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2012年8月21日 (火)

亀治郎の会ファイナル千穐楽:魅せられた舞踊劇三題

820日 第10回亀治郎の会千穐楽(国立劇場大劇場)
12082101kamenokai 先にカーテンコールをアップしてしまったので前後するけど。それと、演目は初日に続き2回目なので簡単に。
「栴檀女道行」
黒御簾の地色が紺で、三ツ猿とカメちゃんのシンボルマークである亀が描かれていた。
今回の座席は3階。初日の1階席よりも断然よく見え、また浄瑠璃の語りもかなりよく聞こえた(前回は浄瑠璃の後ろから聞くような形だったから)。「我は故郷を出ずる旅、君は故郷に戻る旅」。この語りを聞くと、私にも小睦と同様、力が入りそう。
前回見えなかったが、せり上がりで小睦がかぶっていたピンクの手拭(?)にも亀模様が描かれていた。
カメちゃんのしっかりいていながら軽やかな動きには本当に魅せられる。
可憐な米吉クンは初日にはただ手を大きく動かしているだけのように見えたのが、それは表情とかが見えなかったからなんだと思った。
亀鶴さんとカメちゃんの立ち回りはスピーディで愉快で楽しかった。カメちゃんが亀鶴さんの刀を取り上げ二刀流を見せたり、その刀を2人で後ろ手に持ち合ってダンスみたいな動きをしたり。最後は「でかした、でかした。我が家来になるならば日本流に月代剃って」で、侍大将の亀鶴さんはじめ軍兵たちが日本風の頭になる。亀鶴さん、顔の両側に垂らした三つ編みみたいな毛束を女の子みたいにいじったりさっと後ろにかきあげたりするのが可笑しい。軍兵たちは「名も日本流に改めて」、何とか左衛門とかになる。
そして栴檀皇女を先頭に、家来、安大人の順に引っこみ、最後小睦の引っこみは六方でも踏みそうな勢い、途中ではっと女に戻り恥じらいを含ませるのが何とも色っぽくて可愛い。花道での様々な所作の間、掛け声がすごかった。亀治郎出演の芝居は女性の掛け声も多くて、中でも「カメちゃんっ!」の掛け声には笑いが起きていた。
ちなみに、この舞踊の振付は勘十郎さんで、カメちゃんの踊り手としての力量もさることながら、勘十郎さんの振付は本当に魅力的だなあと思う(9月の藤間会、行かれないのだ、くぅ~っ)。
「檜垣」
暗い舞台でしっとりと進行していく割にはコミカルで老女が四位の少将にしなだれかかり口説き始めると、少将の門之助さんがすご~くイヤな顔をしたり(前回は見えなかったのか気づかなかったのか)、老女の小町への嫉妬、意地悪に、客席も思わず笑ってしまう。
老女が水を汲みにいくあたりから尺八の道山さんが入り、少将が観音像を鬼に突き付けている時の尺八の音色がとても効果的に感じられた。
「連獅子」
前回、澤瀉屋の仔獅子はやることが多くて大変、と書いたが、親獅子もかなり大変そう。カメちゃんのスタミナはすごい。毛振りの終わりのほうは右近クンがもうヘトヘトな感じだったのに、カメちゃんはますますエンジンフル回転みたい。猿之助(現・猿翁)のもとで修業していたときに培ったスタミナだそうだが、あのスリムな体のどこにそんなエネルギーが、と感心する。
仔獅子が谷に落ちて少し休んでいる間でも仔獅子役は決して休んではいないのだ。むしろ両手に力を籠めて体を緊張させているように見える。
2
人の力強い足拍子、やわらかい海老反り、息の合った動き、とても清々しくて、何度でも見たい!!
宗論も、いい大人が子供みたいに争う様が面白くて、またこのコンビで見たいなと思う。

上演時間は「栴檀女」と「檜垣」の間の幕間が初日25分だったのが30分になっていた。さらに全体の進行も10分ほど遅れていたようだった。
プログラムは2回目の幕間には「完売で~す」の声がロビーに響いていた(あとで増刷するそうだが、申し込みは会場のみと言っていたような)。いろんなグッズもかなり売れていたみたい。


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