私たちは見ていることになり、暗転するときはこの頭上部分にライトが当てられ、客の注意をそっちに向ける。
そして、マンションというのはだいたいどの部屋も同じ作りになっているということを利用して、1つの空間で2つの部屋での出来事が同時進行するのが面白い。ABがこっちの部屋で向い合っているその脇で、CDが別の部屋で向い合っている、という具合に。

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2011年11月27日 (日)

勘九郎襲名公演の演目と配役

来年2月の勘九郎襲名公演の演目と配役が発表になっていました(今さらの情報かもしれないけど、私にとっては新情報なのでcoldsweats01)。
昼の部
「鳴神」、「土蜘」、「河内山」
夜の部
「鈴ケ森」、「口上」、「春興鏡獅子」、「ぢいさんばあさん」

新勘九郎は口上のほか、土蜘の精、松江出雲守、弥生です。
その他は→ココ

ところでチケット発売日が通常と違って年内になっていたけど、そういうのって困るわ。固定されている発売日には朝からの予定を極力入れないようにしているんだもの。まあ、今回の発売日は多分大丈夫かな…eye 私の友人は今年頑張ってやっと特別会員の資格を得て、1月発売だと思っていた2月演舞場が特別会員として初の申込ができると張り切っていたのに、気の毒…。
公演日程も変わったのね(2日~26日に変更)。う~ん、私の2月の予定としては微妙かもthink

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2011年11月26日 (土)

体調不良でも絶対見てよかった!! 顔見世夜の部②

1125日 顔見世大歌舞伎千秋楽夜の部(新橋演舞場)
「髪結新三」

白子屋見世先で、白子屋お常(萬次郎)・車力善八(秀調)・加賀屋藤兵衛(権十郎)の3人が結納のやりとりをしているとき、突然どこかでぴよぴよ音が鳴りだした(二階あたりから聞こえてくるように思った)。かなり大きい音で、ずいぶん長い間鳴ったあとやっと鳴りやんだが、いったい何だったのかしら。地震の警報音かもしれない、とドキドキして思わず携帯に目をやったが、電源は切っているし、座席内は電波がこないし、見たってムダだわね。
今回は新三の家の場面では、大家と新三の落語のような可笑しさに笑いながらも菊ちゃんの勝奴を重点的に見た。そうしたら前回見たときとは全然違う印象を受けた。勝奴は、ほとんどいつも新三から目を離していない。新三に背中を向けている時でさえ、新三に目を向けているように思える。弥太五郎源七や大家とのやりとりはどことなく小バカにしたような薄ら笑いを浮かべてじっと見ていて、もちろんいざという時には飛び出せるように身構えてはいるのだけど、新三を兄貴分として慕うだけではない狡猾さ、鋭さが感じられた。この男はちょっと間抜けたところのある新三より上のワルさ、抜け目のなさ(大家のナゾを新三より先に解いたしね)、さらには残忍さを秘めているのではないかしら。それと、これは私が間抜けなんだけど、おくまを乗せた駕籠と一緒にぱっと走ってきてぱっと駆け去るほっかむりの男が勝奴だって、今回初めて気が付いた。
新三は白子屋の門口で、おくまと忠七の話を聞きながらもう悪巧みが頭の中に出来上がっている様子が面白い。そうとも知らず、すっかり騙されて駆け落ちを決意していく忠七の心の動きがまた面白い。その忠七が「今頃はさだめて新三の手籠めにあっていることだろう」おくまを見捨てて死ぬ自分を許してと泣く忠七の絶望は哀れであった。源七に救われた命ではあるが、忠七のこれからの人生を思うと再び哀れになった。源七が「おっと、提灯の灯が消えるところだった」と慌てるところは、危ういところを救われた忠七の命と提灯の灯を重ねて面白いが、それがまた忠七の哀れさを募らせた。
しかし、戸棚の中におくまが押し込められていることはわかっているのに誰も扉を破って助けようとしないものなのかしらね。
善八が、祝言が決まったのを喜んで加賀屋へ伝えようと小走りになるところ、やっと解放されたおくまの駕籠に付き添って白子屋へ走るところ、秀調さんのいかにも気の小さい好人物ぶりが微笑ましかった。
菊十郎さんの絶品の鰹売りは、雨よりも新三のスッキリした浴衣姿よりも何よりも季節を感じさせた。
<上演時間>「外郎売」35分(16301705)、幕間15分、「娘道成寺」65分(17201825)、幕間30分、「髪結新三」130分(18552105

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体調不良でも絶対見てよかった!! 顔見世夜の部①

1125日 顔見世大歌舞伎千秋楽夜の部(新橋演舞場)
頭に雲がかかった状態で、体調的にはパスしたいところだったけれど、初見の日に「外郎売」も「娘道成寺」も飛ばしてしまったので(おまけに前日の昼の部もドタキャンしちゃったし)、ここは何があっても見なければ、というその気持ちだけで演舞場へ。もちろん、「見てよかった!!
「外郎売」
浅葱幕が振り落された瞬間、いかにも大時代で華やかな舞台が目の前に現れ、「あ~歌舞伎だ」となんだか感動してしまった。
全体的なスケールはこれまでの上演に比べてやや小さい感じはしたものの、三津五郎さんの工藤祐経には大きさのほかに、他の祐経にはないような色気と言ったらいいのだろうか、そういうものが匂ってくるようであった。
また若手揃いの中で大磯の虎を演じた梅枝クンになかなかの貫録があり、ますます先が楽しみになった。
松緑さんが花道から登場。裃後見が團蔵さんだったのにはビックリしたけれど、團蔵さんの師匠が二代目松緑であったことを考えればなるほど。團蔵さんが控えめにきっちり後見の仕事をしているのを見て感動した。
舞台中央に進み出た松緑さんの口上は、「追善公演に千穐楽まで賑々しくご来場くださり、ありがとうございます」「松助さんの七回忌とも重なる」「外郎売は私にとって思い出深い狂言」など、短いものではあったが、一つ一つの言葉に誠意が込められているようでとても好感がもてた。
外郎売「尾上松緑」(名前をきかれ、曽我五郎とは言えないので、咄嗟に「尾上松緑」と答える。歌舞伎らしいサービスにお客は大喜び)は、持ち前のさっぱりした気風のよさで早口言葉を聞かせる。團十郎さんとはまた違った明るい大らかさがあって楽しい。
五郎になってからの荒事は、勢いもよく稚気もあり、しかし勢いにだけは任せない形のきれいさがいいと思った。曲げた右肘の高さが印象的だった。
松也クンの十郎も美しく、和事の柔らかさが十分に出ていてよかった。口上での松助さんのことは鳥屋で聞いていたのかな。松也クンの姿を見てじ~んとなった。よい追善になったと思う。
萬次郎・権十郎兄弟の踊り→権十郎・亀三郎叔父甥の踊りと、ミーハー的な見どころにも満足。
「京鹿子娘道成寺」
匂い立つような菊之助さんの美しさ、身体能力の高さ、緩急自在なやわらかく流れるような動き、あらためて「娘道成寺」という踊りの面白さを満喫した。
道行の花子には恨みだけではない寂しさのようなものが一瞬感じられて、ハッと胸を衝かれた。三方にのせた烏帽子を花子に渡すのは田之助さんの所化さん。贅沢な瞬間である。
菊ちゃんは普通の娘らしい艶やかさと清姫の霊との行き来も見事で、それは「十二夜」の二役をちょっと思い出させるのであった。手踊り(2度目のほうが印象に残っている)、楽器(鞨鼓、鈴太鼓)使いの素晴らしさ、息を詰めて見とれた。誰しもが思うことだろうが私も玉三郎さんとの「二人道成寺」が菊ちゃんを大きく成長させたと思った。
「娘道成寺」は演奏も楽しくて、菊ちゃんの着替え待ちの間も飽きなかった。
座席が手拭撒きとは縁遠い場所だったので、ノンビリ眺めた。意外と遠投がなかったな(松也クンあたりがやるかと思ったんだけど)。
前回、演舞場の入口付近で漏れ出る音を聞いただけで舞台を想像し胸の炎がめらめらと燃えた鳴り物と演奏を今回はちゃんと席で聞くことができ、鐘の上にあがった菊ちゃんをこの目で見て、手が痛くなるくらいの拍手を送ることができて幸せでした。

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2011年11月25日 (金)

千穐楽はやっぱり寂しい

今日は演舞場千穐楽夜の部を最初から見てきました。本当は、昨日昼の部再見の予定だったけれど、風邪気味で泣く泣くパスweep(きっと私の席には大向こうさんが座ってくれたと思う。この前夜の部途中から行ったら、大向こうさんが座っていたsmile
だって無理して今日の夜の部行かれなくなったら大変だから。
で、無事今日は観劇できたけれど(今日も頭の中に雲がかかっている状態。でも、全部面白かったから)やっぱり千穐楽が終わると寂しい。楽しかった分、寂しさが募る。すぐに南座が来るんだけどねcoldsweats01(今日、まねき上げだったそうね)
そういえば、今季初めてコート(いわゆるオーバー)を着ました。

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2011年11月24日 (木)

うわ~い!! 俳優祭だぁ

来年1月28日、第36回俳優祭が行われるそうですsign03
場所は国立劇場。そうよね、演舞場じゃ小さすぎて。それでもチケット争奪戦きびしいだろうな。1回公演だけだっていうし。
ニュースソースは→ココ

ビッグニュースに、私はいつもドジだから、もう終わった俳優祭のことじゃないよね、と何度も日程を確認してしまいました(今年は平成23年だよね、って)。

国立劇場は庭が広いんだから、模擬店を外にも出してくれて、チケットのない人でも参加できるとかならないかなあ(あるいは外だけのチケットとか)。もっとも真冬で天候次第では役者さんが風邪ひいたりしたら大変だから、無理かな。

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2011年11月23日 (水)

知盛の目:平成中村座昼の部

1121日 平成中村座昼の部(平成中村座)
夜の部は左側からだったけど、昼の部は右側。どっちも正解だった気がする。ざっと感想を。
「双蝶々曲輪日記 角力場」
橋之助さんの濡髪が堂々と立派で、苦労人の風情が感じられて、こういう橋之助さんは好きだなあと思う。放駒の対峙でも濡髪の大きさが際立っていた。
つっころばしの与五郎と放駒2役は勘太郎さん。私にとって与五郎は染五郎さんの印象が強くて、勘太郎さんを見ていてもつい染五郎さんがかぶさってきてしまった(勘太郎さんの与五郎もよかったんだけど)。放駒は
この芝居を見ると毎度感心するのは、相撲小屋から飛び出してくる観客の多いこと多いこと。まさにわらわらと湧き出てくるという感じで、当時の人々の楽しみとか、その場の雰囲気が伝わってくる。茶屋のオヤジさん(松之助)が「いかにも」な空気を作っていてうまい。小屋の板壁の隙間からちょこっと覗き込むあたりもごく自然で、こういう脇の役者さんの貴重な芸がいかに大事かを教えてくれる。
「お祭り」
つい何日か前に見た獅童さんの「お祭り」とは趣がずいぶん違って、鳶頭は勘三郎さん1人、あとは鳶頭に絡む若い者だけ。
「待ってました」「待っていたとはありがたい」はやっぱりこの踊りの華である。
勘三郎さんはふっくらとした色気が魅力。しかしちょっと疲れているように見えたのは私の気のせいかな。
ラスト、夜の部の「猿若江戸の初櫓」と同様に舞台正面奥の扉が開いてスカイツリーが見えるそうだけど、私のところからは夜の部と同じく隅田川がちょっと見えるだけ。昼は1230、夜は1630頃、中村座の後ろの土手にいたら、逆に舞台が見えるかもなあ。
「義経千本桜 渡海屋・大物浦」
花道をこちらへやって来る仁左様のカッコいいこと。白装束に身を固めた仁左様の堂々たる美しさ、そして哀しさ。
血に染まり、今はこれまでと覚悟を決めた知盛の顔が右側席のほうを向くと、その眼には安徳帝を義経に託す思いを籠めた静かな光と激しい光が同時に湛えられており、深く腹を抉られるような強い衝撃を受けた。
この知盛の目をこんなに間近で見られたことは幸せの極みである。すべてが美しい絵巻物語のようであった。
孝太郎さんの典侍の局は丁寧に演じられていて、平家の女たちの哀れさが悲しい。
七之助さんの義経は上品で大きさも感じられてとてもよかった。
<上演時間>「角力場」50分(11001150)、幕間25分、「お祭り」15分(12151230)、幕間20分、「千本桜」115分(12501445

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2011年11月22日 (火)

携帯から初チケット

昨日は浅草公会堂のゴールド発売日。だというのに、私は平成中村座の昼の部を取ってしまっていて、10時にはパソコンの前にいられない。
携帯からアクセスすればいいのだけど、多分初のことで(もしかしたら発売初日でなくて取ったことがあるかもしれないけど、はっきり記憶にない。少なくとも自分で座席を選べるようになってからは初)、うまく取れるかどうか心配。とにかく落ち着いて参戦するために、早めに家を出た。そうしたら10時前に浅草に着いちゃって、おかげで隅田川そばのベンチに腰かけて集中することができた。
座席表を印刷してもってきたので、それを見ながら一応希望の回を無事1枚ゲット。そして別の回を取ろうとして恐ろしいことに気が付いた。浅草はすでに先行販売で4回申し込んである。それも全部一等席。今取ったのも一等席。浅草は安いからとぽんぽん取ってしまったのだけど(ほかの劇場に比べたら安いけれど…sad)、それだけで大変な金額になるではないのshock それに気づいたら、もうこれ以上取れなくなってしまって(三等席すら取る気が萎えてしまった)。
いくら好きな歌舞伎でも1月の出費を考えたら、自分の無分別にただただ呆れるばかり。
これからほかのことで節約するしかないなあ。

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2011年11月21日 (月)

見てよかった国立劇場「振袖始」と「曽根崎心中」

1119日 「日本振袖始」「曽根崎心中」(国立劇場大劇場)
行きも帰りも雨がざあざあ。もっのすごく眠かったしちょっと億劫だったけど、見てよかった。
「日本振袖始」
3年前の9月に玉様の岩長姫をリピートしたことを思い出す。しかしあの時の岩長姫と今回の岩長姫はずいぶん趣が違った。
まず、今回は序幕として八岐大蛇が登場する前の段、「出雲国簸の川川岸桜狩の場」がついている。
稲田姫(梅丸)の侍女たちが鶺鴒を追いかけている場面で幕が開く。鶺鴒は恋をもたらす鳥らしい。松江さんのくまざさ(侍女の名前)が三枚目的可笑しみをもっぱら引き受けているが、やり過ぎ感はなく程よく品を保っているのが好もしい。あの男っぽい松江さんが三枚目とはいえ女形をやればちゃんとそう見えるのが見事。
歌江さんのいたどり(稲田姫の乳母)の登場は嬉しい。こういうベテランが舞台にいると、独特の素敵な空気が流れるような気がする。
さて、侍女たちが鶺鴒を追い回しているところへ素戔嗚尊がやってくる。そして稲田姫も鶺鴒を追って幔幕から出てくる。姫は突然、倒れる。介抱しようと姫に近寄った素戔嗚は姫の高熱に気づくと、やおら刀を抜く。そして姫の着物の両袖の下を切り開いて脇をあけたのである(この時、姫の背中から煙が立ち昇るのが神話的なんだろうけど、現代人の私にはご愛敬のように見えてしまった)。日本の気候は「陽気さかんにして暖かなること天地の内にならぶ方なき国なり」(湿気が多くて暑いってことかな)なのに、「父母愛に溺れ、わが子を絹に包み綿に巻き、熱に熱を添ゆるゆえ」姫が高熱を出したのだと素戔嗚は言う。それを聞いて、近松の認識に感心した。
この後、姫には八岐大蛇の犠牲になる運命が待っていて、周囲が嘆き悲しむ中けなげに己を差し出そうとする姫に、素戔嗚は「はばきりの剣」を渡し、これを脇明けの袖に忍ばせ身を守るように言う。〽太刀を一振りかくせしより、脇明けを振袖とは、この時よりぞ始めける。
なんだそうである。八岐大蛇のくだりだけでは振袖始が何なんだかわからないでいたが、この序幕によってなるほど、とわかった。
八岐大蛇は二幕目になって姿を現す。
魁春さんの岩長姫には玉様と違って悲しみは感じられなかった。物語の筋としては玉様の時と同じなのだろうが、味付けの仕方が違うのか、こちらの岩長姫には美女への憎しみというものが強く感じられた(日本中のきれいな女の子を殺そうとしているのだそうだ、岩長姫は)。魁春さんは時々、歌右衛門さんに似ている! と思った。隈を取った大蛇の化身姿は、女形の役者さんにみられがちな線の細さは感じられなかったが、ぞくぞくくるような恐ろしさというものもまたあまり感じられなかった(歌右衛門さんの岩長姫は見たことがないが、きっとそういう恐ろしさがあったに違いない)。
素戔嗚の梅玉さんはかっこいい。とくに二幕目の舞踊の要素が強くなると、とてもきれいでステキ。
梅丸クンには恋に憧れる少女の初々しさ愛らしさがよく表れていた。ただ、梅玉さんの相手役としてちょっとバランスが悪いかも、と思った。

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2011年11月20日 (日)

江戸の青空アフタートーク

1118日 「江戸の青空 弐」アフタートークショー
出演者全員によるトークは東京公演5回目、今回が最後だそうである。アフタートークがあるなんて全然知らなかったので、たまたまその日に当たってよかった。
この日は昼夜興行だからって「余力でトークショーをします」とは、司会の花緑さん。昼夜興行だからもちろん、みんな扮装のまま。花緑さんは「みんなの記憶に一番遠い扮装」で。それは幕開き、湯屋の二階で義太夫を大声でやってうるさがられる職人の扮装なんだけど、その準備のよさに出演者一同感心する。
さて、花緑さんが11人を紹介するやり方がユニークで、ここでも又笑いの連続。まず、生年月日、星座、血液型、身長を(それはここでは省略)。そして「毒を吐くとか言われているけど、本当はピュアな植本じゅん
「誰よりも早く稽古場に来ていた。稽古好きの吉野けいご
「今上昇中、色々CMにも出ています。ドコモの上京編にも出ていましたね(田舎から渡辺ケンさんのドコモに付き添われて中野坂上に行く女の子。でもそう言われてもあまりCMを見ない私にはわからない。あとでネットで見て納得)。これから上っていく飽きのこない女優朝倉あき
「徹子の部屋におとうさんと出たとき一言もしゃべらなかったみっくん。フトアゴヒゲトカゲのココスちゃんを飼ってるんですよ。バンドもやってます。俺のバンドー見ーのーすけよ」
「ブラックニッカの溢れる期待編で、売上がすごく上がった(ご本人によると売上120%になったそう)。カレー屋をやっていて、グルメ。よく食べるのでいつもきっちゅいと言っている」
「落語家としても活躍していて、高座名は藤乃家心斎橋(ふじのやみなみ)。私(花緑)と濃厚なシーンがあって(損料屋とお駒のキスシーン)、芝居だから毎回違うのに、時間が正確、いつも同じ分数、れいこんま1秒も違わない」
「みっくんと同じ身長。私は3回共演していて今は仲良しだけど、はじめはとっつぎ(き)にくかった」
「植本さんと同じ身長。今日は司会だけどかろ~くやらせていただきます」
8人、きれいにまとめたから、客席も感心したけど、出演者が再び感心しきり。「いつ、考えたの?」ときかれて花緑さん「ゆうべ寝ないで考えた」。
さすが噺家good

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2011年11月19日 (土)

めちゃくちゃ楽しかった「江戸の青空 弐」

1118日 「江戸の青空 弐~惚れた晴れたの八百八町」(世田谷パブリックシアター)
2年前の「壱」は、チケットを取っていたにもかかわらず、何の都合だったか行かれなくなって友達にかわりに行ってもらったから、「江戸の青空」は今回が初めて。そして、G2のところの会員になって初めてG2枠でチケットを取る。前から2列目のとてもいい席だった。
芝居はとにかく面白くて笑った笑った。舞台装置も扉2枚を上手に使って、湯屋の2階、大店の塀の外、店先、貧乏長屋(かな?)、刀屋、妾宅等々、ちゃんとそれらしく見える。
出演者は坂東巳之助、植本潤、松永玲子、戸次重幸、朝倉あき、吉野圭吾、柳家花緑、松尾貴史の8人。で、巳之助クンと朝倉あきちゃん以外は複数の役を演じる。
巳之助クンは顔ははっきりしているのに、自分に自信がなくてハッキリせず、ぐだぐだしている青年。大店・白木屋(って、ところで何屋さんだったんだろう)の元使用人。店のお嬢様おせつと本当は相思相愛なのに互いに言い出せなくて紆余曲折の恋愛模様が展開される。身分違いの恋というよりは、そういうダメ青年の成長物語とでもいおうか。と言っても、彼が成長するのは130分のうちの最後の何分かでなんだけど、それまでの様々な出来事があったから成長したのだろう。巳之助クンがこの青年徳三郎にぴったり。2年くらいまえだったっけ、松也クンと出ていたトークショーの巳之助クンがなんだか徳三郎に重なって…。さんざん笑ったお芝居だったけど、最後はちょっとほろりときたよ、徳三郎にweep
おせつの朝倉あきちゃんは、三田寛子さんにそっくりと思った。声も似ている。とってもかわいくて、まっすぐに育ったお嬢さんではあるけど、親の言いなりになるのではなく、自分の意見を通す強さももっている。おせつという少女そのものの性格もかわいいのだろうけど、朝倉あきという女優の持ち味がさらにおせつを応援してあげたい女性にしている。
この若い2人の恋の周囲で一クセも二クセもある俳優さんたちが、めちゃめちゃ可笑しいキャラを披露。
植本さんの丁稚・新どんはもう最高
!! 飴に弱い新どんは飴を与えられると、秘密でもなんでもすぐ喋っちゃう。甲高い声で嫌味のない愛らしい新どんを演じる植本さんは子供にしか見えないけれど、47歳(って聞こえたけど、44歳?)なんですってsmile 私は「和宮御留」の可哀想なフキが今でも頭に残っている。
松永さんの貧乏だけど魅力的なお駒(徳三郎の叔父さんの奥さん)とお菊(白木屋出入りの植木職人彦六の死んだ妻)、戸次さんのお駒の旦那さん(つまり徳三郎の叔父さん。はは、まわりくどいね)、花緑さんの変なオバハン(物語の中では本当は一軒家の美しい女主人。おせつの父親の妾らしい。とにかく可笑しくて可笑しくて――この可笑しさは言葉では説明できない)と一途な損料屋(ひょんなことからお駒と結ばれる)、何をやって可笑しくて笑わせてくれる。

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2011年11月18日 (金)

どうして、こう・・・

締め切りはもうちょっと先なんだけど、絶対今のうちにやっておいたほうがいい仕事があって、ポメラと一緒に鞄に入れ、電車の中で開いた。
ところが、3駅ともたないbearing  気がつくとsleepyなんである。結局行きはあきらめて爆睡(芝居で寝ないためにも、ねbleah)。
では帰りに、と再び仕事を始めたけれど、やっぱりsleepy 我ながらなんでこう眠いんだろうとイヤになる。
かくて、無駄に重い鞄をただ運ぶだけなのに懲りることなくそれを繰り返す日々である(ライナスの毛布かしらcoldsweats01)。

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2011年11月17日 (木)

浅草歌舞伎配役発表

いつ発表になったんだか知らないけれど、歌昇クン(すんなり「クン」つけちゃったsmile)、巳之助クン、壱太郎クンの若手が初登場ねhappy01
来年は笑三郎さんが玉三郎さんのほうへまわり、浅草は春猿さんだけ。
中村屋兄弟は出ないし、浅草の顔ぶれもずいぶん変わってきたなあ。
「どうすんの、2月」だけど、1月はもっと「どうすんのよcoldsweats01」 1カ月仕事休むか、というくらいのスケジュールになりそう。
しかし、全座、公演期間が同じっていうのはねえbearing

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花形歌舞伎巡業

1116日 松竹花形歌舞伎昼の部(日本青年館)
10
月の「一心太助」に引き続き獅童さんが初代錦之介の当たり役を演じる。華といいカッコよさといい、獅童さんの演技にどんな批判があろうと私はやっぱりステキだと惚れ惚れ。
「瞼の母」
どんなお話かざっとは知っているが、見るのは初めて。ちょっと残念だったのは、音響の面。セリフが時として響いて聞き取りづらかったのと、客席内外の話し声が中にエコー付きで聞こえてきたことでよけい舞台のセリフに集中できないことが間々あった。
獅童さんの忠太郎はやむを得ず博徒の世界に入ったものの、母恋しの思いがまっすぐな道を進ませる。弟分半次郎に足を洗わせたのも、半次郎に「母」がいたからである。半次郎の宗之助さんは立役でもうまいなあと思った。
母を探して歩く中、忠太郎は3人の老女に出会う。1人目が半次郎の母おむら(松之亟)、2人目が三味線弾き(蝶紫)、3人目が夜鷹のおとら(徳松)である。この老女役の3人の役者さんがそれぞれに味を出して獅童さんを引き立てる。おむらは、博徒の世界に息子を引き込んだ忠太郎を恨んでいたが、忠太郎の本当の気持ちを知ってすっとその恨みは消え、温かい気持ちを注ぐ。半次郎の家の庭先でヤクザものを2人殺したことで半次郎一家に迷惑がかからないようにと、一筆書く場面では、字が書けない忠太郎の頼みをきいて後ろから手を持って筆を進めてやる。そこに母の匂いをかぐ忠太郎。泣けた。
三味線弾きが蝶紫さんとはわからなかった。この老婆も子供とのつらい別れがあって1人細々と江戸の町の底辺で生きている。巡り合った母が万が一苦しい生活をしていたらあげようと、博奕で稼いだ金をためていた忠太郎は三味線弾きに金を与える。その気持ちが切ない。ところで、このおばあさん、忠太郎に年齢をきかれて「65」と答えるが、その途端、客席からどよめきが。80くらいに見えたから? でも当時の年齢としては、また日々道端で三味線を弾いて駄賃をもらうような生活をしていたら、あのくらい老けて当然だろう。
出色だったのは徳松さん。松也クンの勉強会で見てからちょっと親しみをもっている。その徳松さんがこういう役を演じるのは嬉しい。こちらも底辺で暮らす夜鷹、しかも年老いた夜鷹だから、まともに扱ってもらえない。そういう寂しさ、不貞腐れなどが忠太郎の心に触れて解けていく。「人間らしい扱いをしてもらったのは初めてだ」と泣くおとらにこちらも涙。最後に忠太郎から1両もらって、涙ながらに去っていく。徳松さんだけが通路を使って引っこむのだが、途中何度も何度も立ち止まっては頭を下げるものだから、しまいには微笑ましい笑いが客席に沸いた。
さて、いよいよ忠太郎の本当の母おはま(忠太郎の心配とは逆に、料理茶屋水熊の女将として不自由ない生活を送っている)が登場するが、秀太郎さんのセリフが私にはあまりよく聞こえてこず、非常に残念だった。そのためか、忠太郎を我が子だと確信しながら冷たく突き放すおはまの気持ちも、思い描いていた母との再会がまったく逆の形になってしまったことへの忠太郎の絶望も、忠太郎を追い返したあと、娘のお登世になじられてそれを後悔し忠太郎を呼び戻そうと後を追うおはまの必死さも、意外と伝わってこなかった。母ではなかったこれまでの3人の老女たちとの触れ合いで泣けたのだからここはもっと泣けるだろうと思ったのに、全然泣けなかった。クライマックスの割にはあっさりしすぎているような気もしたが、そういうものなのかな。
それでもラスト、自分を呼ぶおはまとお登世の声を耳にしながら「会ってやるもんか」と口に出し、瞼を閉じて母の面影を偲ぶ忠太郎の思いはわかったような気がした。
お登世の笑也さんが愛らしく大切に育てられたお嬢さんのおっとりした感じがとてもよかった。やっぱり奇跡の52歳だわ。



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2011年11月16日 (水)

二度ボケ

日本青年館に行くのに、青山一丁目で降りてしまったgawk
改札でPASMOをタッチしてから見慣れぬ駅の光景に「あれっwobbly」案内板にも日本青年館の名前はないeye
一応印刷しておいた地図(神宮球場とか国立競技場とか時々行く割には、JRとか大江戸線が多く、青山あたりは都内で最も苦手な地域coldsweats01)をこっそり見ると、青年館って外苑前じゃ〜ん。
そうよ、外苑前外苑前って昨夜はしっかり頭に入れたのに、一晩寝たらそれが青山一丁目にすり替わっていたのよbearing
そもそも、もとは大江戸線の国立競技場駅から歩くつもりだったの、そのほうが方向感覚つかめるし。でも銀座線使ったほうが100円安いし、歩く距離も少ないし駅から一直線でわかりやすい。ってことで慣れぬ外苑前から歩くことにしたわけ。だのに・・・100円ケチって160円損しちゃったbleah
さて地上に出てから道を間違えると大変。一直線なだけに反対方向に行ったら取り返しがつかぬ(ちょっと大袈裟smile)。幸い「
港区」って書かれた上着を着た人がいたから教えてもらって無事歩行開始。
あら、なんだ、秩父宮ラグビー場の前を歩いて行くんじゃない。そんなら道わかっていたわと自分のボケぶりにガックリくる。
っていうか、神宮にしても秩父宮にしても国立にしても、いつも大勢の人の流れに混じってそこしか目指して歩かないから、青年館が近くにあるのは頭では知っていても場所がわかっていなかったのだ。
ま、方向音痴とばかりは言えぬ大ボケですわね〜coldsweats01

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2011年11月15日 (火)

やっぱり小屋の雰囲気はいいなあ:平成中村座夜の部

1114日 平成中村座昼の部(平成中村座)
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まだ建設前に下見に行った時の遠さを思うとちょっと億劫な気もしたが、スカイツリーを眺めながら歩いたらそんなに遠い感じも受けなかった。まもなく中村座という頃、雨がぽつぽつ落ちてきた。天気予報では夜降るって言ってたけれど、荷物になるからと傘は持っていない。急いで中へ入ると程なくして、強い雨音。土砂降りだ。早めに出てきてよかった。
「猿若江戸の初櫓」
たしか平成17年、勘三郎襲名公演の最初の演目だった。あの時も猿若は勘太郎さんだった(当時はまだ勘太郎「クン」でしたわ~)。今回は阿国に七之助さんと、兄弟が揃った。お祝いの演目だし、楽しく見ることができた。ラスト、舞台正面奥の扉が開いて、スカイツリーを借景とした江戸の町が展開するようだが、私の席からはかろうじて隅田川が見える程度。それでも幕が閉まり始めるとほぼ同時に黄色い船が通りかかったのが目に入って、なんか幸せ気分。
「沼津」
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しょっぱな、小山三さんの妊婦さんがご飯をのどに詰まらせる場面は何とも可笑し味があって、嬉しい。とにかくお若いです!!
仁左様の十兵衛は本当にいい男。私の席からは下手を向くことの多い仁左様のお顔がよく見えて、ず~っと見惚れておりました。一方の勘三郎さんは上手を向くことが多く、何か剽軽なことをする時の愛敬たっぷりのはずのお顔が見えなかったのは残念。
2
人が座席を歩くときは拍手拍手で、上から見ている私も楽しい。
仁左様がお米(孝太郎)にうっとり惚れる場面は仁左様独特の色気、愛敬が素敵で、こちらの頬も仁左様に合わせて思わず緩んでしまう。荷持ちである松之助さんとのやりとりも上方のやわらか味が利いているせいか、リアルな生活感がうまく芝居に包まれていて、微笑ましい。「いつもはきれいなところきれいなところ」と宿を決めるのに(私もそうだ)、今日に限ってこんな汚いところに泊まるのは合点がゆかぬ…安兵衛に「これこれこういうわけなのよ」と教えてあげたくなる。でも安兵衛はやがて、あっ、そうか!! とにやっとする。楽しいねえ、こういうの。
そんな楽しく面白い前半が、夜更けてから一変する。十兵衛も平作も寝静まった中、1人思い悩みついに決意するお米。十兵衛から大事な薬の入った印籠を盗み出す(十兵衛が布団の下に入れたのを事前に見ていたのだ。その時からずっとお米は悩んでいたに違いない)。闇の中で何かに蹴躓いたために盗みが発覚する。平作がお米を折檻する。私はここでもう涙。
平作の気持ちが痛いほど伝わってくるのだ。貧しい暮らしながら人として道を踏み外すことのないように生きてきた(自分が運ぶべき荷物を客自身が運んだのに駄賃をくれた。それを「いただいたりはできない」と断る。その断り方に芯の通った生き方が見えた。結局は受け取ることになるのだが、それも自分がほしくてというのではなく、客の好意を無駄にしたくないという思いが感じられた)、でも娘の気持ちもわかる。逆縁になるんじゃないよと諌める。そういう父親の心情を思ったら、もう涙が止まらないんである。
 

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2011年11月14日 (月)

こんなん買いました:ポメラ

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ず~っとほしかったポメラ。値段の関係で半年くらい悩んで、ついに先日ゲット。色はバイソンブラウン(ほかにシルバーとブラックがあるけど、これが一番安かった。買ったらもう値段変動は見ない)。
11111402pomera
開くとき危うくこわすところだった。写真じゃわかりにくけれど、スライドさせて開くようにできている。無理やりバカっと開こうとすると壊れる。危ない、危ない(息子に注意されて、危機回避)。画面保護のフィルムをまだ買っていないので…coldsweats01
11111403pomera
意外に重い(370g)のが難点だけど、電車の中でも簡単に仕事ができてgood




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2011年11月13日 (日)

脇も主役もいいから面白い「髪結新三」

1112日 顔見世大歌舞伎夜の部(新橋演舞場)
 
早くからわかっていたのに、なぜこの日を取ってしまったのか。諸事情あって、泣く泣く「外郎売」と「道成寺」を諦め「髪結新三」だけの観劇に。
「髪結新三」
菊五郎さんの新三の悪さ、凄み(怖い)、愛敬、色気、どれもがカッコいい。忠七の頭をやり終えて、その肩から手拭をさっと取り払う仕草なんて思わず「おおっ」と声が出そうになるくらいカッコよかった。
菊ちゃんはいい男すぎるキライがあるが、新三のもとで暮らすことが楽しくてしょうがないという感じがよい。新三にも勝奴を可愛がっている様子が見えて、ああこの2人も黙阿弥の悪党たちなんだわ、とちょっと愛おしくなる。菊ちゃんっていい身体しているなと感心するけれど(勝奴の体、大きく見えた)、肩のあたりなど丸みを帯びていて、そこはやっぱり女形なんだなと思う。新三とのカギの遣り取りにはクスリと笑わされた。
白子屋での結納の場面は秀調、萬次郎、権十郎の3ショットがおいしい。秀調さんは手慣れた役で、後にも登場するが、萬次郎、権十郎さんがこれだけというのはもったいない。
梅枝クンは顔が玉三郎さんに似て見えてしょうがなかった。時さまとの恋人役は私にはちょっとくすぐったい。
時さまの忠七は心理描写が丁寧で、好きな女が主筋の娘、どうにもならないところへ新三に唆されて駆け落ちする気になり、新三にだまされたと知って絶望する気持ちの動きがよくわかる。
雨の永代橋の場面が秀逸だと思ったのは初めてかも。黒御簾の太鼓が激しく鳴る、にわか雨に人々が慌てて行きかう、広重の「大はしあたけの夕立」とか、そんな浮世絵が展開しているような気分になった。その雨の中で忠七はびしょ濡れ泥だらけなんだろうなあ。暗い大川の流れも目に見えるよう。弥太五郎源七に救われた忠七が袖から石を取り出して捨てるところで幕が閉まる。忠七はちゃんと生きていけそうだなと思った。
左團次さんの源七は、お熊解放を新三に掛け合いに行き、はじめの余裕はどこへやら、恥をかかされた悔しさが湯気を立てて伝わってくる。にもかかわらず、芝居の邪魔になるほどの熱さではなく、加減がほどよいのがさすが。
菊十郎さんの「かつおかつおっ」が又聞けてうれしい。魚のさばき方にも勢いがある。あんまり鰹は好きじゃない私でも、ちょっと一杯やりたくなる。
家主・三津五郎さんと新三の遣り取りは可笑しくて可笑しくて、三津五郎さんの芸達者ぶりを堪能した。亀蔵さんのおかみさん(亀蔵さんの女形は初めて…だと思う)がまた可笑しい。強欲を絵に描いたようなバッチいお顔で、でもなんとなく愛敬があって。
江戸の町に住む人々の生活が生き生きと描かれるこういう芝居は好き。たとえ、新三のお熊かどわかしがヒドい事件であっても(かわいそうなお熊。いつもお熊は新三のところでどんな目にあっているのだろうとぼんやり想像していたが、今回ははっきりそれが摑めた)。

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2011年11月12日 (土)

圧倒的に魅力的な幸四郎サリエリ:「アマデウス」

1110日 「アマデスス」(ル テアトル銀座)
それまで絶対ベートーベン派だった私がころっとモーツァルトになびいたのは映画の「アマデウス」によってだった。ベートーベン派だったのは、音楽がどうこうよりも、子供の頃に読んだ伝記で、苦しい人生を生きたベートーベンにエールを送りたい気持ちが強かったせいだと思う。実際は、音楽自体はモーツァルトのほうが好きだったのを心の奥に押し込めていたのだ。
開演前控えめに流れるモーツァルトのピアノソナタが甘く胸に響く。
やがて、なんとなくという感じで芝居が始まる。サリエリがモーツァルトを殺したという噂がウイーンの町に流れている。噂の出どころはサリエリ自身。みすぼらしい衣裳に身を包んだ老人…。
その老人がぱっとぼろい衣裳を脱ぎ捨てる。一瞬にして時が40年以上昔にさかのぼる。薄暗かった舞台は明るく、宮廷作曲家としておそらく人生の絶頂期にあったサリエリも若い。主役でもあるサリエリ自身を狂言回しとして現在(1823年)と回想の過去(17811791年)を交錯させ、また「風」という噂や情報を伝える役を立てて進行する舞台はとても魅力的で、ぐいぐい惹きつけられる。
幸四郎さんはシーザーの時は私には生々しすぎて受け入れ難かったのだが、サリエリの生々しさはよく理解できたしすんなり心に入ってきたのはどういうわけだろう。
サリエリの悲劇は、本当には音楽をわかっていないくせに音楽の庇護者然としている王侯貴族の中で、サリエリは真の音楽をわかっていたことにある。だからこそモーツァルトの音楽を聴いて衝撃を受けた。しかしそれは自分には決して創造できない音楽だった。だからその才に嫉妬し恐れた。
凡人である私には、そういうサリエリの裏腹な気持ちが切ないほどよ~くわかる。映画ではサリエリよりモーツァルトの魅力に惹かれた私だが、この芝居では圧倒的に幸四郎さんのサリエリに好感をもった。卑劣な手を使ったことには腹も立つ。あまりのことに手を握り締めて怒りを抑えた。でも、それでも、サリエリを好きだと思った。泣きたいほどサリエリの苦悩がわかると思った。

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2011年11月11日 (金)

顔見世歌舞伎昼の部②:ラストは納得いかないけれど楽しんだ

119日 顔見世大歌舞伎昼の部

「道行」
 
菊ちゃんがきれい。花道から登場したときには、菊ちゃんが歩を進めるごとにそこに(お芝居の中で言えば山道でしょうか)花が顔を赤らめながら開いていくようで、見惚れた。
 
松緑さんもきれいでカッコいい。スッポンからの登場にちょっとドキドキしたほど。
 
しかし、ず~っと寝不足だったし、お昼を食べちゃったし、というわけで眠気を堪えるのに必死で、とくに前半はキツかった。源平の戦物語あたりから少し調子が出てきたけれど(松緑さんじゃなくてこっちの調子ね)。
 
團蔵さんの逸見藤太が剽軽で楽しい。花道の松緑さんからの傘はどんぴしゃで團蔵さんへ。2人の呼吸が合って見事にキャッチ。
 
次回は、お昼を食べないで見ようかな。
 
「魚屋宗五郎」
 
涙腺がここでもゆるんで、お蔦(浪路)の死を嘆く宗五郎一家にうるうるうるうる。とくに團蔵さんの太兵衛に感情移入して泣けたのは私のファザコンのせいか(ドタコンだったりファザコンだったり…)。
 
菊五郎さんの酔っていく様が可笑しくて笑った笑った。もちろん菊五郎さんご本人の自然な酔い加減もだが、周囲の人々がめちゃくちゃ可笑しい。松緑さんの三吉がちょいちょい余計な口出しをして怒られる様にはこの一家の江戸っ子ならではの温かい日常が感じられる。国立の通しで松緑さん自身が演じた宗五郎もとてもよかったが、三吉も適役。菊五郎さんの宗五郎を勉強するように見つめている姿が目に残った。
 
酒屋丁稚・大河クンの成長ぶりに目を瞠る。初お目見えの時の小さくて頼りない姿とは大違い。セリフもしっかりしていたし、実に可愛らしい。観客みんなの目尻が下がっていた。三吉との絡みでは、松緑さんに父親の顔がちょっと感じられてこれも微笑ましい。
 
菊ちゃんのおなぎは図らずもこの騒動に巻き込まれて、というかその発端を自分が作ってしまったというとまどいがおっとりした中に感じられて、これがまたなんとも可笑しみを覚えさせる。
 
毎度書いているかもしれないが、時様のこういうおかみさん、だ~い好き。上品なのに江戸の庶民の生活感がたっぷり感じられ、夫を立てながら一家を切り盛りしている様子がわかる。酔って暴れる宗五郎を体を張って止めようとするところなんか、可笑しくて涙が出た(時様って、江戸のおかみさんをやると必ず転がっている気がする)。

さて、宗五郎は酔いにまかせて磯部屋敷に乗り込んでいくわけだが、庭先で一眠りして目覚め、殿様に謝罪されると、ころっと態度が変わってしまう。自分のしでかしたことの大きさに気づき、殿の謝罪を卑屈ともいえる態度で受け入れる。殿様側としては金も渡すし、父親には2人扶持を与えるし、それが庶民に対する精いっぱいの詫びかもしれないが、私はいつもここが納得いかない。このまま目出度し目出度しで幕が閉まるのは、もやもやしたものが後に残る(何の落ち度もないのに惨殺されたお蔦が哀れすぎる)。しかしこれが当時の身分の差というものなのかもしれない。
 そういえば磯部主計之助の三津五郎さんも宗五郎をやっているんだっけと気づいたら、3人の宗五郎役者がそろうとは贅沢だなと思った。
 
ここの屋敷の場面では足軽(八重蔵さんと咲十郎さん? 違ったらごめんなさい)の2人がとてもよい味を出している。末端とはいえ武家社会の人間であるという面をもちながら、人柄のあたたかさが表れていて、気持ちがよい。
 
このお芝居は主役の菊五郎さんの味にプラスして周囲の人物のよさ、好演が光ると思った。
 
<上演時間>「傾城反魂香」78分(11001218)、幕間35分、「道行」50分(12531343)、幕間25分、「魚屋宗五郎」75分(14081523

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2011年11月10日 (木)

顔見世歌舞伎昼の部①:涙腺ゆるみっぱなしの「傾城反魂香」

119日 顔見世大歌舞伎昼の部(新橋演舞場)
 
やっと私の11月初日がきました。二階正面を女子高生の団体が占めていたけれど、3つの演目を見てどういう感想をもったかな。
 
「傾城反魂香」
 
恥ずかしいほどぼろぼろ泣いてしまった。
 
願いが容れられない又平夫婦の悲しみがよくわかる。弟弟子に先を越されて自尊心もさぞ傷ついたであろう。三津五郎さんは思うように言葉の出ない苦しみ、自分という人間を認めてもらえないもどかしさつらさが全身から迸り出ているようであった。しかし又平は自分にそういう弱点があるからといって決して卑屈になってはない。(たぶん)敢えて愛嬌を前面に出さず、ただただ一生懸命誠実に生きている、そういう不器用な男のあり方に胸がつまった。絵を描き終わったあとの虚脱感にもそれが表れている。
 
おとくはそういう夫を愛し、尽くし、立て、夫とともに誠実に人生を歩みながら、夫を思うあまりどこかでどもりを恨んでいるようなところがあるのではないか(そういう気持ちもまた理解はできる)、それが又平を怒らせたのかもしれない。時さまのおとくには精神的な一途さに加えて生活感(というか日常感みたいなものというか…)も感じられた。虚脱して絵筆が離れない又平の手をさすってあたたため、かたまった指を11本のばしてやるおとくに涙涙。
 
師の将監はおとくが夫にかわってくどくどと訴える(たしかに、よく喋るよねえ)のをうんざり顔で聞き流し(「弟弟子に名字の名乗られ兄弟子は」と言うおとくに将監がちろっと目をやったのは印象的だった)、またたしなめるが、それは冷たいからではない。名字の願いを拒絶するときも、2人が嘆いている間も、姫を助けに行く願いがかなわなければ殺してくれと又平に迫られた時も、将監は苦しそうな顔をして堪えていた。だからこそ、又平の絵が手水鉢の反対側に浮き出てきたとき、すぐに飛び出してきて一緒に喜んだのだ。与えた裃を又平が身に着ける間、は妻と嬉しそうに「よう似合っているな」などとにこにこして眺めている将監。彦三郎さんの大きくてあたたかい将監に涙涙。
 
三津五郎、時蔵、彦三郎が作る三角形の中に、時に秀調、時に松也、時に権十郎が入り込み、物語が膨らむ。松也クンは師匠の言うこと第一であり、かつ自分にも名誉欲はあり、それらが兄弟子を思う気持ちとせめぎ合っている感じがよかった。
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年前に澤瀉屋一門が通しで上演してくれたおかげで、「土佐将監閑居の場」の前の経緯がわかり、この場だけでは突飛に見える雅楽之助の登場にも思い入れができる。演舞場でも通しでやってくれるといいのに。

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2011年11月 9日 (水)

庭で春夏秋冬を一度に楽しむ

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毎年、11月に咲いてくれる。昨日なんかの勧誘に来たオバサンがびっくりしていた。

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肝心の夏にグリーンカーテンとしては役立たなかったけれど…coldsweats01 まだ蕾もいっぱい。

11110903blueberry
我が家で唯一の紅葉はブルーベリー。

11110904sasanqua
山茶花が花開くのももうじきかしら。





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2011年11月 8日 (火)

11月7日は旅立ちと国会議事堂

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昨日、娘の見送りで成田へ。先ほど無事帰宅のメールが来ていて一安心。
出発の朝、娘と早朝の番組を見ていたら、「今日(11月7日)は国会議事堂竣工の日」だと言っていた。設計は一般公募だったとか、完成までに50年以上かかったとか、高さは65mで当時日本一だったとか、軽く興味深い話だった。
娘からの無事到着の連絡を待つ間、録画し溜めた「美の巨人」を古い順に見ようと思って遡っていったら、一番古いのが「国会議事堂」であった。つまらぬ偶然ではあるが、「おお!」と1人で感心しながら見ると、設計のいきさつも、内部の装飾等に関しても、非常に興味深い話であった。小学生のときに見学して以来一度も行ったことがないので、そのうちぜひ見学してみたいと思ったのであった。

そういえば、見送りの日はこれまで雨が降ったことはなかったんじゃないかしら。昨日もとても気持ちのいい日で、展望デッキでいろんな飛行機を気持ちよく眺めた。

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2011年11月 7日 (月)

一気に情報公開:2月はどうすんの

来年1月の平成中村座、2月の松竹座、御園座の公演情報が一気に公開されていた(すでに知っていた情報もあったけれど)。
まずは中村座。出演者は出ていなかったけれど、演目は昼の部が「鳥居前」「身替座禅」「雪暮夜入谷畦道」、夜の部は「寿曽我対面」「於染久松色読販」。
松竹座は愛之助・松緑染五郎・獅童の3人が出演することだけ。
御園座は昼の部が「渡海屋・大物浦」「女伊達」「雪暮夜入谷畦道」、夜の部は「青砥稿花紅彩画」。
1月の中村座と2月の御園座は段が違うとはいえ「義経千本桜」だし、三千歳・直次郎は重なるし…gawk まあ、見比べっていうのも面白いかも。
2月はこのほかに博多座があるから、遠征続きでmoneybagmemo(カレンダーのつもり)もどうすんのよshock おまけに演舞場は勘太郎さんの襲名公演でしょ。仕事なんかしてるヒマないわねbearing
1月も2月も歌舞伎でぶっとびそうなSwingですわぁimpact

追記:博多座は昼の部「天竺徳兵衛新噺」、夜の部「華果西遊記」。亀治郎さんを中心とした澤瀉屋の出演だと思われます。

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2011年11月 6日 (日)

箱根へプチ旅行⑤:petit princeとpetit france

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念願の「星の王子様ミュージアム」!! 何もかもがかわいくて!!
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小さな自分の星に立つ王子様。
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うわばみに呑み込まれた象もいます。
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ミュージアムの中はサン=テクジュペリの世界。展示品も充実している。
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かわいいレストランで遅いランチを。
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これは箱根スイーツ。

星の王子様に会いに、そしてプチフランス気分を味わいに、ここへも何度でも来てみたいと思うのでした。
箱根ネタは多分これが最終回coldsweats01



















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2011年11月 5日 (土)

見てよかった、歌舞伎座の名画展

115日 「知られざる歌舞伎座の名画」(山種美術館)
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絶対行くと決めておいて、会期ギリギリになってくると山種は遠いと思ったり、仕事が終わらなかったりでかなり迷ったが、歌舞伎座ファンとしては行かないわけにいかないだろう。というわけで、娘の外出時間を利用して1人で行ってきた。
 
山種は多分初めてかなあ。印刷したHPの地図を手に恵比寿駅から歩き出す。歩いてみれば別になんということなく、駒沢通り沿いに広尾のほうへ約10分進めばいいだけだった。途中同じ地図を手にしたオジサンを発見。山種の地図は懇切丁寧で、渋谷橋のところの歩道橋の渡り方までしっかり指示されている。
 
その丁寧さが展示にも表れていると思ったのは、鑑賞の順番が経路番号で示されていたから。つまり、経路1の次は2へ進めと「⇒」付きで掲示されていて、好き勝手に見たい人もいるだろうけれど(そういう人は指示を無視すればよい)、私は美術展でいつもどういう経路で見ていいかわからなくなるのでとてもありがたかった。
 
前置きが長くなった。
 
歌舞伎座にこんなにたくさんの絵画があったんだぁとちょっとビックリした。私たちの目に触れていた作品だけでなく、貴賓室や会長室に飾られていて今回初めて公開されたものもあり、興味深い。
 
絵画ではないけれど国立劇場にある六代目菊五郎の「鏡獅子」(平櫛田中作)のミニチュア版みたいなのがあって、これは「ほしい」!! 遅ればせながら最近になって、国立の「鏡獅子」の素晴らしさがじわじわと心に迫ってきている私。この小さな「鏡獅子」も、今にも動き出しそうな躍動感というか、獅子の動きを一瞬切り取ったような緊迫感に溢れていて素晴らしい。
 
絵画以外で興味を惹かれたのは、歌舞伎座復興を祝うマッカーサーの手紙(195112日付)、歌舞伎の素晴らしさを讃えるマッカーサーの後任リッジウェイの手紙(1951526日付)、「沓手鳥孤城落月」「藤娘」「四の切」「四谷怪談」の台本。「沓手鳥孤城落月」の台本には戦前の警視庁の検閲印が押されている。また「藤娘」などにはGHQの検印があり、当時の歌舞伎の置かれた状況を物語っている。
 
そのほか貴重な押隈や、役者さんの作品などもあって目を楽しませてくれる。とくに、六代目歌右衛門が自身の楽屋の欄間のために描いた「紅白梅図」は興味深い。平成133月に亡くなるまでその部屋に飾られていたそうだ。
 
画家の絵では最初に洋画8点、次に多数の日本画が展示されている。洋画の「幕間」(橋本邦助)、日本画の「さじき」(鏑木清方)が直接観劇姿を描いたものであり、私には嬉しい。「暫」(尾形月山)は江戸時代の芝居小屋の様子が臨場感たっぷりに描かれ、平成中村座への思いを馳せた。
 
「くものおこない(衣通姫)」(和田英作)は私の中の衣通姫とはずいぶん印象が違うけれど(なんとなく衣通姫って好きなのだ)、それはそれで強く心に残る姿である。
 
洋画も日本画もひとつひとつリストアップしたい魅力的な作品ばかりだけど、その中で一番好きなのは「夜桜」(松林桂月)。墨だけでこれだけの色彩が表現できるのは素晴らしい(花の部分だけは胡粉を使っているそう)。この作品って歌舞伎座のどこかに飾ってあったんだったかしら。なさけないことに覚えていない…
 
恵比寿から山種美術館への道は銀杏並木で、もっと色づけば散策として楽しいだろう。美術館のカフェではこの展覧会に因んだ和菓子(藤娘とか娘道成寺とか)があって心惹かれたけれど、自宅にいると急いで帰らなくてはならない私にはそれを楽しむ余裕もなく残念。
 
この貴重な展覧会は明日で終わっちゃうから、まだの方はぜひ。

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2011年11月 4日 (金)

箱根へプチ旅行④:レオナール・フジタに出会う

112日 「レオナール・フジタ」展(箱根ポーラ美術館)
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ポーラ美術館の実力にびっくり。フジタのコレクションは後で触れるとして、常設のコレクションが素晴らしい。印象派を中心とした西洋絵画、それもその画家のとてもいい絵を揃えている。また日本画家による日本画・洋画もとても充実しており、常設展だけでも十分見応えがある。絵画だけではない、化粧道具(西洋の19世紀ごろの道具、日本の江戸時代の道具など)、中国の陶磁器と、どれも驚くばかり。仙石原の木々に囲まれたガラス張りの静かなモダンな建物もステキだし、箱根に来たら必ず寄りたい場所の1つだと思った。
 
さて、フジタの作品についてはほとんど知識がなくて、今回初めて「こういう絵を描く人だったのか」と知った。ポーラではすでに何十点もの作品を所蔵していたが、今年さらにコレクションをふやし、この展覧会ではなんと全172点もの作品を公開しているのである。と同時に、フジタが影響を受けたり親交のあった画家たち(モディリアニ、キスリング、ピカソなど)の作品も展示されている。

この企画展では、ただ作品を並べるだけではなく、フジタの魅力である「素晴らしき乳白色」、戦争を経験してのパリへの思い、アトリエでのフジタに焦点を当てることにより、フジタという画家の全体像をくっきりと浮かびあがらせている。それには土門拳の写真が大きな役割を果たしている。
 
フジタは誰にも出せない白色を作り上げた。戦前、下地としてシルバーホワイト(鉛白)を使っていたが、戦争中はそれが入手困難となり、ジンクホワイト(亜鉛華)を数点の絵に用いたことがX線解析によりわかった。そして油絵具の地塗りに墨をのせるためタルク(白い鉱石の粉)を施したが、実はその正体はなんとシッカロール(和光堂)であったそうだ。それを明らかにしたのは土門拳が撮影したアトリエでのフジタの写真であった。というのが面白い。また、ぼかしに木炭の粉を使っていたことも土門拳の写真から解明されたそうである。
 
その美しい乳白色を使った代表作は「姉妹」だろうか。この絵が収められている額がまた面白い。ハートなどの飾りの入った八角形の額縁はフジタ自身の手になるものだそうだ。
 
フジタの作品の中でとくに面白かったのは、「小さな職人たち」シリーズ。子供を職人に見立てた、まさに職人尽くし(ものつくりの職人だけでなく、様々な職業が描かれている。モナリザを後ろにしたルーヴルの警備員までいる)。フジタの描く子供たちの顔はこの職人シリーズに限らず、ちょっと私には怖い(あの顔は日本人の感覚ではないような気がする)けれど、小さなタイルのようなパネルに描かれた職人たちを眺めて歩くのは楽しかった。
 
娘が見たいと言って出掛けたポーラ美術館だが、フジタという画家に出会えてよかった。

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館内のカフェで。


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2011年11月 3日 (木)

箱根へプチ旅行③:晴れた日に何度でも行きたい彫刻の森

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彫刻の森美術館に足を踏み入れて最初に目についたのは、ロダン作のバルザック像。パリのメトロ、ヴァレンヌ駅のバルザックを思い出す。
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↑後藤良二「交叉する空間構造」
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↑カール・ミレス「神の手」。
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↑こういうわけ。
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↑こんな楽しいのも。山本信「ハイッ」
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↑幸せをよぶ<シンフォニー彫刻>
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その内部は、私にとっては幸せどころか恐怖をよぶ塔。螺旋階段を10段ほど上がったところでどうしても足が進まなくなり、手すりに縋りながらヨタヨタと退散。本当に怖かった。足がすくむってこういうことなんだ。てっぺんまで上がって外へ出ると素晴らしい展望が開けるそうだけど、私には絶対ムリshock
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やっと見つけた紅葉はピカソ美術館脇。
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↑美しい。
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↑ギャラリー・カフェで軽いランチを。

ああ、ステキだった彫刻の森美術館。もっともっと紹介したいんだけど、それは又の機会に。









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2011年11月 2日 (水)

1月演舞場演目

仕事に箱根にと忙しくしている間に、来年1月演舞場の演目と配役が発表になっていた。
昼の部
相生獅子
金閣寺(菊ちゃんが雪姫だぁ)
加賀鳶
夜の部
矢の根
連獅子(吉右衛門・鷹之資!!)
め組の喧嘩

演舞場に浅草、ルテアトル銀座、国立と来年もしょっぱなから忙しくなりそう(ほかにも歌舞伎あった?)。

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箱根へプチ旅行②:旅の終わり

今日はポーラ美術館→星の王子様ミュージアムを見て、登山電車ではなく施設めぐりバスで箱根湯本へ下り、15時台のロマンスカーで帰った。旅の終わりはいつも寂しさが伴う。新宿に近づくにつれ、ついさっきまで非日常の世界にいたのに、もう日常に戻るんだもの。

プチ旅行に箱根はぴったり。うちからは少し遠いという印象をもっていたけれど、今回箱根は近い、と思った。日帰りでも美術館2カ所は十分楽しめそう(今回の3つの美術館はすべて大アタリshine)。

ところで施設めぐりバスでもパスモが使えたのは非常にありがたかった。ありがたかったけれど、乗車も降車も運転手のいる前の口というのはきわめて不便。通路は狭いし、混雑時は乗降に倍以上の時間がかかる。平日の今日でさえかなりのぎゅうぎゅう詰めだったから休日はもっと大変だと思う。どうにか改善されないものかしら。

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2011年11月 1日 (火)

箱根へプチ旅行①:紅葉アテはずれ

箱根に来ていますsmile
気持ちのいい晴天のもと、彫刻の森美術館をたっぷり楽しみ、先ほど宿に到着。宿は口コミで相当高評価のところを選んだのだけど、今のところちょっと微妙かなcoldsweats01  というか民宿っぽい。でも、露天風呂では一緒になったオバサマたちと話がはずんだし(ここの宿の常連さんのようでした)、お料理がとてもいいそうで、空腹を抱えたあと1時間、楽しみwink

ロマンスカーはそんなに混んでいなかったのに、登山電車はぎゅうぎゅう詰め。座れたのはいいけど、体を傾けて景色を眺める余裕などまったくなし。紅葉の時期だからなあ(平日のせいか、自分も含めて年配のとくに女性が多い。おばちゃんパワーはすごいです)、と言いたいところだけど残念ながら紅葉はアテはずれbearing  ま、それでも晴天に恵まれた箱根は楽しいですhappy01

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