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2012年3月22日 (木)

中村座3月試演会

319日 平成中村座試演会(平成中村座)
12032201narihirabasi_2 12032202treestrap_3 チケット発売日はパソコンの前にいることができず、携帯からアクセス。しかし座席表が頭に入っておらず、最初に出てきた席を放棄した後でそれが案外いい席だったことがわかり、大失敗。その後さがしても当たり前だけどどんどん後ろのほうに下がってしまい、Webでの挑戦は断念。半ば諦めつつ、中村座観劇日に窓口へ寄ってみたら、いい席が残っていました!!
「一條大蔵譚」
國矢さんの鬼次郎、顔は橋之助さんに似ていた。セリフに仁左様の指導が窺える。緊迫感に満ちていた。勘解由が見えない相手に斬りつけられた時の驚きの表情が印象的だった。踊りが上手な國矢さんだから、激しい動きもきりりとカッコよかった。
國久さんのお京は御殿勤めの雰囲気が濃く、夫に従う女性という感じがした。
嶋之亟さんの常盤はとても強い女性に見えた。運命に耐えるのではなく、流れをうまく利用して逆らおうという強さだろうか。常盤は小道具や手の使い方が難しいんだなあと思った。
鳴瀬の蝶紫さんはぴったり。夫を諌めるきっぱりした心がよかった。
勘解由の橋幸さんは大柄でそれだけでも悪役感が強かったが、金への執着心に少し愛敬が見えた。
千次郎さんの大蔵卿は小柄ながら大きさがあり、非常に好感がもてた。本心を明かすときには指先まで力が入って、大蔵卿の心底がよくわかった。千次郎さんの後ろで黒衣さんが引き抜きの準備を一生懸命していた。だから引き抜きが決まった時にはいつも以上に大きな拍手を送った。引き抜き後も長い刀を後ろへ抜き出すのにけっこう手間がかかっており、黒衣さんと演じる側の呼吸の大事さ、それぞれの気配りがあらためてわかった。
大蔵卿が客から見えないところで勘解由を殺しその首を斬り落して持ってくるが、そのタイミングがいつも早い。それで客席からは思わず笑いが起きてしまうのだが、今回は納得できる時間をかけていた(遅すぎもせず、程よいタイミングだったと思う)。
1
回きりの公演はまさに真剣勝負で、演じきったそれぞれの役者さんが爽やかに見えた。
ところで、
4月の試演会はまだ決まっていないが、休演日から予想すると、私は行かれないかもweep

「トークショー」
前回と同じフジTV吉崎アナの司会。仁左様や海老ちゃん、猿弥さんなど珍しいメンバーだから期待していたけれど、質問がイマイチだったかな。
幕が開くと、下手から新悟、猿弥、男女蔵、勘九郎、海老蔵、勘三郎、仁左衛門、扇雀、進之介、七之助、亀蔵、笹野高史の面々が1列に並んでおり、その奥の扉は開き隅田川が見えている。
全員が前に出てきて、緋毛氈の敷かれた床几に腰かけると、後ろ閉めようかどうしようかとごちゃごちゃ会話が交わされ、仁左様の「寒いから閉めて」で扉は閉じられた。
仁左衛門:中村屋発案の試演会、役者は場を与えられないといけない。客も入らないといけない。今日はたくさん客が入って嬉しい。客席から見ようと思ったがいっぱいなので揚幕で見ていた。418日、国立でもやるので見に来てほしい(行きます!!)。
勘三郎:平日昼間なのにこれだけ入ってありがたい。1日だけの公演にみんな一生懸命稽古した。試演会も定着してきた。これからの歌舞伎の戦力になる燃えるものを大事にしたい。
仁左様と勘三郎さんは仲良くなんだか2人で突っつきあいながら話していた。
仁左衛門:鬼次郎は、勘三郎襲名と今回の勘九郎襲名の両方でやっている。実はあまり好きな役ではなく、勘三郎襲名の時は「やってくれ」と言われて「しゃあないな」。今回は自分からやらせてくれと言った。小山三さんも同じ鳴瀬で出ている。前回、小山三さんは体調悪く、これで最後かなと思ったら元気になった(爆笑。お元気だから言えることなんだと勝手に安心)。先月は楽屋で寝っぱなしの日もあった。死力というより執念だ。
勘三郎さんと勘九郎さん、親子ですなあ、よく似てます。
勘三郎:父も得意とした役だが父からはあまり教わっていない。小山三さんは舞台に立っている最年長。
扇雀:(1日だけ的の下の絵を取り換えられるとしたら?の質問に)答えられない。あのぉ…答えられない!! こういう質問をしたあなたと答えましょうか。(と言いつつ、何か思い出したようで)ゴールド免許を持っているんだけど、ある時某後輩役者がアオられてスピードを出した途端、普通の車が追いかけてきた。亀蔵さんと一緒に乗っていたんだけど、「あれが覆面だったら笑えるよね」と話していたら、止められた。速度違反ではなく車線変更違反で1点取られた。その後輩役者は今襲名している人(堪えきれずに笑っている勘九郎さんっ!!
進之介:小屋はテレビなどで見るより立派。江戸時代にタイムスリップしたよう。先祖ともどもこのような小屋に出していただいてありがたい。客席が近く、フレンドリーな反応が嬉しい。
海老蔵:芝居小屋での演目の醍醐味は、昔の絵を見るとぎゅうぎゅう詰めになっている、あれが中村座や金丸座で実現していること。19歳の時に夢見て実現させたことは1人の男としてカッコいい。
勘九郎:中村屋の本拠地。2000年に旗揚げした。10代から大きな役をやらせてもらえたその舞台に立てて嬉しい。中村座には合わないものがない。やっていて楽しい。
七之助:夫が仁左衛門さんで畏れ多い。前を歩かれて嬉しい。
亀蔵:(中村座での襲名と他の劇場との違いは?と訊かれて)とくに…。隣に笹野さんがいることか。口上をするとは思っていなかったのでまだピンときていない。
笹野:口上に列座するなんて夢にも思っていなかった。体は元気だが内臓が…(笑)。文字通りの檜舞台なので民間人としてはこれ以上のありがたいことはない。
男女蔵:(よくわからなかったけれど、浅草歌舞伎にも出ていたので浅草について訊かれたらしく)自分だけ歌舞伎に関係のない話題だ。うなぎなら○○とか、蕎麦なら××とか、おすすめの店を言わされていた。
猿弥:時間があると、向かいのスポーツジムで過ごす。オメッティと同じ歌舞伎に関係のない話(をふられた)。浅草でここはという場所は…「中村座です」。中村座は駅から歩くので、今は蔵前からバスに乗っている。体型的には歩いたほうがいいんでしょうけれどね。
新悟:毎月出られるとは思っていなかった。4月、5月も一つ一つ役を大切に真面目に取り組んでいきたい。

次は今日の出演者のコメント。
千次郎(大蔵卿):あたたかい拍手とご声援をいただきありがとうございます。大阪生まれの大阪育ちです。大阪では8月に勉強会があるが東京では初めて。中村座で機会を与えていただきありがたい。
嶋之亟(常盤)1月浅草公会堂に出ていた時に見に来た。試演会に出たいと思っていたら大きな役をいただきありがとうございます。
橋幸(勘解由):初の敵役。亀蔵さんに教わった。敵役は大変だった。
蝶紫(鳴瀬)1月に続いて出られてありがたい。
國久(お京):たくさん課題をもらったので今後の糧にしたい。試演会はたびたび出ているから来月も出たい。
國矢(鬼次郎):本公演では中村座に何度も出ているが試演会は初めて。鬼次郎がやれてうれしい。夜の部終了後、熱心に教えていただいた。
勘三郎:試演会はくじ引きで役がつくんですよ。
中村座で忠臣蔵を全部やったことが大きかった。
今月は猿弥さんが出ているが、1つでも違う屋号の声がかかると嬉しい。
自分が出なくても中村座は続けてほしい。
仁左衛門の兄さんは小屋の良さを評価して出てくれたと思う。
これでトークショーは終わり。
と思ったら、勘三郎さんが「ちょっとお待ちください。ちょっと待ってね」と下手に引っこんだ。小山三を連れてくるのかなと思ったら、なんと七緒八クンを抱いて現れたのでした。勘三郎さんのジジバカぶりを仁左様が写メに撮りまくり。
「小山三さんが七緒八の初舞台にはキジをやると言っている」(勘三郎)そうで、では又「桃太郎」が見られるな、それまで小山三さんにはぜひお元気で役者を続けていただきたいけれど、ここのところ体調が安定しない自分も元気でいなくっちゃなと思った。
トークショー終了後、幕内では勘三郎、勘九郎、七緒八、七之助、小山三さんが固まって仁左様や男女蔵さんの写メにおさまっていた。最後は照明も入って、海老蔵、仁左様が加わっての記念撮影。
そして勘三郎さんがわざわざこちら側(右)にやってきて、七緒八クンの顔を見せてくれたのでした。「1歳のナマ七緒八を見た」ことはプチ自慢かな(七緒八クンの誕生日、父と同じなんだわ)。
<上演時間>「一條大蔵譚」50分(13001350)、休憩15分、「トークショー」30分(14051435
おまけ:17日に業平橋駅の名がとうきょうスカイツリー駅に変わるということで記念乗車券と記念ストラップが発売になった。並んで買うほどの若さはないし、グッズはほしいし…。友人が18日に中村座夜の部観劇と聞き、ダメモトで頼んでみた。発売日が土曜日、観劇は日曜午後、浅草駅でのストラップの扱いは1万個、まあ難しいだろう。と、頼んでおきながらあまり期待していなかったら、なんとゲットできたのだ。もう残り少なかったそうで、私が19日の試演会の前に行ってもなくなっていただろう。ラッキー。友人にも感謝。

 

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コメント

中村座の試演会、御覧になったのですね。私は竹席におりました。
國矢さんの鬼次郎がよかったので、松也さんの会「挑む」が楽しみです。
休憩時間に小山三さんがお客様と、写真撮影していましたが、とてもお元気そうでした。トークショーの時に、小山三さんやお坊ちゃま達が客席横の通路で聞いていましたね。
私は明日の、第9回研修発表会を見に行きます。

投稿: とこ | 2012年3月22日 (木) 22時50分

とこ様
こんばんは。コメントありがとうございます。
試演会、とこ様もいらしたんですか。気が付きませんで…。

昨年は「挑む」に行かれなかったので今年は必ず行きたいです。どうぞ日程が他の観劇と重なりませんように。
休憩時間は私は席から離れなかったので小山三さんのことは存じませんでした。ちょっとウロウロしてみればよかったかな。
トークショーの時にいらしたのにも気が付きませんでしたcoldsweats02 でも幕が閉まってからお姿を拝見したのでよかった。小山三さんも七緒八クンのことは目を細めて見ていらっしゃいました。
明日の研修発表会は巳之助クンの義経ですね。私は残念ながら行かれませんの。昼間だとよかったのに…。

投稿: SwingingFujisan | 2012年3月22日 (木) 23時02分

こんばんは ひじきです。
試演会いらしていたのですね。
私も観に行きましたよ♪
どこかですれ違っていたかもしれませんね。
いつもは桜席なのですが、
今回は松席5列目、スカイツリーもきれいだったなぁ。
一回きりの晴れ舞台、彼らの気持ちが伝わってきて、
いつもとは違う気持ちで観ていました。
来月の試演会も観たいなぁ。

投稿: ひじき | 2012年3月23日 (金) 21時39分

ひじき様
こんばんは。コメントありがとうございます。
ひじき様も試演会にいらしていたのですね!! きっとお互い視野の中にいましたわね。
それにしても松席の5列目とは素晴らしい席をお取りになられましたのね。私が携帯から入った時には松はもう完売状態でした。私はいつも桜席なのでスカイツリーは見たことがないんですよ。小屋から見るスカイツリーはどんなにか素敵でしょうね。
試演会くらいはスカイツリーが見える席かお大尽席にしようかと思いつつ、やっぱり桜席に惹かれてしまいます。

試演会は1回勝負ですから、役者さんたちもさぞ緊張されることでしょうが、堂々と立派に演じられている姿を見るとじ~んと胸がアツくなります。ふだん大きな役をやられる役者さんたちにも刺激になるのではないでしょうか。こういう機会があるのは見る側にとってもありがたいことですね。
4月も5月も試演会はあるそうですから、ぜひ見たいですよね。私は4月は日程的に不安ですが、5月の中村座休演日には予定を入れないようにしていますsmile

投稿: SwingingFujisan | 2012年3月23日 (金) 23時06分

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