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2011年11月23日 (水)

知盛の目:平成中村座昼の部

1121日 平成中村座昼の部(平成中村座)
夜の部は左側からだったけど、昼の部は右側。どっちも正解だった気がする。ざっと感想を。
「双蝶々曲輪日記 角力場」
橋之助さんの濡髪が堂々と立派で、苦労人の風情が感じられて、こういう橋之助さんは好きだなあと思う。放駒の対峙でも濡髪の大きさが際立っていた。
つっころばしの与五郎と放駒2役は勘太郎さん。私にとって与五郎は染五郎さんの印象が強くて、勘太郎さんを見ていてもつい染五郎さんがかぶさってきてしまった(勘太郎さんの与五郎もよかったんだけど)。放駒は
この芝居を見ると毎度感心するのは、相撲小屋から飛び出してくる観客の多いこと多いこと。まさにわらわらと湧き出てくるという感じで、当時の人々の楽しみとか、その場の雰囲気が伝わってくる。茶屋のオヤジさん(松之助)が「いかにも」な空気を作っていてうまい。小屋の板壁の隙間からちょこっと覗き込むあたりもごく自然で、こういう脇の役者さんの貴重な芸がいかに大事かを教えてくれる。
「お祭り」
つい何日か前に見た獅童さんの「お祭り」とは趣がずいぶん違って、鳶頭は勘三郎さん1人、あとは鳶頭に絡む若い者だけ。
「待ってました」「待っていたとはありがたい」はやっぱりこの踊りの華である。
勘三郎さんはふっくらとした色気が魅力。しかしちょっと疲れているように見えたのは私の気のせいかな。
ラスト、夜の部の「猿若江戸の初櫓」と同様に舞台正面奥の扉が開いてスカイツリーが見えるそうだけど、私のところからは夜の部と同じく隅田川がちょっと見えるだけ。昼は1230、夜は1630頃、中村座の後ろの土手にいたら、逆に舞台が見えるかもなあ。
「義経千本桜 渡海屋・大物浦」
花道をこちらへやって来る仁左様のカッコいいこと。白装束に身を固めた仁左様の堂々たる美しさ、そして哀しさ。
血に染まり、今はこれまでと覚悟を決めた知盛の顔が右側席のほうを向くと、その眼には安徳帝を義経に託す思いを籠めた静かな光と激しい光が同時に湛えられており、深く腹を抉られるような強い衝撃を受けた。
この知盛の目をこんなに間近で見られたことは幸せの極みである。すべてが美しい絵巻物語のようであった。
孝太郎さんの典侍の局は丁寧に演じられていて、平家の女たちの哀れさが悲しい。
七之助さんの義経は上品で大きさも感じられてとてもよかった。
<上演時間>「角力場」50分(11001150)、幕間25分、「お祭り」15分(12151230)、幕間20分、「千本桜」115分(12501445

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