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2012年11月

2012年11月30日 (金)

仕事も楽しくなるさ、日本大好きAmerican Boy

集中力が途切れた時、→こんなのを発見。

元気が出た、仕事も楽しくなった。

CHANGEという曲もしみじみといい。

これを歌っているAlex Yorkという好青年日本
が大好きで、独学で日本語を勉強し、イェール大学で日本文学を専攻したそう。他にもいろんな動画があって、きれいな日本語を喋っている(私の日本語よりよほどきれいcoldsweats01)。
嬉しい。

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2012年11月29日 (木)

銀座、光は心のテンションを上げる

12112901bvlgari
↑インパクト最強。白蛇だそう。
12112902bvlgari
↑映り込みのインパクトも強い。歩いていて最初に目に入ったのは映り込みのほう。
12112903cartier
↑オーソドックスに見えるどセンスのよさを感じる。
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↑どうも写真が曲がる。銀座ダイヤモンドシライシ。
12112904mikimoto
↑王者ミキモト。
演舞場千穐楽夜の部の帰り、ミキモトのクリスマスツリーを見ようと4丁目まで歩き、町がきらきらきれいだったので一丁目まで足を延ばしてから地下へもぐったのでした。

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2012年11月28日 (水)

澤瀉屋の千穐楽はやめられない:明治座カーテンコール

12112801hamacho_2 又ちょっと忙しくなってきて感想は当分書けそうにないので、とりあえず千穐楽カーテンコールだけ。
ラスト、カメちゃんが男女蔵さんに向かって「大」の字、門之助さんに「入」の字を刀で書き、三段に昇っての見得で幕が閉じる。
拍手は鳴りやまない。「天竺徳兵衛」は素晴らしく面白かったから拍手が鳴りやまないのは当然。それにもともとカーテンコールを期待しているしcoldsweats01
そして再び幕は開く。
後に四天たち。前に、下手から亀鶴・猿弥・右近・門之助・猿之助・男女蔵・笑也・米吉が並ぶ(萬次郎さんがいなかったな)。おお、カメちゃんの向かって右隣に猿翁さんが
sign03
拍手はますます大きくなる。
亀ちゃんが猿翁さんに何か囁くと、猿翁さんが前に並ぶ出演者を上手側→下手側→上手側というふうに、1人ずつ挨拶させる。
大拍手の中、全員が手をつないで高く上げ、コーフン状態のまま幕は閉まる。コーフン状態のままだからね、拍手がやまないわけがない。
再び幕が開く。今度は四天たちの姿はなく、みんなは手をつないだまま。客席総立ちの拍手、舞台の人たちは客席に手を振り、客席も舞台に向かって手を振る。
舞台と客席の一体感!!
ああ、澤瀉屋の千穐楽はこれだからやめられない。
行くつもりがない(スケジュール上、無理で断念)1月の松竹座、又行きたくなってきた。だってね、大詰で「楼門五三桐」のパロディがあったでしょ(
上が猿之助、下が右近)。そしてカ-テンコ-ルに猿翁さんでしょ。見たくなるじゃない、親子の「楼門五三桐」。千穐楽のテンションが少しずつ下がってくるのを待とう。
なお、立ち回りに
後見に活躍していた左字郎さんは、夜の部終了後、すぐに新幹線で京都へ向かったたそう。若いとはいえ、休む間もなくて大変だなあ。
写真は明治座前の浜町公園の銀杏。
浜町駅から地上に出ると、美しい黄色に思わず声をあげそうになった。その写真はイマイチだったのでボツに。

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2012年11月27日 (火)

演舞場夜の部、まとめて2回②:「四千両小判梅葉」

1119日、25日 顔見世大歌舞伎夜の部(新橋演舞場)
「四千両小判梅葉」
前回見たときは、主たる人物の描き方が浅いとか、物語自体もそんなに面白くないけれど、牢屋の場面だけは興味深かったとか、その程度だったのが、今回は人物もけっこうわかったし、そうなると色々な場面が面白く感じられた。
まずは、四谷見附の門外。富蔵(菊五郎)が屋台のおでん屋を出していると、昔の中間仲間2人が通りかかる。2人は「そうタバコをすぱすぱやっても腹の足しにはなんねえだろ」と、博奕ですっからかんになった身であり、富蔵は2人に酒とおでんをご馳走してやる。「時々仲間に飲み倒されるのは閉口だ」と店じまいしながらも、そう満更でもない様子で2人を見送る富蔵の気の良さが感じられた。
そこへ、駕籠やってきて、1人の浪人が姿を現す。こんな夜更けにこんな所で駕籠を下り、しかも履物を脱いで尻端折りをする。怪しんで声をかけると、それは富蔵の父の恩人の息子・藤十郎(梅玉)であった。藤十郎は遊女を巡って恋敵の升酒屋の息子から百両を奪い殺してしまおうとしているのであった。富蔵は、金を盗るのはいいが殺しは絶対だめだと強く反対する。富蔵の凄みに、藤十郎も従わないわけにはいかないのが納得できる。もっとも藤十郎は実はかなりの小心者なんである。富蔵は藤十郎にもっと大きな仕事をやろうと、江戸城の御金蔵破りを持ちかける。静かに唆す菊五郎さんに、今は堅気の商売をしているが、入墨者としてのどこか崩れた感じと凄みが滲んでいる。そこに混じる豪胆さが富蔵の魅力である。
そうこうするうちに長太郎という掏摸(菊之助)が逃げてきて、その後を升酒屋の息子(松也)が「どろぼう~」と叫びながら追いかけてくる。藤十郎より先に長太郎が百両を盗ったのだ。4人のだんまりで、百両は富蔵の手に入る。松也クンは「熊谷」では胡坐をかいているだけの亀井六郎役、ここでは掏摸を追いかけるだけのつっころばし風の色男。なんかもったいない使われ方だけど、そんな月もあるさ、と心の中で自分を慰める。
さて富蔵と藤十郎は、富蔵の働きで見事に御金蔵から四千両を奪い取ることに成功する。金の使い方を教える富蔵のあまりの細心な豪胆さに怖くなった藤十郎はいきなり富蔵に斬りかかる。父親の恩があるから助けたのに、斬りたいなら斬れと開き直る富蔵に平謝りの藤十郎である。ここにも富蔵の人となりが現れている。2人は畳をはがして床下に四千両を埋める。
第二幕、雪の別れの場である。花道に雪布を敷くやり方が実に鮮やか。大道具さんが後ろ手に布の端を広げて持ち、さ~っと走るときれいに雪道が出来上がるのだ。
ここは中山道熊谷(熊谷つながり、な~んてね)。雪の降りしきる中を唐丸籠の一行がやってくる。罪人は富蔵である。唐丸籠でまず思い出すのは、ず~~っと昔に見た幕末ドラマで吉田松陰(田村高広だったと思う)が江戸に護送される場面。この時松陰は腹を下したのに籠から出ることを許されず、その悲惨な状況は今でも忘れられない。次に思い出すのはタイムスクープ。こちらは最終的にいい話だったけれど、乗せられている罪人は本当につらいのだ。そんなことを思っていると、籠を担ぐ人足が尻端折り・裸足に草鞋で、人足もかなりつらそうだ、と同情した。
熊谷の土手で一休みする一行。そこへワルい奴である眼八(團蔵)が役人の許しを得て富蔵に面会するが、実はかつての意趣返しが目的だった眼八はさんざん悪態をついて唾を吐きかける。籠付きの八州同心浜田左内(彦三郎)がこれを窘め追い払うと、今度は3人連れが面会を求めてやってくる。うどん屋の六兵衛(東蔵)、娘のおさよ(時蔵)、その娘のお民である。富蔵とおさよは8年前に離縁した元夫婦であり、お民は2人の娘なのである。富蔵は類が及ばないよう、8年前に絶縁した赤の他人だと言い張るが、別れを惜しむ3人は引き下がらず、左内は腹痛を起こしたことにしてしばしその場を離れ、家族だけの別れの時間を作ってやる。
さすがの富蔵も娘に「盗みをすれば縄かけられて牢に入れられるのはあたしも知ってることなのに、ととさんは知らなかったのかえ」と窘められて泣くしかない。この子役ちゃんがいじらしくて、籠を見送る泣き顔が泣かせた。東蔵さんの父親は、かつて自分の苦境を救ってくれた富蔵(ここでも富蔵の人となりがわかる)を罪人として見送らなければならないのが哀れで、東蔵さんの泣きの演技に泣かされた。なぜ別れることになったかわからないが、おさよも未だ富蔵への愛を忘れていない。離れていく籠に向かって「富蔵どの~~」と絶叫するおさよにも泣けた(絶叫度が千穐楽は強烈だったような…)。籠の中の富蔵が最後まで「お民」と娘の名を呼び泣いていたのにも泣いた。
雪の中の別れということで、全然違うが佐倉宗吾を思い出した。
同心として、罪人に対してでも不条理なことをするヤツは許さんという正義感と重厚さと温情をもった左内を彦三郎さんが好演。こういう人が付き添っているならつらい道中も少しは安心な気がした。
ところで、男ばかりのこの芝居で、女性が出てくるのはここだけ。しかもおさよは砥粉塗りで、衣裳も地味だし。この熊谷土手の場だけ、異質な感じがする。

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2012年11月26日 (月)

演舞場夜の部、2回まとめて①:「熊谷陣屋」「汐汲」

1119日、25日 顔見世大歌舞伎夜の部(新橋演舞場)
全体に、19日に見た時は昼の部のほうが断然面白くて、夜の部は仁左様休演だけでなく「四千両」が期待したほどでなかったことから自分の中の盛り上がりに欠けたのだが、千穐楽は「四千両」が意外に面白かった。
「熊谷陣屋」
仁左様の早い回復を祈りながら一方で松緑さんの熊谷も見てみたかったという欲張りさ。その松緑さん、やっぱり若い。急な代役で恐らく初役でもあり、滞りなく演じるだけでも大変なことだとは重々わかってはいるが、将来立派な熊谷役者になるであろう期待を込めて(私が元気な間に見たい!!)、敢えて言わせて。まず、声がしっくりこない。とくに前半、声に重みがあまり感じられず、不安定な感じも受けた。そのせいか、こちらの胸に響くような熊谷の心情が伝わってこない。ただ、息子の首を持って「女房、藤の方にお目にかけよ」と言った時の表情にはちょっとグッときた。だから、松緑さんは伝えているのに私が受け取っていないだけなのかもしれない。それでもやっぱり、多分若いのだろう。たとえば共演の役者さんたち、相模の魁春さんにしても藤の方の秀太郎さんにしても、仁左様の熊谷に対する配役である。だから、なんだかバランスもよくない。弥陀六の左團次さんは年齢的に、また熊谷の主人である義経の梅玉さんは上下関係的にあまりバランスは気にならなかったものの、配役がいかに重要であるかをあらためて認識した。でも、松緑さんにとって又とない勉強のチャンスだったと思うし、急な代役、本当にお疲れ様でした。それにしても、熊谷の化粧をした松緑さん、目がデカい!! 他の役に比べて目の大きさが際立っていた。
ここからは千穐楽の感想。
音を立てずに揚幕が開き、熊谷が花道に現れると「待ってました」の声。確かに待ってましたなんだけど…。
相模が陣屋に来たことを叱るセリフで「かたぁ~く」言いつけておいたのに、の「かたぁ~く」が仁左様独特の言い回しで「ああ、仁左様が戻ってきた」と実感し、このセリフ回しが好きなんだよねえ、と心の中で喜びを噛み締めた。
さすがに仁左様の熊谷にはコクがある。敦盛を討つ様子を語って聞かせるのにぐいぐい引き込まれる。どんな思いで語っていたのだろう、とその心中にこちらの胸が痛くなる。我が子を斬らねばならなかった父親としての心情、相模への気持ちが細やかさと重みをもって伝わってくる。
「十六年は一昔。夢であったなあ」(松緑さんは「夢だ、ああ夢だ」と言っていた)のあと、たっぷり思い入れて座り込み泣く。そこへ陣鐘、陣太鼓の音。はっと武士の本能が甦り立ち上がる。心は戦闘態勢に入っているかのようだ。しかしそこでまたはっと今の自分に気がついて、僧衣、手に持った物に目をやる。再び陣鐘の激しい音がする。今度は戦の空しさをしみじみ噛み締めている様子である。そして鳴りやまぬ音にたまらぬ気持でその音を聞くまいとするかのように頭にかぶった笠を折って耳を隠し、顔を隠し、足早に去る熊谷。たまらず泣けた。この引っこみを見たくて今回は鳥屋近くの席を取ったのだ(鳥屋の中で叫ばれる梶原の断末魔が迫力をもって聞こえた)。
送り三重の栄津三郎さんは、国立と掛け持ち。ということを先日知った。時間的にけっこう厳しいスケジュールだったんじゃないかしら。お疲れ様でした。
相模の魁春さんは義太夫にぴったりの相模で、時々はっとするほど動きが歌右衛門さんに似ている(と思う)。首を抱きしめる姿に母親の愛情が滲み出ていた。いい相模だと思うけれど、目の紅、相変わらず差し過ぎでしょう。
澤瀉屋の熊谷では相模が一緒に出家して、私は安心感を覚えたのだが、こうして熊谷が1人で去っていくのを見ると、この芝居はやっぱりこれでなくてはいけないのだと思った。熊谷が出家したのは息子を斬ったからではない、小次郎であれ敦盛であれ、源氏であれ平家であれ、同じ人間同士が戦い、若い命が散らされることに空しさを覚えたからだ、と思うのである。そこに戦場を知らない女の相模が入り込む余地はないのだ。この時代はそういう時代だったのだ。という気がした。
弥陀六の左團次さんがよかった。「一枝を切れば一指を切るべし」と制札を読んで熊谷に「かたじけない」と手を合わせたのにじ~んときた。
梅玉さんの義経は当代一だと思った。熊谷に残酷な命令を下したわけだが、熊谷の気持ちを慮りつつも、そうせざるを得なかった武将としての厳しさを感じた。出家した熊谷に「父義朝と母常盤の回向を頼む」と言った義経は、自分が武士であって僧にはなれないことを痛感していたのではなかろうか。「堅固で暮らせよ」に熊谷がはっと振り返り、跪いて義経に別れを告げる場面は双方が万感の思いを互いに交わし合っているようだった。

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2012年11月25日 (日)

演舞場昼の部再見

1119日 顔見世大歌舞伎昼の部(新橋演舞場)
昼の部は再見なのですべて箇条書きで簡単に。
「双蝶々曲輪日記」
★都の身請けの仲立ちで困惑する井筒屋主人の寿治郎さんが商売人らしさと主人らしさと情があってよかった。同じ人が下女お玉(「曽根崎心中」)を得意とするとは、芸って興味が尽きない。
★都が与兵衛に手紙を書こうとして、天紅の巻紙にさらさらと筆を走らせる場面、時さまのその姿が色っぽくてぞくっときた(体の傾け方とか、そういうところが)。
★与兵衛が佐渡七を斬ったのは、佐渡七が与五郎(与兵衛に与五郎、ごっちゃになりそう)の小指に食いついて離れないので見かねたため。前回はそこの記憶が曖昧になってしまった。
★権九郎の小指に刀を当てる都、一度ためらう権九郎、そこへエイッと刀を落す都。前回ははずみで刀を落したように見せていた印象を受けたけれど、私の記憶違いかしら。
★都から権九郎を身代りに仕立てる計画を聞いた吾妻が即座に指を載せる台(「枕」と聞こえた)を持ってきたのは(吾妻、嬉しそうな様子が全身から感じられ、きれいな顔で残酷ねえ。もちろんそんなことを考え付いた都も残酷ねえ)、かつて遊女は自分の愛の証として客に小指を切って与えたというから、あらかじめ用意されていたのだろうか。権九郎には何とも気の毒だったが、身請けの金も贋金じゃあねえ。
★吾妻と与五郎のしょうもない、いちゃいちゃ痴話げんか。扇雀さんと梅枝クンで違和感なし。
★平岡らの乱入で無理やりら引き離された吾妻と与五郎、そこへ駆けつけてくる濡髪。さらには放駒もやってきて、濡髪と言い合いになる。それを見守る扇雀さんの立ち膝で半ば後ろを振り向く姿が色男らしい色気に溢れていた。
★二幕目「難波裏の場」で左團次さんが1回セリフに詰まってしまった。プロンプターがすぐにフォローしたが、前回見た時は問題なかったし、この時期、そういうことも珍しいような。
★「引窓」で濡髪の絵姿を売ってくれと頼む母親(竹三郎)の身体の小ささ――もちろん演技でそう見せているのだが、この母親のこれまでの心情すべてがあらわれているようで心を打たれた。
★濡髪の前髪を落している間、土間の窓が大きく開いているように見えたけれど、これはいつもそうだったかしら。外から丸見えじゃないの、と今回は妙に気になった。しかし、与兵衛がそこから金包みを投げて黒子を落とし、金包みを投げて即座に窓を閉めるから、それでいいのか…。
「文七元結」
まず泣きどころを。
★角海老の遊女たちに親のことを言われて「おとっつぁんもおっかさんも悪いんじゃないんです。全部あたしが至らないせいなんです」というお久。
★角海老の女将が娘分のお光(菊史郎)に事情を語る間のお久(右近)、背中を丸めて隅っこ(芝居上は舞台中央だけど、一番奥だから実際には隅っこという認識でもいいでしょう)で小さく鳴って泣いている姿。そんなこととは知らず来た早々小言を言って悪かったと謝るお光。
★自分に向かって手を合わせる長兵衛に「もったいない、そんなことをしたらあたしにバチが当たります」というお久。なんていい子なんだ。
★「死んじゃあいけないよ」と繰り返し、走り去る長兵衛。
本物の五十両とわかって「親方~っ」と叫び、「ありがとうございます」と何度も泣く文七。

次はたっくさんある笑いどころから。
★朝になって大家の前で五十両のことで喧嘩しているお兼、服装が前日のまま(つまり、襦袢の上に長兵衛の半纏を着て前掛けをしめて)なのが可笑しかった。着物を返してもらう間もなく喧嘩をおっぱじめたんだな、って。
★五十両をやった相手が文七だとわかり「この人にやったんだ!!」と怒鳴る長兵衛の語気の強さにお兼が屏風の下にぱっと頭を隠す。その瞬間長兵衛はお兼の頭を団扇(客を迎えるため、長兵衛がぱたぱたと部屋の埃を払った団扇)で思い切り叩く。時さまには気の毒だったが、そのタイミングといい、なんか叩き方がアドリブ的な感じがしたのとで、ここが一番笑った。
★きれいになって家に戻ってきたお久を見て屏風から飛び出してくるお兼の、人目に晒したくない格好であることを忘れる母心に泣いた、と思ったら直後、長兵衛に膝裏を蹴飛ばされて、やっぱり時さまには気の毒だったけど笑った。今回は前回より時さまの「ふっとび」がマイルドになっていた。
以上。

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2012年11月24日 (土)

B級ホラーを超える「こどもの一生」

1114日 「こどもの一生」(パルコ劇場)
中島らもをテレビタレントとしての「変な人だなあ」という興味から、作家としての関心へ変わらせたのは、当時やっていた仕事であった。らもさんのエッセイ、「明るい悩み相談室」、小説等をごく一部だけど読み、とても面白くて、印刷会社の社員時代の話なんか、共感を覚えたりもして、でもやっぱり「変な人だなあ」と興味は尽きない。それに私は破滅型の芸術家・作家ってなんとなく好きなのだ。そのらもさんの戯曲だもの(しかもこれは読んでいなかった)、飛びついた。G2のところで申し込んだら、なんと最前列が当たった。
とにかく面白かった。初演では客席から悲鳴があがったとか、凍りついたとか。だけど、見ている間、少なくとも私はそういうことはなく(視覚的にはちょっとビビったけど)、しかしじわじわと怖さがやってきた感じ。以下、ネタバレしますが、これからご覧になる方はお読みにならないで。わかっていても面白いと思いますが、ストーリーも先入観もないほうがはるかに面白く見られますから。

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2012年11月23日 (金)

仁左様復帰

先日、演舞場観劇の際、仁左様の休演は少なくとも22日まで、とアナウンスがあったとおり、今日23日、舞台に復帰されたそうだ。仁左様のコメントは→ココで。
昼の部…見たいけれど、3度目だし、3等B席またはせめてA席でも残っていればなあ。
ま、いずれにしても無事に復帰されてよかったよかった。
演舞場の後はすぐに南座も控えているし、お大事に。

そして急の代役で見事な力を見せてくださった梅玉さん、松緑さん、ありがとう、お疲れ様でした。
追記:仁左様の第一声は「ただ今戻ったぞ」だそうで(「引窓」最初のセリフ、正確には覚えていないがスポーツ報知による)、あ~、やっぱりそのお声、聴きたいです!!

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2012年11月22日 (木)

3月御園座

来年3月御園座の演目が発表になった。詳細は→ココまたはココ
澤瀉屋の襲名披露公演であるが、演舞場、松竹座に続き、御園座でも「小栗栖の長兵衛」がかかる。「黒塚」は阿闍梨が梅玉さん。「楼門五三桐」は松竹座では中車さんが五右衛門だが、御園座では右近さん。
夜の部は、なんと「ぢいさんばあさん」で中車・伊織に笑三郎・るん。中車さんの伊織はちょっと想像つかないwobbly 「四の切」は演舞場と同じ藤十郎・義経、秀太郎・静。
松竹座は猿翁・中車の親子共演を見たいと思ったが、スケジュール的に無理な気がするので未だ思案中。でも御園座なら日帰りも可能だろうし、ぜひ行きたいと思っている。

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一見の価値あり「山三浪宅」:国立劇場「浮世柄比翼稲妻」

当分、感想が書けそうもないので、今日も「見てきました」の報告だけ。
21日、国立劇場の「浮世柄比翼稲妻」を見た。
仕事は忙しいし、ちっとも気が向かないでよほどチケットむだにしようかと思ったけれど、錦之助さんの評判がいいと聞いたので萬屋としては(別に私が萬屋なわけじゃないけどcoldsweats01)見ないわけにいかないだろうと、ともかく行ってみた。
面白かった!! とくに「山三浪宅」はまったく飽きることなく引き込まれた
。評判通り錦之助さんがいい。あの二枚目の浮世離れぶりは錦之助さんのニンにぴったり。福助さんも時々ワルい癖が出るのに目をつぶれば、なかなかよかったし、彌十郎さんのどうにもならない堂々たる性悪さがアクセントとなって、ここの場は、いろんなツッコミどころがあるにもかかわらず、この物語に生きる人たちが生き生きと浮き彫りにされていたように思った。
相変わらず空席の目立つ国立。もったいない。もちろん、滅多にかからない(多分)序幕から見るのが一番いいのだが、「山三浪宅」だけでも見る価値はあると思う。

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2012年11月21日 (水)

歌舞伎開場カウントダウン

今日、松竹スクエアで歌舞伎座開場カウントダウン時計の点灯式があったそう。
この時計は26日から東劇ビル正面看板の上に設置され、来年2月からは新歌舞伎座の前で時を逆に刻んでいくとのこと。詳細は→
ココ
26日じゃあ、演舞場の千穐楽後だし、12月の初日に見るしかないなあ。
カウントダウン時計というと、歌舞伎座閉場のことが思われ、ちょっぴり切なくなる。

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来年3月国立は「女清玄」

来年3月国立劇場の歌舞伎公演が発表になっていた。いつ発表になったんでしょう、気づかなかった。
「通し狂言 隅田川花御所染」で主演は福助さん。
私は初めて知る狂言だが、通称「女清玄」だそうだから、福助さんは今年の桜姫に続いて…か。ちょっと怖い気もするが、見に行くことになるんだろうな。
チケット代1等A席が9,200円とあるから、あら値下げになったのと思ったら、特等席の設定がされていないみたい…(国立では近頃高い席にご縁がなかったもので、値段忘れていた)。
詳細は→ココ

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2012年11月20日 (火)

スマホデビュー1週間

先週の月曜日、スマホデビューした。
いや、スマホなんてまだまだ当分先のはずだった。ところが、息子が、そういうことにやたら詳しい知り合いに我が家の携帯の明細をチェックしてもらったら(毎月、料金高いなあと思いながら、そんなものかしらと支払いを続けていた)、ずいぶんムダがあることがわかったのだ。
そしてその知り合いが私用にと勧めてくれたのが「らくらくスマホ」。
別に高齢者向けだからってわけではなくて(本当はそれもあったかな
coldsweats01、私が通信にかける料金の問題。「らくらくスマホ」は1機種しかなくて、これだけが通信料金が安いのだそうだ。多分、これまでの半額くらいになりそう。
指摘してもらった他の点についてもプラン変更等で改善を図った。ただ、携帯の料金は月単位なので、新料金適用は来月からになるみたい。

で、「らくらくスマホ」だが、文字通りらっくらく。やるべきこと、まず何をしたらいいのか、次に何をするのか、全部大きな画面に大きな文字で指示してくれる。タッチパネルはあまり好きでないのだが、2~3日でそれも慣れた。何より「押してる」感があるのがいい(最初は押すと振動を感じる設定になっていたのだが、それはイマイチだったのでオフにして、タッチ&プレスした時に「チャッ」という音がするだけの設定に変更した)。電話もかけやすいし、相手の声も環境に応じて聞きやすくしてくれる。スマホが出たばっかりのとき、友人がすぐに飛びついたら、電話機能がひどくよくなくて、すぐにスマホを諦めたということがあったけど、それから大いなる進歩だ。
メールの入力はこれまでの携帯がキーボード式だった(それがよくて決めた機種)ので、1文字を複数回押すのはやりづらいけど、それもじきに慣れるだろう。
それに、メールは音声入力もできるので時々、遊び気分でやってみる。前に、滑舌悪い芸人が音声入力するととんでもない言葉に変換されるというのを「アメトーク」でやって大笑いしたものだが、実は私も「夜の部」がどうしても出てこなかった。「洋風の多く」eye「用語の多く」wobbly「企業の多く」bearing「Call運動」shock等々。「Call運動」とはもうテキもヤケクソだろう、って感じbleah 要するに「夜の部」っていう音に対する言葉がインプットされていないんじゃないか。「昼の部」は入ったんだけどな。
まあ、そんな感じで新しい携帯を楽しんではいるが、問題もある。
ドコモで買わされた(ってワケでもないけど、せっかく親切なおねえさんが勧めてくれたから)カバーをつけたら、充電器に立てられないでやんのgawk ACアダプタで別に充電はできるからいいんだけどね。
それと、チケットWeb松竹でチケットが買えない。adobe flash playerがインストールできないのだdespair これは困る困る。もう一つ、自分のブログの管理ページにアクセスできなくなっちゃった。パスワードが違うって出るんだもの。これも困る困る。

まあ、そんなこんなで、私もスマホ仲間になりました。よろしくっhappy01
追記:「夜の部」の音声入力、できたsign03 機械のせいにしてゴメンcoldsweats02 結局私の滑舌が悪かったってこと。

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2012年11月19日 (月)

仁左様は少なくとも22日までは休演

今日は昼夜通しで演舞場を見てきた。
今週また仕事が立て込んできてなかなか感想が書けないと思うんだけど(ひとつ、「子どもの一生」もまだ書いていない)、とりあえず見てきました、ということだけ。
仁左様は少なくとも22日までは休演の
ようです。そうアナウンスが入った。私は夜の部は23日以降にもう1回見るのだけど昼の部は今日で終わり。仁左様が確実に戻ってくるならもう1度見たい。こういう時に幕見がほしいよねえと思うのだ。
筋書き
舞台写真が入っていたので買ったら、予想通り仁左様と代役の梅玉さん、松緑さん両方の写真が入っていた。それを見たら、やっぱり仁左様の南与兵衛が見たくなる。仕事とジレンマ

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2012年11月18日 (日)

やっぱり東京タワー

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昨日、ある会合があって、芝のとうふ料理屋「うかい」に行ってきた。お料理もお酒ももちろん美味しかったけど(この時期、やっぱり日本酒だねえhappy01 和食だしね)、何と言ってもタワーが素敵!! このタワーの下でいただいていると思うと美味しさが倍加するような気がした(中ではタワーは見えなかったんだけどね)。
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店を出て見上げたタワー。こういう姿を間近で見ると、やっぱりスカイツリーより東京タワーだな、って思ってしまう。東京タワーにはノスタルジーというかロマンを感じて、ちょっと胸がきゅんとするのだ!!

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2012年11月17日 (土)

雨の金沢21世紀美術館にて:金沢2日目

今回の金沢行の最大の目的は21世紀美術館。1~2年前くらいからの念願がやっとかなったのはいいが、夏の日差しだった前日とは打って変わって残念な雨の23日。予報でわかっていたので、旅のスケジュールも2日目に美術館にしたわけ。館内の展示は満喫したんだけど、目玉のプールとラッパの楽しみ半減。ヤン・ファーブル「雲を測る男」の写真も大きな雨粒に隠れてしまったweep
「弁当忘れても傘忘れるな」と言われるほど金沢は雨が多いんだそう。
12111601museum

訪問時やっていた展覧会。現代アートは「からん」っていうものも多々あるんだけど、にもかかわらずとても興味深い展示ばかり。たとえばひろ~い部屋に全身が映る鏡が何枚も置いてあって、それぞれ映る身長が変化する。娘と並ぶと娘の方が大きくなったり私の方が大きくなったりそれから透明プラスチックで囲まれたスペースに置かれたスタンドマイクに向かって声を出すとその振動が伝わって外のホースが暴れて盥の水が揺れたり、傘が回ったり。この外の変化に案外みんな気がつかない。ただマイクに向かって声を出すだけで、「それがどうした?」っていう表情で立ち去る人が多いのだ。気がつく人とつかない人、それを眺めるのも面白かった。鑑賞者参加型っていうのは、わからなくてもアートを実感できるな、と思った。
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お目当てのプール(レアンドロ・エルリッヒ「スイミング・プール」。これも作品です)は雨天につき外からは眺められない。
12111603museum

プールの底。本当は水面から底を、底から上を見ることができるのだ。水のないプールの底はでも水の中にいるようで不思議な気分。疑似水面に打ちつける雨が水の感覚を増す。
12111604museum

色の三原色(オラファー・エリアソン「カラー・アクティヴィティ・ハウス)
12111605museum 12111606museum 12111607museum

中に入るとこんな感じ。
12111608museum

雨だろうとこういうものの中には必ず入ってみたくなる。その名も「ラッピング」(フェルナンド・ロメロ)。自分から包まれてしまったsmile
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こういうラッパが広い庭園のあちこちに12個散在していて、2個ずつ地中の管で繋がってペアになっている(フローリアン・クラール「アリーナのためのクランクフェルト・ナンバー3」)。だからラッパの1つに向かって声を出すと、その12個のラッパのどれかから声が聞こえる。どのラッパとどのラッパが繋がっているのか探すのが楽しいはずだったweep

平日なのに見学客がたくさんでびっくりした。さすが人気の美術館(東京と違って、たくさんといっても作品はゆっくり見ることができるし、ちょうどいい感じの人の数)。実際に行ってみて、21世紀美術館の魅力がわかるような気がした。今度はぜひ晴れた日に行って、今回楽しみそこなったことをやってみたい。

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2012年11月16日 (金)

1月演舞場、やっと決まる&俳優協会賞おめでとう

なかなか決まらないなあと思っていた1月演舞場の演目と出演者がやっと決まった。
ココまたは→ココで。
「戻
橋」は初めて見る。ところで、最近、黙阿弥モノ多くない?(そうでもないかでもなんとなくそんな気がする)

それから、俳優協会賞
の表彰式が今日、演舞場で「双蝶々曲輪日記」の後の幕間に行われたそう。幸雀さん、國矢さん、千壽郎さん、市松さん、おめでとうございます!!
千壽郎さんは南座の顔見世興行で松次郎さんと一緒に名題披露を行い、「初代・千壽」を名乗るそうなので、千壽郎のお名前は今月限り。表彰式、拝見したかったです。

 

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2012年11月15日 (木)

小夏日和の金沢にて:金沢1日目

10月22~23日、金沢に一泊旅行をしたことをまだ自分の中で整理していなかった。金沢は学生時代以来3度目だろうか。過去2回は冬の時期に行っていたような気がする雪を用心したのにまったく雪は積もっていなかった記憶がある)。
22日はきれいな青空で、小春日和を通り越して夏のように暑く、しかし湿気が少ないので実に心地よい散策を楽しんだ(夕方のニュース番組で、「今日は長袖でちょうどよかった」「長袖では暑かった」「半袖で気持ち良かった」など4~5個の選択肢にリモコンで投票する
アンケートをやっていたので、「半袖で気持ち良かった」に1票)
兼六園→金沢城→ひがし茶屋街→主計町茶屋街と心地よかったけれど、疲れたぁ~。兼六園では昼間っから一杯機嫌
beerhappy01のおじさんが、半ば強引に兼六園の看板の前に私と娘を並ばせて写真を撮ってくれたけど、「兼六園」という文字が私たちに隠れてしまって、どこで撮ったかわからない状態bleah 気のいいおじさんで、いきなり楽しかったsmile
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金沢駅東口のやかん!! 「やかん体、転倒する。」というタイトルのオブジェ。思わず笑顔になり、和む。
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兼六園の白鳥路側入り口から入ると3人の文豪が迎えてくれる。右から徳田秋声、泉鏡花、室生犀星。
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兼六園にある日本武尊像。明治10年西南の役で戦死した郷土の将兵を祀った像で、明治13年に建てられた。
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ちょっとわかりづらいと思うけど、兼六園を美しく保つために働く人たち。「和風総本家」でよく植木職人さんたちがこういう公園の池を掃除している様子を見るけど、実際に目にするのは初めて。大変な作業だということはテレビでわかっているので、心の中でお礼を言って通り過ぎた。
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ひがし茶屋街で見かけた看板。コールドパーマ!! なんと懐かしい言葉だ。母がよく「おっかさん頭にされた」とぶつぶつ言いながらも通っていたパーマ屋さんを思い出した。
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ひがし茶屋街にある箔座の金箔が張られた蔵。BSの「エコの作法」で予習したからぜひ訪ねてみたくて。建物の古さも懐かしかった。
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7月に見た「しみじみ日本・乃木大将」の、あの辻占の少年が今越翁らしい。浅野川のほとりにさりげなく立つこの石碑を見て、思わず「おおぉっ」と叫んでしまった。
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石川県里程元標。石川県の道路の基準点であるのに、何とも控えめな石柱である。信号待ちしている時に正面にあるのに気づいたのだが、そうでなければ目に入らないまま通り過ぎてしまうところだった。
まあ、こんな感じで1日目は終わり。夜は兼六園すぐそばのホテルで温泉と加賀料理をたっぷり楽しんだ。
金沢城は機会があればまた後日。

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2012年11月14日 (水)

勘三郎さん、新歌舞伎座で

食道癌治療で休演中の勘三郎さん、今度は肺疾患がみつかったそうである。そのニュースを聞いて転移かと愕然としたが、その疑いはないとのことでまずはほっとした。
今は新歌舞伎座杮落し公演への出演を目指して療養中だそうだ。勘九郎襲名の地方公演の出演が叶わず、一番残念な思いを噛み締めているのはご本人だろうが、焦ることなく4月の新歌舞伎座開場に元気なお顔を見せていただきたいと願うばかり。
勘九郎さん、七之助さんがまわりの役者さんに愛され、盛り立てられて襲名公演は頑張っている。私も自分にできる範囲で(御園座、南座だけだけど)応援しています。

昨日に引き続き、役者さんの心配な健康の話になっちゃったな。ほんと、みなさん、くれぐれもお体をお大事になさってください。

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2012年11月13日 (火)

段四郎さん、休演

明治座出演中だった段四郎さんが体調不良12日の舞台を休演したそうだ。
最近の段四郎さん、休演が多く心配していたが、今月は無事に舞台をつとめられているようでほっとしていたのに。13日以降の状況は不明だそうだが、短期休養で戻ってこられることを祈りたい。でも、くれぐれもご無理はなさらずに。
新歌舞伎座開場まで1年を切ったところで勘三郎さんの休演から始まってこんなに次々と役者さんが体をこわされるとは。健康管理には本当に気をつけていただきたいものです。代役は代役で魅力があるけれど(今回の代役はどなただったのかしら)、やっぱりチケットを取るときはその役者さんで見たいと思っているのだし、何よりみなさん歌舞伎界にとって大事な役者さんなのだから。

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2012年11月12日 (月)

二十五菩薩に導かれて:「大念佛寺の声明」

1110日 大念佛寺の声明午後1時の部(国立劇場小劇場)
12111201syomyo 毎年楽しみにしている声明公演、今年は大阪の大念佛寺である。
大念佛寺は1127年、良忍上人が開かれたお寺で、日本初の念仏道場だそうだ。良忍上人が46歳のとき、阿弥陀如来の示現を受け、融通念仏を始めた。融通念仏とは、念仏を唱えることによって世界が融合するというようなことらしい。そして天性の美声で声明に優れていた良忍上人は、多くの流派に分かれていた声明を統合し、天台声明を起した。仏教声明のほとんどは良忍上人を源流としているそうだ。
かの有名な法然は良忍上人の孫弟子にあたり、年齢差は61歳。良忍さんが亡くなった翌年に法然さんが誕生しているのだとか。
今回見せていただいた大念佛寺の万部法要は、毎年51日から5日に行われており、二十五菩薩が来迎されるという。菩薩はみんな同じつくりであるが、観音菩薩と勢至菩薩だけは宝冠と衣裳が他の二十三体と少し違うそうである。
というような大変興味深いお話が、3人の僧侶による最初のお念仏の後、あった。
万部法要(前行)
式衆入堂 付楽 武徳楽:雅楽僧による演奏の中、式衆が厳かに入堂する。
香偈(こうげ):香はあらゆる不浄を消し、道場と私たちの身と心を清める徳がある、という七言四行の韻文をメロディーをつけて一言一言ゆ~っくり読みあげる。
礼文(らいもん):諸仏諸菩薩を道場に請じ入れる前二句、降臨された仏菩薩を礼拝する後二句、これも七言四行で、香偈よりやや早く読む。最後に南無阿弥陀仏を何回か唱える。中央の偉い(多分)僧が手を清めるような仕草とか色々なことをする。指揮棒みたいな棒で鉦を小さく叩きながら棒で空に何か文字を書いているように見えた。そして手を3回打たれたが、仏教での拍手は初めて見たかも。
経段 阿弥陀経一巻:阿弥陀経を読み上げるのだが、一巻だからスピードは早い。いやはや、すごいスピード。息継ぎまで一気に唱える。プログラムの文字を一度追い損ねると、もうどこを読んでいるのかわからなくなる。よく聞くお経らしいお経だと思ったが圧巻である。高い声、中くらいの声、低い声、きれいにハモっている。
光明文:阿弥陀仏の光明はあらゆる世界をあまねく照らし、念仏を唱える人は必ず救われるという意味のことを四文字の五句で表し、最後に南無阿弥陀仏を10回(?)唱える。
回向文:中央の僧が一句読むごとに式衆が南無阿弥陀仏を10回唱える。こういう形式はなかなか興味深く、心地よさも感じた。
式衆退堂 付楽 武徳楽:入堂の時と同様、雅楽僧による演奏の中、式衆が厳かに退堂する。
万部法要(本行)
万部お練り 入御 付楽 菩薩:雅楽の僧たちが花道から演奏しながら入堂する。歩きながらの演奏は難しいんじゃないか、なんて思ってしまった。次に黄色(オレンジ色?)の僧衣をまとった僧が5人続く。そしていよいよ二十五菩薩の入御である。もちろん僧侶たちが面と宝冠、衣裳をつけて菩薩に扮しているのである。
最初の菩薩は観音菩薩だろうか。手には蓮台を持ち、腰を屈めて花道鳥屋(これが娑婆であろう。花道は来迎橋に見立てられる)から出ていらした。次は勢至菩薩で手には何も持たず、合掌している。観音菩薩と勢至菩薩は宝冠と衣裳が少し違うということだったが、花道から一番遠い上手にいたせいもあってか、全然わからなかった。三体目の菩薩からは腰を屈めていない。花道から舞台に入るあたりと舞台中央前後(ご本尊の前)に1人ずつ僧がいて、それぞれ菩薩がその前にいらっしゃる度に、小さな棒のようなもので(オペラグラスを忘れたから細かいところがほとんどわからず)足の甲をちょんと叩くと菩薩は向きを変え、今度はアキレス腱の下あたりを又ちょんと叩くと菩薩は前進し、舞台奥へ入っていく。方向転換と歩き出しのタイミングの合図を出しているようである。菩薩はそれぞれ持ち物をもっているのだが、台に載せるような大きな持ち物だと、僧が左右に1人付く。
人間の扮する菩薩であるためか、ありがたさと同時に身近な存在として親しみをもって感じられた。

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2012年11月11日 (日)

顔見世大歌舞伎昼の部②:「文七元結」

117日 顔見世大歌舞伎昼の部(新橋演舞場)
オペラグラスを覗かずに芝居が見られるってやっぱりいいなと思った。立役の菊之助さんの美しさ、間近で見ると美しさが光るのだ。
「文七元結」
今日も博奕に負けてバツは悪いし敷居は高い貧乏長屋へ、それでも江戸っ子らしく粋がって空威張りで帰ってきた長兵衛。菊五郎さんは柔らか味のある楷書の演技で笑いを取りにいっているのがすごい(いや、笑いを取りにいっているのではなく、その子供のような天真爛漫さというかやんちゃな感じというか、自然の笑いが観客からこぼれるのだ)。女房お兼とやり合うのも角海老で娘に諭されるのも本当に可笑しい(本当にやんちゃな子供みたいだよね)。でも、娘が身を売ってつくった50両を文七に与えるところは、これぞ本当の江戸っ子、カッコよさと「死ぬんじゃないぞ」と何度も振り返る親身な心に涙が出た。
一方の文七(菊之助)が初めは50両とは知らず「バカにしやがって」と悪態をつきながら実は50両の金包みだとわかって涙を流す姿、翌日命の恩人に再会した喜びの表情が心を揺さぶった。
お久の右近クン、平成171月に同じ演舞場、同じお久で右近を襲名した時はふっくらというか真ん丸で、父親を諭す姿も幼くいたいけだったのが、今はすっかり娘らしくなって同じ諭しも大人っぽくて感慨深いものがあった。美しい文七を見て頬を染めるのも、今の右近クンならではだ。
時様のお兼。都は華やかな遊女、お早もその華やかさを残した若妻。それに対しお兼はやつれが見える貧乏所帯の女房である。砥の粉の顔も体も一回り小さく見える。その違いに感心した。大好きな菊×時カップル。これが江戸っ子の夫婦となるとしょっちゅう喧嘩、そして時さまは必ず菊さまに蹴っ飛ばされて転がる。もうそれが可笑しくて可笑しくて。完全にツボsmile
誰も悪い人の出てこない人情噺は、団蔵さんの藤助も人の善い温かさが大きく、魁春さんの女将にそれらしい落ち着きと心配りが感じられ(珍しくセリフを噛んでしまったのが残念)、松太郎さんの大家もいかにも人情豊かな大家らしく、東蔵さんの和泉屋清兵衛も大店のご主人らしい鷹揚さとしっかりした面が見られ、最後に出てきた松緑さんの優しい笑顔が印象的だった。
こういう気持ちのいい芝居を見て帰れるのは楽しいものだ。
<上演時間>「双蝶々曲輪日記」序幕・二幕目47分(11001147)、幕間15分、三幕目72分(12021314)、幕間30分、「文七元結」70分(13441454

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2012年11月10日 (土)

顔見世大歌舞伎昼の部①:「双蝶々曲輪日記」

117日 顔見世十一月大歌舞伎昼の部(新橋演舞場)
今月昼の部は、最初の演目で時様と仁左様が夫婦役、次の演目で時様と菊様が夫婦役。ということで張り切ってひさ~~しぶりの最前列を取ったら、残念なことに仁左様休演。かなりがっかりはしたのだけれど、9月から代役続きの梅玉さんの心意気に感じて、まずは満足な舞台であった(それに、梅玉さん、好きな役者さんの1人だし)。
「双蝶々曲輪日記」
いつも見るのは「引窓」と「角力場」で、今回の「井筒屋」「難波裏」は初めて見る。それもそのはず、「井筒屋」は東京では戦後初の上演だそうだ。この前半があったので物語全体の流れがわかったような、余計混乱したような…。
「井筒屋」では南与兵衛が出てくるのかと期待したが、与兵衛は話の中に登場するだけ。しかも、与兵衛は放蕩者、おまけに主筋の与五郎(扇雀)のために人を殺していたとは。「引窓」では武士になって殺人者の詮議まですることになる与兵衛が、だ。しかしこの与兵衛の殺人が「引窓」で効いてくる(と感じた)。
与兵衛は遊女・都と、与五郎は遊女・吾妻と恋人どうしである。そして互いに身請けをしようという恋敵がいて、金のない2人は苦慮している。そんな時に、与五郎がならず者に絡まれ、そばにいた与兵衛がそいつを斬ってしまう。しかし与五郎はならず者に小指を食いちぎられており(おお、痛そう)、犯人は小指のない男ということで与五郎は廓に逃げ込んでくる(与兵衛はどこに逃げたんだっけ?)。都に匿われる与五郎だが、追手から逃れることは難しい。
都はふと、与五郎を救う手段を思いつく。これがひどい。自分を身請けしたがっている権九郎をいう男に「小指を切ったら身請けされる。私を本当に愛しているなら今ここで小指を切ってみせてほしい」と迫るのだ。驚く吾妻に企みをそっと打ち明ける都。ふむふむ、グッドアイディアねとばかりににんまりする吾妻。
「切ります切ります」と喜んだものの、権九郎はいざとなると恐ろしくて切れない(当たり前だ)。ためらう権九郎の指の上に、もののはずみといった感じで刀を落す都。小指をなくした権九郎は、そこへやってきた捕手に犯人として引き立てられる。
いくら権九郎がワルい奴でも(贋金使いの疑いがかかっている)、濡れ衣を着せられるなんてちょっと気の毒でない? 企みがうまくいってにんまり笑みを交わす
2人の遊女の怖いこと。いくら時さま、梅枝クンでもあんまりいい気分はしなかったな。
遊女・都の時さまはただ黙っている時よりも、憂いを含んだ表情、嬉しそうな表情、そういう何か感情を露わにしたときがとてもきれいだった。
吾妻の梅枝クンは時さまと父子共演だが、時様にまったくひけをとらず、また恋人与五郎役の扇雀さんとも不釣り合いではなく、都の朋輩というか妹遊女的な存在感を十分示していたのがすごい。「難波裏」でのだんまりもちゃんとだんまりの基本を心得ていると見た。
権九郎が気の毒に思えたのは、どこか憎めない愛敬たっぷりの松之助さんのキャラが大きいだろう。
この後、与五郎と吾妻は駆け落ちしたものの、吾妻の身請けを企む武士たちに吾妻は拉致され、与五郎は痛めつけられる。その危機を救ったのが濡髪。武士たちは刀を抜いて濡髪に斬りかかるも、丸腰の力士の力にかなわない。暗闇の中で互いの刀が互いの身体に触れる。なんだ、濡髪が殺すんじゃなくて、同士討ちかと思ったら、濡髪が刀を取って2人を殺してしまう。なぜ、2人を殺すことになったのか、ここがよくわからなかった。さらには、駆けつけてきた武士の手下2人も力づくで殺してしまうが、それは目撃されたということだから、わかるといえばわかる(「難波裏」)。
自害しようとした濡髪だがそこへ駆けつけてきた放駒がかばうのを見て、あれれ、濡髪と放駒は喧嘩状態にあったんじゃなかったっけと少し混乱した。よくよく考えれば、濡髪と放駒の確執は「井筒屋」より前の場であったのだから、よくよく考えなくても、物語の辻褄は合うわけだが、いつの間にか仲良しになっている2人を見てまたまた混乱した。濡髪は放駒の勧めで逃げ延びることにする。
放駒の翫雀さんは、小柄ながらいかにも相撲取りらしい姿かたちで、気の良さ、濡髪への心配りなどが感じられた。

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2012年11月 9日 (金)

逆モスキート音?

いつの頃からか、じ~んという電波の音のようなものが聞こえるようになった。常々、うちの中の電化製品が出している電波音を敏感に感じているんだろう、ぐらいに思っていたが、昨日はとくに音が強く、気になったから試しに外に出てみたらまだ聞こえる。それで今度は、すぐ近くを通っている高圧線の音かもしれないと息子に訊いてみたら、そんな音は全然聞こえないと言う。そして「それ、耳鳴りじゃないの?」って。
あ~、そうなの、これが耳鳴りっていうものなの。そう言われればそうかもしれない、と初めて認識した次第
。電波じゃないとわかると、脳波が聞こえいるのか、と思いたくなる。耳鳴りは老化現象の1つらしいし(逆モスキート音かcoldsweats01)、まあそれで生活に支障が出るってわけでも今のところないけれど、鬱陶しいことは鬱陶しい。
あれ、つい今
しがた「耳の中が静かだなあ」と意識したばっかりなのに又じ~んと鳴ってきたぞ。

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2012年11月 8日 (木)

ランチ比べ

うちにいると、それも仕事ばっかりしていると、どうもおなかがすく。もう苦しくて動けない、ほど食べてもすぐに何か口にしたくなる。いかんいかん、ということでランチ比べでガマン(写真はコーヒー紅茶は省略)。

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金沢兼六園の入口にあるレストラン「味まっし喜まっし」の海鮮あんかけ丼と加賀丸芋やまかけご飯。ハーフバイキングで、メインメニューにプラスバイキング式のサラダとスープがつく。加賀野菜たっぷりでおいしかった。
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金沢21世紀美術館内のレストラン「Fusion21」のランチ。こちらもハーフバイキングでメインのパスタなどにバイキングで様々な副菜がつく。これより1まわり大きいお皿で、バイキング形式ながら1回のみでおかわりのできないメニューもある。金沢はハーフバイキングが得意なのかな。
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埼玉県立近代美術館内のレストラン「ペペロネ」のランチ。パスタにサラダと玉葱パンがつく。パンはほんと、玉葱の味がしておいしかった。

 

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2012年11月 7日 (水)

元総理の人気&2月日生演目発表

演舞場昼の部、「文七元結」の幕が閉まり、人々が客席を立ち始めた直後、2階席から「きゃ~っ」という黄色い歓声が。
あっ、と思い出した。
そういえば、さっきランチタイムの幕間だったかに小泉元総理の後ろ姿を見かけたのだった。
それをすっかり忘れ、2階席を占めていた女子高生たちのまるでアイドルに寄せるような歓声に記憶が戻ってきた。
見物渋滞の中央の通路は諦めて脇の扉へ戻り、無事に演舞場の外へ出ると、ちょうど小泉さんが車に乗り込もうとするところだった。小泉さんを一目見ようとする人、カメラを向ける人、もう演舞場前は大混乱。その中で、菊五郎夫人が美しい笑顔で小泉さんを送り出していたのが印象的だった。
しかし、女子高生にきゃぁきゃあいわれるほど、小泉人気って今でもすごいんだなあ。
ちなみに、平成19年、国立劇場の1月公演でも小泉さんと観劇日が同じで(当時は首相だった)、筋書きにサインしていただいたんでしたっけ。

ところで、演舞来年1月の演目が発表になる前に、2月日生劇場の演目が発表になった(昼夜同一演目なんだ)→ココ
2月は演舞場で歌舞伎がないし、染五郎さん復帰の公演だから、きっと見ると思う。

鉄はアツいうちに打ちたいんだけど、今週いっぱい仕事のピークなんで、お芝居の感想はすぐには書けないかも。

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2012年11月 6日 (火)

埼玉県立美術館にて:③癒しの彼ら

娘を成田に送った日曜日以来、1日何十時間も(っていう感覚)仕事して気持ち悪くなってきた。そんな時に癒してくれるのが彼らだ。
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私自身はもう少し体重落したいけれど、こういうふくよかさも素敵じゃないのと思う。フェルナンド・ボテロ「横たわる人物」。
下は重森三雄「階段」。
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1人1人はこう
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どこかにいそうでしょ。左の人なんか、どっかで見たことある感じなのよね。
ところで、この2人、女性だったのね。てっきり優しい顔の男性かと思ったら胸のふくらみでわかった。

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この人の隣に座っていたらなんか落ち着いたなあ。ってさびしすぎる?
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何十時間も机とパソコンに向かってこちこちに固まった体をこの人みたいに思いっきり伸ばそうupwardright

彫刻の森美術館に行って以来、彫刻は野外よねえ、とすっかりはまってしまっている私。

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2012年11月 5日 (月)

埼玉県立近代美術館にて:②MOMASコレクション

1031日 MOMASコレクション[](埼玉県立近代美術館)
この美術館の常設展は初めて見るが、かなりいい作品を持っているのに驚いた。埼玉も含めて日本のあちこちの美術館、頑張ってるなという感じ。その所蔵作品の中からコレクション名作選(「みんなで選ぶMOMASコレクション ベスト10」)と、コレクターからの寄贈作品(「コレクターの眼」)が展示されていた。
12110501sax ベスト10を投票したのは、7月~9月初旬の来館12110502sax_3 者約4000人だそうで、栄えある第1位は美術館のある北浦和公園の噴水内にある透明のサックス(西野康造作「風の中で」)で1167票というから圧勝だろう。ステンレス製だったのが2002年 に何者かに壊され(どうしてそういうことをする人がいるんだろう)、チタン合金を使って修復されたものだという。この作品は2月に見た時には暗くなっていたのでライトアップされていて印象的であった(右の写真)。
2
位は「逃れゆく思念――時の曳航――」(深井隆作)で、金箔をはった木製のソファ。ソファの背からは天使の羽根のようなものが生えている(羽根の向きは逆なんだけど、「サモトラケのニケ」を連想させた)。
3
位は「Number of Time in Coin-Locker(宮島達男作)。私たちが荷物を入れたコインロッカーの1つがこの作品だった。たくさんのデジタル・カウンターが様々な速度で次々と数字を点滅させる。公募の埼玉県民150人がそれぞれ自分の好きな速度に設定したんですって。いいなあ、私も設定してみたかったなあ。
メモって来なかったので、4位以下は何だったかな…。
今村紫紅の「龍虎」はゆったりとしていながら迫力があり、かつユーモラス。普段わかりにくいと感じている現代美術をけっこう面白く見ることができたのが嬉しくて、11つの作品について語りたいけれど、時間もないので…。
去年箱根のポーラ美術館で感動して以来目につくフジタの白。ここでの作品は「横たわる裸婦と猫」で、マネの「オランピア」をモチーフにしたのかしら。
ドラクロワの「聖ステパノの遺骸を抱え起こす弟子たち」は、さすがドラクロワで、定番の超有名作家(モネ、ピサロ、ルノワール、ドニ、ピカソ、シャガールなど)の中でも群を抜いていると私には思えた。
「コレクターの眼」では、大観、玉堂、溪仙、関雪、堂本印象が1作品ずつ。さらには熊谷守一、駒井哲郎の作品群が目を奪う。
美術館の外にある彫刻を楽しみ、企画展でエネルギーを使い、最後のここへきてかなり疲れたけれど、相当に見応えがあって、すっかり満足の常設展示室の特別展示であった。
ここの美術館は、常設展の作品の多分すべてに無料の解説カードがついていて、それを全部集めればモノクロではあるが図録がわりになる。有難いことだ
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2012年11月 4日 (日)

埼玉県立近代美術館にて:①日本の70年代展

1031日 「日本の70年代 1968-1982展」(埼玉県立近代美術館)
12100404 今年2月、初めて訪れたこの美術館、企画展の「アンリ・シダネル」はイマイチだったが、建物、建物のある公園、全体的な雰囲気には惹かれ、ぜひもう一度行ってみたかった。7月から2カ月もやっていた「ウルトラマン・アート!」という魅力ある機会を逃し、残念がっていたら今「MOMAS」で 開館30周年記念コレクション展、すなわち美術館のコレクションの中から訪問者が選んだベスト10展をやっていると知ったので娘を半ば強引に誘って行ってきた。
一応事前チェックした娘が「たった200円」だと感心したように言っていたのに、窓口で「今やっている展覧会を」とチケットを買ったら1,000円。それが企画展の「日本の70年代 1968-1982」なのであった。
いやいや、1,000円以上の価値のある素晴らしい展示でした!! その時代を青春時代として通過してきた私はもちろん、まったくその時代を知らない娘も興味津々、「よかったぁ。面白かったぁ」と大満足。
入口には、ピアノを燃やして演奏する山下洋介の写真が何組か貼ってあり、そこからもう時代に入っていく感じになる。
学生運動盛んなりし時代の写真――タオルで顔を隠したヘルメット姿の学生たち。写真は日大全共闘の姿を粛々と捉え、彼らの足音、怒号、あるいは潜めた声などが聞こえてくるようである。束の間の笑顔に若者らしさを見出してほっとしたりもする。ロックアウト。安保(「アンポ、フンサイ」のシュプレヒコールを思い出す。しかし「週刊アンポ」という雑誌があったなんて知らなかった)。三里塚闘争(年に何回も成田を訪れてもそういう闘争があったことは意識から遠のいていた)。ああ、確かにそういう時代があったのだ。
1970
年の大阪万博。ここで展示されていたのはせんい館。その外観、内部に度胆を抜かれた。当時斬新なせんい館は当然話題になったのだろうが、私自身はこの万博を見ておらず、太陽の塔の印象ばかりが強い。しかしせんい館の全体像(大看板も含めて)、設計図、内装デザイン図、内部で展示されていた「ルネ・マグリットの男」(四谷シモン作)等々、その見事さに娘も私も「これ、見てみたかったなあ」。しかし一方で反万博の動きもみられる
横尾忠則のポスターたち。「デザイン批評」、「季刊FILM」、「芸術倶楽部」等々12100402room_4 の雑誌たち。天井桟敷館の正面写真、デザイン原画(粟津潔)、天井桟敷の公園ポ スターたち。あっ、大好きな宇野亜喜良も(天井桟敷「星の王子さま」のポスター)!! そう、この時代は横尾、寺山だったなあ(粟津潔は覚えていない)。♪「時には~母のない子のよ~うに」♪
平凡パンチ、anan、ぴあ、宝島、POPEYEBRUTUSOlive懐かしい表紙がたくさん並んでいる。
劇画に漫画、映画、写真。さまざまな表現で時代を形にした作品が何かを訴えかけてくる。何かわからなくても、何かを感じるのだ。
12100403room 当時の青年の部屋の再現(↑←)は、写真
OK、実際に中に入ってみることもできる。加山雄三、オセロゲーム、ギター…。
黒川紀章の「中銀カプセルタワー」。そ のモデルルームがこの美術館のある公園に置かれている。このタワー、見た記憶がないんだけど…。取り壊しされるらしいからその前に見ておかなくては。
12100401capsule_2 ところで埼玉県立近代美術館の建物を見た途端、娘が「国立新美術館に似てる」と一言。そういえばカーブしたガラスは新美と同じだ。それもそのはず、両方と も黒川紀章の設計だったのだ(近代美術館の設計者さえ知らなかった)。
70年代がどういう時代だったのかをくっきり浮かび上がらせる貴重な資料がたくさんたくさん展示されている!! どれも脳内に納めておくだけではもったいなくて(すぐに忘れちゃいそうだし)なお、図録を買ったが、この充実した内容で1,300円とは安いっ。

この美術館のお話はまだまだ続きます。

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2012年11月 3日 (土)

ネットストレス解消で、やっと「リチャード三世」

忙しくて「リチャード3世」の感想がなかなか書けないでいるうちに、ついに11月になってしまい、おまけにネットのトラブル。私の部屋だけどこかに強烈な磁場が存在しているんじゃないかとか、セキュリティソフトが悪さをしているんじゃないかとか、ハードそのものに問題があるんじゃないかとか、色々な可能性を考えた末、もうこのパソコンでネットにつなぐのは諦めて、今日は新しくノートを買いに行こうと決めた今朝、ついに原因解明、なんのことはない、ルーターのケーブル分配に障害が生じていたのであった。これを直したら(って、息子が直したんだけど)トラブルも解決。そうしたら、ネットが繋がるのがなんと早いこと!! そんなことは今まで当然だったのに、ここ何日も繋がっても30秒、1分とかかっていたからもうその瞬殺ぶりには驚きと快感である。というわけで、やっと感想を。
10
15日 「リチャード3世」(新国立劇場)
いつ見たのかも忘れてしまったほどでこれ以上記憶が薄れないうちに書いておきます。
お芝居の内容とは関係ない話だけど、2階席には厚さ78cmのクッションが置いてあって、その上に座ると手すりが目に入らず、舞台がとても見やすかった。それなら最初から座席をそういう設計にしておけばいいのに。
それから開演前に「左右の壁は可動壁のため、地震発生時には大きな音を立てて揺れますが、倒れないのでご安心ください」とアナウンスが入り、逆になんか緊張してしまった。

ひどく複雑な人間関係も、夏に見た「子供のためのシェイクスピア」が予習となって割とすんなり入り込むことができた(あのシリーズは本当に優れものだ、と改めて感心した)けれど、何とか伯たちが途中でどっち派だったかわからなくなったりもした。
リチャード3世の岡本健一は悪の大きさを見せるというよりは、悪で大きく装ってみせてはいるけれど実は気が小さい、いつも何かに怯えている、だからこそ殺しまくるのだ、という印象だった。リチャード自身の身体的コンプレックスもリチャードの性格を作った一因だろうが、普通の人間でもああいうふうになり得るんじゃないか、と思わせるようなリチャードだった。
マーガレット(中島朋子)は意外と印象が薄かった。「子供のためのシェイクスピア」の伊沢磨紀さんのインパクトが強烈すぎて、それをここでも期待していたからかもしれない。
こういう時代の女性の悲しさは夏にも胸を打ったが、ここでもやはり女は悲しいと思わざるを得なかった。その悲しさの中にも自分を見失わないように必死でいる女たちが余計悲しかった。
お目当ての浦井健治クン、前作の「ヘンリー6世」は長すぎて見なかったので今回も出演するのが嬉しかった。それもヘンリー6世の亡霊としてだけではなく、リッチモンド伯として登場するんだもの。気高く美しいリッチモンド伯の精神まで体現していた浦井クンを遠くからながら見られて満足。
そうそう、舞台には白い布が敷かれて(多分、回り舞台部分だけだったと思うけど、記憶は定かではない)、そこを役者が歩くときゅっきゅっというような、砂の音がしたのが印象に残っている。それから、映像が効果的に使われていたのも思い出した。
と、まあ、こんな程度の感想で。
<上演時間>3時間35分(うち休憩20分)だったらしい。記憶としても13時開演で1630くらいに終わったような気がする。

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2012年11月 2日 (金)

心配、仁左様休演

仁左様が体調不良のため今日の舞台を休まれるそう。
とても心配だしショックです。
今後の出演に関しては未定だとのこと。私の観劇はもう少し先で、とくに仁左様の熊谷をとても楽しみにしていたので、その頃には復帰していらしてほしい、というのが本音ですが、何よりも仁左様のご健康が第一。くれぐれもご無理なく、かつ早く回復されますように、心から祈っています。
代役は、南方十兵衛が梅玉さん(梅玉さん、代役続きで大変ですね)、
熊谷直実が松緑さん。
突然の代役のお二方も応援しています。

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2012年11月 1日 (木)

ネットストレス

ここ何日もネットがなかなかつながらないshock
待っていると「接続が切断されました」
つながっても遅い遅い。
メールもなかなか送れないdespair
受信は何とかできるのに送信ができない。すぐにエラーになる。
調べ物はできないし、仕事を送ることもできない。
今日は何時間もかけて(というのは、たまたま繋がるタイミングがある。辛抱強くそこを狙う)、仕上げたものを何とか送信できてほっとした。
とにかく1日中不安定で弱い波を瞬間瞬間つかまえている感じで、今つながっていたものが次の瞬間にはもう切れている。この何十分かは完全に切断状態。
そういえば去年も同じようなことがあって、やがて自然に直ったのだった。
原因がわからないので1日イライラしてストレスが溜まりますわbearing(ネットストレスじゃなくてネットつながらないストレスだわね)
12月演舞場のチケット発売日までには何とかしないとeye

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