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2012年7月25日 (水)

ダブルキャスト2組目で千本桜を楽しむ

719日 松竹大歌舞伎(東京エレクトロンホール)
12072501jungyo やっと歌舞伎の感想を。
東京エレクトロンホールは先日見た練馬に比べ舞台も大きいし、袖についた花道がなんちゃってというほどなんちゃってではなく、ある程度の長さがあった。
今回のキャストは、うまい具合に前回と逆であった(80%くらいは狙っていたんだけどね)。
「鳥居前」の義経が梅枝クン、静が右近クン。笹目忠太が亀寿さんで亀井六郎が萬太郎クン。そして忠信が菊ちゃん!!
菊ちゃんの荒事は初めて見たかしら…。まず、体が大きい!と思った。荒事の衣裳が大きく見せる部分もあるだろうが、菊ちゃん自身の大きさなんではないだろうか。あの体で女形を作るのだから、大変だなあ。菊ちゃんは動きも大きく、堂々たる忠信であった。筋書きには三津五郎さんに教わると出ていたが、綿祖は團十郎さんに通じる大きさ、大らかさを感じた。それでいて、荒事にはやややわらかくふっくらした印象だったが、それが欠点だとは思わない。菊ちゃんの個性であって、不思議な魅力を醸し出していて、私は好き。
梅枝クンの義経は右近クンに比べてやわらかい感じがした。静にしてもそうだが、梅枝クンには「悲しみ」が似合う。右近クンの静もなかなかよかったが、好みとしてはやっぱり義経かな。忠太は亀寿さんだろう。萬太郎クンの亀井六郎は忠太より若さが気にならず、よかったと思う。こうした若手のダブルキャストは、演じるほうにも勉強になるだろうし、見ているほうも違いがわかって興味深い(そういえば、2年前の巡業も「棒しばり」が松緑×菊之助のダブルだったっけ)。
「道行」の感想は前回とあまり変わらず。若手の初々しい味わいもいいけれど、ベテランの自然な色気と濃厚な味わい(う~ん、濃厚っていうのはちょっと表現が違うな、うまい言葉が今みつからない)が心地よい。最後の笠投げは團蔵さんに届かず、2人手前の花四天(みどりさん、だったかなと思う)がキャッチし、團蔵さんへ。千本桜の道行って、そんなに好きでもなかったけれど、今回2度見て、考えが変わったような気がする。
「川連法眼館」は、前夜の寝不足のたたりがきてしまったうえ、まわりでもけっこうそういう人がみられて、ちょっと緊張感が緩んだか…。だから目に入り記憶に残っている範囲で。松緑さんの狐はけっこう身軽なんじゃないかなという期待ほどの軽さを感じなかったが、欄干渡りや海老反りなどに、客席がどよめくのが楽しかった。そうそう、「出があるよっ」では大いに盛り上がった。正面に既に狐が登場しているのに、まだ花道のほうに目をやっている人もいて、隣に促されたり周囲の空気で舞台に目を移して驚いたりして。そういう空気の中にいると、最近全然だまされなくなった自分がちょっとつまらない気もしてくる。狐ことばに対する笑いはほとんど起きなかったように思う(ただ、ここのところの記憶はかなり薄い)。
浅草も見たいのだけど、Web松竹では空席なしだし、暑さに体力自信なしだし…。

ところで、仙台、1000円という席もあったのね。

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