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2012年3月 1日 (木)

博多座千穐楽夜の部③:「鬼揃紅葉狩」

226日 二月花形歌舞伎千秋楽夜の部(博多座)
12030101momijigari ところで(何が「ところで」だ?)22日の夜の部には福山雅治さんがいらしたそうですねえ。
「鬼揃紅葉狩」
猿之助四十八撰の第3弾(書くの忘れたけれど、今月の博多座は3演目すべてが猿之助四十八撰から)。
「鬼揃紅葉狩」は染五郎さんで1回、亀ちゃんで1回見ている。もっと色々見たと思っていたら、それは鬼揃のつかない「紅葉狩」であったり(海老ちゃんのを歌舞伎座とパリで、勘太郎さんのを歌舞伎座で見ている)、玉三郎さんの「信濃路紅葉鬼揃」であったりしたのだった。
門之助さんは実に貴公子がよく似合う。「天竺徳兵衛」でもお殿さまが素敵だったし、「西遊記」でも信心深い唐の皇帝が高貴だったし、この「紅葉狩」の維茂も古風で涼やかな貴公子ぶりである。
亀ちゃんのお姫様(更科の前)が出てきたら、なんだか久しぶりにどきどきしてしまった。オーラというか、求心力がある。更科の前がいるだけでそこの空気を全部自分のほうにもってくるような、そんな感じがした。踊りもしなやかで、身体能力の高さが素晴らしい。維茂一行が眠りについたのを確認した更科の前の豹変――この後起こることへの予感でワクワクさせられた。鬼になってからの線の細さはなく(立役を重ねることによって大きく見せることへの努力が実ってきたことを感じる)、メリハリのきいた動きに魅せられた。
更科の前の侍女の1人になんと猿琉さん抜擢!! 女形の猿琉さんは「獨道中五十三驛」のおくらの吹き替えで見ているのだが、本格的なのは初めて。化粧もしているので顔がぱっと見にはわからない。そこで消去法で探していった。5人返り越しとか立ち回りで大活躍の猿琉さんは筋肉質の体で男っぽいのに、きれいでちゃんと女性らしく見えるから不思議。
今回の侍女には猿三郎さんもいらっしゃって、年齢的にも侍女を束ねるようなしっとりとした落着きがあり、こちらもお美しい。
でも鬼になってからはもう誰がだれやらわからず、ただただ見事な暴れ様を楽しんだ。
浅草で大活躍だった段一郎さんが維茂の従者の1人として出演。とてもハンサムで姿勢もきれいだった。
間狂言は神女八百媛(笑也)。はんなり、おっとりした動きが上品。維茂たちを起こそうと躍起になるのだが、その躍起さでさえもおっとりして愛らしかった。

★カーテンコール
もう一度幕をあけないと帰さないわよ~といった感じの客席の拍手に、幕が開いた。私は飛行機の時間が気になって、幕が閉まると同時に席を立ち、出口に一番近いところでカーテンコールを見た。確か、亀ちゃんが1人で舞台中央に出てお辞儀したと思う(なんだかアセっていてよく覚えていないの)。この感じではカーテンコール1回じゃすまないだろうなあと後ろ髪を引かれつつ、もう一度幕が閉まったところで客席から出て階段を下りている間に、拍手の音が大きくなった。2回目のカーテンコールらしい。気にはなるけど仕方ない。ぐっと堪えて地下鉄へ。結果として2度目を見ても地下鉄には間に合ったと思うが、人波に巻き込まれてはどうだったかわからないし、次の電車だと空港で厳しい。「カーテンコールを見たい」込みで千穐楽を取ったからちょっと残念ではあった。
<上演時間>「ご挨拶」5分(16001605)、「華果西遊記」序幕55分(16051700)、幕間20分、二幕目60分(17201820)、幕間30分、「鬼揃紅葉狩」70分(18502000

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