« 知り合いに会いませんように | トップページ | 浅草第二部再見 »

2012年1月20日 (金)

浅草第一部再見

119日 浅草歌舞伎第一部(浅草公会堂)
120120wowow
今日はWOWOWの撮影日だ。いつだったかもその日に当たったことがあったっけ。
「お年玉ご挨拶」
今回は亀ちゃん。化粧して(蟇六の化粧?)鬘つけた袴姿。
浅草歌舞伎は昭和55年に始まり30年余りの歴史をもつ。それも皆様のおかげ。私事だが、約3分の110年を浅草歌舞伎で過ごし、浅草歌舞伎に育ててもらった。それも今回で卒業する。亀治郎の名で最後の浅草である。
今回は平均年齢がぐっと若返り、自分も年を取ったなあという感慨がある。しかし平均年齢がさがったと思ったら、竹三郎さんが参加してくれて平均年齢がぐっと上がり、元に戻った。竹三郎さんは80歳、隼人クンは高校生。年齢の幅が広い浅草である。
お年玉ご挨拶は中村屋兄弟と自分が始めたことであるが、最初は緊張してあ~う~とばかりで何を言っているかわからないうちに終わってしまった。今の若手は初めてなのに笑いをとったりして話が上手。口上だけでなく芝居もよいので、安心して後を任せられる。
「八犬伝」は長い物語のうちの少しだけなのでストーリーがわからなくて当然(と、ここで豪華パンフレット1500円とイヤホンの宣伝)。パンフレットの写真は合成ではない。ちゃんとどことかのホテルの屋上でスカイツリーをバックに撮影した。
ここで携帯についての注意。今日はWOWOWが入っている。携帯が鳴ったらその瞬間に鳴らした人をアップにして写しますから。
WOWOW
が入っているから言うが、BS朝日で「京都200年の旅」、TBSで「運命の人」、そのほか映画が何本か(ごめん、忘れた)に出ている。他局だがBS朝日をぜひ見て。
「八犬伝」
前回は、なんかこれからいいところで終わっちゃってという物足りなさがあったが、今回は中心となる蟇六の場を大いに楽しんだ。80歳竹三郎さんのテンションが前より上がっていたような…
その前の発端、春猿さん(伏姫)がはかなげでありながら運命に流されるのではなく強い意志をもつ女性としての美しさに輝いていた。
亀ちゃんは信乃(歌昇)いじめの時に寛平ギャグも披露(「だれがじゃあ、なにがじゃあ」)。前回、段四郎さんの義平次に重なると思ったが、やっぱり義平次のパロディもあったんだ。
蟇六夫婦と宮六(男女蔵)たちのだんまりの立ち回りが面白い。宮六が自分の手下につかまって「わしじゃわしじゃ」。そのあと蟇六もつかまるとすかさず「わしじゃわしじゃ」。これって、「加賀鳶」のパロディよね。
円塚山のだんまりは、前回役者の力量がわかるなあと思ったのだが、1週間で若手がずいぶん成長したなあと感心した。それでもまだ満足のいく出来ではないにしても、楽しい。種之助クン(小文吾)が相撲取りらしく見事なほど力強い動きを見せていた。顔が又五郎さんそっくりで(ミニ又五郎って感じ)、そういえば、今月はお父さんも相撲取りだったんだな、とニヤリとした。若手の中でさすがに愛之助さんと薪車さんの存在感は大きい。
子供のころに読んだ八犬伝で私の好みは信乃と毛野で、道節は微妙~だったんだけど、亀ちゃんで道節の具体像を見ると、なかなか興味深い人物だと思う。
いつか、この続きを亀ちゃんで見たい。ぜひ上演して!!(こういう希望って、松竹に出すといいらしい。第二部のご挨拶でラブリンが言っていた)

「廓文章」
今回の浅草は亀治郎大奮闘公演でもあるが、私にとっては芝居巧者愛之助のうまさをあらためて認識する公演でもあったと言っていいのではないだろうか。敵役よし、勇者よし、色男よし、中でも伊左衛門が光る。編み笠をかぶり、ろうそくの灯に導かれて花道から登場する姿にもう色気が漂っている。編み笠を取れば、しょうもない坊ちゃんのはんなりした愛敬がこぼれ出る。骨太ラブリンのほうが好きな私でも、この伊左衛門には魅せられる。
それだけでなく、お大尽の寿治郎さん、吉田屋主人の竹三郎さん、おさきの春猿さん、夕霧の壱太郎クン、太鼓持ちの吉太朗クン(うまい!!)、みんなそれぞれの風情があって、この世界の空気を醸しだしていて、非常に見やすく楽しい芝居となっていると思う。それでもやっぱりちょっと眠くなってしまったのは私にとっての昼の部の宿命か…。
そういえば、第一部はこれで終わり。なんだかもう一度見たくなってしまったわ。


|

« 知り合いに会いませんように | トップページ | 浅草第二部再見 »

歌舞伎ミーハー観劇記」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1083822/43807738

この記事へのトラックバック一覧です: 浅草第一部再見:

« 知り合いに会いませんように | トップページ | 浅草第二部再見 »